JP2014127429A - オートマチックトランスミッション用中継コネクタ - Google Patents

オートマチックトランスミッション用中継コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】周辺環境の湿度変化により寸法変化を生じた場合でも、ケースの貫通孔内に嵌着でき、かつ、ケースの貫通孔との間において良好なシール性を保つことができるオートマチックトランスミッション用中継コネクタを提供する。
【解決手段】オートマチックトランスミッションのケースに設けられた貫通孔に嵌着されるコネクタハウジングを有するオートマチックトランスミッション用中継コネクタであって、コネクタハウジングのうち貫通孔の最大径とされた最大径部に嵌着される部分が、当該部分以外のコネクタハウジングを構成するコネクタ本体の構成材料よりも吸水率が低い構成材料からなるクリアランス低減部材により構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のオートマチックトランスミッションケースの貫通孔に嵌着されてケースの内外を電気的に導通するためのオートマチックトランスミッション用中継コネクタに関するものであって、より詳しくは、コネクタハウジングが吸水・乾燥により寸法変化した場合でも、ケースの貫通孔に嵌着することができ、かつ、貫通孔との間で良好なシール性を保つことが可能なオートマチックトランスミッション用中継コネクタに関する。
自動車のオートマチックトランスミッションは、内部にオイルを封入したケース内に、トルクコンバータ等の機械要素と、これらの機械要素を制御するアクチュエータやセンサ等の電気回路とを併せて収容してなる。これらの各種電気回路は、例えばケースの貫通孔に嵌着される中継コネクタを介して、外部の制御装置に導通接続されるようになっている。
このようにケースの貫通孔内に嵌着される中継コネクタのハウジングの外周には、シールリングが設けられている。このシールリングにより、中継コネクタは、貫通孔に取り付けられた状態でハウジングと貫通孔の内周面との間からケース内のオイルが外部に漏れ出さないように液密状態にシールされる。
このシールリングのシール性を高める、すなわち、ケース内部からのオイル漏れ防止を確実に行うためには、ケースの貫通孔およびコネクタハウジングの外周の間のクリアランスをできる限り小さくすることが好ましい。
特開平10−94147号公報
ところで、オートマチックトランスミッションは、最高で150度程度の高温環境に曝されるため、従来、コネクタハウジングの構成材料としては、耐熱性に優れ、安価な、ポリアミド系の樹脂が使用されている。しかしポリアミド系の樹脂は吸水率が高く、周辺環境の湿度の変化により寸法変化が生じやすい。例えば周辺環境が乾燥している場合には、寸法が小さくなるため、金属製のケースとの間のクリアランスが大きくなり、シール性が低下する。そこでシール性を高めるべく予めクリアランスを小さく設定しておくと、逆に湿度が高い場合には膨張するため、取り付け作業の際、ケースの貫通孔に嵌着できなくなる虞がある。また、ケースに嵌着された状態で高湿度環境とされた場合には、膨張により歪みが生じ、部分的にシール性が保てなくなる虞もある。
特に、ケースの貫通孔の一部、例えば、貫通孔の周縁部付近が拡径されているような場合には、コネクタハウジングのうち貫通孔の拡径部分に嵌着される部分、すなわち、径変化の影響を最も受け易い最大径部分が、最大に膨張した状態で貫通孔内に嵌着可能となるように寸法を設定しなければならず、そのようにすると、径が小さい部分での乾燥時のクリアランスが余計に大きくなってしまい、シール性がより低下するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジングが周辺環境の湿度変化により寸法変化を生じた場合でも、ケースの貫通孔内に確実に嵌着でき、かつ、ケースの貫通孔との間において良好なシール性を保つことができるオートマチックトランスミッション用中継コネクタを提供することを目的とするものである。
本発明は、オートマチックトランスミッションのケースに設けられた貫通孔に嵌着されるコネクタハウジングを有するオートマチックトランスミッション用中継コネクタであって、前記コネクタハウジングのうち前記貫通孔の最大径とされた最大径部に嵌着される部分が、当該部分以外の前記コネクタハウジングを構成するコネクタ本体の構成材料よりも吸水率が低い構成材料からなるクリアランス低減部材により構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、コネクタハウジングのうち、貫通孔の最大径とされた最大径部に嵌着される部分以外の部分、すなわち、コネクタ本体の寸法を、寸法変化が相対的に小さい部分における寸法変化を基準に設定することができるから、最大径部における寸法変化を基準に設定する場合と比較して、乾燥時における貫通孔との間のクリアランスを小さくすることができる。もって、乾燥時においても貫通孔との間で良好なシール性を保つことができる。
上記クリアランス低減部材の外周面は、外側に向けて拡径する傾斜面を有する構成としてもよい。このような構成とすると、クリアランス低減部材の傾斜面と、この傾斜面に対応するケースの貫通孔の傾斜面との間の公差を吸収し易く、両者はこれら傾斜面において常に密着した状態とされるから、よりシール性が高まる。
クリアランス低減部材は、コネクタ本体に外嵌された環状の部材としてもよい。このような構成とすると、クリアランス低減部材とコネクタ本体との一体化が容易である。
クリアランス低減部材とコネクタ本体との間の少なくとも一部に、弾性部材が設けられる構成としてもよい。このような構成とすると、クリアランス低減部材とコネクタ本体との間が、弾性部材により良好なシール状態とされる。また、弾性部材により、両者間のクリアランスの寸法変化が吸収される。
この弾性部材は、コネクタハウジングの軸方向および径方向の双方向に圧縮される位置に設けるようにしてもよい。このようにすると、両者間のクリアランスの寸法変化がより効果的に吸収される。
クリアランス低減部材は、コネクタハウジングのうち、貫通孔に対する挿入方向における後方側の端部に設けられる構成としてもよい。
またコネクタ本体に、クリアランス低減部材を抜け止め状態に保持する抜け止め部を設けてもよい。また、クリアランス低減部材を回り止めする回り止め部を設けてもよい。このような構成とすると、コネクタ本体およびクリアランス低減部材が安定的に一体化される。
さらに、抜止部および回り止め部が、クリアランス低減部材の周方向における同位置に設けられる構成とすると、コネクタ本体とクリアランス低減部材との一体化構造を簡略化させることができる。
本発明のオートマチックトランスミッション用中継コネクタによれば、コネクタハウジングが周辺環境の湿度変化により寸法変化を生じた場合でも、ケースの貫通孔内に確実に嵌着でき、かつ、ケースの貫通孔との間において良好なシール性を保つことができる。
一実施形態にかかるオートマチックトランスミッション用中継コネクタの正面図 同じく平面図 図2のA−A断面図 図2のB−B断面図 クリアランス低減リングの平面図
一実施形態を図1ないし図5を参照して説明する。以下説明上、図1、図3、および図4における上側を上方、下側を下方、上下方向を高さ方向とし、図2および図5における径方向を深さ方向、径方向と直交する方向を幅方向として説明する。
本実施形態のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ1は、内部にトルクコンバータ等の機械要素と、これらの機械要素の動きを制御するアクチュエータやセンサ等の電気部品を収容してオイルを満たした金属製のケース40の貫通孔41内に嵌着されて、ケース40内の電気部品とケース40の外部の制御装置との導通接続を図るためのものである。ケース40の貫通孔41は、図3に示すように、ケース40の厚さ方向に対して垂直方向に貫通されているとともに、ケース40の外側(図3中上方)における周縁部が径方向の外側に向けて傾斜状に切り欠かれた拡径部42(最大径部の一例)とされている。
中継コネクタ1はコネクタハウジング10を備えており、このコネクタハウジング10は、略円柱状のコネクタ本体11と、コネクタ本体11の両底面側に設けられた、コネクタ本体11よりも径が小さい一対の角筒状のフード部12,12と、後述するクリアランス低減リング30とを備えてなる。
フード部12は、図2の平面図に示すように、一対の対向する幅広の第1側壁13,13と、同じく一対の対向する、第1側壁13より幅が狭い第2側壁14,14とを備える。フード部12のうち、図2中下側に示す一方の第1側壁13の外面には、フード部12の軸方向に沿って延びる一対の案内リブ15,15と、これら一対の案内リブ15,15の間に設けられて図示しない相手側コネクタのコネクタハウジングと係合するための係合片16とが、図1に示す上下の両フード部12,12にそれぞれ設けられている。また、フード部12のうち、係合片16が設けられた第1側壁13以外の側壁(他方の第1側壁13および一対の第2側壁14,14)の、幅方向の中心から横方向にずれた位置にも、フード部12の軸方向に沿って延びる案内リブ17が、それぞれ1本ずつ設けられている。
コネクタ本体11は二段形状とされており、図3および図4における下方側が径大部20とされ、上方側は、径大部20から段差部25をもって径大部20よりも一回り小さい径とされた、径小部21とされている。径大部20の外径は、周辺環境が高湿度とされてコネクタ本体11が吸水により最大径となった場合に、ケース40の貫通孔41の内径とほぼ同等か、僅かに小くなる寸法に設定されている。また径大部20の外周には、ケース40の貫通孔41の内壁との間を液密状態にシールするアクリルゴム製のゴムリング37を収容するための収容溝23が、全周に亘って設けられている。
図2および図3に示すように、径小部21のうちフード部12の一対の第2側壁14,14より外周側は、その周縁部からフード部12の第2側壁14,14付近まで凹状に切り欠かれた切欠部24,24(回り止め部の一例)とされている。これら切欠部24のコネクタ本体11の軸方向の切り欠き高さは、図3中下方に位置する切欠部24の底部24Aが、径大部20および径小部21の間の段差部25より僅かに径大部20側(下方側)に窪む高さとなるように設定されている。
切欠部24の底部24Aの縁部(底部24Aと段差部25との境界)の径方向の内側には、上方に向けて垂直に立ち上がる弾性係止片26が設けられている。この弾性係止片26の幅方向および深さ方向の長さは、切欠部24の幅方向および深さ方向の長さのそれぞれ1/3程度に設定されているとともに、高さは、その上面が径小部21の上面と同等高さとなるように設定されている。また、上端は径小部21の径方向の外側に向けて突出しており、後述するクリアランス低減リング30を係止するための係止部27(抜止部の一例)とされている。
このコネクタ本体11には、細長いタブ状をなす8本の雄端子22が、インサート成形により一体的にコネクタ本体11の軸方向に貫通して設けられている。
また、これらのコネクタ本体11およびフード部12,12は、例えばポリアミド系樹脂により形成されている。
コネクタ本体11の径小部21の外周には、角型のゴムリング38(弾性部材の一例)およびクリアランス低減リング30(クリアランス低減部材の一例)が外嵌されている。ゴムリング38はシリコンゴム製であって、上述した段差部25の最内周に設置されて、コネクタ本体11と後述するクリアランス低減リング30との間を液密状態にシールするとともに、両者間のクリアランスの寸法変化を吸収するものである。
一方クリアランス低減リング30は、例えばPPS(ポニフェニレンサルファイド樹脂)等の、吸水率が低い樹脂材料から形成されている。
クリアランス低減リング30は、コネクタ本体11が吸水して最大膨張状態とされた場合の径小部21に外嵌可能な内径を有するとともに、貫通孔41と同等か僅かに小さい外径を有するリング本体31を備える。リング本体31の厚み(高さ)は、コネクタ本体11が乾燥して最小状態とされた場合のコネクタ本体11の段差部25から弾性係止片26の係止部27の下面までの高さと同等か僅かに低く設定されている(図3参照)。
リング本体31のうち上方側には、上述したケース40の貫通孔41の拡径部42に沿う傾斜面32Aを有する膨出部32が、リング本体31の径方向の外側に向けて張り出すように、全周に亘って一体的に設けられている。この膨出部32の上面は、リング本体31の上面と面一とされている。また膨出部32の最大径部分(上端)は、ケース40の拡径部42の最大径部分と同等か、僅かに大きくなるように設定されている。
また、リング本体31の内周側の下端縁は、全周に亘ってL字形状に切り欠かれた切欠溝33とされており、この切欠溝33内に、上述した、コネクタ本体11とクリアランス低減リング30との間を液密状態にシールするゴムリング38が収容されるようになっている。
クリアランス低減リング30のうち、コネクタ本体11に組み付けられた際にコネクタ本体11の一対の切欠部24,24に対応する位置には、一対の位置決め片34,34(回り止め部の一例)が設けられている。これら一対の位置決め片34,34は、図5に示すように、リング本体31から内周側に向けてコ字形状に張り出すように設けられており、その上面はリング本体31の上面と面一になるように設定されている。また下面は、切欠溝33の上面と面一となるように設定されている(図3参照)。
位置決め片34の張り出し方向(径方向の内側)の先端面34Aは、図2に示すように、対向する切欠部24の突き当たり面24Bとの間に隙間を有するように設定されている。またその幅は、切欠部24の切欠幅より僅かに短くなるように設定されている。
さらに、位置決め片34の孔部34Bの幅は、上述したコネクタ本体11の弾性係止片26の幅より僅かに大きくされているとともに、その径方向の深さは弾性係止片26の深さよりも大きくなるように設定されている。これにより弾性係止片26は、位置決め片34の孔部34B内に挿入される際に、コネクタ本体11の径方向内側に弾性変形して係止部27を孔部34B内へ通過させる。また、コネクタ本体11にクリアランス低減リング30が設置された状態から、クリアランス低減リング30を取り外す際、同様に弾性係止片26が径方向内側へ弾性変形して係止部27を孔部34Bへ通過させる。
クリアランス低減リング30は、コネクタ本体11に組み付けられた際に、位置決め片34により、コネクタ本体11に対して回り止めされるようになっている。
本実施形態のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ1は上述した通りであって、次に、その作用効果について説明する。
オートマチックトランスミッション用中継コネクタ1は、コネクタ本体11に予めゴムリング37,38およびクリアランス低減リング30を取り付けた状態でケース40の貫通孔41内に嵌着される。クリアランス低減リング30は、位置決め片34の孔部34B内にコネクタ本体11の弾性係止片26を下方側から弾性変形させながら挿入しつつコネクタ本体11の径小部21に外嵌させ、正規位置に設置された状態では、弾性復帰した弾性係止片26の係止部27によりその上面を係止することにより、コネクタ本体11に抜止状態に保持される。また、位置決め片34により、コネクタ本体11に対して回り止めされる。
組立て状態の中継コネクタ1は、径大部20側からケース40の貫通孔41内に挿入される。この時、周辺環境が高湿度であり、コネクタ本体11が吸水してその外径が最大となる大きさまで膨張している場合であっても、径大部20は、最大径となった場合にケース40の貫通孔41の内径とほぼ同等か、僅かに小くなる寸法に設定されているから、貫通孔41内に確実に挿入することができる。また、このようにコネクタ本体11が最大膨張状態である時、径大部20および貫通孔41間のクリアランスは最も小さい状態とされるから、ゴムリング37により貫通孔41との間で高いシール性が確保される。
径大部20が貫通孔41内の奥方に挿入されると、次に径小部21およびクリアランス低減リング30が貫通孔41内に進入する。この時、高湿度状態である場合には、径小部21はその外径が最大とされる一方、クリアランス低減リング30は湿度変化によりその寸法が変化することがないので、径小部21の外周面およびクリアランス低減リング30の内周面間のクリアランスは最も小さい状態とされる。従って、両者間はゴムリング38により高いシール性が確保される。
また、クリアランス低減リング30の外周面と貫通孔41との間は、クリアランス低減リング30は湿度変化により寸法が変化することがなく、また、傾斜面状とされて公差も吸収されるから、良好な密着状態とされる(図3参照)。
一方、周辺環境が乾燥状態である場合には、コネクタ本体11の外径は最小となり、径大部20および貫通孔41間のクリアランスは最大となる。また、径小部21もその外径が最小となり、径小部21およびクリアランス低減リング30間のクリアランスは最大となる。
しかしコネクタハウジング10は、ケース40貫通孔41の最大径とされた拡径部42に嵌着される部分ではなく、貫通孔41のうち径が比較的小さい部分に嵌着される部分、すなわち、コネクタ本体11の径大部20の寸法変化を基準にその径が設定されているから、相対的な寸法変化は、従来のように拡径部42に嵌着される部分の寸法変化を基準に径を設定する場合と比較して、低減される。すなわち、従来と比較して乾燥時におけるクリアランスを低減させることができ、もって、ゴムリング37によるシール性を良好に保つことができる。
また、径小部21の寸法変化は径大部20の寸法変化より相対的に小さく、クリアランス低減リング30は湿度変化によるり寸法変化を生じないから、径小部21とクリアランス低減リング30との間のクリアランスも低減させることができ、ゴムリング38により両者間のシール性が確保される。また、寸法変化も吸収される。
さらに上述したように、クリアランス低減リング30と貫通孔41との間も、湿度変化の影響を受けることなく、変わらず良好な密着状態とされる。
このように、周辺環境が乾燥状態である場合、すなわち、コネクタ本体11の径が最小となり、径大部20と貫通孔41との間、また、径小部21とクリアランス低減リング30との間のクリアランスが最大となる場合であっても、コネクタ本体11の寸法は、従来のように、本来湿度変化により最も寸法変化の影響を受け易いコネクタハウジング10の最大径部分ではなく、寸法変化が小さい部分(径大部20)を基準に設定されているから、従来と比較して相対的な径変化を低減させることができる。もって、中継コネクタ1として貫通孔41との間で常時高いシール性を確保することができる。
本実施形態のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ1によれば、コネクタハウジング10の最大径部分を、吸水率が低く寸法変化がほとんど生じないクリアランス低減リング30により構成としたことにより、コネクタ本体11が高湿度環境により吸水して最大膨張状態となった場合でも、ケース40の貫通孔41内に確実に嵌着でき、かつ、乾燥により径が最小となった場合でも、ケース40の貫通孔41との間において高いシール性を確保することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、ケース40の貫通孔41に周縁部が径方向の外側に向けて傾斜状に切り欠かれた拡径部42を設け、クリアランス低減リング30に、その拡径部42に沿う斜面32Aを設ける構成としたが、上記実施形態に限らず、例えばケース40の貫通孔41の径を階段状に拡げる構成とし、クリアランス低減リング30にも、その最大径部に対応する階段状の面を設ける構成としてもよい。
(2)上記実施形態においては、クリアランス低減リング30を、リング本体31と、貫通孔41の拡径部42に沿う斜面32Aを有する膨出部32とから構成したが、例えばリング本体31が省略された、断面が台形状のクリアランス低減リングとする等、その形状は上記実施形態に限るものではない。
(3)上記実施形態においては、クリアランス低減部材を、コネクタ本体の径小部に外嵌するリング状の構成としたが、例えば、円柱状のコネクタ本体に重ねて設けられる円柱形状とする等、その形状は上記実施形態に限るものではない。
(4)上記実施形態においては、クリアランス低減リング30の内側の下縁部にゴムリング38を設ける構成としたが、ゴムリング38は必ずしも設けなくてよい。また、クリアランス低減リング30の内側の下縁部に限らず、他の位置に設ける構成としてもよい。さらに、コネクタハウジングの軸方向あるいは径方向の一方に圧縮される構成としてもよい。
(5)上記実施形態においては、クリアランス低減リング30を抜け止めするための係止部27を二箇所設ける構成としたが、数や位置は上記実施形態に限るものではない。また、抜止機構は上記実施形態に限るものではなく、適宜変更することができる。あるいは、必ずしも設けなくてよい。
(6)上記実施形態においては、回り止め部(切欠部24および位置決め片34)を二箇所設ける構成としたが、数や位置は上記実施形態に限るものではない。また、回り止め機構は上記実施形態に限るものではなく、適宜変更することができる。あるいは、必ずしも設けなくてよい。
(7)上記実施形態では、係止部27(抜止部)と位置決め片34(回り止め部)とを周方向における同位置に設ける構成としたが、別の位置に設ける構成としてもよい。また、どちらか一方だけ設ける構成としてもよい。
(8)クリアランス低減リング30は、貫通孔の最大径の位置に合わせて、コネクタ本体11の軸方向の他の位置に設ける構成としてもよい。また、複数設ける構成としてもよい。
(9)クリアランス低減リング30の構成材料は上記実施形態に限るものではなく、吸水率が低く寸法変化が生じ難いものであればどのような材料でもよい。例えば、シリコン樹脂等を使用することができる。
1…オートマチックトランスミッション用中継コネクタ
10…コネクタハウジング
11…コネクタ本体
12…フード部
20…径大部
21…径小部
22…雄端子
24…切欠部(回り止め部)
26…弾性係止片
27…係止部(抜け止め部)
30…クリアランス低減リング(クリアランス低減部材)
31…リング本体
32…膨出部
32A…傾斜面
32…切欠溝
34…位置決め片(回り止め部)
37…ゴムリング
38…ゴムリング(弾性部材)
40…ケース
41…貫通孔
42…拡径部(最大径部)

Claims (9)

  1. オートマチックトランスミッションのケースに設けられた貫通孔に嵌着されるコネクタハウジングを有するオートマチックトランスミッション用中継コネクタであって、
    前記コネクタハウジングのうち前記貫通孔の最大径とされた最大径部に嵌着される部分が、当該部分以外の前記コネクタハウジングを構成するコネクタ本体の構成材料よりも吸水率が低い構成材料からなるクリアランス低減部材により構成されている、オートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  2. 前記クリアランス低減部材の外周面は外側に向けて拡径する傾斜面を有する請求項1に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  3. 前記クリアランス低減部材は前記コネクタ本体に外嵌された環状の部材である請求項1または請求項2に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  4. 前記クリアランス低減部材と前記コネクタ本体との間の少なくとも一部に弾性部材が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  5. 前記弾性部材は前記コネクタハウジングの軸方向および径方向の双方向に圧縮されている請求項4に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  6. 前記クリアランス低減部材は、前記コネクタハウジングのうち、前記貫通孔に対する挿入方向における後方側の端部に設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  7. 前記コネクタ本体に、前記クリアランス低減部材を抜け止め状態に保持する抜け止め部が設けられている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  8. 前記クリアランス低減部材を回り止めする回り止め部が設けられている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
  9. 前記抜止部および前記回り止め部が前記クリアランス低減部材の周方向における同位置に設けられている請求項8に記載のオートマチックトランスミッション用中継コネクタ。
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