JP2007305501A - 電解液還流型電池 - Google Patents
電解液還流型電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007305501A JP2007305501A JP2006134662A JP2006134662A JP2007305501A JP 2007305501 A JP2007305501 A JP 2007305501A JP 2006134662 A JP2006134662 A JP 2006134662A JP 2006134662 A JP2006134662 A JP 2006134662A JP 2007305501 A JP2007305501 A JP 2007305501A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte
- type battery
- battery
- solution
- cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】電解液輸送管を通じての短絡を防止することができ、電解液還流ポンプの圧力損失を少なくし、複数電池の積層を容易にすることができる電解液還流型電池を廉価に提供する。
【解決手段】イオン透過性の隔膜によって分離された陽極室と陰極室のそれぞれに、電解液からなる陽極液11および陰極液12を循環して酸化還元反応を行って充放電する電解液還流型の電池において、陽極室と陰極室のそれぞれに逆流防止弁を有する電解液入り口1および電解液出口2を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】イオン透過性の隔膜によって分離された陽極室と陰極室のそれぞれに、電解液からなる陽極液11および陰極液12を循環して酸化還元反応を行って充放電する電解液還流型の電池において、陽極室と陰極室のそれぞれに逆流防止弁を有する電解液入り口1および電解液出口2を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、電解液還流型電池に関し、特にバナジウム系レドックスフロー電解液還流型電池に関する。
従来の電池は、電極に電力を蓄える方式であったが、電解液還流型電池は電解液に電力を蓄える方式で、電解液中の電解質の原子価の変化を利用した電池である。この種類の電池は電荷の移動に伴い原子化が移動するような遷移金属の水溶液を陽極液や陰極液として用いる。
図1にこのような電解液還流型の電池の基本構成を示す。この電池はセル容器10内で陰極液12と陽極液11とがイオン透過膜5を介して接しており、充放電時に水素イオンがこの透過膜5を介して陰極液12と陽極液11の間を移動するように構成され、電圧電流は陽極6を介して外部陽極8および陰極7を介して外部陰極9から取り出されるようになっている。
例えばバナジウム塩の水溶液の場合、以下のような電気化学的な反応によって充放電が行われる。
例えばバナジウム塩の水溶液の場合、以下のような電気化学的な反応によって充放電が行われる。
(化1)
陽極液
充電時 V4→V5+e−
放電時 V5+e−→V4
(化2)
陰極液
充電時 V3+e−→V2
放電時 V2→V3+e−
陽極液
充電時 V4→V5+e−
放電時 V5+e−→V4
(化2)
陰極液
充電時 V3+e−→V2
放電時 V2→V3+e−
この式からわかるように、陽極液は満充電時には5価であるが、放電時には4価になり、陰極液は満充電時には2価であるが、放電時には3価になっている。このように、電解液はその原子価が変わるだけで物質そのものは化学変化しない。また、充放電時に伴うイオンの移動は水素イオン(H+)のみで、質量の大きな金属イオンの移動は行われない。
また、蓄える電力量は電解液量のみに依存し、セルの大きさに関係しないので、セルの外部に電解液を貯留する容器を設けて、セル内に電解液を還流することにより、小型のセルでも大きな電力を蓄えることが可能になり、さらに、充放電が質量の軽い水素イオンの移動によっているため、応答速度が速く、瞬時の電流消費にも対応することができるなどの特徴を有している。
また、蓄える電力量は電解液量のみに依存し、セルの大きさに関係しないので、セルの外部に電解液を貯留する容器を設けて、セル内に電解液を還流することにより、小型のセルでも大きな電力を蓄えることが可能になり、さらに、充放電が質量の軽い水素イオンの移動によっているため、応答速度が速く、瞬時の電流消費にも対応することができるなどの特徴を有している。
図2に、このような電池を実際に稼動させるための構成を示す。
単位セルの起電力は比較的低いので、実際の使用に当たってはセルをその導電電極8,9が相互に接するように直並列に接続して、所要の電圧、電流が得られるようにする。また、セル内部には、電解液に対する電気伝導度を高めるために、比表面積の広い活性炭電極6,7を封入する。また、共通の貯留液槽22,23から還流ポンプ20,21で各単位電池に陰極液12と陽極液11を循環させるようにしている(例えば特許文献1参照)。
単位セルの起電力は比較的低いので、実際の使用に当たってはセルをその導電電極8,9が相互に接するように直並列に接続して、所要の電圧、電流が得られるようにする。また、セル内部には、電解液に対する電気伝導度を高めるために、比表面積の広い活性炭電極6,7を封入する。また、共通の貯留液槽22,23から還流ポンプ20,21で各単位電池に陰極液12と陽極液11を循環させるようにしている(例えば特許文献1参照)。
この電解液還流型電池の長所と欠点を以下に述べる。
長所
・ 電解液とセルとを別個に配置することができるので、狭い場所や環境の良くない場所にも設置することができる。
・ 小型のセルで大電力を貯蔵することができる。
・ 電力は陽極液と陰極液に蓄えられるので、セルが故障しても蓄えられた電力は失われない。
・ 電池の立ち上がりに必要な時間が短い。(応答速度が速い。)
・ 常温で作動する。
・ 陽極液と陰極液とが原子価のみが異なる同じ物質であるので、混合しても発熱や爆発などの虞がなく、劣化することも少ない。
・ セルに電解液を還流させなければセルは起電力を生じないので、運送中や設置工事の最中に感電や短絡などの虞はない。
・ 電解液に生じるのは原子価の可逆反応だけなので、繰り返し使用しても電解液は劣化しない。
・ 充放電時に水素ガスや炭酸ガスなどのガスを発生することがない。
長所
・ 電解液とセルとを別個に配置することができるので、狭い場所や環境の良くない場所にも設置することができる。
・ 小型のセルで大電力を貯蔵することができる。
・ 電力は陽極液と陰極液に蓄えられるので、セルが故障しても蓄えられた電力は失われない。
・ 電池の立ち上がりに必要な時間が短い。(応答速度が速い。)
・ 常温で作動する。
・ 陽極液と陰極液とが原子価のみが異なる同じ物質であるので、混合しても発熱や爆発などの虞がなく、劣化することも少ない。
・ セルに電解液を還流させなければセルは起電力を生じないので、運送中や設置工事の最中に感電や短絡などの虞はない。
・ 電解液に生じるのは原子価の可逆反応だけなので、繰り返し使用しても電解液は劣化しない。
・ 充放電時に水素ガスや炭酸ガスなどのガスを発生することがない。
欠点
・ 充電時も放電時も電解液還流ポンプを作動させなければ電池として機能しない。
・ 単位セルあたりの起電力が1.3Vと小さい。
・ 直列に接続された各セルに同じ貯留層から電解液が供給されるので、電解液輸送管を通じて短絡電流が流れ、電力損失を生じる。
・ 低温時に電解液が凍結するのを防ぐために電解液貯留槽や装置を保温する必要がある。
・ 充電時も放電時も電解液還流ポンプを作動させなければ電池として機能しない。
・ 単位セルあたりの起電力が1.3Vと小さい。
・ 直列に接続された各セルに同じ貯留層から電解液が供給されるので、電解液輸送管を通じて短絡電流が流れ、電力損失を生じる。
・ 低温時に電解液が凍結するのを防ぐために電解液貯留槽や装置を保温する必要がある。
上述のように、電解液還流型電池は多くの長所を持っているが、同時に電池の性質や構造上から避けられない欠点をも有しており、このような欠点を解決しなければ普及が期待できない。
本発明は、上述の欠点を解消して、電解液輸送管を通じての短絡を防止でき、電解液還流ポンプの圧力損失を少なくし、複数電池の積層を容易にすることができる電解液還流型電池を廉価に提供することを目的とするものである。
本発明は、上述の欠点を解消して、電解液輸送管を通じての短絡を防止でき、電解液還流ポンプの圧力損失を少なくし、複数電池の積層を容易にすることができる電解液還流型電池を廉価に提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、電解液還流型電池において、イオン透過性の隔膜によって分離された正極液槽と負極液槽のそれぞれに、電解液からなる正極液および負極液を循環して酸化還元反応を行って充放電する電解液還流型の電池において、前記正極液槽および負極液層のそれぞれに逆流防止弁を有する流入口および逆流防止弁を有する排出口を設けたことを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電解液還流型電池において、前記正極液槽および前記負極液槽を構成するセル容器がそれらの間に前記イオン透過性角膜を挟んで相互に圧接可能に構成されていることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電解液還流型電池において、前記正極液槽を構成するセル容器と前記負極液槽を構成するセル容器との一方が雄型容器で他方が雌型容器であり、両者を圧接して作られた平型容器で単位電池を構成することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電解液還流型電池において、前記平型容器からなる単位電池は相互に積層可能で、積層することで直並列接続されることを特徴とする。
本発明は以上のように構成したので、電解液輸液管を介しての短絡を防止することができるとともに、還流ポンプの圧力損失が少なくなり、また、電池セルの製造と相互接続、積層が容易で、廉価に製造することが可能な電解液還流型電池を実現することができる。
以下本発明を図面に沿って詳細に説明する。
図3に本発明の電解液還流型電池に用いられる電池セルの側面模式図(a)とその断面模式図(b)とを示す。
図3において、符号1は電解液入口、符号2は電解液出口、符号3は陽極室、符号4は陰極室、符号5はイオン透過膜、符号6、7は活性炭電極、符号8、9は導電電極、符号10はセル、符号11は陽極液、符号12は陰極液である。
図3に本発明の電解液還流型電池に用いられる電池セルの側面模式図(a)とその断面模式図(b)とを示す。
図3において、符号1は電解液入口、符号2は電解液出口、符号3は陽極室、符号4は陰極室、符号5はイオン透過膜、符号6、7は活性炭電極、符号8、9は導電電極、符号10はセル、符号11は陽極液、符号12は陰極液である。
セル10は中空箱型構造でその上部には電解液入口1が設けられ、下部には電解液出口2が設けられている。セル10の内部は陽極液11の入る陽極室3と陰極液12の入る陰極室4とに区分けされており、良質はイオン透過膜5によって仕切られている。
各電極室3、4には比表面積が大きく電気伝導度の高い活性炭電極6、7が封入されており、これらの活性炭電極6、7はセル外部と通電するための導電電極8、9に圧接されている。
各電極室3、4には比表面積が大きく電気伝導度の高い活性炭電極6、7が封入されており、これらの活性炭電極6、7はセル外部と通電するための導電電極8、9に圧接されている。
図4に電解液入口1の構造、図5に電解液出口2の構造を示す。図5で、符号21はテフロン(登録商標)製の電解液入口構造、符号22はテフロン(登録商標)製のボール、符号23はスプリングコイルであり、図6で符号31はテフロン(登録商標)製の電解液出口構造、符号32はスプリングコイル、符号33はでテフロン(登録商標)製のボールである。
電解液入口1では、図4に示すように、セルフレームの開口18にスプリングコイル17、テフロン(登録商標)ボール16、電解液入口構造15の順につめて、電解液入口構造21の出張った部分の圧入で開口18に留めるようにしている。
電解液11、12は矢印で示す電極室3、4の方向には流入するが、逆方向には流れないいわゆる逆止弁構造になっている。
電解液11、12は矢印で示す電極室3、4の方向には流入するが、逆方向には流れないいわゆる逆止弁構造になっている。
一方、電解液出口2は、図5に示すように、セルフレームの開口28にテフロン(登録商標)ボール26、スプリングコイル27、電解液入口構造25の順につめて、電解液入口構造25の出張った部分の圧入で開口28に留めるようにしている。
これにより、電極室3、4からは流出するが逆方向には流れない電解液入口1とは反対方向の逆止弁構造になっている。
これにより、電極室3、4からは流出するが逆方向には流れない電解液入口1とは反対方向の逆止弁構造になっている。
このように構成しているので、還流ポンプの圧力が低くなっても電解液が逆流することを防止して、電解液の逆流でセル間に短絡電流が流れることを防止することができ、充放電時の電流損失を小さくすることができる。
従来の電解液還流型電池では、電解液の逆流を防止するためにセルの入り口出口に接続される輸液管の口径を必要以上に細く且つ輸液管の長さを長くして管路抵抗を大きくするような方法が採られていた。これによって、還流ポンプの圧力を大きくする必要が生まれ、また、配管のコストも高くなり、組み立て工数もおおきくなっていた。
本発明によれば、電解液の逆流が防止されるために、輸液管を太く短くすることができ、還流ポンプも小型にできるので、その分廉価に製造できるとともに、セルの組み立てに要する工数、費用も大幅にすくなくすることができる。
従来の電解液還流型電池では、電解液の逆流を防止するためにセルの入り口出口に接続される輸液管の口径を必要以上に細く且つ輸液管の長さを長くして管路抵抗を大きくするような方法が採られていた。これによって、還流ポンプの圧力を大きくする必要が生まれ、また、配管のコストも高くなり、組み立て工数もおおきくなっていた。
本発明によれば、電解液の逆流が防止されるために、輸液管を太く短くすることができ、還流ポンプも小型にできるので、その分廉価に製造できるとともに、セルの組み立てに要する工数、費用も大幅にすくなくすることができる。
図6に本発明による電池セルの構成方法を示す。
本発明の単位電池セルは、図6に示すように、雄型フレーム30と雌型フレーム31の間にイオン透過膜5を挟んで形成するように構成されている。雄型フレーム30と雌型フレーム31の間にイオン透過膜5を挟んで圧接すると、イオン透過膜5がフレーム相互の接合部に密着してこの部分に水密構造が生まれる。
本発明の単位電池セルは、図6に示すように、雄型フレーム30と雌型フレーム31の間にイオン透過膜5を挟んで形成するように構成されている。雄型フレーム30と雌型フレーム31の間にイオン透過膜5を挟んで圧接すると、イオン透過膜5がフレーム相互の接合部に密着してこの部分に水密構造が生まれる。
このような構成によると、
1)フレームの接合に特別な接着剤や接合材が不要である。
2)フレーム圧接時に膜面に伸張作用が生まれるので、イオン透過膜5面にしわが寄りにくく、平滑に張ることができる。
3)フレーム圧接時にイオン透過膜5がずれる恐れがあまりないので、膜を必要面積よりも広く余裕を持たせて用意する必要がなく、また、組み立て後に端を切り落とす手間が不要に成る。
4)全体の組立作業が簡易化されるため、製造コストが低減されるとともに、接着剤のはみ出しなどによるトラブルが生じない。
などの利点が生まれる。
1)フレームの接合に特別な接着剤や接合材が不要である。
2)フレーム圧接時に膜面に伸張作用が生まれるので、イオン透過膜5面にしわが寄りにくく、平滑に張ることができる。
3)フレーム圧接時にイオン透過膜5がずれる恐れがあまりないので、膜を必要面積よりも広く余裕を持たせて用意する必要がなく、また、組み立て後に端を切り落とす手間が不要に成る。
4)全体の組立作業が簡易化されるため、製造コストが低減されるとともに、接着剤のはみ出しなどによるトラブルが生じない。
などの利点が生まれる。
図7に、本発明の電池セルの雄型フレーム30の側面図(a)と平面図(b)とを示す。
雄型フレーム30の一方の端面には導電電極8が設けられ、他方の端面は雌型フレーム31と勘合する凸面が設けられている。端面の四隅にはセル接合用のねじ穴が設けられている。
雄型フレーム30の一方の端面には導電電極8が設けられ、他方の端面は雌型フレーム31と勘合する凸面が設けられている。端面の四隅にはセル接合用のねじ穴が設けられている。
図8に、本発明の電池セルの雌型フレーム31の側面図(a)と平面図(b)とを示す。
雌型フレーム31の一方の端面には導電電極9が設けられ、他方の端面は雄型フレーム30と勘合する凹面が設けられている。端面の四隅にはセル接合用のねじ穴が設けられている。
雌型フレーム31の一方の端面には導電電極9が設けられ、他方の端面は雄型フレーム30と勘合する凹面が設けられている。端面の四隅にはセル接合用のねじ穴が設けられている。
雄型フレーム30と雌型フレーム31とがこのように構成されているので、雄型フレーム30の凸面と雌型フレーム31の凹面との間にイオン透過膜5を挟んで勘合するのは容易であり、両フレーム30と31とを勘合させたとき、平板上の単位セルフレームが形成されて両端に導電電極8と9が現れる構造となる。
このように両端に導電電極8、9を有する単位セルフレームからなる単位電池を複数重ねることで、単位電池が直列に接続され、所望の電圧が得られるようになる。
このように両端に導電電極8、9を有する単位セルフレームからなる単位電池を複数重ねることで、単位電池が直列に接続され、所望の電圧が得られるようになる。
以上に述べた構成の単位電池を複数枚重ねて3kwタイプ(100V商用電源換算30A・実労時間8時間・電力貯蔵容量24kw)の電解液還流型電池を構成した。
この電池の構成図を図9に示す。実際にはセルスタックを30層重ねたものを2組直列に接続して約80Vの電池電源を実現した。陽極液11および陰極液12を貯留するタンクの容量はそれぞれ500lであり、電解液還流ポンプ20、21の還流容量はそれぞれ10l/分である。
この電池の構成図を図9に示す。実際にはセルスタックを30層重ねたものを2組直列に接続して約80Vの電池電源を実現した。陽極液11および陰極液12を貯留するタンクの容量はそれぞれ500lであり、電解液還流ポンプ20、21の還流容量はそれぞれ10l/分である。
このように構成した3kWタイプの電解液還流型電池の諸元を以下に示す。
1)フレーム寸法 250(W)×250(H)×20(T)
2)セル積層数 60(30×2)
3)電解液タンク容量 500l×2
4)還流ポンプ容量 毎分10l×2
5)陽極液 4価バナジウム硫酸塩水溶液(40wt%)
6)陰極液 2価バナジウム硫酸塩水溶液(40wt%)
7)電池電圧 80V
8)電力貯蔵容量 24kW
9)実効電気容量 3kW×8時間稼動
10)フレーム材料 硬質塩化ビニール樹脂
11)イオン透過膜 陰イオン透過膜
12)電極材料 繊維状活性炭
13)導電電極材料 導電性プラスチック(炭素+エポキシ樹脂)
14)集電電極材料 銅(ニッケルめっき)
1)フレーム寸法 250(W)×250(H)×20(T)
2)セル積層数 60(30×2)
3)電解液タンク容量 500l×2
4)還流ポンプ容量 毎分10l×2
5)陽極液 4価バナジウム硫酸塩水溶液(40wt%)
6)陰極液 2価バナジウム硫酸塩水溶液(40wt%)
7)電池電圧 80V
8)電力貯蔵容量 24kW
9)実効電気容量 3kW×8時間稼動
10)フレーム材料 硬質塩化ビニール樹脂
11)イオン透過膜 陰イオン透過膜
12)電極材料 繊維状活性炭
13)導電電極材料 導電性プラスチック(炭素+エポキシ樹脂)
14)集電電極材料 銅(ニッケルめっき)
本発明は以上のように構成したので、比較的大容量で長寿命の電解液還流型電池を廉価に提供することができる。これを用いて、比較的電力需要の少ない夜間に電力を充電して、需要の多い日中に逐電した電力を放電するなど、電力需要の平均化、電力の低価格化に資することができるなど用途が広く、産業上の広い分野で利用の可能性が大きい。
1 電解液入口
2 電解液出口
3 陽極室
4 陰極室
5 イオン透過膜
6、7 活性炭電極
8、9 導電電極
10 セル
11 陽極液
12 陰極液
2 電解液出口
3 陽極室
4 陰極室
5 イオン透過膜
6、7 活性炭電極
8、9 導電電極
10 セル
11 陽極液
12 陰極液
Claims (4)
- イオン透過性の隔膜によって分離された正極液槽と負極液槽のそれぞれに、電解液からなる正極液および負極液を循環して酸化還元反応を行って充放電する電解液還流型の電池において、
前記正極液槽および負極液層のそれぞれに逆流防止弁を有する流入口および逆流防止弁を有する排出口を設けたことを特徴とする電解液還流型電池。 - 前記正極液槽および前記負極液槽を構成するセル容器がそれらの間に前記イオン透過性角膜を挟んで相互に圧接可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電解液還流型電池。
- 前記正極液槽を構成するセル容器と前記負極液槽を構成するセル容器との一方が雄型容器で他方が雌型容器であり、両者を圧接して作られた平型容器で単位電池を構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電解液還流型電池。
- 前記平型容器からなる単位電池は相互に積層可能で、積層することで直並列接続されることを特徴とする請求項3に記載の電解液還流型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006134662A JP2007305501A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 電解液還流型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006134662A JP2007305501A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 電解液還流型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007305501A true JP2007305501A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38839247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006134662A Pending JP2007305501A (ja) | 2006-05-15 | 2006-05-15 | 電解液還流型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007305501A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102544556A (zh) * | 2012-03-06 | 2012-07-04 | 北京百能汇通科技股份有限公司 | 带余能回收装置的液流电池系统及回收余能的方法 |
WO2019008681A1 (ja) | 2017-07-04 | 2019-01-10 | 株式会社Jast研究所 | 二次電池及び二次電池の製造方法 |
CN109792068A (zh) * | 2016-09-30 | 2019-05-21 | 昭和电工株式会社 | 氧化还原液流电池 |
JP2021192341A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 株式会社岐阜多田精機 | レドックスフロー電池 |
JP2021192342A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 株式会社岐阜多田精機 | レドックスフロー電池 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61269866A (ja) * | 1985-05-23 | 1986-11-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レドツクスフロ−電池 |
JPH01213967A (ja) * | 1988-02-22 | 1989-08-28 | Agency Of Ind Science & Technol | 非連続循環型レドツクス電池 |
JP2001155758A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レドックスフロー2次電池のセルスタック |
JP2002237323A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Sumitomo Electric Ind Ltd | セルフレーム及びレドックスフロー電池 |
-
2006
- 2006-05-15 JP JP2006134662A patent/JP2007305501A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61269866A (ja) * | 1985-05-23 | 1986-11-29 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レドツクスフロ−電池 |
JPH01213967A (ja) * | 1988-02-22 | 1989-08-28 | Agency Of Ind Science & Technol | 非連続循環型レドツクス電池 |
JP2001155758A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レドックスフロー2次電池のセルスタック |
JP2002237323A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Sumitomo Electric Ind Ltd | セルフレーム及びレドックスフロー電池 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102544556A (zh) * | 2012-03-06 | 2012-07-04 | 北京百能汇通科技股份有限公司 | 带余能回收装置的液流电池系统及回收余能的方法 |
CN109792068A (zh) * | 2016-09-30 | 2019-05-21 | 昭和电工株式会社 | 氧化还原液流电池 |
WO2019008681A1 (ja) | 2017-07-04 | 2019-01-10 | 株式会社Jast研究所 | 二次電池及び二次電池の製造方法 |
KR20200024889A (ko) | 2017-07-04 | 2020-03-09 | 가부시키가이샤 옵티마이저 | 2차 전지 및 2차 전지의 제조 방법 |
JP2021192341A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 株式会社岐阜多田精機 | レドックスフロー電池 |
JP2021192342A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 株式会社岐阜多田精機 | レドックスフロー電池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070072067A1 (en) | Vanadium redox battery cell stack | |
US8709629B2 (en) | Systems and methods for redox flow battery scalable modular reactant storage | |
US20100092843A1 (en) | Venturi pumping system in a hydrogen gas circulation of a flow battery | |
Uchino et al. | Relationship between the redox reactions on a bipolar plate and reverse current after alkaline water electrolysis | |
US10468704B2 (en) | Hydrogen-redox flow battery assembly | |
CN1353870A (zh) | 氧化还原流体电池及其运作方法 | |
JP2015520484A (ja) | バナジウムフロー電池 | |
JP2023526343A (ja) | レドックスフロー電池及び電池システム | |
JP2015228364A (ja) | レドックスフロー電池 | |
JP2007305501A (ja) | 電解液還流型電池 | |
US9853454B2 (en) | Vanadium redox battery energy storage system | |
KR102258287B1 (ko) | 전기화학적 수소 압축기 | |
US20040180246A1 (en) | Self-contained fuel cell | |
KR101760983B1 (ko) | 플로우 배터리 및 플로우 배터리의 전해액 혼합 방지 방법 | |
WO2017035257A1 (en) | All-iron redox flow battery tailored for off-grid portable applications | |
JP2023526344A (ja) | レドックスフロー電池及び電池システム | |
CN103988352B (zh) | 具有增强耐久性的液流电池 | |
JPWO2018235419A1 (ja) | レドックスフロー電池 | |
KR101945529B1 (ko) | 플로우 전지 | |
TWI536651B (zh) | 電池模組 | |
CN109075367B (zh) | 氧化还原液流电池 | |
JP5679520B2 (ja) | レドックスフロー電池、 | |
JP3979774B2 (ja) | レドックスフロー電池 | |
JP2008117721A (ja) | 二次電池 | |
JP2023525875A (ja) | レドックスフロー電池用電極アセンブリ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120424 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120821 |