JP6999198B2 - はんだ付け装置 - Google Patents

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Description

この発明は、はんだ付け装置に関する。
はんだ付け装置の構成を開示した先行文献として、特開平9-320739号公報(特許文献1)、特開平11-54904号公報(特許文献2)、特開平11-54905号公報(特許文献3)、特開2008-41426号公報(特許文献4)、特開2016-41442号公報(特許文献5)、特開2018-20358号公報(特許文献6)、特開2011-142161号公報(特許文献7)、および、特開昭54-23056号公報(特許文献8)がある。
特許文献1に記載されたはんだ付け装置は、被接合物を加圧するヒータチップに溶接トランスを介して電流を供給するパルスヒート電源を含む。パルスヒート電源は、熱電対と、表示手段と、演算手段とを有している。熱電対は、ヒータチップに取付けられている。演算手段は、熱電対の出力から温度を繰り返し算出してヒータチップの温度の時間変化を求め、求めた温度の時間変化を表示手段に図形表示させる。
特許文献2に記載されたはんだ付け装置は、被接合部をヒータで押圧して加熱すると共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予め設定した温度プロファイルに追従させることにより被接合部を接合するパルスヒート式接合装置である。パルスヒート式接合装置は、ヒータ温度を検出するヒータ温度検出手段を備えており、ヒータ温度の上昇中における温度変化をきめ細かく監視して、ヒータの過熱を確実に防止することを図っている。
特許文献3に記載されたはんだ付け装置は、被接合部をヒータで押圧して加熱すると共に、ヒータ温度をフィードバックしてヒータ温度を予め設定した温度プロファイルに追従させることにより被接合部を接合するパルスヒート式接合装置である。パルスヒート式接合装置は、ヒータ温度を検出するヒータ温度検出手段を備えており、変化中のヒータ温度に適した押圧力を設定して一層きめ細かく最適な接合制御を行なうことにより、接合時にワークに伝わる熱量を減らすこと、または、被接合部から溶融したはんだの流出を防止することを図っている。
特許文献4に記載されたはんだ付け装置は、トランスの2次側に接続されたパルスヒート式リフロソルダリング装置であり、ヒータチップに電流を供給するパルスヒート電源を含む。パルスヒート電源は、ヒータチップに取り付けられた熱電対でヒータチップの温度に応じた電圧を検出している。パルスヒート電源においては、接合動作開始時の温度から帰還制御開始温度までは、位相制御部へのゲート信号をトランスの1次側への電流供給を全期間オンとして、帰還制御開始温度までは急峻に到達させ、帰還制御開始温度から接合温度までは、温度上昇時間の間中はほぼ線形に上昇させることにより、オーバーシュートを発生させることなく、接合温度まで短時間で到達させることを図っている。
特許文献5に記載されたはんだ付け装置は、基台に対して昇降可能かつ上下位置固定可能な昇降ヘッドに、下向きにばね付勢されたヒータチップを上下動可能に保持させ、昇降ヘッドを下降させてヒータチップをワークに押圧しつつ発熱させてワークを加熱加工する熱加工装置である。熱加工装置においては、昇降ヘッドは、基台に対して回転量が検出可能なモータで昇降制御され、かつ、モータの回転量から昇降ヘッドの昇降量が検出可能であり、昇降ヘッドが基準位置から下降してヒータチップがワークに接触してばねを予め設定された設定値まで圧縮するまでのモータ合計回転量を求め、この合計回転量からばねの設定圧縮量に相当する追加回転量を減算することによりワークの厚さを検出する。
特許文献6に記載されたはんだ付け装置である接合装置は、電極と、電源と、物理量検出手段と、記憶部と、温度検出部と、制御部とを備える。電極は、被接合物と当接する。物理量検出手段は、接合中の被接合物に係る物理量を検出する。記憶部は、物理量の望ましい時間変化を指定する物理量設定情報を記憶する。温度検出部は、電極または電極近傍の温度を検出する。制御部は、被接合物の接合を開始する前に、電極が被接合物と当接した状態または当接していない状態で、温度検出部によって検出される温度が予備加熱温度になるように、電源から電極への通電量を制御し、予備加熱後の接合中に検出される物理量の時間変化が物理量設定情報で指定される時間変化と一致するように、電源から電極への通電量を制御する。
特許文献7に記載されたはんだ付け装置における半田溶融検出装置は、移送部と、外力推定部と、制御部とを備える。移送部は、基板または半田ごてを載置した可動部を有し、移送して基板とはんだごてを接触させて半田付けを行なう。外力推定部は、基板と半田ごてが接触して移送部を停止した直後からの可動部に加わる接触力の変化量を推定する。制御部は、外力推定部により推定された変化量に基づいて、半田の溶融状態を検出する。
特許文献8に記載されたはんだ付け装置においては、半田ごての先が被半田付部に接触したことを検出する接触検出器を設け、接触検出器から得られる信号にもとづいて半田供給時間および半田付終了までの時間を制御するように構成されている。
特開平9-320739号公報 特開平11-54904号公報 特開平11-54905号公報 特開2008-41426号公報 特開2016-41442号公報 特開2018-20358号公報 特開2011-142161号公報 特開昭54-23056号公報
はんだを加熱して溶融させる場合、はんだを含む被加熱部材の熱容量および熱伝導率によって、はんだの溶融過程が異なる。はんだの溶融過程に対応して、加熱部による加熱および加熱停止をしなければ、はんだの過加熱および加熱不足を抑制することができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、はんだの溶融過程に対応して、加熱部による加熱および加熱停止をすることにより、はんだの過加熱および加熱不足を抑制できる、はんだ付け装置を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に基づくはんだ付け装置は、第1はんだバンプを有する付設部材を被接合部材に接合する。本発明の第1局面に基づくはんだ付け装置は、支持部と、押付部と、第1加熱部と、第1検出部と、制御部とを備えている。支持部は、被接合部材を支持する。押付部は、第1はんだバンプが被接合部材に接するように、付設部材を被接合部材に押し付ける。第1加熱部は、第1はんだバンプを加熱する。第1検出部は、第1変化量を検出する。第1変化量は、付設部材における、第1はんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化量である。制御部は、第1検出部および第1加熱部の各々に接続されている。制御部は、第1変化量に対応して第1加熱部による加熱を停止させる。
本発明の第2局面に基づくはんだ付け装置は、第1はんだバンプと第2はんだバンプとを有する付設部材を被接合部材に接合する。本発明の第2局面に基づくはんだ付け装置は、第1加熱部と、第2加熱部と、第1副作動部と、第2副作動部と、主作動部とを備えている。第1加熱部は、付設部材に接触して第1はんだバンプを加熱する。第2加熱部は、付設部材に接触して第2はんだバンプを加熱する。第1副作動部は、第1加熱部のみを上下方向に移動させる。第2副作動部は、第2加熱部のみを上下方向に移動させる。主作動部は、第1加熱部と第2加熱部と第1副作動部と第2副作動部とを同時に上下方向に移動させる。
本発明の第2局面に基づくはんだ付け装置の一形態においては、はんだ付け装置が、支持部と、押付部と、第1検出部と、第2検出部と、制御部とをさらに備えている。支持部は、被接合部材を支持する。押付部は、第1はんだバンプおよび第2はんだバンプの各々が被接合部材に接するように、付設部材を被接合部材に押し付ける。第1検出部は、付設部材における、第1はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第1変化量を検出する。第2検出部は、付設部材における、第2はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第2変化量を検出する。制御部は、第1検出部、第2検出部、第1副作動部、および、第2副作動部の各々に接続されている。制御部は、第1変化量に対応して第1副作動部のみを上昇させて第1加熱部による加熱を停止させ、かつ、第2変化量に対応して第2副作動部のみを上昇させて第2加熱部による加熱を停止させる。
本発明に基づくはんだ付け装置によれば、はんだの溶融過程に対応して、加熱部による加熱および加熱停止をすることにより、はんだの過加熱および加熱不足を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の構成を示す側面図である。 図1のはんだ付け装置の一部をII-II線矢印方向から見た正面図である。 図2のはんだ付け装置の一部をIII-III線矢印方向から見た断面図である。 図2のはんだ付け装置の一部を矢印IV方向から見た平面図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御系統を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、予備はんだを供給する直前の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、予備はんだを供給している状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部および第2加熱部の各々が加熱中である状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部は加熱中であり、第2加熱部は加熱を停止した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部および第2加熱部の各々が加熱を停止した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第1の制御シークエンスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第1の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第2の制御シークエンスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第2の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第3の制御シークエンスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第3の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の構成を示す側面図である。図2は、図1のはんだ付け装置の一部をII-II線矢印方向から見た正面図である。図3は、図2のはんだ付け装置の一部をIII-III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図2のはんだ付け装置の一部を矢印IV方向から見た平面図である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置100は、付設部材10を被接合部材20に接合する。図2に示すように、付設部材10は、第1はんだバンプ11Aと第2はんだバンプ11Bとを有している。第2はんだバンプ11Bは、第1はんだバンプ11Aと間隔をあけて位置している。第1はんだバンプ11Aおよび第2はんだバンプ11Bの各々により、付設部材10が被接合部材20に接合される。付設部材10は、たとえば、金属で形成された電気接続端子である。
被接合部材20は、たとえば、銀ペースト23が表面に印刷されたガラス板21、または、本実施形態のように、セラミック部22を介して銀ペースト23が表面に印刷されたガラス板21などを用いることができる。このようなガラス板21を用いる場合、付設部材10は、銀ペースト23上に載置された状態で被接合部材20と接合される。
図1~図4に示すように、はんだ付け装置100は、支持部110と、押付部120と、第1加熱部130Aと、第2加熱部130Bと、第1副作動部140Aと、第2副作動部140Bと、主作動部150と、第1検出部160Aと、第2検出部160Bと、制御部170とを備えている。
図1および図2に示すように、支持部110は、被接合部材20を支持する。本実施形態においては、被接合部材20は支持部110に載置されている。支持部110は、付設部材10の直下に位置する開口部111を含んでいる。被接合部材20は、開口部111を覆うように、開口部111の外周上に載置されている。
支持部110を互いの間に挟むように、第1支柱1aおよび第2支柱1bが配置されている。第1支柱1aおよび第2支柱1bの各々は、支持部110と同じ床面上に載置される。図1においては、第1支柱1aおよび第2支柱1bの各々の上端部のみ図示している。
本実施形態において、押付部120は、支持部110の上方に配置されている。押付部120は、固定部121によって第1支柱1aに固定されている。固定部121は、後述する第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に対して、後述する主作動部150側とは反対側に位置している。
押付部120は、固定部121の下方において固定部121に接続される複数の保持部付勢部材122と、複数の保持部付勢部材122の下方において複数の保持部付勢部材122の各々に接続される中間部123を含んでいる。複数の保持部付勢部材122の各々は、中間部123を下方向に付勢している。本実施形態においては、複数の保持部付勢部材122の各々の保持部付勢部材122は、圧縮コイルばねで構成されている。
押付部120は、中間部123の下方において中間部123に接続された保持部124をさらに含んでいる。保持部124は、第1アーム部124aと、第2アーム部124bとで構成されている。
第1アーム部124aは、中間部123の下方から主作動部150側に向かって延びた後、支持部110に向かって下方に延びている。第1アーム部124aの先端部は、付設部材10に対して第1支柱1a側に位置している。
第2アーム部124bは、中間部123の下方から、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの間を通って主作動部150側に向かって延びた後、支持部110に向かって下方に延びている。第2アーム部124bの先端部は、付設部材10に対して第2支柱1b側に位置している。
付設部材10は、第1アーム部124aの先端部と第2アーム部124bの先端部とに挟みこまれることによって保持される。付設部材10は、中間部123および保持部124を介して、保持部付勢部材122によって下方に付勢される。
上記の構成により、本実施形態における押付部120は、第1はんだバンプ11Aおよび第2はんだバンプ11Bの各々が被接合部材20に接するように、付設部材10を保持しつつ、付設部材10を被接合部材20に押し付ける。
また、図1に示すように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、予備加熱部190をさらに備えている。予備加熱部190は、支持部110を間に挟んで被接合部材20とは反対側に位置している。予備加熱部190は、開口部111の下方に位置している。すなわち、予備加熱部190は、被接合部材20において付設部材10が接合される面とは反対側に位置する面から、付設部材10を加熱する。
本実施形態において、予備加熱部190は、ハロゲンランプである。ハロゲンランプは主に赤外線を放出する。ハロゲンランプから放出される赤外線は、ガラスの透過率が比較的高い。このため、ハロゲンランプである予備加熱部190から放出される光は、被接合部材20におけるガラス板21を透過して、セラミック部22、銀ペースト23、付設部材10を効率よく加熱することができる。
なお、図1および図2においては、構成の理解を容易にするため、付設部材10と第1アーム部124aとの間、および、付設部材10と第2アーム部124bとの間、の各々に隙間を空けて保持部124が示されている。また、押付部120は、上記の構成には限定されず、クリップなどの挟持部材であってもよい。この場合、付設部材10と被接合部材20とは、上記挟持部材によって上下方向から挟み込まれることによって、互いに押し付けられる。
主作動部150は、第1加熱部130Aと第2加熱部130Bと第1副作動部140Aと第2副作動部140Bとを同時に上下方向に移動させる。まず、本実施形態における主作動部150の構成の概要について説明する。
図1~図4に示すように、主作動部150は、上下方向に広がる背面板部151、背面板部151を上下から挟む上面板部152および下面板部153を含む。背面板部151は、第1面151aが、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に向くように位置している。
上面板部152は、背面板部151の上端部から第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に向かって延出している。下面板部153は、背面板部151の下端部から第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に向かって延出している。上面板部152および下面板部153は、互いに平行となるように対向している。
主作動部150は、第1主スライド部154をさらに含む。第1主スライド部154は、背面板部151の第1面151aとは反対側に位置する第2面151bと接続されている。
主作動部150は、主アクチュエータ155を含む。主アクチュエータ155には、第1主スライド部154が上下方向にスライド可能に組付けられている。主アクチュエータ155は、第2支柱1bに固定されている。本実施形態においては、主アクチュエータ155は、エアシリンダで構成されている。ただし、主アクチュエータ155は、エアシリンダに限られず、油圧シリンダまたはサーボモータなどの他の駆動機構であってもよい。
上記の構成により、主作動部150は、第1主スライド部154に対して固定された部材を上下方向にスライド可能に構成されている。
次に、第1加熱部130Aについて説明する。本実施形態において、第1加熱部130Aは、付設部材10に接触して第1はんだバンプ11Aを加熱する。具体的には、第1加熱部130Aは、付設部材10における、第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aに、接触して第1はんだバンプ11Aを加熱する。図1~図4には、第1加熱部130Aが第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aに接触する前の状態のはんだ付け装置100が示されている。
第1加熱部130Aは、上下方向に延在している。先端部131Aは、第1加熱部130Aの下端に位置している。本実施形態において、第1加熱部130Aは、先端部131Aに凹部132Aが形成されている。凹部132Aの詳細については後述する。
第1加熱部130Aは、主作動部150の第1主スライド部154に間接的に接続されている。図2および図3に示すように、主作動部150は、背面板部151の第1面151a上において上下方向に延在する第1レール156Aをさらに含んでいる。第1レール156Aには、第1副スライド部136Aが上下方向にスライド可能に組み付けられている。
第1副スライド部136Aには、第1レール156A側と反対側において、第1把持部133Aが接続されている。第1把持部133Aは、背面板部151に向かう方向とは反対方向に延在している。第1把持部133Aは、背面板部151側とは反対側の端部において、第1加熱部130Aを把持している。
図1~図3に示すように、主作動部150の下面板部153の上面には、第1下部ストッパ157Aが設けられている。はんだ付け装置100が、加熱動作に入る前の状態において、第1把持部133Aは、第1下部ストッパ157Aの上端面に接触している。すなわち、主作動部150に対する第1加熱部130Aの初期位置は、第1下部ストッパ157Aによって設定される。
図2および図3に示すように、主作動部150の上面板部152の下面側には、第1付勢部材158Aが配置されている。第1付勢部材158Aは、第1把持部133Aの上面側に位置している。主作動部150の上面板部152には、第1付勢部材158Aの上端を固定するためのフランジを有する第1付勢受け部159Aが設けられている。第1付勢部材158Aは、付勢力により第1把持部133Aを常に下方に付勢している。第1下部ストッパ157A、第1付勢部材158A、および、第1付勢受け部159Aの各々は、上下方向に並ぶように配置されている。本実施形態においては、第1付勢部材158Aは、圧縮コイルばねで構成されている。
上記のように構成されることで、主アクチュエータ155が第1主スライド部154を上下方向に移動させることにより、主作動部150は、第1加熱部130Aを上下方向のに移動させることができる。
次に、第1副作動部140Aについて説明する。図1~図3に示すように、本実施形態においては、第1副作動部140Aは、下面板部153に設けられている。図2に示すように、第1副作動部140Aは、第1下部ストッパ157Aに対し、後述する第2下部ストッパ157Bとは反対側に位置している。
第1副作動部140Aは、第1押上部141Aと、第1副アクチュエータ142Aとで構成されている。第1副アクチュエータ142Aは、第1押上部141Aを上下方向に移動させることができる。本実施形態においては、第1副アクチュエータ142Aは、エアシリンダで構成されている。ただし、第1副アクチュエータ142Aは、エアシリンダに限られず、油圧シリンダまたはサーボモータなどの他の駆動機構であってもよい。
第1押上部141Aの上方には、第1把持部133Aが位置している。第1押上部141Aは、上方に移動することで、上面において第1把持部133Aと接触可能である。第1押上部141Aは、第1把持部133Aに接触した状態から、第1付勢部材158Aの付勢力に抗して、第1把持部133Aを押し上げることができる。
また、第1押上部141Aが、第1把持部133Aを押し上げている状態の位置から下方に移動することで、第1把持部133Aは、第1付勢部材158Aの付勢力によって、第1押上部141Aの上面と接触しつつ下方に移動する。
なお、本実施形態においては、第1把持部133Aの下面に第1被押上部134Aが設けられている。第1押上部141Aは、第1被押上部134Aを介して第1把持部133Aと接触する。
上記のように構成されることで、第1副作動部140Aは、第1加熱部130Aのみを上下方向に移動させることができる。すなわち、第1副作動部140Aは、第2加熱部130Bと連動することなく、第1加熱部130Aを上下方向に移動させることができる。
次に、第2加熱部130Bについて説明する。本実施形態において、第2加熱部130Bは、第2はんだバンプ11Bを有する付設部材10に対して、付設部材10に接触して第2はんだバンプ11Bを加熱する。具体的には、図2に示すように、第2加熱部130Bは、付設部材10における、第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bに、接触して第2はんだバンプ11Bを加熱する。なお、図1~図4には、第2加熱部130Bが第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bに接触する前の状態のはんだ付け装置100が示されている。
第2加熱部130Bは、上下方向に延在している。先端部131Bは、第2加熱部130Bの下端に位置している。本実施形態においては、第2加熱部130Bは、先端部131Bに凹部132Bが形成されている。凹部132Bの詳細については後述する。
第2加熱部130Bは、主作動部150の第1主スライド部154に間接的に接続されている。図2に示すように、主作動部150は、背面板部151の第1面151a上において上下方向に延在する第2レール156Bをさらに含んでいる。第2レール156Bには、第2副スライド部が上下方向にスライド可能に組み付けられている。
第2副スライド部には、第2レール156B側と反対側において、第2把持部133Bが接続されている。第2把持部133Bは、背面板部151に向かう方向とは反対方向に延在している。第2把持部133Bは、背面板部151側とは反対側の端部において、第2加熱部130Bを把持している。
図2に示すように、主作動部150の下面板部153の上面には、第2下部ストッパ157Bが設けられている。はんだ付け装置100が、加熱動作に入る前の状態において、第2把持部133Bは、第2下部ストッパ157Bの上端面に接触している。すなわち、主作動部150に対する第2加熱部130Bの初期位置は、第2下部ストッパ157Bによって設定される。
図2に示すように、主作動部150の上面板部152の下面側には、第2付勢部材158Bが配置されている。第2付勢部材158Bは、第2把持部133Bの上面側に位置している。主作動部150の上面板部152には、第2付勢部材158Bの上端を固定するためのフランジを有する第2付勢受け部159Bが設けられている。第2付勢部材158Bは、付勢力により第2把持部133Bを常に下方に付勢している。第2下部ストッパ157B、第2付勢部材158B、および、第2付勢受け部159Bの各々は、上下方向に並ぶように配置されている。本実施形態においては、第2付勢部材158Bは、圧縮コイルばねで構成されている。
上記のように構成されることで、主アクチュエータ155が第1主スライド部154を上下方向に移動させることにより、主作動部150は、第2加熱部130Bを上下方向に移動させることができる。
次に、第2副作動部140Bについて説明する。図2に示すように、本実施形態においては、第2副作動部140Bは、下面板部153に設けられている。第2副作動部140Bは、第2下部ストッパ157Bに対し、第1下部ストッパ157Aとは反対側に位置している。
第2副作動部140Bは、第2押上部141Bと、第2副アクチュエータ142Bとで構成されている。第2副アクチュエータ142Bは、第2押上部141Bを上下方向に移動させることができる。本実施形態においては、第2副アクチュエータ142Bは、エアシリンダで構成されている。ただし、第2副アクチュエータ142Bは、エアシリンダに限られず、油圧シリンダまたはサーボモータなどの他の駆動機構であってもよい。
第2押上部141Bの上方には、第2把持部133Bが位置している。第2押上部141Bは、上方に移動することで、上面において第2把持部133Bと接触可能である。第2押上部141Bは、第2把持部133Bに接触した状態から、第2付勢部材158Bの付勢力に抗して、第2把持部133Bを押し上げることができる。
また、第2押上部141Bが、第2把持部133Bを押し上げている状態の位置から下方に移動することで、第2把持部133Bは、第2付勢部材158Bの付勢力によって、第2押上部141Bの上面と接触しつつ下方に移動する。
なお、本実施形態においては、第2把持部133Bの下面に第2被押上部134Bが設けられている。第2押上部141Bは、第2被押上部134Bを介して第2把持部133Bと接触する。
上記のように構成されることで、第2副作動部140Bは、第2加熱部130Bのみを上下方向に移動させることができる。すなわち、第2副作動部140Bは、第1加熱部130Aと連動することなく、第2加熱部130Bを上下方向に移動させることができる。
また、上記の構成により、主作動部150は、第1加熱部130Aと第2加熱部130Bと第1副作動部140Aと第2副作動部140Bとを同時に上下方向に移動させることができる。
次に、第1検出部160Aおよび第2検出部160Bについて説明する。図1~図4に示すように、本実施形態において、第1検出部160Aおよび第2検出部160Bの各々は、主作動部150に設けられている。具体的には、第1検出部160Aおよび第2検出部160Bの各々は、上面板部152に設けられている。
第1検出部160Aは、第1伸縮部161Aと、第1接触子162Aとを有している。第1伸縮部161Aは、上面板部152の下面側において上面板部152に取付けられている。第1伸縮部161Aは、上下方向に伸縮可能である。
第1接触子162Aは、第1伸縮部161Aの下端に設けられている。第1接触子162Aの下端は、第1把持部133Aと常に接触している。すなわち、第1把持部133Aが主作動部150に対して上下方向に移動するとき、第1接触子162Aの下端は、第1把持部133Aの上面に追随して上下方向に移動する。これにより、第1接触子162Aは、主作動部150に対する、第1加熱部130Aの上下方向の位置の変化を検出することができる。
本実施形態においては、第1把持部133Aの上面に第1被接触部135Aが設けられている。第1接触子162Aは、第1被接触部135Aを介して第1把持部133Aと接触する。
本実施形態においては、第1接触子162Aおよび第1押上部141Aの各々は、上下方向に並ぶように配置されている。
図2に示すように、第2検出部160Bは、第2伸縮部161Bと、第2接触子162Bとを有している。第2伸縮部161Bは、上面板部152の下面側において上面板部152に取付けられている。第2伸縮部161Bは、上下方向に伸縮可能である。
第2接触子162Bは、第2伸縮部161Bの下端に設けられている。第2接触子162Bの下端は、第2把持部133Bと常に接触している。すなわち、第2把持部133Bが主作動部150に対して上下方向に移動するとき、第2接触子162Bの下端は、第2把持部133Bの上面に追随して上下方向に移動する。これにより、第2接触子162Bは、主作動部150に対する、第2加熱部130Bの上下方向の位置の変化を検出することができる。
本実施形態においては、第2把持部133Bの上面に第2被接触部135Bが設けられている。第2接触子162Bは、第2被接触部135Bを介して第2把持部133Bと接触する。
本実施形態においては、第2接触子162Bおよび第2押上部141Bの各々は、上下方向に並ぶように配置されている。
図5は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御系統を示すブロック図である。図5に示すように、制御部170は、第1検出部160A、第2検出部160B、第1加熱部130A、第2加熱部130Bおよび主作動部150の各々に電気的に接続されている。
制御部170には、第1検出部160Aおよび第2検出部160Bの各々の検出信号が入力される。制御部170は、入力された検出信号に基づいて、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々の加熱を開始または停止させる。
制御部170は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々の加熱温度および加熱時間を制御する。本実施形態において、制御部170は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々の加熱を開始させる際には、主作動部150を作動させる。制御部170は、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる際には、第1副作動部140Aを作動させる。制御部170は、第2加熱部130Bによる加熱を停止させる際には、第2副作動部140Bを作動させる。
制御部170によるはんだ付け装置100の制御と、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々の動作との詳細については後述する。
本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に予備はんだを供給可能に構成されている。図6は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、予備はんだを供給する直前の状態を示す図である。図7は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、予備はんだを供給している状態を示す図である。
図6および図7に示すように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、供給部180をさらに備えている。本実施形態においては、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々に、1対1で対応するように、2つの供給部180が設けられている。なお、供給部180は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bのいずれか一方に対応して設けられていてもよい。
第1加熱部130Aに対応して設けられた供給部180は、先端部131Aに形成された凹部132Aの内面上に予備はんだ30を供給する。凹部132Aは、先端部131Aの下面の一部と、第2加熱部130B側とは反対側の面の一部とに、開口するように形成されている。先端部131Aの下面において凹部132Aが設けられていない部分が、付設部材10に接触する。
第2加熱部130Bに対応して設けられた供給部180は、先端部131Bに形成された凹部132Bの内面上に予備はんだ30を供給する。凹部132Bは、先端部131Bの下面の一部と、第1加熱部130A側とは反対側の面の一部とに、開口するように形成されている。先端部131Bの下面において凹部132Bが設けられていない部分が、付設部材10に接触する。
予備はんだ30は、内部にフラックスを有しつつ線状に延在するはんだで構成されている、糸はんだである。
まず、第1加熱部130Aに対応して設けられた供給部180について説明する。供給部180は、送りローラ181を含んでいる。送りローラ181は、送りローラ181の周面に接する予備はんだ30を先端部131Aに向かって送り込む。予備はんだ30は、供給部180に設けられた送りチューブ182内を通って進み、送りチューブ182の先端から排出される。
送りチューブ182の先端にはガイド部183が設けられている。ガイド部183は、先端部131Aの側面の外形に沿う湾曲形状を有している。ガイド部183が先端部131Aに押し当てられた状態で送りチューブ182の先端から予備はんだ30が排出されることにより、予備はんだ30が凹部132Aの内面上に供給される。
ガイド部183には、排気チューブ184が接続されている。排気チューブ184は、予備はんだ30の供給中に蒸発したフラックスを排気する。
上記の構成により、供給部180は、第1加熱部130Aにおける付設部材10に接触する先端部131Aに、予備はんだ30を供給することができる。予備はんだ30を供給する際には、第1加熱部130Aの先端部131Aは加熱された状態になっている。予備はんだ30が先端部131Aに供給されると、予備はんだ30は加熱されて溶融した状態で先端部131Aに付着する。先端部131Aに予備はんだ30が溶融した状態で付着している間に、はんだ付けが実行される。
第2加熱部130Bに対応して設けられた供給部180も、第1加熱部130Aに対応して設けられた供給部180と同様に、第2加熱部130Bにおける付設部材10に接触する先端部131Bに、予備はんだ30を供給することができる。具体的には、ガイド部183が先端部131Bに押し当てられた状態で送りチューブ182の先端から予備はんだ30が排出されることにより、予備はんだ30が凹部132Bの内面上に供給される。
本実施形態においては、供給部180は、刃部185をさらに含んでいる。刃部185は、送りローラ181との間で予備はんだ30を挟みつつ送りローラ181とともに回転することにより、予備はんだ30の延在方向に沿って外側から予備はんだ30に切れ込みを形成する。
切れ込みが形成された予備はんだ30は、内部のフラックスが露出する。このため、予備はんだ30が溶融する際に、フラックスが蒸発しやすくすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置100の動作について説明する。以下の動作の説明においては、第2加熱部130Bが第1加熱部130Aより先に加熱を停止するときの動作について説明する。本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、第1加熱部130Aより先に第2加熱部130Bが加熱を停止してもよいし、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々が同時に加熱を停止してもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部および第2加熱部の各々が加熱中である状態を示す図である。図9は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部は加熱中であり、第2加熱部は加熱を停止した状態を示す図である。図10は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置において、第1加熱部および第2加熱部の各々が加熱を停止した状態を示す図である。
本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、はんだ付けを開始すると、図8に示すように、主作動部150が支持部110に対して接近するように下方に移動する。具体的には、主アクチュエータ155が駆動することにより、第1主スライド部154が下方にスライドすることによって、主作動部150が下降する。
主作動部150が支持部110に接近するように下降することにより、第1加熱部130Aは、付設部材10における第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aに接触して、第1はんだバンプ11Aを加熱する。なお、予備はんだ30の供給は、第1加熱部130Aを付設部材10に接触させる前に行われている。
主作動部は150の下降量は、制御部170によって設定される。主作動部150の下降によって、第1加熱部130Aの先端部131Aが付設部材10の部分12Aに当接することにより、第1加熱部130Aが停止する。第1加熱部130Aが停止した後も、主作動部150は、制御部170によって設定された下降量に達するまで下降する。
このとき、主作動部150は、第1把持部133Aの上面側に設けられた第1付勢部材158Aの付勢力に抗して下降する。すなわち、第1加熱部130Aが停止した後、第1加熱部130Aを把持する第1把持部133Aは、主作動部150に対して相対的に上昇する。
第1把持部133Aが主作動部150に対して相対的に上昇することにより、第1接触子162Aが第1把持部133Aによって押し上げられ、第1伸縮部161Aが縮められる。第1検出部160Aは、第1接触子162Aの高さの変位に基づいて、第1加熱部130Aの高さの変位を検出する。
主作動部150の下降量が設定値に達すると、主作動部150が停止する。図8には、主作動部150が停止した後のはんだ付け装置100の状態が示されている。制御部170は、この状態のときの第1加熱部130Aの高さを基準として、第1副作動部140Aを制御する。
第2加熱部130Bも、第1加熱部130Aと同様に動作する。そのため、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々において、略同時にはんだ付けが開始される。第2検出部160Bは、第2接触子162Bの高さの変位に基づいて、第2加熱部130Bの高さの変位を検出する。制御部170は、主作動部150の下降量が設定値に達したときの第2加熱部130Bの高さを基準として、第2副作動部140Bを制御する。
本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々において、個別に加熱を停止することができる。図9に示すはんだ付け装置100においては、第2はんだバンプ11Bが第1はんだバンプ11Aより先に溶融し、付設部材10と被接合部材20とが第2はんだバンプ11Bによってはんだ付けされた状態となっている。そのため、第1加熱部130Aによる加熱は継続され、第2加熱部130Bによる加熱は停止される。
制御部170は、第2検出部160Bからの検出信号に基づいて、第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。具体的には、制御部170は、第2副作動部140Bを作動させることによって第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。
制御部170は、第2副アクチュエータ142Bに信号を送ることで、第2押上部141Bを上方に移動させる。上方に移動した第2押上部141Bは、第2被押上部134Bに接触した後、さらに第2被押上部134Bを押し上げる。これにより、第2把持部133Bが第2付勢部材158Bの付勢力に抗して上昇する。結果として、第2加熱部130Bの先端部131Bが付設部材10から引き離される。このようにして、第2副作動部140Bが、第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。
図10に示すはんだ付け装置100においては、第1はんだバンプ11Aも溶融し、付設部材10と被接合部材20とが第1はんだバンプ11Aおよび第2はんだバンプ11Bの各々によってはんだ付けされた状態となっている。そのため、第1加熱部130Aによる加熱が停止される。
制御部170は、第1検出部160Aからの検出信号に基づいて、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。具体的には、制御部170は、第1副作動部140Aを作動させることによって第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。
上記のように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1副作動部140Aのみを上昇させることにより、第1加熱部130Aによる加熱を停止させることができる。本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第2副作動部140Bのみを上昇させることにより、第2加熱部130Bによる加熱を停止させることができる。なお、本実施形態において、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの各々は、加熱の停止時においても、加熱部に含まれるヒータに通電されているが、加熱の停止時にヒータへの通電が停止されてもよい。
ここで、図8に示す状態から図9に示す状態に至るまでの間の、第2はんだバンプ11Bが溶融する過程における、第2加熱部130Bの動きについて説明する。
図8に示す状態においては、第2加熱部130Bは、第2把持部133Bを介して、第2付勢部材158Bによって下方に付勢されている。これにより、第2加熱部130Bの先端部131Bは、付設部材10における第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bを押圧している。
一方、図8および図9に示すように、第2はんだバンプ11Bが溶融する過程において、上記部分12Bは、第2はんだバンプ11Bが溶融することで、わずかに下方に移動する。
第2加熱部130Bは、上記部分12Bの下方への移動に伴って下方に移動する。これに伴い、第2接触子162Bが第2被接触部135Bに接しつつ下方に移動し、第2伸縮部161Bが上下方向に伸びる。第2検出部160Bは、第2接触子162Bの下降量を、第2加熱部130Bの下降量として検出する。
このように、第2はんだバンプ11Bが溶融する過程において、第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bの高さの変化は、第2検出部160Bによって検出可能である。
さらに、第2はんだバンプ11Bと同様に、第1はんだバンプ11Aが溶融する過程においても、第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aの高さの変化は、第1検出部160Aによって検出可能である。
上記のように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1副作動部140Aと、第2副作動部140Bと、主作動部150とを備えている。第1副作動部140Aは、第1加熱部130Aのみを上下方向に移動させる。第2副作動部140Bは、第2加熱部130Bのみを上下方向に移動させる。主作動部150は、第1加熱部130Aと第2加熱部130Bと第1副作動部140Aと第2副作動部140Bとを同時に上下方向に移動させる。
このため、はんだの溶融過程に対応して、加熱部による加熱および加熱停止をすることにより、はんだの過加熱および加熱不足を抑制できる。具体的には、はんだが溶融した方の加熱部の加熱を停止することにより、はんだの過加熱を抑制するとともに、はんだが溶融していない方の加熱部の加熱を継続することにより、はんだの加熱不足を抑制することができる。
本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの少なくとも一方における、付設部材10に接触する先端部に予備はんだ30を供給する供給部180をさらに備える。予備はんだ30を供給することにより、加熱部から付設部材10への熱伝導を高くすることができるため、はんだバンプを溶融させるために必要な加熱時間を短縮することができる。
本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、予備はんだ30が、内部にフラックスを有しつつ線状に延在するはんだで構成されており、はんだ付け装置100は、予備はんだ30の延在方向に沿って外側から切れ込みを形成する刃部185をさらに備えている。このため、フラックスおよびはんだの飛散を防ぎつつ、はんだバンプを溶融させるために必要な加熱時間を短縮することができる。
本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、第1加熱部130Aおよび第2加熱部130Bの少なくとも一方は、先端部に凹部が形成されており、供給部180は、凹部の内面上に予備はんだ30を供給する。加熱部の先端の凹部内に予備はんだ30が供給されることにより、溶融した予備はんだ30が加熱部の先端から滴下することを抑制して、予備はんだ30を付設部材10に安定して付着させることができる。
本実施形態に係るはんだ付け装置100は、被接合部材20において付設部材10が接合される面とは反対側に位置する面から、付設部材10を加熱する予備加熱部190をさらに備えている。これにより、はんだバンプを溶融させるために必要な加熱時間を短縮することができる。
本実施形態に係るはんだ付け装置100において、予備加熱部190は、ハロゲンランプである。ハロゲンランプは、加熱開始までに要する立ち上がり時間が短いため、予備加熱に要する時間を短縮することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置100において、第1検出部160Aおよび第2検出部160Bの各々からの検出信号に基づいて加熱停止する際の、制御部170の制御フローの詳細について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第1の制御シークエンスを示すフローチャートである。図12は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第1の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。
図12においては、縦軸に付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さを示し、横軸に経過時間を示している。図12においては、第1はんだバンプ11A側のデータを実線で、第2はんだバンプ11B側のデータを点線で示している。
図11に示すように、本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、第1加熱部130Aの先端部131Aが付設部材10における第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aに接触することで、第1加熱部130Aによる加熱が開始される(S11工程)。第1加熱部130Aによる加熱の開始時の基準となる第1加熱部130Aの高さは、上記したとおり、第1検出部160Aによって検出される。
第1加熱部130Aによる加熱の開始後、第1検出部160Aは、第1変化量Raを検出する(S12工程)。図12に示すように、第1変化量Raは、付設部材10における、第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aの高さの単位時間あたりの変化量である。上記部分12Aの高さの変化は、上記したように第1検出部160Aによって検出される。すなわち、第1検出部160Aは、付設部材10における、第1はんだバンプ11Aの上方に位置する部分12Aに、接触した第1加熱部130Aの単位時間あたりの高さの変化量を第1変化量Raとして検出する。
次に、図11に示すように、第1変化量Raついての検出信号を第1検出部160Aから受信した制御部170は、第1変化量Raが閾値Pa1より大きいか否かを判断する(S13工程)。
第1変化量Raが閾値Pa1以下であれば、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が始まっていないと判断する。第1変化量Raが閾値Pa1を超えるまで、第1検出部160Aは継続して第1変化量Raを検出し(S12工程)、制御部170は第1変化量Raが閾値Pa1より大きいか否か判断する(S13工程)。
図12に示すように、第1変化量Raが閾値Pa1より大きくなった時点で、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が始まったものと判断する。その後、図11に示すように、第1検出部160Aは継続して第1変化量Raを検出する(S14工程)。
次に、制御部170は第1変化量Raが閾値Pa2より小さいか否か判断する(S15工程)。
第1変化量Raが閾値Pa2以上であれば、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が完了していないと判断する。第1変化量Raが閾値Pa2未満となるまで、第1検出部160Aは継続して第1変化量Raを検出し(S14工程)、制御部170は第1変化量Raが閾値Pa2より小さいか否か判断する(S15工程)。
図12に示すように、第1変化量Raが閾値Pa2より小さくなった時点で、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が完了したものと判断する。その時点から、図11に示すように、制御部170は、経過時間の計測を開始する(S16工程)。
図11に示すように、制御部170は、上記計測開始から設定時間Ta1が経過したか否か判断する(S17工程)。制御部170は、設定時間Ta1経過したときに、第1副作動部140Aに加熱停止の信号を送る。制御部170は、第1副作動部140Aのみを上昇させることで、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる(S18工程)。なお、設定時間Ta1は、0秒であってもよい。
上記のように、制御部170によって行なわれる第1の制御シークエンスにおいては、第1変化量Raに対応して、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。
上記のように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第1変化量Raを検出する第1検出部160Aと、第1検出部160Aおよび第1加熱部130Aの各々に接続され、第1変化量Raに対応して第1副作動部140Aのみを上昇させて第1加熱部130Aによる加熱を停止する、制御部170を備える。これにより、第1はんだバンプ11Aの溶融過程に対応して、第1加熱部130Aによる加熱停止をすることにより、第1はんだバンプ11Aの過加熱および加熱不足を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るはんだ付け装置100の制御部170によって行なわれる第1の制御シークエンスにおいては、第1加熱部130Aが加熱を開始して、第1変化量Raが閾値Pa1より大きくなった後、第1変化量Raが閾値Pa2より小さくなった時点から設定時間Ta1が経過したときに、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。これにより、付設部材10ごとに制御部170における設定値を変更することなく、はんだの溶融の開始および完了の各々について検出することができるため、容易にはんだの過加熱および加熱不足を抑制できる。
また、本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、第2加熱部130Bが第1加熱部130Aとは別々に制御される。本実施形態に係るはんだ付け装置100においては、第2加熱部130Bの先端部131Bが付設部材10における第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bに接触することで、第2加熱部130Bによる加熱が開始される。第2加熱部130Bによる加熱の開始時の基準となる第2加熱部130Bの高さは、上記したとおり、第2検出部160Bによって検出される。
第2加熱部130Bによる加熱の開始後、第2検出部160Bは、第2変化量Rbを検出する。図12に示すように、第2変化量Rbは、付設部材10における、第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bの高さの単位時間あたりの変化量である。上記部分12Bの高さの変化は、上記したように第2検出部160Bによって検出される。すなわち、第2検出部160Bは、付設部材10における、第2はんだバンプ11Bの上方に位置する部分12Bに、接触した第2加熱部130Bの単位時間あたりの高さの変化量を第2変化量Rbとして検出する。
次に、第2変化量Rbついての検出信号を第2検出部160Bから受信した制御部170は、第2変化量Rbが閾値Pb1より大きいか否かを判断する。
第2変化量Rbが閾値Pb1以下であれば、制御部170は、第2はんだバンプ11Bの溶融が始まっていないと判断する。第2変化量Rbが閾値Pb1を超えるまで、第2検出部160Bは継続して第2変化量Rbを検出し、制御部170は第2変化量Rbが閾値Pb1より大きいか否か判断する。
図12に示すように、第2変化量Rbが閾値Pb1より大きくなった時点で、制御部170は、第2はんだバンプ11Bの溶融が始まったものと判断する。その後、第2検出部160Bは継続して第2変化量Rbを検出する。
次に、制御部170は第2変化量Rbが閾値Pb2より小さいか否か判断する。
第2変化量Rbが閾値Pb2以上であれば、制御部170は、第2はんだバンプ11Bの溶融が完了していないと判断する。第2変化量Rbが閾値Pb2未満となるまで、第2検出部160Bは継続して第2変化量Rbを検出し、制御部170は第2変化量Rbが閾値Pb2より小さいか否か判断する。
図12に示すように、第2変化量Rbが閾値Pb2より小さくなった時点で、制御部170は、第2はんだバンプ11Bの溶融が完了したものと判断する。その時点から、制御部170は、経過時間の計測を開始する。
図12に示すように、制御部170は、上記計測開始から設定時間Tb1経過したか否か判断する。制御部170は、設定時間Tb1経過したときに、第2副作動部140Bに加熱停止の信号を送る。制御部170は、第2副作動部140Bのみを上昇させることで、第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。なお、設定時間Tb1は、0秒であってもよい。
上記のように、本実施形態に係るはんだ付け装置100は、第2変化量Rbを検出する第2検出部160Bと、第2検出部160Bおよび第2加熱部130Bの各々に接続され、第2変化量Rbに対応して第2副作動部140Bのみを上昇させて第2加熱部130Bによる加熱を停止する、制御部170を備える。これにより、第2はんだバンプ11Bの溶融過程に対応して、第2加熱部130Bによる加熱停止をすることにより、第2はんだバンプ11Bの過加熱および加熱不足を抑制することができる。
上記のように、制御部170によって行なわれる第1の制御シークエンスにおいては、第2変化量Rbに対応して、第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。このように、第2加熱部130Bは、第2検出部160Bからの検出信号に基づいて加熱が停止される。第2加熱部130Bは、第1加熱部130Aとは別々に制御される。
すなわち、制御部170は、第1変化量Raに対応して第1副作動部140Aのみを上昇させて第1加熱部130Aによる加熱を停止させ、かつ、第2変化量Rbに対応して第2副作動部140Bのみを上昇させて第2加熱部130Bによる加熱を停止させる。
第2加熱部130Bが第1加熱部130Aとは別々に制御されることにより、第1はんだバンプ11Aの溶融過程とは異なる第2はんだバンプ11Bの溶融過程に個別に対応して、第2加熱部130Bによる加熱を停止することにより、第1はんだバンプ11Aとともに第2はんだバンプ11Bの過加熱および加熱不足を抑制することができる。
なお、制御部170によって行なわれる制御シークエンスは、上記の第1の制御シークエンスに限れらない。
以下、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置100の制御部170によって行なわれる第2の制御シークエンスについて説明する。
図13は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第2の制御シークエンスを示すフローチャートである。図14は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第2の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。
図14においては、縦軸に付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さを示し、横軸に経過時間を示している。図14においては、第1はんだバンプ11A側のデータを実線で、第2はんだバンプ11B側のデータを点線で示している。
以下の第2の制御シークエンスの説明においては、第1加熱部130Aによる加熱の停止について説明するが、第2加熱部130Bによる加熱の停止についても同様である。また、第1の制御シークエンスと同様である工程については、説明を繰り返さない。
図13に示すように、第2の制御シークエンスにおいては、制御部170は、第1加熱部130Aによる加熱を開始(S21工程)した時点から、経過時間の計測を開始する(S22工程)。
図13および図14に示すように、制御部170は、上記計測開始から設定時間Ta2が経過したか否かを判断する(S23工程)。制御部170は、設定時間Ta2が経過した後、第1変化量Raを検出する(S24工程)。設定時間Ta2は、はんだの溶融の開始時間および完了時間の各々をあらかじめ推定して、加熱開始から溶融開始までにかかる時間よりも長く、かつ、加熱開始から溶融完了までにかかる時間よりも短くなるように設定される。第2加熱部130Bに対しても同様に、設定時間Tb2が設定される。
次に、制御部170は、第1変化量Raが閾値Pa2より小さいか否か判断する(S25工程)。第1変化量Raが閾値Pa2以上であれば、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が完了していないと判断する。第1変化量Raが閾値Pa2未満となるまで、第1検出部160Aは継続して第1変化量Raを検出し(S24工程)、制御部170は第1変化量Raが閾値Pa2より小さいか否か判断する(S25工程)。
図14に示すように、第1変化量Raが閾値Pa2より小さくなった時点で、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が完了したものと判断する。その時点から、図13に示すように、制御部170は、経過時間の計測を開始する(S26工程)。
図13および図14に示すように、制御部170は、上記計測開始から設定時間Ta1経過したか否かを判断する(S27工程)。制御部170は、設定時間Ta1が経過したときに、第1副作動部140Aに加熱停止の信号を送る。制御部170は、第1副作動部140Aのみを上昇させることで、第1加熱部130Aによる加熱が停止する(S28工程)。
上記のように、第2の制御シークエンスにおいては、制御部170は、第1加熱部130Aが加熱開始時から設定時間Ta2が経過した後、第1変化量Raが閾値Pa2より小さくなった時点から設定時間Ta1が経過したときに、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。これにより、第1変化量Raに対する閾値の設定を1つのみ行うことにより第1加熱部130Aによる加熱を停止できるため、制御シークエンスの設定を簡易にすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置100の制御部170によって行なわれる第3の制御シークエンスについて説明する。
図15は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第3の制御シークエンスを示すフローチャートである。図16は、本発明の一実施形態に係るはんだ付け装置の制御部によって行なわれる第3の制御シークエンスを、付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化を示すグラフに対応して記載したタイムチャートである。
図16においては、縦軸に付設部材におけるはんだバンプの上方に位置する部分の高さを示し、横軸に経過時間を示している。図16においては、第1はんだバンプ11A側のデータを実線で、第2はんだバンプ11B側のデータを点線で示している。
以下の第3の制御シークエンスの説明においては、第1加熱部130Aによる加熱の停止について説明するが、第2加熱部130Bによる加熱の停止についても同様である。また、第1の制御シークエンスまたは第2の制御シークエンスと同様である工程については、説明を繰り返さない。
図15に示すように、第3の制御シークエンスにおいては、制御部170が、第1加熱部130Aによる加熱を開始(S31工程)した後、第1検出部160Aは、第1変化量Raを検出する(S32工程)。第1変化量Raについての検出信号を第1検出部160Aから受信した制御部170は、第1変化量Raが閾値Pa3より大きいか否かを判断する(S33工程)。なお、第2検出部160Bにおいても同様に、第2変化量Rbが検出され、制御部170は、第2変化量Rbが閾値Pb3より大きいか否かを判断する。
制御部170は、第1変化量Raが閾値Pa3以下であれば、第1はんだバンプ11Aの溶融が始まっていないと判断する。第1変化量Raが閾値Pa3を超えるまで、第1検出部160Aは継続して第1変化量Raを検出し(S32工程)、制御部170は第1変化量Raが閾値Pa3より大きいか否か判断する(S33工程)。
図16に示すように、第1変化量Raが閾値Pa3より大きくなった時点で、制御部170は、第1はんだバンプ11Aの溶融が開始したものと判断する。その時点から、図15に示すように、制御部170は、経過時間の計測を開始する(S34工程)。
図15および図16に示すように、制御部170は、上記計測開始から設定時間Ta3が経過したか否かを判断する(S35工程)。制御部170は、設定時間Ta3が経過したときに、第1副作動部140Aに加熱停止の信号を送る。制御部170は、第1副作動部140Aのみを上昇させることで、第1加熱部130Aによる加熱が停止する(S36工程)。
設定時間Ta3は、はんだの溶融の完了時間をあらかじめ推定して、加熱開始から溶融完了までにかかる時間よりも長くなるように設定される。第2加熱部130Bに対しても同様に、設定時間Tb3が設定される。
上記のように、本実施形態に係るはんだ付け装置100において、制御部170は、第1加熱部130Aが加熱を開始して、第1変化量Raが閾値Pa3より大きくなった時点から設定時間Ta3が経過したときに、第1加熱部130Aによる加熱を停止させる。これにより、溶融完了時点を検出することなく加熱を停止させることができるため、はんだの溶融時間が短いような付設部材10と被接合部材20との組み合わせであっても、第1加熱部130Aによる加熱を停止することができる。
なお、加熱部による加熱方法は、上記のように、ヒータなどの加熱源を付設部材10に接触させて加熱する方法に限定されない。加熱部による加熱方法は、付設部材10に電流を流すことによる抵抗加熱、または、付設部材10に温風を吹き付ける温風加熱であってもよい。また、加熱部は、押付部120と一体で構成されていてもよい。
また、加熱部による加熱の停止方法は、上記のように、ヒータなどの加熱源を付設部材10から引き離す方法に限定されない。加熱部による加熱停止方法は、加熱部への通電の停止であってもよいし、温風加熱の場合は送風の停止であってもよい。
また、検出部の構成は、上記の構成に限定されない。たとえば、主作動部150に取付けられたレーザ変位センサによって、はんだバンプの上方に位置する部分の高さの単位時間あたりの変化量を検出するようにしてもよい。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1a 第1支柱、1b 第2支柱、10 付設部材、11A,11B はんだバンプ、12A,12B 部分、20 被接合部材、21 ガラス板、22 セラミック部、23 銀ペースト、100 はんだ付け装置、110 支持部、111 開口部、120 押付部、121 固定部、122 保持部付勢部材、123 中間部、124 保持部、124a 第1アーム部、124b 第2アーム部、130A 第1加熱部、130B 第2加熱部、131A,131B 先端部、132A,132B 凹部、133A 第1把持部、133B 第2把持部、134A 第1被押上部、134B 第2被押上部、135A 第1被接触部、135B 第2被接触部、136A 第1副スライド部、140A 第1副作動部、140B 第2副作動部、141A 第1押上部、141B 第2押上部、142A 第1副アクチュエータ、142B 第2副アクチュエータ、150 主作動部、151 背面板部、151a 第1面、151b 第2面、152 上面板部、153 下面板部、154 第1主スライド部、155 主アクチュエータ、156A 第1レール、156B 第2レール、157A 第1下部ストッパ、157B 第2下部ストッパ、158A 第1付勢部材、158B 第2付勢部材、159A 第1付勢受け部、159B 第2付勢受け部、160A 第1検出部、160B 第2検出部、161A 第1伸縮部、161B 第2伸縮部、162A 第1接触子、162B 第2接触子、170 制御部、180 供給部、181 ローラ、182 チューブ、183 ガイド部、184 排気チューブ、185 刃部、190 予備加熱部。

Claims (14)

  1. 第1はんだバンプを有する付設部材を被接合部材に接合するはんだ付け装置であって、
    前記被接合部材を支持する支持部と、
    前記第1はんだバンプが前記被接合部材に接するように、前記付設部材を前記被接合部材に押し付ける押付部と、
    前記第1はんだバンプを加熱する第1加熱部と、
    前記付設部材における、前記第1はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第1変化量を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部および前記第1加熱部の各々に接続され、前記第1変化量に対応して前記第1加熱部による加熱を停止させる制御部とを備える、はんだ付け装置。
  2. 前記制御部は、前記第1加熱部が加熱を開始して、前記第1変化量が閾値より大きくなった後、前記第1変化量が前記閾値より小さくなった時点から設定時間が経過したときに、前記第1加熱部による加熱を停止させる、請求項1に記載のはんだ付け装置。
  3. 前記制御部は、前記第1加熱部が加熱開始時から設定時間が経過した後、前記第1変化量が閾値より小さくなった時点から設定時間が経過したときに、前記第1加熱部による加熱を停止させる、請求項1に記載のはんだ付け装置。
  4. 前記制御部は、前記第1加熱部が加熱を開始して、前記第1変化量が閾値より大きくなった時点から設定時間が経過したときに、前記第1加熱部による加熱を停止させる、請求項1に記載のはんだ付け装置。
  5. 前記付設部材は、前記第1はんだバンプと間隔をあけて位置する第2はんだバンプをさらに有し、
    前記第2はんだバンプをさらに有する前記付設部材に対して、前記第2はんだバンプを加熱する第2加熱部と、
    前記付設部材における、前記第2はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第2変化量を検出する第2検出部とをさらに備え、
    前記押付部は、前記第1はんだバンプおよび前記第2はんだバンプの各々が前記被接合部材に接するように、前記第2はんだバンプをさらに有する前記付設部材を前記被接合部材に押し付け、
    前記制御部は、前記第2検出部および前記第2加熱部の各々にさらに接続され、前記第2変化量に対応して前記第2加熱部による加熱を停止させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のはんだ付け装置。
  6. 前記第1加熱部は、前記付設部材における、前記第1はんだバンプの上方に位置する前記部分に、接触して前記第1はんだバンプを加熱する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のはんだ付け装置。
  7. 前記第1検出部は、前記付設部材における、前記第1はんだバンプの上方に位置する前記部分に、接触した前記第1加熱部の単位時間あたりの高さの変化量を前記第1変化量として検出する、請求項6に記載のはんだ付け装置。
  8. 第1はんだバンプと第2はんだバンプとを有する付設部材を被接合部材に接合するはんだ付け装置であって、
    前記付設部材に接触して前記第1はんだバンプを加熱する第1加熱部と、
    前記付設部材に接触して前記第2はんだバンプを加熱する第2加熱部と、
    前記第1加熱部のみを上下方向に移動させる第1副作動部と、
    前記第2加熱部のみを上下方向に移動させる第2副作動部と、
    前記第1加熱部と前記第2加熱部と前記第1副作動部と前記第2副作動部とを同時に上下方向に移動させる主作動部とを備える、はんだ付け装置。
  9. 前記被接合部材を支持する支持部と、
    前記第1はんだバンプおよび前記第2はんだバンプの各々が前記被接合部材に接するように、前記付設部材を前記被接合部材に押し付ける押付部と、
    前記付設部材における、前記第1はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第1変化量を検出する第1検出部と、
    前記付設部材における、前記第2はんだバンプの上方に位置する部分の、高さの単位時間あたりの変化量である第2変化量を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部、前記第2検出部、前記第1副作動部、および、前記第2副作動部の各々に接続された制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1変化量に対応して前記第1副作動部のみを上昇させて前記第1加熱部による加熱を停止させ、かつ、前記第2変化量に対応して前記第2副作動部のみを上昇させて前記第2加熱部による加熱を停止させる、請求項8に記載のはんだ付け装置。
  10. 前記第1加熱部および前記第2加熱部の少なくとも一方における、前記付設部材に接触する先端部に予備はんだを供給する供給部をさらに備える、請求項8または請求項9に記載のはんだ付け装置。
  11. 前記予備はんだが、内部にフラックスを有しつつ線状に延在するはんだで構成されており、
    前記予備はんだの延在方向に沿って外側から前記予備はんだに切れ込みを形成する刃部をさらに備える、請求項10に記載のはんだ付け装置。
  12. 前記第1加熱部および前記第2加熱部の少なくとも前記一方は、前記先端部に凹部が形成されており、
    前記供給部は、前記凹部の内面上に前記予備はんだを供給する、請求項10または請求項11に記載のはんだ付け装置。
  13. 前記被接合部材において前記付設部材が接合される面とは反対側に位置する面から、前記付設部材を加熱する予備加熱部をさらに備える、請求項8から請求項12のいずれか1項に記載のはんだ付け装置。
  14. 前記予備加熱部は、ハロゲンランプである、請求項13に記載のはんだ付け装置。
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