JP6776739B2 - 軸流ファン及び室外機 - Google Patents

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本発明は、軸流ファン及び室外機に関する。
軸流ファンには、翼の回転方向における後縁部に前縁部側へ向かって延びる切り欠き部が設けられており、切り欠き部によって後縁部が外周側後縁部と内周側後縁部とに分けられたものがある(例えば、特許文献1)。この軸流ファンでは、翼の前縁部で生じた渦が、翼面に沿って前縁部から後縁部へ流れて切り欠き部に捉えられて保持されることで、渦の変動や発達を抑え、空気の流れによる騒音を抑えている。
また、関連技術の軸流ファンとして、翼の後縁部に、後縁部から前縁部側へ向かって延びる複数の溝が形成された構成が知られている(例えば、特許文献2)。この軸流ファンでは、翼の後縁部に生じる渦の大きさを細分化することにより、空気の流れによる騒音の低減を図っている。
特許第5252070号公報 特開平8−189497号公報
ところで、翼の後縁部に切り欠き部が設けられた軸流ファンでは、外周側後縁部における風速が、内周側後縁部における風速よりも速くなる傾向がある。このため、外周側後縁部に溝が設けられる構成では、外周側後縁部における風速に応じて、後縁部から前縁部側へ向かって延びる溝の深さを大きくすることによって、騒音を低減する作用が高められる。しかしながら、溝の深さを大きくすることにより、外周側後縁部の機械的強度の低下を招くので、風速に応じて、溝の深さを十分に確保することが困難となる場合がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、空気の流れによる騒音の発生を抑える作用を高めると共に後縁部の機械的強度を適正に確保することができる軸流ファン及び室外機を提供することを目的とする。
本願の開示する軸流ファンの一態様は、ハブと、前記ハブの周方向に設けられた複数の翼と、を備える。前記翼には、前記翼の回転方向における前縁部の反対側の後縁部に、当該後縁部を外周側後縁部と内周側後縁部とに分ける切り欠き部が、前記後縁部から前記前縁部へ向かって延びて形成される。前記外周側後縁部には、前記翼の厚み方向に貫通して前記前縁部へ向かって延びる複数の溝で形成される第1溝部が、前記外周側後縁部に沿って設けられる。前記翼には、前記後縁部を補強する補強部が設けられ、当該補強部は、前記第1溝部の溝内の、前記前縁部側の端面から、前記後縁部側へ突出すると共に前記第1溝部の溝の対向する各内面に連結され、前記翼の厚み方向に沿う断面において、前記補強部、前記後縁部側へ突出する角部を有し、前記補強部の前記角部は、前記翼の厚み方向における負圧面と正圧面との間に位置し、前記負圧面から前記角部に向かって延びる湾曲面状の第1傾斜面と、前記正圧面から前記角部に向かって傾斜して延びる平面状の第2傾斜面と、を有する。
本願の開示する軸流ファンの一態様によれば、空気の流れによる騒音の発生を抑える作用を高めると共に後縁部の機械的強度を適正に確保することができる。
図1は、軸流ファンを有する実施例の室外機を示す模式図である。 図2は、実施例の軸流ファンを示す平面図である。 図3は、実施例の軸流ファンを示す斜視図である。 図4は、実施例の軸流ファンの翼を示す平面図である。 図5は、実施例の軸流ファンの翼が有する第1溝部及び第2溝部を拡大して示す平面図である。 図6は、実施例の軸流ファンの翼が有する第1溝部を拡大して示す斜視図である。 図7は、実施例の軸流ファンの翼が有する第1溝部の補強部を拡大して示す斜視図である。 図8は、実施例の軸流ファンの翼が有する第1溝部の補強部を示す断面図である。 図9は、比較例の軸流ファンの翼が有する第1溝部を示す断面図である。
以下に、本願の開示する軸流ファン及び室外機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する軸流ファン及び室外機が限定されるものではない。
(室外機の構成)
図1は、軸流ファンを有する実施例の室外機を示す模式図である。図1に示すように、実施例の室外機1は、空気調和機で用いられる室外ユニットである。室外機1は、冷媒を圧縮する圧縮機3と、圧縮機3に連結されて冷媒が流れる熱交換器4と、熱交換器4に送風する軸流ファン5と、これらの圧縮機3、熱交換器4及び軸流ファン5が内部に収容された筐体6と、を備える。
筐体6は、外気を取り込むための吸込み口7と、筐体6内の空気を排出するための吹出し口8と、を有する。吸込み口7は、筐体6の側面6a及び背面6cに設けられている。吹出し口8は、筐体6の前面6bに設けられている。熱交換器4は、筐体6の前面6bに対向する背面6cと側面6aとに亘って配置されている。軸流ファン5は、吹出し口8に対向して配置されており、ファンモータ(図示せず)によって回転駆動される。
(軸流ファンの構成)
図2は、実施例の軸流ファン5を示す平面図である。図3は、実施例の軸流ファン5を示す斜視図である。図2及び図3に示すように、軸流ファン5は、略円筒状のハブ11と、ハブ11の周方向に設けられた複数の翼12と、を有する。ハブ11は、内筒部11aと、内筒部11aの外周側に配置された外筒部11bと、を有する二重円筒状に形成されている。内筒部11aには、ファンモータの回転軸(図示せず)が嵌め込まれる軸穴11cが設けられている。内筒部11aの外周側は、放射状に配置された複数のリブ11dを介して、外筒部11bの内周側と一体に形成されている。外筒部11bの外周面には、外筒部11bの周方向に沿って所定の間隔をあけて3つの翼12が一体に形成されている。
(軸流ファンの翼の形状)
図4は、実施例の軸流ファン5の翼12を示す平面図である。図5は、実施例の軸流ファン5の翼12が有する第1溝部及び第2溝部を拡大して示す平面図である。
翼12は、図3に示すように、板状に形成されており、図2及び図4に示すように、ハブ11の外筒部11bに連結された内周縁部13の大きさに比べて、ハブ11の径方向へ延ばされた外周縁部14が広く形成されている。翼12には、翼12の回転方向における前方である前縁部16が、前縁部16の反対側に位置する後縁部17側へ向かって湾曲して形成されている。前縁部16は、回転軸方向Xから見て、例えば、湾曲している。そして、翼12の表面(翼面)は、ハブ11の周方向において、前縁部16から後縁部17に向かって、軸流ファン5の負圧側から正圧側に緩やかに湾曲して形成されている。このように翼12が形成された軸流ファン5がR方向(図3)に回転することで、空気は負圧側から正圧側へ流れる。以下、翼12において、負圧側に向く翼面を負圧面12a、正圧側に向く翼面を正圧面12bと称する。
図2、図3及び図4に示すように、翼12の後縁部17には、後縁部17を外周側後縁部17Aと内周側後縁部17Bとに分ける切り欠き部18が設けられている。切り欠き部18は、翼12の後縁部17から前縁部16側へ向かって延びて形成されており、回転軸方向Xから見て、前縁部16に向かって先細りとなる略V字状に形成されている。また、内周側後縁部17Bは、図4及び図5に斜線領域で示すように、切り欠き部18側へ突出する略三角形状の突出部19を有しており、突出部19が、翼12の正圧面12bに沿って延びる連続した表面を有する。
図5に示すように、翼12の正圧面12bでは、空気が前縁部16から後縁部17へ向かってハブ11の周方向Cに流れるが、軸流ファン5の回転数が大きくなるに従って、ハブ11の径方向、すなわち直線Lに沿う方向である遠心方向へ向かう空気の流れが大きくなる。直線Lは、ハブ11の回転中心Oを通ってハブ11の径方向に延びる直線である。
翼12の正圧面12bを遠心方向へ流れる空気の一部は、後縁部17の切り欠き部18を通って負圧面12a側へ流れる。本実施例では、内周側後縁部17Bが有する突出部19の表面が、正圧面12bに沿って連続して延びているので、切り欠き部18を通って負圧面12a側へ流れる空気の流量が抑制されている。このように、切り欠き部18から負圧面12a側へ流れ込む空気の遠心成分を抑制し、空気の遠心成分を有効利用することで、軸流ファン5が発生する風量が高められている。
また、軸流ファン5では、内周側後縁部17Bにおける風速が、外周側後縁部17Aにおける風速よりも遅くなる傾向があり、風速が遅くなるにつれて、空気の流れ方向は、翼12の回転に伴う遠心力の影響を受けやすくなる。このため、遠心力の影響により、外周側後縁部17Aにおける空気の流れ方向F1と、内周側後縁部17Bにおける空気の流れ方向F2とが異なっている。具体的には、外周側後縁部17Aにおける空気の流れ方向F1に比べて、内周側後縁部17Bにおける空気の流れ方向F2がハブ11の外周に向かって傾斜している。
図4及び図5に示すように、外周側後縁部17Aの、切り欠き部18に隣接する位置には、翼12の厚み方向に貫通して前縁部16側へ向かって延びる複数の溝で形成される第1溝部21が、外周側後縁部17Aに沿って設けられている。内周側後縁部17Bの、切り欠き部18に隣接する位置には、翼12の厚み方向に貫通して前縁部16側へ向かって延びる複数の溝で形成される第2溝部22が、内周側後縁部17Bに沿って設けられている。第2溝部22は、内周側後縁部17Bが有する突出部19に設けられている。第2溝部22は、切り欠き部18が略V字状に広がる側に位置する、突出部19の外縁に沿って配置されている。そして、ハブ11の回転軸方向Xから見て、第1溝部21の溝と第2溝部22の溝とは形状が互いに異なる。なお、第1溝部21と第2溝部22は、回転軸方向Xから見た形状に限定されるものではなく、例えば、外周側後縁部17A及び内周側後縁部17Bの正圧面12bにおける形状も互いに異なっている。
より具体的には、図5に示すように、第1溝部21の溝は、後縁部17から前縁部16へ向かって延びる深さD1が、第2溝部22の溝の深さD2よりも大きい溝を含んでいる。また、第1溝部21の溝は、後縁部17(外周側後縁部17A)に沿う方向に対するピッチP1が、第2溝部22の溝のピッチP2よりも大きい溝を含んでいる。第1溝部21の溝は、後縁部17(外周側後縁部17A)に沿う方向に対する幅が、第2溝部22の溝の幅よりも大きい溝を含んでいてもよい。また、第1溝部21の溝の形状は、深さD1及びピッチP1が、第2溝部22の溝の深さD2及びピッチP2よりも大きい形状に限定されるものではなく、深さD1、ピッチP1の一方のみが大きい形状であってもよい。言い換えると、第1溝部21の溝と第2溝部22の溝は、外周側後縁部17A及び内周側後縁部17Bの正圧面12bにおける開口面積、すなわち大きさが互いに異なっている。なお、第1溝部21の溝及び第2溝部22の溝の深さD1、D2は、例えば翼12の正圧面12b側における寸法である。第1溝部21の溝の深さD1は、後述する補強部23を含めない寸法である。
ここで、例えば、第1溝部21の溝の深さD1は、第1溝部21の溝の両側に隣接する各外周側後縁部17Aの頂点間を結ぶ仮想線K1とその平行線K2を基準とした距離を指し、第1溝部21のピッチP1は、第1溝部21の両側に隣接する各外周側後縁部17Aの頂点間の距離を指す。第2溝部22の深さD2及びピッチP2についても、第1溝部21の深さD1及びピッチP1と同様に、第2溝部22の両側に隣接する各内周側後縁部17Bの頂点間を結ぶ仮想線K1とその平行線K2を基準とした距離、各内周側後縁部17Bの頂点間の距離を指す。
図5に示すように、第2溝部22の、後縁部17から前縁部16へ向かって延びる深さD2方向が、ハブ11の径方向、つまり直線Lに対してなす角度θ2は、第1溝部21の深さD1方向が直線L(径方向)に対してなす角度θ1よりも小さい。角度θ1、θ2は、外周側後縁部17Aにおける空気の流れ方向F1と、内周側後縁部17Bにおける空気の流れ方向F2に基づいて設定されている。すなわち、第1溝部21は、外周側後縁部17Aにおける空気の流れ方向F1に沿う方向に沿って延びている。同様に、第2溝部22は、内周側後縁部17Bにおいて空気の流れ方向F2に沿う方向に延びている。
(第1溝部の補強部)
図6は、実施例の軸流ファン5の翼12が有する第1溝部21の溝を拡大して示す斜視図である。図7は、実施例の軸流ファン5の翼12が有する第1溝部21の溝の補強部を拡大して示す斜視図である。図8は、実施例の軸流ファン5の翼12が有する第1溝部21の溝の補強部を示す断面図である。図9は、比較例の軸流ファンの翼12が有する第1溝部21の溝を示す断面図である。
また、本実施例における第1溝部21の溝内には、図6、図7及び図8に示すように、後縁部17を補強する補強部23が一体に形成されている。補強部23は、第1溝部21の溝内における前縁部16側の仮想上の端面21aから後縁部17側に突出すると共に、第1溝部21の溝内の対向する各内面21bに連結されており、いわゆる水かき状に形成されている。
図6及び図8に示すように、翼12の厚み方向に沿う断面(外周側後縁部17Aでの正圧面12bに直交する断面)において、第1溝部21の溝内の前縁部16側に位置する端面21aから、外周側後縁部17A側へ突出する方向の先端、すなわち補強部23の、後縁部17側へ突出する角部Sは、負圧面12aと正圧面12b(翼12の両面)との間に位置する。この角部Sは、第1溝部21の溝内の対向する各内面21bを結ぶ線上に位置している。
図8に示すように、外周側後縁部17Aでの正圧面12bに直交する断面において、補強部23は、負圧面12aから角部Sに向かって傾斜する第1傾斜面23aと、正圧面12bから角部Sに向かって傾斜する第2傾斜面23bと、を有する。第1傾斜面23aは、負圧面12aに連続する曲面状に形成されており、負圧面12aに対して鋭角をなしている。第2傾斜面23bは、正圧面12bに連続する平面状に形成されており、正圧面12bに対して鋭角をなしている。例えば、第2傾斜面23bは、正圧面12bに対して45度をなすC面として形成されている。なお、本実施例における第1傾斜面23aは、負圧面12aから緩やかに連続する曲面状に形成されているが、必要に応じて、第2傾斜面23bと同様に平面状に形成されてもよい。
補強部23は、角部Sを挟んで第1傾斜面23aと第2傾斜面23bとがなす角度(以下、角部Sがなす角度と称する)は、例えば鋭角であり、断面鋭角状に形成されている。なお、角部Sがなす角度は、必要に応じて90度以上の角度に設定されてもよい。
図8に示すように、本実施例では、一例として、外周側後縁部17Aにおける正圧面12b上での第1溝部21の溝の深さD1が5mm程度、翼12の外周側後縁部17Aの厚みT1が2mm程度に形成されている。また、本実施例では、正圧面12bに沿う方向において補強部23の角部Sと、外周側後縁部17Aの正圧面12b上の縁との間の距離に相当する、補強部23の角部Sでの深さD3が3mm程度に形成されており、補強部23の角部Sと、外周側後縁部17Aの正圧面12bとの間の距離T2が1mm程度に形成されている。
図9に示す比較例においても、実施例と同一の構成部分については、説明の便宜上、実施例と同一符号を付けて示す。図9に示すように、比較例では、翼12の外周側後縁部17Aの厚みT1が、実施例と同一である2mm程度である場合、第1溝部21の溝の機械的強度を適正に保つために、外周側後縁部17Aにおける正圧面12b上での第1溝部21の溝の深さD0が2.5mm程度となり、深さD0を十分に確保できないおそれがあった。
一方、上述のように実施例は、補強部23を有することで、比較例での深さD0が2.5mmであるのに比べて、第1溝部21の溝の深さD1を5.0mm程度まで大きくすることが可能になり、第1溝部21の溝の深さD1を実質的に2倍程度に大きくすることができる。これにより、外周側後縁部17Aにおける風速に応じた深さD1を有する第1溝部21の溝を形成することができる。
なお、実施例では、補強部23は、第1溝部21の溝内に設けられたが、この構成に限定するものではない。補強部23は、第2溝部22の溝内にも、第1溝部21の溝と同様に設けられてもよく、第1溝部21の溝内に設けずに第2溝部22の溝内のみに設けられてもよい。また、切り欠き部18の内側に設けられていてもよい。
(第1溝部及び第2溝部の作用)
翼12において、外周側後縁部17Aにおける風速が、内周側後縁部17Bにおける風速に比べて大きいので、外周側後縁部17Aの第1溝部21の溝の深さD1、ピッチP1、幅等が、内周側後縁部17Bの第2溝部22の溝の深さD2、ピッチP2、幅等よりも大きくされることで、第1溝部21の溝及び第2溝部22の溝は、外周側後縁部17Aと内周側後縁部17Bでの空気の流れに応じた所望の深さ、ピッチ、幅となるように形成されている。これによって、空気の流れによる騒音の発生を低減するという溝による本来の作用を十分に得ることが可能になる。
また、第1溝部21の溝が、外周側後縁部17Aにおける空気の流れ方向F1に沿う方向に沿って延びており、第2溝部22の溝が、内周側後縁部17Bにおいて空気の流れ方向F2に沿う方向に延びている。このように第1溝部21の溝及び第2溝部22の溝は、後縁部17における空気の流れ方向F1、F2にそれぞれ応じた適正な形状に形成されている。したがって、軸流ファン5では、第1溝部21及び第2溝部22が、翼12の後縁部17に生じる渦の大きさを効果的に細分化することにより、空気の流れによる騒音の発生を低減する効果が高められている。
また、第1溝部21は、第1傾斜面23a及び第2傾斜面23bを有する補強部23が設けられることで、外周側後縁部17Aの機械的強度が適正に確保されるので、深さD1を大きく形成することが可能となる。具体的には、第1溝部21において、負圧面12a及び正圧面12bのそれぞれにおいて、図8に示すように、外周側後縁部17A側へ角部Sに向かって鋭角をなして傾斜する切り込み部分を有することで、負圧面12a及び正圧面12bで外周側後縁部17Aに生じる渦を細分化する作用が適正に得られる。
上述のように、実施例の軸流ファン5において、補強部23は、第1溝部21の溝内の、前縁部16側の端面21aから、後縁部17側へ突出すると共に第1溝部21の溝の対向する各内面21bに連結されており、翼12の厚み方向に沿う断面において補強部23の、後縁部17側へ突出する角部Sが、翼12の負圧面12aと正圧面12bとの間に位置する。このように補強部23を有することにより、後縁部17における空気の流れによる騒音の発生を抑える作用を高めると共に、翼12の外周側後縁部17Aの機械的強度を適正に確保することができる。加えて、補強部23の角部Sが負圧面12aと正圧面12bとの間に位置することで、軸流ファン5の成形金型の加工が容易になり、翼12の成形性を高めることができる。
特に大型の軸流ファンの場合には、第1溝部21の溝の深さD1が大きくなるので、補強部23が有効である。また、大型の軸流ファンでは、補強部23によって後縁部17の振動も抑えることが可能になる。
また、上述のように、実施例の軸流ファン5における補強部23は、負圧面12aから角部Sに向かって傾斜する第1傾斜面23aと、正圧面12bから角部Sに向かって傾斜する第2傾斜面23bと、を有する。これにより、負圧面12aと正圧面12bの両方に切り込み部分を有する形状となり、外周側後縁部17Aで生じる気流の渦を小さくして騒音を抑える作用を高めることができる。加えて、軸流ファン5の成形金型の加工性、翼12の成形性を更に高めることが可能になる。
また、上述のように、実施例の軸流ファン5における補強部23は、第1傾斜面23a及び第2傾斜面23bの少なくとも一方が平面である。これにより、軸流ファン5の成形金型の加工性、翼12の成形性を更に高めることが可能になる。
また、上述のように、実施例の軸流ファン5は、第1溝部21と同様に、第2溝部22内に補強部23が設けられてもよい。これにより、内周側後縁部17Bにおける風速に応じて、第2溝部22の溝の深さD2を適正な大きさに形成することできるので、後縁部17における空気の流れによる騒音の発生を更に効果的に抑えることができる。
以上、実施例を説明したが、上述した内容により実施例が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 室外機
3 圧縮機
4 熱交換器
5 軸流ファン
11 ハブ
12 翼
12a 負圧面
12b 正圧面
16 前縁部
17 後縁部
17A 外周側後縁部
17B 内周側後縁部
18 切り欠き部
19 突出部
21 第1溝部
21a 端面
21b 内面
22 第2溝部
23 補強部
23a 第1傾斜面
23b 第2傾斜面
D0、D1、D2、D3 深さ
R 回転方向
S 頂点

Claims (4)

  1. ハブと、前記ハブの周方向に設けられた複数の翼と、を備え、
    前記翼には、前記翼の回転方向における前縁部の反対側の後縁部に、当該後縁部を外周側後縁部と内周側後縁部とに分ける切り欠き部が、前記後縁部から前記前縁部へ向かって延びて形成され、
    前記外周側後縁部には、前記翼の厚み方向に貫通して前記前縁部へ向かって延びる複数の溝で形成される第1溝部が、前記外周側後縁部に沿って設けられ、
    前記翼には、前記後縁部を補強する補強部が設けられ、当該補強部は、前記第1溝部の溝内の、前記前縁部側の端面から、前記後縁部側へ突出すると共に前記第1溝部の溝の対向する各内面に連結され、
    前記翼の厚み方向に沿う断面において、前記補強部、前記後縁部側へ突出する角部を有し、
    前記補強部の前記角部は、前記翼の厚み方向における負圧面と正圧面との間に位置し、前記負圧面から前記角部に向かって延びる湾曲面状の第1傾斜面と、前記正圧面から前記角部に向かって傾斜して延びる平面状の第2傾斜面と、を有する、軸流ファン。
  2. 前記内周側後縁部には、前記翼の厚み方向に貫通して前記前縁部へ向かって延びる複数の溝で形成される第2溝部が、前記内周側後縁部に沿って設けられ、
    前記補強部は、前記切り欠き部の内側の、前記前縁部側の端面から、前記後縁部側へ突出すると共に前記切り欠き部の溝の対向する各内面に連結されている、
    請求項1に記載の軸流ファン。
  3. 前記内周側後縁部には、前記翼の厚み方向に貫通して前記前縁部へ向かって延びる複数の溝で形成される第2溝部が、前記内周側後縁部に沿って設けられ、
    前記補強部は、前記第2溝部内の溝の、前記前縁部側の端面から、前記後縁部側へ突出すると共に前記第2溝部の溝の対向する各内面に連結されている、
    請求項1または2に記載の軸流ファン。
  4. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機に連結されて前記冷媒が流れる熱交換器と、
    前記熱交換器に送風する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の軸流ファンと、
    を備える、室外機。
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