JP7003491B2 - 液浸冷却装置及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

本願の開示する技術は、液浸冷却装置及び情報処理装置に関する。
電子機器を冷却する装置として、液浸槽に貯留された冷媒液に電子機器を浸漬させて冷却する液浸冷却装置が提案されている。この液浸冷却装置には、上方に開口する開放型の液浸槽を有する液浸冷却装置(例えば、特許文献1参照)と、天壁を有する密閉型の液浸槽を有する液浸冷却装置(例えば、特許文献2参照)がある。
国際公開第2016/117098号パンフレット 特開2007-167517号公報 特開昭60-81848号公報 特開平7-115155号公報 実開昭59-42047号公報
開放型の液浸槽を有する液浸冷却装置では、液浸槽が上方に開口するため、冷媒液が常に蒸発し減少する。一方、密閉型の液浸槽を有する液浸冷却装置では、液浸槽が密閉されるため、冷媒液が常に蒸発し減少することを抑制できる。
ところが、密閉型の液浸槽を有する液浸冷却装置には、液浸槽の内部圧力の過度な上昇を抑制するために、液浸槽に圧力調整弁が設けられることがある。液浸槽に圧力調整弁が設けられていると、圧力調整弁が開いた際に冷媒液の蒸気が放出される。したがって、密閉型の液浸槽を有する液浸冷却装置においても、冷媒液が減少する虞がある。
本願の開示する技術は、一つの側面として、冷媒液の減少を抑制することを目的とする。
本願の開示する技術の一観点に係る液浸冷却装置は、天壁を有する密閉型の第一槽と、
第一槽の側方に隣接して設けられた第二槽と、第一槽及び第二槽に貯留された冷媒液と、第一槽における冷媒液の液面と第二槽における冷媒液の液面の第一領域とを接続する密閉された気体空間と、第二槽における冷媒液の液面の第二領域を大気空間に開放する開放口と、第二領域に浮かべられ、第二領域を覆っている複数の充填材と、を有する。第二槽は、上壁及び下壁と、上壁から下壁の側に延びる仕切壁と、を有する。第一槽及び第二槽の間の隔壁と前記上壁との間には、気体空間の中に位置する気体通路が設けられ、下壁と仕切壁との間には、第二槽における冷媒液の中に位置する冷媒液通路が設けられ、第二槽における仕切壁よりも隔壁と反対側には、開放口が形成されている
本願の開示する技術の一観点によれば、冷媒液の減少を抑制することができる。
第一実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第二実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第三実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第四実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第五実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第六実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第七実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第八実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第九実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。 第十実施形態に係る液浸冷却装置を示す図である。
[第一実施形態]
はじめに、本願の開示する技術の第一実施形態を説明する。
図1に示される第一実施形態に係る液浸冷却装置A1は、冷媒液30に電子機器70を浸漬させて冷却するものであり、液浸槽10と、冷媒液30と、複数の充填材40と、循環機構50とを備える。
液浸槽10は、第一槽11と、第二槽12と、気体空間13と、開放口14とを有する。第一槽11は、天壁15を有する密閉型であり、密閉された箱形に形成されている。第二槽12は、第一槽11よりも小型であり、第一槽11の側方に隣接して設けられている。
第二槽12は、上壁16と、下壁17と、仕切壁18とを有している。上壁16は、第一槽11の天壁15を延長して形成されており、天壁15の側方に設けられている。下壁17は、鉛直方向に上壁16と対向しており、仕切壁18は、上壁16の延長方向の先端部から下壁17の側(下方)に延びている。仕切壁18は、第二槽12の内側に挿入されている。第一槽11及び第二槽12の間には、隔壁19が設けられており、この隔壁19と上壁16との間には、気体通路20が設けられている。また、下壁17と仕切壁18との間には、冷媒液通路21が設けられている。
仕切壁18及び隔壁19は、水平方向に対向しており、隔壁19の上端部は、仕切壁18の下端部よりも上側に位置している。隔壁19における冷媒液通路21よりも上側の部分と、仕切壁18における気体通路20よりも下側の部分とは、上下方向にオーバラップしている。
液浸槽10に貯留される冷媒液30には、絶縁性を有し冷却効率の高い液体として、例えば、フッ素系不活性液体や油が用いられる。特に、フッ素系不活性液体は、冷却効率が高いので有効である。冷媒液30は、具体的には、第一槽11及び第二槽12に貯留される。冷媒液30の液面の高さは、隔壁19の上端部よりも低い位置に設定され、隔壁19の上端部は、冷媒液30の液面から突出する。
第一槽11及び第二槽12は、隔壁19により区切られており、液浸槽10に貯留された冷媒液30は、第一槽11に貯留された第一冷媒液31と、第二槽12に貯留された第二冷媒液32とに分けられている。第一冷媒液31と、第二冷媒液32とは、同一の液体である。第一冷媒液31の液面と、第二冷媒液32の液面とは、例えば、同一の高さに設定されるが、異なる高さに設定されても良い。
なお、以下、第一槽11に貯留された第一冷媒液31と、第二槽12に貯留された第二冷媒液32とを区別しない場合には、第一冷媒液31及び第二冷媒液32をまとめて冷媒液30と称する。
天壁15及び上壁16と、冷媒液30の液面との間には、気体空間13が形成されている。気体空間13は、第一槽11における隔壁19と対向する側壁23と、天壁15、16と、仕切壁18と、冷媒液30の液面に囲まれることにより密閉されている。冷媒液30の液面の高さが隔壁19の上端部よりも低い位置に設定されることにより、気体通路20は、気体空間13の中に位置する。気体空間13は、気体通路20を通じて形成されており、気体空間13の気体は、気体通路20を通じて流通する。気体空間13の気体には、第一冷媒液31の蒸気33が含まれる。
第一冷媒液31の液面と、第二冷媒液32の液面の第一領域34とは、気体空間13によって接続されている。第一領域34は、より具体的には、隔壁19と仕切壁18との間における第二冷媒液32の液面に相当する。第一冷媒液31の液面は、「第一槽における冷媒液の液面」の一例であり、第二冷媒液32の液面は、「第二槽における冷媒液の液面」の一例である。
仕切壁18の下端部は、第二冷媒液32の液面よりも低い位置にあり、これにより、冷媒液通路21は、第二冷媒液32の中に位置する。第二槽12において、第二冷媒液32は、冷媒液通路21を通じて流通する。第二槽12には、隔壁19と対向する側壁24が形成されている。第二槽12における仕切壁18よりも隔壁19と反対側であって、第二槽12における側壁24と仕切壁18との間には、上方に開口する開放口14が形成されている。
第二冷媒液32の液面の第二領域35は、開放口14を通じて大気空間60に開放されている。第二領域35は、より具体的には、側壁24と仕切壁18との間における第二冷媒液32の液面に相当する。また、この第二領域35は、第二冷媒液32の液面のうち第一領域34を除く残余の領域に相当する。
第二槽12における側壁24と仕切壁18との間の間隔(開放口14の幅)は、第一槽11における側壁23と隔壁19との間の間隔よりも狭くなっている。そして、これにより、第二領域35の表面積は、第一冷媒液31の液面の表面積よりも小さくなっている。
複数の充填材40(被覆材)は、互いに分離(独立)して形成されている。この複数の充填材40は、例えばポリスチレン樹脂を主原料とする樹脂発泡材であり、液浸槽10の開放口14に充填されている。複数の充填材40は、冷媒液30よりも密度が低いものであり、第二領域35に浮かべられて第二領域35を覆っている。この複数の充填材40は、それぞれ冷媒液30に対して難吸収性を有している。複数の充填材40の形状は、どのような形状でも良く、例えば、球状、楕円球状、S字状などでも良い。
電子機器70は、第一槽11に収容され、第一冷媒液31に浸漬される。電子機器70から延びるケーブル71は、例えば、開放口14を通じて液浸槽10の外部(大気空間60)へ導出される。開放口14において、複数の充填材40は、ケーブル71を避けて配置される。複数の充填材40は、ケーブル71を避けて配置される際に、互いの間に隙間が空かないように適度な大きさで形成されることが望ましい。
上述の液浸冷却装置A1は、電子機器70とで情報処理装置80を構成している。例えば、第一槽11の天壁15は、蓋になっており、この天壁15を開くことにより、電子機器70を第一槽11に収容可能となっている。
循環機構50は、吸入配管51と、供給配管52と、ポンプ53と、冷凍機54とを備える。吸入配管51及び供給配管52は、第一槽11の側壁23及び隔壁19とそれぞれ接続されている。
この循環機構50は、第一槽11との間で第一冷媒液31を循環させ、第一冷媒液31を冷却する機能を有する。すなわち、この循環機構50では、ポンプ53が作動すると、第一冷媒液31が吸入配管51及びポンプ53を通じて冷凍機54に運ばれ、冷凍機54で冷却された第一冷媒液31は、供給配管52を通じて第一槽11に戻される。
続いて、第一実施形態の作用及び効果について説明する。
第一実施形態に係る液浸冷却装置A1では、電子機器70が第一冷媒液31に浸漬されて冷却される第一槽11が密閉型とされている。したがって、開放型である場合のように第一冷媒液31が常に蒸発し減少することを抑制することができる。
また、密閉型の第一槽11の側方には、第二槽12が隣接して設けられている。そして、第一槽11における第一冷媒液31の液面と第二槽12における第二冷媒液32の液面の第一領域34とは、密閉された気体空間13によって接続されている。したがって、例えば、第一冷媒液31から生じる蒸気33により、気体空間13の体積が増加しても、気体空間13によって第一領域34が押圧されることにより、第一領域34の位置が下がる。これにより、第一槽11の内部圧力が大気空間60の圧力と略同じになるので、第一冷媒液31の蒸気33が例えば第一槽11における壁部間の隙間等を通じて外部に流出することを抑制することができる。この結果、冷媒液30の減少を抑制することができる。
また、第一冷媒液31の液面と第二冷媒液32の液面の第一領域34とを接続する気体空間13は、密閉されている。このため、第一冷媒液31が蒸発しても、第一冷媒液31の蒸気33が気体空間13から外部に流出することが抑制される。したがって、このことによっても、冷媒液30の減少を抑制することができる。
また、第二槽12における側壁24と仕切壁18との間の間隔(開放口14の幅)は、第一槽11における側壁23と隔壁19との間の間隔よりも狭くなっている。そして、これにより、第二領域35の表面積は、第一冷媒液31の液面の表面積よりも小さくなっている。したがって、大気空間60に開放される第二領域35の表面積を小さくする分、第二冷媒液32の蒸発を抑制し、ひいては、冷媒液30の減少を抑制することができる。
また、第二冷媒液32の液面の第二領域35は、開放口14を通じて大気空間60に開放されている。ここで、この開放口14には、複数の充填材40が充填されており、この複数の充填材40は、第二領域35に浮かべられ、第二領域35を覆っている。したがって、第二領域35の露出を抑制することができるので、第二領域35において第二冷媒液32が蒸発することを抑制することができる。
このように、第一実施形態に係る液浸冷却装置A1によれば、一般に高価とされる冷媒液30の蒸発を抑制することができる。これにより、冷媒液30の補充やそのためのメンテナンスの回数を減らすことができるので、情報処理装置80のランニングコストを抑制することができる。
また、第一冷媒液31から生じる蒸気33により、気体空間13の体積が増加しても、第一領域34の位置が下がることにより、第一槽11の内部圧力の過度な上昇を抑制することができる。これにより、圧力調整弁を不要にできるので、情報処理装置80のイニシャルコストを抑制することができる。
また、上述のように、第二槽12における側壁24と仕切壁18との間の間隔(開放口14の幅)は、第一槽11における側壁23と隔壁19との間の間隔よりも狭くなっている。そして、これにより、第二領域35の表面積は、第一冷媒液31の液面の表面積よりも小さくなっている。したがって、例えば第一冷媒液31の液面を複数の充填材40で覆う場合に比して、複数の充填材40の使用量を減らすことができるので、このことによっても、情報処理装置80のイニシャルコストを抑制することができる。
また、液浸槽10は、第一槽11の側方に隣接して、上壁16、下壁17、仕切壁18を有する第二槽12を設けただけの簡単な構造である。したがって、液浸槽10の製造コスト、ひいては、情報処理装置80のイニシャルコストを抑制することができる。
また、冷媒液30を循環させる循環機構50は、第一槽11と接続されている。したがって、冷媒液30は、複数の充填材40が設けられた第二槽12と循環機構50との間ではなく、複数の充填材40が設けられていない第一槽11と循環機構50との間で循環する。これにより、充填材40が循環機構50に吸い込まれて循環機構50に詰り等の不具合が生じることを抑制することができる。
また、冷媒液30は、第一槽11に貯留された第一冷媒液31と、第二槽12に貯留された第二冷媒液32とを有している。この第一冷媒液31と第二冷媒液32とは、同一の液体である。したがって、第一冷媒液31と第二冷媒液32とに異なる液体を用いる場合に比して、セットアップ性及びメンテナンス性を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本願の開示する技術の第二実施形態を説明する。
図2に示される第二実施形態に係る液浸冷却装置A2は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。すなわち、液浸槽10の開放口14に充填された複数の充填材40は、二層に積み重ねられている。
このようにすると、複数の充填材40の密閉性が向上するので、第二領域35において第二冷媒液32が蒸発することをより一層効果的に抑制することができる。
なお、液浸槽10の開放口14に充填された複数の充填材40は、三層以上の層状に積み重ねられていても良い。
[第三実施形態]
次に、本願の開示する技術の第三実施形態を説明する。
図3に示される第三実施形態に係る液浸冷却装置A3は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。
すなわち、第二領域35は、第二冷媒液32の蒸発を抑制する蒸発抑制液90で覆われている。この蒸発抑制液90には、冷媒液30よりも密度が低く、かつ、充填材40よりも密度の高い液体が用いられる。このような蒸発抑制液90としては、例えば、シリコンオイルが用いられる。複数の充填材40は、蒸発抑制液90を介して第二領域35に浮かべられている。
このようにすると、第二領域35に対する密閉性が向上するので、第二領域35において第二冷媒液32が蒸発することをより一層効果的に抑制することができる。
なお、上述の第二実施形態のように、複数の充填材40は、蒸発抑制液90の上で層状に積み重ねられていても良い。このようにすると、第二領域35に対する密閉性をさらに向上させることができる。
[第四実施形態]
次に、本願の開示する技術の第四実施形態を説明する。
図4に示される第四実施形態に係る液浸冷却装置A4は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。
すなわち、第二槽12における仕切壁18の上端部と側壁24の上端部とは、上壁26によって連結されている。開放口14は、側壁24の上部に形成されており、第二槽12の側方に開口している。この開放口14は、気体通路20よりも低い位置に形成されている。この開放口14を有する第二槽12では、開放口14を通じて大気空間60と接する第二領域35に加えて、気体空間13と接する第一領域34にも、複数の充填材40が浮かべられている。この複数の充填材40は、第一領域34を覆っている。なお、電子機器70から延びるケーブル71は、この後の説明や図面では省略している。
ところで、第四実施形態に係る液浸冷却装置A4では、第二領域35が大気空間60と接するため、第二領域35が複数の充填材40で覆われていても、第二領域35から第二冷媒液32が僅かに蒸発する。そして、第二冷媒液32が蒸発し続け、第二領域35の高さが仕切壁18の下端部を下回ると、第一槽11が大気空間60に開放されて第一槽11の気密性が保てなくなり、第一冷媒液31の蒸気33が開放口14を通じて大気空間60に放出される虞がある。
そこで、第一冷媒液31の蒸気33が大気空間60に放出されることを防止するために、第四実施形態に係る液浸冷却装置A4は、吸入チューブ110と、吐出チューブ111と、液位スイッチ114と、ポンプ116と、制御部118とを備える。
吸入チューブ110は、第一槽11から気体通路20を通じて隔壁19と仕切壁18との間の第一室27に挿入されると共に、第一室27から冷媒液通路21を通じて仕切壁18と側壁24との間の第二室28に挿入されている。吸入チューブ110の一端110Aは、第一冷媒液31に浸漬されている。
吐出チューブ111は、第二室28に配置されている。この吐出チューブ111の一端112Aは、第二領域35の上方で開放口14よりも上側に位置している。この吐出チューブ111の一端112Aは、サイフォンの原理により冷媒液30が出続けることを抑制するために、第一冷媒液31の液面よりも上側に位置している。
液位スイッチ114は、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。この液位スイッチ114は、仕切壁18の下端部よりも上側に配置されており、第二領域35の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する。この予め定められた位置は、液位スイッチ114が配置された高さに相当し、開放口14よりも下側で仕切壁18の下端部よりも上側である。
ポンプ116は、液位スイッチ114と同様に、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。このポンプ116には、吸入チューブ110の他端及び吐出チューブ111の他端が接続されている。このポンプ116は、吸入チューブ110から吐出チューブ111に冷媒液30を送るように作動する。このポンプ116には、常時、吸入口と吐出口とが連通している開放型が適用されている。
制御部118は、例えば、演算装置及び記憶装置を有する回路基板である。この制御部118は、液位スイッチ114及びポンプ116と電気的に接続されており、液位スイッチ114の検出信号に基づいてポンプ116を作動及び停止させる。
そして、この第四実施形態に係る液浸冷却装置A4では、液位スイッチ114によって第二領域35の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合には、制御部118によって制御されることによりポンプ116が作動する。これにより、ポンプ116を通じて吸入チューブ110から吐出チューブ111に冷媒液30が送られ、第一槽11から第二槽12の第二室28に冷媒液30が供給される。
この結果、第二領域35において第二冷媒液32が蒸発し続けても、第二領域35の高さが仕切壁18の下端部を下回ることを回避できる。したがって、第一槽11の気密性が保たれるので、第一冷媒液31の蒸気33が開放口14を通じて大気空間60に放出されることを防止できる。なお、ポンプ116は、第二領域35の高さが規定高さにまで上昇したタイミングで停止される。
[第五実施形態]
次に、本願の開示する技術の第五実施形態を説明する。
図5に示される第五実施形態に係る液浸冷却装置A5は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。
すなわち、第二槽12における仕切壁18の上端部と側壁24の上端部とは、上壁16によって連結されている。開放口14は、側壁24の上部に形成されており、第二槽12の側方に開口している。この開放口14を有する第二槽12では、開放口14を通じて大気空間60と接する第二領域35に加えて、気体空間13と接する第一領域34にも、複数の充填材40が浮かべられている。この複数の充填材40は、第一領域34を覆っている。
ところで、この第五実施形態に係る液浸冷却装置A5では、第一冷媒液31の蒸気33が第一領域34に接すると、第二槽12内で冷媒液30が凝縮する。このように第二槽12内で冷媒液30の凝縮が継続すると、第二冷媒液32の液位(第二領域35の高さ)が上昇し、開放口14から冷媒液30が溢れ出す虞がある。
そこで、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止するために、第五実施形態に係る液浸冷却装置A5では、上壁16及び下壁17を有する第二槽12が、第一槽11に対して全体的に高い位置に設けられている。すなわち、第二槽12の上壁16は、第一槽11の天壁15よりも上側に位置し、第二槽12の下壁17は、第一槽11の底壁29よりも上側に位置する。また、開放口14は、気体通路20よりも高い位置にある。
この第五実施形態に係る液浸冷却装置A5では、第二槽12が第一槽11に対して全体的に高い位置に設けられ、開放口14が気体通路20よりも高い位置にある。したがって、第二冷媒液32の液位が上昇しても、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止しつつ、気体通路20を通じて第二槽12から第一槽11に冷媒液30を供給できる。これにより、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止でき、第一冷媒液31及び第二冷媒液32の液位を一定に保つことができる。
[第六実施形態]
次に、本願の開示する技術の第六実施形態を説明する。
図6に示される第六実施形態に係る液浸冷却装置A6は、上述の第四実施形態に係る液浸冷却装置A4(図4参照)と同様の構造の第一槽11及び第二槽12を有する。この第一槽11及び第二槽12において、開放口14は、気体通路20よりも低い位置に形成されている。
ところで、このような構造の第一槽11及び第二槽12を有する液浸槽10では、第一冷媒液31の蒸気33が第一領域34に接すると、第二槽12内で冷媒液30が凝縮する。このように第二槽12内で冷媒液30の凝縮が継続すると、第二冷媒液32の液位(第二領域35の高さ)が上昇し、開放口14から冷媒液30が溢れ出す虞がある。特に、開放口14は、気体通路20よりも低い位置に形成されているため、開放口14が気体通路20よりも高い位置に形成されている場合に比して、開放口14から冷媒液30が溢れ出し易くなっている。
そこで、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止するために、第六実施形態に係る液浸冷却装置A6では、吸入チューブ112と、吐出チューブ113と、液位スイッチ115と、ポンプ117と、制御部118とを備える。
吸入チューブ112は、第二室28に配置されている。この吸入チューブ112の一端112Aは、第二冷媒液32に浸漬されている。
吐出チューブ113は、第一槽11から気体通路20を通じて隔壁19と仕切壁18との間の第一室27に挿入されると共に、第一室27から冷媒液通路21を通じて仕切壁18と側壁24との間の第二室28に挿入されている。吐出チューブ113の一端113Aは、第一冷媒液31の液面の上方に位置している。この吐出チューブ113の一端113Aは、サイフォンの原理により冷媒液30が出続けることを抑制するために、第一冷媒液31の液面よりも上側に位置している。
液位スイッチ115は、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。この液位スイッチ115は、仕切壁18の下端部よりも上側に配置されており、第二領域35の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する。この予め定められた位置は、液位スイッチ115が配置された高さに相当し、開放口14よりも下側で仕切壁18の下端部よりも上側である。
ポンプ117は、液位スイッチ115と同様に、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。このポンプ117には、吸入チューブ112の他端及び吐出チューブ113の他端が接続されている。このポンプ117は、吸入チューブ112から吐出チューブ113に冷媒液30を送るように作動する。このポンプ117には、常時、吸入口と吐出口とが連通している開放型が適用されている。
制御部118は、例えば、演算装置及び記憶装置を有する回路基板である。この制御部118は、液位スイッチ115及びポンプ117と電気的に接続されており、液位スイッチ115の検出信号に基づいてポンプ117を作動及び停止させる。
そして、この第六実施形態に係る液浸冷却装置A6では、液位スイッチ115によって第二領域35の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合には、制御部118によって制御されることによりポンプ117が作動する。これにより、ポンプ117を通じて吸入チューブ112から吐出チューブ113に冷媒液30が送られ、第二槽12の第二室28から第一槽11に冷媒液30が供給される。これにより、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止できる。この結果、第一冷媒液31及び第二冷媒液32の液位を一定に保つことができる。なお、ポンプ117は、第二領域35の高さが規定高さにまで低下したタイミングで停止される。
[第七実施形態]
次に、本願の開示する技術の第七実施形態を説明する。
図7に示される第七実施形態に係る液浸冷却装置A7は、上述の第四実施形態に係る液浸冷却装置A4(図4参照)と、上述の第六実施形態に係る液浸冷却装置A6(図6参照)とを組み合わせたものである。
すなわち、第七実施形態に係る液浸冷却装置A7は、吸入チューブ110と、吐出チューブ111と、吸入チューブ112と、吐出チューブ113と、液位スイッチ114と、液位スイッチ115と、ポンプ116と、ポンプ117と、制御部118とを備える。
吸入チューブ110及び吐出チューブ111は、「第一吸入チューブ」及び「第一吐出チューブ」の一例であり、吸入チューブ112及び吐出チューブ113は、「第二吸入チューブ」及び「第二吐出チューブ」の一例である。さらに、液位スイッチ114及び液位スイッチ115は、「第一液位スイッチ」及び「第二液位スイッチ」の一例であり、ポンプ116及びポンプ117は、「第一ポンプ」及び「第二ポンプ」の一例である。
吸入チューブ110は、第一槽11から気体通路20を通じて隔壁19と仕切壁18との間の第一室27に挿入されると共に、第一室27から冷媒液通路21を通じて仕切壁18と側壁24との間の第二室28に挿入されている。吸入チューブ110の一端110Aは、第一冷媒液31に浸漬されている。
吐出チューブ111は、第二室28に配置されている。この吐出チューブ111の一端111Aは、第二領域35の上方で開放口14よりも上側に位置している。この吐出チューブ111の一端111Aは、サイフォンの原理により冷媒液30が出続けることを抑制するために、第一冷媒液31の液面よりも上側に位置している。
吸入チューブ112は、第二室28に配置されている。この吸入チューブ112の一端112Aは、第二冷媒液32に浸漬されている。
吐出チューブ113は、第一槽11から気体通路20を通じて隔壁19と仕切壁18との間の第一室27に挿入されると共に、第一室27から冷媒液通路21を通じて仕切壁18と側壁24との間の第二室28に挿入されている。吐出チューブ113の一端113Aは、第一冷媒液31の液面の上方に位置している。この吐出チューブ113の一端113Aは、サイフォンの原理により冷媒液30が出続けることを抑制するために、第一冷媒液31の液面よりも上側に位置している。
液位スイッチ114は、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。この液位スイッチ114は、仕切壁18の下端部よりも上側に配置されており、第二領域35の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する。この予め定められた位置は、液位スイッチ114が配置された高さに相当し、開放口14よりも下側で仕切壁18の下端部よりも上側である。
液位スイッチ115は、第二室28に設けられ、仕切壁18に固定されている。この液位スイッチ115は、仕切壁18の下端部よりも上側に配置されており、第二領域35の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する。この予め定められた位置は、液位スイッチ115が配置された高さに相当し、開放口14よりも下側で仕切壁18の下端部よりも上側であり、且つ、液位スイッチ114よりも上側である。
ポンプ116は、第二室28に設けられている。このポンプ116には、吸入チューブ110の他端及び吐出チューブ111の他端が接続されている。このポンプ116は、吸入チューブ110から吐出チューブ111に冷媒液30を送るように作動する。このポンプ116には、常時、吸入口と吐出口とが連通している開放型が適用されている。
ポンプ117は、第二室28に設けられている。このポンプ117には、吐出チューブ113の他端及び吸入チューブ112の他端が接続されている。このポンプ117は、吸入チューブ112から吐出チューブ113に冷媒液30を送るように作動する。このポンプ117には、ポンプ116と同様に、常時、吸入口と吐出口とが連通している開放型が適用されている。
制御部118は、液位スイッチ114、115及びポンプ116、117と電気的に接続されており、液位スイッチ114、115の検出信号に基づいてポンプ116、117を作動及び停止させる。
そして、この第七実施形態に係る液浸冷却装置A7では、液位スイッチ114によって第二領域35の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合には、制御部118によって制御されることによりポンプ116が作動する。これにより、ポンプ116を通じて吸入チューブ110から吐出チューブ111に冷媒液30が送られ、第一槽11から第二槽12の第二室28に冷媒液30が供給される。
この結果、第二領域35において第二冷媒液32が蒸発し続けても、第二領域35の高さが仕切壁18の下端部を下回ることを回避できる。したがって、第一槽11の気密性が保たれるので、第一冷媒液31の蒸気33が開放口14を通じて大気空間60に放出されることを防止できる。なお、ポンプ116は、第二領域35の高さが規定高さにまで上昇したタイミングで停止される。
また、この第七実施形態に係る液浸冷却装置A7では、液位スイッチ115によって第二領域35の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合には、制御部118によって制御されることによりポンプ117が作動する。これにより、ポンプ117を通じて吸入チューブ112から吐出チューブ113に冷媒液30が送られ、第二槽12の第二室28から第一槽11に冷媒液30が供給される。これにより、開放口14から冷媒液30が溢れ出すことを防止できる。この結果、第一冷媒液31及び第二冷媒液32の液位を一定に保つことができる。なお、ポンプ117は、第二領域35の高さが規定高さにまで低下したタイミングで停止される。
[第八実施形態]
次に、本願の開示する技術の第八実施形態を説明する。
図8に示される第八実施形態に係る液浸冷却装置A8は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。
すなわち、第八実施形態に係る液浸冷却装置A8は、液浸槽100を備える。この液浸槽100は、単一の槽で構成されている。この液浸槽100は、一例として、天壁101を有する密閉型となっている。なお、液浸槽100は、上方に開口する開放型となっていても良い。
液浸槽100には、冷媒液30が貯留されており、冷媒液30の表面には、液浸槽100に充填された複数の充填材40が浮かべられている。そして、冷媒液30の表面は、複数の充填材40で覆われている。
第八実施形態に係る液浸冷却装置A8において、循環機構50は、上述の第一実施形態のものと同一である。循環機構50の吸入配管51及び供給配管52は、液浸槽100における一対の側壁102、103とそれぞれ接続されている。複数の充填材40の各々は、吸入配管51と液浸槽100との接続口55よりも大きく形成されている。吸入配管51は、「循環機構の配管」の一例である。
なお、充填材40と接続口55との大きさを比較する場合に、充填材40の大きさは、充填材40の複数の任意の方向の寸法を直線的に測定した場合の測定値のうちの最小値で規定される。また、接続口55の大きさは、接続口55が円形である場合には、接続口55の内径(直径)で規定される。
第八実施形態に係る液浸冷却装置A8において、上記以外の構成は、上述の第一実施形態に係る液浸冷却装置A1(図1参照)と同様である。
続いて、第八実施形態の作用及び効果について説明する。
第八実施形態に係る液浸冷却装置A8では、液浸槽100に複数の充填材40が充填されており、この複数の充填材40は、液浸槽100に貯留された冷媒液30の表面に浮かべられ、冷媒液30の表面を覆っている。したがって、冷媒液30の表面の露出を抑制することができるので、冷媒液30が蒸発することを抑制することができる。これにより、冷媒液30の減少を抑制することができる。
また、複数の充填材40の各々は、吸入配管51と液浸槽100との接続口55よりも大きいので、充填材40が循環機構50に吸い込まれて循環機構50に詰り等の不具合が生じることを抑制することができる。
[第九実施形態]
次に、本願の開示する技術の第九実施形態を説明する。
図9に示される第九実施形態に係る液浸冷却装置A9は、上述の第八実施形態に係る液浸冷却装置A8(図8参照)に対し、次のように構成が変更されている。すなわち、液浸槽100に充填された複数の充填材40は、二層に積み重ねられている。
このようにすると、複数の充填材40の密閉性が向上するので、冷媒液30が蒸発することをより一層効果的に抑制することができる。
なお、液浸槽100に充填された複数の充填材40は、三層以上の層状に積み重ねられていても良い。
[第十実施形態]
次に、本願の開示する技術の第十実施形態を説明する。
図10に示される第十実施形態に係る液浸冷却装置A10は、上述の第八実施形態に係る液浸冷却装置A8(図8参照)に対し、次のように構成が変更されている。
すなわち、冷媒液30の表面は、冷媒液30の蒸発を抑制する蒸発抑制液90で覆われている。この蒸発抑制液90には、冷媒液30よりも密度が低く、かつ、充填材40よりも密度の高い液体が用いられる。このような蒸発抑制液90としては、例えば、シリコンオイルが用いられる。複数の充填材40は、蒸発抑制液90を介して冷媒液30の表面に浮かべられている。
このようにすると、冷媒液30の表面に対する密閉性が向上するので、冷媒液30が蒸発することをより一層効果的に抑制することができる。
なお、上述の第九実施形態のように、複数の充填材40は、蒸発抑制液90の上で層状に積み重ねられていても良い。このようにすると、冷媒液30の表面に対する密閉性をさらに向上させることができる。
また、上記第一乃至第十実施形態に適用される複数の技術のうち、組み合わせ可能な技術は、適宜組み合わされても良い。
以上、本願の開示する技術の一例について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
液浸槽と、
前記液浸槽に貯留された冷媒液と、
前記液浸槽に充填されると共に、前記冷媒液の表面に浮かべられ、前記冷媒液の表面を覆う複数の充填材と、
を備える液浸冷却装置。
(付記2)
前記液浸槽は、
天壁を有する密閉型の第一槽と、
前記第一槽の側方に隣接して設けられた第二槽と、
前記第一槽における前記冷媒液の液面と前記第二槽における前記冷媒液の液面の第一領域とを接続する密閉された気体空間と、
前記第二槽における前記冷媒液の液面の第二領域を大気空間に開放する開放口と、
を有し、
前記複数の充填材は、前記第二領域に浮かべられ、前記第二領域を覆っている、
付記1に記載の液浸冷却装置。
(付記3)
前記第二槽は、
上壁及び下壁と、
前記上壁から前記下壁の側に延びる仕切壁と、
を有し、
前記第一槽及び前記第二槽の間の隔壁と前記上壁との間には、前記気体空間の中に位置する気体通路が設けられ、
前記下壁と前記仕切壁との間には、前記第二槽における前記冷媒液の中に位置する冷媒液通路が設けられ、
前記第二槽における前記仕切壁よりも前記隔壁と反対側には、前記開放口が形成されている、
付記2に記載の液浸冷却装置。
(付記4)
一端が前記第一槽における前記冷媒液に浸漬された吸入チューブと、
一端が前記第二領域の上方で前記第二槽における前記冷媒液の液面よりも上側に位置する吐出チューブと、
前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する液位スイッチと、
前記吸入チューブの他端及び前記吐出チューブの他端が接続され、前記吸入チューブから前記吐出チューブに前記冷媒液を送るポンプと、
前記液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合に、前記ポンプを作動させる制御部と、
をさらに備える、
付記3に記載の液浸冷却装置。
(付記5)
前記開放口は、前記気体通路よりも高い位置にある、
付記3に記載の液浸冷却装置。
(付記6)
一端が前記第二槽における前記冷媒液に浸漬された吸入チューブと、
一端が前記第一槽における前記冷媒液の液面の上方に位置する吐出チューブと、
前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する液位スイッチと、
前記吸入チューブの他端及び前記吐出チューブの他端が接続され、前記吸入チューブから前記吐出チューブに前記冷媒液を送るポンプと、
前記液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合に、前記ポンプを作動させる制御部と、
をさらに備える、
付記3に記載の液浸冷却装置。
(付記7)
一端が前記第一槽における前記冷媒液に浸漬された第一吸入チューブと、
一端が前記第二領域の上方で前記第二槽における前記冷媒液の液面よりも上側に位置する第一吐出チューブと、
一端が前記第二槽における前記冷媒液に浸漬された第二吸入チューブと、
一端が前記第一槽における前記冷媒液の液面の上方に位置する第二吐出チューブと、
前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する第一液位スイッチと、
前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する第二液位スイッチと、
前記第一吸入チューブの他端及び前記第一吐出チューブの他端が接続され、前記第一吸入チューブから前記第一吐出チューブに前記冷媒液を送る第一ポンプと、
前記第二吸入チューブの他端及び前記第二吐出チューブの他端が接続され、前記第二吸入チューブから前記第二吐出チューブに前記冷媒液を送る第二ポンプと、
前記第一液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合に、前記第一ポンプを作動させ、前記第二液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合に、前記第二ポンプを作動させる制御部と、
をさらに備える、
付記3に記載の液浸冷却装置。
(付記8)
前記第二領域の表面積は、前記第一槽における前記冷媒液の液面の表面積よりも小さい、
付記2~付記7のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記9)
前記第一槽と接続され、前記第一槽との間で前記冷媒液を循環させ、前記冷媒液を冷却する循環機構をさらに備える、
付記2~付記8のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記10)
前記冷媒液は、
前記第一槽に貯留された第一冷媒液と、
前記第二槽に貯留された第二冷媒液と、
を有し、
前記第一冷媒液と、前記第二冷媒液とは、同一の液体である、
付記2~付記9のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記11)
前記液浸槽と接続され、前記液浸槽との間で前記冷媒液を循環させ、前記冷媒液を冷却する循環機構をさらに備え、
前記充填材は、前記循環機構の配管と前記液浸槽との接続口よりも大きい、
付記1に記載の液浸冷却装置。
(付記12)
前記充填材は、樹脂発泡材である、
付記1~付記11のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記13)
前記充填材は、前記冷媒液よりも密度が低い、
付記1~付記12のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記14)
前記充填材は、前記冷媒液に対して難吸収性を有する、
付記1~付記13のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記15)
前記複数の充填材は、層状に積み重ねられている、
付記1~付記14のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記16)
前記冷媒液の表面は、前記冷媒液の蒸発を抑制する蒸発抑制液で覆われており、
前記複数の充填材は、前記蒸発抑制液を介して前記冷媒液の表面に浮かべられている、
付記1~付記15のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記17)
前記冷媒液は、フッ素系不活性液体である、
付記1~付記16のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
(付記18)
液浸槽と、
前記液浸槽に貯留された冷媒液と、
前記液浸槽に充填されると共に、前記冷媒液の表面に浮かべられ、前記冷媒液の表面を覆う複数の充填材と、
前記冷媒液に浸漬された電子機器と、
を備える情報処理装置。
A1~A10 液浸冷却装置
10 液浸槽
11 第一槽
12 第二槽
13 気体空間
14 開放口
15 天壁
16 上壁
17 下壁
18 仕切壁
19 隔壁
20 気体通路
21 冷媒液通路
23 第一槽における隔壁と対向する側壁
24 第二槽における仕切壁と対向する側壁
30 冷媒液
31 第一冷媒液
32 第二冷媒液
34 第一領域
35 第二領域
40 充填材
50 循環機構
51 吸入配管
60 大気空間
70 電子機器
80 情報処理装置
90 蒸発抑制液
100 液浸槽
101 天壁
102 側壁
110 吸入チューブ
111 吐出チューブ
112 吸入チューブ
113 吐出チューブ
114 液位スイッチ
115 液位スイッチ
116 ポンプ
117 ポンプ
118 制御部

Claims (9)

  1. 天壁を有する密閉型の第一槽と、
    前記第一槽の側方に隣接して設けられた第二槽と、
    前記第一槽及び前記第二槽に貯留された冷媒液と、
    前記第一槽における前記冷媒液の液面と前記第二槽における前記冷媒液の液面の第一領域とを接続する密閉された気体空間と、
    前記第二槽における前記冷媒液の液面の第二領域を大気空間に開放する開放口と、
    前記第二領域に浮かべられ、前記第二領域を覆っている複数の充填材と、
    を有し、
    前記第二槽は、
    上壁及び下壁と、
    前記上壁から前記下壁の側に延びる仕切壁と、
    を有し、
    前記第一槽及び前記第二槽の間の隔壁と前記上壁との間には、前記気体空間の中に位置する気体通路が設けられ、
    前記下壁と前記仕切壁との間には、前記第二槽における前記冷媒液の中に位置する冷媒液通路が設けられ、
    前記第二槽における前記仕切壁よりも前記隔壁と反対側には、前記開放口が形成されている、
    液浸冷却装置。
  2. 一端が前記第一槽における前記冷媒液に浸漬された吸入チューブと、
    一端が前記第二領域の上方で前記第二槽における前記冷媒液の液面よりも上側に位置する吐出チューブと、
    前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する液位スイッチと、
    前記吸入チューブの他端及び前記吐出チューブの他端が接続され、前記吸入チューブから前記吐出チューブに前記冷媒液を送るポンプと、
    前記液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合に、前記ポンプを作動させる制御部と、
    をさらに備える
    請求項1に記載の液浸冷却装置。
  3. 前記開放口は、前記気体通路よりも高い位置にある、
    請求項1に記載の液浸冷却装置。
  4. 一端が前記第二槽における前記冷媒液に浸漬された吸入チューブと、
    一端が前記第一槽における前記冷媒液の液面の上方に位置する吐出チューブと、
    前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する液位スイッチと、
    前記吸入チューブの他端及び前記吐出チューブの他端が接続され、前記吸入チューブから前記吐出チューブに前記冷媒液を送るポンプと、
    前記液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合に、前記ポンプを作動させる制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の液浸冷却装置。
  5. 一端が前記第一槽における前記冷媒液に浸漬された第一吸入チューブと、
    一端が前記第二領域の上方で前記第二槽における前記冷媒液の液面よりも上側に位置する第一吐出チューブと、
    一端が前記第二槽における前記冷媒液に浸漬された第二吸入チューブと、
    一端が前記第一槽における前記冷媒液の液面の上方に位置する第二吐出チューブと、
    前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことを検出する第一液位スイッチと、
    前記仕切壁の下端部よりも上側に配置され、前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことを検出する第二液位スイッチと、
    前記第一吸入チューブの他端及び前記第一吐出チューブの他端が接続され、前記第一吸入チューブから前記第一吐出チューブに前記冷媒液を送る第一ポンプと、
    前記第二吸入チューブの他端及び前記第二吐出チューブの他端が接続され、前記第二吸入チューブから前記第二吐出チューブに前記冷媒液を送る第二ポンプと、
    前記第一液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで低下したことが検出された場合に、前記第一ポンプを作動させ、前記第二液位スイッチによって前記第二領域の高さが予め定められた位置にまで上昇したことが検出された場合に、前記第二ポンプを作動させる制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の液浸冷却装置。
  6. 前記第二領域の表面積は、前記第一槽における前記冷媒液の液面の表面積よりも小さい、
    請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
  7. 前記第一槽と接続され、前記第一槽との間で前記冷媒液を循環させ、前記冷媒液を冷却する循環機構をさらに備える、
    請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
  8. 前記冷媒液は、
    前記第一槽に貯留された第一冷媒液と、
    前記第二槽に貯留された第二冷媒液と、
    を有し、
    前記第一冷媒液と、前記第二冷媒液とは、同一の液体である、
    請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の液浸冷却装置。
  9. 請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の液浸冷却装置と、
    前記第一槽に収容され、前記冷媒液に浸漬された電子機器と、
    を備える情報処理装置。
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