JP5015272B2 - サーキュレータ及び微小粒子拡散装置 - Google Patents

サーキュレータ及び微小粒子拡散装置 Download PDF

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Description

本発明は、クロスフロー型の羽根車の回転により気流を発生させる送風ファンに関する。また本発明は、室内の空気を循環させるサーキュレータに関する。また本発明は、イオン等の微小粒子を送出して室内に拡散させる微小粒子拡散装置に関する。
特許文献1にはクロスフロー型の羽根車を有する送風ファンを備え、室内の空気を循環させるサーキュレータが開示されている。このサーキュレータは空気調和機から成り、筐体の上面には吸込口が開口して前面下部には吹出口が開口する。筐体内に配される送風ファンと吸込口との間には熱交換器が配される。
送風ファンは羽根車をケーシングで覆うクロスフローファンから成っている。ケーシングは羽根車が突出する吸気側開口部を一端に開口し、羽根車の排気側に延びて吹出口に連結される。これにより、羽根車の排気側の気流路がケーシングによって形成される。また、気流路内の吹出口近傍には水平方向及び鉛直方向に風向を可変する可動のルーバーが設けられる。
送風ファンが駆動されると室内の空気が吸込口から筐体内に取り込まれ、熱交換器と熱交換する。熱交換器と熱交換した空気はケーシングの吸気側開口部を介して送風ファンの排気側に導かれる。そして、吹出口から室内に空気が送出され、室内の空気調和を行うとともに室内の空気が循環される。
また、可動のルーバーによって吹出口から所定の方向に向けて空気が送出される。これにより、室内の複数の方向に空気を送出して室内の隅々まで空気を循環させることができる。
特開2009−270530号公報(第5頁−第8頁、第1図)
しかしながら、上記従来のサーキュレータによると、室内の複数の方向に空気を送出するために可動のルーバーが設けられるが、構造が複雑になるためコストが大きくなる問題があった。また、吹出口近傍のルーバーによって気流が吹出口近傍で急激に曲げられる。このため、圧力損失が大きくなり、送風効率が悪くなるとともに騒音が大きくなる問題があった。
また、ルーバーを省いて送風ファンの排気側の気流路を分岐し、複数の方向に空気を送出することもできる。しかしながらこの場合も同様に、送風ファンの排気側で気流が急激に曲げられるため、送風効率が悪くなるとともに騒音が大きくなる。
また、サーキュレータの気流路にイオン、芳香剤、消臭剤、殺虫剤、殺菌剤等の微小粒子を発生する微小粒子発生装置を設け、室内に微小粒子を送出して拡散させる微小粒子拡散装置についても同様の問題がある。
本発明は、低コストで送風効率を向上するとともに騒音を低減して複数の方向に気流を送出できる送風ファン及びそれを用いたサーキュレータ、微小粒子拡散装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の送風ファンは、クロスフロー型の羽根車と、前記羽根車を覆って気流路を形成するとともに前記羽根車の軸方向に並設される第1ケーシング及び第2ケーシングとを備え、第1ケーシングを通る気流の吹出し方向と、第2ケーシングを通る気流の吹出し方向とが異なることを特徴としている。
この構成によると、軸方向に並設される第1ケーシング及び第2ケーシングによりクロスフロー型の羽根車を覆い、クロスフローファンから成る送風ファンが形成される。羽根車の回転によって送風ファンの吸気側の空気が羽根車を貫通し、第1ケーシング及び第2ケーシングを流通する。第1ケーシングを流通する気流は所定方向に吹き出され、第2ケーシングを流通する気流は第1ケーシングを流通する気流と異なる方向に吹き出される。
また本発明は、上記構成の送風ファンにおいて、第1ケーシングは前記羽根車が突出する第1吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延びるとともに、第2ケーシングは前記羽根車が突出する第2吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延び、第1吸気側開口部の開口面と第2吸気側開口部の開口面とが前記羽根車の周方向に異なる角度に配されることが好ましい。
この構成によると、羽根車の回転によって送風ファンの吸気側の空気が羽根車を貫通し、第1吸気側開口部から第1ケーシングに流入するとともに第2吸気側開口部から第2ケーシングに流入する。第1吸気側開口部の開口面と第2吸気側開口部の開口面とは羽根車の周方向に異なる角度に配され、第1、第2ケーシングはそれぞれ第1、第2吸気側開口部から所定の方向に延びて形成される。
また本発明は、上記構成の送風ファンにおいて、第1吸気側開口部から所定範囲の第1ケーシングが第2吸気側開口部から所定範囲の第2ケーシングを前記羽根車の軸方向から見て前記羽根車の回転中心の回りに回転移動させた形状に一致することが好ましい。この構成によると、第1ケーシングの壁面が第1吸気側開口部から所定の曲率で形成され、第2ケーシングの壁面が第2吸気側開口部から所定範囲で第1ケーシングと同じ曲率で形成される。
また本発明は、上記構成の送風ファンにおいて、第1ケーシングを通る気流の吹出し方向と第2ケーシングを通る気流の吹出し方向とが90゜以上異なるようにしてもよい。
また本発明のサーキュレータは、上記各構成の送風ファンを備え、室内に向かって複数方向に気流を送出して室内の空気を循環させることを特徴としている。この構成によると、第1ケーシングを流通する気流が室内に送出され、第2ケーシングを流通する気流が第1ケーシングを流通する気流と異なる方向に送出される。室内に送出された空気は室内を循環して送風ファンの吸気側に戻る。
また本発明は、上記構成のサーキュレータにおいて、第1ケーシングによって水平または前方上方に向けて室内に気流を送出し、第2ケーシングによって下方に向けて室内に気流を送出することが好ましい。この構成によると、第1ケーシングを流通する気流は水平または前方上方に向けて室内に送出され、室内を循環する。第2ケーシングを流通する気流は下方に向けて室内に送出され、サーキュレータが設けられる壁面に沿って流通する。
また本発明の微小粒子拡散装置は、上記各構成の送風ファンと、微小粒子を発生する微小粒子発生装置とを備え、室内に向かって複数方向に微小粒子を含む気流を送出して室内に微小粒子を拡散させることを特徴としている。この構成によると、微小粒子発生装置で発生する微小粒子が第1ケーシング及び第2ケーシングを流通する気流に含まれる。第1ケーシングを流通する気流は室内に送出され、第2ケーシングを流通する気流が第1ケーシングを流通する気流と異なる方向に送出される。これにより、微小粒子が室内に拡散される。
また本発明は、上記構成の微小粒子拡散装置において、第1ケーシングによって水平または前方上方に向けて室内に気流を送出し、第2ケーシングによって下方に向けて室内に気流を送出することが好ましい。この構成によると、第1ケーシングを流通する気流は水平または前方上方に向けて室内に送出され、室内に微小粒子が拡散される。第2ケーシングを流通する気流は下方に向けて室内に送出され、微小粒子拡散装置が設けられる壁面に沿って流通して下方に微小粒子が供給される。
また本発明は、上記構成の微小粒子拡散装置において、前記微小粒子発生装置で発生する微小粒子が、イオン、芳香剤、消臭剤、殺虫剤、殺菌剤のいずれかを含むようにしてもよい。
本発明によると、送風ファンの羽根車を覆う第1、第2ケーシングが羽根車の軸方向に並設され、それぞれを通る気流の吹出し方向が異なるので、簡単な構成で複数の方向に気流を送出することができる。また、気流が急激に曲げられないため圧力損失の低下を防止し、送風効率を向上するとともに騒音を低減することができる。
本発明の実施形態の微小粒子拡散装置を上方から見た斜視図 本発明の実施形態の微小粒子拡散装置を下方から見た斜視図 本発明の実施形態の微小粒子拡散装置の正面図 図3のA−A断面の側面断面図 図3のB−B断面の側面断面図 図3のC−C断面の上面断面図 本発明の実施形態の微小粒子拡散装置の室内の気流状態を示す図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2及び図3は一実施形態の微小粒子拡散装置を上方から見た斜視図、下方から見た斜視図及び正面図である。微小粒子拡散装置1は筐体2で覆われ、室内の一の側壁Sと天井壁T(図4参照)とのコーナー近傍の側壁Sに設置される。また、筐体2と天井壁T(図4参照)との間には所定の隙間H(図4参照)が設けられる。
筐体2の下面には第1吸込口5aが開口し、上面の両側部には第2吸込口5bが開口する。第1吸込口5a及び第2吸込口5bにはそれぞれフィルター6が配される。筐体2の前面上部には室内に向かって右から順に第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cが水平方向に並設される。筐体2の下面の両側部には第4吹出口4dが開口する。
第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cは筐体2の上端に設けられ、天井壁T(図4参照)に沿って流れる空気を送出する。詳細を後述するように、第1吹出口4aは筐体2から右方に空気を送出し、第2吹出口4bは筐体2から前方に空気を送出し、第3吹出口4cは筐体2から左方に空気を送出する。また、第4吹出口4dは下方に向かって空気を送出する。
図4、図5は図3のA−A断面の側面断面図及びB−B断面の側面断面図を示している。筐体2内にはクロスフローファン(貫流ファン)から成る送風ファン30が配される。送風ファン30はクロスフロー型の羽根車33を第1ケーシング31及び第2ケーシング32により覆って形成される。
羽根車33はファンモータ33a(図1参照)により回転駆動され、回転軸が水平に配される。ファンモータ33aの駆動によって送風ファン30は羽根車33の周方向から吸気して周方向に排気する。第1ケーシング31及び第2ケーシング32は羽根車33の軸方向に並設され、第1ケーシング31の両側方に第2ケーシング32が配される。
筐体2内には第1吸込口5aから流入する空気が流通する第1送風経路10及び第2吸込口5bから流入する空気が流通する第2送風経路20が設けられる。第1送風経路10の羽根車33よりも下流側の気流路が第1ケーシング31により形成され、第2送風経路20の羽根車33よりも下流側の気流路が第2ケーシング32により形成される。
第1ケーシング31は一端に第1吸気側開口部31aが開口し、羽根車33の約半周が第1吸気側開口部31aから突出して配される。第1吸気側開口部31aの近傍で羽根車33と第1ケーシング31との隙間が最小に形成される。第1送風経路10の羽根車33よりも上流側の流路面積は第1吸気側開口部31aよりも大きくなっている。第1ケーシング31の壁面は所定の曲率で湾曲し、先端に第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cが開口する。これにより、第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cと第1吸込口5aとを連結した第1送風経路10が形成される。
第2ケーシング32は一端に第2吸気側開口部32aが開口し、羽根車33の約半周が第2吸気側開口部32aから突出して配される。第2吸気側開口部32aの近傍で羽根車33と第2ケーシング32との隙間が最小に形成される。第2送風経路20の羽根車33よりも上流側の流路面積は第2吸気側開口部32aよりも大きくなっている。第2ケーシング32の壁面は所定の曲率で湾曲し、先端に第4吹出口4dが開口する。これにより、第4吹出口4dと第2吸込口5bとを連結した第2送風経路20が形成される。
また、第1ケーシング31の第1吸気側開口部31a近傍は、軸方向から見て第2ケーシング32の第2吸気側開口部32aから所定範囲を回転中心の回りに所定の角度θだけ回転移動した形状に一致する。これにより、第1吸気側開口部31aの開口面と第2吸気側開口部32aの開口面とが周方向に異なる角度に配される。
このため、第1ケーシング31及び第2ケーシング32をクロスフローファンから成る送風ファン30に最適な形状に形成して第1送風経路10及び第2送風経路20の排気側の流路を形成することができる。これにより、第1送風経路10及び第2送風経路20を流通する気流が急激に曲げられず、圧力損失を低減して送風効率を向上できるとともに騒音を低減することができる。
図6は図3のC−C断面の上面断面図を示している。第1送風経路10内には送風ファン30の下流側で水平方向に分割された複数の第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cが順に設けられる。第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cはそれぞれ前端に第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cが開口する。また、第1分割通路10a及び第3分割通路10cの内側の側壁10e及び外側の側壁10fは鉛直面に対して傾斜した曲面により形成される。
第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cにはそれぞれ送風ファン30の下流側に垂直方向拡大部11及び軸方向拡大部12(図5参照)が形成される。垂直方向拡大部11は流路を送風ファン30の回転軸の垂直方向に徐々に拡大する。軸方向拡大部12は垂直方向拡大部11の下流側で流路を送風ファン30の回転軸の軸方向に徐々に拡大するとともに垂直方向に徐々に縮小する。また、軸方向拡大部12は水平に対して所定角度だけ上方に向かって傾斜する。
尚、軸方向拡大部12の流路面積は下流になる程拡大されている。また、第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cは垂直方向拡大部11及び軸方向拡大部12に連続して形成される。
第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cには微小粒子発生装置7の電極7a、7bが露出して配される。電極7aと電極7bとは第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10c内でそれぞれ仕切壁10dにより仕切られて配置される。また、前述の図4に示すように、第2送風経路20にも同様の微小粒子発生装置7が電極7a、7bを露出して配される。
電極7a、7bには交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。電極7aには正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンが形成される。電極7bには負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンが形成される。ここで、m、nは任意の自然数である。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を浮遊菌や臭い成分等の表面上で凝集生成してこれらを破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して第1〜第4吹出口4a〜4dから吐出することにより、室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
上記構成の微小粒子拡散装置1において、送風ファン30及び微小粒子発生装置7が駆動されると、室内の空気が第1吸込口5a及び第2吸込口5bから筐体2内に取り込まれる。筐体2内に取り込まれる空気はフィルタ6により塵埃が捕集され、第1送風経路10及び第2送風経路20を流通して送風ファン30に導かれる。
第2送風経路20の第2ケーシング20を流通する気流は第4吹出口4dから下方後方に向かって吹き出される。そして、微小粒子拡散装置1が取り付けられる側壁Sに沿って流下する。
第1送風経路10の第1ケーシング31を流通する気流は第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cに分岐する。そして、それぞれの気流は第1吹出口4a、第2吹出口4b及び第3吹出口4cに導かれる。この時、送風ファン30の回転軸を鉛直に配置すると、遠心力によって左右方向で気流が不均一になる。このため、送風ファン30の回転軸を水平に配して左右方向の気流を均一にすることができる。加えて、第1分割通路10a及び第3分割通路10cの内側の側壁10eが鉛直面に対して傾斜するため、送風ファン30から周接線方向に直進する気流を容易に湾曲させることができる。
また、垂直方向拡大部11で上下方向に流路が広げられるとともに軸方向拡大部12で左右方向に流路が広げられる。軸方向拡大部12よりも上流の垂直方向拡大部11では周方向に排気される送風ファン30の遠心力の影響が大きい。このため、気流は送風ファン30の回転軸に垂直な方向に進行するため左右に広げるのは望ましくない。垂直方向拡大部11で上下方向に流路を拡大することによって気流の運動エネルギーを回収して静圧に変換し、静圧が高められる。これにより、微小粒子拡散装置1の送風能力を向上させることができる。尚、垂直方向拡大部11で流路の左右方向の幅を一定にしてもよく、やや縮小してもよい。この時、流路面積は下流になる程徐々に拡大させる。
軸方向拡大部12では送風ファン30による遠心力が弱まった状態で流路を左右方向に拡大するので、圧力損失を大きくすることなく気流を円滑に湾曲させて左右方向に広げることができる。また、上下方向に流路が絞られるため、気流をより円滑に左右方向に広げることができるとともに気流の速度低下を抑制することができる。この時、軸方向拡大部12の流路面積が下流になる程拡大するので、軸方向拡大部12においても運動エネルギーを回収して静圧に変換し、静圧を高めることができる。尚、軸方向拡大部12で流路の上下方向の幅を一定に維持してもよく、流路面積を一定に維持してもよい。
第1送風経路10及び第2送風経路20を流通する気流には微小粒子発生装置7によってプラスイオンとマイナスイオンとが含まれる。これにより、第1吹出口4a、第2吹出口4b、第3吹出口4c及び第4吹出口4dからプラスイオンとマイナスイオンとを含む気流が送出される。
図7は微小粒子拡散装置1から送出される室内Dの気流の状態を示している。第1吹出口4aから右方に向かって送出された第1気流A1は天井壁Tに沿って流通し、右方の側壁(第1壁面P1)に沿って降下する。第2吹出口4bから前方に向かって送出された第2気流A2は天井壁Tに沿って流通し、微小粒子拡散装置1が配される側壁Sに対向する側壁(第2壁面P2)に沿って降下する。第3吹出口4cから左方に向かって送出された第3気流A3は天井壁Tに沿って流通し、左方の側壁(第3壁面P3)に沿って降下する。
第4吹出口4dから送出される第4気流A4は微小粒子拡散装置1が配される側壁Sに沿って降下する。この時、第4気流A4の流量は第2気流A2の流量よりも少なく、例えば、第2気流A2の流量の10%程度になっている。
第1壁面P1、第2壁面P2及び第3壁面P3を降下する気流は室内の床面Fを流通し、側壁Sに沿って上昇して微小粒子拡散装置1の第1吸込口5aに戻る。また、室内の一部の空気は微小粒子拡散装置1の上方から第2吸込口5bに戻る。これにより、室内の各壁面に沿って気流が循環して室内の隅々にイオンを行き渡らせることができる。また、室内の中央部の居住空間には壁面に沿って流通する気流によってイオンが緩やかに拡散する。第1、第2、第3気流A1、A2、A3は壁面に沿ってコアンダ効果によって進行するため、室内の空気に奪われる運動エネルギーが抑制される。
即ち、気流が天井壁Tに沿わない場合には、気流の上側が周囲空気(天井壁Tと気流との間の空気)を誘引して周囲空気に運動エネルギーを奪われて損なわれる。気流が天井壁Tに沿う場合には、壁面の摩擦抵抗により運動エネルギーが損なわれるが、天井壁Tに沿わない場合に損なわれる運動エネルギーよりも一般的に非常に小さい。これにより、消費電力を抑制して気流の到達距離を大きくすることができる。
また、第1、第2、第3気流A1、A2、A3は室内全体を流通して第1吸込口5aに戻るため、側壁S近傍のイオンが不足する場合がある。このため、第4気流A4が側壁Sを降下して側壁近傍のイオンを補充することができる。この時、第4気流A4の流量が第2気流A2の流量よりも少ないため、第4気流A4による抵抗を抑制することができる。
また、第1送風経路10の軸方向拡大部12が水平に対して所定角度だけ上方に向かって傾斜するので、第1気流A1、第2気流A2及び第3気流A3を天井壁Tに到達した後に天井壁Tに沿って流通させることができる。しかしながら、第1気流A1、第2気流A2及び第3気流A3が天井壁Tに到達するまでに運動エネルギーが奪われる。このため、天井壁Tまでの距離を短くするために隙間Hを30cm以下に設定するのが望ましく、天井壁Tに円滑に気流が沿うように軸方向拡大部12を流通する気流の傾斜角度を20°以下にするのが望ましい。
尚、電極7a、7bにより発生するイオンの極性を所定期間毎に切り替えてもよい。即ち、電極7aからプラスイオンを発生して電極7bからマイナスイオンを発生する。所定期間が経過すると電極7aからマイナスイオンを発生して電極7bからプラスイオンを発生する。更に所定期間が経過すると、電極7aからプラスイオンを発生して電極7bからマイナスイオンを発生し、この動作を繰り返す。
これにより、第1分割通路10a、第2分割通路10b及び第3分割通路10cを左右に広がって送出される気流の左端及び右端にプラスイオンとマイナスイオンとが交互に送出される。従って、居室内の左右方向の広い範囲までプラスイオン及びマイナスイオンを高い濃度で分布させることができる。
本実施形態によると、送風ファン30の羽根車33を覆う第1、第2ケーシング31、32が羽根車33の軸方向に並設され、それぞれを通る気流の吹出し方向が異なるので、簡単な構成で複数の方向に気流を送出することができる。従って、イオンを室内の隅々まで容易に行き渡らせることができる。また、気流が急激に曲げられないため圧力損失の低下を防止し、送風効率を向上するとともに騒音を低減することができる。
また、第1ケーシング31は羽根車33が突出する第1吸気側開口部31aを一端に開口して羽根車33の排気側に延び、第2ケーシング32は羽根車33が突出する第2吸気側開口部32aを一端に開口して羽根車33の排気側に延びる。そして、第1吸気側開口部31aの開口面と第2吸気側開口部32aの開口面とが羽根車33の周方向に異なる角度に配される。これにより、第1、第2ケーシング31、32を送風ファン30に対して圧力損失の低い最適な形状に簡単に形成することができる。また、第1ケーシング31を通る気流の吹出し方向(前方上方)と第2ケーシング32を通る気流の吹出し方向(下方後方)とが90゜以上異なるように容易に形成することができる。
また、第1吸気側開口部31aから所定範囲の第1ケーシング31が第2吸気側開口部32aから所定範囲の第2ケーシング32を羽根車33の軸方向から見て羽根車33の回転中心の回りに回転移動させた形状に一致するので、最適な形状の第1、第2ケーシング31、32をより簡単に形成することができる。
また、第1ケーシング31によって前方上方に向けて室内に気流を送出し、第2ケーシング32によって下方に向けて室内に気流を送出するので、室内の隅々まで容易にイオンを行き渡らせることができる。尚、隙間Hが小さい場合には第1ケーシング31によって水平方向に気流を吹き出してもよい。
本実施形態において、微小粒子拡散装置1は微小粒子発生装置7により発生したプラスイオンとマイナスイオンとを送出して室内の殺菌を行っている。微小粒子発生装置7によりマイナスイオンのみを発生して室内のリラクゼーション効果を得る微小粒子拡散装置1であってもよい。また、微小粒子発生装置7により芳香剤、消臭剤、殺虫剤、殺菌剤等を発生して室内の消臭、殺虫、殺菌等を行う微小粒子拡散装置1であってもよい。
また、微小粒子発生装置7を省いて第1、第2、第3、第4気流A1、A2、A3、A4によって室内の気流を循環させるサーキュレータにしてもよい。この時、第1、第2、第3気流A1、A2、A3は壁面に沿ってコアンダ効果によって進行するため、室内の空気に奪われる運動エネルギーが抑制され、気流の到達距離を大きくすることができる。
また、第1ケーシング31によって前方上方に向けて室内に気流を送出し、第2ケーシング32によって下方に向けて室内に気流を送出するので、室内の空気を隅々まで容易に循環させることができる。尚、隙間Hが小さい場合には第1ケーシング31によって水平方向に気流を吹き出してもよい。
本発明によると、室内の空気を循環させるサーキュレータに利用することができる。また本発明によると、イオン、芳香剤、消臭剤、殺虫剤、殺菌剤等の微小粒子を送出して室内に拡散させる微小粒子拡散装置に利用することができる。
1 微小粒子拡散装置
2 筐体
4a 第1吹出口
4b 第2吹出口
4c 第3吹出口
4d 第4吹出口
5a 第1吸込口
5b 第2吸込口
6 フィルター
7 微小粒子発生装置
10 第1送風経路
10a 第1分割通路
10b 第2分割通路
10c 第3分割通路
11 垂直方向拡大部
12 軸方向拡大部
20 第2送風経路
30 送風ファン
31 第1ケーシング
32 第2ケーシング
33 羽根車
A1 第1気流
A2 第2気流
A3 第3気流
A4 第4気流
F 床面
P1 第1壁面
P2 第2壁面
P3 第3壁面
S 側壁
T 天井壁

Claims (5)

  1. 室内の側壁に設置され、送風ファンを備えて室内に向かって複数方向に気流を送出して室内の空気を循環させるサーキュレータにおいて、
    前記送風ファンは、クロスフロー型の羽根車と、前記羽根車を覆って気流路を形成するとともに前記羽根車の軸方向に並設される第1ケーシング及び第2ケーシングとを備え、第1ケーシングを通る気流の吹出し方向と、第2ケーシングを通る気流の吹出し方向とが異なり、第1ケーシングによって水平または前方上方に向けて室内に気流を送出して天井壁に気流を到達させるとともに、第2ケーシングによって下方に向けて室内に気流を送出して気流を前記側壁に沿って降下させ、
    第1ケーシングは前記羽根車が突出する第1吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延びるとともに、第2ケーシングは前記羽根車が突出する第2吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延び、
    第1吸気側開口部の近傍で前記羽根車と第1ケーシングとが近接するとともに、第2吸気側開口部の近傍で前記羽根車と第2ケーシングとが近接し、
    第1吸気側開口部の開口面と第2吸気側開口部の開口面とが前記羽根車の周方向に異なる角度に配されて第1ケーシング及び第2ケーシングを流通する気流が急激に曲げられないことを特徴とするサーキュレータ。
  2. 第1吸気側開口部から所定範囲の第1ケーシングが第2吸気側開口部から所定範囲の第2ケーシングを前記羽根車の軸方向から見て前記羽根車の回転中心の回りに回転移動させた形状に一致することを特徴とする請求項1に記載のサーキュレータ。
  3. 第1ケーシングを通る気流の吹出し方向と第2ケーシングを通る気流の吹出し方向とが90゜以上異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーキュレータ。
  4. 室内の側壁に設置され、送風ファンと微小粒子を発生する微小粒子発生装置とを備えて室内に向かって複数方向に微小粒子を含む気流を送出して室内に微小粒子を拡散させる微小粒子拡散装置において、
    前記送風ファンは、クロスフロー型の羽根車と、前記羽根車を覆って気流路を形成するとともに前記羽根車の軸方向に並設される第1ケーシング及び第2ケーシングとを備え、第1ケーシングを通る気流の吹出し方向と、第2ケーシングを通る気流の吹出し方向とが異なり、第1ケーシングによって水平または前方上方に向けて室内に気流を送出して天井壁に気流を到達させるとともに、第2ケーシングによって下方に向けて室内に気流を送出して気流を前記側壁に沿って降下させ、
    第1ケーシングは前記羽根車が突出する第1吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延びるとともに、第2ケーシングは前記羽根車が突出する第2吸気側開口部を一端に開口して前記羽根車の排気側に延び、
    第1吸気側開口部の近傍で前記羽根車と第1ケーシングとが近接するとともに、第2吸気側開口部の近傍で前記羽根車と第2ケーシングとが近接し、
    第1吸気側開口部の開口面と第2吸気側開口部の開口面とが前記羽根車の周方向に異なる角度に配されて第1ケーシング及び第2ケーシングを流通する気流が急激に曲げられないことを特徴とする微小粒子拡散装置。
  5. 前記微小粒子発生装置で発生する微小粒子が、イオン、芳香剤、消臭剤、殺虫剤、殺菌剤のいずれかを含むことを特徴とする請求項4に記載の微小粒子拡散装置。
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