JP7004581B2 - パイプルーフと到達側トンネルの接続構造及び接続方法 - Google Patents
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Description
前記到達側トンネルの手前で先端が止まっている前記鋼管と、
前記到達側トンネルを構成するセグメントのうち、前記鋼管の軸心線と交差する位置に固定され、該セグメントの主桁の内側端面よりも地山側の位置から延びて該セグメントの背面の地山内に突出し、該鋼管からの軸力を該主桁に伝達する伝達部材と、
前記鋼管の先端と、前記伝達部材の地山内に突出している突出部と、を巻き込んで一体化するコンクリート体と、を備えていることを特徴とする。
前記ウエブは、前記スキンプレートと交差する位置で幅が最大となる山形の側面形状を有していることを特徴とする。
前記発進側トンネルから前記鋼管を推進させてその先端を前記到達側トンネルの手前で止める鋼管推進工程と、
前記鋼管の先端の前方にある前記到達側トンネルのスキンプレートの一部を撤去して開口部を形成する開口部形成工程と、
前記到達側トンネルを構成するセグメントのうち、前記鋼管の軸心線と交差する位置において、該セグメントの主桁の内側端面よりも地山側の位置から延びて前記開口部を介して該セグメントの背面の地山内に突出する伝達部材であって、該鋼管からの軸力を該主桁に伝達する伝達部材を設置する伝達部材設置工程と、
前記セグメントのうち、前記開口部に対応する位置において充填されるコンクリートの型枠となるプレート材を設置するプレート材設置工程と、
前記発進側トンネルから前記鋼管を介してコンクリートを充填し、該鋼管の先端から前記到達側トンネルの背面の地山内にコンクリートを充填して、前記鋼管の先端と、前記伝達部材の地山内に突出している突出部と、を硬化したコンクリート体で巻き込んで一体化するコンクリート体造成工程と、を備えることを特徴とする。
前記コンクリート体造成工程に先んじて前記掘進機を縮径させ、前記鋼管を介して前記発進側トンネル内に該掘進機を引き戻して回収することを特徴とする。
<道路トンネルの分合流部の仮設構造>
はじめに、図1を参照して、実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続構造を備える、道路トンネルの分合流部の仮設構造について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続構造を有する、道路トンネルの分合流部の仮設構造を説明する断面図である。図1に示すように、道路トンネルの分合流部の仮設構造は、地中に間隔を置いて併設施工された、相対的に小断面のランプトンネル100と、相対的に大断面の本線トンネル200と、ランプトンネル100と本線トンネル200の上方において双方のトンネル間に架け渡されたパイプルーフ300と、を有する。また、ランプトンネル100と本線トンネル200の下方位置には、双方のトンネル間に跨る先行仮設下部受け400をさらに有する。また、ランプトンネル100と本線トンネル200はともに、トンネル内において、パイプルーフ300との交差位置を起点として鉛直方向に延設する鉛直支保工60を有し、以上で説明した各構成が仮設構造の基本構成となる。なお、ランプトンネル100と本線トンネル200の下方位置においても、一点鎖線で示す下方のパイプルーフ300Aを必要に応じて施工してもよく、下方のパイプルーフ300Aが施工される場合はこれも仮設構造の構成要素となる。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続構造を説明する。図2は、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続構造の一例を到達側トンネルの内空側から見た斜視図である。また、図3は、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続構造の一例を到達側トンネルの背面地山側から見た斜視図である。なお、図2,3はともに、接続構造の理解を容易とするべく、コンクリート体40を透視した図である。また、図4は、鋼管からの軸力に起因して伝達部材に作用するせん断力と曲げモーメントに対して、伝達部材が対抗することを説明した模式図である。
次に、図5乃至図8を参照して、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続方法を説明する。ここで、図5乃至図8は順に、本発明の実施形態に係るパイプルーフと到達側トンネルの接続方法の一例を説明する工程図である。この接続方法に当たり、図1に示すように、シールド工法による、発進側トンネル100と到達側トンネル200の施工は完了しているものとする。ここで、図1における発進側トンネル100と到達側トンネル200の周辺地盤において、地盤改良施工は必須ではないが、これら発進側トンネル100や到達側トンネル200の施工に前後し、かつパイプルーフ300の施工前の段階において、適宜の地盤改良施工が実施されてもよい。
Claims (5)
- 地中に並設された発進側トンネルと到達側トンネルとの間に架け渡された鋼管からなるパイプルーフと到達側トンネルの接続構造であって、
前記到達側トンネルの手前で先端が止まっている前記鋼管と、
前記到達側トンネルを構成するセグメントのうち、前記鋼管の軸心線と交差する位置に固定され、該セグメントの主桁の桁高の範囲内における内側端面よりも外周側の位置から延びて該セグメントの前記外周側に突出し、該鋼管からの軸力を該主桁に伝達する伝達部材と、
前記鋼管の先端と、前記伝達部材の前記外周側に突出している突出部と、を巻き込んで一体化するコンクリート体と、を備え、
前記伝達部材は、前記主桁に直接的もしくは間接的に固定される固定フランジと、該固定フランジに固定されて該固定フランジに直交する方向であって前記到達側トンネルの周方向の幅が部位ごとに変化しているウエブと、該ウエブに固定されて前記鋼管の先端の端面に対向する対向面を有する対向フランジと、を備えており、
前記突出部は、前記固定フランジと前記ウエブと前記対向フランジのそれぞれの前記外周側に突出している部分であることを特徴とする、パイプルーフと到達側トンネルの接続構造。 - 前記セグメントは、前記外周側にスキンプレートを有し、
前記ウエブは、前記スキンプレートと交差する位置で幅が最大となる山形の側面形状を有していることを特徴とする、請求項1に記載のパイプルーフと到達側トンネルの接続構造。 - 前記セグメントの前記主桁の内側端面と前記伝達部材の間に、フレーム材と、該フレーム材の前記外周側に配設されて前記コンクリート体を支持するプレート材と、を有するコンクリート体支持部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のパイプルーフと到達側トンネルの接続構造。
- 地中に並設された発進側トンネルと到達側トンネルとの間に架け渡された鋼管からなるパイプルーフと到達側トンネルを接続する、パイプルーフと到達側トンネルの接続方法であって、
前記発進側トンネルから前記鋼管を推進させてその先端を前記到達側トンネルの手前で止める鋼管推進工程と、
前記鋼管の先端の前方にある前記到達側トンネルのスキンプレートの一部を撤去して開口部を形成する開口部形成工程と、
前記到達側トンネルを構成するセグメントのうち、前記鋼管の軸心線と交差する位置において、該セグメントの主桁の桁高の範囲内における内側端面よりも外周側の位置から延びて前記開口部を介して該セグメントの前記外周側に突出する伝達部材であって、該鋼管からの軸力を該主桁に伝達する伝達部材を設置する伝達部材設置工程と、
前記セグメントのうち、前記開口部に対応する位置において充填されるコンクリートの型枠となるプレート材を設置するプレート材設置工程と、
前記発進側トンネルから前記鋼管を介してコンクリートを充填し、該鋼管の先端から前記到達側トンネルの前記外周側にコンクリートを充填して、前記鋼管の先端と、前記伝達部材の前記外周側に突出している突出部と、を硬化したコンクリート体で巻き込んで一体化するコンクリート体造成工程と、を備え、
前記伝達部材は、前記主桁に直接的もしくは間接的に固定される固定フランジと、該固定フランジに固定されて該固定フランジに直交する方向であって前記到達側トンネルの周方向の幅が部位ごとに変化しているウエブと、該ウエブに固定されて前記鋼管の先端の端面に対向する対向面を有する対向フランジと、を備えており、
前記突出部は、前記固定フランジと前記ウエブと前記対向フランジのそれぞれの前記外周側に突出している部分であることを特徴とする、パイプルーフと到達側トンネルの接続方法。 - 前記鋼管推進工程では、折れ機構を有して曲線施工対応の掘進機で地山を掘進しながら前記鋼管の推進を実行し、
前記コンクリート体造成工程に先んじて前記掘進機を縮径させ、前記鋼管を介して前記発進側トンネル内に該掘進機を引き戻して回収することを特徴とする、請求項4に記載のパイプルーフと到達側トンネルの接続方法。
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JP2018005551A JP7004581B2 (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | パイプルーフと到達側トンネルの接続構造及び接続方法 |
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JP2004353377A (ja) | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Kajima Corp | 推進管の発進・到達工法および発進・到達部のセグメント |
JP2005030147A (ja) | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Kajima Corp | 地下構造物およびその構築工法 |
JP2012057466A (ja) | 2011-12-22 | 2012-03-22 | Kajima Corp | 地中構造部材と土留め止水壁との当接部構造 |
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