JP6667323B2 - 遠心回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心回転機械に関する。
産業用に用いられる遠心圧縮機等の回転機械は、軸線回りに回転するインペラと、インペラの外周側を覆うことで当該インペラとの間に流体流路を形成するケーシングと、を主に備えている。流路は、インペラから軸線の径方向外側に延びるディフューザ流路と、ディフューザ流路の下流側に設けられて、径方向外側から内側に向かって流体の流れを案内するリターンベンド部と、リターンベンド部の下流側に設けられて、下流側のインペラに流体を導く案内流路と、を有している。さらに、上記案内流路上には、整流を目的としてリターンベーンが設けられる場合がある。
このようなリターンベーンを備える遠心圧縮機の具体例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特に、特許文献1に係る遠心圧縮機では、リターンベーンの上流側の端部(前縁)が、リターンベンド部側に突出している。このような構成(以下、突出しリターンベーンと呼ぶ。)を採ることで、遠心圧縮機の高効率化を図ることができるとされている。
特開平10−331793号公報
上記のような突出しリターンベーンは、リターンベンド部における流体の流速が比較的に高く、当該リターンベンド部の周辺で流れの剥離が起きやすい場合には有効とされる。しかしながら、リターンベンド部における流体の流速が低く(機械マッハ数が小さく)、流れの剥離が起きにくい場合には、十分な効果を得られないばかりでなく、摩擦損失の増大によって流体の流れを妨げてしまうことがある。
ここで、複数の圧力段を有する遠心圧縮機においては、前段では機械マッハ数が高い一方で、後段になるほど機械マッハ数が低くなる。このため、全ての圧力段に上述のような突出しリターンベーンを設けることは適切ではない。このように、幅広い流速域で十分な高効率化が可能な遠心圧縮機に対する要請が高まっている。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、幅広い流速域で十分な高効率化が可能な遠心回転機械を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係る遠心回転機械は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、を備え、各前記流路は、軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し、軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁の径方向における位置が径方向外側である
この構成によれば、前縁の位置が相対的に径方向外側に位置するリターンベーンでは、流体がリターンベンド部を通過する際の流れの剥離を抑制することができる。一方で、前縁の位置が相対的に径方向内側に位置するリターンベーンでは、流体が流れる際の摩擦損
失の増大を抑えることができる。
すなわち、流体の機械マッハ数が大きい領域では、前縁の位置が相対的に径方向外側に位置するリターンベーンを設け、流体の機械マッハ数が小さい領域では、前縁の位置が相対的に径方向内側に位置するリターンベーンを設けることで、複数の異なる流速域を有する遠心回転機械において、流れの剥離の低減と、摩擦損失の抑制とをバランスよく実現することができる。
さらに、この構成によれば、例えば軸線方向他方側(下流側)になるほど機械マッハ数が大きい遠心回転機械において、下流側のリターンベーンほど、前縁の径方向における位置が径方向外側であることによって、上流側では摩擦損失を抑制できる一方で、下流側では流れの剥離を低減することができる。
本発明の第の態様によれば、上記第一態様に係る遠心回転機械において、前記前縁は、前記軸線と平行をなしていてもよい。
この構成によれば、リターンベンド部における流れの剥離を、十分に抑制することができるとともに、リターンベーンによって流体に摩擦損失が生じる可能性を低減することができる。
本発明の第の態様に係る遠心回転機械は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、を備え、各前記流路は、軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し、軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁における軸線方向両側の端部のうち、前記リターンベンド部の内周側に位置する内周側端部が、前記案内流路側にあり、前記内周側端部の外周側に位置する外周側端部は、前記内周側端部よりも軸線に対する径方向内側にある。
この構成によれば、リターンベーンの前縁における内周側端部が案内流路側にあるとともに、外周側端部は、内周側端部よりも径方向内側にある。これにより、最も流れの剥離の生じやすいリターンベンド部の内周側では、より効果的に上記剥離を抑制することができるとともに、外周側では摩擦損失の増大を十分に抑制することができる。
加えて、軸線方向他方側のリターンベーンになるほど内周側端部が案内流路側にあることから、例えば上流側で機械マッハ数が大きくなる遠心回転機械において、上流側では流れの剥離を抑制できる一方で、下流側では摩擦損失を抑制することができる。
本発明の第の態様に係る遠心回転機械は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、を備え、各前記流路は、軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し、軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁における軸線方向両側の端部のうち、前記リターンベンド部の内周側に位置する内周側端部が、前記リターンベンド部側にあり、前記内周側端部の外周側に位置する外周側端部は、前記内周側端部よりも軸線に対する径方向内側にある。
この構成によれば、リターンベーンの前縁における内周側端部が、軸線方向他方側のリターンベーンになるほど案内流路側にあるとともに、外周側端部は、内周側端部よりも径方向内側にある。これにより、最も流れの剥離の生じやすいリターンベンド部の内周側では、より効果的に上記剥離を抑制することができるとともに、外周側では摩擦損失の増大を十分に抑制することができる。
加えて、軸線方向他方側のリターンベーンになるほど内周側端部がリターンベンド部側にあることから、例えば下流側で機械マッハ数が大きくなる遠心回転機械において、上流側では摩擦損失を抑制できる一方で、下流側では流れの剥離を抑制することができる。
本発明の第の態様によれば、上記第又は第の態様に係る遠心回転機械において、前記前縁は、前記内周側端部から前記外周側端部に向かうにしたがって、軸線に対する径方向外側から内側に向かって傾斜するように延びてもよい。
この構成によれば、リターンベーンの前縁が、内周側端部から前記外周側端部に向かうにしたがって、軸線に対する径方向外側から内側に向かって傾斜するように延びていることから、リターンベンド部の内周側で、流体の流れに対する整流効果を得ることができる。
本発明によれば、幅広い流速域で十分な高効率化が可能な遠心回転機械を提供することを目的とする。
本発明の各実施形態に係る遠心圧縮機の構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機の要部拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る遠心圧縮機の要部拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係る遠心圧縮機の要部拡大断面図である。 本発明の第四実施形態に係る遠心圧縮機の要部拡大断面図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態に係る遠心圧縮機100(遠心回転機械)について図1と図2を参照して説明する。図1に示すように、遠心圧縮機100は、軸線O回りに回転するロータ1と、このロータ1の周囲を覆うことで流路2を形成するケーシング3と、ロータ1に設けられた複数のインペラ4と、を備えている。
ケーシング3は、おおむね軸線Oに沿って延びる円筒状をなしている。ロータ1は、このケーシング3の内部を軸線Oに沿って貫通するように延びている。軸線O方向におけるケーシング3の両端部には、それぞれジャーナル軸受5及びスラスト軸受6が設けられている。ロータ1は、これらジャーナル軸受5とスラスト軸受6とによって軸線O回りに回転可能に支持されている。
ケーシング3の軸線O方向一方側には、外部から作動流体Gとしての空気を取り入れるための吸気口7が設けられている。さらに、ケーシング3の軸線O方向他方側には、ケーシング3内部で圧縮された作動流体Gが排気される排気口8が設けられている。
ケーシング3の内側には、これら吸気口7と排気口8とを連通し、縮径と拡径を繰り返す内部空間が形成されている。この内部空間は、複数のインペラ4を収容するとともに、上記の流路2の一部をなしている。なお、以降の説明では、この流路2上における吸気口7が位置する側を上流側と呼び、排気口8が位置する側を下流側と呼ぶ。
ロータ1には、その外周面上で軸線O方向に間隔を空けて複数(6つ)のインペラ4が設けられている。図2に示すように、それぞれのインペラ4は、軸線O方向から見て略円形の断面を有するディスク41と、このディスク41の上流側の面に設けられた複数の羽根42と、これら複数の羽根42を上流側から覆うシュラウド43と、を有している。
ディスク41は、軸線Oと交差する方向から見て、該軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、おおむね円錐状をなしている。
羽根42は、上記のディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側を向く円錐面上で、軸線Oを中心として径方向外側に向かって放射状に複数配列されている。より詳しくは、これら羽根42は、ディスク41の上流側の面から上流側に向かって立設された薄板によって形成されている。さらに、詳しくは図示しないが、これら複数の羽根42は、軸線O方向から見た場合、周方向の一方側から他方側に向かうように湾曲している。
羽根42の上流側の端縁には、シュラウド43が設けられている。言い換えると、上記複数の羽根42は、このシュラウド43とディスク41とによっておおむね軸線O方向から挟持されている。これにより、シュラウド43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対の羽根42同士の間には空間が形成される。この空間は、後述する流路2の一部(圧縮流路22)をなしている。
流路2は、上記のように構成されたインペラ4と、ケーシング3の内部空間をそれぞれ連通する空間である。本実施形態では、1つのインペラ4ごと(1つの圧縮段ごと)に1つの流路2が形成されているものとして説明を行う。すなわち、遠心圧縮機100では、最後段のインペラ4を除く5つのインペラ4に対応して、上流側から下流側に向かって連続する5つの流路2が形成されている。
それぞれの流路2は、吸込流路21と、圧縮流路22と、ディフューザ流路23と、リターンベンド部24と、案内流路25と、を有している。なお、図2は、流路2及びインペラ4のうち、1段目から3段目のインペラ4を主として示している。
1段目のインペラ4では、吸込流路21は上記の吸気口7と実質的に直接接続されている。この吸込流路21によって、外部の空気が流路2上の各流路に作動流体Gとして取り込まれる。より具体的には、この吸込流路21は、上流側から下流側に向かうにしたがって、軸線O方向から径方向外側に向かって次第に湾曲している。
2段目以降のインペラ4における吸込流路21は、前段(1段目)の流路2における案内流路25(後述)の下流端と連通されている。すなわち、案内流路25を通過した作動流体Gは、上記と同様に、軸線Oに沿って下流側を向くように、その流れ方向が変更される。
圧縮流路22は、ディスク41の上流側の面、シュラウド43の下流側の面、及び周方向に隣り合う一対の羽根42によって囲まれた流路である。より詳しくは、この圧縮流路22は、径方向内側から外側に向かうに従って、その断面積が次第に減少している。これにより、インペラ4が回転している状態で圧縮流路22中を流通する作動流体Gは、徐々に圧縮されて高圧流体となる。
ディフューザ流路23は、ケーシング3の内周壁の一部であるディフューザ前壁23Aと、隔壁部材31のディフューザ後壁23Bとによって囲まれることで、軸線Oの径方向内側から外側に向かって延びる流路である。このディフューザ流路23における径方向内側の端部は、上記圧縮流路22の径方向外側の端部に連通されている。
なお、上記の隔壁部材31は、ケーシング3の内周側に一体に設けられることで、軸線O方向に隣接する複数のインペラ4同士の間を隔てる部材である。さらに、この隔壁部材31から見て、ディフューザ流路23及びインペラ4を挟んで上流側には、同じくケーシング3と一体に設けられた延伸部32が設けられている。延伸部32は、ケーシング3の内周面(不図示)から径方向内側に向かって延びる壁部である。
リターンベンド部24は、ケーシング3の反転壁33と、隔壁部材31の外周壁31Aとで囲まれた、湾曲する流路である。リターンベンド部24の一端側(上流側)は、上記ディフューザ流路23に連通され、他端側(下流側)は、案内流路25に連通されている。なお、リターンベンド部24と上記のディフューザ流路23との境界位置は、流路2の上流側から見て、当該リターンベンド部24が湾曲し始める位置P1とされている。
リターンベンド部24は、ディフューザ流路23を経て、径方向の内側から外側に向かって流通した作動流体Gの流れ方向を反転させる。リターンベンド部24の中途において、径方向の最も外側に位置する部分は、頂部Tとされている。この頂部Tの近傍では、リターンベンド部24の内壁面は、3次元曲面をなすことで、作動流体Gの流動を妨げないようになっている。
案内流路25は、ケーシング3における上記の隔壁部材31の下流側側壁31Bと、延伸部32の上流側側壁32Aとで囲まれた流路である。案内流路25の径方向外側の端部は、上記のリターンベンド部24と連通されている。リターンベンド部24と案内流路25との境界位置は、当該リターンベンド部24の湾曲が終息する位置P2とされている。さらに、案内流路25の径方向内側の端部は、上述のように後段の流路2における吸込流路21に連通されている。
さらに、この案内流路25中には、複数のリターンベーン50が設けられている。複数のリターンベーン50は、案内流路25中で、軸線Oを中心として放射状に配列されている。言い換えると、これらリターンベーン50は、軸線Oの周囲で周方向に間隔を空けて配列されている。具体的には、それぞれのリターンベーン50は、隔壁部材31の下流側側壁31Bから、延伸部32の上流側側壁32Aに向かって延びる板材によって形成されている。
加えて、図2に示すように、本実施形態に係る遠心圧縮機100では、流路2の上流側と下流側とで、リターンベーン50の形状、寸法が異なっている。なお、以降の説明では、最も上流側に位置するリターンベーン50を第一リターンベーン51と呼び、第一リターンベーンの下流側に隣接して設けられる2つのリターンベーン50を順に、第二リターンベーン52、第三リターンベーン53と呼ぶ。
さらに、本実施形態では、最も上流側から数えて3つの流路2のみにリターンベーン50がそれぞれ設けられ、下流側における2つの流路2にはリターンベーン50が設けられていない例について説明する。しかしながら、全ての流路2にリターンベーン50をそれぞれ設けることも可能である。
各リターンベーン50(第一リターンベーン51、第二リターンベーン52、第三リターンベーン53)の前縁は、軸線Oに対していずれも平行をなしている。なお、ここで言う平行とは、必ずしも厳密な平行を意味するわけではなく、実質的に平行をなすことを志向している限りにおいては、わずかな製造誤差や公差等も許容される。
遠心圧縮機100では、第一リターンベーン51から第三リターンベーン53に向かうにしたがって、それぞれの前縁(流路2上で上流側を向く端縁)の径方向における位置が互いに異なっている。より具体的には、第一リターンベーン51の前縁51Fは、軸線Oの径方向において、外周壁31Aにおける最外周部31Tに対応する位置に設けられている。なお、ここで最外周部31Tとは、隔壁部材31の外周壁31Aのうち、軸線Oに対する径方向の最も外側に位置する周縁のことを指す。
第一リターンベーン51の前縁51Fは、最外周部31Tと、当該最外周部31Tの軸線O方向他方側に位置する上流側側壁32A上の一点との間を結ぶ直線状をなしている。この前縁51Fから径方向内側の位置P2に対応する位置に向かうにしたがって、第一リターンベーン51の軸線O方向における寸法は一旦縮小している。一方で、位置P2よりもさらに径方向内側では、第一リターンベーン51の軸線O方向における寸法は、径方向外側から径方向内側に向かうにしたがって次第に拡大している。なお、以下の説明では、各リターンベーン50において、位置P1と位置P2とを結ぶ直線よりも径方向外側の部分を、突出部50Pと呼ぶことがある。つまり、突出部50Pは、案内流路25側から見て、リターンベンド部24側に向かって突出するリターンベーン50の一部分をなしている。
第二リターンベーン52の前縁52Fは、軸線Oの径方向において、最外周部31Tと、上述の位置P2との間の領域に設けられている。本実施形態では、一例として、前縁52Fは、最外周部31Tと位置P2との間の等分線上に位置している。この第二リターンベーン52も、上記第一リターンベーン51と同様に、前縁52Fから径方向内側の位置P2に向かうにしたがって軸線O方向における寸法が一旦縮小している。一方で、位置P2よりもさらに径方向内側では、第二リターンベーン52の軸線O方向における寸法は、径方向外側から径方向内側に向かうにしたがって次第に拡大している。さらに、第二リターンベーン52における上記突出部50Pの寸法(軸線Oの径方向における寸法)は、第一リターンベーン51における突出部50Pの寸法よりも小さく設定されている。
第三リターンベーン53の前縁53Fは、軸線Oの径方向において、位置P2に対応する位置に設けられている。すなわち、この第三リターンベーン53は、上記の突出部50Pを有していない。また、第三リターンベーン53は、案内流路25の断面形状に対応するように、この前縁53Fから径方向内側に向かうにしたがって、次第に軸線O方向における寸法が拡大するように形成されている。
続いて、本実施形態に係る遠心圧縮機100の動作について説明する。
通常の運転状態にある遠心圧縮機100では、作動流体Gは以下のような挙動を示す。まず、吸込口から流路2内に取り込まれた作動流体Gは、1段目の吸込流路21を経て、インペラ4中の圧縮流路22に流入する。インペラ4はロータ1の回転に伴って軸線O回りに回転していることから、圧縮流路22中の作動流体Gには、軸線Oから径方向外側に向かう遠心力が付加される。加えて、上記の通り、圧縮流路22の断面積は径方向外側から内側にかけて次第に減少していることから、作動流体Gは徐々に圧縮される。これにより、高圧の作動流体Gが、圧縮流路22から後続のディフューザ流路23に送り出される。
圧縮流路22から流れ出た高圧の作動流体Gは、その後、ディフューザ流路23、リターンベンド部24、案内流路25を順に通過する。以後、2段目以降のインペラ4、及び流路2においても同様の圧縮が加えられる。最終的には、作動流体Gは、所望の圧力状態となって排気口8から不図示の外部機器に供給される。
ここで、上記のように複数の圧縮段を備える遠心圧縮機100では、上流側の圧縮段になるほど、流路2中における流体の流速が高く(機械マッハ数が大きく)、下流側の圧縮段になるほど、流路2中における流体の流速が低い(機械マッハ数が小さい)。
このため、最も上流側の流路2におけるリターンベンド部24の内周側では、相対的に高い流速に起因して、流れの剥離を生じる可能性がある。しかしながら、本実施形態に係る遠心圧縮機100では、最も上流側の圧縮段(流路2)に設けられている第一リターンベーン51の前縁51Fが上記の突出部50Pを有している。突出部50Pは、案内流路25側から見て、リターンベンド部24側に突出している。これにより、リターンベンド部24の内周側で流れの剥離が生じる可能性を低減することができる。
一方で、第一リターンベーン51よりも下流側に位置する第二リターンベーン52では、第一リターンベーン51に比べて突出部50Pの突出量が減少している。すなわち、第二リターンベーン52では、その前縁52Fは、軸線Oの径方向において、最外周部31Tと、上述の位置P2との間の領域に設けられている。
さらに、第二リターンベーンの下流側に隣接して設けられる第三リターンベーン53には、突出部50Pが形成されていない。すなわち、第三リターンベーン53の前縁53Fは、軸線Oの径方向において、位置P2に対応する位置に設けられている。
このように、相対的に流速の低い下流側では、これら第二リターンベーン52、第三リターンベーン53が突出部50Pを有していないことによって、流れに摩擦損失を生じる可能性を低減することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る遠心圧縮機100では、前縁51Fの位置が相対的に径方向外側に位置するリターンベーン50(第一リターンベーン51)では、リターンベンド部24を流通する際の流れの剥離を抑制することができる。一方で、前縁52F、53Fの位置が相対的に径方向内側に位置するリターンベーン50(第二リターンベーン52、第三リターンベーン53)では、流体が流れる際の摩擦損失の増大を抑えることができる。
すなわち、流体の機械マッハ数が大きい上流側の領域では、前縁の位置が相対的に径方向外側に位置するリターンベーン50を設け、流体の機械マッハ数が小さい領域では、前縁の位置が相対的に径方向内側に位置するリターンベーン50を設けることで、複数の異なる流速域において、流れの剥離の低減と、摩擦損失の抑制とをバランスよく実現することができる。したがって、幅広い流速域で十分な高効率化が可能な遠心圧縮機100を提供することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図3を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付した上で、詳細な説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る遠心圧縮機200では、軸線Oの径方向におけるリターンベーン250(第一リターンベーン251、第二リターンベーン252、第三リターンベーン253)の前縁251F、252F、253Fが、下流側のリターンベーン250になるほど径方向外側に位置している。また、第一実施形態と同様に、いずれのリターンベーン250においても、前縁251F、252F、253Fは、軸線O方向に平行な方向に延びている。
第一リターンベーン251では、前縁251Fの径方向位置が、上述の第一実施形態における位置P2とされている。第二リターンベーン252では、前縁252Fの径方向位置が、位置P2と、最外周部31Tとの間とされている。さらに、第三リターンベーン253では、前縁253Fの径方向位置が、最外周部31Tと対応する位置とされている。
さらに、本実施形態に係る遠心圧縮機200では、上記第一実施形態における遠心圧縮機100とは異なり、上流側から下流側に向かうにしたがって、流路2中を流通する流体の流速が次第に高まっている(機械マッハ数が大きくなっている)。
以上のような構成によれば、軸線O方向他方側(下流側)になるほど機械マッハ数が大きい遠心圧縮機200において、下流側のリターンベーン250ほど、前縁の径方向における位置が径方向外側であることによって、上流側のリターンベーン250では摩擦損失を抑制できる一方で、下流側のリターンベーン250では流れの剥離を低減することができる。
すなわち、流体の機械マッハ数が小さい上流側の領域では、前縁の位置が相対的に径方向内側に位置するリターンベーン250を設け、流体の機械マッハ数が大きい領域では、前縁の位置が相対的に径方向外側に位置するリターンベーン250を設けることで、複数の異なる流速域において、流れの剥離の低減と、摩擦損失の抑制とをバランスよく実現することができる。
[第三実施形態]
続いて、本発明の第三実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態、第二実施形態と同様の構成については同一の符号を付した上で、詳細な説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る遠心圧縮機300では、リターンベーン350(第一リターンベーン351、第二リターンベーン352、第三リターンベーン353)の前縁351F、352F、353Fが、軸線Oに対していずれも傾斜している。さらに、第一リターンベーン351から第三リターンベーン353に向かうにしたがって、前縁351F、352F、353Fの傾斜が次第に小さくなっている。
より詳細には、第一リターンベーン351では、前縁351Fにおける軸線O方向一方側(上流側)の端部が、上記の位置P2よりも径方向外側に位置している。一方で、前縁351Fにおける軸線O方向他方側(下流側)の端部は、上流側側壁32A上であって、位置P2と同一の径方向位置に位置している。
第二リターンベーン352では、前縁352Fにおける軸線O方向一方側の端部が、位置P2よりも径方向外側に位置している。また、前縁352Fにおける軸線O方向他方側の端部は、上流側側壁32A上で、位置P2と同一の径方向位置、かつ上記の軸線O方向一方側の端部よりもさらに径方向内側に位置している。さらに、この前縁352Fの軸線Oに対する傾斜は、第一リターンベーン351の前縁351Fの軸線Oに対する傾斜よりも小さい。言い換えると、第二リターンベーン352の前縁352Fでは、第一リターンベーン351の前縁351Fよりも軸線Oに沿う方向成分が大きい。
さらに、第三リターンベーン353では、前縁353Fにおける軸線O方向一方側の端部が、位置P2と同一の径方向位置に位置している。また、前縁353Fにおける軸線O方向他方側の端部も、上流側側壁32A上で、位置P2と同一の径方向位置に位置している。さらに、この前縁353Fの軸線Oに対する傾斜は、第一リターンベーン351の前縁351F、及び第二リターンベーン352の前縁352Fの軸線Oに対する傾斜よりも小さい。言い換えると、第三リターンベーン353の前縁353Fでは、前縁351F、352Fよりも軸線Oに沿う方向成分が大きい。
また、本実施形態に係る遠心圧縮機300は、上記第一実施形態における遠心圧縮機100と同様に、上流側の圧縮段になるほど、流路2中を流通する流体の流速が高く(機械マッハ数が大きく)、下流側の圧縮段になるほど、流速が低くなっている(機械マッハ数が小さくなっている)。
以上のような構成によれば、第一リターンベーン351の前縁における内周側端部がリターンベンド部24側にあるとともに、外周側端部は、内周側端部よりも径方向内側にある。これにより、最も流れの剥離の生じやすいリターンベンド部24の内周側では、より効果的に流れの剥離を抑制することができるとともに、外周側では摩擦損失の増大を十分に抑制することができる。
加えて、下流側のリターンベーン350になるほど内周側端部が案内流路25側にあることから、上流側で機械マッハ数が大きくなる遠心圧縮機300において、上流側では流れの剥離を抑制できる一方で、下流側では摩擦損失を抑制することができる。
さらに、上記の構成によれば、リターンベーン350の前縁が、内周側端部から外周側端部に向かうにしたがって、軸線Oに対する径方向外側から内側に向かって傾斜するように延びていることから、リターンベンド部24の内周側で、流体の流れに対する整流効果をも得ることができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態と同様の構成については同一の符号を付した上で、詳細な説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る遠心圧縮機400では、軸線Oの径方向におけるリターンベーン450(第一リターンベーン451、第二リターンベーン452、第三リターンベーン453)の前縁451F、452F、453Fが、軸線Oに対していずれも傾斜している。さらに、第一リターンベーン451から第三リターンベーン453に向かうにしたがって、前縁451F、452F、453Fの傾斜が次第に大きくなっている。
より詳細には、第一リターンベーン451では、前縁451Fにおける軸線O方向一方側の端部が、位置P2と同一の径方向位置に位置している。また、前縁451Fにおける軸線O方向他方側の端部も、上流側側壁32A上で、位置P2と同一の径方向位置に位置している。
第二リターンベーン452では、前縁452Fにおける軸線O方向一方側の端部が、位置P2よりも径方向外側に位置している。また、前縁452Fにおける軸線O方向他方側の端部は、上流側側壁32A上で、位置P2と同一の径方向位置に位置している。さらに、この前縁452Fの軸線Oに対する傾斜は、第一リターンベーン451の前縁451Fの軸線Oに対する傾斜よりも大きい。言い換えると、第二リターンベーン452の前縁452Fでは、第一リターンベーン451の前縁451Fよりも軸線Oに沿う方向成分が小さい。
さらに、第三リターンベーン453では、前縁453Fにおける軸線O方向一方側の端部が、位置P2よりも径方向外側に位置している。一方で、前縁453Fにおける軸線O方向他方側の端部は、上流側側壁32A上で、位置P2と同一の径方向位置に位置している。さらに、この前縁453Fの軸線Oに対する傾斜は、第一リターンベーン451の前縁451F、及び第二リターンベーン452の前縁452Fの軸線Oに対する傾斜よりも大きい。言い換えると、第三リターンベーン453の前縁453Fでは、前縁451F、452Fよりも軸線Oに沿う方向成分が小さい。
また、本実施形態に係る遠心圧縮機400は、上流側から下流側に向かうにしたがって、流路2中を流通する流体の流速が次第に高くなっている(機械マッハ数が大きくなっている)。
以上のような構成によれば、リターンベーン450の前縁における内周側端部が、軸線O方向他方側のリターンベーン450になるほどリターンベンド部24側にあるとともに、外周側端部は、内周側端部よりも径方向内側にある。これにより、最も流れの剥離の生じやすいリターンベンド部24の内周側では、より効果的に上記剥離を抑制することができるとともに、外周側では摩擦損失の増大を十分に抑制することができる。
加えて、軸線O方向他方側のリターンベーン450になるほど内周側端部がリターンベンド部24側にあることから、例えば下流側で機械マッハ数が小さくなる遠心回転機械において、上流側では摩擦損失を抑制できる一方で、下流側では流れの剥離を抑制することができる。
さらに、上記の構成によれば、リターンベーン450の前縁が、内周側端部から外周側端部に向かうにしたがって、軸線Oに対する径方向外側から内側に向かって傾斜するように延びていることから、リターンベンド部24の内周側で、流体の流れに対する整流効果を得ることができる。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して説明した。しかしながら、上記の各実施形態はいずれも一例であって、これらの構成に種々の変更を施すことが可能である。例えば、遠心圧縮機100、200、300、400の圧縮段数(インペラ4、流路2の数)は、上記実施形態によっては限定されず、設計や仕様に応じて適宜に設定されてよい。
また、上記の第三実施形態、第四実施形態では、いずれもリターンベーン350、450の前縁が直線的に傾斜している例について説明した。しかしながら、リターンベーン350、450の前縁の形状は上記実施形態によっては限定されない。他の例として、リターンベーン350、450の前縁が、いずれも径方向内側に向かって湾曲する曲線状に形成されていていてもよい。このような構成によっても、上記の第三実施形態、第四実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1…ロータ
2…流路
3…ケーシング
4…インペラ
5…ジャーナル軸受
6…スラスト軸受
7…吸気口
8…排気口
21…吸込流路
22…圧縮流路
23…ディフューザ流路
23A…ディフューザ前壁
23B…ディフューザ後壁
24…リターンベンド部
25…案内流路
31…隔壁部材
31A…外周壁
31B…下流側側壁
31T…最外周部
32…延伸部
32A…上流側側壁
33…反転壁
41…ディスク
42…羽根
43…シュラウド
50、250、350、450…リターンベーン
51、251、351、451…第一リターンベーン
52、252、352、452…第二リターンベーン
53、253、353、453…第三リターンベーン
51F、52F、53F、251F、252F、253F、351F、352F、353F…前縁
50P…突出部
100、200、300、400…遠心圧縮機
G…作動流体
O…軸線
P1…位置

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転するロータと、
    前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、
    前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、
    軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、
    を備え、
    各前記流路は、
    軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、
    一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、
    前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、
    前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、
    前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し
    軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁の径方向における位置が径方向外側である
    遠心回転機械。
  2. 前記前縁は、軸線と平行をなしている請求項1に記載の遠心回転機械。
  3. 軸線回りに回転するロータと、
    前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、
    前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、
    軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、
    を備え、
    各前記流路は、
    軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、
    一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、
    前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、
    前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、
    前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し、
    軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁における軸線方向両側の端部のうち、前記リターンベンド部の内周側に位置する内周側端部が、前記案内流路側にあり、
    前記内周側端部の外周側に位置する外周側端部は、前記内周側端部よりも軸線に対する径方向内側にある遠心回転機械。
  4. 軸線回りに回転するロータと、
    前記ロータを覆うとともに、流路を形成するケーシングと、
    前記ロータに設けられ、軸線方向に複数が配列されて、軸線回りに回転することで軸線方向一方側から吸気した流体を軸線の径方向外側に圧送するインペラと、
    軸線方向に隣り合うインペラの間にそれぞれ設けられて、上流側のインペラから排出される流体を下流側のインペラに導く複数の流路と、
    を備え、
    各前記流路は、
    軸線に対する径方向内側から外側に向かって延び、前記上流側のインペラから排出される流体を径方向外側に案内するディフューザ流路と、
    一端が前記ディフューザ流路に連通し、該ディフューザ流路によって案内された流体を径方向内側に向かって案内する湾曲流路としてのリターンベンド部と、
    前記リターンベンド部の他端に連通し、前記リターンベンド部によって案内された流体を径方向内側に向かって案内して軸線方向他方側のインペラに導入する案内流路と、
    前記流路における前記リターンベンド部と前記案内流路とにわたって延びて、前記軸線の周方向に複数が間隔をあけて設けられたリターンベーンを備え、
    前記流路における各前記リターンベーンの前縁の径方向における位置は、各前記リターンベンド部の径方向内側における内壁面の頂部の位置を基準として、前記軸線方向に対する径方向に次第に変化し、
    軸線方向他方側の前記リターンベーンになるほど、前記前縁における軸線方向両側の端部のうち、前記リターンベンド部の内周側に位置する内周側端部が、前記リターンベンド部側にあり、
    前記内周側端部の外周側に位置する外周側端部は、前記内周側端部よりも軸線に対する径方向内側にある遠心回転機械。
  5. 前記前縁は、前記内周側端部から前記外周側端部に向かうにしたがって、軸線に対する径方向外側から内側に向かって傾斜するように延びる請求項3又は4に記載の遠心回転機械。
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