JP2012089297A - 機器用コネクタ - Google Patents

機器用コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2012089297A
JP2012089297A JP2010233803A JP2010233803A JP2012089297A JP 2012089297 A JP2012089297 A JP 2012089297A JP 2010233803 A JP2010233803 A JP 2010233803A JP 2010233803 A JP2010233803 A JP 2010233803A JP 2012089297 A JP2012089297 A JP 2012089297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
rubber plug
connector
electric wire
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010233803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5557032B2 (ja
Inventor
Shoji Uchida
将司 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010233803A priority Critical patent/JP5557032B2/ja
Publication of JP2012089297A publication Critical patent/JP2012089297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5557032B2 publication Critical patent/JP5557032B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】部品点数や組み立て工数を増加させることなく、コネクタハウジングに対する端子金具の組み付け作業性を向上させる。
【解決手段】機器のケースCに設けられた取付孔C1に装着される機器用コネクタであって、両端に開口すると共に、その一端側に相手方コネクタと嵌合可能なフード部24が設けられた第一ハウジング20と、第一ハウジング20における両開口との間に位置して、雄型端子金具10を収容する端子収容部21と、第一ハウジング20の他端側に嵌合される第二ハウジング50と、端子収容部21と一体に形成されたランス27と、第一ハウジング20と第二ハウジング50との間をシールすると共に、電線Wと第一ハウジング20及び第二ハウジング50との間をシールするゴム栓60と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、機器用コネクタに関する。
例えば、自動車のオートマチックトランスミッションなどのケースに取り付けられる機器用コネクタとして特許文献1に記載のものが知られている。この機器用コネクタは、例えば潤滑油が満たされたオートマチックトランスミッションのケースに設けられた取付孔に嵌着されるため、取付孔に嵌合されるケース取付部には機器用コネクタ内に潤滑油が浸入しないようにゴム栓が取り付けられている。
ところで、機器用コネクタに装着された端子の極数が増加すると、相手方コネクタと嵌合可能なコネクタ嵌合部は大型化する一方、ケースに設けられた取付孔に嵌合可能なケース取付部は従来のままであるため、コネクタ嵌合部がケース取付部に比べて相対的に大きくなる。コネクタ嵌合部がケース取付部に比べて大きくなると、コネクタ嵌合部内に、コネクタ嵌合部側とケース取付部側とに型開きすることで成形する樹脂ランスを形成できなくなる。そのため、例えば、コネクタハウジングとは別体の端子金具を保持する端子ホルダを設け、端子ホルダをコネクタハウジングに取り付けるといった手段が用いられている。
このような別体の端子ホルダを有する機器用コネクタにおいては、コネクタハウジングに対して端子金具を装着するために、例えば次のような手順によって端子金具を装着する。まず、ゴム栓及びコネクタハウジングに電線を先通しし、電線に端子金具を圧着する。次に、電線に接続された端子金具を端子ホルダに治具などを用いて圧入して固定し、端子ホルダをコネクタハウジング内に装着する。
特開2001−126802号公報
ところが、上記のような組み付け手順によると、ゴム栓及びコネクタハウジングに電線を先通しする必要がある。また、端子ホルダに端子金具を固定した後、端子ホルダをコネクタハウジングに固定するなど、端子金具をコネクタハウジングに固定する為の組付け工数が増加する。そのため、コネクタハウジングをコネクタ嵌合部とケース取付部とを別々に構成し、コネクタ嵌合部を成形する際に、コネクタ嵌合部内に樹脂ランスを成形することが考えられる。
しかしながら、このような構造によると、ケース取付部に装着したゴム栓のほかに、コネクタ嵌合部とケース取付部との間をシールするシール部材が必要となり、部品点数や組付け工数が増加する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数や組み立て工数を増加させることなく、コネクタハウジングに対する端子金具の組み付け作業性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、機器のケースに設けられた取付孔に装着される機器用コネクタであって、筒状をなして軸方向両端に開口すると共に、その一端側開口に相手方コネクタと嵌合可能なコネクタ嵌合部が設けられた第一ハウジングと、前記第一ハウジングにおける前記一端側開口と前記他端側開口との間に位置して、電線に接続された端子金具を収容する端子収容部と、前記取付孔に嵌合して装着されるケース取付部を有し、前記端子収容部から引き出された前記電線を内部に挿通させると共に、前記第一ハウジングの他端側開口に嵌合される筒状の第二ハウジングと、前記第一ハウジング成形用の金型を型開きすることで成形され、前記端子収容部内において前記端子金具を保持するランスと、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの間に挟持されることで、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの間を液密状にシールすると共に、前記電線を内部に挿通させることで、前記電線と前記第一ハウジングの内周壁及び前記第二ハウジングの内周壁との間を液密状にシールするゴム栓と、を備えているところに特徴を有する。
このような構成の機器用コネクタによると、従来型の機器用コネクタのように端子ホルダを用いて端子金具を保持する必要がなく、第一ハウジングを成形する際に端子収容部内にランスを形成し、このランスによって端子金具を保持することができる。これにより、端子金具を装着した端子ホルダをコネクタハウジングに装着する従来型の機器用コネクタに比べて、部品点数や組み立て工数を増加させることなく、コネクタハウジングに対して、端子金具を組み付けることができる。
また、第一及び第二ハウジングを分割したことにより、第一ハウジングと第二ハウジングとの間から水などが浸入する虞があるが、本発明によると、第一ハウジングと第二ハウジングとの間と、電線と両ハウジングとの間と、を一つのゴム栓によってシールすることができる。したがって、コネクタハウジングに対する端子金具の組み付け作業性を向上させることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が望ましい。
前記ゴム栓を収容するためのゴム栓収容部が前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとに亘って設けられ、前記ゴム栓には、前記ゴム栓収容部の内周壁と密着する外周面から全周に亘って張り出すフランジが設けられ、前記第一及び第二のハウジングが正規に組み付けられた状態においては、前記フランジが前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとによって挟持される構成としてもよい。
このような構成によると、フランジが両ハウジングによって挟持されることで、面シールの役割を果たすことができる。これにより、第一ハウジングと第二ハウジングとの界面から両ハウジングの内部へ至る経路と、ゴム栓の外周面における第一ハウジングの内部と第二ハウジングの内部とを繋ぐ経路とを長くすることができる。したがって、外部から両ハウジング内に水が浸入したり、第二ハウジングから第一ハウジング内に油が浸入したりすることを防ぐことができる。また、ゴム栓を第一ハウジングと第二ハウジングとの間で挟持して保持しているので、ゴム栓を保持するバックリテーナ等の保持部材を別途設けることなく、ゴム栓を安定して保持することができる。
本発明によれば、部品点数や組み立て工数を増加させることなく、コネクタハウジングに対する端子金具の組み付け作業性を向上させることができる。
実施形態に係るコネクタの正面図 同側面図 図2のIII−III線断面図 図1のIV−IV線断面図 図4の第一ハウジングと第二ハウジングとの嵌合前の状態を示した分解断面図 実施形態に係る第二ハウジングの平面図 実施形態に係るゴム栓の正面図
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態の機器用コネクタは、例えば、自動車のオートマチックトランスミッションのケースCに設けられた円孔形状をなす取付孔C1に装着される。尚、以下の説明において、幅方向とは図1における左右方向を基準とし、前後方向とは図2の左右方向を基準として図示左側を前側とする。また、上下方向については図1及び図2の上下方向を基準とする。
機器用コネクタは、図3及び図4に示すように、電線Wに接続された雄型端子金具(本発明の「端子金具」に相当する)10と、雄型端子金具10を内部に収容した端子収容部21を有する第一ハウジング20と、第一ハウジング20の後方に嵌合される第二ハウジング50と、第一ハウジング20と第二ハウジング50との間に収容されたゴム栓60と、を備えて構成されている。
雄型端子金具10は、導電性のよい金属板をプレス加工して、所定の曲げ加工を施すことにより形成されている。雄型端子金具10は、図3及び図4に示すように、図示しない相手方コネクタの雌型端子金具に接続される接続部11と、接続部11の後方に連なって角筒状をなす本体筒部12と、本体筒部12の後方に連なるバレル13とを備えて構成されている。
接続部11は、二枚重ね状をなし、かつ、細長い形状をなしている。本体筒部12は、接続部11よりも拡幅して形成され、その下面における中央部には係止孔12Aが設けられている。バレル13は、電線Wに圧着され、雄型端子金具10と電線Wとを導通可能に接続している。
第一ハウジング20は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように、前後方向に開口し、かつ幅方向に長い角筒状をなしている。また、第一ハウジング20の後方部における上下面には、円弧状に張り出す張り出し部22が設けられている。この張り出し部22は、機器用コネクタがケースCに装着される際に、ケースCの側面に当接し、ケースCに対して機器用コネクタを位置決めする役割を果たしている。また、上方に位置する張り出し部22には、ボルト挿通孔23Aが設けられた固定片23が設けられている。この固定片23は、ボルト挿通孔23Aに固定ボルトVを挿通させて、固定ボルトVをケースCに締め付けることで、ケースCに位置決めされた状態にある機器用コネクタをケースCに固定している。
また、各張り出し部22の内部には、前後方向に貫通する貫通孔22Aが横並びに間隔をあけて二つずつ設けられており、各貫通孔22Aの内壁に係止突起22Bが設けられている。
第一ハウジング20の内部には、図3及び図4に示すように、前後方向略中央部に端子収容部21が第一ハウジング20と一体に設けられている。
端子収容部21の内部には、図1及び図4に示すように、上下二段で横並びに複数のキャビティ26が形成されている。このキャビティ26は前後方向に貫通して形成され、その内部には、下面から前方に向かって片持ち状に延出するランス27が端子収容部21と一体に設けられている。
ランス27は下方に向かって弾性変形可能に設けられており、キャビティ26の後方開口より挿入される雄型端子金具10の係止孔12Aに係止することで、雄型端子金具10をキャビティ26内に保持している。
また、第一ハウジング20における端子収容部21の前方は、図示しない相手方コネクタを収容可能とするフード部(本発明の「コネクタ嵌合部」に相当する)24とされ、後方はゴム栓60が収容されるゴム栓収容部25とされている。
また、全キャビティ26のうち幅方向両端に位置する両キャビティ26間の幅寸法(幅方向両端に位置する各キャビティ26自身の幅寸法を含む)は、図3に示すように、フード部24内の幅寸法及びゴム栓収容部25の幅寸法よりも小さく設定されており、上下二段のキャビティ26間の高さ寸法(上下二段の各キャビティ26自身の高さ寸法を含む)は、図4に示すように、フード部24内の高さ寸法及びゴム栓収容部25の高さ寸法よりも小さく設定されている。これにより、第一ハウジング20を成形する成形金型を前後方向に型開きすることによって、合成樹脂製のランス27を第一ハウジング20と一体に成形することができるようになっている。
また、端子収容部21の上方には、図1及び図4に示すように、第一樹脂挿入路28が設けられている。この第一樹脂挿入路28は、前方に向かって開口する形態をなし、フード部24の内部空間と連通している。また、第一樹脂挿入路28は、端子収容部21の前端から端子収容部21の上面に沿って後方に延びて設けられている。また、第一樹脂挿入路28は、幅方向において全キャビティ26が設けられている領域に対応して設けられている。
第一樹脂挿入路28の奥部には、図4に示すように、下方に延びる第二樹脂挿入路29が第一樹脂挿入路28と連通して設けられている。この第二樹脂挿入路29は、幅方向において各キャビティ26と対応する位置に個別に設けられ、第一樹脂挿入路28と各キャビティ26を連通させるように形成されている。さらに、第二樹脂挿入路29は、上下方向に並んだ各キャビティ26を連通させるように形成されている。一方、各キャビティ26間にはこれらを仕切る隔壁26Aが形成されている。この隔壁26Aの後端には、ゴム栓収容部25の内部に収容されたゴム栓60の前端面が密着している。これにより、幅方向に隣り合う第二樹脂挿入路29は、隔壁26A及びゴム栓60によって区画されている。すなわち、第二樹脂挿入路29を構成する後壁は、ゴム栓60によって形成されている。
この第一樹脂挿入路28と第二樹脂挿入路29とには、フード部24の前端開口を上方に向けた姿勢で、第一樹脂挿入路28の前端開口から溶融状態となった熱可塑性のエポキシ樹脂30が注入される。このエポキシ樹脂30は、第一樹脂挿入路28の奥部から第二樹脂挿入路29を通り、キャビティ26を回り込むようにして後方からキャビティ26内に流れ込む。また、キャビティ26内に流れ込んだエポキシ樹脂30は、少なくともキャビティ26内において雄型端子金具10と電線Wとの接続部分を覆う位置まで充填されている。これにより、図3及び図4に示すように、キャビティ26の後方部と、第一樹脂挿入路28と第二樹脂挿入路29とは、エポキシ樹脂30によって満たされている。
フード部24は、図3及び図4に示すように、第一ハウジング20の外形にほぼ沿うように前方に向かって開口している。このフード部24の内部には、同フード部24の奥壁から前方に向かって雄型端子金具10の接続部11が突出している。このフード部24は、その内部に図示しない相手方コネクタが嵌合可能とされ、相手方コネクタが嵌合された際には、相手方コネクタに装着された雌型端子金具と雄型端子金具10の接続部11とが導通可能に接続されるようになっている。
ゴム栓収容部25は、図3及び図4に示すように、第一ハウジング20と第二ハウジング50に亘って形成されており、略前半部が第一ハウジング20に設けられた第一収容凹部31とされ、略後半部が後述する第二ハウジング50に設けられた第二収容凹部53とされている。
第一収容凹部31は、後述するゴム栓60の外形に対応して幅方向に横長に設けられ、上下四隅が丸みを帯びた形状とされている。また、第一収容凹部31は、端子収容部21の各キャビティ26が形成された領域よりも全周に亘って段付状に拡幅した形態に設けられ、その内部には、ゴム栓60の前方部が後方から収容されるようになっている。また、第一収容凹部31の後方には、ゴム栓60の後方部を収容する第二収容凹部53が組み付けられるようになっている。
また、第一ハウジング20には、第一収容凹部31の後方に、全周に亘って段付状に拡幅したハウジング収容部32が形成されている。このハウジング収容部32内には、第二ハウジング50が嵌合可能とされ、第一収容凹部31から露出したゴム栓60の残りの部分と第二ハウジング50とが収容されるようになっている。
第二ハウジング50は合成樹脂製であって、図3及び図4に示すように、大まかには前後方向に開口する筒状をなしている。また、第二ハウジング50は、前方が第一ハウジング20のハウジング収容部32内に嵌合される嵌合筒部51とされ、後方がケースCの取付孔C1に嵌合されるケース取付部52とされている。
嵌合筒部51は幅方向に横長であって、その外周壁51Aを第一ハウジング20におけるハウジング収容部32の内周壁に全体に亘って接触可能に形成されている。また、嵌合筒部51の内部には、前記した第二収容凹部53が形成されている。第二収容凹部53は、幅寸法や高さ寸法が第一ハウジング20の第一収容凹部31とほぼ同一に形成されており、第一収容凹部31と共に、ゴム栓60を内部に収容して保持するようになっている。また、第二収容凹部53は、後方に向かって開口しており、ケース取付部52の内部に連通している。また、第二収容凹部53の後方開口は第二収容凹部53の前方開口よりも一回り小さくに設けられている。したがって、第二収容凹部53の内周壁と第二収容凹部53の後方開口との境界は、全周に亘って段付状に形成されている。
すなわち、第一収容凹部31と第二収容凹部53とから構成されるゴム栓収容部25は、図3及び図4に示すように、幅方向に横長で前後方向に延びる上下の角部が丸みを帯びた形状をなしている。したがって、ゴム栓収容部25の前壁25Aは端子収容部21の後面であって、前壁25Aには上下二段に複数のキャビティが幅方向に並んで、且つ、上下に並んだキャビティ26間を連結する第二樹脂挿入路29が個別に形成されている。また、ゴム栓収容部25の後壁25Bは、第二収容凹部53の内周壁と第二収容凹部53の後方開口との境界に全周に亘って形成された段付部分となっている。
また、ゴム栓収容部25に収容されたゴム栓60は、図3及び図4に示すように、ゴム栓60の前面がゴム栓収容部25の前壁25Aと、ゴム栓60の後面がゴム栓収容部25の後壁25Bとの双方に接触することで、ゴム栓収容部25の前後両壁25A,25Bによって前後方向から挟持された状態となっている。
ケース取付部52は、嵌合筒部51よりも幅狭で、且つ嵌合筒部51よりも上下方向に大きい円筒形状に設けられている。ケース取付部52の外周面にはOリング55が装着されたリング収容溝54が設けられており、ケース取付部52をケースCの取付孔C1に嵌合させた際にOリング55がケース取付部52と取付孔C1との間を液密状にシールするようになっている。
また、ケース取付部52における嵌合筒部51側の前端面には、図6に示すように、係止孔56Aを有する係止片56が上下に各一対設けられている。この係止片56は弾性変形可能に形成されており、係止片56の係止孔56Aを第一ハウジング20における張り出し部22内の係止突起22Bに係止させることで、第一ハウジング20に対して第二ハウジング50を抜け止めした状態に保持している。
ゴム栓60は、図7に示すように、横長な箱型形状であって、外周面の上下四隅が丸みを帯びた形態に形成されている。このゴム栓60の外周面には、図3及び図4に示すように、複数条の外周リップ61が膨出して設けられている。この外周リップ61は、ゴム栓収容部25における第一及び第二収容凹部31,53に亘って設けられた内周壁に密着することで、ゴム栓60の外周面とゴム栓収容部25の内周壁との間を液密状にシールする役割を果たしている。すなわち、ゴム栓60の前方部における外周リップ61が第一ハウジング20の第一収容凹部31の内周壁に密着し、ゴム栓60の後方部における外周リップ61が第二ハウジング50の第二収容凹部53の内周壁に密着した状態となっている。
また、ゴム栓60の内部には、図7に示すように、前後方向に貫通した電線挿通孔62が各キャビティ26の位置に対応して上下二段で複数設けられている。この電線挿通孔62の内周壁には、図5に示すように、複数条の内周リップ63が膨出して設けられている。この内周リップ63は、図3及び図4に示すように、電線Wが挿通された際に電線Wの外周面に密着することで、電線Wの外周面と電線挿通孔62の内周面との間を液密状にシールする役割を果たしている。これにより、第二樹脂挿入路29に流し込んだエポキシ樹脂30が第二ハウジング50内に浸入したり、ケースCから第二ハウジング50に流れ込んだ潤滑油などが第一ハウジング20に浸入したりしないように防油することができるようになっている。
また、ゴム栓60の外周面には、その前後方向中央部に全周に亘って張り出すフランジ64が設けられている。このフランジ64は、その張り出し寸法が外周リップ61の膨出寸法よりも長く設定されており、ゴム栓60がゴム栓収容部25に収容された際には、第一収容凹部31と第二収容凹部53との間から全周に亘ってはみ出すように設定されている。また、このフランジ64は、第一ハウジングの第一収容凹部31の後方開口縁部(ハウジング収容部32の前面壁)と、第二ハウジング50の第二収容凹部53の前方開口縁部(嵌合筒部の前端面)とによって、前後方向から挟持されるように設定されており、第一収容凹部31の後方開口縁部と第二収容凹部53の前方開口縁部とに対して弾性的に密着した状態となっている。
本実施形態は以上のような構成であって、続いて機器用コネクタの組み立て手順を簡単に説明する。
まず、図5に示すように、第一ハウジング20の後方からゴム栓60を第一収容凹部31に嵌合させ、ゴム栓60におけるフランジ64の前面が第一ハウジング20の第一収容凹部31の後方開口縁部に当接するまで挿入する。ここで、ゴム栓60のフランジ64より前方に設けられた外周リップ61は第一収容凹部31の内周壁によって押し潰され、第一収容凹部31の内周壁に密着した状態となる。
次に、更にその後方から電線Wに接続された雄型端子金具10をゴム栓60の電線挿通孔62に挿入し、続けて端子収容部21のキャビティ26に挿入する。すると、雄型端子金具10によってキャビティ26内のランス27が下方に撓み変形し、雄型端子金具10が正規の位置まで挿入されるとランス27が弾性復帰することで、雄型端子金具10がキャビティ26内に抜け止め状態に保持される。また、電線Wが電線挿通孔62に挿入されたことで、電線挿通孔62内の内周リップ63が電線Wの外周面に押し潰され、電線Wに密着した状態となる。
雄型端子金具10が第一ハウジング20に装着されたところで、第一ハウジング20のハウジング収容部32に第二ハウジング50の嵌合筒部51を後方から嵌合させる。ハウジング収容部32に対して嵌合筒部51を正規の位置まで挿入すると、第一ハウジング20の係止突起22Bに第二ハウジング50の係止片56が係止して、第一ハウジング20に第二ハウジング50が組み付けられる。ここで、ゴム栓60におけるフランジ64より後方に設けられた外周リップ61は第二収容凹部53の内周壁によって押し潰され、第二収容凹部53の内周壁に密着した状態となる。また、ゴム栓60のフランジ64の後面は、第二ハウジング50の第二収容凹部53の前方開口縁部に当接すると共に、第一収容凹部31の開口縁部と、第二収容凹部53の開口縁部とによって、前後方向から挟持された状態となる。これにより、第一収容凹部31と第二収容凹部53との間のシールと、電線Wと両ハウジング20,50との間のシールとは、一つのゴム栓60によって行われる。
最後に、機器用コネクタのフード部24の前端開口を上方に向けた状態で、第一樹脂挿入路28における前方開口からエポキシ樹脂30を流し込み、各第二樹脂挿入路29を通して各キャビティ26内にエポキシ樹脂30を流し込む。キャビティ26内において、少なくとも雄型端子金具10と電線Wとの接続部分がエポキシ樹脂30によって覆われる位置までエポキシ樹脂30を流し込み、エポキシ樹脂30が冷却されて硬化することで、雄型端子金具10と電線Wとの接続部分を含むキャビティ26内を液密状にシールする。
この後、完成した機器用コネクタは、取付孔C1に装着され、機器のケースCにボルト締結される。この状態では、雄型端子金具10と電線Wとの接続部分がエポキシ樹脂30によって覆われているので、第二ハウジング50の内部から電線Wの内部を通って第一ハウジング20の内部に潤滑油などが浸入することを回避できる。
以上のように、本実施形態によると、第一ハウジング20における端子収容部21の前後両側が端子収容部21よりも径方向に大きく開口しているので、第一ハウジング20を成形する成形金型を前後方向に型開きする際に、合成樹脂製のランス27を成形することができる。これにより、端子ホルダに雄型端子金具を組み付けた後、端子ホルダを更にコネクタハウジングに組み付けるといった従来型のコネクタに比べて、雄型端子金具10を端子収容部21に対して容易に組み付けることができ、雄型端子金具10の組み付け作業性を大幅に向上させることができる。
ところで、本実施形態においては、上述のように端子収容部21内にランス27を形成するために、機器用コネクタを第一ハウジング20と第二ハウジング50とに分割したので、外部から両ハウジング20,50の界面を伝って水などが両ハウジング20,50内に浸入する虞がある。その点、本実施形態によると、電線Wと両ハウジング20,50との間をシールするゴム栓60によって、両ハウジング20,50の界面から水などが浸入することを防止することができる。
すなわち、電線Wと両ハウジング20,50との間とをシールするゴム栓60を利用して、第一ハウジング20と第二ハウジング50との間をシールすることができるようになっている。これにより、第一ハウジング20と第二ハウジング50とに分割した状態においても、端子ホルダをコネクタハウジングに組み付ける従来型のコネクタに比べて、部品点数や組み立て工数を増加させることなく機器用コネクタを構成することができる。
更に、第一ハウジング20と第二ハウジング50との間では、ゴム栓60のフランジ64が第一収容凹部31の後方開口縁部と第二収容凹部53の前方開口縁部とによって前後方向から挟持されているので、ゴム栓60の外周リップ61に加え、フランジ64が面シールの役割を果たすことができる。これにより、第一ハウジング20と第二ハウジング50との界面から両ハウジング20,50の内部へ至る経路と、ゴム栓60の外周面における第一ハウジング20の内部と第二ハウジング50の内部とを繋ぐ経路とを長くすることができる。
したがって、外部から両ハウジング20,50内に水が浸入したり、第二ハウジング50から第一ハウジング20内に油が浸入したり、第二樹脂挿入路29から第二ハウジング50内に樹脂が浸入したりすることを防ぐことができる。また、ゴム栓60を第一ハウジング20と第二ハウジング50との間で挟持して保持しているので、ゴム栓60の後方にゴム栓60を保持するためのバックリテーナ等の保持部材を別途設けることなく、ゴム栓60を安定して保持することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雄型端子金具10を装着した機器用コネクタを構成する例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、雌型端子金具を装着した機器用コネクタに適用することも可能である。
(2)上記実施形態では、キャビティ26内にエポキシ樹脂を充填した機器用コネクタを構成する例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、キャビティ26内にエポキシ樹脂が充填されない機器用コネクタに適用することも可能である。
(3)ゴム栓60及びゴム栓収容部25の形状を上下四隅が丸みを帯びた箱型状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ゴム栓60及びゴム栓収容部25の形状が円柱や前面の外形形状が楕円であってもよい。
(4)上記実施形態では、第一ハウジング20の係止突起22Bに第二ハウジング50の係止孔56Aを係止させることで第一ハウジング20に第二ハウジング50を組み付ける構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、係止溝に係止爪を係止させることで第一ハウジング20に第二ハウジング50を組み付ける構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、端子収容部21に雄型端子金具10を上下二段に保持する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、雄型端子金具10を上下三段に構成してもよい。
(6)上記実施形態では、雄型端子金具10と電線Wとの接続部分を覆うための樹脂としてエポキシ樹脂を用いたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、樹脂としては、シリコン樹脂などを用いてもよい。
10:雄型端子金具(端子金具)
20:第一ハウジング
21:端子収容部
24:フード部(コネクタ嵌合部)
25:ゴム栓収容部
27:ランス
50:第二ハウジング
52:ケース取付部
60:ゴム栓
64:フランジ
C :ケース
C1:取付孔
W :電線

Claims (2)

  1. 機器のケースに設けられた取付孔に装着される機器用コネクタであって、
    筒状をなして軸方向両端に開口すると共に、その一端側開口に相手方コネクタと嵌合可能なコネクタ嵌合部が設けられた第一ハウジングと、
    前記第一ハウジングにおける前記一端側開口と前記他端側開口との間に位置して、電線に接続された端子金具を収容する端子収容部と、
    前記取付孔に嵌合して装着されるケース取付部を有し、前記端子収容部から引き出された前記電線を内部に挿通させると共に、前記第一ハウジングの他端側開口に嵌合される筒状の第二ハウジングと、
    前記第一ハウジング成形用の金型を型開きすることで成形され、前記端子収容部内において前記端子金具を保持するランスと、
    前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの間に挟持されることで、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの間を液密状にシールすると共に、前記電線を内部に挿通させることで、前記電線と前記第一ハウジングの内周壁及び前記第二ハウジングの内周壁との間を液密状にシールするゴム栓と、を備えていることを特徴とする機器用コネクタ。
  2. 前記ゴム栓を収容するためのゴム栓収容部が前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとに亘って設けられ、
    前記ゴム栓には、前記ゴム栓収容部の内周壁と密着する外周面から全周に亘って張り出すフランジが設けられ、
    前記第一及び第二のハウジングが正規に組み付けられた状態においては、前記フランジが前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとによって挟持されることを特徴とする請求項1記載の機器用コネクタ。
JP2010233803A 2010-10-18 2010-10-18 機器用コネクタ Expired - Fee Related JP5557032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233803A JP5557032B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 機器用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233803A JP5557032B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 機器用コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012089297A true JP2012089297A (ja) 2012-05-10
JP5557032B2 JP5557032B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=46260732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233803A Expired - Fee Related JP5557032B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 機器用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5557032B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019102340A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 住友電装株式会社 コネクタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05326066A (ja) * 1991-06-28 1993-12-10 Amp Japan Ltd 防水型コネクタ
JP2587788Y2 (ja) * 1991-10-25 1998-12-24 ヒロセ電機株式会社 電気コネクタの端子構造
JP2003346969A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2006185875A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2007053056A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2010102941A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2010153072A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05326066A (ja) * 1991-06-28 1993-12-10 Amp Japan Ltd 防水型コネクタ
JP2587788Y2 (ja) * 1991-10-25 1998-12-24 ヒロセ電機株式会社 電気コネクタの端子構造
JP2003346969A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2006185875A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2007053056A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ
JP2010102941A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2010153072A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 防水コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019102340A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 住友電装株式会社 コネクタ
JP7006206B2 (ja) 2017-12-05 2022-01-24 住友電装株式会社 コネクタ組付体

Also Published As

Publication number Publication date
JP5557032B2 (ja) 2014-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5477653B2 (ja) 機器用コネクタ
JP5485731B2 (ja) 防水型シールドコネクタ
CN101431199B (zh) 设备连接器及其装配方法
US8167634B2 (en) Connector with a sealing ring having a bulge at its inner peripheral side of its main body
US8177584B2 (en) Connector with wire sealing resilient plug
US20140120763A1 (en) Connector
JP4962776B2 (ja) コネクタ
US20110300731A1 (en) Waterproof connector
JP4536444B2 (ja) 機器用コネクタ
US10811818B2 (en) Wire holding structure
JP2015162278A (ja) サービスカバー
JP2017157417A (ja) 防水コネクタ
JP5327100B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP2014093248A (ja) 中継コネクタ
JP5668983B2 (ja) コネクタ
JP6641930B2 (ja) 防水コネクタ
JP4491294B2 (ja) 機器用シールドコネクタ
US11303062B2 (en) Connector
JP5557032B2 (ja) 機器用コネクタ
JP2015022837A (ja) コネクタ
JP2012038450A (ja) 電線の端末構造
JP2018006231A (ja) コネクタ
JP2011023201A (ja) コネクタ
JP7221811B2 (ja) 分岐ユニット
JP2013037881A (ja) シールドコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5557032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees