JP3746740B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

遠心圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP3746740B2
JP3746740B2 JP2002184184A JP2002184184A JP3746740B2 JP 3746740 B2 JP3746740 B2 JP 3746740B2 JP 2002184184 A JP2002184184 A JP 2002184184A JP 2002184184 A JP2002184184 A JP 2002184184A JP 3746740 B2 JP3746740 B2 JP 3746740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffuser
angle
blade
centrifugal compressor
inlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002184184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004027932A (ja
Inventor
誠一 茨木
啓一 白石
隆 御子神
啓司 久間
裕嗣 二神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002184184A priority Critical patent/JP3746740B2/ja
Publication of JP2004027932A publication Critical patent/JP2004027932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3746740B2 publication Critical patent/JP3746740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過給機、ガスタービン、産業用圧縮機等に用いられる遠心圧縮機に係り、一層詳細には、翼付きディフューザを具備する遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種遠心圧縮機の1例が図6に示され、同図(a)は略示的縦断面図、同図(b)は同図(a)のB−B線断面図、同図(c)は翼の部分的斜視図、同図(d)は同図(b)及び同図(c)のD−D線断面図である。
【0003】
回転軸1を駆動すると、羽根車2が回転し、ガスが羽根車2に吸い込まれて付勢されることによってその圧力及び速度エネルギーが増大する。このガスはディフューザ3及びスクロール4を流過する過程でその速度エネルギーが圧力に変換されることにより更に昇圧して図示しない吐出口から吐出される。
【0004】
ディフューザ3は円板状のシュラウド側壁面31、これに平行するハブ側壁面32と、これらの間に架設された複数の翼33とからなる。これら翼33は所謂2次元翼で、その断面形状は、図6の(b),(c),(d)に示すように、翼33の全翼高さHに亙って一定で、翼形又は楔形をなしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディフューザ3における翼33の入口角αB と流れ角α(流体の流線が翼列線となす角)の翼高さH方向に沿う変化が図7に示されている。図7から明らかなように、入口角αB は全翼高さHに亙って一定であるのに対し、流れ角αはシュラウド側壁面31に近付くに従って小さくなるとともに小さい領域が広い。
【0006】
従って、流れ角αと翼入口角αB との差、即ち、入射角iが大きい領域が広いため、入口の衝突損失や前縁でのはく離により、効率が低下するという問題があった。また、ディフューザ3を流過するガス流量が減少すると、入射角iが更に増大し、ディフューザ3の失速ひいてはサージングを惹起するおそれがあり、作動範囲も減少するという問題もあった。
【0007】
この対策として、パイプディフューザなどが用いられるが、製作コストが高い等の欠点があり、簡便な対策が求められている。そこで、本出願人により、特願平8−250895号で容易に製作が可能なディフューザを提案していいるが、本発明はこれと手段を異にして新たに提案するものである。
【0008】
本発明はこのような実情に鑑み提案されたもので、ディフューザの高効率化と作動範囲の拡大が図れる遠心圧縮機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための本発明に係る遠心圧縮機は、シュラウド側壁面とハブ側壁面とこれらの間に架設された複数の翼とからなるディフューザを具備する遠心圧縮機において、
前記翼の入口角を、同入口角の異なる2次元翼を翼高さ方向に組み合わせて、シュラウド側とハブ側で異ならせたことを特徴とする。
【0011】
また、前記シュラウド側の入口角をハブ側の入口角より5〜25°小さくしたことを特徴とする。
【0012】
また、前記翼高さの40%を越えるシュラウド側のみ前記入口角を異ならせることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遠心圧縮機を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
[第1実施例]
図1は本発明の第1実施例を示すもので、同図(a)は遠心圧縮機のディフューザ部の断面図、同図(b)は同図(a)のC−C矢視図、図2は異なった翼形状の説明図である。
【0015】
図1に示すように、羽根車2のガス出口部にはディフューザ4が設けられ、このディフューザ4はシュラウド側壁面41と、ハブ側壁面42と、これらの間に架設された複数の翼43とによって構成されている。
【0016】
そして、前記翼43の入口角をシュラウド側とハブ側で異ならせている。図示例では、前記シュラウド側の入口角αisをハブ側の入口角αihより5〜25°小さく設定している(αih−αis=5〜25°)。
【0017】
また、前記シュラウド側の翼弦長をハブ側の翼弦長より長く設定している。図示例では、前記シュラウド側の翼弦長(Ro −Ris)はハブ側の翼弦長(Ro −Rih)の1.1〜1.4倍に設定している(Ro −Ris/Ro −Rih=1.1〜1.4)。
【0018】
また、前記翼43の側面視形状は、図2の(a),(b),(c),(d)に示すような形状が適宜選択される。
【0019】
このように構成されるため、羽根車2が回転し、ガスが羽根車2に吸い込まれて付勢されることによってその圧力及び速度エネルギーが増大する。このガスはディフューザ4を流過する過程でその速度エネルギーが圧力に変換されることにより更に昇圧して図示しない吐出口から吐出される。
【0020】
この際、本実施例では、ディフューザ4の翼43において、前記シュラウド側の入口角αisをハブ側の入口角αihより5〜25°小さく設定しているので、図5に示すように、ディフューザ4に流入する羽根車出口の流れとディフューザ入口角の偏差を小さくして入口の衝突損失や前縁でのはく離を抑制することができ、ディフューザ4の高効率化と作動範囲の拡大が図れる。
【0021】
また、前記シュラウド側の翼弦長(Ro −Ris)をハブ側の翼弦長(Ro −Rih)の1.1〜1.4倍に設定しているので、翼43の転向角が大きいシュラウド側の翼強度を十分に持たせることができる。
【0022】
[第2実施例]
図3は本発明の第2実施例を示すディフューザ部の断面図である。
【0023】
これは、第1実施例における翼43の翼高さbの40%を越えるシュラウド側のみ入口角を第1実施例と同様に異ならせ、40%以下(図中網目の範囲)では角度を一定とした2次元翼で形成した例である。
【0024】
これによれば、図5に示すように、ディフューザ4に流入する羽根車出口の流れとディフューザ入口角の偏差を小さくして入口の衝突損失や前縁でのはく離を抑制することができ、ディフューザ4の高効率化と作動範囲の拡大が図れる一方で、必要最小限度の翼形状変更で済むという利点がある。
【0025】
[第3実施例]
図4は本発明の第3実施例を示すディフューザ部の断面図である。
【0026】
これは、第1実施例における翼43を入口角の異なる2次元翼43a,43bを翼高さ方向に組み合わせた(突き合わせた)例である。尚、図示例では2次元翼43a,43bの翼弦長が異なるが、シュラウド側の2次元翼43bの翼弦長を等しく形成しても良い。
【0027】
これによれば、図5に示すように、ディフューザ4に流入する羽根車出口の流れとディフューザ入口角の偏差を小さくして入口の衝突損失や前縁でのはく離を抑制することができ、ディフューザ4の高効率化と作動範囲の拡大が図れる一方で、2次元翼43a,43bの製作が容易であるという利点がある。
【0028】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて詳細に説明したように、本発明の請求項1に係る発明は、シュラウド側壁面とハブ側壁面とこれらの間に架設された複数の翼とからなるディフューザを具備する遠心圧縮機において、前記翼の入口角を、同入口角の異なる2次元翼を翼高さ方向に組み合わせて、シュラウド側とハブ側で異ならせるので、ディフューザに流入する羽根車出口の流れとディフューザ入口角の偏差を小さくすることができ、ディフューザの高効率化と作動範囲の拡大が図れる一方、入口角の異なる2次元翼を翼高さ方向に組み合わせたので、製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すもので、同図(a)は遠心圧縮機のディフューザ部の断面図、同図(b)は同図(a)のC−C矢視図である。
【図2】 異なった翼形状の説明図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示すディフューザ部の断面図である。
【図4】 本発明の第3実施例を示すディフューザ部の断面図である。
【図5】 本発明の遠心圧縮機における翼入口角と流れ角の変化を示す線図である。
【図6】 従来の遠心圧縮機を示し、同図(a)は略示的縦断面図、同図(b)は同図(a)のB−B線断面図、同図(c)は翼の部分的斜視図、同図(d)は同図(b)及び同図(c)のD−D線断面図である。
【図7】 従来の遠心圧縮機における翼入口角と流れ角の変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 羽根車
4 ディフューザ
41 シュラウド側壁面
42 ハブ側壁面
43 翼
αis シュラウド側の入口角
αih ハブ側の入口角
Ro −Ris シュラウド側の翼弦長
Ro −Rih ハブ側の翼弦長

Claims (1)

  1. シュラウド側壁面とハブ側壁面とこれらの間に架設された複数の翼とからなるディフューザを具備する遠心圧縮機において、
    前記翼の入口角を、同入口角の異なる2次元翼を翼高さ方向に組み合わせて、シュラウド側とハブ側で異ならせたことを特徴とする遠心圧縮機。
JP2002184184A 2002-06-25 2002-06-25 遠心圧縮機 Expired - Fee Related JP3746740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002184184A JP3746740B2 (ja) 2002-06-25 2002-06-25 遠心圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002184184A JP3746740B2 (ja) 2002-06-25 2002-06-25 遠心圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004027932A JP2004027932A (ja) 2004-01-29
JP3746740B2 true JP3746740B2 (ja) 2006-02-15

Family

ID=31180158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002184184A Expired - Fee Related JP3746740B2 (ja) 2002-06-25 2002-06-25 遠心圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3746740B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029543A1 (ja) 2010-08-31 2012-03-08 三菱重工業株式会社 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機
JP2012107629A (ja) * 2012-01-31 2012-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機
JP2014214726A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 三菱重工業株式会社 ディフューザの加工方法、ディフューザの調整方法、ディフューザ、及び遠心圧縮機

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8016557B2 (en) * 2005-08-09 2011-09-13 Praxair Technology, Inc. Airfoil diffuser for a centrifugal compressor
EP1860325A1 (de) * 2006-05-26 2007-11-28 ABB Turbo Systems AG Diffusor
KR102010007B1 (ko) 2015-03-12 2019-08-12 지디 미디어 인바이런먼트 어플라이언스즈 엠에프지. 컴퍼니 리미티드 확산기, 원심 압축형 동력 시스템 및 블레이드리스 팬
CN107676305A (zh) * 2017-08-10 2018-02-09 中国北方发动机研究所(天津) 一种阶梯型导流叶片有叶扩压器结构
CN115978005B (zh) * 2023-03-17 2023-07-18 潍柴动力股份有限公司 导流叶片及其设计方法、扩压器、压气机及增压器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029543A1 (ja) 2010-08-31 2012-03-08 三菱重工業株式会社 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機
JP2012052432A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機
CN103097741A (zh) * 2010-08-31 2013-05-08 三菱重工业株式会社 离心压缩机的扩散器及具备该扩散器的离心压缩机
EP2613056A1 (en) * 2010-08-31 2013-07-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Centrifugal compressor diffuser and centrifugal compressor provided with the same
EP2613056A4 (en) * 2010-08-31 2014-04-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd CENTRIFUGAL COMPRESSOR DIFFUSER AND EQUIPPED CENTRIFUGAL COMPRESSOR
CN103097741B (zh) * 2010-08-31 2015-11-25 三菱重工业株式会社 离心压缩机的扩散器及具备该扩散器的离心压缩机
JP2012107629A (ja) * 2012-01-31 2012-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遠心圧縮機のディフューザおよびこれを備えた遠心圧縮機
JP2014214726A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 三菱重工業株式会社 ディフューザの加工方法、ディフューザの調整方法、ディフューザ、及び遠心圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004027932A (ja) 2004-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5316365B2 (ja) ターボ型流体機械
EP2020509B1 (en) Centrifugal compressor, impeller and operating method of the same
JP5766595B2 (ja) 遠心ターボ機械
JP5608062B2 (ja) 遠心型ターボ機械
JP5879103B2 (ja) 遠心式流体機械
JPH06241197A (ja) 遠心及び斜流形ポンプの羽根付きディフューザ
JP2008014182A (ja) ターボファンエンジン
CN101341341A (zh) 离心式压缩机
JPS5990797A (ja) 遠心圧縮機及び圧縮方法
JP4888436B2 (ja) 遠心圧縮機とその羽根車およびその運転方法
CN102365464A (zh) 叶轮和旋转机械
JP3746740B2 (ja) 遠心圧縮機
JP6064003B2 (ja) 遠心式流体機械
CN108005956B (zh) 一种汽车空调用蜗壳结构
JP4115180B2 (ja) 羽根車および遠心圧縮機
JP6362980B2 (ja) ターボ機械
JP3350934B2 (ja) 遠心型流体機械
JP2018080653A (ja) 流体機械
JP3187468U (ja) 多段遠心圧縮機
JP2004150404A (ja) ベーンドディフューザ及び該ディフューザを備えた輻流ターボ機械
JP2007177736A (ja) 翼列およびこれを備えた軸流圧縮機
JP2002021785A (ja) 遠心圧縮機
JP4174693B2 (ja) 遠心圧縮機のディフューザー
JPH1077997A (ja) 遠心圧縮機
JP4402503B2 (ja) 風力機械のディフューザおよびディフューザ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050324

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051124

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees