JP7001094B2 - レドックスフロー電池 - Google Patents

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Description

本発明は、レドックスフロー電池に関する。
本出願は、2017年6月21日出願の日本出願第2017-121744号に基づく優先権を主張し、上記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、正極電解液が供給される正極電極と、負極電解液が供給される負極電極と、正極電極と負極電極との間に介在される隔膜とを備える電池セルを主な構成要素とし、各極の電極に各極の電解液を供給して充放電を行うレドックスフロー電池が開示されている。上記電池セルは、正極電極、隔膜、負極電極の積層物を挟むように一組のセルフレームが配置されて構成される。セルフレームは、表裏面に正極電極及び負極電極がそれぞれ配置される双極板と、双極板の外周に設けられる枠体とを備える。双極板は、黒鉛を含有した導電性プラスチックカーボンで構成されている。
特開2015-210849号公報
本開示に係るレドックスフロー電池は、
正極電極と、負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に介在される隔膜とを有する電池セルと、
双極板と、前記双極板の周縁を囲む枠体とを有し、前記電池セルを挟む一組のセルフレームと、
前記正極電極に供給される正極電解液と、
前記負極電極に供給される負極電解液とを備えるレドックスフロー電池であって、
前記双極板は、純チタン又はチタン合金から構成されており、
前記負極電解液は、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上である。
実施形態1に係るレドックスフロー電池の動作原理図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池の概略構成図である。 実施形態1に係るレドックスフロー電池に備わるセルスタックの概略構成図である。 実施形態2に係るレドックスフロー電池に備わる双極板を一面側から見た概略平面図である。 実施形態2に係るレドックスフロー電池に備わる双極板を示す概略断面図である。 実施形態3に係るレドックスフロー電池に備わる双極板を一面側から見た概略平面図である。 実施形態3に係るレドックスフロー電池に備わる双極板を示す概略斜視図である。 実施形態4に係るレドックスフロー電池に備わるセルフレームの枠体と双極板との取り付け状態を示す概略図である。 実施形態5に係るレドックスフロー電池に備わるセルフレームの枠体と双極板との取り付け状態を示す概略図である。
[本開示が解決しようとする課題]
レドックスフロー電池に対して、長期的に安定した性能を維持することが望まれる。
そこで、長期的に安定した性能を維持できるレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
[本開示の効果]
本開示に係るレドックスフロー電池は、長期的に安定した性能を維持できる。
[本発明の実施形態の説明]
長期に亘るレドックスフロー電池(以下、RF電池と呼ぶことがある)の運転では、導電性プラスチックカーボン製の双極板を用いると、電解液中で双極板が酸化劣化する虞があることがわかった。双極板が酸化劣化すると、双極板の厚みが減少して機械的強度が低下する虞がある。更に、双極板に孔が開いて電池機能自体を確保できない虞もある。
本発明者らは、長期に亘るRF電池の運転において、双極板の酸化劣化を抑制するために、チタン系の双極板を用いることを検討した。しかし、チタン系の双極板を用いた場合であっても、電解液の種類によっては、負極側でチタン系の双極板が酸化劣化(溶出)することがわかった。そこで、本発明者らは、チタン系の双極板の溶出を抑制可能な負極電解液を検討した。その結果、負極電解液として、特定電位の電解液を用いることで、チタン系の双極板の溶出を抑制でき、長期的に安定した性能を維持できるRF電池を得られるとの知見を得て本発明を完成するに至った。以下、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係るレドックスフロー電池は、
正極電極と、負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に介在される隔膜とを有する電池セルと、
双極板と、前記双極板の周縁を囲む枠体とを有し、前記電池セルを挟む一組のセルフレームと、
前記正極電極に供給される正極電解液と、
前記負極電極に供給される負極電解液とを備えるレドックスフロー電池であって、
前記双極板は、純チタン又はチタン合金から構成されており、
前記負極電解液は、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上である。
双極板として、純チタン又はチタン合金から構成されるチタン系の双極板を用いることで、導電性プラスチックカーボン製の双極板を用いる場合に比較して、双極板の酸化劣化を抑制できる。また、負極電解液として、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上の電解液を用いることで、負極側でチタン系の双極板を用いた場合であっても、負極電解液による双極板の酸化劣化(溶出)を抑制でき、耐久性を向上できる。それは、チタン系の双極板を用いることで、双極板の表面に不動態膜が生成され、その不動態膜の内部(双極板)を保護でき、負極電解液として酸化還元電位が特定電位の電解液を用いることで、その不動態膜の溶解を抑制できるからである。双極板の耐久性を向上できることで、RF電池として長期的に安定した性能を維持できる。
(2)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記チタン合金は、チタンを95質量%以上含有し、白金、パラジウム、ルテニウム、ニッケル、及びクロムから選択される1種以上の元素を合計で0.4質量%以上5質量%以下含有することが挙げられる。
双極板をチタン合金で構成する場合、上記に列挙した元素を含有することで、チタンが活性態となり難く、双極板の溶出をより抑制できる。
(3)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記負極電解液は、チタンイオン、鉄イオン、マンガンイオン及びセリウムイオンから選択される1種以上の活物質を含有することが挙げられる。
上記に列挙した活物質を含有する負極電解液を用いることで、チタンが活性態となり難く、双極板の溶出をより抑制できる。
(4)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記負極電解液は、水素イオン濃度が0.1mol/L以上であることが挙げられる。
負極電解液の水素イオン濃度が0.1mol/L以上であることで、双極板の表面が活性態となり難く、双極板の溶出をより抑制できる。
(5)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記負極電解液は、硫酸根を含有し、前記負極電解液の硫酸根の濃度が2mol/L以上であることが挙げられる。
負極電解液に硫酸根を含有することで、負極電解液中の活物質となる金属イオンの安定性や反応性を向上できる。この硫酸根の濃度が2mol/L以上であることで、双極板の表面に生成された不動態膜の溶解を抑制し易く、双極板の溶出を抑制できる。
(6)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記負極電解液は、鉄、銅、アンチモン、及び白金から選択される1種以上の金属を合計で0.01ミリmol/L以上0.1mol/L以下含有することが挙げられる。
上記に列挙した金属を含有する負極電解液を用いることで、双極板の表面が活性態となり難く、双極板の溶出をより抑制できる。
(7)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記双極板は、前記正極電極と接する正極側面及び前記負極電極と接する負極側面の少なくとも一方に、前記正極電解液又は前記負極電解液が流通する溝部を備えることが挙げられる。
双極板に溝部を備えることで、電解液の流通を溝部のない場合に比較して促進し、電極に流通される電解液の流れを調整することができる。この電解液の流れの調整によって、電解液の圧力損失を低減できる。
(8)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記溝部は、前記双極板が屈曲されることで、前記正極側面及び前記負極側面の双方に形成されていることが挙げられる。
チタン系の双極板を用いることで、双極板を屈曲することにより溝部を容易に形成できる。屈曲により溝部を形成できることで、双極板の板厚みを均一的にでき、双極板の機械的強度の低下を抑制し易い。また、屈曲により溝部を形成できることで、例えば波型に双極板を屈曲することで、双極板の正極側面及び負極側面の双方に、溝部を容易に形成できる。
(9)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記双極板は、二枚の双極板片を重ねて構成され、前記正極側面及び前記負極側面の双方に前記溝部を備えることが挙げられる。
二枚の双極板片を重ねて双極板を構成することで、双極板の正極側面と負極側面とで対称形状の溝部を容易に形成できる。
(10)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記双極板は、前記正極電極と接する正極側面と、前記負極電極と接する負極側面との間隔が3mm以上7mm以下であることが挙げられる。
双極板の上記間隔が3mm以上であることで、双極板の機械的強度の低下を抑制でき、上記間隔が7mm以下であることで、双極板の厚みによる大型化を抑制できる。
(11)上記レドックスフロー電池の一形態として、前記双極板及び前記枠体の一方に設けられる係合突部と、前記双極板及び前記枠体の他方に設けられ、前記係合突部に係合する係合凹部とを備えることが挙げられる。
双極板と枠体とが係合突部と係合凹部とで係合されていることで、枠体にかかる電解液の内圧を枠体と双極板とで分担でき、枠体に過度な応力がかかることを抑制できる。チタン系の双極板を用いることで、双極板に係合突部や係合凹部を容易に形成できる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るレドックスフロー電池(RF電池)を詳細に説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。なお、図中、各部材(双極板や電極等)の厚さを誇張して示す。そのため、各部材の厚さ等は実際と異なることがある。
≪実施形態1≫
実施形態1に係るRF電池1は、図1に示すように、電池セル2と、電池セル2に電解液を循環供給する循環機構(正極循環機構200P及び負極循環機構200N)とを備える。電池セル2は、隔膜21で正極セル22と負極セル23とに分離されており、正極セル22には、正極電解液が供給される正極電極24が内蔵され、負極セル23には、負極電解液が供給される負極電極25が内蔵されている。電池セル2は、図3に示すように、一組のセルフレーム3,3に挟まれて構成される。セルフレーム3は、表裏面に正極電極24及び負極電極25がそれぞれ配置される双極板4と、双極板4の周縁を囲む枠体5とを備える。
実施形態1のRF電池1は、長期に亘るRF電池1の運転において、双極板4の酸化劣化(溶出)を抑制でき、長期的に安定した性能を維持できる構成を備える点を特徴の一つとする。具体的には、チタン(Ti)系の双極板4を用いると共に、特定電位の電解液を用いることを特徴の一つとする。以下、RF電池1の基本構成を説明し、その後にRF電池1の特徴点である双極板及び電解液について詳細を説明する。
〔RF電池の基本構成〕
RF電池1は、代表的には、図1に示すように、交流/直流変換器や変電設備等を介して、発電部と、電力系統や需要家等の負荷とに接続され、発電部を電力供給源として充電を行い、負荷を電力消費対象として放電を行う。発電部は、例えば、太陽光発電機、風力発電機、その他一般の発電所等が挙げられる。
電池セル2に内蔵される正極電極24及び負極電極25は、供給された電解液に含まれる活物質が電池反応を行う反応場である。隔膜21は、正極電極24と負極電極25とを分離すると共に、所定のイオンを透過する分離部材である。双極板4は、電流を流すが電解液を通さない導電部材で構成され、その一面側には正極電極24が接触するように配置され、他面側には負極電極25が接触するように配置される。枠体5は、内側に電池セル2となる領域を形成する。具体的には、枠体5の厚みは、双極板4の厚みよりも大きく、双極板4の周縁を枠体5で囲むことで、双極板4の表面(裏面)と枠体5の表面(裏面)とで、内部に正極電極24(負極電極25)が配置される空間を形成する段差が形成される。
正極セル22に正極電解液を循環供給する正極循環機構200Pは、正極電解液を貯留する正極電解液タンク202と、正極電解液タンク202と正極セル22との間を繋ぐ導管204,206と、上流側(供給側)の導管204に設けられるポンプ208とを備える。負極セル23に負極電解液を循環供給する負極循環機構200Nは、負極電解液を貯留する負極電解液タンク203と、負極電解液タンク203と負極セル23との間を繋ぐ導管205,207と、上流側(供給側)の導管205に設けられるポンプ209とを備える。
正極電解液は、正極電解液タンク202から上流側の導管204を介して正極電極24に供給され、正極電極24から下流側(排出側)の導管206を介して正極電解液タンク202に戻される。また、負極電解液は、負極電解液タンク203から上流側の導管205を介して負極電極25に供給され、負極電極25から下流側(排出側)の導管207を介して負極電解液タンク203に戻される。図1及び図2において、正極電解液タンク202内及び負極電解液タンク203内に示すマンガン(Mn)イオン及びチタン(Ti)イオンは、正極電解液中及び負極電解液中に活物質として含むイオン種の一例を示す。図1において、実線矢印は充電、破線矢印は放電を意味する。正極電解液の循環及び負極電解液の循環によって、正極電極24に正極電解液を循環供給すると共に、負極電極25に負極電解液を循環供給しながら、各極の電解液中の活物質イオンの価数変化反応に伴って充放電を行う。
RF電池1は、代表的には、複数の電池セル2が積層されたセルスタック9と呼ばれる形態で利用される。セルスタック9は、図3に示すように、あるセルフレーム3、正極電極24、隔膜21、負極電極25、別のセルフレーム3が繰り返し積層された積層体と、積層体を挟む一対のエンドプレート91,92と、エンドプレート91,92間を繋ぐ長ボルト等の連結部材93及びナット等の締結部材とを備える。締結部材によってエンドプレート91,92間が締め付けられると、積層体は、その積層方向の締付力によって積層状態が保持される。セルスタック9は、所定数の電池セル2をサブスタック9Sとし、複数のサブスタック9Sを積層した形態で利用される。サブスタック9Sやセルスタック9における電池セル2の積層方向の両端に位置するセルフレーム3には、双極板4に代えて給排板(図示せず)が配置される。
正極電極24及び負極電極25への各極の電解液の供給は、セルフレーム3における枠体5の対向する一片(給液側片、図3の紙面下側)に形成される給液マニホールド51,52、給液ガイド溝51s,52s、及び給液整流部(図示せず)により行われる。正極電極24及び負極電極25からの各極の電解液の排出は、枠体5の対向する他片(排液側片、図3の紙面上側)に形成される排液整流部(図示せず)、排液ガイド溝53s,54s、及び排液マニホールド53,54により行われる。正極電解液は、給液マニホールド51から枠体5の一面側(紙面表側)に形成された給液ガイド溝51sを介して正極電極24に供給される。そして、正極電解液は、図3上図の矢印に示すように正極電極24の下側から上側へ流通し、枠体5の一面側(紙面表側)に形成された排液ガイド溝53sを介して排液マニホールド53に排出される。負極電解液の供給及び排出は、枠体5の他面側(紙面裏側)で行われる点を除き、正極電解液と同じである。各枠体5間には、電池セル2からの電解液の漏洩を抑制するために、Oリングや平パッキン等の環状のシール部材6(図2及び図3)が配置されている。枠体5には、環状のシール部材6を配置するためのシール溝(図示せず)が周方向にわたって形成されている。
上述したRF電池1の基本構成は、公知の構成を適宜利用できる。
〔双極板〕
双極板4は、図3に示すように、矩形状の平板である。実施形態1のRF電池1は、双極板4が、純チタン又はチタン合金から構成されている点を特徴の一つとする。チタン系の双極板4を用いることで、双極板4の表面に不動態膜が生成され、その不動態膜の内部(双極板4)を保護することができる。
純チタンとしては、JIS H 4600:2012に規定される1種~4種の純チタンが挙げられる。
チタン合金としては、チタン(Ti)を95質量%以上、好ましくは97質量%以上、98質量%以上含有し、チタン以外の添加元素を含有するチタン基合金である。チタン合金の添加元素は、白金(pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、及びクロム(Cr)から選択される1種以上が挙げられる。これら添加元素を含むことで、チタンが活性態となり難く、双極板4の表面に不動態膜を生成し易い。これら添加元素の合計含有量は、0.4質量%以上5質量%以下、更に0.5質量%以上2質量%以下が挙げられる。その他、不可避不純物を含み得る。
双極板4は、厚さが0.3mm以上0.7mm以下であることが挙げられる。双極板4は、薄いほどRF電池1における電池セル2の積層方向の厚さを薄くでき、RF電池1を小型化できるため、好ましくは0.5mm以下、0.4mm以下が挙げられる。双極板4がチタン系材料で構成されることで、双極板4の厚さを薄くし易い。一方、双極板4は、厚さが0.3mm以上であることで、電池セル2をセルフレーム3で挟んだ状態で電池セル2の積層方向に締め付けたときに、双極板4が損傷し難い。
双極板4は、正極電極24と接する正極側面及び負極電極25と接する負極側面の少なくとも一方の少なくとも一部に、粗面を設けたり、溝部を設けたりすることができる。双極板4に粗面を設けることで、双極板4と正極電極24又は負極電極25との間に摩擦を生じさせ易く、双極板4に対する正極電極24又は負極電極25の位置ずれを防止し易い。また、双極板4に粗面を設けることで、電解液の流速が変化して乱流を生じさせ易く、双極板4に接する正極電極24又は負極電極25へ電解液を強制拡散し易く、電池反応性を向上し易い。双極板4に溝部を設けることで、正極電極24又は負極電極25に流通される電解液の流れを調整でき、電解液の圧力損失を低減し易い。双極板4に溝部を設ける形態については、後述する実施形態2で詳述する。
〔電解液〕
実施形態1のRF電池1は、負極電解液が、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上である点を特徴の一つとする。負極電解液として特定電位の電解液を用いることで、双極板4の表面に生成された不動態膜が溶解することを抑制できる。なお、正極電解液は、上記特定電位の電解液に限定されない。
本例では、負極電解液は、活物質として、酸化還元により価数が変化する金属イオンを含有する。活物質が金属イオンの場合、負極電解液は、チタン(Ti)イオン、鉄(Fe)イオン、マンガン(Mn)イオン、及びセリウム(Ce)イオンから選択される1種以上の活物質イオンを含有することが挙げられる。各金属イオンは、負極電解液中において、特定価数の少なくとも一種の元素のイオンが存在し、同一種の元素であっても価数が異なるイオンが複数種存在してもよい。上記に列挙した金属イオンのうち、単一種の金属イオンを含有した形態、複数種の金属イオンを含有した形態のいずれも利用できる。ただし、複数種の金属イオンを含有する場合、負極電解液の標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上となる組合せとする。
活物質として列挙した各金属イオンの濃度(複数種の金属イオンを含有する場合には合計濃度)は、0.3mol/L以上5mol/L以下であることが挙げられる。上記濃度が0.3mol/L以上であれば、大容量の蓄電池として十分なエネルギー密度(例えば、10kWh/m程度)を有することができる。上記濃度が高いほどエネルギー密度が高められることから、0.5mol/L以上、更に1.0mol/L以上、1.2mol/L以上、1.5mol/L以上とすることができる。溶媒に対する溶解度を考慮すると、上記濃度は、5mol/L以下、更に2mol/L以下が利用し易く、電解液の製造性に優れる。
負極電解液の標準水素電極に対する酸化還元電位は、活物質として含有する金属イオンの金属種、濃度によって変えることができる。例えば、負極電解液が、チタンイオンを0.5mol/L以上2mol/L以下含有する場合、標準水素電極に対する酸化還元電位は、0.0V以上0.2V以下とすることができる。標準水素電極に対する酸化還元電位は、高いほど双極板4の表面に生成された不動態膜が溶解することを抑制できるため、0.02V以上、更に0.1V以上とすることができる。なお、この標準水素電極に対する酸化還元電位は、充電深度によらず、上記値を満たす。
負極電解液は、水素イオン濃度が0.1mol/L以上であることが挙げられる。水素イオン濃度が0.1mol/L以上であれば、双極板4の表面が活性態となり難く、双極板4の溶出を抑制し易い。水素イオン濃度が高いほど双極板4の表面がより活性態となり難いことから、1mol/L以上、更に1.5mol/L以上とすることができる。
負極電解液は、更に、鉄(Fe)、銅(Cu)、アンチモン(Sb)、及び白金(Pt)から選択される1種以上の金属を合計で0.01ミリmol/L以上0.1mol/L以下含有することが挙げられる。上記金属を合計で0.01ミリmol/L以上含有することで、双極板4の表面が活性態となり難く、双極板4の溶出を抑制し易い。上記金属を多く含有するほど双極板4の表面がより活性態となり難いことから、0.03ミリmol/L以上、更に0.05ミリmol/L以上、0.1ミリmol/L以上とすることができる。溶媒に対する溶解度を考慮すると、上記金属の合計含有量は、10ミリmol/L以下、更に5ミリmol/L以下とすることが好ましい。
活物質として列挙した各金属イオンは、いずれも水溶性イオンである。従って、負極電解液には、溶媒を水とする水溶液を好適に利用することができる。特に、負極電解液を硫酸や硫酸塩を含有する酸の水溶液とすると、(1)金属イオンの反応性の向上、溶解度の向上が得られる場合がある、(2)電位が高い金属イオンを用いる場合でも、副反応が生じ難い(分解が生じ難い)、(3)イオン伝導度が高く、電池の内部抵抗が小さくなる、(4)塩酸を利用した場合と異なり、塩素ガスが発生しない、(5)硫酸塩等と水とを用いて電解液が容易に得られ、製造性に優れる、といった複数の効果が期待できる。上記硫酸や硫酸塩を用いて作製した酸の水溶液(電解液)は、硫酸根(SO 2-)が存在する。硫酸根の濃度は2mol/L以上であることが挙げられる。上記濃度が2mol/L以上であれば、双極板4の表面に生成された不動態膜の溶解を抑制し易い。負極電解液には、硫酸や硫酸塩の他、公知の酸や公知の塩を用いて作製した水溶液を利用することができる。
電解液は、活物質として、酸化還元反応を行う有機分子を含有することもできる。このような有機分子としては、例えば、非共有電子対を有する有機分子が挙げられる。この有機分子は、電子の授受によりプロトンとの結合及び脱離が生じることで、酸化還元反応によって充放電を行うことができる。有機分子としては、キノン誘導体やビオロゲン誘導体等が挙げられる。
正極電解液は、上述した負極電解液と同様に、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上の電解液を用いてもよいし、この特定電位に限定されず、公知の構成を適宜利用できる。
〔効果〕
実施形態1のRF電池1は、チタン系の双極板4を用いることで、双極板4の表面に不動態膜が生成され、その不動態膜により双極板4の酸化劣化を抑制できる。また、特定電位の負極電解液を用いることで、双極板4の表面に生成された不動態膜が溶解することを抑制できる。以上の構成により、長期に亘るRF電池1の運転において、双極板4の溶出を抑制でき、双極板4の厚みが減少することを抑制できる。例えば、RF電池1の運転初期を基準として、1年後の双極板4の厚みの減少率を1%以下、更に0.1%以下とすることができる。双極板4の溶出を抑制できることで、RF電池1は、長期的に安定した性能を維持できる。
〔用途〕
実施形態のRF電池1は、太陽光発電、風力発電等の自然エネルギーの発電に対して、発電出力の変動の安定化、発電電力の余剰時の蓄電、負荷平準化等を目的とした大容量の蓄電池に利用できる。また、実施形態のRF電池1は、一般的な発電所に併設されて、瞬低・停電対策や負荷平準化を目的とした大容量の蓄電池としても好適に利用できる。
≪実施形態2≫
実施形態2では、図4及び図5に示すように、表面に溝部41を有するチタン系の双極板4Aを備えるRF電池を説明する。実施形態2に係るRF電池は、双極板4Aに溝部41を有する点が実施形態1と異なり、その他の構成については同様である。
双極板4Aは、正極電極24と接する正極側面及び負極電極25と接する負極側面のそれぞれに、複数の溝部41と、隣り合う溝部41,41間に位置する畝部42とを備える。複数の溝部41は、電解液が流通する流路として機能する。正極側面に設けられた溝部41には正極電解液が流通され、負極側面に設けられた溝部41には負極電解液が流通される。各電池セル2内での電解液の流れは、溝部41の形状や寸法等によって調整することができる。なお、図4では、分かり易くするために、畝部42にハッチングを付している。
本例では、溝部41は、枠体5(図3)の一片から他片に向かう方向(図3の紙面下側から上側に向かう上下方向)に沿った縦溝部で構成されている。畝部42は、隣り合う溝部41,41間に位置する部分であり、双極板4Aの最表面の大部分を形成する。よって、電池セル2を組み立てたとき、畝部42が正極電極24又は負極電極25と接触することになる。
双極板4Aでは、枠体5(図3)の給液マニホールド51(52)から給液ガイド溝51s(52s)及び給液整流部(図示せず)を通って導入された電解液は、各溝部41に分配され、双極板4Aの全面に行き渡る。溝部41を流れた電解液は、枠体5(図3)の排液整流部(図示せず)で集約されて、排液ガイド溝53sを通って排液マニホールド53から排出される。双極板4A上での電解液の流れは、各溝部41に沿った流れ(図4で示す実線矢印の方向)と、隣り合う溝部41,41間に位置する畝部42を介して幅方向(図4の左右方向)に渡るような流れ(図4で示す破線矢印の方向)とを形成する。双極板4A上での電解液は、双極板4Aに対向配置される電極に浸透して拡散し、電極内で電池反応を行う。
本例では、溝部41は、図5に示すように、双極板4Aが波型に屈曲されて構成されている。よって、双極板4Aは、溝部41として、双極板4Aを挟んで配置される正極電極24及び負極電極25に対して、負極電極25側に突き出るように形成された正極側溝部41pと、正極電極24側に突き出るように形成された負極側溝部41nとを備え、正極側溝部41pと負極側溝部41nとが交互に並列されて構成されている。そのため、正極側溝部41pは、双極板4Aを挟んで配置される正極電極24及び負極電極25に対して、正極電極24側から見ると溝部41として機能し、負極電極25側から見ると畝部42として機能する。同様に、負極側溝部41nは、負極電極25側から見ると溝部41として機能し、正極電極24側から見ると畝部42として機能する。
正極側溝部41pは、底面と、底面と双極板4Aの正極側面とを繋ぐ側面とで形成され、横断面形状が四角形状である。同様に、負極側溝部41nは、底面と、底面と双極板4Aの負極側面とを繋ぐ側面とで形成され、横断面形状が四角形状である。正極側溝部41p及び負極側溝部41nの横断面形状は、底面が平面で構成されることが好ましい。正極側溝部41p(負極側溝部41n)は、負極電極25側(正極電極24側)から見ると畝部42となるため、底面が平面で構成されることで、畝部42と負極電極25(正極電極24)とを面接触させることができるからである。畝部42と正極電極24又は負極電極25とが面接触することで、畝部42を渡る電解液を正極電極24又は負極電極25に浸透させて拡散させ易い。正極側溝部41p及び負極側溝部41nの横断面形状は、半円状、U字状、V字状等とすることもできる。
溝部41の開口幅は、溝部41の横断面積に応じて適宜選択でき、例えば、0.1mm以上10mm以下、更に0.7mm以上2.5mm以下とすることができる。
溝部41(正極側溝部41p及び負極側溝部41n)の深さは、2.4mm以上6mm以下であることが挙げられる。溝部41の深さが2.4mm以上であることで、溝部41の体積を十分に確保でき、電解液の流通性を向上できる。一方、溝部41の深さが6mm以下であることで、RF電池1における電池セル2の積層方向の厚さを薄くでき、RF電池1を小型化できる。溝部41の深さは、更に3mm以上5.5mm以下、特に3.5mm以上5mm以下が挙げられる。
波型に屈曲されて構成される溝部41を有する双極板4Aは、正極電極24と接する正極側面と、負極電極25と接する負極側面との間隔が3mm以上7mm以下であることが挙げられる。上記間隔が3mm以上であることで、屈曲により溝部41を形成し易い。一方、上記間隔が7mm以下であることで、RF電池1における電池セル2の積層方向の厚さを薄くでき、RF電池1を小型化できる。上記間隔は、更に3mm以上6mm以下、特に4mm以上5mm以下が挙げられる。
波型に屈曲されて構成される溝部41を有する双極板4Aは、双極板4Aの構成材料をプレス成形することで製造できる。プレス成形により溝部41を形成するため、双極板4Aの厚さは、全面に亘って実質的に均一である。
本例では、双極板4Aがチタン系材料で構成されるため、双極板4Aを屈曲することにより溝部41を容易に形成できる。特に、双極板4Aを波型に屈曲することで、双極板4Aの正極側面及び負極側面の双方に、溝部41を容易に形成できる。
≪実施形態3≫
実施形態3では、図6及び図7に示すように、表面に非連通形状の溝部41を有するチタン系の双極板4Bを備えるRF電池を説明する。実施形態3に係るRF電池は、双極板4Bに設けられる溝部41の形状が実施形態2と異なり、その他の構成については同様である。
溝部41は、枠体5(図3)の一片から他片に向かう方向(図3の紙面下側から上側に向かう上下方向)に沿った縦溝部が非連通形状に形成されている。具体的には、溝部41は、電解液を電極に導入する導入側溝部41iと、電解液を電極から排出する排出側溝部41oとを備える。導入側溝部41iと排出側溝部41oとは、連通せずに独立しており、所定の間隔を有して交互に並列配置され、枠体5の給液整流部及び排液整流部(図示せず)とで形成される対向櫛歯構造である。隣り合う導入側溝部41iと排出側溝部41oとの間に、畝部42が形成される。
双極板4Bでは、枠体5(図3)の給液マニホールド51(52)から給液ガイド溝51s(52s)及び給液整流部(図示せず)を通って導入された電解液は、各導入側溝部41iに分配され、双極板4Bの全面に行き渡る。導入側溝部41iに流れる電解液は、双極板4Bに対向配置される電極に浸透し、双極板4Bの畝部42を跨いで、導入側溝部41iに隣り合う排出側溝部41oに流れる。排出側溝部41oを流れた電解液は、枠体5(図3)の排液整流部(図示せず)で集約されて、排液ガイド溝53sを通って排液マニホールド53から排出される。双極板4B上での電解液の流れは、各導入側溝部41i及び各排出側溝部41oに沿った流れ(図6で示す実線矢印の方向)と、導入側溝部41iと排出側溝部41oとの間の畝部42を介して幅方向(図6の左右方向)に渡るような流れ(図6で示す破線矢印の方向)とを形成する。双極板4B上での電解液は、双極板4Bに対向配置される電極に浸透して拡散し、電極内で電池反応を行う。
本例では、双極板4Bは、図7に示すように、二枚の双極板片40を重ねて構成されている。各双極板片40は、縦溝部が非連通形状となるように屈曲されている。双極板4Bは、二枚の双極板片40を重ねることで、正極電極24と接する正極側面及び負極電極25と接する負極側面のそれぞれに、非連通形状の溝部41を備える。このとき、双極板片40の溝部41同士が対称となるように重ねることで、正極側面と負極側面とで同じ形状の溝部41とできる。このとき、隣り合う溝部41,41間の間隔、つまり畝部42の幅は、溝部41の幅の100%以上700%以下、更に200%以上500%以下とすることができる。
二枚の双極板片40を重ねることで非連通形状の溝部41を有する双極板4Bは、各双極板片40の構成材料をプレス成形して溝部41を形成し、各双極板片40の溝部41同士の裏面を合せて、双極板片40同士をレーザー溶接することで製造できる。
その他に、非連通形状の溝部を有する双極板は、一枚の双極板で、その双極板の構成材料をプレス成形する際に、その表裏面にそれぞれ溝部と畝部とを成形することでも製造できる。また、溝部を有していない平板材の表裏面に切削加工を行って、溝部を形成することもできる。これらの場合、溝部が形成された部分の双極板の厚さと、畝部が形成された部分の厚さとが異なる。
≪実施形態4≫
実施形態4では、図8に示すように、双極板4αと枠体5αとが互いに係合する係合構造を有するセルフレーム3αを備えるRF電池を説明する。係合構造は、双極板4α及び枠体5αの一方に設けられる係合突部56と、双極板4α及び枠体5αの他方に設けられる係合凹部46とを備える。実施形態4に係るRF電池は、セルフレーム3αに係合構造を備える点が実施形態1と異なり、その他の構成については同様である。
本例のセルフレーム3αは、枠体5αの内周縁凹部55cに双極板4αを嵌め込むことで構成される。
枠体5αは、その厚さ方向に貫通する開口部55wを備えており、この開口部55wを埋めるように双極板4αが配置される。枠体5αは、開口部55wを全周に亘って取り囲む周縁部が枠体5αの他の部分よりも薄くなっており、この薄くなった部分が、双極板4αを嵌め込むための内周縁凹部55cを形成している。本例では、内周縁凹部55cは、枠体5αの一面側(図8の右側)にのみ形成されている。つまり、内周縁凹部55cの他面側(図8の左側)は、枠体5αの他の部分と面一となっている。
双極板4αは、枠体5αの内周縁凹部55cに係合する部分に、双極板4αの他の部分よりも薄く形成された薄肉部45を備える。双極板4αの薄肉部45が枠体5αの内周縁凹部55cに対向し、薄肉部45以外の部分が枠体5αの開口部55wに嵌まり込むことで、枠体5αに対する双極板4αの嵌合状態が安定し易い。
図8では、双極板4αの左側に正極電極24が、右側に負極電極25が配置されている。枠体5αに内周縁凹部55cが形成されているため、負極電極25の長さ(図8の上下方向の長さ)が正極電極24よりも長くなっている。枠体5αの厚さ(内周縁凹部55cを除く)よりも双極板4αの厚さ(薄肉部45を除く)が薄くなっており、かつ枠体5αの内周縁凹部55cの深さよりも双極板4αの薄肉部45の厚さが薄くなっているため、双極板4αと正極電極24と負極電極25との合計厚さが、枠体5αの厚さ(内周縁凹部55cを除く)とほぼ同等となっている。つまり、枠体5α及び双極板4αに正極電極24及び負極電極25を配置した状態では、枠体5αと正極電極24及び負極電極25との表面がほぼ面一となっている。なお、双極板4αの一面側と他面側との間で電解液が流通しないように、枠体5αと双極板4αとの間にシール部材58sが配置されている。本例では、枠体5αの内周縁凹部55cにシール溝58が形成されており、そのシール溝58にシール部材58sが配置されている。シール溝は、双極板4α側に形成してもよい。
本例では、枠体5αに係合突部56を備え、双極板4αに係合凹部46を備える。具体的には、枠体5αの内周縁凹部55cのうちシール溝58よりも内側に係合突部56を備え、双極板4αの薄肉部45に係合突部56に対応して係合凹部46を備える。本例では、係合突部56は突条で、係合凹部46は溝部で構成されている。
係合突部56及び係合凹部46は、枠体5αの対向する一片(給液側片、図3の紙面下側)及び他片(排液側片、図3の紙面上側)のそれぞれに、長手方向に亘って連続的に設けられてもよいし、断続的に複数個所に設けられてもよい。
係合凹部46の深さは、その係合凹部46を形成する部材(本例では、双極板4αの薄肉部45)の厚さの10%以上50%以下とすることが挙げられる。係合凹部46の深さが、その係合凹部46を形成する部材の厚さの10%以上であることで、係合凹部46に係合突部56が係合された状態を強固に確保できる。一方、係合凹部46の深さが、その係合凹部46を形成する部材の厚さの50%以下であることで、その部材自体の強度を十分に確保できる。係合突部56の突出長さは、係合凹部46の深さに対応して形成すればよい。係合凹部46と係合突部56との間に、係合凹部46の幅方向(図8では上下方向)に動き代を設けることで、係合凹部46に係合突部56を配置し易い。
本例では、双極板4αがチタン系材料で構成されるため、双極板4αに係合凹部46を設けても、双極板4α自体の強度が高く、枠体5αに過度な応力がかかることを抑制できる。また、双極板4αに係合突部を設け、枠体5αに係合凹部を設けてもよく、その場合でも、係合突部の強度が高く、枠体5αに過度な応力がかかることを抑制でき、その応力によって係合突部が損傷することを抑制できる。
≪実施形態5≫
実施形態5では、図9に示すように、双極板4βと枠体5βとが互いに係合する別の形態の係合構造を有するセルフレーム3βを備えるRF電池を説明する。本例のセルフレーム3βは、枠体5βが一対の枠片59を接合し、枠片59の内周縁凹部55cで双極板4βの薄肉部45を挟み込むことで構成される。一対の枠片59間には、シール部材59sが介在されている。実施形態5に係るRF電池は、枠体5βが一対の枠片59で構成され、係合凹部46が双極板4βの両面に形成される点が実施形態4と異なり、その他の構成については同様である。
本例では、各枠片59に係合突部56を備え、双極板4βの薄肉部45に係合突部56に対応して係合凹部46を備える。双極板4βの薄肉部45は、一対の枠片59で挟み込まれるため、係合凹部46は、薄肉部45の両面に形成される。係合凹部46は、対向位置に設けられている。この場合でも、本例では、双極板4βがチタン系材料で構成されるため、双極板4β自体の強度が高く、枠体5βに過度な応力がかかることを抑制できる。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、表面に溝部を有するチタン系の双極板の場合、溝部が横溝部で構成されていてもよい。また、溝部が導入側溝部と排出側溝部とを備える場合、導入側溝部と排出側溝部とが噛合して交互に配置されるのではなく、電解液の流通方向に間隔を有して対向配置されていてもよい。更に、表面に溝部を有するチタン系の双極板と枠体とに係合構造を設けてもよい。
[試験例1]
標準水素電極に対する酸化還元電位が特定電位である電解液(浸漬液)中に、チタン系の双極板を浸漬し、経時的な変化として、双極板の厚みの減少率を調べた。なお、本例では、活物質を含有しておらず、チタン系双極板と標準水素電極との間に電位を印加することで、活物質を含有した状態を模擬した。
・試料No.1-1
純チタンから構成される双極板(大きさ25mm×50mm、厚み0.5mm)と、2mol/Lの硫酸(浸漬液)とを準備した。
浸漬液中に双極板を浸漬し、チタン系双極板と標準水素電極との間に電位を印加し、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0Vとなるように電位を保持した。
・試料No.1-2
チタン合金(Ti-0.15Pd)から構成される双極板(大きさ25mm×50mm、厚み0.5mm)と、2mol/Lの硫酸(浸漬液)とを準備した。
試料No.1-1と同様に、浸漬液中に双極板を浸漬し、チタン系双極板と標準水素電極との間に電位を印加し、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0Vとなるように電位を保持した。
・試料No.1-3
チタン合金(Ti-0.4Ni-0.015Pd-0.025Ru-0.14Cr)から構成される双極板(大きさ25mm×50mm、厚み0.5mm)と、2mol/Lの硫酸(浸漬液)とを準備した。
試料No.1-1と同様に、浸漬液中に双極板を浸漬し、チタン系双極板と標準水素電極との間に電位を印加し、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0Vとなるように電位を保持した。
・試料No.1-11
純チタンから構成される双極板(大きさ25mm×50mm、厚み0.5mm)と、2mol/Lの硫酸(浸漬液)とを準備した。
浸漬液中に双極板を浸漬し、チタン系双極板と標準水素電極との間に電位を印加し、標準水素電極に対する酸化還元電位が-0.1Vとなるように電位を保持した。
上述した各試料について、一ヶ月後における双極板の構成材料の溶出量を測定し、その溶出量から双極板の厚みの減少率を換算して求めた。その結果を表1に示す。なお、表1では、一ヶ月後における双極板の厚みの減少率を12倍し、一年後における双極板の減少率で示す。
Figure 0007001094000001
表1に示すように、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0Vである試料No.1-1~1-3は、標準水素電極に対する酸化還元電位が-0.1Vである試料No.1-11に比較して、厚み減少率を約70%も低減できることがわかった。これは、双極板の表面に不動態膜が生成され、かつその不動態膜の溶解が抑制されたことで、双極板の酸化劣化が抑制されたことによると考えられる。特に、双極板がチタン合金から構成されることで、厚み減少率をより低減できることがわかった。
[試験例2]
純チタンから構成される双極板(大きさ25mm×50mm、厚み0.5mm)を用いたRF電池を作製し、電解液を変えて充放電試験を行い、経時的な変化として、双極板の厚みの減少率を調べた。
・試料No.2-1
正極電極と、負極電極と、隔膜との積層物を、一組のセルフレームで挟んだ単セル構造のRF電池を作製した。正極電極及び負極電極には、共にカーボンペーパー(SGLカーボンジャパン株式会社製、10AA)を用い、隔膜には、デュポン株式会社製のナフィオン(登録商標)212を用いた。正極電解液には、活物質にマンガンイオンを含有し、活物質として機能しない金属イオンとしてチタンイオンを含有する硫酸水溶液の電解液を用いた。各濃度は、マンガンイオン:1mol/L、チタンイオン:1mol/L、硫酸:5mol/Lである。正極電解液における標準水素電極に対する酸化還元電位は、1.5Vである。負極電解液には、活物質にチタンイオンを含有し、活物質として機能しない金属イオンとしてマンガンイオンを含有する硫酸水溶液の電解液を用いた。各濃度は、チタンイオン:1mol/L、マンガンイオン:1mol/L、硫酸:5mol/Lである。負極電解液における標準水素電極に対する酸化還元電位は、0.1Vである。
・試料No.2-2
試料No.2-1の正極電極、負極電極、隔膜を用いて、複数の電池セルを積層した積層構造のRF電池を作製した。正極電解液及び負極電解液も、試料No.2-1と同様のものを用いた。
・試料No.2-3
試料No.2-1と同様の単セル構造のRF電池を作製した。正極電解液には、試料No.2-1の正極電解液に更に1ミリmol/Lの銅(Cu)を添加した。また、負極電解液には、試料No.2-1の負極電解液に更に1ミリmol/Lの銅(Cu)を添加した。正極電解液及び負極電解液における標準水素電極に対する酸化還元電位は、それぞれ試料No.2-1と同じである。
・試料No.2-11
試料No.2-1と同様の単セル構造のRF電池を作製した。正極電解液及び負極電解液共に、活物質にバナジウムイオンを含有する硫酸水溶液を用いた。各濃度は、バナジウムイオン:1mol/L、硫酸:5mol/Lである。負極電解液における標準水素電極に対する酸化還元電位は、-0.3Vである。
上述した各試料について、電池セルに電流密度:70mA/cmの定電流で充放電を行った。この試験では、予め設定した所定の切替電圧に達したら、充電から放電に切り替える連続充放電試験を一ヶ月実施した。その一ヶ月後における双極板の減少率を測定した。双極板の減少率は、予め双極板の一部にマスキングをしておき、マスキングをした部分と、マスキングをしていない部分との段差測定を行い、その段差を双極板の厚みの減少率とした。その結果を表2に示す。なお、表2では、一ヶ月後における双極板の厚みの減少率を12倍し、一年後における双極板の減少率で示す。
Figure 0007001094000002
表2に示すように、負極電解液として、チタンイオンを活物質として用いた試料No.2-1~2-3は、酸化還元電位が0.1Vであり、バナジウムイオンを活物質として用いた酸化還元電位が-0.3Vである試料No.2-11に比較して、厚み減少率を約98%も低減できることがわかった。これは、双極板の表面に不動態膜が生成され、かつその不動態膜の溶解が抑制されたことで、双極板の酸化劣化(溶出)が抑制されたことによると考えられる。特に、電解液中にCuを含有することで、厚み減少率をより減少できることがわかった。
1 レドックスフロー電池(RF電池)
2 電池セル
21 隔膜、22 正極セル、23 負極セル、24 正極電極
25 負極電極、200P 正極循環機構、200N 負極循環機構
202 正極電解液タンク、203 負極電解液タンク
204,205,206,207 導管
208,209 ポンプ
3,3α,3β セルフレーム
4,4A,4B,4α,4β 双極板
40 双極板片、41 溝部、41p 正極側溝部
41n 負極側溝部、41i 導入側溝部、41o 排出側溝部
42 畝部、45 薄肉部、46 係合凹部
5,5α,5β 枠体
51,52 給液マニホールド
53,54 排液マニホールド
51s,52s 給液ガイド溝
53s,54s 排液ガイド溝
55c 内周縁凹部、55w 開口部、56 係合突部
58 シール溝、58s シール部材
59 枠片、59s シール部材
6 シール部材
9 セルスタック、9S サブスタック
91,92 エンドプレート、93 連結部材

Claims (11)

  1. 正極電極と、負極電極と、前記正極電極と前記負極電極との間に介在される隔膜とを有する電池セルと、
    双極板と、前記双極板の周縁を囲む枠体とを有し、前記電池セルを挟む一組のセルフレームと、
    前記正極電極に供給される正極電解液と、
    前記負極電極に供給される負極電解液とを備えるレドックスフロー電池であって、
    前記双極板は、純チタン又はチタン合金から構成されており、
    前記負極電解液は、標準水素電極に対する酸化還元電位が0.0V以上であるレドックスフロー電池。
  2. 前記チタン合金は、チタンを95質量%以上含有し、白金、パラジウム、ルテニウム、ニッケル、及びクロムから選択される1種以上の元素を合計で0.4質量%以上5質量%以下含有する請求項1に記載のレドックスフロー電池。
  3. 前記負極電解液は、チタンイオン、鉄イオン、マンガンイオン及びセリウムイオンから選択される1種以上の活物質を含有する請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池。
  4. 前記負極電解液は、水素イオン濃度が0.1mol/L以上である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  5. 前記負極電解液は、硫酸根を含有し、
    前記負極電解液の硫酸根の濃度が2mol/L以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  6. 前記負極電解液は、鉄、銅、アンチモン、及び白金から選択される1種以上の金属を合計で0.01ミリmol/L以上0.1mol/L以下含有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  7. 前記双極板は、前記正極電極と接する正極側面及び前記負極電極と接する負極側面の少なくとも一方に、前記正極電解液又は前記負極電解液が流通する溝部を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  8. 前記溝部は、前記双極板が屈曲されることで、前記正極側面及び前記負極側面の双方に形成されている請求項7に記載のレドックスフロー電池。
  9. 前記双極板は、二枚の双極板片を重ねて構成され、前記正極側面及び前記負極側面の双方に前記溝部を備える請求項7又は請求項8に記載のレドックスフロー電池。
  10. 前記双極板は、前記正極電極と接する正極側面と、前記負極電極と接する負極側面との間隔が3mm以上7mm以下である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  11. 前記双極板及び前記枠体の一方に設けられる係合突部と、
    前記双極板及び前記枠体の他方に設けられ、前記係合突部に係合する係合凹部とを備える請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
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