JP6696866B2 - 光透過性導電フィルムの製造方法及び光透過性導電フィルム製造用積層体 - Google Patents

光透過性導電フィルムの製造方法及び光透過性導電フィルム製造用積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP6696866B2
JP6696866B2 JP2016174732A JP2016174732A JP6696866B2 JP 6696866 B2 JP6696866 B2 JP 6696866B2 JP 2016174732 A JP2016174732 A JP 2016174732A JP 2016174732 A JP2016174732 A JP 2016174732A JP 6696866 B2 JP6696866 B2 JP 6696866B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
base material
film
conductive film
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016174732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017054814A (ja
Inventor
淳之介 村上
淳之介 村上
林 秀樹
秀樹 林
崇志 福田
崇志 福田
匡徳 寺田
匡徳 寺田
勝紀 武藤
勝紀 武藤
守雄 滝沢
守雄 滝沢
健二 増澤
健二 増澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JP2017054814A publication Critical patent/JP2017054814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696866B2 publication Critical patent/JP6696866B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Description

本発明は、光透過性を有し、かつ導電性を有する光透過性導電フィルムの製造方法に関する。また、本発明は、光透過性を有し、かつ導電性を有する光透過性導電フィルムの製造に用いられる光透過性導電フィルム製造用積層体に関する。
近年、スマートフォン、携帯電話、ノートパソコン、タブレットPC、複写機又はカーナビゲーションなどの電子機器において、タッチパネル式の液晶表示装置が、広く用いられている。このような液晶表示装置では、基材上に透明導電層が積層された光透過性導電フィルムが用いられている。上記透明導電層は、通常、光透過性導電フィルム全体を熱処理することにより、結晶性を高めて用いられる。また、基材フィルムの上記透明導電層とは反対側の面には、保護フィルムが設けられることがある。保護フィルムを設けることにより、透明導電層の製造工程において、上記基材フィルムの透明導電層とは反対側の面が汚染されたり損傷したりすることが防止されている。
下記の特許文献1には、基材フィルムの透明導電層とは反対側の面に保護フィルムが貼り合わされた透明導電フィルムが開示されている。
特開2013−226676号公報
液晶表示装置に用いられる電極は、導電層をパターニングすることにより形成されているため、導電層のある部分とない部分とで、外光による反射強度が異なる。そのため、導電層のパターンが視認されるという問題(パターン見えの問題)がある。
特許文献1では、保護フィルムを貼り合わせてなる透明導電フィルムが記載されているものの、該透明導電フィルムの熱処理の条件については、具体的に記載されていない。特許文献1の透明導電フィルムを、液晶表示装置に用いた場合、導電層がパターン化されたときにパターンが視認される場合がある。
本発明の目的は、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い光透過性導電フィルムの製造方法を提供することにある。また、本発明の目的は、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い光透過性導電フィルムを得ることができる光透過性導電フィルム製造用積層体を提供することにある。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法は、光透過性を有し、かつ導電性を有するフィルムの製造方法であって、第1の表面及び該第1の表面と対向している第2の表面を有する基材と、前記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、前記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える積層体を用いて、前記保護フィルムが積層された状態で、前記積層体を熱処理する工程を備え、前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、前記熱処理前における算術平均高さSaより大きくし、かつ前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、7.0nm以上にする。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法のある特定の局面では、前記基材の第2の表面の前記熱処理前における算術平均高さSaを、7.0nm未満にする。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法のある特定の局面では、前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、30nm以下にする。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法のある特定の局面では、前記積層体から前記保護フィルムを剥離する工程がさらに備えられる。
本発明の広い局面によれば、第1の表面及び該第1の表面と対向している第2の表面を有する基材と、前記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、前記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える光透過性導電フィルム製造用積層体であって、かつ、前記保護フィルムが積層された状態で、前記積層体を熱処理する工程に供される光透過性導電フィルム製造用積層体であって、前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm未満であり、前記積層体は、前記積層体を150℃で60分間熱処理した後に前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm以上になる積層体である、光透過性導電フィルム製造用積層体が提供される。
本発明に係る光透過性導電フィルム製造用積層体のある特定の局面では、前記積層体は、前記積層体を150℃で60分間熱処理した後に前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが30nm以下になる積層体である。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法は、基材と、上記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、上記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える積層体を用いて、上記保護フィルムが積層された状態で、上記積層体を熱処理する工程を備える。
また、本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法では、基材の第2の表面の熱処理後における算術平均高さSaを、熱処理前における算術平均高さSaより大きくし、かつ基材の第2の表面の熱処理後における算術平均高さSaを、7.0nm以上にするので、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い、光透過性導電フィルムを製造することができる。
本発明に係る光透過性導電フィルム製造用積層体は、基材と、上記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、上記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える。本発明に係る光透過性導電フィルム製造用積層体は、保護フィルムが積層された状態で、積層体を熱処理する工程に供される積層体である。
本発明に係る光透過性導電フィルム製造用積層体では、上記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm未満であり、上記積層体は、上記積層体を150℃で60分間熱処理した後に上記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm以上になる積層体であるので、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い、光透過性導電フィルムを製造することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光透過性導電フィルムの製造方法で用いられる積層体を示す模式的断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る光透過性導電フィルムの製造方法で用いられる積層体の変形例を示す模式的断面図である。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法は、光透過性を有し、かつ導電性を有するフィルムの製造方法である。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法では、基材と、光透過性を有する導電層と、保護フィルムとを備える積層体が用いられる。上記基材は、第1の表面と、該第1の表面と対向している第2の表面とを有する。上記導電層は、上記基材の第1の表面上に積層されている。上記保護フィルムは、上記基材の第2の表面上に積層されている。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法は、上記保護フィルムが積層された状態で、上記積層体を熱処理する工程を備える。
本発明に係る光透過性導電フィルムの製造方法では、上記基材の第2の表面の熱処理後における算術平均高さSaを、熱処理前における算術平均高さSaより大きくし、かつ基材の第2の表面の熱処理後における算術平均高さSaを、7.0nm以上にする。
本発明の光透過性導電フィルムの製造方法では、上述の構成を備えているため、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い、光透過性導電フィルムを製造することができる。
本発明に係る光透過性導電フィルム製造用積層体(以下、積層体と記載することがある)は、基材と、光透過性を有する導電層と、保護フィルムとを備える。上記基材は、第1の表面と、該第1の表面と対向している第2の表面とを有する。上記導電層は、上記基材の第1の表面上に積層されている。上記保護フィルムは、上記基材の第2の表面上に積層されている。
本発明に係る積層体は、上記保護フィルムが積層された状態で、上記積層体を熱処理する工程に供される。本発明に係る積層体は、この特定の用途に用いられる積層体である。
本発明に係る積層体では、上記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm未満である。この算術平均高さSaは、光透過性導電フィルムの製造時の積層体が熱処理される前での値である。
本発明に係る積層体は、該積層体を150℃で60分間熱処理した後に上記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm以下になる積層体である。
本発明の積層体では、上述の構成を備えているため、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難い、光透過性導電フィルムを製造することができる。
本発明の製造方法により得られた光透過性導電フィルム及び本発明の積層体を用いた光透過性導電フィルムは、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難いので、パターン見えの問題が生じ難い。従って、本発明の製造方法により得られた光透過性導電フィルムは、信頼性に優れている。
また、本発明の製造方法により得られた光透過性導電フィルム及び本発明の積層体を用いた光透過性導電フィルムは、導電層がパターン化されたときにパターンが視認され難いので、液晶表示装置に用いた場合、表示光の視認性を高めることができる。よって、得られる光透過性導電フィルムは、液晶表示装置に好適に用いることができる。
特に、タッチパネルにおいては、導電層のパターンが視認されると、表示品質及び使用性に大きな悪影響が生じる。導電層のパターンが視認され難いため、本発明の製造方法により得られた光透過性導電フィルム及び本発明の積層体を用いた光透過性導電フィルムは、液晶表示装置に好適に用いることができ、タッチパネルにより好適に用いることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
先ず、図1に、本発明の一実施形態に係る光透過性導電フィルムの製造方法で用いられる積層体を模式的断面図で示す。
図1に示すように、積層体1は、基材2、導電層3及び保護フィルム7を備える。
基材2は、第1の表面2a及び第2の表面2bを有する。第1の表面2aと、第2の表面2bとは、互いに対向している。第1の表面2a上に、導電層3が積層されている。第1の表面2aは、導電層3が積層される側の表面である。基材2は、導電層3と保護フィルム7との間に配置される部材であり、導電層3の支持部材である。
基材2の第2の表面2b上に、保護フィルム7が積層されている。第2の表面2bは、保護フィルム7が積層される側の表面である。
基材2は、基材フィルム2A、第1及び第2のハードコート層4,5及びアンダーコート層6を有する。基材フィルム2Aは、光透過性の高い材料により構成されている。基材フィルム2Aの導電層3側の表面上には、第2のハードコート層5及びアンダーコート層6がこの順に積層されている。アンダーコート層6は、導電層3に接している。
基材フィルム2Aの保護フィルム7側の表面上には、第1のハードコート層4が積層されている。第1のハードコート層4は、保護フィルム7に接している。
導電層3は、光透過性が高く、かつ導電性の高い材料により構成されている。導電層3は、基材2の第1の表面2a上に部分的に積層されている。積層体1は、基材2の第1の表面2a上において、導電層3がある部分と、導電層3がない部分とを有する。
保護フィルム7は、基材シートと、上記基材シートの一方の表面側に配置された粘着剤層とを備える。保護フィルム7は、上記粘着剤層側から、基材2に積層されている。基材2の第2の表面2bは、保護フィルム7の上記粘着剤層と接している。保護フィルム7を設けることで、基材2の第2の表面2bを保護することができる。
図2に本発明の一実施形態に係る光透過性導電フィルムの製造方法で用いられる積層体の変形例を模式的断面図で示す。
図2に示すように、変形例の積層体21では、第1のハードコート層が設けられていない。積層体21では、基材フィルム22Aの導電層23とは反対側の表面上に、直接保護フィルム27が積層されている。
本発明の製造方法で用いられる積層体では、本変形例のように、第1のハードコート層が設けられていなくてもよい。基材フィルムの表面上に、保護フィルムが直接積層されていてもよい。また、第2のハードコート層及びアンダーコート層のうち少なくとも一方が設けられていなくともよい。基材フィルムの導電層側の表面上には、アンダーコート層及び導電層がこの順に積層されていてもよく、導電層が直接積層されていてもよい。アンダーコート層は、単層であってもよく、多層であってもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る光透過性導電フィルムの製造方法を説明する。
まず、図1に示す積層体1を用意する。積層体1は、例えば、以下の方法により作製することができる。
基材フィルム2Aの一方の表面上に、第1のハードコート層4を形成する。具体的には、樹脂に紫外線硬化樹脂を用いる場合は、まず、光硬化性モノマー及び光開始剤を希釈剤中で撹拌して塗工液を作製する。得られた塗工液を基材フィルム2A上に塗布し、紫外線を照射して樹脂を硬化させて、第1のハードコート層4を形成する。
続いて、第1のハードコート層4上に保護フィルム7を形成する。保護フィルム7として、基材シート上に粘着剤層が設けられた保護フィルムを用いる場合は、粘着面を第1のハードコート層4の表面に貼り合わせて、第1のハードコート層4上に保護フィルム7を形成することができる。
次に、基材フィルム2Aの第1のハードコート層4とは反対側の表面上に、第2のハードコート層5を形成する。具体的には、樹脂に紫外線硬化樹脂を用いる場合は、まず、光硬化性モノマー及び光開始剤を、希釈剤中で撹拌して塗工液を作製する。得られた塗工液を基材フィルム2Aの第1のハードコート層4側とは反対側の表面上に塗布し、紫外線を照射して樹脂を硬化させて、第2のハードコート層5を形成する。
次に、第2のハードコート層5上にアンダーコート層6を形成する。具体的に、SiOを用いる場合は、蒸着又はスパッタリングにより第2のハードコート層5上にアンダーコート層6を形成することができる。
上記のようにして、基材フィルム2A上に、第1及び第2のハードコート層4,5及びアンダーコート層6を形成する。なお、本発明において、第1及び第2のハードコート層4,5及びアンダーコート層6は設けなくともよい。その場合には、基材フィルム2Aの導電層3側の表面が、基材2の第1の表面2aであり、基材フィルム2Aの保護フィルム7側の表面が、基材2の第2の表面2bである。
次に、アンダーコート層6上に、導電層3を形成することにより、積層体1を作製することができる。導電層3の形成方法としては、特に限定されない。例えば、蒸着又はスパッタリングにより形成した金属膜をエッチングする方法や、スクリーン印刷又はインクジェット印刷などの各種印刷方法、並びにレジストを用いたフォトリソグラフィー法等の公知のパターニング方法等を用いることができる。形成した導電層3は、後述する熱処理により結晶性を高めて用いることができる。
本実施形態の製造方法では、上記のようにして作製した積層体1を用いて、保護フィルム7が積層された状態で、積層体1を熱処理する。
積層体1の熱処理の温度は、好ましくは130℃以上、より好ましくは140℃以上、好ましくは170℃以下、より好ましくは160℃以下である。
上記熱処理の処理時間は、好ましくは30分以上、より好ましくは60分以上、好ましくは120分以下、より好ましくは90分以下である。
本実施形態の製造方法では、上記熱処理により、基材2の第2の表面2bの熱処理後における算術平均高さSaを、熱処理前における算術平均高さSaより大きくし、かつ基材2の第2の表面2bの熱処理後における算術平均高さSaを、7.0nm以上にすることで光透過性導電フィルムを作製することができる。
本実施形態の製造方法により得られた光透過性導電フィルム及び本発明の積層体を用いた光透過性導電フィルムでは、上記熱処理により基材2の第2の表面2bが粗くされているので、光透過性導電フィルムに入射した光を乱反射させることができる。そのため、得られた光透過性導電フィルムの導電層3がパターン化されたときにパターンを視認され難くすることができる(幻惑効果)。
なお、本発明に係る積層体を用いて、光透過性導電フィルムを得る際には、積層体を150℃で60分間熱処理する条件以外で、熱処理してもよい。積層体を150℃で60分間熱処理した後に上記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm以下になれば、例えば、上記積層体を上記下限以上及び上記上限以下の熱処理温度及び熱処理時間で熱処理したとしても、上記基材の第2の表面の算術平均高さSaは十分に小さくなり、本発明の効果を得ることができる。
上記算術平均高さSaは、ISO25178−2(2007),−3.2(2010)に準拠して測定される。なお、白色干渉顕微鏡を用い、光透過性導電フィルムの熱処理前に、保護フィルムを剥離し、基材の第2の表面の算術平均高さSaを測定する。また、光透過性導電フィルムの熱処理後にも保護フィルムを剥離し、基材の第2の表面の算術平均高さSaを測定する。白色干渉顕微鏡の一例として、Vert Scan2.0(菱化システム社製、型式:R5300GL−L−A100−AC)が挙げられる。算術平均高さSaは測定面積により変動し、本発明では、算術平均高さSaの値として、1〜2mm×1〜2mmといった広い面積における値を採用する。後述する実施例の評価では、CCDカメラとしてソニー社製「XC−HR50」、対物レンズとしてニコン社製「CF IC EPI Plan TI 2.5x」を使用した(測定面積:1.89mm×1.41mm)。なお、算術平均高さSaは、任意の5点における測定値の平均値である。
本発明の製造方法では、基材2として、第2の表面2bの熱処理前における上記算術平均高さSaが、7.0nm未満のものを用いることが好ましい。
また、得られた光透過性導電フィルムの導電層がパターン化されたときにパターンをより一層視認され難くする観点から、熱処理後における算術平均高さSaは、7.0nm以上とすることが好ましく、10.0nm以上とすることがより好ましい。
さらに、ゆず肌を生じ難く(外観ムラを生じ難く)し、液晶表示装置に用いたときに表示光をより一層見えやすくする観点から、熱処理後における算術平均高さSaを、30nm以下とすることが好ましく、20nm以下とすることがより好ましい。
本実施形態の製造方法にて作製した光透過性導電フィルムは、保護フィルム7を積層したまま使用してもよいし、保護フィルム7を剥がして使用してもよい。
以下、本発明の製造方法で用いられる積層体、本発明の積層体及び本発明の製造方法で得られる光透過性導電フィルムを構成する各層の詳細を説明する。
(基材)
基材の全体の厚みは、特に限定されないが、好ましくは50μm以上であり、より好ましくは100μm以上であり、好ましくは300μm以下であり、より好ましくは200μm以下である。
基材フィルム;
基材フィルムは、高い光透過性を有することが好ましい。基材フィルムの材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエーテルサルフォン、ポリスルホン、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、セルロースナノファイバー等が挙げられる。上記基材フィルムの材料は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
基材フィルムの厚みは、特に限定されないが、5μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、190μm以下であることが好ましく、125μm以下であることがより好ましい。基材フィルムの厚みが、上記下限以上及び上記上限以下である場合、導電層がパターン化されたときにパターンを、より一層視認され難くすることができる。
また、基材フィルムの光透過率については、波長380〜780nmの可視光領域における平均透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
また、基材フィルムは、各種安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤又は着色剤を含んでいてもよい。
第1及び第2のハードコート層;
第1及び第2のハードコート層はそれぞれ、バインダー樹脂により構成されていることが好ましい。上記バインダー樹脂は、硬化樹脂であることが好ましい。上記硬化樹脂としては、熱硬化樹脂や、活性エネルギー線硬化樹脂などを用いることができる。生産性及び経済性を良好にする観点から、上記硬化樹脂は、紫外線硬化樹脂であることが好ましい。
上記紫外線硬化樹脂を形成するための光硬化性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、ポリ(ブタンジオール)ジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリイソプロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート及びビスフェノールAジメタクリレートのようなジアクリレート化合物;トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリトリトールモノヒドロキシトリアクリレート及びトリメチロールプロパントリエトキシトリアクリレートのようなトリアクリレート化合物;ペンタエリトリトールテトラアクリレート及びジ−トリメチロールプロパンテトラアクリレートのようなテトラアクリレート化合物;並びにジペンタエリトリトール(モノヒドロキシ)ペンタアクリレートのようなペンタアクリレート化合物などを挙げることができる。上記紫外線硬化樹脂としては、5官能以上の多官能アクリレートも用いてもよい。上記多官能アクリレートは、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。また、上記多官能アクリレート化合物に、光開始剤、光増感剤、レベリング剤、希釈剤などを添加してもよい。
また、第1のハードコート層は、樹脂部及びフィラーにより構成されていてもよい。第1のハードコート層がフィラーを含んでいる場合、導電層がパターン化されたときにパターンをより一層視認され難くすることができる。なお、第1のハードコート層がフィラーを含んでいる場合、ゆず肌が生じることがあり、液晶表示装置に用いると表示光が見えにくくなることがある。従って、ゆず肌を生じ難くする観点からは、第1のハードコート層が、フィラーを含まず、樹脂部のみによって構成されていることが望ましい。あるいは、フィラーの平均粒子径が、第1のハードコート層の厚みより小さく、第1のハードコート層の表面において突出していないことが好ましい。
上記フィラーとしては、特に限定されないが、例えば、シリカ、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、二酸化ケイ素、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化セリウム、インジウム−錫酸化物などの金属酸化物粒子;または、シリコーン、(メタ)アクリル、スチレン、メラミン等を主成分とする樹脂粒子などを用いることができる。より具体的には、架橋ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどの樹脂粒子を用いることができる。上記フィラーは、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
また、第1及び第2のハードコート層はそれぞれ、各種安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤又は着色剤を含んでいてもよい。
アンダーコート層;
アンダーコート層は、例えば、光学調整層である。アンダーコート層の屈折率及び厚みを、導電層及び基材フィルムの屈折率及び厚みに対して、適正な条件に調整することにより、透過率や色相を調整することができる。
アンダーコート層を構成する材料としては、屈折率調整機能を有する限り特に限定されず、SiO、MgF、Alなどの無機材料や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シロキサンポリマーなどの有機材料が挙げられる。
アンダーコート層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法又は塗工法により形成することができる。
(導電層)
導電層は、光透過性を有する導電性材料により形成されている。上記導電性材料としては、特に限定されないが、例えば、IZO(インジウム亜鉛酸化物)や、ITO(インジウムスズ酸化物)などのIn系酸化物、SnO、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)などのSn系酸化物、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、GZO(ガリウム亜鉛酸化物)などのZn系酸化物、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/Al混合物、Al/LiF混合物、金等の金属、CuI、Agナノワイヤー(AgNW)、カーボンナノチューブ(CNT)又は導電性透明ポリマーなどが挙げられる。上記導電性材料は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
導電性をより一層高め、光透過性をより一層高める観点から、上記導電性材料は、IZO(インジウム亜鉛酸化物)や、ITO(インジウムスズ酸化物)などのIn系酸化物、SnO、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)などのSn系酸化物、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、GZO(ガリウム亜鉛酸化物)などのZn系酸化物であることが好ましく、ITO(インジウムスズ酸化物)であることがより好ましい。
導電層の厚みは、特に限定されないが、12nm以上であることが好ましく、17nm以上であることがより好ましく、50nm以下であることが好ましく、30nm以下であることがより好ましい。
導電層の厚みが上記下限以上である場合、光透過性導電フィルムの導電性をより一層高めることができる。導電層の厚みが上記上限以下である場合、導電層がパターン化されたときにパターンをより一層視認され難くすることができ、より一層薄型化を図ることができる。
また、導電層の光透過率については、可視光領域における平均透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
(保護フィルム)
保護フィルムは、基材シート及び粘着剤層により構成されていることが好ましい。
上記基材シートは、高い光透過性を有することが好ましい。上記基材シートの材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエーテルサルフォン、ポリスルホン、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、セルロースナノファイバー等が挙げられる。上記基材シートの材料は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記粘着剤層は、(メタ)アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤又はエポキシ系接着剤により構成することができる。熱処理による粘着力の上昇を抑制する観点から、上記粘着剤層は、(メタ)アクリル系粘着剤により構成されていることが好ましい。
上記(メタ)アクリル系粘着剤は、(メタ)アクリル重合体に、必要に応じて架橋剤、粘着付与樹脂及び各種安定剤などを添加した粘着剤である。
上記(メタ)アクリル重合体は、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、他の共重合可能な重合性モノマーとを含む混合モノマーを共重合して得られた(メタ)アクリル共重合体であることが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、特に限定されないが、アルキル基の炭素数が1〜12の1級又は2級のアルキルアルコールと、(メタ)アクリル酸とのエステル化反応により得られる(メタ)アクリル酸エステルモノマーが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルなどが挙げられる。上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記共重合可能な他の重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル;(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジメタクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等の官能性モノマーが挙げられる。上記共重合可能な他の重合性モノマーは、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記架橋剤としては、特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤、多官能アクリレートなどが挙げられる。上記架橋剤は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記粘着付与樹脂としては、特に限定されないが、例えば、脂肪族系共重合体、芳香族系共重合体、脂肪族・芳香族系共重合体及び脂環式系共重合体等の石油系樹脂;クマロン−インデン系樹脂;テルペン系樹脂;テルペンフェノール系樹脂;重合ロジン等のロジン系樹脂;フェノール系樹脂;キシレン系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、水素添加された樹脂であってもよい。上記粘着付与樹脂は、単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
保護フィルムの厚みは、特に限定されないが、25μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましく、300μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましい。保護フィルムの厚みが、上記下限以上及び上記上限以下である場合、導電層がパターン化されたときにパターンを、より一層視認され難くすることができる。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づき、更に詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。
以下の第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムA〜Cを作製した。
第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムAの作製:
光硬化性モノマーとしてのウレタンアクリレートオリゴマー100重量部と、希釈溶剤としてのトルエン及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合溶剤140重量部と、光開始剤としてのイルガキュア194(チバスペシャルティケミカル社製)7重量部とを混合撹拌して、塗工液を調製した。
基材フィルムである厚み50μmのPETフィルム(東洋紡社製、品名:コスモシャイン(R)A4100)の両面に、得られた塗工液を塗布し、乾燥させた。乾燥後、高圧水銀ランプにより200mJ/cmの紫外線を照射することにより樹脂を硬化させ、PETフィルム(基材フィルム)の両面にそれぞれ、厚み2μmの第1及び第2のハードコート層を形成し、第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムAを得た。
第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムBの作製:
光硬化性モノマーとしてのウレタンアクリレートオリゴマー100重量部と、希釈溶剤としてのトルエン及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合溶剤140重量部と、光開始剤としてのイルガキュア194(チバスペシャルティケミカル社製)7重量部とを混合撹拌して、塗工液を調製した。
基材フィルムである厚み50μmのPETフィルム(東洋紡社製、品名:コスモシャイン(R)A4100)の両面に、得られた塗工液を塗布し、乾燥させた。乾燥後、大気中で200mJ/cmの紫外線を照射することにより樹脂を硬化させ、PETフィルム(基材フィルム)の両面にそれぞれ、厚み2μmの第1及び第2のハードコート層を形成し、第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムBを得た。
第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムCの作製:
光硬化性モノマーとしてのウレタンアクリレートオリゴマー100重量部と、希釈溶剤としてのトルエン及びメチルイソブチルケトン(MIBK)の混合溶剤140重量部と、光開始剤としてのイルガキュア194(チバスペシャルティケミカル社製)7重量部と、レベリング剤(シリコーン系界面活性剤;信越化学工業社製「KF−351A」)1重量部とを混合撹拌して、塗工液を調製した。
基材フィルムである厚み50μmのPETフィルム(東洋紡社製、品名:コスモシャイン(R)A4100)の両面に、得られた塗工液を塗布し、乾燥させた。乾燥後、高圧水銀ランプにより200mJ/cmの紫外線を照射することにより樹脂を硬化させ、PETフィルム(基材フィルム)の両面にそれぞれ、厚み2μmの第1及び第2のハードコート層を形成し、第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムCを得た。
以下の保護フィルムa〜fを用意した。
保護フィルムa(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:55.5nm(面積:1.89mm×1.41mm))
保護フィルムb(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:43.6nm(面積:1.89mm×1.41mm))
保護フィルムc(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:26.8nm(面積:1.89mm×1.41mm))
保護フィルムd(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:18.8nm(面積:1.89mm×1.41mm))
保護フィルムe(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:4.3nm(面積:1.89mm×1.41mm))
保護フィルムf(基材:PET、粘着剤層:アクリル系粘着剤、糊塗工面の算術平均高さSa:4.5nm(面積:1.89mm×1.41mm)
(実施例1)
保護フィルムの貼り合わせ;
第1及び第2のハードコート層付き基材フィルムAの第1のハードコート層上に、保護フィルムaを貼り合わせて積層体を作製した。
アンダーコート層の形成;
第2のハードコート層上に、SiOを堆積させ、厚み25nmのアンダーコート層を形成した。
導電層の形成;
上記アンダーコート層上に厚み25nmのITO層(導電層)を堆積させた。ITO層を堆積した保護フィルム付きPETフィルムをオーブンにて150℃で、60分加熱して、光透過性導電フィルムを得た。この熱処理後の光透過性導電フィルムを用いて、後述する算術平均高さSaを測定した。
なお、第1のハードコート層の保護フィルムと接する側の表面における熱処理前後(導電層のパターニング前)の算術平均高さSaに関しては、Vert Scan2.0(菱化システム社製、型式:R5300GL−L−A100−AC)を用いて、面積:1.89mm×1.41mmの領域における算術平均高さSaを測定した。また、測定箇所は任意の5点を測った平均値とする。熱処理後の算術平均高さSaは、部分的に保護フィルムを剥離して測定した。熱処理前後における算術平均高さSaの結果を下記の表1に示す。
(実施例2〜8及び比較例1〜4)
第1及び第2のハードコート層付き基材フィルム、及び保護フィルムとして、下記の表1に示す種類のものを使用したこと以外は、実施例1と同様にして光透過性導電フィルムを得た。
(実施例9〜10)
導電層の形成時に、ITO層を堆積した保護フィルム付きPETフィルムをオーブンにて130℃で、30分加熱したこと、並びに、第1及び第2のハードコート層付き基材フィルム、及び保護フィルムとして、下記の表1に示す種類のものを使用したこと以外は、実施例1と同様にして光透過性導電フィルムを得た。
<評価>
実施例1〜10及び比較例1〜4で得られた光透過性導電フィルムについて、下記の評価を行った。結果を下記の表1に示す。
(1)パターン見えの評価
導電層のパターニング:
得られた熱処理後の積層体に、ドライフィルムレジストを貼り、露光、現像を行った。続いて、エッチング、ドライフィルムレジストの剥離、洗浄、乾燥の各工程をこの順に行い、ITO層のパターニングを行なった。それによって、パターニングされた光透過性導電フィルムを得た。
得られたパターニングされた光透過性導電フィルムについて、保護フィルムを剥がして、以下の基準でパターン見えの評価を行った。なお、LED光よりも、蛍光灯及び白色灯の方が、導電層のパターンが視認されやすい傾向にある。
○○○…LED光、蛍光灯及び白色灯のいずれを照射した場合においても、目視で導電層のパターンが視認されない。
○○…LED光を照射した場合には、目視で導電層のパターンが視認されるが、蛍光灯及び白色灯のいずれを照射した場合には、目視で導電層のパターンが視認されない。
○…LED光及び蛍光灯を照射した場合には、目視で導電層のパターンが視認されるが、白色灯を照射した場合には、目視で導電層のパターンが視認されない。
×…LED光、蛍光灯及び白色灯のいずれを照射した場合においても、目視で導電層のパターンが視認される。
(2)ゆず肌による外観ムラの評価
得られたパターニングされた光透過性導電フィルムに蛍光灯を照射し、以下の基準でゆず肌による外観ムラの評価を行った。
○○○…光透過性導電フィルムの表面に、蛍光灯が映る。
○○…光透過性導電フィルムの表面の、蛍光灯がわずかにゆがむ。
○…光透過性導電フィルムの表面に外観ムラが少し見られる。
△…光透過性導電フィルムの表面に外観ムラが見られる。
(3)鏡面度
得られたパターニングされた光透過性導電フィルムについて、保護フィルムを剥離して、第1のハードコート層の保護フィルムと接する側の表面における鏡面度を、鏡面計(アークハリマ社製、品番:ミラーSPOT・F)により測定した。
Figure 0006696866
1,21…積層体
2…基材
2A,22A…基材フィルム
2a…第1の表面
2b…第2の表面
3,23…導電層
4…第1のハードコート層
5…第2のハードコート層
6…アンダーコート層
7,27…保護フィルム

Claims (6)

  1. 光透過性を有し、かつ導電性を有するフィルムの製造方法であって、
    第1の表面及び該第1の表面と対向している第2の表面を有する基材と、前記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、前記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える積層体を用いて、前記保護フィルムが積層された状態で、前記積層体を熱処理する工程を備え、
    前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、前記熱処理前における算術平均高さSaより大きくし、かつ前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、7.0nm以上にする、光透過性導電フィルムの製造方法。
  2. 前記基材の第2の表面の前記熱処理前における算術平均高さSaを、7.0nm未満にする、請求項1に記載の光透過性導電フィルムの製造方法。
  3. 前記基材の第2の表面の前記熱処理後における算術平均高さSaを、30nm以下にする、請求項1又は2に記載の光透過性導電フィルムの製造方法。
  4. 前記積層体から前記保護フィルムを剥離する工程をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光透過性導電フィルムの製造方法。
  5. 第1の表面及び該第1の表面と対向している第2の表面を有する基材と、前記基材の第1の表面上に積層されており、かつ光透過性を有する導電層と、前記基材の第2の表面上に積層されている保護フィルムとを備える光透過性導電フィルム製造用積層体であって、かつ、前記保護フィルムが積層された状態で、前記積層体を熱処理する工程に供される光透過性導電フィルム製造用積層体であって、
    前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm未満であり、
    前記積層体は、前記積層体を150℃で60分間熱処理した後に前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが7.0nm以上になる積層体である、光透過性導電フィルム製造用積層体。
  6. 前記積層体は、前記積層体を150℃で60分間熱処理した後に前記基材の第2の表面の算術平均高さSaが30nm以下になる積層体である、請求項5に記載の光透過性導電フィルム製造用積層体。
JP2016174732A 2015-09-07 2016-09-07 光透過性導電フィルムの製造方法及び光透過性導電フィルム製造用積層体 Expired - Fee Related JP6696866B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175600 2015-09-07
JP2015175600 2015-09-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017054814A JP2017054814A (ja) 2017-03-16
JP6696866B2 true JP6696866B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=58317279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016174732A Expired - Fee Related JP6696866B2 (ja) 2015-09-07 2016-09-07 光透過性導電フィルムの製造方法及び光透過性導電フィルム製造用積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6696866B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045234A (ja) * 2001-07-26 2003-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 透明導電性フィルム
JP4151821B2 (ja) * 2002-01-11 2008-09-17 日東電工株式会社 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及び透明導電性フィルム
JP5309677B2 (ja) * 2007-09-21 2013-10-09 コニカミノルタ株式会社 ハードコートフィルムの製造方法
JP2011174974A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Toppan Printing Co Ltd ハードコートフィルム
JP2012183822A (ja) * 2011-02-14 2012-09-27 Meihan Shinku Kogyo Kk 光学ディスプレイ用透明積層体
JP2013064821A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Konica Minolta Advanced Layers Inc ハードコートフィルム、偏光板及び画像表示装置
JP5820762B2 (ja) * 2012-04-24 2015-11-24 藤森工業株式会社 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びそれを用いた透明導電性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017054814A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6159490B1 (ja) 光透過性導電フィルム、及び、アニール処理された光透過性導電フィルムの製造方法
JP6560622B2 (ja) 光透過性導電フィルム積層体
JP2017121696A (ja) 光透過性導電フィルム積層体の製造方法
KR102084297B1 (ko) 편광판, 광학 부재 세트 및 터치 입력식 화상 표시 장치
JP2004047456A (ja) 透明導電材料およびタッチパネル
JP6669468B2 (ja) 光透過性導電フィルム、及び、アニール処理された光透過性導電フィルムの製造方法
JP6696866B2 (ja) 光透過性導電フィルムの製造方法及び光透過性導電フィルム製造用積層体
JP7074510B2 (ja) 調光フィルム用透明導電フィルム及び調光フィルム
CN109791816B (zh) 调光膜用透明导电膜与调光膜
JP6166828B1 (ja) 光透過性導電フィルム及びパターン状の導電層を有する光透過性導電フィルムの製造方法
JP6705678B2 (ja) 光透過性導電フィルム
JP6745177B2 (ja) 光透過性導電フィルム
JP2020104520A (ja) 光透過性導電フィルム、及び、アニール処理された光透過性導電フィルムの製造方法
JP6849490B2 (ja) 光透過性導電フィルム及び光透過性導電フィルムの製造方法
JP7176950B2 (ja) 光透過性導電フィルムの可視化の分析方法、及び光透過性導電フィルム
JP2013174787A (ja) 光学部材
JP2017054506A (ja) 光透過性導電フィルム
JP2017174807A (ja) 光透過性導電フィルム及び光透過性導電フィルムの製造方法
JP2017209901A (ja) 光透過性導電フィルム
JP6777469B2 (ja) 光透過性導電フィルム
JP2018164985A (ja) 保護フィルム付き光透過性導電フィルム
JP2019025913A (ja) 調光フィルム用透明導電フィルム、及び、調光フィルム
JP6718343B2 (ja) 光透過性導電フィルム及び光透過性導電フィルムの製造方法
JP6718344B2 (ja) 光透過性導電フィルム及び光透過性導電フィルムの製造方法
TW201604757A (zh) 靜電電容式觸控面板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200423

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6696866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees