以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.端末装置の一例〕
まず、図1~図5を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する表示処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が実行する表示処理として、ウェブコンテンツであるウェブページC10や、コンテンツC20、C30、C40の配信を受付けると、ウェブページC10と共に、各コンテンツC20~C40を表示する処理の一例について説明する。また、以下の説明では、端末装置100が実行する表示処理を、ウェブページC10の配信を受付けた際に実行する第1表示処理、第1表示態様~第3表示態様でウェブページC10やコンテンツC20、C30を表示する第2表示処理、第1表示態様~第3表示態様の遷移を制御する第3表示処理、およびコンテンツC20の表示態様を変更する第4表示処理に分けて説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置が実行する第1表示処理の一例を示す図である。図2は、実施形態に係る端末装置が実行する第2表示処理および第3表示処理の一例を示す図である。図3は、実施形態に係る端末装置が実行する第2表示処理の他の例を示す図である。図4は、実施形態に係る端末装置が実行する第4表示処理の一例を示す図である。図5は、実施形態に係る端末装置が実行する第2表示処理のバリエーションを示す図である。なお、図1~図5に示す例では、端末装置100が表示処理においてウェブページC10や各コンテンツC20~C40を表示する処理を、第1状態~第24状態に分けて記載した。
なお、以下の説明では、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を画面に表示する際に基準となる位置であり、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20~C40の上端と記載する。また、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20~C40の下端と記載する。
また、以下の説明では、端末装置100が有する画面上において、ウェブページC10やコンテンツC20~C40の上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてウェブページC10やコンテンツC20~C40の下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、ウェブページC10やコンテンツC20~C40の左側の端が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてウェブページC10やコンテンツC20~C40の右側の端が表示される方向を画面右方向と記載する。
まず、図1を用いて、第1表示処理について説明する。端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、ウェブページC10やコンテンツC20~C40に対する各種の操作を受付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、ウェブページC10が表示されている領域上で行われた操作を、ウェブページC10に対する操作と記載する場合がある。
ここで、端末装置100が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置100が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述された、いわゆるポータルサイトのウェブページである。
例えば、ウェブページC10は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツである。また、ウェブページC10には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入される。なお、ウェブページC10に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。
また、ウェブページC10は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部130(例えば、図10参照)の縦方向の表示サイズよりも長い(以下、縦長と記載する。)ウェブページであり、端末装置100の利用者の属性、利用者が選択したタイルに配置されたコンテンツの内容、入力した検索キーワード等により、タイルに配置されるコンテンツの内容や順序が変更されるものとする。
また、ウェブページC10は、コンテンツ配信サーバ30により配信される。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の配信を行うコンテンツ配信サーバ30に対して、URL(Uniform Resource Locator)等を送信する。このような場合、コンテンツ配信サーバ30は、ウェブページC10の配信を行う。
コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるコンテンツであり、例えば、横方向の表示サイズが端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じ動画像である。また、コンテンツC20は、アスペクト比(縦横比)が横長の動画像である。なお、コンテンツC20は、端末装置100が再生可能な動画像であるならば、GIF(Graphics Interchange Format)動画やMPEG(Moving Picture Experts Group)等、任意の形式の動画像が採用可能である。
ここで、コンテンツC20は、任意のコンテンツが適用可能である。例えば、コンテンツC20は、広告に係るコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)である。より具体的には、コンテンツC20は、所定の商品、役務、ブランド、会社若しくは他のコンテンツ等に関する情報を利用者に伝えるためのコンテンツである。
ここで、広告コンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC10にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、広告コンテンツは、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対してウェブページC10よりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
また、コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるドメインのコンテンツである。すなわち、コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるサーバ装置により端末装置100へと配信されるコンテンツである。
例えば、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20の配信を要求し、ウェブページC10とともに表示するよう端末装置100を動作させる取得命令をウェブページC10と共に配信する(ステップS1)。なお、このような取得命令は、例えば、ウェブページC10に含まれるJavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等により実現される。
このような場合、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から配信された取得命令に従って、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20の配信を要求する(ステップS2)。この結果、広告配信サーバ20は、動画像であるコンテンツC20を端末装置100に配信する(ステップS3)。そして、端末装置100は、ウェブページC10とともに、コンテンツC20を画面上に表示する。
〔2.端末装置100が実行する表示処理の概要〕
ここで、従来技術として、ウェブページが有する所定の表示領域に広告コンテンツを配置することで、ウェブページと広告コンテンツとを表示する技術が知られている。また、ウェブページと広告コンテンツとを配信した後で、ウェブページを表示する初期画面上において、ウェブページと広告コンテンツとを並べて表示する技術が知られている。
〔2-1.第1表示処理の概要〕
しかしながら、上述した従来技術では、広告コンテンツに対する利用者の印象が悪化する恐れがある。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の配信を受付けた場合、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20の配信を要求する。しかしながら、コンテンツC20が動画像等といった比較的ファイルサイズが大きいコンテンツである場合、配信までに時間を要するため、ウェブページC10とコンテンツC20とが表示されるまでに時間がかかる場合がある。
そこで、端末装置100は、以下の第1表示処理を実行する。まず、端末装置100は、ウェブページC10を取得し、ウェブページC10が取得されたことを契機としてコンテンツC20を取得する。そして、端末装置100は、ウェブページC10が取得された場合は、画面全体にウェブページC10を配置して表示し、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更した後に、コンテンツC20を表示する。
ここで、端末装置100は、ウェブページC10の取得に関連するタイミングであれば、任意のタイミングを契機(すなわち、処理の実行条件)として採用してよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の前データを完全に取得した状態のみならず、ウェブページC10のデータのうち、ウェブページC10が取得されたと見做されてもよい所定値を超えるデータを受信したことを契機として、コンテンツC20を取得しても良い。例えば、端末装置100は、コンテンツC20のうち主要なデータ(例えば、フレーム等)を受信したことを契機として、コンテンツC20を表示してもよい。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10が取得されたことを確認した場合や、ウェブページC10の取得が開始された場合等、ウェブページC10の取得に関連する任意の状態が満たされたことを条件とし、その条件が満たされた際にコンテンツC20を取得するのであれば、任意の条件が満たされたタイミングを契機として、コンテンツC20の取得を開始すればよい。
すなわち、端末装置100は、ウェブページC10が取得された場合は、コンテンツC20の取得前に、ウェブページC10を画面全体に表示する初期表示を行う。そして、端末装置100は、コンテンツC20の配信を受付けた場合は、ウェブページC10の表示態様を所定の態様で徐々に変更し(すなわち、アニメーション表示し)、その後、ウェブページC10とコンテンツC20との表示を行う。
このような処理の結果、端末装置100は、コンテンツC20の配信前にウェブページC10の表示を開始するので、表示上のレスポンスを向上させる結果、ウェブページC10を閲覧しようとしていた利用者の印象の悪化を軽減する。そして、端末装置100は、コンテンツC20の配信を受付けた場合は、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更することで、コンテンツC20を表示するので、コンテンツC20に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2-2.第2表示処理の概要〕
また、上述した従来技術では、ウェブページと広告コンテンツとを単純に表示しているに過ぎず、広告コンテンツに関する情報の訴求効果が良いとは言えない場合がある。そこで、ウェブページC10の表示サイズを縮小し、ウェブページC10の周囲にコンテンツC20やコンテンツC20と関連する他のコンテンツを配置して表示することで、広告等、コンテンツC20に関連する情報で画面をジャックするといった態様が考えられる。
しかしながら、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に他のコンテンツを配置する場合は、それらコンテンツをあらかじめ作成しなければならず、手間がかかる。より具体的には、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に複数のコンテンツを配置する場合、ウェブページC10の画面上に表示するコンテンツだけではなく、ウェブページC10の画面左右方向に表示するコンテンツをあらかじめ作成する必要があり、広告主の負担になる恐れがある。
そこで、端末装置100は、上述した第1表示処理に続き、以下の第2表示処理を実行する。まず、端末装置100は、ウェブページC10とコンテンツC20とを取得する。そして、端末装置100は、第1表示態様として、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に、コンテンツC20と、コンテンツC20の表示サイズを変更するとともに輪郭(撮像対象の輪郭や画素による境界等)を不鮮明にした複数のコンテンツC21、C22とを配置して、各コンテンツを表示する。
例えば、端末装置100は、動画像であるコンテンツC20を取得する。このような場合、端末装置100は、動画像であるコンテンツC20の表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にした動画像である複数のコンテンツC21、C22を生成する。そして、端末装置100は、第1表示態様で、ウェブページC10、コンテンツC20、およびコンテンツC21、C22を表示する。なお、コンテンツC21、C22は、例えば、広告配信サーバ20が広告主から受付けたコンテンツC20から予め生成し、コンテンツC20とともに端末装置100へと配信されてもよい。
このように、端末装置100は、ウェブページC10の周囲に、コンテンツC20と、コンテンツC20から生成されたコンテンツC21、C22とを配置して表示する。このため、端末装置100は、画面をジャックする態様で各コンテンツC20~C22を表示するので、コンテンツC20~C22に係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、端末装置100は、画面をジャックするといった態様を実現するために、複数のコンテンツを登録せずとも、1つのコンテンツから生成されたコンテンツをウェブページC10の周囲に配置して表示することができる。このため、端末装置100は、画面をジャックするといった態様を実現するための手間を削減することができる。
さらに、端末装置100は、ウェブページC10の表示サイズを縮小して表示するとともに、コンテンツC20を表示し、さらに、コンテンツC20の表示サイズを変更し、かつ輪郭を不鮮明にしたコンテンツC21、C22を表示する。この結果、端末装置100は、ウェブページC10やコンテンツC21、C22の視認性をコンテンツC20よりも低くする結果、相対的にコンテンツC20を強調し、コンテンツC20を主たるコンテンツとして表示する。このため、端末装置100は、複数のコンテンツを同時に表示した場合であっても、利用者の意識が各コンテンツC20~C22に分散することを防ぐので、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2-3.第3表示処理の概要〕
ここで、端末装置100は、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対するタップ操作やスクロール操作等の各種操作が行われた場合、すなわち、利用者がウェブページC10を閲覧しようとしていると判定される場合には、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、ウェブページC10の視認性を向上させる。例えば、端末装置100は、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対し、画面上方向へとスクロールさせる上スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10や各コンテンツC20~C22の表示態様を以下の第2表示態様へと変更する。
例えば、端末装置100は、表示サイズを縮小したウェブページC10に対する操作(例えば、タップ操作やスクロール操作等)が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、コンテンツC20および複数のコンテンツC21、C22が表示される領域の広さを縮小する。具体的な例を挙げると、端末装置100は、表示サイズを縮小したウェブページC10に対する画面上方向のスクロール操作(以下、「上スクロール操作」と記載する。)が行われた場合は、コンテンツC20および複数のコンテンツC21、C22の前面にウェブページC10を配置し、ウェブページC10の表示サイズを拡大する。
そして、端末装置100は、コンテンツC21、C22の表示を取りやめ、ウェブページC10の表示サイズを所定の第1表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第2表示サイズよりも小さい所定の第2表示サイズまで縮小する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の両端に表示されていたコンテンツC21、C22の表示を取りやめるとともに、ウェブページC10の横方向の表示サイズが画面の横方向の表示サイズと同じになるまでウェブページC10の表示サイズを拡大する。また、端末装置100は、コンテンツC20の表示サイズを、各方向の表示サイズが半分になるまで縮小し、ウェブページC10が表示される領域を拡大する。このように、利用者がウェブページC10を閲覧しようとしている場合は、コンテンツC20を主となるコンテンツとして表示する第1表示態様から、ウェブページC10を主となるコンテンツとして表示する第2表示態様へと表示態様を変更する。
ここで、例えば、第2表示態様で表されているコンテンツC20に対し、利用者が興味を有していると推定される場合や、利用者がウェブページC10を閲覧していないと推定される場合等に、第2表示態様から第1表示態様へと表示態様を戻すといった実施形態が考えられる。例えば、画面下方向へのスクロール操作である下スクロール操作により、第2表示態様で表示されたウェブページC10の上端が表示された場合に、ウェブページC10を主となるコンテンツとして表示する第2表示態様からコンテンツC20を主となるコンテンツとして表示する第1表示態様へと表示態様を変化させるといった態様も考えられる。
しかしながら、このように第2表示態様から第1表示態様へ表示態様を変化させた場合は、コンテンツC20に対する利用者の印象が悪化するとも考えられる。すなわち、初期表示である第1表示態様から第2表示態様へと表示態様を変更した場合は、利用者の興味はコンテンツC20からウェブページC10へと移っていると考えられる。このため、利用者がウェブページC10を閲覧していないと推定される場合であっても、第2表示態様から第1表示態様へと表示態様を変更した場合は、コンテンツC20に対する利用者の印象が悪化する恐れがある。
そこで、端末装置100は、以下の第3表示処理を実行する。まず、端末装置100は、ウェブページC10、およびコンテンツC20~C22等の複数のコンテンツを第1表示態様で表示する。そして、端末装置100は、複数のコンテンツが第1表示態様で表示されている際に所定の操作が行われた場合は、複数のコンテンツの表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様でコンテンツに対する所定の操作が行われたとしても、第2表示態様から第1表示態様への変更を行わない。
すなわち、端末装置100は、第1表示態様で、ウェブページC10や各コンテンツC20~C22を表示し、かつ、ウェブページC10に対する各種の操作により表示態様を第1表示態様から第2表示態様へと変更した場合は、第2表示態様において、ウェブページC10やコンテンツC20に対するいかなる操作が行われたとしても、第2表示態様から第1表示態様への変更を禁止する。この結果、端末装置100は、コンテンツC20に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
なお、端末装置100は、第2表示態様で表示されているウェブページC10やコンテンツC20に対するタップ操作やスクロール操作等によっては、第2表示態様から第1表示態様への変更を行わないが、ウェブページC10やコンテンツC20に対する操作以外の操作によっては、第1表示態様でウェブページC10やコンテンツC20~C22を再度表示してもよい。例えば、端末装置100は、閲覧中のコンテンツを更新する操作が行われた場合(例えば、ブラウザの更新ボタンが押下された場合)は、再度ウェブページC10やコンテンツC20~C22を初期表示として第1表示態様で表示してもよい。
〔2-4.第4表示処理の概要〕
また、端末装置100は、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対して上スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。一方で、ウェブページC10には、広告コンテンツ等が配置される表示領域が設定され、表示領域に広告コンテンツが配置して表示される場合がある。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に表示領域が設定されている場合は、コンテンツC20~C22とは個別に、表示領域に表示するためのコンテンツC30を広告配信サーバ20から取得する。そして、端末装置100は、ウェブページC10の表示領域にコンテンツC30を配置して表示する。
ここで、コンテンツC20とコンテンツC30との内容を揃えることで、コンテンツC20、C30に関する情報の訴求効果を向上させるといった態様が考えられる。例えば、端末装置100には、同じ商品、役務、企業等、同一の対象に関する情報を有する広告コンテンツであるコンテンツC20、C30、すなわち、所定の関連性を有するコンテンツC20、C30が配信される場合がある。このようなコンテンツC20、C30が配信された場合、端末装置100は、第2表示態様で表示されたウェブページC10の表示領域にコンテンツC30を配置して表示するとともに、ウェブページC10とともに表示サイズを縮小させたコンテンツC20を表示する。
しかしながら、このような表示態様では、画面上の大部分を所定の関連性を有するコンテンツC20、C30が占めることとなり、ウェブページC10を閲覧する利用者のコンテンツC20、C30に対する印象を悪化させる恐れがある。
そこで、端末装置100は、以下の第4表示処理を実行する。まず、端末装置100は、所定の表示領域を有するウェブページC10と、ウェブページC10とは異なるコンテンツC20とを表示する。また、端末装置100は、ウェブページC10を表示する場合、ウェブページC10の表示領域にコンテンツC30を配置した状態で表示する。そして、端末装置100は、スクロール操作によって表示領域が画面を基準とする所定の領域に移動し、かつ、表示領域に配置されるコンテンツC30とコンテンツC20とが所定の関係性を有する場合は、コンテンツC20の表示を取りやめる。
例えば、端末装置100は、スクロール操作に応じて、コンテンツC30を配置したウェブページC10をスクロールさせる。そして、端末装置100は、スクロール操作の結果、表示領域の所定の位置(例えば、上端、中央部分若しくは下端部分等)が、画面内まで移動し、かつ、コンテンツC20、C30が所定の関係性を有する場合は、コンテンツC20の表示をフェードアウトさせることで、ウェブページC10の表示領域が同一の情報を有するコンテンツC20、C30によって必要以上に狭められることを防ぐ。この結果、端末装置100は、コンテンツC20、C30に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
〔3.端末装置100が実行する表示処理の一例〕
以下、図1~図5を用いて、端末装置100が実行する表示処理の一例について説明する。
〔3-1.端末装置100が実行する第1表示処理および第2表示処理の一例〕
まず、図1を用いて、第1表示処理および第2表示処理における初期表示である第1表示態様について説明する。まず、端末装置100は、ウェブページC10の配信を受付けた場合は、コンテンツC20の配信を待機することなく、第1状態に示すように、画面全体にウェブページC10を表示する。
ここで、端末装置100は、広告配信サーバ20から動画像であるコンテンツC20の配信を受付けたものとする。このような場合、端末装置100は、コンテンツC20から、表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にした動画像であるコンテンツC21、C22を生成する。より具体的には、端末装置100は、表示サイズを所定の割合だけ縮小したウェブぺージC10と、コンテンツC20とを画面内の所定の位置に配置した際に生じる残りの領域の表示サイズを、画面の大きさ(ピクセル数)に基づいて算出する。そして、端末装置100は、算出した表示サイズのコンテンツC21、C22を生成する。すなわち、端末装置100は、第1表示態様でコンテンツC21、C22を表示する際の表示サイズを画面の大きさに基づいて算出する。
そして、端末装置100は、ウェブページC10の背面にコンテンツC20~C22を配置する。例えば、端末装置100は、画面の上端とコンテンツC20の上端とが重なるようにコンテンツC20を配置する。また、端末装置100は、コンテンツC20の下端とコンテンツC21の上端とが重なり、かつ、コンテンツC21の左端が画面の左端と重なるようにコンテンツC21を配置する。また、端末装置100は、コンテンツC20の下端とコンテンツC22の上端とが重なり、かつ、コンテンツC22の右端が画面の右端と重なるようにコンテンツC22を配置する。
そして、端末装置100は、コンテンツC20~C22の配置が完了した場合は、第2状態に示すように、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更する。より具体的には、端末装置100は、ウェブページC10の下端を画面の下端に重ね、かつ、ウェブページC10の中心を画面の中心に保持したままで、ウェブページC10の表示サイズを徐々に縮小する。
また、端末装置100は、第3状態に示すように、ウェブページC10の表示サイズをさらに縮小することで、ウェブページC10が表示される領域の広さを縮小し、コンテンツC20~C22が表示される領域の広さを拡大する。そして、端末装置100は、第4状態に示すように、ウェブページC10の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小することで、ウェブページC10の周囲にコンテンツC20~C22を配置した第1表示態様を実現する。
すなわち、端末装置100は、コンテンツC20が配信されたことを契機として、ウェブページC10の表示態様の変更を自動的に開始する。そして、端末装置100は、コンテンツC20を画面の上端に配置し、画面のうちコンテンツC20が配置されていない領域の略中央に、表示サイズを所定の割合だけ縮小したウェブページC10を配置し、領域の画面横方向の両端に、複数のコンテンツC21、C22を配置した第1表示態様を初期表示として表示する。このため、端末装置100は、ウェブページC10を閲覧する利用者の印象の悪化を防ぎつつ、第1表示態様で、ウェブページC10、およびコンテンツC20~C22を表示するので、コンテンツC20~C22に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
なお、端末装置100は、第1表示態様で各コンテンツC20~C22を表示した場合、コンテンツC20~C22の再生を開始する。ここで、端末装置100は、第2状態に示すように、ウェブページC10の表示態様の変更を開始した際に、コンテンツC20~C22の再生を開始してもよい。
〔3-2.端末装置100が実行する第2表示処理および第3表示処理の一例〕
次に、図2を用いて、第2表示処理および第3表示処理の一例について説明する。まず、端末装置100は、第5状態に示すように、第1表示態様で、ウェブページC10およびコンテンツC20~C22を表示する。より具体的には、端末装置100は、縦横比が縦長の表示領域を有する画面上に、縦横比が横長のコンテンツC20と、縦横比が縦長のウェブページC10と、縦横比が縦長のコンテンツC21、C22とを配置して表示する。
ここで、端末装置100は、画面のうち、ウェブページC10が表示されている領域上で、利用者の指F10による上スクロール操作が行われた場合は、第6状態に示すように、ウェブページC10の表示サイズを徐々に拡大するとともに、ウェブページC10が表示される領域を画面左右方向へと拡大する。すなわち、端末装置100は、コンテンツC20の表示サイズを変更することなく、ウェブページC10の表示サイズを徐々に拡大することで、コンテンツC21、C22が表示される領域の広さを徐々に減少させる。
そして、端末装置100は、第7状態に示すように、コンテンツC20と、ウェブページC10とを表示する。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20の上端が画面の上端と重なり、かつ、ウェブページC10の上端がコンテンツC20の下端と重なるようにコンテンツC20とウェブページC10とを配置して、コンテンツC20と、ウェブページC10とを表示する。
続けて、端末装置100は、第8状態に示すように、ウェブページC10の表示領域を画面上方向へと拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを徐々に縮小する。そして、端末装置100は、第9状態に示すように、コンテンツC20の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小するとともに、コンテンツC20の表示サイズを縮小することで生じた領域内に、所定のボタンB1、B2を配置した第2表示態様で、ウェブページC10およびコンテンツC20を表示する。
また、端末装置100は、所定のボタンB1として、動画像を所定の表示サイズで表示させるためのボタンB1を表示し、所定のボタンB2として、動画像を消去するためのボタンB2を表示する。そして、端末装置100は、利用者がボタンB1をタップした場合は、ウェブページC10の表示サイズを変更することなく、ウェブページC10の表示領域を徐々に画面下方向に移動させ、コンテンツC20の表示サイズを元の表示サイズまで徐々に拡大する。
そして、端末装置100は、第7状態に示す第3表示態様で、コンテンツC20およびウェブページC10を表示する。一方、端末装置100は、第9状態に示すように、第2表示態様において利用者がボタンB2を選択した場合は、第10状態に示すように、ウェブページC10の表示領域を画面全体まで拡大することで、ウェブページC10のみを表示する。
ここで、端末装置100は、第7状態に示すように、第3表示態様でウェブページC10に対する上スクロール操作が行われた場合は、第8状態に示すように、ウェブページC10の表示領域の広さ(すなわち、画面上における表示サイズ)を画面上方向へと拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを徐々に縮小する。そして、端末装置100は、第9状態に示すように、第2表示態様で、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示する。すなわち、端末装置100は、第1表示態様でウェブページC10に対する操作が行われた場合は、第3表示態様を通じて第2表示態様まで表示態様を変化させ、第2表示態様でボタンB1が選択された場合は、第2表示態様から第3表示態様に表示態様を変化させる。
なお、端末装置100は、第5状態に示す第1表示態様において、利用者がウェブページC10に対する操作を行わない場合は、第1表示態様のまま、コンテンツC20~C22の再生を継続する。そして、例えば、端末装置100は、コンテンツC20~C22の再生が終了した場合は、図2中(A)に示すように、表示態様を第1表示態様から第3表示態様へと自動的に変化させる。すなわち、端末装置100は、コンテンツC20~C22の再生が終了した場合は、第5状態から第6状態を介して、第7状態へと表示態様を変化させる。
なお、端末装置100は、第5状態においてスクロール操作が所定量以上行われた場合は、表示態様を第5状態から第7状態まで自動的に変化させてもよく、表示態様を第5状態から第7状態までスクロール量に応じて徐々に変化させてもよい。すなわち、端末装置100は、スクロール量に応じた表示サイズまで、ウェブページC10の表示サイズを拡大してもよい。また、端末装置100は、第5状態においてウェブページC10がタップされた場合に、表示態様を第5状態から第7状態まで自動的に変化させてもよい。
なお、以下の説明では、第3表示態様におけるウェブページC10の表示サイズを第1表示サイズと記載し、第3表示態様におけるコンテンツC20の表示サイズを第2表示サイズと記載する。また、以下の説明では、第2表示態様におけるウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズと記載し、第2表示態様におけるコンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズと記載する。
上述したように、端末装置100は、第2表示態様において、第1表示サイズのウェブページC10と、第2表示サイズのコンテンツC20と共に、選択された場合に、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで縮小し、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで拡大するための所定のアイコンであるボタンB1を表示する。また、端末装置100は、第1表示態様において、動画像であるコンテンツC20の再生が終了した場合は、コンテンツC21、C22の表示を取りやめ、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで縮小することで、第1表示態様から第3表示態様へと表示態様を変更する。
また、端末装置100は、第3表示態様において、第3表示サイズで表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを第1表示サイズまで拡大し、コンテンツC20の表示サイズを第2表示サイズまで縮小することで、第3表示態様から第2表示態様へと表示態様を変更する。
換言すると、端末装置100は、ウェブページC10やコンテンツC20等が第2表示態様で表示されている際に所定の操作が行われた場合は、表示態様を第3表示態様に変更する。より具体的には、端末装置100は、初期表示として、少なくとも、ウェブページC10とコンテンツC20とを第1表示態様で表示し、第1表示態様で表示されたコンテンツC20に対する操作が行われた場合は、第1表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様で表示されたコンテンツC20に対する操作が行われた場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。
このように、端末装置100は、第1表示態様から第2表示態様または第3表示態様へと表示態様が変化した場合は、図2中(B)や図2中(C)に示すように、第1表示態様へと表示態様を変化させない。すなわち、端末装置100は、第1表示態様から第2表示態様または第2表示態様へと表示態様を変化させた場合は、第2表示態様または第3表示態様でのみウェブページC10およびコンテンツC20の表示を行い、第1表示態様では、ウェブページC10およびコンテンツC20~C22の表示を行わないようにする。
〔3-3.端末装置100が実行する第2表示処理の他の例〕
続いて、図3を用いて、端末装置100が実行する第2表示処理において、第2表示態様を第3表示態様へと変更する他の例について説明する。例えば、端末装置100は、第11状態に示すように、第2表示態様で、コンテンツC20およびウェブページC10を表示する。ここで、端末装置100は、第11状態に示すように、第2表示態様でウェブページC10に対する上スクロール操作が行われた場合は、第12状態に示すように、コンテンツC20やウェブページC10の表示サイズを変更することなく、上スクロール操作に従って、ウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。
また、端末装置100は、第12状態に示すように、ウェブページC10に対する下スクロール操作が行われた場合は、第13状態に示すように、コンテンツC20やウェブページC10の表示サイズを変更することなく、下スクロール操作に従って、ウェブページC10を画面下方向にスクロールさせる。そして、端末装置100は、第2表示態様において、ウェブページC10の上端が表示されている際に、さらにウェブページC10に対する下スクロール操作が行われた場合は、第14状態に示すように、ウェブページC10の表示領域を画面下方向へと移動させる。
このような操作が行われた場合、端末装置100は、第15状態に示すように、ボタンB1、B2の表示を取りやめるとともに、コンテンツC20の表示サイズを徐々に拡大する。そして、端末装置100は、第16状態に示すように、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで拡大し、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで縮小することで、第2表示態様を第3表示態様へと変更する。なお、図3に示す第15状態は、図2に示した第8状態と対応し、図3に示す第16状態は、図2に示す第7状態と対応する。
すなわち、端末装置100は、第1表示態様で表示されたコンテンツC20に対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、コンテンツC20を画面上方向に移動させながら第1表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様で表示されたコンテンツC20に対する画面下方向へのスクロール操作の結果、コンテンツC20の上端が表示された場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。より具体的には、端末装置100は、第1表示態様で表示されたコンテンツC20の再生が終了した場合、または、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する所定の操作が行われた場合は、第2表示態様で表示される際よりも大きい表示サイズのコンテンツC30と、第2表示態様で表示されるよりも小さい表示サイズのウェブページC10とを第3表示態様として表示させる。
なお、端末装置100は、図2に示したように、第3表示態様で表示されたウェブページC10コンテンツに対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、第3表示態様を第2表示態様に変更する。また、端末装置100は、第1表示態様で表示されたコンテンツC20の再生が終了した場合は、第1表示態様を第3表示態様に変更する。
〔3-4.端末装置100が実行する第4表示処理の一例〕
続いて、図4を用いて、端末装置100が実行する第4表示処理の一例を説明する。例えば、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から表示領域A10が設定されたウェブページC10の配信を受付ける。このような場合、端末装置100は、広告配信サーバ20から、コンテンツC20と共に、コンテンツC20と同一の対象に関するコンテンツC30の配信を受付ける。なお、コンテンツC30は、表示領域A10と同じ表示サイズのコンテンツであるものとする。また、コンテンツC30は、コンテンツC20と同様に動画像であってもよく、静止画像等、任意のコンテンツであってもよい。
端末装置100は、ウェブページC10の配信を受付けた場合は、上述した第1表示処理および第2表示処理を実行することで、第17状態に示すように、第2表示態様でコンテンツC20およびウェブページC10を表示する。より具体的には、端末装置100は、ウェブページC10を画面全体に表示するとともに、コンテンツC20、C30の配信を受付けた場合は、ウェブページC10の背面にコンテンツC20やコンテンツC21、C22を配置し、ウェブページC10の表示領域A10にコンテンツC30を配置する。そして、端末装置100は、初期表示として第1表示態様でウェブページC10やコンテンツC20~C22を表示し、利用者の操作に応じて、第2表示態様でウェブページC10やコンテンツC20を表示する。
ここで、端末装置100は、画面を基準とする所定の領域AR10を設定する。より伝い的には、端末装置100は、第2表示態様においてウェブページC10が表示されている領域を、領域AR10として設定する。このような領域AR10は、ウェブページC10やコンテンツC20、C30とともに配信される制御情報により設定される。そして、端末装置100は、第17状態に示すように、上スクロール操作が行われた場合は、第18状態に示すように、ウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。ここで、第18状態に示す例では、スクロール操作により、表示領域A10が画面上方向へと移動した結果、コンテンツC30の一部が画面内に表示されている。なお、第17状態は、図2に示す第9状態と対応する。
そして、端末装置100は、第18状態において、上スクロール操作がさらに行われた結果、表示領域A10の下端が領域AR10の内側まで移動した場合、すなわち、コンテンツC30の全体が表示された場合は、第19状態に示すように、コンテンツC20の表示を取りやめる。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20やボタンB1、B2の表示をフェードアウトさせるとともに、ウェブページC10の表示サイズを画面全体まで拡大する。なお、このような表示態様は、例えば、第2表示態様においてコンテンツC10の表示領域を画面全体に設定するとともに、コンテンツC10の表示位置を画面下方向にずらし、コンテンツC10の前面にコンテンツC20やボタンB1、B2を配置するとともに、コンテンツC30の全体が表示された場合は、コンテンツC20やボタンB1、B2の表示をフェードアウトさせることで実現可能である。
また、端末装置100は、第19状態において、上スクロール操作がさらに行われた結果、表示領域A10の上端や下端が領域AR10の外側まで移動した場合は、第20状態に示すようにコンテンツC20やボタンB1、B2の表示をフェードインさせることで、コンテンツC20を再度表示する。
なお、端末装置100は、第20状態において、下スクロール操作が行われた結果、表示領域A10の上端が領域AR10の内側まで移動した場合は、第19状態に示すように、コンテンツC20の表示を取りやめてもよい。すなわち、端末装置100は、第2表示態様において、同一の情報に関する複数のコンテンツC20、C30が表示されうる状態となった場合は、一方のコンテンツC20の表示を取りやめることで、画面上が同一若しくは類似の情報により画面が埋まってしまい、利用者の印象を悪化させるといった状態を防ぐことができる。
ここで、端末装置100は、表示領域A10の任意の位置が領域AR10の内側まで移動した際に、コンテンツC20の表示を取りやめればよい。例えば、端末装置100は、表示領域A10の上端や中心点が領域AR10の内側に移動した場合は、コンテンツC20の表示を取りやめればよい。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC20の表示を取りやめる場合と再度表示する場合とで、異なる条件を採用してもよい。また、端末装置100は、スクロール操作の方向に応じて、異なる条件を採用してもよい。
例えば、端末装置100は、上スクロール操作の結果表示領域A10の上端が領域AR10の内側まで移動した場合は、コンテンツC20の表示を取りやめ、上スクロール操作の結果表示領域A10の下端が領域AR10の外側まで移動した場合は、コンテンツC20を再度表示してもよい。また、端末装置100は、下スクロール操作の結果表示領域A10の下端が領域AR10の内側まで移動した場合は、コンテンツC20の表示を取りやめ、下スクロール操作の結果表示領域A10の上端が領域AR10の外側まで移動した場合は、コンテンツC20を再度表示してもよい。
なお、上述した処理は、表示領域A10の位置と領域AR10の位置との比較により実現されてもよく、例えば、スクロール量に応じて実現されてもよい。すなわち、端末装置100は、表示領域A10が設置された位置や画像の大きさ等に基づいて予め設定された量のスクロール操作が行われた場合に、コンテンツC20の表示を取りやめたり、再表示したりしてもよい。
このように、端末装置100は、第1表示態様で配置したウェブページC10に対する所定の操作が行われた場合は、第1表示態様とは異なる第2表示態様でウェブページC10とコンテンツC20とを表示し、第2表示態様で表示されているウェブページC10の表示領域A10が所定の領域AR10に移動し、コンテンツC20とコンテンツC30とが所定の関係性を有する場合は、コンテンツC20の表示を取りやめる。
〔3-5.端末装置100が実行する第2表示処理のバリエーションについて〕
ここで、上述した例では、端末装置100は、第1表示態様や第3表示態様から第2表示態様へと遷移した際に、ボタンB1、B2を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、第1表示態様から第2表示態様へと遷移した場合は、ボタンB1、B2を表示し、第1表示態様から第3表示態様へと遷移し、その後、ウェブページC10に対する操作を契機として第3表示態様から第2表示態様へと遷移した場合は、ボタンB1、B2に代えて、異なるコンテンツを表示してもよい。
例えば、端末装置100は、第4表示サイズで表示されたコンテンツC20の背面に、コンテンツC20と関連するコンテンツC40を配置し、第3表示サイズで表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを第1表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第2表示サイズまで縮小することで、コンテンツC20と、ウェブページC10と、コンテンツC40とを表示してもよい。より具体的には、第2表示サイズのコンテンツC40を表示してもよい。
例えば、図5に示す例では、端末装置100は、ウェブページC10と、コンテンツC20と、コンテンツC20と関連するコンテンツであって、第2表示サイズのコンテンツC40との配信を受付ける。例えば、コンテンツC40は、コンテンツC20に含まれる被写体の商品名や価格等を示すテキストを含むコンテンツである。より具体的な例を挙げると、コンテンツC20は、服やアクセサリーを着用した女優の動画像であり、コンテンツC40は、服やアクセサリーの名称、販売者の情報、価格等を示すテキストや、服やアクセサリーを販売する電子商店街のウェブコンテンツへとリンクが設定された画像であってもよい。また、コンテンツC40は、コンテンツC20の再生状態に応じて、情報の内容が変化するコンテンツ(例えば、動画像や時間ごとに切り替わる複数の画像)であってもよい。すなわち、コンテンツC40は、コンテンツC20のうち、現在再生されている再生位置において撮像対象となっている服やアクセサリー等の情報を示すコンテンツであってもよい。
そして、端末装置100は、上述した第1表示処理および第2表示処理により、第21状態に示すように、第3表示状態でコンテンツC20およびウェブページC10を表示する。さらに、端末装置100は、コンテンツC20の背面であって、画面右上の頂点に右上の頂点を重ねるようにコンテンツC40を配置する。
また、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作が行われた場合は、第22状態に示すように、ウェブページC10の表示サイズを画面上方向へと拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを徐々に縮小することで、コンテンツC40が表示される領域を徐々に拡大する。また、端末装置100は、第23状態に示すように、さらなる上スクロール操作に応じて、コンテンツC20の表示サイズをさらに縮小し、コンテンツC40が表示される領域を拡大する。そして、端末装置100は、第24状態に示すように、第2表示サイズのコンテンツC20、C40と、第1表示サイズのウェブページC10とを表示する。なお、第21状態は、図2に示す第7状態に対応する。
〔4.端末装置100が実行する表示処理の変形例〕
以下、端末装置100が実行する表示処理の変形例について説明する。
〔4-1.表示するコンテンツについて〕
端末装置100は、任意の表示サイズのウェブページC10やコンテンツC20~C22、C30、C40を表示してよい。例えば、端末装置100は、配信されたウェブページC10やコンテンツC20~C22、C30、C40のデータが示す表示サイズに係わらず、画面の大きさに基づいた表示サイズを基準として表示すればよい。例えば、端末装置100は、第1表示態様でウェブページC10やコンテンツC20を表示する場合は、ウェブページC10を基準となる表示サイズ(例えば、画面と同じ表示サイズ)よりも小さい所定の表示サイズまで縮小した状態で表示するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズ(例えば、横方向の表示サイズが画面の横方向と同じ表示サイズ)で表示すればよい。
また、端末装置100は、第1表示態様において、表示サイズを縮小したコンテンツC10と、第4表示サイズのコンテンツC20とを配置した際に、コンテンツC10の左右に生じる領域の大きさを算出し、算出した領域の大きさのコンテンツC21、C22をその都度生成してもよい。ここで、端末装置100は、コンテンツC20のうち左端の領域を切り取り、切り取った領域を拡大して輪郭を不鮮明にしたコンテンツC21を生成し、コンテンツC20のうち右端の領域を切り取り、切り取った領域を拡大して輪郭を不鮮明にしたコンテンツC22を生成してもよい。また、端末装置100は、表示サイズと縦横比とを、第1表示態様において画面のうちコンテンツC20およびウェブページC10が配置されていない領域の大きさに応じた表示サイズと縦横比に変更した複数のコンテンツC21、C22を生成し、配置してもよい。すなわち、端末装置100は、コンテンツC20のうち任意の領域を切り取り、切り取った領域の縦横比と表示サイズとを変更することで、コンテンツC21、C22を生成してもよい。
なお、上述したコンテンツC20~C40には、所定のランディングページが設定されていてもよい。また、端末装置100は、コンテンツC20~C40が選択された場合は、画面全体にコンテンツC20を表示してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC20、C21、C22、C30、C40のそれぞれに、異なるランディングページへのリンクが設定されていてもよい。
〔4-2.表示態様の遷移について〕
ここで、端末装置100は、第2表示態様において、ボタンB1が選択された場合のみならず、例えば、コンテンツC20が選択された場合に、第3表示態様へと表示態様を遷移させてもよい。すなわち、端末装置100は、第2表示サイズで表示されたコンテンツC20に対する操作が行われた場合は、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで拡大し、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで縮小してもよい。
〔4-3.ウェブページC10の表示について〕
ここで、端末装置100は、第1表示態様においてコンテンツC20をさらに強調するため、ウェブページC10の視認性を低下させた状態で表示し、第2表示態様や第3表示態様においては、視認性を元に戻したウェブページC10を表示してもよい。例えば、端末装置100は、第1表示態様として、表示サイズを縮小するとともに、輪郭を不鮮明にしたウェブページC10を表示し、ウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを拡大するとともに、ウェブページC10の輪郭を鮮明にしてもよい。
〔4-4.サムネイルの表示について〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20のサムネイルをコンテンツC20に代えて表示させることで、第1表示処理を開始し、第1表示態様から第2表示態様へと至る間に、コンテンツC20のデータを取得してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC20のサムネイルと、ウェブページC10とを取得した後に、コンテンツC20を取得する。そして、端末装置100は、コンテンツC20のサムネイルを取得した場合は、第1表示処理を実行する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の周囲に、コンテンツC20のサムネイルと、サムネイルの表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にした複数のコンテンツ(すなわち、コンテンツC21、C22に対応するコンテンツ)とを配置して表示する。そして、端末装置100は、コンテンツC20が取得された場合は、サムネイルやサムネイルから生成したコンテンツに代えて、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に、コンテンツC20と、複数のコンテンツC21、C22とを配置して表示してもよい。
〔4-5.例外規定について〕
上述した第3表示処理では、端末装置100は、第2表示態様および第3表示態様からは第1表示態様へと遷移しなかった。しかしながら、端末装置100は、例外規定を設けてもよい。例えば、第4表示処理において表示されたコンテンツC40をタップした利用者は、コンテンツC20、C40に関する情報に対して興味を有していると推定される。そこで、端末装置100は、第4表示処理においてコンテンツC40が選択された場合は、表示態様を第2表示態様から第1表示態様へと遷移させてもよく、若しくは、表示態様を第2表示態様から第3表示態様へと遷移させてもよい。
〔4-6.初期表示について〕
なお、端末装置100は、第2表示態様や第3表示態様を初期表示としてもよい。例えば、端末装置100は、画面全体にウェブページC10を配置して表示するとともに、コンテンツC20の配信が行われた場合は、第1表示態様ではなく、第2表示態様でウェブページC10およびコンテンツC20を表示する。そして、端末装置100は、第4表示処理の結果、コンテンツC20の表示が取りやめられた状態で、コンテンツC30が選択された場合は、表示態様を第2表示態様から第1表示態様へと変更してもよい。
〔4-7.初期表示への遷移について〕
上述した例では、端末装置100は、ウェブページC10の配信を受付けた場合は、コンテンツC20の配信を受付ける前に画面全体にウェブページC10を表示し、コンテンツC20の配信を受付けた場合は、ウェブページC10の表示サイズを徐々に縮小することで、第1表示態様を実現した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10を回転させたり、フェードアウトさせた後に、初期表示としてコンテンツC20を表示するのであれば、第1表示態様以外にも、任意の表示態様を初期表示として表示してよい。また、端末装置100は、任意の態様で、ウェブページC10の表示形態を変更させてよい。
ここで、端末装置100は、初期表示となる表示態様となる前に、ウェブページC10に対する操作が行われた場合、すなわち、コンテンツC20が取得される前にウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示態様を変化させずに、そのまま、ウェブページC10を画面全体に表示させ続けてもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10の表示態様を変更し、初期表示へと表示態様を遷移させている間に、ウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示態様を徐々に元に戻し、ウェブページC10を画面全体に表示してもよい。
例えば、端末装置100は、図1に示した第1状態の段階で、ウェブページC10に対するスクロール操作が行われた場合は、コンテンツC20の取得をキャンセルし、第1状態でウェブページC10を表示させ続けてもよい。また、端末装置100は、第2状態また第3状態で、ウェブページC10に対するスクロール操作が行われた場合は、表示態様を徐々に第1状態まで戻し、ウェブページC10を表示させ続けてもよい。
〔4-8.動画像の再生態様について〕
ここで、端末装置100は、第1表示態様から第3表示態様においてコンテンツC20を選択した際に、コンテンツC20の再生を行ってよい。例えば、端末装置100は、動コンテンツC20の先頭から再生を開始してよい。また、例えば、端末装置100は、コンテンツC20と共に、コンテンツC20の再生を制御する制御バーの表示を行ってもよい。また、端末装置100は、第1表示態様から第3表示態様においてコンテンツC20を繰り返し再生させてもよく、表示態様を変化させた場合に、最初から或いはそれまでに再生した位置から再生を繰り返してもよい。
〔4-9.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。
また、端末装置100は、ウェブページC10やコンテンツC20~C40の配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。
また、端末装置100は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じてウェブページC10とコンテンツC20とを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置100を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。
〔5.配信システムの構成〕
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、図6を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。図6は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図6に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図6に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を取得し、ウェブページC10にコンテンツC20~C24の取得を要求する取得命令が含まれる場合には、コンテンツC20~C40を広告配信サーバ20から取得する。また、端末装置100は、上述した表示処理を実現する制御情報の配信を広告配信サーバ20から受付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、表示処理を実現する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、コンテンツC20等の広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、コンテンツC20~C40を広告配信サーバ20に入稿する。
また、広告主端末10は、コンテンツC20~C40として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主は、広告主端末10を介して、コンテンツC20~C40の登録を行う。
また、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツであるコンテンツC20~C40とともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC10を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC10を端末装置100に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC10には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示領域A10に配置して表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20からコンテンツC20~C40を広告コンテンツとして取得する。
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像、ウェブページC10とともに表示される動画像等である。また、表示領域A10は、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等に所定の表示領域として記述されていてもよく、例えば、タイルの1つとして配信されてもよい。このように、表示領域A10がタイルの1つとして配信される場合、表示領域A10内に表示する広告コンテンツを取得させる取得命令が、表示領域A10部分の配信とともに、端末装置100へと配信されることとなる。
〔6.広告配信サーバの構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図7は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。図7に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図8は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。図8に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC20~C40等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図4では「広告コンテンツ」に「C20~C40」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
広告データベース24には、広告コンテンツとして、コンテンツC20~C40の他にも、上述した表示処理の実行を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、例えば、コンテンツC20~C40をどの位置に配置して表示するか、コンテンツC20の再生タイミング、第1表示サイズ~第4表示サイズ、第1表示態様~第3表示態様におけるレイアウト、どのような操作が行われた際に表示態様を変化するか、どのような態様でウェブページC10の表示態様を変化させるか、画面に対する領域AR10の位置、領域AR10の内側に表示領域A10のどの位置が入った際にコンテンツC20の表示を取りやめるか、領域AR10の外側に表示領域A10のどの位置が移動した際にコンテンツC20を再表示するか等といった設定値が含まれる。なお、上述した表示指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われるものとする。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。より具体的には、「インプレッション数」は、コンテンツC20~C40が表示された回数、コンテンツC20を再生した回数等を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図8では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、コンテンツC20、C30を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、図8では、コンテンツC20、C30のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツC20、C30が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に係るコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
図7に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から、対価の指定とともに広告コンテンツであるコンテンツC20~C40の入稿や表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、コンテンツC20~C40、表示指示、広告主ID、及び受付けた対価の値を対応付けて広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔7.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図9は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図9に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページをコンテンツ記憶部32から取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10を受信すると、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信し、応答として受信した広告コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者の操作に応じて、広告コンテンツを変更する表示処理を実行する。
〔8.端末装置の構成〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図10に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図10に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図10に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図10に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152からウェブページC10のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC10の取得要求を送信する。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページC10に取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してウェブページC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC10のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示処理部153に出力する。
表示処理部153は、受信したウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部153は、制御部150が、ウェブページC10とともに配信される取得命令や、広告コンテンツとともに配信される制御情報を実行することで、図10に示すように、取得部154、表示部155、および表示制御部156として動作し、表示処理を実行する。取得部154、表示部155、および表示制御部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
取得部154は、ウェブページC10とコンテンツC20~C40とを取得する。例えば、取得部154は、ウェブページC10を取得する。このような場合、取得部154は、要求部151を介して、コンテンツC20~C40を広告配信サーバ20から取得する。例えば、取得部154は、動画像であるコンテンツC20や、静止画像等であるコンテンツC30、C40を取得する。
また、取得部154は、ウェブページC10を取得し、ウェブページC10が取得されたことを契機としてコンテンツC20を取得する。例えば、取得部154は、ウェブページC10に含まれるコンテンツC20の取得命令に従って、ウェブページC10とは異なるドメインのコンテンツを取得する。
表示部155は、各コンテンツを表示する。より具体的には、表示部155は、表示制御部156による制御に従って、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を画面上に表示させるとともに、所定のタイミングで、コンテンツC20やコンテンツC21~C22の再生を行う。例えば、表示部155は、表示制御部156の制御に従って、第1表示態様~第3表示態様でウェブページC10やコンテンツC20~C40を表示する。
表示制御部156は、表示部155によるウェブページC10やコンテンツC20~C40の表示態様を制御することにより、表示処理を実現する。例えば、表示制御部156は、ウェブページC10が取得された場合は、画面全体にウェブページC10を配置して表示させる。そして、表示制御部156は、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更した後に、コンテンツC20を表示させる。例えば、表示制御部156は、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更した後で、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示する。より具体的には、表示制御部156は、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小し、ウェブページC10の表示サイズを縮小することで生じた領域にコンテンツC20を配置して表示する。
例えば、表示制御部156は、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の背面にコンテンツC20を配置し、ウェブページC10の表示サイズを縮小することで、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示する。より具体的には、表示制御部156は、コンテンツC20が取得された場合は、ウェブページC10の表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小し、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に、動画像であるコンテンツC20と、コンテンツC20の表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にした複数の動画像であるコンテンツC21、C22とを配置して、ウェブページC10および各コンテンツC20~C22を表示させる。例えば、表示制御部156は、コンテンツC20を画面の上端に配置し、画面のうちコンテンツC20が配置されていない領域の略中央に、表示サイズを所定の割合だけ縮小したウェブページC10を配置し、領域の画面横方向の両端に、複数のコンテンツC21、C22を配置した状態で、ウェブページC10およびコンテンツC20~C22を表示する。
すなわち、表示制御部156は、第1表示態様として、縦横比が縦長の表示領域を有する画面上に、縦横比が横長のコンテンツC20と、縦横比が縦長のウェブページC10と、縦横比が縦長のコンテンツC21、C22とを配置して表示する。そして、表示制御部156は、コンテンツC20~C22を再生させる。この結果、表示制御部156は、第1表示態様を初期表示として表示させることとなる。
ここで、表示制御部156は、第1表示態様でコンテンツC21~C22を表示する際、ウェブページC10の表示態様を変更する前に、コンテンツC20と、表示サイズを所定の割合だけ縮小したウェブページC10とを画面内に配置する。そして、表示制御部156は、表示サイズを、画面のうちコンテンツC20およびウェブページC10が配置されていない領域の大きさに応じた表示サイズに変更した複数のコンテンツC21、C22を配置する。すなわち、表示制御部156は、コンテンツC21、C22を表示する領域の大きさに応じて、コンテンツC21、C22の表示サイズを決定し、決定した表示サイズのコンテンツC21、C22を表示する。例えば、表示制御部156は、コンテンツC20の一部を抽出し、抽出した部分の表示サイズと縦横比とを、画面のうち前記コンテンツC20および前記ウェブページC10が配置されていない領域の大きさに応じた表示サイズと縦横比に変更した複数のコンテンツC21、C22を生成して配置させる。
また、表示制御部156は、表示サイズを縮小したウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、コンテンツC20および複数のコンテンツC21、C22が表示される領域の広さを縮小する。例えば、表示制御部156は、第1表示態様において、表示サイズを縮小したウェブページC10に対するスクロール操作が行われた場合は、コンテンツC20および複数のコンテンツC21、C22の前面にウェブページC10を配置し、ウェブページC10の表示サイズを徐々に拡大してもよい。また、表示制御部156は、スクロール操作の量に応じた表示サイズまで、ウェブページC10の表示サイズを拡大してもよく、所定の表示サイズまで自動的に拡大してもよい。
また、表示制御部156は、コンテンツC21、C22の表示を取りやめ、ウェブページC10の表示サイズを所定の第1表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第1表示サイズよりも小さい所定の第2表示サイズまで縮小する。この結果、表示制御部156は、第2表示態様で、ウェブページC10やコンテンツC20を表示することとなる。また、表示制御部156は、第2表示態様において、ウェブページC10に対するスクロール操作がさらに行われた場合は、コンテンツC20とウェブページC10との表示サイズを変更することなく、ウェブページC10をスクロールさせる。
また、表示制御部156は、第2表示態様において、選択された場合に、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで縮小し、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで拡大するためのアイコン、すなわち、ボタンB1を表示する。そして、表示制御部156は、ボタンB1が選択された場合や、第1表示態様においてコンテンツC20の再生が終了した場合は、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで縮小することで、第3表示態様で、ウェブページC10やコンテンツC20を表示させる。また、表示制御部156は、第3表示態様で表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを第1表示サイズまで拡大し、コンテンツC20の表示サイズをの第2表示サイズまで縮小することで、表示態様を第2表示態様に戻す。
すなわち、表示制御部156は、複数のコンテンツが第1表示態様で表示されている際にコンテンツに対する所定の操作が行われた場合は、複数のコンテンツの表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様でコンテンツに対する所定の操作が行われたとしても、第2表示態様から第1表示態様への変更を行わないように制御を行う。
また、表示制御部156は、第2表示態様で所定の操作が行われた場合は、第3表示態様に表示態様を変更する。例えば、表示制御部156は、少なくとも、ウェブページC10とコンテンツC20とを第1表示態様で表示させる。また、表示制御部156は、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、第1表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。例えば、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、第1表示態様を第2表示態様に変更する。また、表示制御部156は、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面下方向へのスクロール操作の結果、ウェブページC10の上端が表示された場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。
また、表示制御部156は、第3表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、第3表示態様を第2表示態様に変更する。また、表示制御部156は、第1表示態様で表示されたコンテンツC20の再生が終了した場合は、第1表示態様を前記第3表示態様に変更する。
なお、表示制御部156は、第2表示態様において、コンテンツC40を表示する場合は、以下の処理を実行する。まず表示制御部156は、第4表示サイズで表示されたコンテンツC20の背面に、第2表示サイズのコンテンツC40を配置し、第3表示サイズで表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを第1表示サイズまで拡大するとともに、コンテンツC20の表示サイズを第2表示サイズまで縮小することで、第1表示サイズのウェブページC10と、第2表示サイズのコンテンツC20およびコンテンツC40を表示する。
ここで、表示制御部156は、第2表示態様においてコンテンツC20に対する操作が行われた場合は、コンテンツC20の表示サイズを第4表示サイズまで拡大し、ウェブページC10の表示サイズを第3表示サイズまで縮小することで、第3表示態様へと表示態様を遷移させてもよい。また、表示制御部156は、第1表示態様において、表示サイズを縮小するとともに、輪郭を不鮮明にしたウェブページC10を表示させ、第2表示態様や第3表示態様へと表示態様を変化させる場合は、ウェブページC10の表示サイズを拡大するとともに、ウェブページC10の輪郭を鮮明にしてもよい。
また、表示制御部156は、取得部154がコンテンツC20のサムネイルを取得した場合は、ウェブページC10の周囲に、コンテンツC20のサムネイルと、サムネイルの表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にした複数のコンテンツとを配置して表示させる。そして、表示制御部156は、取得部154によりコンテンツC20が取得された場合は、表示サイズを縮小したウェブページC10の周囲に、コンテンツC20と、複数のコンテンツC21、C22とを配置して表示させてもよい。
また、表示制御部156は、第2表示態様の際に、表示態様を第1表示態様へと変更させるアイコンを表示させ、かかるアイコンが選択された場合は、第2表示態様を第1表示態様へと変更させる処理を実行してもよい。
また、表示制御部156は、コンテンツC20が取得される前、すなわち、初期表示である第1表示態様へと至る前にウェブページC10に対する操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示態様を変化させずにウェブページC10を表示させ続けてもよい。また、表示制御部156は、ウェブページC10の表示態様を徐々に変更している間に、ウェブページC10に対する操作が行われた場合は、表示態様を元に戻したウェブページC10を表示させてもよい。
また、表示制御部156は、ウェブページC10に表示領域A10が配置されており、表示領域A10に配置して表示するコンテンツC30が配信された場合は、以下の処理を実行させる。まず、表示制御部156は、ウェブページC10の表示領域A10にコンテンツC30を配置した状態で、ウェブページC10を第1表示態様~第3表示態様で表示させる。
そして、表示制御部156は、第2表示態様におけるスクロール操作によって表示領域A10が画面を基準とする所定の領域AR10に移動し、かつ、コンテンツC30とコンテンツC20とが同一の対象に関連する情報を有する場合等、所定の関係性を有する場合は、コンテンツC20の表示を取りやめる。例えば、表示制御部156は、表示領域A10のうち所定の位置が画面内まで移動した場合は、コンテンツC20の表示を取りやめる。また、表示制御部156は、コンテンツC20の表示を取りやめた後で、表示領域A10が所定の領域AR10から離れた場合は、コンテンツC20を再度表示させる。
なお、表示制御部156は、コンテンツC20の表示が取りやめられた状態で、コンテンツC30が選択された場合は、表示態様を第2表示態様から第1表示態様に変更し、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示させてもよい。
〔9.端末装置100の処理フロー〕
次に、図11、図12を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する表示処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。図12は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
なお、図11、図12に示す例では、コンテンツC20を動画像と記載し、コンテンツC21、C22をぼやけ動画像と記載した。また、図11、図12に示す例では、上述した表示処理を継続して実行する処理の一例について記載したが、端末装置100は、例えば、ウェブページC10から他のウェブページへと遷移する操作が行われた場合は、図11、図12に示す処理を終了し、新たに処理を初めから実行し直すこととなる。
例えば、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC10の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を受信する(ステップS101)。このような場合、端末装置100は、ウェブページC10画面全体に表示する(ステップS102)。そして、端末装置100は、配信されたウェブページC10に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20等のリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS103)。
ここで、端末装置100は、動画像であるコンテンツC20を受信したか否かを判定する(ステップS104)。そして、端末装置100は、動画像を受信していないと判定した場合は(ステップS104:No)、再度ステップS104を実行する。
また、端末装置100は、動画像を受信した場合は(ステップS104:Yes)、画面の大きさに応じた表示サイズの動画像であって、輪郭を不鮮明にしたぼやけ動画像、すなわち、コンテンツC21、C22を生成する(ステップS105)。そして、端末装置100は、動画像と、2つのぼやけ動画像とをウェブページC10の背面に配置する(ステップS106)。
続いて、端末装置100は、ウェブページC10の表示サイズを徐々に縮小させ、第1表示態様で、動画像と、2つのぼやけ動画像とをウェブページC10と共に表示する(ステップS107)。すなわち、端末装置100は、初期表示として、第1表示態様で、ウェブページC10およびコンテンツC20~C22を表示する。
ここで、端末装置100は、動画像の再生が終了したか否かを判定する(ステップS108)。そして、端末装置100は、動画像の再生が終了した場合は(ステップS108:Yes)、ぼやけ動画像の表示を取りやめ、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、第3表示態様で、動画像とウェブページC10とを表示し(ステップS109)、次の処理へと進む。
一方、端末装置100は、動画像の再生が終了していない場合は(ステップS108:No)、ウェブページC10に対する操作が行われたか否かを判定する(ステップS110)。そして、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作が行われた場合は(ステップS110:Yes)、ぼやけ動画像の表示を取りやめ、動画像であるコンテンツC20の表示サイズを縮小するとともに、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、第2表示態様で、動画像とウェブページC10とを表示し(ステップS111)、次の処理へと進む。一方、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作が行われていない場合は(ステップS110:No)、ステップS108を実行する。
ここで、端末装置100は、ステップS109を実行した場合は、ウェブページC10に対する操作が行われたか否かを判定し(ステップS112)、操作が行われたと判定した場合は(ステップS112:Yes)、動画像の再生が終了したか否かを判定する(ステップS113)。また、端末装置100は、動画像の再生が終了した場合は(ステップS113:Yes)、動画像の表示サイズを縮小し、ウェブページC10の表示サイズを拡大することで、第2表示態様で、動画像とウェブページC10とを表示する(ステップS114)。
また、端末装置100は、ステップS111またはステップS114を実行した場合は、スクロール操作に応じて、ウェブページC10をスクロールさせる(ステップS115)。そして、端末装置100は、動画像と関連するコンテンツ、すなわち、コンテンツC30が配置された表示領域A10が所定の領域AR10内に移動したか否かを判定する(ステップS116)。そして、端末装置100は、表示領域A10が所定の領域AR10内に移動した場合は(ステップS116:Yes)、動画像の表示を取りやめる(ステップS117)。続いて、端末装置100は、表示領域A10が所定の領域AR10外に移動したか否かを判定し(ステップS118)、移動した場合は(ステップS118:Yes)、第2表示態様で動画像とウェブページとを表示する(ステップS119)。
続いて、端末装置100は、ウェブページC10の上端が表示されたか否かを判定し(ステップS120)、表示された場合は(ステップS120:Yes)、第3表示態様で動画像とウェブページとを表示し(ステップS121)、ステップS112を実行する。また、端末装置100は、ウェブページC10の上端が表示されていない場合は(ステップS120:No)、ステップS115を実行する。また、端末装置100は、表示領域A10が所定の領域AR10内に移動していない場合や(ステップS116:No)、表示領域A10が所定の領域AR10外に移動していない場合は(ステップS118:No)、ステップS120を実行する。また、端末装置100は、第2表示態様においてウェブページに対する操作が行われていない場合や(ステップS112:No)、動画像の再生が終了していない場合は(ステップS113:No)、ステップS112を実行する。
〔10.変形例〕
上記では、図1~図5に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、取得部154、表示部155、および表示制御部156が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔10-1.コンテンツについて〕
上述した端末装置100は、広告コンテンツであるコンテンツC20~C40を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツC20とコンテンツC21、C22は、異なる内容の動画像であってもよく、同一の動画像のうち再生位置が異なる動画像であってもよい。また、コンテンツC30、C40は、コンテンツC20と関係性を有しないコンテンツであってもよい。
また、コンテンツC20~C40は、ウェブページC10を配信したサーバと同一のサーバにより配信されてもよく、それぞれ異なるサーバから配信されてもよい。すなわち、上述した表示処理を実行する際に、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を配信する処理の態様については、任意の態様が採用可能である。
〔10-2.コンテンツについて〕
上述した例では、端末装置100が、ウェブページC10やコンテンツC20~C40を表示する例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に代えて、他のコンテンツ(以下、「コンテンツC10」と記載する。)を表示してもよい。また、コンテンツC20~C40は、広告に係るコンテンツに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告以外の文字列、模様、画像、動画像等を含む任意のコンテンツC10~C40を上述した表示処理により表示してもよい。また、端末装置100は、ゲーム等を含むコンテンツC10~C40を表示してもよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC10~C40を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC10~C40を表示してもよい。なお、コンテンツC10~C40に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に係るものに限定されるものではない。
また、端末装置100は、ウェブページC10に代えてゲームコンテンツであるコンテンツC10を表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツをコンテンツC20~C40として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に上述した表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、コンテンツC20~C40を表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
〔10-3.実施単位について〕
ここで、端末装置100は、上述した第1表示処理~第4表示処理を合わせて実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した第1表示処理~第4表示処理をそれぞれ個別に実行してもよい。
例えば、端末装置100は、ウェブページC10以外に表示するコンテンツがあり、ウェブページC10を受信したことを契機としてコンテンツを取得するのであれば、任意の表示態様でウェブページC10とコンテンツとを表示するために、上述した第1表示処理を実行してもよい。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10を最初に画面全面に表示し、その後、他のコンテンツを取得した場合は、ウェブページC10の表示態様を変更することで、ウェブページC10と他のコンテンツとを表示すればよい。
また、端末装置100は、第1表示処理、第3表示処理、第4表示処理を実行せず、上述した第2表示処理のみを実行してもよい。すなわち、端末装置100は、上述した第1表示態様でコンテンツC20~C22やウェブページC10を表示するのであれば、第2表示態様や第3表示態様を表示せずともよい。例えば、端末装置100は、第1表示態様でウェブページC10を選択する操作やスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示サイズを徐々に拡大し、画面全体にウェブページC10を表示してもよい。
また、端末装置100は、第1表示処理や第4表示処理を実行せずとも、第3表示処理を実行してもよい。すなわち、端末装置100は、第1表示態様~第3表示態様の切り替えを行う場合に、初期表示である第1表示態様から第2表示態様または第3表示態様へと表示態様を切り替えた場合は、第1表示態様への切り替えを行わないようにすればよい。
また、端末装置100は、第1表示処理~第3表示処理を実行せずとも、第4表示処理を実行してよい。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10とともにコンテンツを表示し、ウェブページC10をスクロールさせた結果、表示されているコンテンツと関連するコンテンツであって、ウェブページC10内に配置されたコンテンツが画面内に表示されうる場合は、表示されているコンテンツの表示を取りやめればよい。
なお、端末装置100は、上述した第1表示処理~第4表示処理を、任意の組み合わせて実行して良い。また、かかる組合せは、広告配信サーバ20に広告コンテンツを登録する際、表示指示として広告主が任意に設定することができる。そして、広告配信サーバ20は、広告主が設定した処理の組合せを端末装置100に実行させる制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を広告主の設定に応じて組合せ、実行することができる。
〔10-4.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20がコンテンツC20~C40とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページC10とともに受信し、広告配信サーバ20からコンテンツC20~C40とともに制御指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、上述した表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔10-5.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図6に示した広告配信サーバ20は、例えば、図9に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100にコンテンツC20~C40が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20からコンテンツC20~C40を取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30からコンテンツC20~C40の取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30にコンテンツC20~C40を配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得したコンテンツC20~C40とともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信し、上述した表示処理を実現させてもよい。
〔10-6.ログについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20~C40が表示されたか否かを示すログや、利用者によって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20~C40が表示されたか否か、コンテンツC20~C21を再生させたか否か、再生位置、第1表示態様~第3表示態様を切替えることで動画像が再生されたか否か、再生操作や停止操作が行われたか否かを示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、動画像の表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、第2表示態様から第3表示態様への切り替えが行われたか否か、どの表示態様で動画像が再生されたか等といったログを取得してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC20~40が選択されたか否か、表示態様を何回切替えたか等といったログを取ってもよい。
例えば、端末装置100は、初期表示から利用者が上スクロール操作を行わずにウェブページC10の表示を終了した場合や、初期表示となる第1表示態様でウェブページC10を表示しなかった場合は、コンテンツC20が表示されなかった旨のログを取得してもよい。一方で、端末装置100は、第1表示態様でコンテンツC20の再生が開示された場合は、その旨を示すログを取ってもよく、第1表示態様でウェブページC10に対するスクロール操作が行われた場合は、第1表示態様から第2表示態様へと表示態様を切り替えた旨のログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、コンテンツC20~C40のインプレッション数やCTRの更新、コンテンツC20~C40等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、表示処理の結果、コンテンツC20が再生された場合は、利用者がコンテンツC20に興味を示したものと予測される。また、コンテンツC20の表示時間が長い場合や、第2表示態様と第3表示態様との切替が何度も行われた場合には、コンテンツC20に対する興味を利用者がより強く有したものと予測される。
このため、コンテンツC20~C40の表示回数や表示時間、再生時間、表示態様の変更を示すログや各種操作の内容を示すログ等は、利用者がコンテンツC20~C40に対して興味を有したか否かの指標となりえる。また、一度のアクセスでコンテンツC20を再生した回数や、操作した回数等は、利用者の広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、コンテンツC20~C40の表示回数、表示時間、再生回数、再生時間、再生位置等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC21を選択した際と、コンテンツC22を選択した際とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔10-7.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、上述した表示態様において、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC20~C40が表示された際におけるスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツC20~C40を選択した位置、再生操作や停止操作の回数等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理の内容、若しくは、コンテンツC20~C40の内容などコンテンツC20~C40を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともにコンテンツC20~C40を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともにコンテンツC20~C40を配信した際にウェブページC10に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20~C40が表示されるウェブページC10においては、利用者の操作によってコンテンツC20~C40が表示され、表示態様が変更され、若しくは、コンテンツC20~C40のランディングページが表示されることのみならず、かかるウェブページC10に対して利用者がどれだけ操作を行ったか(つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか)という操作履歴自体が利用者のコンテンツC20~C40への興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、再生操作や停止操作の検出回数、コンテンツC20の再生回数、コンテンツC20~C40を表示した回数、ウェブページC10の表示サイズやコンテンツC20の表示サイズを変更した回数、ウェブページC10の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20~C40を表示した際に、コンテンツC20~C40が広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツC20~C40が表示されるウェブページC10に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20~C40の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔10-8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔10-9.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。
〔11.効果〕
上述したように、端末装置100は、複数のコンテンツを第1表示態様で表示させる。そして、端末装置100は、複数のコンテンツが第1表示態様で表示されている際にコンテンツに対する所定の操作が行われた場合は、複数のコンテンツの表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様でコンテンツに対する所定の操作が行われたとしても、第2表示態様から第1表示態様への変更を行わない。この結果、端末装置100は、不要な表示態様の変化を防ぐことができるので、表示されたコンテンツに対する利用者の印象の悪化を防ぐ結果、コンテンツに関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、複数のコンテンツが第2表示態様で表示されている際に所定の操作が行われた場合は、複数のコンテンツの表示態様を第3表示態様に変更する。例えば、端末装置100は、初期表示として、少なくとも、ウェブページC10(すなわち、第1コンテンツ)とコンテンツC20(すなわち、第2コンテンツ)とを第1表示態様で表示し、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、第1表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する操作が行われた場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。
また、端末装置100は、第1表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、第1表示態様を第2表示態様に変更し、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面下方向へのスクロール操作の結果、ウェブページC10の上端が表示された場合は、第2表示態様を第3表示態様に変更する。
また、端末装置100は、第3表示態様で表示されたウェブページC10に対する画面上方向へのスクロール操作が行われた場合は、第3表示態様を第2表示態様に変更する。
また、端末装置100は、初期表示として、ウェブページC10と、動画像であるコンテンツC20とを第1表示態様で表示し、第1表示態様で表示されたコンテンツC20の再生が終了した場合は、第1表示態様を第3表示態様に変更する。また、端末装置100は、処理の例外として、第2表示態様において、複数のコンテンツと共に所定のアイコンを表示させ、アイコンが選択された場合は、第2表示態様を第1表示態様に変更する。
また、端末装置100は、第1表示態様として、動画像であるコンテンツC20を画面の上端に配置し、画面のうちコンテンツC20が配置されていない領域の略中央に、表示サイズを所定の割合だけ縮小したウェブページC10を配置し、領域の画面横方向の両端に、複数のコンテンツC21、C22(すなわち、第3コンテンツ)を配置して表示する。また、端末装置100は、コンテンツC21、C22として、コンテンツC20の表示サイズを変更するとともに輪郭を不鮮明にしたコンテンツを表示する。
また、端末装置100は、コンテンツC20の表示サイズを縮小し、ウェブページC10の表示サイズを拡大するとともに、複数のコンテンツC21、C22の表示を取りやめることで、第1表示態様を第2表示態様に変更する。また、端末装置100は、第1表示態様で表示されたコンテンツC20の再生が終了した場合、または、第2表示態様で表示されたウェブページC10に対する所定の操作が行われた場合は、第2表示態様で表示される際よりも大きい表示サイズのコンテンツC20と、第2表示態様で表示されるよりも小さい表示サイズのウェブページC10とを第3表示態様として表示させる。
このように、端末装置100は、第1表示態様から第2表示態様または第3表示態様へと表示態様を変化させ、第2表示態様と第3表示態様との間で表示態様を切り替える。また、端末装置100は、上述した複雑な表示態様でコンテンツC20~C22を表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC20~C22に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。