JP6998462B2 - 回転翼及びこの回転翼を備える遠心圧縮機 - Google Patents

回転翼及びこの回転翼を備える遠心圧縮機 Download PDF

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Description

本開示は、回転翼及びこの回転翼を備える遠心圧縮機に関する。
特許文献1には、インペラの構造強度を十分に確保した上で作動域を低流量側へ拡大した遠心圧縮機が記載されている。この遠心圧縮機では、インペラに設けられた各ブレードの圧力面に、後縁のエッジ部の中心を負圧面側へ寄せるように緩やかに曲がった曲がり面部が形成されている。
特開2013-15101号公報
本発明者らの鋭意検討によると、ブレードの圧力面側に特許文献1に開示された曲がり面部を形成すると、インペラの構造強度を十分に確保した上で作動域を低流量側へ拡大できるものの圧力比は低下してしまうことが明らかになった。一方で、ブレードの負圧面側に曲がり面部を形成すると、圧力比を向上できることが明らかとなった。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、圧力比を向上できる回転翼及びこの回転翼を備える遠心圧縮機を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る回転翼は、
ハブと、
前記ハブに設けられた複数のブレードと
を備える回転翼であって、
前記複数のブレードのそれぞれは、負圧面と、圧力面と、前縁と、後縁と、チップ側縁と、ハブ側縁とを含み、
前記負圧面は、前記後縁に接続する領域のうち前記ブレードの翼高さ方向の一部の領域である第1領域において、前記後縁を前記圧力面側に寄せるように前記後縁に向かって凸状に湾曲した第1曲がり面部を含む。
上記(1)の構成によると、負圧面に沿って前縁から後縁に向かって流通する流体の流れ方向は、第1曲がり面部に沿って流れることで大きく曲がり、後縁を通り過ぎたあたりで回転翼の回転方向に近似するようになる。このような空気の流れ方向の変化によって、流体の回転翼に対する仕事が増加するので、回転翼の回転による圧力比を向上することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1曲がり面部は前記ハブ側縁に接続する。
(3)いくつかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記第1曲がり面部は、前記ハブ側縁から前記チップ側縁に向かう方向において前記ハブ側縁から翼高さの80%以下の領域に形成されている。
本発明者らの鋭意検討によると、負圧面に第1曲がり面部を形成することによる圧力比の向上効果は、第1曲がり面部がハブ側縁付近に存在するほど大きくなる。上記(2)及び(3)の構成によると、第1曲がり面部がハブ側縁付近に形成されているので、圧力比の向上効果をさらに高めることができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(1)~(3)のいずれかの構成において、
前記ブレードの子午面に垂直な断面において、前記前縁と前記後縁とをつなぐ直線であるコード線に対して前記第1曲がり面部の接線のなす角度が前記後縁に向かって増加するように、前記第1曲がり面部は構成されている。
上記(4)の構成によると、負圧面に沿って前縁から後縁に向かって流通する流体の流れ方向は、第1曲がり面部に沿って流れることでさらに大きく曲がり、後縁を通り過ぎたあたりで回転翼の回転方向にさらに近似するようになる。このような空気の流れ方向の変化によって、流体の回転翼に対する仕事がさらに増加するので、回転翼の回転による圧力比をさらに向上することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)~(4)のいずれかの構成において、
前記圧力面は、前記後縁に接続する領域のうち前記ブレードの翼高さ方向の一部の領域である第2領域において、前記後縁を前記負圧面側に寄せるように前記後縁に向かって凸状に湾曲した第2曲がり面部を含む。
上記(5)の構成によると、流体が圧力面に沿って流通する際に生じる境界層は、第2曲がり面部において縮小し、圧力面に沿った流体の流れが助長されるので、回転翼の回転による圧縮効率を向上することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記第2曲がり面部は前記チップ側縁に接続する。
(7)いくつかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記第2曲がり面部は、前記チップ側縁から前記ハブ側縁に向かう方向において前記チップ側縁から翼高さの70%以下の領域に形成されている。
本発明者らの鋭意検討によると、圧力面に第2曲がり面部を形成することによる回転翼の回転による圧縮効率の向上効果は、第2曲がり面部がチップ側縁付近に存在するほど大きくなる。上記(6)及び(7)の構成によると、第2曲がり面部がチップ側縁付近に形成されているので、回転翼の回転による圧縮効率の向上効果をさらに高めることができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(5)~(7)のいずれかの構成において、
前記ブレードの子午面に垂直な断面において、前記前縁と前記後縁とをつなぐ直線であるコード線に対して前記第2曲がり面部の前記後縁における接線のなす角度は、前記コード線に対して前記第1曲がり面部の前記後縁における接線のなす角度よりも小さい。
上記(8)の構成によると、第2曲がり面部よりも第1曲がり面部の方が大きく湾曲した構成となっている。このため、第2曲がり面部に沿って流れる流体によって、ブレードの後縁付近に形成される境界層域が低減されるため、回転翼の回転による圧縮効率が向上する。
(9)いくつかの実施形態では、上記(5)~(8)のいずれかの構成において、
前記後縁は、前記ハブ側縁から前記チップ側縁に向かって直線状である。
上記(9)の構成によると、後縁がハブ側縁からチップ側縁に向かって直線状であるので、ブレードの製造作業性を向上することができる。
(10)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る遠心圧縮機は、
上記(1)~(9)のいずれか一項に記載の回転翼を備える。
上記(10)の構成によると、遠心圧縮機の圧力比を向上することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、負圧面に沿って前縁から後縁に向かって流通する流体の流れ方向は、第1曲がり面部に沿って流れることで大きく曲がり、後縁を通り過ぎたあたりで回転翼の回転方向に近似するようになる。このような空気の流れ方向の変化によって、流体の回転翼に対する仕事が増加するので、回転翼の回転による圧力比を向上することができる。
本開示の実施形態1に係る回転翼を備えた遠心圧縮機の子午面図である。 本開示の実施形態1に係る回転翼に設けられたブレードの等スパンハイト断面図である。 本開示の実施形態1に係る回転翼に設けられたブレードの後縁付近における子午面に垂直な部分断面図である。 空気の体積流量と圧力比との関係についてCFD解析によって得られた結果を示すグラフである。 第1領域の範囲を変化させたときのすべり量の変化についてCFD解析によって得られた結果を示すグラフである。 本開示の実施形態2に係る回転翼に設けられたブレードの後縁付近における圧力面側の子午面図である。 図6のVII-VII線に沿った断面図である。 本開示の実施形態2に係る回転翼に設けられたブレードの後縁付近の斜視図である。 空気の体積流量と圧縮効率との関係についてCFD解析によって得られた結果を示すグラフである。 図4のブレード(b)の負圧面及び圧力面に形成される境界層における流速分布についてCFD解析によって得られた結果を示す図である。 本開示の実施形態2に係る回転翼の第1曲がり面部及び第2曲がり面部それぞれの湾曲形状を示す部分断面図である。 第2領域の範囲を変化させたときの境界層内流速の変化についてCFD解析によって得られた結果を示すグラフである。 本開示の実施形態2に係る回転翼に設けられたブレードの変形例の後縁付近の正面図である。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
以下に示す本開示のいくつかの実施形態の回転翼を、ターボチャージャの遠心圧縮機に設けられた回転翼(インペラ)を例に説明する。ただし、本開示における遠心圧縮機は、ターボチャージャの遠心圧縮機に限定するものではなく、単独で動作する任意の遠心圧縮機であってもよい。また、具体的には説明しないが、本開示の回転翼は、タービンや軸流ポンプに用いられる回転翼も含んでいる。尚、以下の説明において、遠心圧縮機によって圧縮される流体は空気であるが、任意の流体に置き換えることが可能である。
(実施形態1)
図1に示されるように、遠心圧縮機1は、ハウジング2と、ハウジング2内において回転軸線Lを中心に回転可能に設けられたインペラ3とを備えている。インペラ3は、周方向に所定の間隔をあけてハブ5に設けられた流線形状の複数のブレード4(図1には1つのブレード4のみが描かれている)を有している。各ブレード4は、前縁4aと、後縁4bと、ハウジング2に面するチップ側縁4cと、ハブ5に接続するハブ側縁4dとを含んでいる。
各ブレード4の負圧面10において、後縁4bに接続する領域のうちブレード4の翼高さ方向の一部の領域を第1領域R1とする。図2に示されるように、各ブレード4の負圧面10は、第1領域R1において、後縁4bを圧力面20側に寄せるように後縁4bに向かって凸状に湾曲した第1曲がり面部11を含んでいる。図2において、第1曲がり面部11の前縁4a側の縁部11aを通りブレード4の中心線CL1に垂直な垂直線PL1を引く。前縁4aから垂直線PL1までの中心線CL1を垂直線PL1から後縁4b側へ延長した直線を延長線EL1とすると、第1領域R1において、後縁4bは、延長線EL1に対して圧力面20側に位置している。
図3に示されるように、第1曲がり面部11の凸状の湾曲は、前縁4a(図2参照)と後縁4bとをつなぐ直線であるコード線CL2に対して第1曲がり面部11の接線のなす角度が後縁4bに向かって増加するような形状となっていることが好ましい。すなわち、第1曲がり面部11の接線TL1及び接線TL1よりも後縁4b側の接線TL2のそれぞれがコード線CL2に対してなす角度をそれぞれθ及びθとすると、θ<θとなっていることが好ましい。
各ブレード4の負圧面10の第1領域R1に第1曲がり面部11が存在すると、負圧面10に沿って前縁4aから後縁4bに向かって流通する空気の流れ方向Bは、第1曲がり面部11に沿って流れることで大きく曲がり、後縁4bを通り過ぎたあたりでインペラ3(図1参照)の回転方向Aに近似するようになる。このような空気の流れ方向の変化によって、空気に対するインペラ3の仕事が増加するので、インペラ3の回転による圧力比、すなわち遠心圧縮機1(図1参照)の圧力比が向上する。
本発明者らは、このような第1曲がり面部11による効果をCFD解析によって確認した。その結果を図4に示す。図4のグラフには、負圧面10に第1曲がり面部11を有する実施形態1のブレード((a)に図示されている)の他に、(b)に図示されるような、圧力面20に曲がり面部9を有する形態のブレードと、(c)に図示されるような、後縁4b近傍の断面が略楕円形状を有する形態のブレードとについて、CFD解析によって得られた空気の体積流量と圧力比との関係が示されている。この関係から、負圧面10に第1曲がり面部11を有する実施形態1のブレードは、他の2つの形態のブレードに対して圧力比の向上効果を有していることが確認できる。
また、発明者らは、圧力比の向上効果を得るための第1領域R1の好ましい範囲をCFD解析によって確認した。その結果を図5に示す。図5のグラフには、負圧面10に第1曲がり面部11を有する実施形態1のブレード((a)に図示されている)について、ハブ側縁4dからチップ側縁4cに向かう方向においてブレードの翼高さHに対するハブ側縁4dからの第1領域R1の高さh1の割合(スパンハイト)(h1/H)、すなわち第1領域R1の無次元高さを変化させたときのすべり量ΔCθの変化を示している。ここで、すべり量ΔCθは圧力比の指標であり、図5の(a)~(c)それぞれの比較においては、すべり量ΔCθが小さいほど圧力比は大きくなる。
図5のグラフにはさらに、(b)に示されるように、圧力面20に曲がり面部9を有するブレードについて、ハブ側縁4dからチップ側縁4cに向かう方向においてブレードの翼高さHに対するハブ側縁4dからの曲がり面部9の高さh2の割合(h2/H)を変化させたときのすべり量ΔCθの変化と、(c)に示されるように、後縁4b近傍の断面が略楕円形状を有する形態のブレードについて、ハブ側縁4dからチップ側縁4cに向かう方向においてブレードの翼高さHに対するハブ側縁4dからの略楕円形状の断面を有する部分8の高さh3の割合(h3/H)を変化させたときのすべり量ΔCθの変化とを示している。
図5のグラフによれば、ハブ側縁4dからの第1領域R1の無次元高さを80%以下とすれば、ブレード(a)はブレード(b)及び(c)に対してすべり量ΔCθが小さい、すなわち圧力比が大きくなっていることがわかる。このため、ハブ側縁4dからの第1領域R1の無次元高さが80%以下、好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下であれば、圧力比の向上効果があるといえる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る回転翼について説明する。実施形態2に係る回転翼は、実施形態1に対して、圧力面20にも曲がり面部を形成したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示されるように、各ブレード4の圧力面20において、後縁4bに接続する領域のうちブレード4の翼高さ方向の一部の領域を第2領域R2とする。図7に示されるように、各ブレード4の圧力面20は、第2領域R2において、後縁4bを負圧面10側に寄せるように後縁4bに向かって凸状に湾曲した第2曲がり面部21を含んでいる。図7において、第2曲がり面部21の前縁4a側の縁部21aを通りブレード4の中心線CL1に垂直な垂直線PL2を引く。前縁4aから垂直線PL2までの中心線CL1を垂直線PL2から後縁4b側へ延長した直線を延長線EL2とすると、第2領域R2において、後縁4bは、延長線EL2に対して負圧面10側に位置している。
図8に示されるように、第1領域R1は、負圧面10において翼高さ方向にハブ側縁4dからチップ側縁4cに向かって延びるように形成され、第2領域R2は、圧力面20において翼高さ方向にチップ側縁4cからハブ側縁4dに向かって延びるように形成されている。ブレード4の翼高さ方向において第1領域R1と第2領域R2との間には、負圧面10側及び圧力面20側のそれぞれに凸状に湾曲した曲がり面部が形成されることによって、断面が略楕円形状を有する中間部分30が構成されている。ブレード4を後縁4bに対向する方向から見たときに、後縁4bは、ハブ側縁4dからチップ側縁4cまで直線形状となっている。その他の構成は実施形態1と同じである。
本発明者らによるCFD解析によれば、実施形態1において説明したように、負圧面10に第1曲がり面部11を形成することによって遠心圧縮機1(図1参照)の圧力比を向上する効果があった(図4参照)。しかしながら、本発明者らが図4のブレード(a)~(c)のそれぞれに対してCFD解析を行ったところ、図9に示されるように、ブレード(a)は、空気の体積流量によっては、他の2つの形態のブレードに対して、インペラ3(図1参照)の回転による圧縮効率、すなわち遠心圧縮機1の圧縮効率が低くなり得ることを確認した。一方で、空気の体積流量によっては、圧力面に曲がり面部を形成したブレード(b)において遠心圧縮機1の圧縮効率が最も高くなり得ることを確認した。このことから、圧力面20にも曲がり面部を形成することで遠心圧縮機1の圧縮効率を向上できると考えられる。
図10(a)には、図4のブレード(b)に対してCFD解析を行うことによって、ブレードの負圧面10及び圧力面20に形成される境界層付近の流速分布を得た結果を示しし、図10(b)には、図4のブレード(a)に対してCFD解析を行うことによって、ブレードの負圧面10及び圧力面20に形成される境界層付近の流速分布を得た結果を示している。図10(a)に示されるように、各ブレード4の圧力面20の第2領域R2に第2曲がり面部21が存在すると、圧力面20に沿って前縁4a(図1参照)から後縁4bに向かって流通する際に生じる境界層40は、第2曲がり面部21において縮小し、圧力面20に沿った流れが助長されることが分かる。一方、図10(b)に示されるように、各ブレード4の負圧面10の第1領域R1に第1曲がり面部11が存在しても、第1曲がり面部11において境界層40の縮小は見られない。したがって、圧力面20に曲がり面部(第2曲がり面部21)を形成することで、遠心圧縮機1の圧縮効率が向上するといえる。
図8に示されるように、実施形態2に係るブレード4は、負圧面10において後縁4bに接続する第1領域R1に第1曲がり面部11が形成されるとともに、圧力面20において後縁4bに接続する第2領域R2に第2曲がり面部21が形成されているので、実施形態1と同様に遠心圧縮機1(図1参照)の圧力比を向上できるとともに遠心圧縮機1の圧縮効率を向上することができる。
図11(a)に示されるように、ブレード4の子午面に垂直な断面において、コード線CL2に対して第1曲がり面部11の後縁4bにおける接線TL3のなす角度をθ4bとする。図11(b)に示されるように、ブレード4の子午面に垂直な断面において、コード線CL2に対して第2曲がり面部21の後縁4bにおける接線TL4のなす角度をα4bとする。第2曲がり面部21の凸状の湾曲は、α4b<θ4bとなっていることが好ましい。この構成によると、第2曲がり面部21に沿って流れる空気がブレード4を押す力よりも、第1曲がり面部11に沿って流れる空気によって、ブレード4の後縁4b付近に形成される境界層域が低減されるため、インペラ3の圧縮効率が向上する。
本発明者らは、圧縮効率の向上効果を得るための第2領域R2の好ましい範囲をCFD解析によって確認した。その結果を図12に示す。図12のグラフには、図4のブレード(b)について、第2領域R2の無次元高さを変化させたときの境界層内における空気の流速(境界層内流速)の変化を示している。図12のグラフにはさらに、図4のブレード(a)について、第1領域R1の無次元高さを変化させたときの境界層内流速の変化と、図4のブレード(c)について、略楕円形状の断面を有する部分8の無次元高さを変化させたときの境界層内流速の変化とを示している。
図12のグラフによれば、チップ側縁4cからの第2領域R2の無次元高さを70%以下とすれば、ブレード(b)はブレード(a)及び(c)に対して境界層内流速が大きいことがわかる。このため、チップ側縁4cからの第2領域R2の無次元高さが70%以下、好ましくは40%以下、さらに好ましくは30%以下であれば、圧縮効率の向上効果があるといえる。
実施形態2では、図8に示されるように、ブレード4を後縁4bに対向する方向から見たときに、後縁4bは、ハブ側縁4dからチップ側縁4cまで直線形状となっていたが、この形態に限定するものではない。例えば図13(a)に示されるように、後縁4bは、ハブ側縁4dからチップ側縁4cまで湾曲していてもよいし、例えば図13(b)に示されるように、中間部分30に翼高さ方向の厚みをもたせて、後縁4bを3つの直線部分を組み合わせた構成にしてもよい。ただし、図8に示されるように、後縁4bがハブ側縁4dからチップ側縁4cまで直線形状となる構成にすれば、ブレード4の製造作業性を向上することができる。
実施形態1及び2のそれぞれでは、ブレード4はフルブレードとして説明したが、この形態に限定するものではない。ブレード4は、2つのフルブレード間に設けられたスプリッタブレードであってもよい。
1 遠心圧縮機
2 ハウジング
3 インペラ(回転翼)
4 ブレード
4a 前縁
4b 後縁
4c チップ側縁
4d ハブ側縁
5 ハブ
8 略楕円形状の断面を有する部分
9 曲がり面部
10 負圧面
11 第1曲がり面部
11a (第1曲がり面部の)縁部
20 圧力面
21 第2曲がり面部
30 中間部分
40 境界層
CL1 中心線
CL2 コード線
EL1 延長線
EL2 延長線
L 回転軸線
PL1 垂直線
PL2 垂直線
R1 第1領域
R2 第2領域
TL1 接線
TL2 接線
TL3 接線
TL4 接線

Claims (9)

  1. ハブと、
    前記ハブに設けられた複数のブレードと
    を備える回転翼であって、
    前記複数のブレードのそれぞれは、負圧面と、圧力面と、前縁と、後縁と、チップ側縁と、ハブ側縁とを含み、
    前記負圧面は、前記後縁に接続する領域のうち前記ブレードの翼高さ方向の一部の領域である第1領域において、前記後縁を前記圧力面側に寄せるように前記後縁に向かって凸状に湾曲した第1曲がり面部を含み、
    前記第1曲がり面部は前記ハブ側縁に接続する回転翼。
  2. 前記第1曲がり面部は、前記ハブ側縁から前記チップ側縁に向かう方向において前記ハブ側縁から翼高さの80%以下の領域に形成されている、請求項に記載の回転翼。
  3. 前記ブレードの子午面に垂直な断面において、前記前縁と前記後縁とをつなぐ直線であるコード線に対して前記第1曲がり面部の接線のなす角度が前記後縁に向かって増加するように、前記第1曲がり面部は構成されている、請求項1又は2に記載の回転翼。
  4. 前記圧力面は、前記後縁に接続する領域のうち前記ブレードの翼高さ方向の一部の領域である第2領域において、前記後縁を前記負圧面側に寄せるように前記後縁に向かって凸状に湾曲した第2曲がり面部を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の回転翼。
  5. 前記第2曲がり面部は前記チップ側縁に接続する、請求項に記載の回転翼。
  6. 前記第2曲がり面部は、前記チップ側縁から前記ハブ側縁に向かう方向において前記チップ側縁から翼高さの70%以下の領域に形成されている、請求項に記載の回転翼。
  7. 前記ブレードの子午面に垂直な断面において、前記前縁と前記後縁とをつなぐ直線であるコード線に対して前記第2曲がり面部の前記後縁における接線のなす角度は、前記コード線に対して前記第1曲がり面部の前記後縁における接線のなす角度よりも小さい、請求項4~6のいずれか一項に記載の回転翼。
  8. 前記後縁は、前記ハブ側縁から前記チップ側縁に向かって直線状である、請求項4~7のいずれか一項に記載の回転翼。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の回転翼を備える遠心圧縮機。
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