JP2017157417A - 防水コネクタ - Google Patents
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Abstract
Description
この防水コネクタは 電線の端末に接続された端子を収容するハウジングと、ハウジングを覆うシールドシェルと、ハウジング内に収容されるゴム栓と、ハウジング内においてゴム栓を抜け止めするリアホルダとを備えて構成されており、ゴム栓は、ハウジングの内周面と電線の外周面とに密着することでハウジングと電線との間を止水している。
また、このような構成によると、止水部材を後方から係止する係止部材を別途設ける必要がないから、部品点数を削減することができると共に、コネクタの組立作業性を向上させることができる。
前記ハウジングは、前記シールドシェルを保持する保持部を有しており、前記係止部は、前記シールドシェルが前記保持部によって保持された状態で前記止水部材を収容方向後方から押圧している構成としてもよい。
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図9を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載される機器の図示しないケースに取り付けられる防水コネクタ10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは図2における上下方向を基準とする。また、前後方向とは、図3における左右方向を基準とし、図示左側を前側、図示右側を後側として説明する。
端子20は、導電性に優れた金属板材をプレスなどによって加工することにより形成されている。また、端子20はケース内に設けられた図示しない相手方端子と接続される端子接続部21と、端子接続部21の後方に設けられた電線接続部23と、端子接続部21と電線接続部23とを前後方向に繋ぐ繋ぎ部22とを備えて構成されている。
繋ぎ部22は、図6に示すように、端子接続部21の後端縁から斜め下後方に延びる平板状をなしており、繋ぎ部22の後端縁に電線接続部23が連設されている。
各ゴム栓収容部47は、キャビティ41の後端部が上下方向に拡幅されることで電線挿通部46の後端面46Aに丸孔状に開口して設けられている。ゴム栓収容部47の前壁は、ゴム栓60の収容方向と直交する形態の前止まり部48とされており、ゴム栓60が前止まり部48に後方から当接することで前止まりされるようになっている。
固定片82は、シェル本体81から径方向外側に延出した形態とされており、固定片82には、板厚方向である前後方向に貫通する貫通孔82Aが設けられている。
シェル本体81の内側には、図6から図9に示すように、電線挿通部46が前方から嵌合されて収容される収容空間81Aが設けられており、この収容空間81Aの前後方向の長さ寸法L1は、図9に示すように、ハウジング40の電線挿通部46の前後方向の長さ寸法L2とほぼ同じに設定されている。
また、シェル本体81の上下方向両側の面には、図5に示すように、シェル本体81を内外に貫通する係止孔85がそれぞれ設けられている。係止孔85は、図3に示すように、略矩形状をなしている。
これらの保持片49は、電線挿通部46から離れるように径方向外側(上下方向)に延びた後、後方に延びる片持ち状に形成されており、保持片49の後端部には、係止孔85に対してシェル本体81の内側から嵌まり込み可能な係止突起49Aが径方向外側に向けて突設されている。
次に、電線Wの端末において芯線W1を露出させ、端子20の電線接続部23を芯線W1に圧着することで、電線Wの端末に端子20を接続する。
すると、この組み付け過程では、電線挿通部46が収容空間81A内の正規の位置に至る直前で、図9に示すように、ゴム栓本体61の後端面がシェル本体81の後壁83に前方から当接する。
そして、電線挿通部46がシェル本体81内の正規の位置に至ると、図5に示すように、保持片49の係止突起49Aと係止孔85の前側内面85Aとが前後方向に係止することで、シールドシェル80がハウジング40に保持され、防水コネクタ10が完成する。このとき、ゴム栓本体61は、図6および図7に示すように、前後方向に圧縮された状態で保持されると共に、筒状部65がシールドシェル80の各芯シールド接続部84から後方に突出した状態となり、筒状部65が電線Wとシールドシェル80の各芯シールド接続部84との間に配される。
また、本実施形態によると、ゴム栓60を後方から係止するゴム栓押さえを別途設ける必要がないから、部品点数を削減することができると共に、防水コネクタ10の組み立て作業工数を削減することができる。これにより、防水コネクタ10の組立作業性を向上させることができる。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、ゴム栓本体61が前後方向に圧縮された構成にした。しかしながら、これに限らず、ゴム栓本体の前後方向の長さ寸法とゴム栓収容部の収容空間における前後方向の長さ寸法をほぼ同じ寸法にすることで、ゴム栓本体が前後方向に圧縮されない構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、端子20をハウジング40の端子係止部42によって係止して保持する構成にした。しかしながら、これに限らず、端子をハウジング内にインサート成形により埋設することで、端子をハウジングによって保持する構成にしてもよい。
20:端子
40:ハウジング
46:電線挿通部(「挿通部」の一例)
49:保持片(「保持部」の一例)
60:ゴム栓(「止水部材」の一例)
61:ゴム栓本体(「シール部」の一例)
65:筒状部(「電線保護部」の一例)
80:シールドシェル
83:後壁(「係止部」の一例)
W:電線
Claims (3)
- 電線の端末に接続された端子を収容するハウジングと、
前記ハウジングを覆う金属製のシールドシェルと、
前記電線を挿通させた状態で前記ハウジング内に収容され、前記ハウジングの内周面と前記電線の外周面とに密着する弾性材からなる止水部材とを備え、
前記シールドシェルは、前記止水部材を収容方向後方から係止する係止部を有している防水コネクタ。 - 前記ハウジングは、前記シールドシェルを保持する保持部を有しており、
前記係止部は、前記シールドシェルが前記保持部によって保持された状態で前記止水部材を収容方向後方から押圧している請求項1に記載の防水コネクタ。 - 前記シールドシェルは、前記ハウジングから後方に引き出される前記電線を挿通する挿通部を有しており、
前記止水部材は、前記ハウジング内に配されるシール部と、前記シール部の後方に設けられ、前記電線と前記挿通部との間に配される電線保護部とを有している請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
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