JP7002838B2 - 養蜂装置、および養蜂方法 - Google Patents

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本発明は、養蜂装置、これに用いられるイオン発生機、および養蜂方法に関する。
ミツバチは、野外の花の蜜を採取し、これを蜂蜜へと加工した後、巣の中に貯蔵する習性を有する。この習性を利用した技術として、人工的な養蜂箱の内部に巣を作らせることにより、蜂蜜を効率的に採取する養蜂方法がある(たとえば、特開2015-149898号公報)。
特開2015-149898号公報
ところで近年、ミツバチの大量死が問題となっている。その原因の一つとして、病原性微生物がある。養蜂箱を複数所有するような養蜂場において、病原性微生物への感染、またはこれに由来する病の発症が確認された場合、病原性微生物の種類によっては、家畜伝染病予防法に基づいて、その養蜂場が所有する全ての養蜂箱を焼却処分しなければならない。このため、養蜂分野において、ミツバチの病原性微生物への感染は、解決すべき大きな課題である。
そこで本発明は、ミツバチの病原性微生物への感染を抑制可能な養蜂装置、これに用いられるイオン発生機、および養蜂方法を提供することを目的とする。
本発明の養蜂装置は、養蜂箱と、養蜂箱の内部に配置されたイオン発生機と、を備え、イオン発生機は、正イオンおよび負イオンを発生させる、養蜂装置である。
上記養蜂装置において、養蜂箱は、巣門と通気口とを有し、イオン発生機は、巣門および通気口の少なくともいずれか一方の近傍に配置されることが好ましい。
上記養蜂装置において、イオン発生機は、イオン発生部、駆動部およびファンを備えることが好ましい。
本発明のイオン発生機は、上記養蜂装置に用いられるイオン発生機である。
本発明の養蜂方法は、養蜂箱を用いた養蜂方法であって、養蜂箱の内部に配置されたイオン発生機によって、養蜂箱の内部に正イオンおよび負イオンが送出される、養蜂方法である。
上記養蜂方法において、養蜂箱は、巣門と通気口とを有し、イオン発生機は、巣門および通気口の少なくともいずれか一方の近傍に配置されることが好ましい。
上記養蜂方法において、イオン発生機は、イオン発生部、駆動部およびファンを備えることが好ましい。
本発明によれば、ミツバチの病原性微生物への感染を抑制可能な養蜂装置、これに用いられるイオン発生機、および養蜂方法を提供することができる。
実施の形態1の養蜂装置を示す斜視図である。 実施の形態1の養蜂箱の蓋体を開いた状態を示す斜視図である。 実施の形態2のイオン発生機の一例を示す正面図である。 実施の形態2のイオン発生機の背面図である。 実施の形態2のイオン発生機の内部構造を示す図である。 図3のX-X線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態においては、同一または共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の養蜂装置を示す斜視図である。図2は、図1の養蜂装置の蓋体を開いた状態を示す斜視図である。
図1および図2を参照し、実施の形態1における養蜂装置100は、養蜂箱10と、養蜂箱10の内部に配置されたイオン発生機20を備える。養蜂箱10は、その内部でミツバチを飼育することにより、その内部に蜂蜜を蓄積させるためのものであり、ミツバチの実効的な巣である。なおミツバチとしては、ニホンミツバチ、セイヨウミツバチ、マルハナミツバチなどが挙げられる。
本実施の形態1において、養蜂箱10は、本体11と、蓋体12と、巣門13と、通気口14と、巣礎15とを備える。本体11は、底壁部11aおよび側壁部11bを有しており、側壁部11bの上部(底壁部11aから遠い位置)には外周縁部11cが形成されている。本体11の内部には、巣礎15を収容可能な空間が形成されている。
蓋体12は、天井壁部12aおよび側壁部12bを有しており、側壁部12bの下部(天井壁部12aから遠い位置)には外周縁部12cが形成されている。
巣門13は、本体11の側壁部11bの下部に設けられている。巣門13は、養蜂箱10内への外敵(たとえば鳥、トンボ、スズメバチ等)の侵入を阻止しつつ、養蜂箱10内へのミツバチの出入りを可能とする機能を有する。巣門13は、たとえば図1および図2に示される位置の他、該位置と対向する側壁部11bにも設けられていることが好ましい。2つの巣門13がこのような位置に設けられている場合、養蜂箱10内へのミツバチの出入りがスムーズとなる。
通気口14は、本体11の外周縁部11cと蓋体12の外周縁部12cとの間に設けられる隙間である。通気口14は、外敵の侵入およびミツバチの出入りを阻止しつつ、養蜂箱10の内部と外部とを連通させる機能を有する。上記隙間の幅は特に制限されないが、ミツバチの出入りを抑制しつつ効率的な通気を可能とする観点から、0.5~1.0cmが好ましい。
巣礎15は、ミツバチが巣を作製する際の好適な基礎となるものである。図2には、複数の巣礎15が本体11に収納され、巣礎15の一つが本体11から持ち上げられた状態が示されている。
イオン発生機20は、正イオンおよび負イオンを発生させる装置である。すなわち、イオン発生機20は、少なくとも正イオンおよび負イオンを発生させるイオン発生部を備える。正イオンとしては、H(H2O)(mは任意の自然数)が挙げられ、負イオンとしては、O2 (H2O)(nは0または任意の自然数)が挙げられる。実施の形態1において、イオン発生機20は、蓋体12の側壁部12bの内側において駆動可能に設けられている。
実施の形態1の養蜂装置100によれば、養蜂箱10の内部に配置されたイオン発生機20を備えることにより、養蜂箱10内における、ミツバチの病原性微生物への感染を抑制することができる。
一般的に、個体が集まる集団において、病原性微生物への感染を抑制するためには、第1に、病原性微生物と個体との接触の抑制が必要である。また第2に、病原性微生物に接触した個体と、他の個体との接触の抑制が必要である。
しかし、上述のように、ミツバチは養蜂箱の外部(野外)において、花の蜜を採取する習性を有し、養蜂技術は、この習性を利用したものである。このため、ミツバチの外部との接触を抑制することは難しく、故に、病原性微生物とミツバチとの接触を抑制することも難しい。また感染したミツバチの帰巣を抑制することも難しく、故に、感染したミツバチと他のミツバチとの接触を抑制することも難しい。
病原性微生物に接触したミツバチの多くは、病原性微生物に感染し、かつこれに由来する病を発症する傾向がある。養蜂箱内において1匹のミツバチが発症した場合、その養蜂箱内において感染拡大が引き起こされる可能性は極めて高い。
これに対し、本実施の形態1の養蜂装置100は、養蜂箱10と、該養蜂箱10の内部に配置されたイオン発生機20を備える。本発明者らは、後述する実施例に示されるように、このような構成を備える養蜂装置100において、病原性微生物への感染が抑制されていることを確認している。この理由としては、病原性微生物に接触したミツバチにおける感染および/または発症が、養蜂箱10内に存在するイオンによって抑制されている、または、該ミツバチから他のミツバチへの感染が抑制され、結果的に他のミツバチにおける感染および/または発症が、養蜂箱10内に存在するイオンによって抑制されている等が考えられる。
上記の病原性微生物としては、細菌、真菌、またはウィルスを挙げることができる。細菌としては、アメリカふそ病菌(Paenibacillus larvae subsp. larvae)、ヨーロッパふそ病菌(Melissococcus plutonius)が挙げられる。真菌としては、セイヨウノゼマ病胞子虫(Nosema apis)、トウヨウノゼマ病胞子虫(Nosema ceranae)、ハチノスカビ(Ascosphaera apis)が挙げられる。ウィルスとしては、マヒ病ウィルス、縮翅病ウィルス、サックブルード病ウィルスが挙げられる。
以上実施の形態1に係る養蜂装置100について詳述した。図2において、イオン発生機20は、蓋体12の側壁部12bの内側に設けられているが、イオン発生機20の配置位置はこれに限られず、養蜂箱10の内部であればよい。
ただし、上記抑制効果を高めるためには、イオン発生機20は、巣門13および通気口14の少なくもいずれか一方の近傍に配置されることが好ましい。巣門13の近傍としては、たとえば巣門13が設けられた側壁部11bの内側下部、または該側壁部11b近傍の底壁部11aが挙げられる。通気口14の近傍としては、図2に示される位置が挙げられる。
巣門13の近傍にイオン発生機20が配置される場合には、たとえば野外にて病原性微生物と接触したミツバチが、養蜂箱10内に帰巣する際に、高濃度のイオンに曝されることになる。この場合には、上記抑制効果の向上が期待される。一方、通気口14の近傍にイオン発生機が配置される場合には、通気口14から巣門13に向かって流れるダウンフローの気流内に、高濃度のイオンが含まれることになる。このため、養蜂箱10内でのイオンの拡散が促進され、もって上記抑制効果の向上が期待される。また、この場合、巣門13に十分なイオンが到達することも期待される。
またイオン発生機20は、イオン発生部の他、駆動部およびファンを備えることが好ましい。これにより、イオン発生機20は、発生したイオンを養蜂箱10内に効率的に拡散させたり、所望の流れを形成させたりすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2におけるイオン発生機は、上述の養蜂装置100に用いられるイオン発生機である。イオン発生機は、正イオンとして、H(H2O)(mは任意の自然数)を発生させ、負イオンとして、O2-(H2O)m(mは0を含む任意の整数)を発生させる。発生された正イオンおよび負イオンは、養蜂箱10内に放出される。これにより、上述の抑制効果が得られる。
実施の形態2のイオン発生機は、上述のように、イオン発生部、駆動部およびファンを備えることが好ましい。また、養蜂箱10内の所望の位置に配置できるように、小型であることが好ましい。
図3~図6に、本発明に好適なイオン発生機の一例を示す。図3は、実施の形態2のイオン発生機の一例を示す正面図である。図4は、実施の形態2のイオン発生機の背面図である。図5は、実施の形態2のイオン発生機の内部構造を示す図である。図6は、図3のX-X線に沿った断面図である。
イオン発生機20は、ケーシング21内に収容されるイオン発生部30と、ケーシング21に設けられた駆動部40と、ケーシング21内に収容されるファン50と、を備える。
ケーシング21は、略直方体の筺体形状を有する。ケーシング21は、その構成部位として、正面部22および背面部23を有する。正面部22と背面部23とは、距離を設けて対向している。正面部22と背面部23との間には、イオン発生部30およびファン50を収容する空間が形成されている。
ケーシング21には、吸い込み口24および吹き出し口25が形成されている。吸い込み口24は、背面部23に設けられ、吹き出し口25は、正面部22に設けられている。吹き出し口25は、吸い込み口24と対面しない位置に設けられている。吸い込み口24および吹き出し口25は、ケーシング21の内外の空間を互いに連通させるように形成されている。
なお、図3には、3つ口に分かれた形状の吹き出し口25が示されているが、吹き出し口25は、このような形状に限られず、ケーシング21内から養蜂箱10内にイオンを放出可能な形状を適宜採り得る。また、本実施の形態では、吹き出し口25が正面部22に設けられているが、吸い込み口24と対面しない位置であれば、ケーシング21の他の位置に設けられてもよい。
イオン発生部30は、ケーシング21内のうち、正面部22の裏面側であって、ファン50から送出された空気が吹き出し口25に向かう経路上に設けられている。イオン発生部30は、放電によりイオンを発生する。
イオン発生部30は、外装ケース31と、放電電極32および放電電極33とを有する。外装ケース31は、正面部22側から背面部23に向けて突出する凸状部34を有する。凸状部34の両側には、ファン50から送出された空気が吹き出し口25に向かう経路となる通風路34aおよび通風路34bが形成されている。
放電電極32および放電電極33は、先端が尖鋭化された針形状を有する。放電電極32は、その先端が外装ケース31内から通風路34aに突出するように設けられ、放電電極33は、その先端が外装ケース31内から通風路34bに突出するように設けられている。
ケーシング21には、駆動部40が設けられている。駆動部40に、外部電源から延びる図示しないアダプタが接続されることにより、イオン発生機20に対して電力が供給され、イオン発生部30およびファン50の駆動が可能となる。
なお、駆動部40は、USBコネクタを接続可能な凹端子であってもよいし、リード線が直接、接続される構成であってもよい。また、駆動部40は、前述のような外部電力をイオン発生機20内に供給させる機能に代えて、太陽電池等のように、電力を発生させる機能を有していてもよい。この場合、イオン発生機20への外部電力の供給を不要とすることができる。
ファン50は、仮想上の回転中心軸51を中心に回転可能なように、ケーシング21に収容されている。ファン50は、背面部23と正面部22との間において吸い込み口24と対面する位置に設けられている。ファン50は、遠心方向に送風する遠心ファンである。ファン50としては、代表的にシロッコファンが用いられるが、ターボファンなど、他の種類の遠心ファンが用いられてもよい。
上記のイオン発生機20は、次のように動作する。駆動部40に電気的に接続された外部電源から、イオン発生機20に電力が供給されると、イオン発生部30およびファン50が駆動される。
これにより、ファン50は、仮想上の回転中心軸51を中心に回転する。この回転に伴って、ケーシング21の外部から吸い込み口24を通じてケーシング21内に流入する空気流れが形成される。ケーシング21内に吸い込まれた空気は、ファン50によって回転中心軸51を中心とする遠心方向に送風され、通風路34aおよび通風路34bに向けて送出される。ファン50により遠心方向に送風された空気は、通風路34aおよび通風路34bにおいて、放電電極32および放電電極33により発生したイオンと一緒になり、吹き出し口25を通じて養蜂箱10の内部空間に吹き出される。
上記動作により、養蜂箱10内にイオン(正のイオンおよび負のイオン)が供給されることとなり、もって上述の抑制効果を発揮することができる。
また他の好適なイオン発生機として、「IG-B100」、シャープ株式会社製を挙げることもできる。実施の形態2における上記以外の説明は、実施の形態1と同様であるため、その説明については繰り返さない。
(実施の形態3)
本実施の形態3における養蜂方法は、養蜂箱を用いた養蜂方法であって、養蜂箱の内部に配置されたイオン発生機によって、養蜂箱の内部に正イオンおよび負イオンが送出される。
本実施の形態3の養蜂箱としては、たとえば上記養蜂箱10を採用することができ、イオン発生機としては、たとえば上記イオン発生機20を採用することができる。
本実施の形態3の養蜂方法によれば、養蜂装置100において、病原性微生物への感染を抑制することができる。実施の形態3における上記以外の説明は、実施の形態1と同様であるため、その説明については繰り返さない。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
(検討1)
検討1では、上述の養蜂装置を野外(オープン系)に設置し、設置から2ヶ月後の養蜂装置内のミツバチの感染状況について検討を行った。
具体的には、まず、縦×横×高さが30cm×30cm×50cmの養蜂箱であって、3万~5万匹のミツバチ群が飼養されている養蜂箱を3つ準備した。そして、2つの養蜂箱において、イオン発生機(「IG-B100」、シャープ株式会社製)を配置した。イオン発生機の配置場所は、該養蜂箱の内部のうちの蓋体の側壁部であって、通気口の近傍とした。またイオン発生機は、外部電源と電気的に接続させた。
イオン発生機が配置された2つの養蜂箱においては、イオン発生機を連続で弱運転させながら2ヶ月間、野外にて養蜂を実施した(実施例)。イオン発生機が配置されていない1つの養蜂箱においても同様に、2ヶ月間、野外にて養蜂を実施した(比較例)。
2か月後、各養蜂箱から20匹のマルハナミツバチをランダムに捕獲し、20匹中の何匹が、ハチノスカビに感染しているかを確認した。なおハチノスカビに感染したミツバチは、チョーク病を発症することが知られている。
具体的には、まず、各ミツバチを乳鉢にてすりつぶし、PBS溶液(30ml)に溶かし込んで、試料溶液を調製した。次に、ハチノスカビ用の培地が形成されたシャーレに試料溶液を撒いて、5日間インキュベートした。
培地上にハチノスカビの増殖が観察された場合、該シャーレに撒かれた試料溶液に用いられたミツバチは、ハチノスカビに感染していると判断した。一方、培地上にハチノスカビ菌の増殖が観察されなかった場合、該シャーレに撒かれた試料溶液に用いられたミツバチは、ハチノスカビに感染していないと判断した。
その結果、イオン発生機が配置された2つの養蜂箱では、20匹全てのミツバチにおいて、ハチノスカビの感染は確認されなかった。一方、イオン発生機が配置されなかった1つの養蜂箱では、20匹中15匹のミツバチにおいて、ハチノスカビの感染が確認された。
上記の結果から、次のことが考察される。イオン発生機が配置された養蜂装置においては、野外でハチノスカビに接触したミツバチが養蜂箱内に帰巣した場合であっても、該ミツバチのハチノスカビへの感染および/または発症が抑制される。また、ハチノスカビを巣に持ち帰ったミツバチ以外のミツバチへの感染および/または発症も抑制される。このため、結果的に、養蜂装置内でのハチノスカビの感染および感染拡大が抑制される。
(検討2)
検討2では、上述の養蜂装置を屋内(クローズ系)に設置し、任意の一匹のミツバチに、ハチノスカビを感染させた後、設置から2ヶ月後の養蜂装置内のミツバチの感染状況について検討を行った。
具体的には、まず、縦×横×高さが30cm×30cm×50cmの養蜂箱であって、3万~5万匹のミツバチ群が飼養されている養蜂箱を3つ準備した。そして、2つの養蜂箱において、イオン発生機(「IG-B100」、シャープ株式会社製)を配置した。イオン発生機の配置場所は、該養蜂箱の内部のうちの蓋体の側壁部であって、通気口の近傍とした。またイオン発生機は、外部電源と電気的に接続させた。
次に、各養蜂箱内から任意の1匹のミツバチを捕獲し、ハチノスカビに感染させて再度養蜂箱内に戻した。そして、イオン発生機が配置された2つの養蜂箱においては、イオン発生機を連続で弱運転させながら2ヶ月間、屋内にて養蜂を実施した(実施例)。イオン発生機が配置されていない1つの養蜂箱においても同様に、2ヶ月間、屋内にて養蜂を実施した(比較例)。
2か月後、各養蜂箱から20匹のミツバチをランダムに捕獲し、20匹中の何匹が、ハチノスカビに感染しているかを、検討1と同様の方法により確認した。
その結果、イオン発生機が配置された2つの養蜂箱では、それぞれ20匹中5匹のミツバチにおいて、ハチノスカビの感染が確認された。一方、イオン発生機が配置されてなかった1つの養蜂箱では、20匹中18匹のミツバチにおいて、ハチノスカビの感染が確認された。
上記の結果から、次のことが考察される。イオン発生機が配置された養蜂装置においては、ハチノスカビに感染したミツバチから他のミツバチへの感染および/または発症が抑制される。このため、結果的に、養蜂装置内でのハチノスカビの感染および感染拡大が抑制される。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 養蜂箱、11 本体、12 蓋体、13 巣門、14 通気口、15 巣礎、20 イオン発生装置、21 ケーシング、22 正面部、23 背面部、24 吸込み口、25 吹き出し口、30 イオン発生部、31 外装ケース、32,33 放電電極、34 凸状部、34a,34b 通風路、40 駆動部、50 ファン、100 養蜂装置。

Claims (2)

  1. 養蜂箱と、
    前記養蜂箱の内部に配置されたイオン発生機と、を備え、
    前記イオン発生機は、正イオンおよび負イオンを発生させ、
    前記養蜂箱は、巣門と通気口とを有し、
    前記イオン発生機は、ケーシング、イオン発生部、駆動部およびファンを備え、
    前記ケーシングは、正面部および背面部を有し、吸い込み口および吹き出し口が形成され、
    前記吸い込み口は、前記背面部に設けられ、前記吹き出し口は、前記正面部に設けられ、
    前記イオン発生機は、前記通気口の近傍に配置され、
    前記通気口から前記巣門に向かってダウンフローの気流が流れる、養蜂装置。
  2. 養蜂箱を用いた養蜂方法であって、
    前記養蜂箱の内部に配置されたイオン発生機によって、前記養蜂箱の内部に正イオンおよび負イオンが送出され、
    前記養蜂箱は、巣門と通気口とを有し、
    前記イオン発生機は、ケーシング、イオン発生部、駆動部およびファンを備え、
    前記ケーシングは、正面部および背面部を有し、吸い込み口および吹き出し口が形成され、
    前記吸い込み口は、前記背面部に設けられ、前記吹き出し口は、前記正面部に設けられ、
    前記イオン発生機は、前記通気口の近傍に配置され、
    前記通気口から前記巣門に向かってダウンフローの気流が流れる、養蜂方法。
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