JP6607076B2 - コンプレッサインペラ及びターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、軸方向から流入する流体を圧縮して、径方向外側に送出する遠心式のコンプレッサインペラ、及び、当該コンプレッサインペラを有するターボチャージャに関する。
自動車等のエンジンからの排気エネルギーにより過給を行うターボチャージャ等には、軸方向から流入する流体を圧縮して、径方向外側に送出する遠心式のコンプレッサインペラが設けられることがある。このようなコンプレッサインペラでは、流体の流入量が少なくなると、コンプレッサインペラが回転しても流体を圧縮できなくなるサージングが発生するおそれがある。
サージングの発生を抑制する方法として、ケーシングトリートメントと呼ばれる循環構造を設けることが従来行われている。これは、例えば特許文献1に記載されているように、コンプレッサインペラを収容しているハウジングに、流体の一部をコンプレッサインペラ周辺から吸気路に戻すための循環流路を設けるものである。このような循環流路を設けることで、コンプレッサインペラに流入する流体の見かけ流量を増やし、サージングの発生を抑制することができるとされている。
特開2005−23792号公報
しかしながら、コンプレッサインペラの吸気路に接続されている吸気管が湾曲している等の事情により、コンプレッサインペラにより吸い込まれる流体には、コンプレッサインペラの回転方向(周方向)において圧力分布が生じていることがある。そうすると、コンプレッサインペラの周りに設けられた上記循環流路内で周方向における圧力差が生じ、流体が循環流路内を周方向に流動するため、流体を吸気路に戻すような軸方向の流れを確保できなくなるおそれがある。その結果、ケーシングトリートメントによるサージングの抑制効果が十分に発揮されないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、サージングの発生を従来よりも効果的に抑制することを目的とする。
本発明は、ハウジングに回転可能に収容されており、所定の回転方向に回転することで、回転軸の軸方向から流入する流体を圧縮して、径方向外側に送出する遠心式のコンプレッサインペラであって、前記軸方向に沿って形成されたハブから径方向外側に延びる羽根が前記回転方向に複数形成されており、前記複数の羽根のうち少なくとも一部の羽根には、前記ハブから径方向外側に延び、前記流体の流れ方向において上流端の輪郭をなすリーディングエッジと、前記リーディングエッジと接続され、前記ハウジングの内壁に沿った輪郭をなすシュラウドラインと、によって形成される角部に、前記羽根の表裏方向に貫通する貫通部が形成されていることを特徴とする。
流体の流入量が少ない場合に、コンプレッサインペラの羽根の背側(回転方向上流側)において流体が羽根から剥離して失速することが、サージングの発生要因の1つとして知られている。そこで、本発明では、羽根の表裏方向に貫通する貫通部を設けることにより、流体が貫通部を通って羽根の腹側(回転方向下流側)から背側に流れ、背側における流体の剥離・失速を抑えることができるようにしている。特に本発明では、後で詳細に説明するように、リーディングエッジとシュラウドラインとによって形成される角部に貫通部を設けることで、流体の剥離・失速を効果的に抑え、その結果、サージングの発生を従来よりも効果的に抑制することが可能となっている。
本実施形態に係るターボチャージャの概略構成を示す断面図である。 コンプレッサインペラの斜視図である。 図2のIIIの方向からスリットを見たときの模式図である。 図3のIV−IV断面における断面図である。 スリットの変形例を示す模式図である。 スリットの変形例を示す模式図である。 スリットの変形例を示す模式図である。
以下、本発明に係るコンプレッサインペラをターボチャージャに適用した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明に係るコンプレッサインペラは、ターボチャージャだけでなく、他の遠心式圧縮機に適用することも可能である。
(ターボチャージャの概略構成)
図1は、本実施形態に係るターボチャージャの概略構成を示す断面図である。ターボチャージャ1は、自動車等に搭載される不図示のエンジンに対して設けられるものであり、エンジンからの排気エネルギーを利用して過給を行うものである。ターボチャージャ1は、回転軸11とコンプレッサインペラ12とタービンインペラ13とからなる回転体10が、ハウジング15に収容された基本構成を有する。
コンプレッサインペラ12は、回転軸11の一方側(図1の左側)の軸端部に取り付けられており、タービンインペラ13は、回転軸11の他方側(図1の右側)の軸端部に取り付けられている。回転軸11は、軸受14によって回転自在に支持されており、これによって回転体10が回転可能となっている。なお、図1では軸受14を簡略化して図示しているが、一般的には、ラジアル方向の荷重を支持するラジアル軸受と、スラスト方向の荷重を支持するスラスト軸受とがそれぞれ設けられている。
ハウジング15は、コンプレッサインペラ12を収容するコンプレッサハウジング16と、タービンインペラ13を収容するタービンハウジング17と、軸受14を収容する円筒状の軸受ハウジング18とからなる。軸受ハウジング18は、ハウジング15の軸方向中央部に位置しており、その一方側(図1の左側)にコンプレッサハウジング16が取り付けられ、その他方側(図1の左側)にタービンハウジング17が取り付けられている。
コンプレッサハウジング16には、コンプレッサインペラ12の軸方向外側に、吸気をコンプレッサインペラ12に供給するための円筒状の吸気路16aが形成されるとともに、コンプレッサインペラ12の径方向外側に、コンプレッサインペラ12により圧縮された吸気を送出するための渦巻き状のスクロール通路16bが形成されている。また、タービンハウジング17には、タービンインペラ13の径方向外側に、排気をタービンインペラ13に供給するための渦巻き状のスクロール通路17aが形成されるとともに、タービンインペラ13の軸方向外側に、タービンインペラ13の駆動に供した排気を排出するための円筒状の排気路17bが形成されている。
このように構成されたターボチャージャ1では、スクロール通路17aから供給される排気によってタービンインペラ13が回転させられるのに伴って、コンプレッサインペラ12も回転する。そうすると、吸気路16aからコンプレッサインペラ12に吸気が取り込まれ、コンプレッサインペラ12の回転によって吸気が圧縮される。コンプレッサインペラ12で圧縮された吸気は、スクロール通路16bに向かって径方向外側に送出され、最終的にエンジンに供給される。
(コンプレッサインペラの詳細構成)
図2は、コンプレッサインペラ12の斜視図である。コンプレッサインペラ12は、軸方向に沿って形成されたハブ21と、ハブ21から径方向外側に延びる複数の羽根22とを有する、遠心式のコンプレッサインペラである。ハブ21の径方向中心部には、軸方向に貫通する貫通孔21aが形成されており、この貫通孔21aに回転軸11が挿入される。複数の羽根22は、長翼22A及び短翼22Bの2種類の羽根が回転方向に交互に並んで構成されており、このうち全ての長翼22Aには、長翼22Aの表裏方向を貫通するスリット23が形成されている。
図1及び図2に示すように、スリット23は、羽根22(長翼22A)のうち、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとによって形成される角部22cに設けられている。ここで、リーディングエッジ22aとは、羽根22のうち、ハブ21から径方向外側に延び、吸気の流れ方向において上流端の輪郭をなす直線部分を指す。また、シュラウドライン22bとは、羽根22のうち、コンプレッサハウジング16の内壁16c(図1参照)に対向し、且つ、内壁16cに沿った輪郭をなす曲線部分を指しており、リーディングエッジ22aと角22dにて接続されている。
図3は、図2のIIIの方向からスリット23を見たとき、すなわち、コンプレッサインペラ12の回転方向の上流側からスリット23を見たときの模式図である。なお、図3は、便宜のため、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとが直交した図としているが、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとは直交していなくてもよい。このことは、図5〜図7においても同様である。
図3に示すように、本実施形態のスリット23は、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dの近傍から、リーディングエッジ22a及びシュラウドライン22bのいずれに対しても斜めに直線的に延設されている。また、スリット23は、角部22cのうち、特に、リーディングエッジ22aからの離間距離がシュラウドライン22bの長さの20%以内、且つ、シュラウドライン22bからの離間距離がリーディングエッジ22aの長さの半分以内である領域に形成されている。スリット23は、その一方端(図3の左下端)がリーディングエッジ22a又はシュラウドライン22bに達するまでは延びておらず、羽根22を構成する材料によって全周が囲まれた長穴状となっている。
図4は、図3のIV−IV断面における断面図である。以下の説明においては、コンプレッサインペラ12の回転方向の上流側を「背側」、下流側を「腹側」と称する。図4に示すように、羽根22の表裏方向に沿った断面で見ると、スリット23は、背側の開口23bが腹側の開口23aよりもリーディングエッジ22aから遠くなるように、羽根22の表裏方向に対して斜めに形成されている。
(失速の発生原理とその対策)
図4に示すように、コンプレッサインペラ12に取り込まれた吸気は、羽根22のリーディングエッジ22aで、腹側を流れる流れFaと背側を流れる流れFbとに分かれる。このうち、背側の流れFbは、コンプレッサインペラ12の回転時に羽根22が相対的に離れていくことになる。そして、吸気量が少ない場合には、羽根22に対する吸気の迎え角が相対的に大きくなるので、矢印Fcで示すように、吸気が羽根22の背側の面から剥離して羽根22に沿って流れなくなる失速という現象が発生する。
そこで、本実施形態では、羽根22にスリット23を設けることにより、図4の矢印Fdで示すように、腹側を流れる吸気の一部が、スリット23を通って背側に流れることができるようになっている。こうして、スリット23を介して背側に吸気を供給することで、背側における吸気の流量を増やすことができ、背側における吸気の剥離・失速を抑えることが可能となっている。
ここで、吸気の剥離・失速は、羽根22のうち、吸気の流れ方向において上流側の部位ほど発生しやすく、また、回転速度が速い部位、すなわち、径方向外側の部位ほど発生しやすい。吸気の流れ方向において上流側の部位とは、羽根22のうちリーディングエッジ22aの近傍の部位に相当する。また、回転速度が速い部位(径方向外側の部位)とは、羽根22のうちシュラウドライン22bの近傍の部位に相当する。したがって、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとによって形成される角部22cは、上述の2つの条件を満たす部位となり、このような部位にスリット23を設けることで、吸気の剥離・失速をより効果的に抑えることが可能となっている。
(効果)
本実施形態では、複数の羽根22のうち少なくとも一部の羽根22(長翼22A)には、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとによって形成される角部22cに、羽根22の表裏方向に貫通するスリット23(貫通部)が形成されている。上述のように、角部22cは、吸気の剥離・失速が発生しやすい条件を備えた部位であるから、このような部位にスリット23を設けることによって、流体の剥離・失速を効果的に抑えることができる。その結果、サージングの発生を従来よりも効果的に抑制することが可能となっている。また、本実施形態のコンプレッサインペラ12は、スリット23を設けることによって、個々の羽根22による圧縮効果を向上させるものであるので、吸気路16aにおいて周方向に圧力分布があるような場合でも、適切に吸気を圧縮することができ、この点においても、従来のケーシングトリートメントよりも優れている。さらに、ケーシングトリートメントのように、コンプレッサハウジング16に循環通路を設ける必要がないので、コンプレッサハウジング16の設計自由度を向上させることができるという点でも有利である。
また、本実施形態では、スリット23は、背側(回転方向上流側)の開口23bが腹側(回転方向下流側)の開口23aよりもリーディングエッジ22aから遠くなるように、羽根22の表裏方向に対して斜めに形成されている。このため、図4の矢印Fdで示すように、スリット23から背側に流れ出た吸気が、そのまま羽根22の背側の面に沿って流れやすく、背側における吸気の剥離・失速をより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態では、スリット23は、シュラウドライン22bからの離間距離がリーディングエッジ22aの長さの半分以内の領域に形成されている。このため、スリット23が、シュラウドライン22bのより近傍、すなわち、回転速度がより速く、吸気の剥離・失速がより発生しやすい部位に配置されることになり、吸気の剥離・失速をより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態では、スリット23は、リーディングエッジ22aからの離間距離がシュラウドライン22bの長さの20%以内の領域に形成されている。このため、スリット23が、リーディングエッジ22aのより近傍、すなわち、吸気の流れ方向においてより上流側の、吸気の剥離・失速がより発生しやすい部位に配置されることになり、吸気の剥離・失速をより効果的に抑えることができる。
また、本実施形態では、本発明の「貫通部」として、羽根22の表面に沿って延びるスリット23を設けている。貫通部を長く延びるスリット23とすることで、スリット23を介して腹側から背側に流れる吸気の流量を増やすことができ、吸気の剥離・失速をより確実に抑えることができる。
また、本実施形態では、スリット23は、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dの近傍から、リーディングエッジ22及びシュラウドライン22bのいずれに対しても斜めに延設されている。上述のように、吸気の剥離・失速は、吸気の流れ方向において上流側の部位ほど発生しやすく、また、回転速度が速い部位(径方向外側の部位)ほど発生しやすい。このような部位は、角22dの近傍から概ね斜めの方向に沿って延びていると考えられるので、このような方向に沿ってスリット23を延設することによって、効果的に吸気の剥離・失速を抑制できる。
また、本実施形態では、スリット23は、羽根22を構成する材料によって全周が囲まれた長穴状となっている。このため、スリット23周辺の羽根22の強度を向上させることができるとともに、コンプレッサインペラ12の回転中に、羽根22がスリット23から裂けていくことを防止することができる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、スリット23が、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dの近傍から、リーディングエッジ22a及びシュラウドライン22bのいずれに対しても斜めに直線的に延設されているものとした。しかしながら、スリット23は、必ずしも直線的に延設されている必要はなく、図5のa図やb図に示すように、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dから離れるにつれて、リーディングエッジ22aからの離間距離及びシュラウドライン22bからの離間距離のいずれもが大きくなるように延びている曲線に沿って延設されていてもよい。
また、上記実施形態では、スリット23が、1枚の羽根22に1つだけ設けられているものとした。しかしながら、スリット23は、1枚の羽根22に対して複数形成されていてもよい。この場合、例えば、図6のa図に示すように、複数(ここでは2つ)のスリット23を互いに平行に設けることができる。ただし、複数のスリット23を平行に設けることは必須ではなく、複数のスリット23が交差しない程度にリーディングエッジ22a(又はシュラウドライン22b)に対する傾斜角度が異なっていてもよいし、複数のスリット23が交差していてもよい。
また、上記実施形態では、スリット23が、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dの近傍から延設されているものとした。しかしながら、図6のb図に示すように、スリット23を、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dから延設してもよい。この場合、スリット23は、羽根22を構成する材料によって全周が囲まれた長穴状ではなく、一部が羽根22の外側に開放されている切欠状となるが、強度的に問題なければ、このような切欠状でもよい。
また、上記実施形態では、スリット23が、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22dの近傍から、リーディングエッジ22a及びシュラウドライン22bのいずれに対しても斜めに延設されているものとした。しかしながら、スリット23の延設方向はこのような向きに限定されない。例えば、図7のa図に示すように、スリット23を、リーディングエッジ22aとシュラウドライン22bとの角22d又は角22dの近傍を通らないように設けることも可能である。また、図7のb図に示すように、スリット23を、リーディングエッジ22aと平行に設けてもよい。あるいは、スリット23を、シュラウドライン22bと平行に設けてもよい。
また、上記実施形態では、本発明における「貫通部」として、羽根22の表面に沿って延びるスリット23を設けるものとした。しかしながら、貫通部の具体的形状は、長く延びるスリット23に限定されず、例えば円筒状の貫通孔等とすることも可能である。
また、上記実施形態では、複数の長翼22Aと複数の短翼22Bとによって構成される羽根22のうち、全ての長翼22Aにスリット23を設けるものとしたが、スリット23を設ける羽根22は適宜変更が可能である。例えば、短翼22Bを含めて全ての羽根22にスリット23を設けてもよいし、複数の長翼22Aにおいてスリット23を回転方向に交互に設けるようにしてもよい。
1:ターボチャージャ
11:回転軸
12:コンプレッサインペラ
21:ハブ
22(22A、22B):羽根
22a:リーディングエッジ
22b:シュラウドライン
22c:角部
23:スリット(貫通部)
23a:回転方向下流側(腹側)の開口
23b:回転方向上流側(背側)の開口
16:コンプレッサハウジング(ハウジング)
16c:内壁

Claims (6)

  1. ハウジングに回転可能に収容されており、所定の回転方向に回転することで、回転軸の軸方向から流入する流体を圧縮して、径方向外側に送出する遠心式のコンプレッサインペラであって、
    前記軸方向に沿って形成されたハブから径方向外側に延びる羽根が前記回転方向に複数形成されており、
    前記複数の羽根のうち少なくとも一部の羽根には、前記ハブから径方向外側に延び、前記流体の流れ方向において上流端の輪郭をなすリーディングエッジと、前記リーディングエッジと接続され、前記ハウジングの内壁に沿った輪郭をなすシュラウドラインと、によって形成される角部に、前記羽根の表裏方向に貫通する貫通部が形成されており、
    前記貫通部は、前記羽根の表面に沿って延びるスリットであり、
    前記スリットは、前記リーディングエッジと前記シュラウドラインとの角又は角近傍から、前記リーディングエッジ及び前記シュラウドラインのいずれに対しても斜めに延設されていることを特徴とするコンプレッサインペラ。
  2. 前記貫通部は、前記回転方向における上流側の開口が下流側の開口よりも前記リーディングエッジから遠くなるように、前記表裏方向に対して斜めに形成されている請求項1に記載のコンプレッサインペラ。
  3. 前記貫通部は、前記シュラウドラインからの離間距離が前記リーディングエッジの長さの半分以内の領域に形成されている請求項1又は2に記載のコンプレッサインペラ。
  4. 前記貫通部は、前記リーディングエッジからの離間距離が前記シュラウドラインの長さの20%以内の領域に形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンプレッサインペラ。
  5. 前記スリットは、前記羽根を構成する材料によって全周が囲まれた長穴状となっている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンプレッサインペラ。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のコンプレッサインペラを有するターボチャージャ。
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