JP6560622B2 - 光透過性導電フィルム積層体 - Google Patents
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Description
光透過性導電フィルムの全体の厚みは、好ましくは50μm以上、より好ましくは100μm以上、好ましくは300μm以下、より好ましくは200μm以下である。
第1の基材フィルムの厚みは、好ましくは2μm以上、より好ましくは10μm以上、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下である。第1の基材フィルムの厚みが、上記下限以上及び上記上限以下である場合、耐屈曲性をより一層高めることができる。
第1及び第2のハードコート層の厚みはそれぞれ、0.5μm以上、3.0μm以下である。また、第1及び第2のハードコート層の鉛筆硬度はそれぞれ、5B以上、3B以下である。
アンダーコート層は、例えば、屈折率調整層である。アンダーコート層を設けることで、導電層と、第1のハードコート層又は第1の基材フィルムとの間の屈折率の差を小さくすることができるので、光透過性導電フィルム及び光透過性導電フィルム積層体の光透過性をより一層高めることができる。なお、アンダーコート層は設けられなくてもよい。
導電層は、光透過性を有する導電性材料により形成されている。上記導電性材料としては、特に限定されないが、例えば、IZO(インジウム亜鉛酸化物)や、ITO(インジウムスズ酸化物)などのIn系酸化物、SnO2、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)などのSn系酸化物、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、GZO(ガリウム亜鉛酸化物)などのZn系酸化物、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/Al2O3混合物、Al/LiF混合物、金等の金属、CuI、Agナノワイヤー(AgNW)、カーボンナノチューブ(CNT)又は導電性透明ポリマーなどが挙げられる。上記導電性材料は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
粘着剤層の周波数1Hz、かつ温度23℃における貯蔵弾性率は、4.0×104Pa以上、2.0×105Pa以下である。なお、上記貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定により測定される。上記動的粘弾性測定は、溶融粘弾性測定装置を用いて、周波数1Hz、ひずみ3%の条件下で行われる。
保護フィルムの全体の厚みは、好ましくは10μm以上、より好ましくは30μm以上、好ましくは200μm以下、より好ましくは150μm以下である。
上記第2の基材フィルムは、高い光透過性を有することが好ましい。但し、上記第2の基材フィルムは、光透過性を有していなくてもよい。上記第2の基材フィルムの材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエーテルサルフォン、ポリスルホン、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、及びセルロースナノファイバー等が挙げられる。
オリゴマー防止層は、第2の基材フィルム中に存在するオリゴマー成分の移行を防止するための層である。
第1のハードコート層の形成;
光硬化性モノマーとしてのウレタンアクリレートオリゴマー100重量部と、希釈溶剤としてのトルエン及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合溶剤140重量部と、光開始剤としてのイルガキュア194(BASF社製)7重量部とを混合撹拌して、第1の塗工液を調製した。
光硬化性モノマーとしてのウレタンアクリレートオリゴマー100重量部と、希釈溶剤としてのトルエン及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合溶剤140重量部と、光開始剤としてのイルガキュア194(BASF社製)7重量部とを混合撹拌して、第2の塗工液を調製した。
上記第2のハードコート層のPETフィルムとは反対側の表面上に、アクリル粘着剤(積水化学工業社製)の溶液を塗布し、加熱及び乾燥することで、貯蔵弾性率が1.10×105Paの粘着剤層を形成した。なお、粘着剤層の貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定により測定した。上記動的粘弾性測定は、その温度依存性を、溶融粘弾性測定装置(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製、品番「ARES−G2」)を用いて、以下の条件で測定した。
周波数:1Hz
ひずみ:3%
温度範囲:−50℃〜200℃
パラレルプレート:8mmφ
サンプル厚み:2mm
次に、基材フィルムとしてのPETフィルム(厚み125μm)の表面上に、厚み0.03μmのオリゴマー防止層としての酸化ケイ素層が形成された保護フィルムを用意した。この保護フィルムを、オリゴマー防止層側から上記粘着剤層に貼り合わせた。
上記第1のハードコート層の表面上に厚み18nmのITO層(導電層)を堆積させた。ITO層を堆積したPETフィルムをオーブンにて150℃で60分加熱した。得られたフィルムにドライフィルムレジストを貼り、露光、現像を行った。続いて、エッチング、剥離、洗浄、乾燥の各工程をこの順に行い、ITO層のパターニングを行ない、光透過性導電フィルム積層体を得た。
第1のハードコート層を表1に記載した厚み及び鉛筆硬度の第1のハードコート層に変えたこと、第2のハードコート層を表1に記載した厚み及び鉛筆硬度の第2のハードコート層に変えたこと、オリゴマー防止層を表1に記載した厚み及び鉛筆硬度のオリゴマー防止層に変えたこと、並びに粘着剤層を表1に示す貯蔵弾性率の粘着剤層に変更したこと以外は実施例1と同様にして光透過性導電性フィルム積層体を作製した。
実施例1〜16及び比較例1〜16で得られた光透過性導電フィルム積層体について、下記の評価を行った。結果を下記の表1に示す。
得られた光透過性導電フィルム積層体について、以下の基準で耐屈曲性の評価を行った。
×…変化の値が1.3以上
2…光透過性導電フィルム
3…粘着剤層
4…保護フィルム
5…第1の基材フィルム
5a…第1の表面
5b…第2の表面
6…導電層
7…第1のハードコート層
8…第2のハードコート層
9…第2の基材フィルム
10…オリゴマー防止層
11…棒
12…第1の荷重
13…第2の荷重
Claims (4)
- 光透過性及び導電性を有する、光透過性導電フィルムと、
前記光透過性導電フィルムの表面上に積層された、粘着剤層と、
前記粘着剤層の前記光透過性導電フィルムとは反対側の表面上に積層された、保護フィルムと、
を備え、
前記光透過性導電フィルムが、導電層と、前記導電層の表面上に配置された第1のハードコート層と、前記第1のハードコート層の前記導電層とは反対側の表面上に配置された
第1の基材フィルムと、前記第1の基材フィルムの前記第1のハードコート層とは反対側の表面上に配置された第2のハードコート層と、を有し、
前記保護フィルムが、前記粘着剤層とは反対側に配置された第2の基材フィルムと、前記第2の基材フィルムの表面上に配置されており、かつ前記粘着剤層側に配置されたオリゴマー防止層と、を有し、
前記第1のハードコート層の厚みが、0.5μm以上、3.0μm以下であり、
前記第2のハードコート層の厚みが、0.5μm以上、3.0μm以下であり、
前記オリゴマー防止層の厚みが、0.01μm以上、0.1μm以下であり、
前記第1のハードコート層の鉛筆硬度が、5B以上、3B以下であり、
前記第2のハードコート層の鉛筆硬度が、5B以上、3B以下であり、
前記オリゴマー防止層の鉛筆硬度が、F以上、2H以下であり、
前記粘着剤層の周波数1Hz、かつ温度23℃における貯蔵弾性率が、4.0×104Pa以上、2.0×105Pa以下である、光透過性導電フィルム積層体。 - 前記第1のハードコート層が、樹脂部及びフィラーを有する、請求項1に記載の光透過性導電フィルム積層体。
- 前記第2のハードコート層が、樹脂部及びフィラーを有する、請求項1又は2に記載の光透過性導電フィルム積層体。
- 液晶表示装置に用いられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光透過性導電フィルム積層体。
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