JP7001447B2 - 食品洗浄装置および方法 - Google Patents

食品洗浄装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7001447B2
JP7001447B2 JP2017233589A JP2017233589A JP7001447B2 JP 7001447 B2 JP7001447 B2 JP 7001447B2 JP 2017233589 A JP2017233589 A JP 2017233589A JP 2017233589 A JP2017233589 A JP 2017233589A JP 7001447 B2 JP7001447 B2 JP 7001447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
mode
unit
washing
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017233589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019097514A (ja
Inventor
大樹 川越
喜智 大野
伸太郎 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2017233589A priority Critical patent/JP7001447B2/ja
Publication of JP2019097514A publication Critical patent/JP2019097514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7001447B2 publication Critical patent/JP7001447B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

本発明は、食品洗浄装置および方法に関し、特に、次亜塩素酸水によって食品を洗浄する食品洗浄装置および方法に関する。
従来から、青果の表面に付着した汚れや細菌類などの有機物(以下、単に「汚れ」という)を除去するために、殺菌作用を有する電解水として、次亜塩素酸水が利用されている。
食品の汚れが酷いほど電解水の有効塩素濃度は低下するため、国際公開第2016/166862号公報(特許文献1)に示されるように、電解水の有効塩素濃度の低下度合に応じて、洗浄の進行度合を判定できるようにした食品洗浄装置が従来から提案されている。特許文献1の食品洗浄装置は、濃度測定部として、食品の洗浄期間に洗浄タンクから流出した電解水が流入する測定容器と、測定容器にヨウ化カリウム水溶液を添加することで変色した電解水の光の透過度を検出するための光検出手段(吸光光度計)と、光検出手段からの出力値を有効塩素濃度に変換する変換処理手段とを備えている。
この食品洗浄装置においては、所定時間(たとえば5分)を1サイクルとして洗浄処理が繰り返し行われ、2回目以降の洗浄処理後に、今回測定された有効塩素濃度と前回測定された有効塩素濃度との差が、規定値以下であると判断された場合に、洗浄終了可能と判定される。
国際公開第2016/166862号公報
特許文献1の食品洗浄装置は、規定の有効塩素濃度を有する電解水を用いて、所定時間を1サイクルとして洗浄処理が繰り返し行われる。この場合、ヘタの部分に汚れが溜まりやすい食品(たとえば、きゅうり、トマト)など、食品の種類によっては、洗浄サイクルが何度も繰り返されるケースがある。このような場合、洗浄開始から洗浄完了までに想定以上の時間が掛かるため、ユーザが不満に感じるおそれがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、食品の洗浄に要する時間を短縮することのできる食品洗浄装置および方法を提供することである。
この発明のある局面に従う食品洗浄装置は、被洗浄物である食品を収容するタンクを有し、次亜塩素酸水によってタンク内の食品を洗浄する洗浄部と、タンク内の次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測定する濃度測定部と、洗浄部による洗浄開始後、第1の所定時間が経過した場合に、濃度測定部による測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定するモード決定部とを備える。モード決定部は、第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値よりも低い閾値未満である場合に、殺菌力を高めた時短洗浄モードを、次の洗浄モードとして決定する。
好ましくは、時短洗浄モードは、基準値よりも高い第1濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第1の強力洗浄モードと、第1濃度よりもさらに高い第2濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第2の強力洗浄モードとを含む。この場合、モード決定部は、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が閾値未満である場合には、基準値との差に応じて、次の洗浄モードを、第1の強力洗浄モードおよび第2の強力洗浄モードのいずれかに決定することが望ましい。
好ましくは、第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値と閾値との間の濃度である場合には、洗浄部は、第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過するまでの間、実行中の洗浄モードで洗浄を継続する。
モード決定部は、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値以上である場合には、洗浄部による洗浄の終了を決定することがより望ましい。
好ましくは、食品洗浄装置は、洗浄部に供給するための次亜塩素酸水を生成する生成部と、生成部により生成された次亜塩素酸水のpH値を測定するpH測定部とをさらに備える。この場合、モード決定部は、濃度測定部とpH測定部との双方の測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定することが望ましい。
また、食品洗浄装置は、pH測定部により測定されたpH値が所定範囲外である場合に、次亜塩素酸水のpH値が所定範囲となるようにpH値の調整処理を行う調整処理部をさらに備えることが望ましい。
この発明の他の局面に従う食品洗浄方法は、次亜塩素酸水によってタンク内の食品を洗浄する方法であって、食品の洗浄開始後、第1の所定時間が経過した場合に、タンク内の次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測定するステップと、測定された有効塩素濃度に基づいて、次の洗浄モードを決定する決定ステップとを備える。決定ステップは、第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値よりも低い閾値未満である場合に、殺菌力を高めた時短洗浄モードを、次の洗浄モードとして決定するステップを含む。
本発明によれば、食品の洗浄に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の配管構成例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る食品洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<構成について>
はじめに、図1を参照して、本実施の形態に係る食品洗浄装置1の基本構成について説明する。
食品洗浄装置1は、次亜塩素酸水を生成する生成部2と、生成部2により生成された次亜塩素酸水によって食品を洗浄する洗浄部3と、次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測定する濃度測定部5とを備えている。
生成部2は、電気分解によって次亜塩素酸水を生成する電解部を含む。電解部は、たとえば、無隔膜の電解槽(図示せず)を有し、希薄食塩水を電解槽内で電気分解することによって、次亜塩素酸水を生成する。次亜塩素酸水は、除菌力のある次亜塩素酸と、酸化力の大きいヒドロキシルラジカルとを含む水である。生成部2で生成される次亜塩素酸水のpH値(水素イオン指数)は、たとえば5.0~6.5である。また、生成部2で生成される次亜塩素酸水の有効塩素濃度の基準値は、たとえば45ppmである。生成部2において生成された次亜塩素酸水(以下「電解水」という)の濃度を、「初期濃度」という。
洗浄部3は、被洗浄物としての食品を収容する洗浄タンク10を有している。生成部2で生成された電解水が、洗浄タンク10に供給される。洗浄部3は、たとえば洗浄タンク10内の電解水を循環させることによって食品を洗浄する。この場合、食品洗浄装置1は、基本の配管構成として、給水経路21と、排水経路22と、循環経路23とを有している。
給水経路21は、たとえば洗浄タンク10の給水口に接続されている。給水経路21上には、制御装置6によって開閉制御される給水バルブ21aが設けられている。給水バルブ21aが開状態のとき、生成部2で生成された電解水が給水経路21を介して洗浄タンク10に供給される。
排水経路22は、洗浄タンク10の排水口13に接続されている。排水経路22上には、制御装置6によって開閉制御される排水バルブ22aが設けられている。排水バルブ22aが開状態のとき、洗浄タンク10内の洗浄水(電解水)が排水経路22を介して排水される。排水口13は、洗浄タンク10の底壁に位置する。なお、洗浄タンク10の側壁には、満水レベルを超えた電解水を排水するためのオーバーフロー口15が設けられている。
循環経路23は、排水経路22から分岐し、洗浄タンク10の戻り口14に接続されている。循環経路23は、途中位置に循環ポンプ23aを有している。排水バルブ22aが閉状態で、かつ、循環ポンプ23aがONのとき、洗浄タンク10内の洗浄水が循環経路23を介して循環する。戻り口14は、洗浄タンク10の側壁下部に位置する。これにより、洗浄タンク10の戻り口14から循環水が噴出されるため、洗浄タンク10内に水流が発生し、食品を効率良く洗浄することができる。
本実施の形態において、循環ポンプ23a、給水バルブ21a、および排水バルブ22aは、洗浄部3に含まれる。電解水の循環によって洗浄タンク10内の食品を洗浄する際、給水経路21を介した新たな電解水の給水、および、排水経路22を介した電解水の排水が適宜行われる。
なお、循環経路23は、排水経路22とは独立して設けられていてもよい。また、本実施の形態では、洗浄部3が、電解水を循環させることによって食品を洗浄するものとして説明するが、電解水を掛け流す流水洗浄を行ってもよい。
洗浄タンク10内においては、電解水の次亜塩素酸成分が、食品表面に付着した汚れと反応することで、食品の除菌または殺菌が行われる。そのため、食品の汚れ度合が大きい程、洗浄タンク10内の電解水の有効塩素濃度は、初期濃度から低下する傾向にある。
そこで、本実施の形態では、洗浄タンク10内の電解水の有効塩素濃度の低下度合に応じて、洗浄終了の可否を判定できるようにしている。すなわち、本実施の形態に係る食品洗浄装置1は、濃度測定部5による測定結果に基づいて、洗浄終了の可否を判定している。洗浄終了の可否判定は、制御装置6において実行される。
なお、濃度測定部5の構成は、公知の構成であってよい。濃度測定部5は、たとえば、特許文献1のように、洗浄タンク10内の電解水をサンプリングするための測定容器と、測定容器内に溜められた電解水に、自動的にヨウ化カリウム水溶液を添加する添加手段(機構)と、測定容器に取り付けられた光検出器とを含んでもよい。光検出器は、発光部としてのLEDと、受光部としてのフォトセンサ(フォトトランジスタ)とで構成される。
次に、図2を参照して、制御装置6の機能構成について説明する。図2を参照して、制御装置6は、各種演算処理を行う制御部61と、各種データおよびプログラムを記憶するための記憶部62と、計時動作を行う計時部63とを含む。
制御部61は、上記した循環ポンプ23aおよびバルブ21a,22aと電気的に接続されており、電解水の供給処理、電解水の循環処理、および電解水の排水処理を実行する。つまり、制御部61は、洗浄部3を制御することによって、食品の洗浄処理を実行する。
制御部61は、基本的に、食品洗浄装置1を標準モードで動作させ、たとえば5分(第2の所定時間)ごとに、洗浄終了可否を判定する。標準モードにおける電解水の有効塩素濃度は、上記した基準値(45ppm程度)である。
ここで、食品の洗浄水として適用できる電解水は、80ppm以下の有効塩素濃度であればよいとされているため、標準モードの電解水の有効塩素濃度を、たとえば60ppmや70ppmなど比較的高い濃度にすることも考えられる。しかしながら、有効塩素濃度が高すぎると、塩素臭が酷くなることなどから、標準モードにおける電解水の有効塩素濃度の基準値は、十分な酸化力(殺菌力)を有している40~50ppm程度であることが望ましい。そのため、標準モードで食品の洗浄を行う場合、食品の種類などによってなかなか汚れが除去されず、5分を1サイクルとする洗浄処理が何度も繰り返し行われる可能性がある。
そこで、本実施の形態において、制御部61は、洗浄処理の途中で(1サイクルが終わるまでの間に)、電解水の有効塩素濃度を測定し、有効塩素濃度の低下度合が許容値を越えている場合には、食品洗浄装置1を時短モードで動作させる。時短モードは、標準モードよりも殺菌力を高めた洗浄モードである。
すなわち、食品洗浄装置1は、洗浄部3による洗浄開始後、たとえば1~3分(第1の所定時間)経過した場合に、濃度測定部5による測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定するモード決定部65を備える。モード決定部65の処理は、制御部61が記憶部62に格納されたソフトウェアを実行することで実現される。
本実施の形態において、モード決定部65は、洗浄開始から3分が経過した時点において、電解水の有効塩素濃度が基準値(45ppm)よりも低い閾値(たとえば30ppm)未満である場合に、殺菌力を高めた時短洗浄モードを、次の洗浄モードとして決定する。
なお、モード決定部65は、濃度測定部5による測定結果だけでなく、pH測定部7による測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定することが望ましい。有効塩素濃度だけをモード決定の指標にすると、有効成分である次亜塩素酸(HCIO)分子の存在比率はpH値により不確実な場合があるからである。
具体的には、電解水がアルカリ性寄りまたは酸性寄りの場合には、有効塩素濃度の測定値の信頼性が低下する。すなわち、殺菌に寄与する次亜塩素酸が極端に少ない場合でも、濃度測定部5の光検出手段がClイオンやOClに反応するため、測定される有効塩素濃度と殺菌力とが相関しない可能性がある。特に、電解水がアルカリ性寄りの場合(pH:7.0以上)、有効塩素濃度の変動が大きい。そのため、pH値が所定範囲(5.0~6.5)であるときの電解水の有効塩素濃度を測定することが望ましい。
本実施の形態に係る食品洗浄装置1は、pH測定部7により測定されたpH値が所定範囲外である場合に、電解水のpH値が所定範囲となるようにpH値の調整処理を行うpH調整処理部8をさらに備えている。なお、電解水のpH値が所定範囲外となる原因としては、食品の種類や汚れの種類よりも、生成部2側の異常によるものが多いと考えられる。そのため、本実施の形態において、pH測定部7およびpH調整処理部8は、生成部2に含まれる。
pH調整処理部8は、電解水のpH値が所定範囲を超えている場合、すなわちアルカリ性寄りの場合には、たとえば、電解水を軟水化することによりミネラル成分を除去する。この場合、生成部2は、たとえば、軟水器と、軟水器を通過しない原水(浄化後の水であってもよい)を電解部に送る第1通路と、軟水器を通過した後の水を電解部に送る第2通路と、第1通路と第2通路とを切り替える流路切替弁とを有しており、この流路切替弁がpH調整処理部8によって切り替え制御される。
あるいは、pH調整処理部8は、電解水のpH値が所定範囲を超えている場合、すなわちアルカリ性寄りの場合には、生成部2の電解部における電気分解の効率を悪くすることによって、電解水のpH値を下げてもよい。具体的には、たとえば、電解槽への塩酸の滴下量を増やす処理が行われる。
これに対し、電解水のpH値が所定範囲未満の場合、すなわち酸性寄りの場合には、pH調整処理部8は、たとえば、電解部で生成された電解水を希釈する水量を増やす処理を行う。
<動作について>
本実施の形態に係る食品洗浄装置1の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、開始時において、バルブ21a,22aは閉状態であり、循環ポンプ23aはOFFである。
ユーザから洗浄開始の指示が入力されると、はじめに、生成部2によって電解水(次亜塩素酸水)が生成される(ステップS2)。洗浄開始時における洗浄モードは標準モードである。そのため、生成部2は、有効塩素濃度が基準値(45ppm)である電解水を生成する。
電解水が生成されると、pH測定部7によって電解水のpH値が測定される(ステップS4)。制御部61は、pH測定部7によって測定されたpH値が所定範囲内か否かを判断する(ステップS6)。測定されたpH値が所定範囲内であると判断された場合(ステップS6にてYES)、制御部61は、給水バルブ21aを開状態として洗浄タンク10に電解水を供給する(ステップS9)。
これに対し、pH測定部7によって測定されたpH値が所定範囲外であると判断された場合(ステップS6にてNO)、制御部61は、生成部2のpH調整処理部8に、電解水のpH値を調整する処理を実行させる(ステップS8)。pH値の調整処理の具体例については、上述の通りである。電解水のpH値が所定範囲内に調整されると、ステップS9に進み、洗浄タンク10への給水を開始する。
給水開始後、たとえば、電解水の水位が一定レベル(たとえば満水レベル)に達した時点で、制御部61は、循環ポンプ23aの駆動を開始する(ステップS10)。これにより、洗浄タンク10内に水流が発生し、水流による食品の洗浄処理が行われる。
1回(サイクル)の洗浄処理の規定時間は、たとえば5分(第2の所定時間)であるが、本実施の形態では、洗浄処理を開始してから3分(第1の所定時間)が経過した時点で(ステップS12にてYES)、濃度測定部5によって洗浄タンク10内の電解水の有効塩素濃度が測定される(ステップS14)。有効塩素濃度の測定方法としては、たとえば、特許文献1に記載された測定方法を採用できる。
有効塩素濃度が測定されると、制御部61は、この時点で測定された有効電素濃度が、30ppm(閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS16)。なお、ここで判断される閾値は、少なくとも基準値よりも低い値であればよい。有効塩素濃度が30ppm以上である場合(ステップS16にてYES)、ステップS18に進む。
ステップS18では、有効塩素濃度が基準値である45ppm以上である場合(ステップS18にてYES)、開始から5分を待つことなく洗浄完了と判定される(ステップS23)。つまり、モード決定部65は、洗浄部3による洗浄の終了を決定する。これにより、汚れが殆どない食品を洗浄する場合(あるいは、2回目以降の洗浄処理において)、1回の洗浄処理の規定時間である5分(第2の所定時間)よりも短い時間で食品の洗浄を完了することができる。洗浄完了と判定されると、循環ポンプ23aの駆動が停止されるとともに、洗浄タンク10内の電解水が全て排水される。
なお、ステップS18で用いられる閾値は、各洗浄サイクルにおける初期濃度以下の値であればよく、固定値でなくてもよい。たとえば、時短洗浄モードにおいては、45ppmよりも高い値であってもよい。
ステップS18において、有効塩素濃度が基準値である45ppm未満であると判断された場合、すなわち、電解水の有効塩素濃度が基準値と閾値との間の濃度である場合には(ステップS18にてNO)、洗浄部3は、標準モードで食品の洗浄を継続する(ステップS20)。
その後、洗浄開始から5分が経過した場合(ステップS21にてYES)、有効塩素濃度が、通常の終了可否判定における閾値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。ここでの閾値も、たとえば30ppmである。なお、洗浄途中で判定される閾値と、規定時間経過時に判定される閾値とは、異なっていてもよい。たとえば、前者の閾値の方が、後者の閾値よりも低くてもよい。
有効塩素濃度が30ppm未満であれば(ステップS22にてNO)、次のサイクルの洗浄モードも標準モードとしたままで、ステップS27に進む。つまり、この場合、洗浄部3による洗浄が、標準モードで規定時間行われる。
有効塩素濃度が30ppm以上であれば(ステップS22にてYES)、モード決定部65は、洗浄部3による洗浄の終了を決定する。これにより、洗浄が完了する(ステップS23)。すなわち、制御部61は、循環ポンプ23aの駆動を停止し、排水バルブ22aを開状態とする。これにより、洗浄タンク10内の電解水が全て排水される。
一方、洗浄途中において、有効塩素濃度が30ppm未満であると判定された場合(ステップS16にてNO)、モード決定部65は、次の洗浄モードを時短洗浄モードとして決定する。本実施の形態では、モード決定部65は、測定された有効塩素濃度が30ppm未満である場合には、基準値(45ppm)との差に応じて、次の洗浄モードを、強力洗浄モード(第1の強力洗浄モード)および超強力洗浄モード(第2の強力洗浄モード)のいずれかに決定する。
より具体的には、有効塩素濃度がたとえば20~30ppmの場合、強力洗浄モードとして決定する(ステップS24)。これに対し、有効塩素濃度がたとえば20ppm以下の場合、超強力洗浄モードとして決定する(ステップS26)。
次の洗浄モードが決定すると、ステップS27に進み、洗浄タンク10内の電解水を排水した後、ステップS2に戻る。これにより、次の洗浄サイクルが、モード決定部65で決定された洗浄モードで開始される。
具体的には、次の洗浄モードも標準モードである場合には、ステップS2において、生成部2は、洗浄開始時と同様に、有効塩素濃度が基準値である電解水を生成する。
次の洗浄モードが強力洗浄モードと決定された場合には、制御部61は、生成部2に、基準値よりも高い第1濃度(たとえば60ppm程度)の電解水を生成させる。次の洗浄モードが超強力洗浄モードと決定された場合には、制御部61は、生成部2に、第1濃度よりもさらに高い第2濃度(たとえば70ppm程度)の電解水を生成させる。
生成部2は、たとえば、電解部における電流値または電圧を調整(増加)したり、硬度を調整(ミネラル成分を添加)したりすることで、基準値よりも高い有効塩素濃度の電解水を生成する。また、電解水を40~50℃程度に加温することによって、基準値よりも高い有効塩素濃度の電解水を生成することもできる。
あるいは、生成部2は、超強力洗浄モードに対応する有効塩素濃度以上の高濃度の電解水を予め生成しておき、制御部61から指定された濃度となるよう、高濃度の電解水を希釈処理してもよい。
なお、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)に対応するために、洗浄開始から洗浄終了までに測定された電解水の有効塩素濃度を、記憶部62に記憶しておくことが望ましい。また、電解水の有効塩素濃度だけでなく、pH値、温度、洗浄モード、トータルの洗浄時間(たとえば開始時刻と終了時刻)、洗浄に要した総水量などのデータも、記憶部62に記憶しておくことが望ましい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、1サイクルの洗浄途中において、洗浄タンク10内の電解水の有効塩素濃度を測定し、有効塩素濃度の低下度合が許容値を越えている場合には、その時点で、食品の洗浄モードを、殺菌力を高めた洗浄モード(強力洗浄モードまたは超強力洗浄モード)に変更する。これにより、規定時間の洗浄サイクルが何度も繰り返されることを防止することができる。その結果、洗浄開始から完了までのトータルの洗浄時間を短縮することができる。また、洗浄に要する総水量を減らすこともできるため、節水の効果も期待できる。
また、本実施の形態では、pH値が所定範囲内である電解水の有効塩素濃度に基づいて、洗浄モードの決定や、洗浄完了の判定が行われるため、精度良く食品の殺菌洗浄を行うことができる。
なお、本実施の形態では、時短洗浄モードが、強力洗浄モードおよび超強力洗浄モードの二種類のモードを含むこととしたが、限定的ではなく、時短洗浄モードは一種類のモードであってもよい。
また、本実施の形態では、生成部2に含まれるpH測定部7およびpH調整処理部8が、洗浄部3の制御を行う制御部61によって制御されることとしたが、生成部2自体に、これらの制御を行う制御部が設けられていてもよい。
あるいは、本実施の形態では、pH測定部7およびpH調整処理部8は、生成部2に含まれることとしたが、限定的ではなく、生成部2とは別に設けられていてもよい。
また、pH測定部7は、生成部2に含まれなくてもよい。pH測定部7は、洗浄タンク10内の電解水のpH値を測定してもよい。このような場合、食品洗浄装置1は、pH調整処理部8の代わりに、電解水のpH値に応じて、濃度測定部5で測定された有効塩素濃度を補正する補正処理部を有していてもよい。この場合、モード決定部65は、補正された有効塩素濃度に基づいて、次の洗浄モードを適切に決定することができる。
また、本実施の形態では、食品洗浄装置1に生成部2が含まれることとしたが、生成部2を含まなくてもよい。この場合、食品洗浄装置1は、外部の生成装置によって生成された電解水を受水する受水部を有していればよい。
なお、上記した食品洗浄方法を、プログラムとして提供することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 食品洗浄装置、2 生成部、3 洗浄部、5 濃度測定部、6 制御装置、7 pH測定部、8 調整処理部、10 洗浄タンク、13 排水口、14 戻り口、15 オーバーフロー口、21 給水経路、21a 給水バルブ、22 排水経路、22a 排水バルブ、23 循環経路、23a 循環ポンプ、61 制御部、62 記憶部、63 計時部、65 モード決定部。

Claims (6)

  1. 被洗浄物である食品を収容するタンクを有し、次亜塩素酸水によって前記タンク内の食品を洗浄する洗浄部と、
    前記タンク内の次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測定する濃度測定部と、
    前記洗浄部による洗浄開始後、第1の所定時間が経過した場合に、前記濃度測定部による測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定するモード決定部とを備え、
    前記モード決定部は、前記第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値よりも低い閾値未満である場合に、殺菌力を高めた時短洗浄モードを、次の洗浄モードとして決定し、
    前記時短洗浄モードは、前記基準値よりも高い第1濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第1の強力洗浄モードと、前記第1濃度よりもさらに高い第2濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第2の強力洗浄モードとを含み、
    前記モード決定部は、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が前記閾値未満である場合には、前記基準値との差に応じて、次の洗浄モードを、前記第1の強力洗浄モードおよび前記第2の強力洗浄モードのいずれかに決定する、食品洗浄装置。
  2. 前記第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が前記基準値と前記閾値との間の濃度である場合には、前記洗浄部は、前記第1の所定時間よりも長い第2の所定時間が経過するまでの間、実行中の洗浄モードで洗浄を継続する、請求項1に記載の食品洗浄装置。
  3. 前記モード決定部は、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が前記基準値以上である場合には、前記洗浄部による洗浄の終了を決定する、請求項1または2に記載の食品洗浄装置。
  4. 前記洗浄部に供給するための次亜塩素酸水を生成する生成部と、
    前記生成部により生成された次亜塩素酸水のpH値を測定するpH測定部とをさらに備え、
    前記モード決定部は、前記濃度測定部と前記pH測定部との双方の測定結果に基づいて、次の洗浄モードを決定する、請求項1~のいずれかに記載の食品洗浄装置。
  5. 前記pH測定部により測定されたpH値が所定範囲外である場合に、次亜塩素酸水のpH値が前記所定範囲となるようにpH値の調整処理を行う調整処理部をさらに備える、請求項に記載の食品洗浄装置。
  6. 次亜塩素酸水によってタンク内の食品を洗浄する方法であって、
    食品の洗浄開始後、第1の所定時間が経過した場合に、前記タンク内の次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測定するステップと、
    測定された有効塩素濃度に基づいて、次の洗浄モードを決定する決定ステップとを備え、
    前記決定ステップは、前記第1の所定時間が経過した時点において、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が基準値よりも低い閾値未満である場合に、殺菌力を高めた時短洗浄モードを、次の洗浄モードとして決定するステップを含み、
    前記時短洗浄モードは、前記基準値よりも高い第1濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第1の強力洗浄モードと、前記第1濃度よりもさらに高い第2濃度の次亜塩素酸水で洗浄する第2の強力洗浄モードとを含み、
    前記決定ステップは、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が前記閾値未満である場合には、前記基準値との差に応じて、次の洗浄モードを、前記第1の強力洗浄モードおよび前記第2の強力洗浄モードのいずれかに決定するステップを含む、食品洗浄方法。
JP2017233589A 2017-12-05 2017-12-05 食品洗浄装置および方法 Active JP7001447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233589A JP7001447B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 食品洗浄装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017233589A JP7001447B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 食品洗浄装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019097514A JP2019097514A (ja) 2019-06-24
JP7001447B2 true JP7001447B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=66974485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017233589A Active JP7001447B2 (ja) 2017-12-05 2017-12-05 食品洗浄装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7001447B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7346199B2 (ja) * 2019-09-25 2023-09-19 大和ハウス工業株式会社 食品洗浄システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010022325A (ja) 2008-07-23 2010-02-04 Matsui Kiki Kogyo Kk 野菜洗浄システム
JP2012531891A (ja) 2009-06-29 2012-12-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 食物をクリーニングするためのデバイス及び方法
US20150101642A1 (en) 2013-10-11 2015-04-16 Cfa Properties, Inc. Produce washing system and methods
WO2016166862A1 (ja) 2015-04-16 2016-10-20 大和ハウス工業株式会社 食品洗浄装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010022325A (ja) 2008-07-23 2010-02-04 Matsui Kiki Kogyo Kk 野菜洗浄システム
JP2012531891A (ja) 2009-06-29 2012-12-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 食物をクリーニングするためのデバイス及び方法
US20150101642A1 (en) 2013-10-11 2015-04-16 Cfa Properties, Inc. Produce washing system and methods
WO2016166862A1 (ja) 2015-04-16 2016-10-20 大和ハウス工業株式会社 食品洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019097514A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10206552B2 (en) Dishwasher and method for controlling the same
KR101938705B1 (ko) 식기 세척기 및 그 제어 방법
CN105934162B (zh) 洗净水生成装置、食品洗净装置及食品洗净系统
WO2016166862A1 (ja) 食品洗浄装置
JP7001447B2 (ja) 食品洗浄装置および方法
JP3906297B1 (ja) 内視鏡洗浄方法および洗浄装置
JP2009039320A (ja) 洗濯機
JP2010057754A (ja) 電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機
CN112274083A (zh) 一种洗碗机、洗碗机的控制方法、装置及可读存储介质
JP2007209945A (ja) 軟水装置の運転方法
JP2010136738A (ja) 洗濯機
JP2004105423A (ja) 殺菌方法及び殺菌装置
JP2011130783A (ja) 殺菌洗浄装置
US11659974B2 (en) Apparatus and methods for cleaning dishes with an ozone sanitizing cycle
JP2004223419A (ja) 塩素濃度制御装置
JP2002263066A (ja) 内視鏡用洗浄消毒装置
KR100947256B1 (ko) 수처리용 전해 장치
CN112391796B (zh) 衣物处理装置的除菌方法和装置
JP7346199B2 (ja) 食品洗浄システム
KR100922866B1 (ko) 수처리용 전해방법
JP2018157768A (ja) 食品洗浄装置
KR20090024506A (ko) 세탁기
JP2019063711A (ja) 排水処理システム
CN113545723A (zh) 洗碗机及其杀菌控制方法
JP3948983B2 (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7001447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150