JP2012107629A - 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機 - Google Patents

遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】翼高さ方向に入口角の異なる翼を組み合わせて性能を向上させることが可能な遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼11と、ハブ側壁面に基端部が固定される複数のハブ側翼12と、を有し、シュラウド側翼11の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、シュラウド側翼11の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であり、ハブ側翼12とシュラウド側翼11とが、入口角が異なる状態、かつ、ハブ側翼12の翼高さ方向の先端部とハブ側翼12に組み合わされるシュラウド側翼11の翼高さ方向の先端部とがハブ側翼12の翼長に渡って重なった状態で組み合わされていることを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、ディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機に関し、特に、翼高さ方向に入口角の異なる翼を組み合わせたディフューザにするものである。
従来、知られている遠心圧縮機として、図14は、特許文献1に示す遠心圧縮機の要部を示し、(A)は、縦断面図であり、(B)は、側面図であり、(C)は、シュラウド側翼およびハブ側翼を拡大した斜視図であり、(D)は、(C)の上面図である。
図示の遠心圧縮機50は、ハウジング51内で多数のブレード52を備えたインペラ53が回転することにより、ハウジング51の外部から導入したガスや空気等の流体を圧縮する。こうして形成された流体の流れ(気流)は、インペラ53の外周端となるインペラ出口(以下では、「ディフューザ入口」とも呼ぶ)54、ディフューザ55及びボリュート56を通って外部へ送出される。なお、図中の符号57は、インペラ53が回転する軸中心線である。
上述したディフューザ55は、インペラ出口54とボリュート56との間に設けられた気流の通路であり、インペラ出口54から吐出される気流を減速させることで動圧を静圧に回復させる機能を有している。このディフューザ55は、通常一対の対向した壁面で形成されており、以下の説明では、対向する一対の壁面の一方をシュラウド側壁面58と呼び、他方をハブ側壁面2と呼ぶ。
ディフューザ51は、シュラウド側壁面58とハブ側壁面2との間に複数のディフューザ翼60が設けられている。このディフューザ翼60は、シュラウド側壁面58に設けられる複数のシュラウド側翼3と、ハブ側壁面2に設けられる複数のハブ側翼4とを有している。シュラウド側翼3とハブ側翼4とは、各々の翼入口角度が異なる二次元翼を翼高さ方向に組み合わせたものとなっている。
これのように、翼入口角の異なるシュラウド側翼3およびハブ側翼4を組み合わせて、ブレード52出口の気流の流れ角(気流の流線が翼列線と成す角)をディフューザ翼60の入口角に近づけてディフューザ翼60の翼前縁の流れの剥離を防止することによって、ディフューザ55の高効率化と作動範囲の拡大を図ることができるという利点が得られる。
特許第3746740号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、翼入口角の異なるシュラウド側翼3およびハブ側翼4を組み合わせた場合に、ディフューザ翼60の翼前縁の下流側において組み合わせたシュラウド側翼3とハブ側翼4とが重ならずに隙間63を生じることがある。このように、シュラウド側翼3とハブ側翼4との間に隙間63が生じた場合には、この隙間63を通過する気流の影響によって、気流の剥離や渦の生成(図14(C)および(D)に渦巻矢印で示す)により、ディフューザ55の性能が低下するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、翼高さ方向に入口角の異なる翼を組み合わせて性能を向上させることが可能な遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、該シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、前記シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼および前記ハブ側壁面に基端部が固定されるハブ側翼と、を有し、前記シュラウド側翼と前記ハブ側翼とは、入口角が異なるように、かつ、翼高さ方向における先端部の少なくとも一部分が互いに突き合わされる状態で組み合わされており、組み合わされた前記シュラウド側翼の前記先端部と前記ハブ側翼の前記先端部とが突き合わされていない隙間には、該隙間の少なくとも一部分を埋めるように互いの前記先端部間を接続する接続部材を備えることを特徴とする。
各々の入口角が異なり、翼高さ方向の先端部の少なくとも一部分が互いに突き合わされる状態で組み合わされるシュラウド側翼とハブ側翼とを有する遠心圧縮機のディフューザには、組み合わされたシュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部とが突き合わされていない隙間が生じる場合がある。このように、シュラウド側翼とハブ側翼との各先端部が突き合わされていない隙間が生じた場合には、この隙間部分を通過する流れの剥離や渦の生成によって、ディフューザの性能が低下する。
そこで、組み合わされたシュラウド側翼とハブ側翼との各先端部が突き合わされずに生じた隙間の少なくとも一部分を埋めるよう互いの先端部間を接続する接続部材を設けることとした。これにより、シュラウド側翼の先端部とハブ側壁翼の先端部との間に生じる隙間が接続部材によって覆われる。そのため、隙間流れをなくすことができ、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザの性能向上を図ることができる。
また、シュラウド側翼とハブ側翼との各先端部間に生じた隙間を接続部材によって接続することとしたので、翼の剛性を高めることができる。したがって、翼の振動強度を向上させることができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、前記接続部材は、複数の前記シュラウド側翼および複数の前記ハブ側翼の全前記先端部間を円周方向に連続的に接続する円環状であることを特徴とする。
接続部材は、円環状にシュラウド側翼およびハブ側壁面翼の全先端部間を連続的に接続するものとした。そのため、組合わせた際にシュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部との間に生じる隙間を接続部材によって覆って、隙間流れをなくすことができる。これにより、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザの性能向上を図ることができる。
また、接続部材の形状が円環状と簡素であることから、ディフューザの性能向上を低コストによって実現することができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、前記接続部材は、その内径が前記シュラウド側壁面および前記ハブ側壁面の内径よりも小さいことを特徴とする。
発明者等が検討したところによると、円環状の接続部材の内径をシュラウド側壁面およびハブ側壁面の内径よりも小さくした場合であっても、円環状の接続部材の内径をシュラウド側壁面およびハブ側壁面の内径と同じにした場合と同様に、組合わせた際にシュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部との間に生じる隙間を通過する流れをなくして、ディフューザの性能向上を図ることが可能なことが分かった。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、前記接続部材は、組み合わされた前記シュラウド側翼の前記先端部または前記ハブ側翼の前記先端部少なくとも一方の前縁から翼長の60%下流までを埋めるように接続することを特徴とする。
発明者等が検討したところによると、少なくとも一方のシュラウド側翼またはハブ側翼の先端部の前縁から翼長の60%下流までに形成される隙間によって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生による性能低下が顕著であることが分かった。
そこで、少なくとも一方のシュラウド側翼またはハブ側翼の先端部の前縁から翼長の60%下流までの先端部間の隙間を埋めるように接続部材を円周方向に接続することとした。そのため、接続部材を前縁から後縁の全翼長に渡って隙間を埋めるように円周方向に接続した場合と同様に、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザの性能向上を図ることができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、組み合わされる前記シュラウド側翼と前記ハブ側翼とは、各々前縁を円周方向に位置をずらして配置されることを特徴とする。
シュラウド側翼とそれと組み合わされるハブ側翼との各前縁を円周方向に位置をずらして設けることとした。そのため、シュラウド側翼とハブ側翼とを組み合わせた際に、シュラウド側翼とハブ側翼との各前縁の先端部間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザの性能向上を図ることができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、組み合わされる前記シュラウド側翼と前記ハブ側記翼とは、前縁から全長の60%までが重ならないように各々円周方向に位置をずらして配置されることを特徴とする。
シュラウド側翼とそれと組み合わされるハブ側翼とを、前縁から全長の60%までの間において重ならないように円周方向に位置をずらして設けることとした。そのため、シュラウド側翼とハブ側翼との前縁から全長の60%までの間には、隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる剥離や渦の発生を抑制して、ディフューザの性能向上を図ることができる。
本発明に係る遠心圧縮機のディフューザによれば、遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、該シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、前記シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼と、前記ハブ側壁面に基端部が固定される複数のハブ側翼と、を有し、前記シュラウド側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、該シュラウド側翼の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であり、前記ハブ側翼と該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼とが、入口角が異なる状態、かつ、前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部と該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部とが前記ハブ側翼の翼長に渡って重なった状態で組み合わされていることを特徴とする。
シュラウド側翼とハブ側翼とは、入口角が異なり、それらの翼高さ方向の先端部が翼長に渡って重なった状態で組み合わされることとした。そのため、シュラウド側翼とハブ側翼とを組み合わせた際に、シュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部との間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザの性能向上を図ることができる。
また、シュラウド側翼とハブ側翼との翼高さ方向の先端部を翼長に渡って重なった状態で組み合わせることとしたので、翼の剛性を高めることができる。したがって、翼の振動強度を向上させることができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、前記シュラウド側翼および前記ハブ側翼の各後縁の翼厚が翼長中央部の翼厚に比べて薄いことを特徴とする。
シュラウド側翼およびハブ側翼は、翼長中央部の翼厚に比べて各後縁の翼厚を薄くすることとした。そのため、シュラウド側翼およびハブ側翼の後流を小さくすることができる。したがって、ディフューザの性能向上を図ることができる。
本発明の参考例の遠心圧縮機のディフューザによれば、前記シュラウド側翼または前記ハブ側翼のどちらか一方を厚翼とし、他方を薄翼としたことを特徴とする。
シュラウド側翼またはハブ側翼のどちらか一方を厚翼(例えば、翼高さ方向に直交する断面形状が楔型やチャンネル型等)として、他方を薄翼にすることとした。これにより、シュラウド側翼とハブ側翼とを突き合わせた際に、薄翼側の先端部が厚翼側の先端部の一部と重なることとなる。そのため、シュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部との間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザの性能向上を図ることができる。
なお、厚翼としては、薄翼に対して翼高さに直交する断面形状の幅が約2倍以上が好ましい。
本発明に係る遠心圧縮機のディフューザによれば、遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、該シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、前記シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼と、前記ハブ側壁面に基端部が固定される複数のハブ側翼と、を有し、前記ハブ側翼と該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼とが、入口角が異なるように組み合わされており、前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向の側部と、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部とで重なり部を形成し、前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向とは反対方向の側部が、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部から離間したことを特徴とする。
本発明に係る遠心圧縮機によれば、上記のいずれかに記載の遠心圧縮機のディフューザを備えることを特徴とする。
組み合わされたシュラウド側翼およびハブ側翼の各先端部が突き合わされていない隙間の流れの剥離や渦の発生を抑制して性能向上を図ることが可能なディフューザを用いることとした。そのため、ディフューザを通過する流れの速度エネルギーを効果的に圧力に変換することができる。したがって、遠心圧縮機の高効率化、作動性の拡大を図ることができる。
本発明に係る遠心圧縮機のディフューザによれば、シュラウド側翼とハブ側翼とは、入口角が異なり、それらの翼高さ方向の先端部が翼長に渡って重なった状態で組み合わされることとした。そのため、シュラウド側翼とハブ側翼とを組み合わせた際に、シュラウド側翼の先端部とハブ側翼の先端部との間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザの性能向上を図ることができる。
また、シュラウド側翼とハブ側翼との翼高さ方向の先端部を翼長に渡って重なった状態で組み合わせることとしたので、翼の剛性を高めることができる。したがって、翼の振動強度を向上させることができる。
本発明の第1参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 図1に示す翼の変形例2であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 本発明の第2参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 図3に示す翼の変形例1の上面図である。 図3に示す翼の変形例2の上面図である。 本発明の第4参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図であり、(C)は、(A)および(B)のA―A部における断面図である。 本発明の第5参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 本発明の第1実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 図8に示す翼の変形例であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 本発明の第2実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 図10に示す翼の変形例であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 本発明の第3実施形態に係る遠心圧縮機のディフーザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 図12に示す翼の変形例であり、(A)は、その斜視図であり、(B)は、(A)の上面図である。 従来の遠心圧縮機の要部を示し、(A)は、縦断面図であり、(B)は、側面図であり、(C)は、シュラウド側翼およびハブ側翼を拡大した斜視図であり、(D)は、(C)の上面図である。
〔第1参考実施形態〕
本発明の第1参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザに設けられているシュラウド側翼およびハブ側翼について、図1および図14を参照しながら説明する。
図1に示すディフューザ1は、遠心圧縮機50(図14参照)のハウジング51(図14参照)内で回転するインペラ53(図14参照)の外周端から吐出される気流(流れ)を減速することにより、気流の動圧を静圧に回復させるものである。このディフューザ1は、インペラ(遠心羽根車)53の下流側に設けられるシュラウド側壁面58と、シュラウド側壁面58に対向して設けられているハブ側壁面2と、シュラウド側壁面58に基端部が固定されている複数(図1には、1翼のみを示す。)のシュラウド側翼3と、ハブ側壁面2に基端部が固定されている複数(図1には、1翼のみを示す。)のハブ側翼4と、を有している。
シュラウド側翼3とハブ側翼4とは、本参考実施形態では、二次元翼であり、互いに翼長が同じ薄翼とされている。シュラウド側翼3とハブ側翼4とは、入口角が異なるように、かつ、翼高さ方向における先端部の前縁(少なくとも一部分)が互いに突き合わされる状態で組み合わされている。また、それらの後縁は、円周方向に離れている。
このように、組み合わされているシュラウド側翼3の先端部とハブ側翼4の先端部とが突き合わされていない隙間63(図14参照)には、隙間63を埋めるように互いの先端部間を接続している接続壁(接続部材)5が設けられている。接続壁5は、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から後縁に渡って全長に沿って設けられている。
このように、シュラウド側翼3とハブ側翼4との隙間63に接続壁5が設けられることによって、シュラウド側翼3の前縁から導かれる気流は、接続壁5の上面(図1(A)の上方)に沿って流れる。そのため、隙間流れによる気流の剥離や渦の発生を抑制することができる。
以上述べたように、本参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
組み合わされているシュラウド側翼3とハブ側翼4との各先端部が突き合わされずに生じた隙間63(図14参照)を埋めるように、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の互いの先端部間を接続する接続壁(接続部材)5を設けることとした。これにより、シュラウド側翼3の先端部とハブ側壁翼4の先端部との間に生じる隙間63が接続壁5によって覆われる。そのため、隙間流れをなくすことができ、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
また、シュラウド側翼3とハブ側翼4との各先端部間を接続壁5によって接続することとしたので、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の剛性を高めることができる。したがって、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の振動強度を向上させることができる。
なお、本参考実施形態では、接続壁5をシュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から後縁まで全翼長に渡って設けるとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本実施形態の変形例1としてシュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から翼長の途中部分まで(例えば、翼長の60%まで)の隙間63を覆うものとしてもよい。
発明者等が検討したところによると、少なくとも一方のシュラウド側翼3またはハブ側翼4の前縁から翼長の60%までに形成される隙間63によって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生による性能低下が顕著であることが分かった。そのため、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から翼長の60%までの先端間の隙間63を接続壁5によって接続した場合であっても、接続壁5を前縁から後縁の全翼長に渡って隙間63を埋めるように接続した場合と同様に、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
また、本参考実施形態では、シュラウド側翼3とハブ側翼4とは、互いに翼長が同じものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図2に示すように、本実施形態の変形例2としてシュラウド側翼3に比べてハブ側翼6の翼長が短いものであっても良い。
本参考実施形態の変形例2として、図2の(A)には、その斜視図を示し、(B)には、(A)の上面図が示されている。
ハブ側翼6は、シュラウド側翼3よりもその翼長が短いものとされている。ハブ側翼6の前縁は、シュラウド側翼3の翼長の下流側の途中位置に位置している。
組み合わせられているシュラウド側翼3の先端部とハブ側翼4の先端部とが突き合わされていない隙間には、シュラウド側壁面58およびハブ側壁面に略平行に接続壁(接続部材)7が設けられている。ハブ側翼6の前縁がシュラウド側翼3の下流側の途中位置に位置しているので、接続壁7は、ハブ側翼6の前縁からハブ側翼6の後縁までハブ側翼6の全長に渡って設けられることとなる。
さらに、変形例2の接続壁7は、ハブ側翼6の前縁からハブ側翼6の翼長の途中部分まで(例えば、翼長の60%)の隙間を覆うものとしてもよい。
[第2参考実施形態]
本参考実施形態のディフューザは、シュラウド側翼とハブ側翼との全先端部間を接続するディスクが設けられる点で、第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
ディスク(接続部材)8は、複数(図3には、1翼のみを示す。)のシュラウド側翼3およびハブ側翼4の各先端部を円周方向に連続的に接続している。ディスク8は、円環状であり、シュラウド側壁面58およびハブ側壁面(図示せず)に略平行に設けられている。
ディスク8は、シュラウド側壁面58およびハブ側壁面と同様に円環状である。円環状のディスク8は、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から後縁に渡って設けられている。
このように、複数のシュラウド側翼3とハブ側翼4との全先端部間に挟まれるようにディスク8を設けることによって、シュラウド側翼3の前縁からシュラウド側翼3に導かれた気流(黒色の矢印で示す)と、ハブ側翼4の前縁からハブ側翼4に導かれた気流(白抜きの矢印で示す)との流路を分けることができる。そのため、組み合わされているシュラウド側翼3の先端部とハブ側翼4の先端部とが突き合わされていない隙間を気流が通過することがなくなり、隙間流れによる気流の剥離や渦の発生を抑制することができる。
以上述べたように、本参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
ディスク(接続部材)8は、円環状にシュラウド側翼3およびハブ側翼4の全先端部間を連続的に接続している。そのため、シュラウド側翼3とハブ側翼4との間に生じる隙間をディスク8によって覆って、隙間流れをなくすことができる。これにより、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
また、ディスク8の形状が円環状と簡素であることから、ディフューザ1の性能向上を低コストによって実現することができる。
なお、本参考実施形態では、シュラウド側翼3とハブ側翼4とは、互いに翼長が同じものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示すように、本参考実施形態の変形例1としてシュラウド側翼3に比べてハブ側翼6の翼長が短いものであっても良い。
また、図5に示すように、本参考実施形態の変形例2としてシュラウド側翼3に比べてハブ側翼6の翼長が短く、さらに、ハブ側翼3とシュラウド側翼6との周方向の位相を変えたものとしても良い。
すなわち、シュラウド側翼3よりも翼長が短いハブ側翼6とシュラウド側翼3とは、各々の前縁および後縁が周方向の異なる位置に設けられており互いに重なっていない。
[第3参考実施形態]
本参考実施形態のディフューザは、シュラウド側翼とハブ側翼との全翼端部間を接続しているディスクの内径が異なる点で、第2参考実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、その説明を省略する。
複数のシュラウド側翼および複数のハブ側翼の全先端部間を円周方向に連続的に接続している円環状のディスク(接続部材)は、その内半径がシュラウド側翼およびハブ側翼の各前縁の半径よりも小さいものとされている。
すなわち、円環状のディスクの内周縁がシュラウド側翼およびハブ側翼の前縁から内径方向に突出していることとなり、シュラウド側翼およびハブ側翼の前縁が、ディスクの半径方向の途中位置に設けられていることとなる。
以上述べたように、本参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
発明者等が検討したところによると、円環状のディスク(接続部材)の内径をシュラウド側翼およびハブ側翼の前縁半径よりも小さくした場合であっても、円環状のディスクの内径をシュラウド側翼およびハブ側翼の前縁の半径と同じにした場合と同様に、シュラウド側翼とハブ側翼との間に生じる隙間を通過する流れをなくして、ディフューザの性能向上を図ることができるが分かった。
[第4参考実施形態]
本参考実施形態のディフューザは、シュラウド側翼とハブ側翼との前縁が周方向にずれて位置している点で、第1参考実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第4参考実施形態について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、組み合わされているシュラウド側翼3とハブ側翼4とは、各々前縁を円周方向に位置をずらして配置されており、また、各後縁も周方向に互いにずれるよう配置されており、少なくとも翼前縁から翼長の60%以下ではシュラウド側翼3とハブ側翼4とが重ならないように円周方向に位置をずらして配置している。
すなわち、図6(B)のA−A部において断面視した図6(C)の場合、シュラウド側翼3とハブ側翼4の前縁から後縁まで全翼長方向に渡って、シュラウド側翼3とハブ側翼4との間が離反している。なお、前縁から翼長の60%以降では重なっても良い。
このように、シュラウド側翼3とハブ側翼4の前縁から後縁に渡るまでシュラウド側翼3とハブ側翼4との間が離反しているため、第1実施形態のように組み合わされているシュラウド側翼3の先端部とハブ側翼4の先端部とが突き合わされていない隙間が生じることがない。そのため、シュラウド側翼3の前縁から導かれた気流とハブ側翼4の前縁から導かれた気流とは、各々のシュラウド側翼3、ハブ側翼4に沿って流れて、隙間流れにより生じる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。
一方、前記にて「前縁から翼長の60%以降では重なっても良い。」とし、それ以降に隙間ができるのを許容しているのは、発明者等が検討したところによると、少なくとも一方のシュラウド側翼3またはハブ側翼4の前縁から翼長の60%までに形成される隙間63によって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生によるディフューザ1の性能低下が顕著であることを見出したことによるものである。
以上述べたように、本参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
シュラウド側翼3とそれと組み合わされているハブ側翼4との各前縁および各後縁を円周方向に位置をずらして設けることとした。そのため、シュラウド側翼3とハブ側翼4とを組み合わせた際に、シュラウド側翼3とハブ側翼4との各前縁の先端部間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
[第5参考実施形態]
本参考実施形態のディフューザは、シュラウド側翼とハブ側翼との先端部間を接続するディスクが設けられる点で、第4参考実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第5参考実施形態について、図7を用いて説明する。
ディスク(接続部材)8は、シュラウド側壁面58およびハブ側壁面(図示せず)と同様に円環状であり、シュラウド側壁面58およびハブ側壁面に略平行に設けられている。円環状のディスク8は、シュラウド側翼3およびハブ側翼4の前縁から後縁に渡って設けられている。
このように、複数のシュラウド側翼3とハブ側翼4との全先端部間に挟まれるようにディスク8を設けることによって、シュラウド側翼3の前縁からシュラウド側翼3に導かれた気流の流路と、ハブ側翼4の前縁からハブ側翼4に導かれた気流の流路とを分けることができる。そのため、隙間流れによる気流の剥離や渦の発生を抑制することができる。
以上述べたように、本参考実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
ディスク(接続部材)8は、円環状にシュラウド側翼3およびハブ側翼4の全先端部間を連続的に接続している。そのため、シュラウド側翼3とハブ側翼4との各先端部間に生じる隙間をディスク8によって覆って、隙間流れをなくすことができる。これにより、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を抑制することができる。したがって、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
また、ディスク8の形状が円環状と簡素であることから、ディフューザ1の性能向上を低コストによって実現することができる。
[第1実施形態]
本実施形態のディフューザは、シュラウド側翼とハブ側翼との先端部が翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なるように突き合わされる点で、第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第1実施形態について、図8を用いて説明する。
シュラウド側翼11およびハブ側翼12は、翼高さ方向に直交する断面形状が楔型をしている厚翼である。楔型の厚翼であるシュラウド側翼11およびハブ側翼12は、翼高さ方向に直交する断面形状が略三角形状をしており、各前縁から後縁に向かって漸次広がっていく形状となっている。
楔型のシュラウド側翼11とハブ側翼12とは、入口角が異なるように、かつ、翼高さ方向における先端部が翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なるように突き合わされている状態で組み合わされている。そのため、各々の先端部は、翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なっている重なり部13(図8(B)参照)を有することとなる。
このように、楔型のシュラウド側翼11と厚翼のハブ側翼12とが重なるよう突き合わせて重なり部13を有する場合には、組み合わされたシュラウド側翼11とハブ側翼12との先端部間には隙間が生じることなく、シュラウド側翼11の前縁から導かれた気流およびハブ側翼12の前縁から導かれた気流は、各々のシュラウド側翼11、ハブ側翼12に沿って流れることとなる。そのため、気流の剥離や渦の発生を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
シュラウド側翼11とハブ側翼12とは、入口角が異なり、それらの翼高さ方向の先端部が翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なるように突き合わされていることとした。そのため、シュラウド側翼11とハブ側翼12とを組み合わせた際に、シュラウド側翼11とハブ側翼12との先端部間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
また、シュラウド側翼11とハブ側翼12との翼高さ方向の先端部を翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なるように付き合わすこととしたので、シュラウド側翼11とハブ側翼12との剛性を高めることができる。したがって、シュラウド側翼11とハブ側翼12との振動強度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、シュラウド側翼11とハブ側翼12は、互いに翼長が同じものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すように、本実施形態の変形例として、シュラウド側翼11に比べてハブ側翼14の翼長が短いものであっても良い。
ハブ側翼14は、シュラウド側翼11よりもその翼長が短いものとされおり、シュラウド側翼11とハブ側翼14とを翼長に沿って翼厚の一部が重なり部13を有するよう、かつ、ハブ側翼14の前縁がシュラウド側翼11の翼長の途中位置に位置するように組み合わせる。
[第2実施形態]
本実施形態のディフューザは、組み合わせたシュラウド側翼とハブ側翼との後縁の翼厚が薄い点で、第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について、図10を用いて説明する。
シュラウド側翼15およびハブ側翼16は、翼高さ方向に直交する断面形状が略楔型をしている厚翼である。略楔型のシュラウド側翼15およびハブ側翼16は、各前縁から後縁に向かって漸次広がっていく形状となっているが、シュラウド側翼15およびハブ側翼16の各翼厚は、翼長中央部の下流の途中から後縁に向かって薄くなっている。
後縁に向かって翼厚が薄くなっているシュラウド側翼15とハブ側翼16とは、入口角が異なるように、かつ、翼高さ方向における先端部が翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なるように突き合わされている状態で組み合わされている。すなわち、各々の先端部が翼長に渡って翼厚の一部が互いに重なっている重なり部17(図10(B)参照)を有することとなる。ハブ側翼16の負圧面側の翼長は、シュラウド側翼15の圧力面側の翼長と略同等の長さとなって重なり部17を形成している。
以上述べたように、本実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
シュラウド側翼15およびハブ側翼16は、翼長中央部の各翼厚に比べて各後縁の翼厚を薄くすることとした。そのため、シュラウド側翼15およびハブ側翼16の後流を小さくすることができる。したがって、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、シュラウド側翼15とハブ側翼16とは、互いに翼長が同じものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図11に示すように、本実施形態の変形例として、シュラウド側翼15に比べてハブ側翼18の翼長が短いものであっても良い。
[第3実施形態]
本実施形態のディフューザは、厚翼のシュラウド側翼と薄翼のハブ側翼とを組み合わせる点で、第1実施形態と相違し、その他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態について、図12を用いて説明する。
シュラウド側翼11は、翼高さ方向に直交する断面形状が楔型をしている厚翼である。楔型のシュラウド側翼11は、略三角形状をしており、各前縁から後縁に向かって漸次広がっていく形状となっている。ハブ側翼4は、薄翼である。シュラウド側翼11は、薄翼であるハブ側翼4に対して、翼高さに直交する断面形状の幅が約2倍以上となっている。
厚翼のシュラウド側翼11と薄翼のハブ側翼4とは、入口角が異なるように組み合わされている。また、厚翼のシュラウド側翼11の翼高さ方向における先端部に、薄翼のハブ側翼4の翼高さ方向における先端部が突き合わされている状態で組み合わされている。そのため、図12(B)のように、上方視した場合に、薄翼のハブ側翼4の先端部全体が、厚翼のシュラウド側翼11の先端部の一部と重なることとなる。
以上述べたように、本実施形態に係る遠心圧縮機のディフューザ1およびこれを備えた遠心圧縮機によれば、以下の効果を奏する。
厚翼のシュラウド側翼11と薄翼のハブ側翼4とは、入口角が異なり、ハブ側翼4の翼高さ方向の先端部全体が翼長に渡ってシュラウド側翼11の翼厚の一部と互いに重なるように突き合わされることとした。そのため、シュラウド側翼11とハブ側翼4とを組み合わせた際に、シュラウド側翼11とハブ側翼4との間に隙間が生じないこととなる。したがって、隙間流れによる流れの剥離や渦の発生を防止して、ディフューザ1の性能向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、シュラウド側翼11とハブ側翼4とは、互いに翼長が同じものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図13に示すように、本実施形態の変形例として、シュラウド側翼11に比べてハブ側翼6の翼長が短いものであっても良い。
なお、本実施形態では、厚翼であるシュラウド側翼11の翼高さ方向に直交する断面形状が楔型として説明したが、チャンネル型であってもよい。
1 ディフューザ
3 シュラウド側翼
4 ハブ側翼
5 接続壁(接続部材)
58 シュラウド側壁面

Claims (9)

  1. 遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、
    該シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、
    前記シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼と、
    前記ハブ側壁面に基端部が固定される複数のハブ側翼と、を有し、
    前記シュラウド側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、該シュラウド側翼の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であり、
    前記ハブ側翼と該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼とが、入口角が異なる状態、かつ、前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部と該ハブ側翼に組み合される前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部とが前記ハブ側翼の翼長に渡って重なった状態で組み合わされていることを特徴とする遠心圧縮機のディフューザ。
  2. 前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向の側部と、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部とで重なり部を形成し、
    前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向とは反対方向の側部が、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部から離間したことを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  3. 前記ハブ側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、該ハブ側翼の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  4. 前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部全体が、該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部と重なった状態で組み合わされていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  5. 前記シュラウド側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状の幅が、前記ハブ側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状の幅の2倍以上であることを特徴とする請求項1または請求項4に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  6. 遠心羽根車の下流側に設けられるシュラウド側壁面と、
    該シュラウド側壁面に対向して設けられるハブ側壁面と、
    前記シュラウド側壁面に基端部が固定される複数のシュラウド側翼と、
    前記ハブ側壁面に基端部が固定される複数のハブ側翼と、を有し、
    前記ハブ側翼と該ハブ側翼に組み合わされる前記シュラウド側翼とが、入口角が異なるように組み合わされており、
    前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向の側部と、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部とで重なり部を形成し、
    前記ハブ側翼の翼高さ方向の先端部の前記シュラウド側翼方向とは反対方向の側部が、前記シュラウド側翼の翼高さ方向の先端部の前記ハブ側翼方向の側部から離間したことを特徴とする遠心圧縮機のディフューザ。
  7. 前記シュラウド側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、該シュラウド側翼の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であることを特徴とする請求項6に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  8. 前記ハブ側翼の翼高さ方向に直交する方向の断面形状が、該ハブ側翼の前縁から後縁に向かって漸次広がっていく楔型形状であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の遠心圧縮機のディフューザ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の遠心圧縮機のディフューザを備えることを特徴とする遠心圧縮機。
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