JP6997137B2 - グリッパおよびロボットシステム - Google Patents

グリッパおよびロボットシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6997137B2
JP6997137B2 JP2019108528A JP2019108528A JP6997137B2 JP 6997137 B2 JP6997137 B2 JP 6997137B2 JP 2019108528 A JP2019108528 A JP 2019108528A JP 2019108528 A JP2019108528 A JP 2019108528A JP 6997137 B2 JP6997137 B2 JP 6997137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
suction portion
robot
gripper
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019108528A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019188600A (ja
JP2019188600A5 (ja
Inventor
一隆 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2019108528A priority Critical patent/JP6997137B2/ja
Publication of JP2019188600A publication Critical patent/JP2019188600A/ja
Publication of JP2019188600A5 publication Critical patent/JP2019188600A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6997137B2 publication Critical patent/JP6997137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、グリッパおよびロボットシステムに関するものである。
従来、荷物の直交する2面を吸着可能な2方向の吸着パッドを備え、該吸着パッドを直動させる直動機構を備えたグリッパが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このグリッパによれば、2方向の吸着パッドのいずれもが荷物の直交する2面に近接するように直動機構によって吸着パッドを移動した後に、吸着パッドを作動させて荷物を吸着することができる。
特開2016-94280号公報
しかしながら、特許文献1のグリッパは、2つの吸着パッドを同時に直交する2面に配置できるように配置されている荷物しか吸着することができないという不都合がある。例えば、棚やコンテナに1面のみを露出させて収容されている荷物については吸着することができない。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、1面のみを露出させて棚等に収容されている荷物も確実に吸着して搬送することができるグリッパおよびロボットシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、ベースと、該ベースの一端に設けられ、箱状の荷物の第1面を第1の吸着方向に吸着可能である第1面吸着部と、前記第1面に直交する第2面を吸着可能であり、複数の吸着部材を有する第2面吸着部と、前記第1面吸着部が前記第1面を吸着した状態で、前記第2面吸着部を前記第1面吸着部の前記第1の吸着方向の先端よりも基端側に後退した位置と、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置との間で、前記第2面に平行な平面に沿って軸線回りに回転移動可能である移動機構とを備え、前記軸線が、前記第1面吸着部から離れた前記ベースの他端側に位置し、前記移動機構が、前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に沿って前記第2面吸着部を移動可能であるグリッパである。
本態様によれば、棚やコンテナに1面のみを露出させて積み上げ状態に収容されている複数の箱状の荷物のうち、例えば、最上位に位置する荷物を把持する際に、第2面支持部である第2面吸着部を第1面吸着部の先端よりも基端側に後退させた位置に配置して、ロボットの作動によりベースを移動させることにより、ベースに設けられた第1面吸着部を箱状の荷物の露出している第1面を吸着可能な位置に配置し、第1面吸着部を作動させることにより、荷物の第1面を吸着することができる。第2面支持部を第1面吸着部に対して後退させておくことで、第2面支持部が第1面吸着部による第1面の吸着の邪魔にならないようにすることができる。
そして、第1面吸着部により第1面を吸着したままロボットの作動により第1面吸着部を第1の吸着方向に後退させることにより、吸着した荷物を手前側に引き出すことができる。この状態で、移動機構の作動により、第2面支持部を第1面吸着部の先端を超えて第2面に平行な平面に沿って前進させることにより、第2面を支持可能な位置に第2面支持部を配置することができる。そして、第2面支持部を作動させることにより、第1面吸着部による第1面の吸着と、第1面に直交する第2面の第2面支持部による支持とを同時に実施して、グリッパにより確実に荷物を把持することができる。
また、第2面支持部を第2面に平行な平面に沿って移動させることにより、第2面支持部が移動する際の干渉範囲を小さくすることができる。すなわち、第2面支持部が第2面に直交する方向には移動しないため、第2面に近接する物体が存在して該物体と第2面との間の空間が狭い場合であっても、第2面支持部によって第2面を確実に支持して、箱状の荷物の取り出しを容易に実行することができる。
記態様においては、前記第2面支持部が、前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に前記第2面を吸着可能である第2面吸着部である。
このようにすることで、第1面吸着部により第1面を吸着して第1の吸着方向に荷物を引き出した状態で、移動機構を作動させて、第2面吸着部を第1面吸着部の先端を超えて第2面に平行な平面に沿って前進させ、第2面吸着部を第2面に対向させた状態で作動させることにより、第1面吸着部による第1面の吸着と、第1面に直交する第2面の第2面吸着部による吸着とを同時に実施して、グリッパにより確実に荷物を把持することができる。
また、上記態様においては、前記移動機構が、前記第2面吸着部を、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置に移動させた後、前記第2の吸着方向に沿って前記第2面に近接させてもよい。
このようにすることで、第2面と第2面吸着部との間に隙間を空けた状態で第2面吸着部を第2面に対向する位置まで移動させ、その後、第2の吸着方向に沿って第2面吸着部を第2面に近接させることにより、第2面吸着部と荷物との干渉を回避しながら、確実に吸着することができる。
また、上記態様においては、前記移動機構が、前記第2面支持部を前記第1の吸着方向に直線移動させてもよい。
また、上記態様においては、前記移動機構が、前記第2面吸着部を前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に沿った軸線回りに回転移動可能であってもよい
本発明の参考態様は、ロボットの手首先端面に取り付けられるベースと、該ベースに設けられ、箱状の荷物の第1面を前記手首先端面に直交する第1の吸着方向に吸着可能である第1面吸着部と、前記第1面に直交する第2面に接触してこれを支持する第2面支持部と、前記第1面吸着部が前記第1面を吸着した状態で前記第2面支持部を前記ベースに対して前記第2面に平行な平面に沿って移動させることによって、前記第2面支持部を前記第1面吸着部の前記第1の吸着方向の先端よりも基端側に後退した位置と、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置との間で移動させる移動機構とを備え、前記第2面支持部が、前記移動機構により、前記第1面に直交し相互に平行な2つの前記第2面にそれぞれ対向する位置まで前進させられる一対の把持片と、該把持片を相互に近接させる方向に移動させて該把持片間に前記荷物を挟持させる把持駆動部とを備えるグリッパである。
本態様によれば、第1面吸着部により第1面を吸着して第1の吸着方向に荷物を引き出した状態で、移動機構を作動させて、一対の把持片を第1面吸着部の先端を超えて第1の吸着方向に前進させ、一対の把持片をそれぞれ第2面に対向させた位置で把持駆動部を作動させることにより、第1面吸着部による第1面の吸着と、第1面に直交する第2面の一対の把持片による挟持とを同時に実施して、グリッパにより確実に荷物を把持することができる。
本発明の他の態様は、箱状の荷物を搬送するロボットシステムであって、ロボットと、該ロボットに取り付けられるグリッパと、前記ロボットおよび前記グリッパを制御する制御部とを備え、前記グリッパが、前記ロボットの手首先端に取り付けられるベースと、該ベースの一端に設けられ、前記箱状の荷物の第1面を第1の吸着方向に吸着可能である第1面吸着部と、前記第1面に直交する第2面に吸着可能であり、複数の吸着部材を有する第2面吸着部と、前記第2面吸着部を前記第1面吸着部の前記第1の吸着方向の先端よりも基端側に後退した位置と、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置との間で、前記第2面に平行な平面に沿って軸線回りに回転移動可能な移動機構とを備え、前記軸線が、前記第1面吸着部から離れた前記ベースの他端側に位置し、前記制御部は、前記第1面吸着部を前記第1面に吸着させ、前記第1面吸着部を前記第1の吸着方向に後退させることによって前記箱状の荷物を引き出した後、前記第2面吸着部を引き出された前記箱状の荷物の前記第2面に対向するように前記後退した位置から前記前進した位置へ回転移動させ、その後、前記第2面吸着部を前記第2面に近接させて該第2面に吸着させるように、前記ロボットおよび前記グリッパを制御するロボットシステムである。
本態様によれば、ロボットの作動によりグリッパの位置決めおよび移動を行って、棚やコンテナに1面のみを露出させて積み上げ状態に収容されている複数の箱状の荷物のうち、例えば、最上位に位置する荷物を確実に把持することができる。
上記態様においては、前記ロボットにより前記第1面吸着部を前記荷物の前記第1面に位置決め状態に配置する前に前記第1面および前記第2面の位置を検出するセンサを備えていてもよい。
このようにすることで、ロボットによりグリッパを移動させて第1面吸着部を荷物の第1面に位置決め状態に配置する前に、センサにより第1面および第2面の位置を検出することにより、検出結果を利用して第1面吸着部を適正に位置決め状態に配置することができる。
すなわち、センサにより第1面の位置を検出することにより、第1面吸着部により確実に第1面を吸着し得る位置にグリッパを配置することができる。また、センサにより第2面の位置を検出することにより、第1面吸着部により第1面を吸着したままの状態で移動機構により第2面支持部を前進させても第2面支持部が荷物に干渉せず、かつ、その後の第2面支持部による第2面の支持を確実に実施し得る位置にグリッパを配置することができる。
本発明によれば、1面のみを露出させて棚等に収容されている荷物も確実に吸着して搬送することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムを示す斜視図である。 図1のロボットシステムに備えられる本発明の参考実施形態に係るグリッパを示す斜視図である。 図2のグリッパを荷物の第1面に位置決めした状態を示す斜視図である。 図2のグリッパの第2面吸着部を第1面吸着部よりも手首側に後退させた状態を示す斜視図である。 図3の状態を示す側面図である。 図3の状態から吸着した荷物を引き出した状態を示す斜視図である。 図6の状態を示す側面図である。 図7の状態から第2面吸着部を前進させた状態を示す側面図である。 図8の状態を示す斜視図である。 図8の状態から第2面吸着部を第2面に近接させた状態を示す側面図である。 図2のグリッパの変形例であって本発明の一実施形態に係るグリッパを示す平面図である。 図11のグリッパの斜視図である。 本発明の参考実施形態に係るグリッパを示す斜視図である。 図13のグリッパの一対の把持片を近接させる方向に移動させた状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係るグリッパ3およびロボットシステム1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るロボットシステム1は、図1に示されるように、鉛直な第1面Aのみを露出させて複数の荷物Xを積み重ね状態に収容する棚あるいはコンテナYの近傍に配置された多関節型のロボット2と、該ロボット2の手首先端に固定されたグリッパ3と、センサ4と、センサ4による検出結果に基づいてロボット2およびグリッパ3を制御する制御部5とを備えている。
多関節型のロボット2は、手首に固定されたグリッパ3を移動させて動作範囲内の任意の位置に配置するようになっている。
本発明の参考実施形態に係るグリッパ3は、図2に示されるように、ロボット2の手首先端面に取り付けられるベース6と、該ベース6に固定され、手首先端面と平行な面内に配列された複数の吸着パッド7を備え手首先端面に直交する第1の吸着方向に荷物Xの第1面Aを吸着可能である第1面吸着部8と、第1の吸着方向に沿う平面内に配列された複数の吸着パッド9を備え、第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に荷物Xの第2面Bを吸着可能である第2面吸着部(第2面支持部)10と、該第2面吸着部10をベース6に対して第1の吸着方向におよび第2の吸着方向に移動させる移動機構11とを備えている。
移動機構11は、図3に示されるように、ベース6に固定されたガイドレール12に沿ってスライダ13を第1の吸着方向に直線移動させる第1アクチュエータ(移動機構)と、該スライダ13に搭載され、第2面吸着部10を第2の吸着方向に直線移動させる第2アクチュエータとを備えている。第1アクチュエータおよび第2アクチュエータとしてはモータあるいはエアシリンダ等の任意のアクチュエータを採用できる。図3ではスライダ13とアクチュエータとを一体的に表示している。
第1アクチュエータは、スライダ13を第1の吸着方向に移動させることにより、図4に示されるように、スライダ13に搭載された第2面吸着部10を第1面吸着部8よりも手首側に後退した位置と、図2に示されるように、第1面吸着部8よりも前方に前進した位置との間で並進移動させることができるようになっている。
第2アクチュエータは、スライダ13を最も前進させた位置で作動させられることにより、第2面吸着部10を第2の吸着方向に微小移動させることができるようになっている。
センサ4は、ロボット2あるいはグリッパ3のベース6あるいはロボット2の外部のいずれかに取り付けられたカメラであり、搬送したい荷物Xの画像を取得するとともに、取得された画像に基づいて、搬送すべき荷物Xの第1面Aの位置および第1面Aに直交する第2面Bの位置を検出するようになっている。センサ4としては、2次元画像または3次元画像を取得するものの他、距離を測定するセンサを採用してもよい。
制御部5は、センサ4により検出された第1面Aの位置に基づいて、ロボット2を作動させ、手首先端面に取り付けたグリッパ3の第1面吸着部8を、搬送したい荷物Xの第1面Aを吸着することができる所定位置に近接させるようになっている。また、制御部5は、ロボット2により所定位置まで移動させられたグリッパ3の、第1面吸着部8、第1アクチュエータ、第2アクチュエータおよび第2面吸着部10を順次作動させるようになっている。
具体的には、制御部5は、まず、図4に示されるように、第1アクチュエータによって第2面吸着部10を第1面吸着部8よりも手首側に後退させ、図5から図10に示されるように、センサ4により検出された荷物Xの第2面Bの位置に、第1面吸着部8の上面を略一致させ、かつ、第1面吸着部8の全ての吸着パッド7が第1面Aに接触あるいは微小間隔をあけて近接する位置にグリッパ3を配置するようにロボット2を作動させるようになっている。
次いで、制御部5は、図5に示されるように、第1面吸着部8を作動させることにより、全ての吸着パッド7によって荷物Xの第1面Aを吸着させるようになっている。
この状態で、制御部5は、第1面吸着部8により荷物Xの第1面Aを吸着したままの状態で、ロボット2を作動させて、図6および図7に示されるように、グリッパ3を第1の吸着方向に沿って後退する方向に直線移動させるようになっている。
さらに、制御部5は、グリッパ3を後退させた位置で、第1アクチュエータを作動させ、図8および図9に示されるように、第2面吸着部10を第1面吸着部8よりも前方に前進させるようになっている。
そして、制御部5は、第2面吸着部10が前進位置まで前進した後に、図10に示されるように、第2アクチュエータを作動させて第2面吸着部10を第2の吸着方向に沿って移動させ、第2面吸着部10を作動させるようになっている。
このように構成された本実施形態に係るグリッパ3およびロボットシステム1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係るロボットシステム1を用いて、棚やトラックのコンテナY等に手前側の第1面Aのみを露出させて多数積み重ね状態に収容されている箱詰めの荷物Xを搬送するには、センサ4により、搬送する荷物Xの第1面Aおよび第2面Bの位置を検出する。
制御部5が、グリッパ3の第1アクチュエータを作動させて、第2面吸着部10を第1面吸着部8の前面より後退させた状態で、図3および図5に示されるように、センサ4による検出結果に基づいてロボット2を作動させ、手首先端面に取り付けられているグリッパ3を、搬送する荷物Xに近接させる。そして、グリッパ3の第1面吸着部8に備えられた吸着パッド7が荷物Xの第1面Aの所定位置を吸着し得る位置に位置決めされた状態で、制御部5が第1面吸着部8を作動させて、荷物Xの第1面Aを吸着する。
次に、制御部5は、グリッパ3によって第1面Aが吸着された状態を維持したままロボット2を作動させ、図6および図7に示されるように、グリッパ3全体を第1の吸着方向に沿って直線状に所定距離だけ後退させる。これにより、搬送しようとする荷物Xがグリッパ3によって手前側に引き出され、第1面Aに直交する上面(第2面B)が外側に露出する。
この状態で、制御部5は、図8および図9に示されるように、第1アクチュエータを作動させて第2面吸着部10を第2面Bに平行な平面に沿って前進させ、第2面吸着部10の吸着パッド9を荷物Xの第2面Bに対向させる。そして、この位置で、制御部5は、図10に示されるように、第2アクチュエータを作動させて、第2面吸着部10の吸着パッド9を荷物Xの第2面Bに近接させ、第2面吸着部10を作動させて第2面Bを吸着する。
これにより、グリッパ3により荷物Xの相互に直交する第1面Aと第2面Bとを吸着することができ、荷物Xをしっかり把持して搬送することができる。また、第2面吸着部10を第2面Bに平行な平面に沿って移動させることにより、第2面吸着部10が移動する際の干渉範囲を小さくすることができる。すなわち、第2面吸着部10が第2面Bに直交する方向には移動しないため、第2面Bに近接する物体(例えば、天井等)が存在して、該物体と第2面Bとの間の空間が狭い場合であっても、第2面吸着部10によって確実に第2面を吸着し、箱状の荷物Xの取り出しを容易に実行することができる。
このように、本実施形態に係るグリッパ3およびロボットシステム1によれば、第2面吸着部10を、第1面吸着部8の吸着パッド7より後方に引っ込んだ状態に配置できるので、第1面Aのみが露出している荷物Xに対して、第2面吸着部10が邪魔にならずに第1面吸着部8により第1面Aを吸着することができる。そして、第1面Aを吸着した状態の荷物Xを第1の吸着方向に後退させて他の荷物Xから引き出すことで、第2面Bを露出させることができる。
さらに、第1面吸着部8による第1面Aの吸着後に第2面吸着部10を第1の吸着方向に直線動作によって前進させて、引き出された第2面Bに対向させるので、第2面Bの周囲に大きなスペースがなくても第2面Bを吸着することができる。
なお、本実施形態においては、側方に開口する棚やコンテナYに収容された荷物Xを取り扱う場合を例示し、第1面Aとしてロボット2側の鉛直な側面を例示したが、これに限定されるものではなく、上方に開口する容器内に収容された荷物Xを取り扱う場合に、第1面Aとして、上方に露出する上面を吸着することにしてもよい。
また、鉛直な第1面Aに直交する第2面Bとして、第1面Aに隣接する上面を例示したが、第1面Aに隣接する下面を支持することにしてもよい。
また、第2面吸着部10を第2面Bに近接させる方向に移動させる第2アクチュエータについては、第1面吸着部8によって第2面吸着部10の吸着パッド9が第2面Bに接触せずかつ吸着可能な位置の第1面Aを吸着することができれば、設けられていなくてもよい。
また、本実施形態においては第1面Aに対する第1面吸着部8の位置決めはロボット2の作動によって行うこととしたが、ベース6に第1面吸着部8を前後進させる他のアクチュエータを設け、ロボット2の作動によって大まかな位置決めをした後に、他のアクチュエータを用いて、第1面Aと吸着パッド7との間隔を最適な位置に位置決めすることにしてもよい。また、箱状の荷物Xを第1面吸着部8で吸着した後、手前に引き出す動作をロボット2で行わずに、第1面吸着部8を前後動作させる他のアクチュエータを用いて、箱状の荷物Xを手前に引き出してもよい。
また、第1面吸着部8に対して第2面吸着部10を前進および後退させる第1アクチュエータとしてガイドレール12上でスライダ13を直線移動させるものを例示したが、これに代えて、本発明の一実施形態に係るグリッパは、図11および図12に示されるように、第2面吸着部10を、ベース6に対して、第2の吸着方向に平行に延びる軸線回りに第2面Bに平行な平面に沿って回転移動させる第1アクチュエータを採用する。これによっても、第1面吸着部8による第1面Aの吸着の邪魔にならない位置に第2面吸着部10を配置することができるとともに、必要に応じて少ないスペースで第2面吸着部10を第2面Bに対向させることができる。
本発明の参考実施形態に係るグリッパ3は、第1面Aに直交する第2面Bに接触してこれを支持する第2面支持部として、吸着パッド9により第2面Bを吸着する第2面吸着部10に代えて、図13および図14に示されるように、上面ではなく第1面Aの両側面を第2面Bとし、これら2つの第2面Bにそれぞれ対向する位置まで第1アクチュエータによって前進させられる一対の把持片14と、該把持片14を相互に近接する方向に移動させる把持駆動部15とを備える。
本実施形態によれば、第1面吸着部8によって第1面Aを吸着して、荷物Xを手前側に引き出すとともに、第1面吸着部8による吸着状態を維持しながら、第1面Aの両側の平行な2側面を一対の把持片14によって水平方向に挟むことにより荷物Xを挟持し、これによって、荷物Xをしっかり把持して搬送することができる。
1 ロボットシステム
2 ロボット
3 グリッパ
4 センサ
6 ベース
8 第1面吸着部
10 第2面吸着部(第2面支持部)
11 移動機構
14 把持片(第2面支持部)
15 把持駆動部(第2面支持部)
A 第1面
B 第2面
X 荷物

Claims (6)

  1. ベースと、
    該ベースの一端に設けられ、箱状の荷物の第1面を第1の吸着方向に吸着可能である第1面吸着部と、
    前記第1面に直交する第2面を吸着可能であり、複数の吸着部材を有する第2面吸着部と、
    前記第1面吸着部が前記第1面を吸着した状態で、前記第2面吸着部を前記第1面吸着部の前記第1の吸着方向の先端よりも基端側に後退した位置と、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置との間で、前記第2面に平行な平面に沿って軸線回りに回転移動可能である移動機構とを備え、
    前記軸線が、前記第1面吸着部から離れた前記ベースの他端側に位置し、
    前記移動機構が、前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に沿って前記第2面吸着部を移動可能であるグリッパ。
  2. 前記移動機構は、前記第2面吸着部を前記第2の吸着方向に沿った軸線回りに回転移動可能である請求項1に記載のグリッパ。
  3. 箱状の荷物を搬送するロボットシステムであって、
    ロボットと、該ロボットに取り付けられるグリッパと、前記ロボットおよび前記グリッパを制御する制御部とを備え、
    前記グリッパが、
    前記ロボットの手首先端に取り付けられるベースと、
    該ベースの一端に設けられ、前記箱状の荷物の第1面を第1の吸着方向に吸着可能である第1面吸着部と、
    前記第1面に直交する第2面に吸着可能であり、複数の吸着部材を有する第2面吸着部と、
    前記第2面吸着部を前記第1面吸着部の前記第1の吸着方向の先端よりも基端側に後退した位置と、前記第1面吸着部の先端を超えて前進した位置との間で、前記第2面に平行な平面に沿って軸線回りに回転移動可能な移動機構とを備え、
    前記軸線が、前記第1面吸着部から離れた前記ベースの他端側に位置し、
    前記制御部は、前記第1面吸着部を前記第1面に吸着させ、前記第1面吸着部を前記第1の吸着方向に後退させることによって前記箱状の荷物を引き出した後、前記第2面吸着部を引き出された前記箱状の荷物の前記第2面に対向するように前記後退した位置から前記前進した位置へ回転移動させ、その後、前記第2面吸着部を前記第2面に近接させて該第2面に吸着させるように、前記ロボットおよび前記グリッパを制御するロボットシステム。
  4. 前記移動機構は、前記第2面吸着部を前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に沿った軸線回りに回転移動可能である請求項3に記載のロボットシステム。
  5. 前記移動機構は、前記第2面吸着部を前記第1の吸着方向に直交する第2の吸着方向に沿って移動可能である請求項3に記載のロボットシステム。
  6. 前記ロボットにより前記第1面吸着部を前記箱状の荷物の前記第1面に位置決め状態に配置する前に前記第1面および前記第2面の位置を検出するセンサを備える請求項3から請求項5のいずれかに記載のロボットシステム。
JP2019108528A 2019-06-11 2019-06-11 グリッパおよびロボットシステム Active JP6997137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019108528A JP6997137B2 (ja) 2019-06-11 2019-06-11 グリッパおよびロボットシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019108528A JP6997137B2 (ja) 2019-06-11 2019-06-11 グリッパおよびロボットシステム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017078612A Division JP6702909B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 ロボットシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019188600A JP2019188600A (ja) 2019-10-31
JP2019188600A5 JP2019188600A5 (ja) 2020-03-26
JP6997137B2 true JP6997137B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=68389028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019108528A Active JP6997137B2 (ja) 2019-06-11 2019-06-11 グリッパおよびロボットシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6997137B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7345372B2 (ja) * 2019-11-29 2023-09-15 川崎重工業株式会社 保持装置、制御方法、制御装置及びロボットシステム
JP7398662B2 (ja) 2021-04-16 2023-12-15 株式会社Mujin ロボット多面グリッパアセンブリ及びその操作方法
US20230070495A1 (en) * 2021-09-07 2023-03-09 Mujin, Inc. Robotic gripper assemblies for openable object(s) and methods for picking objects

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072247A (ja) 1999-09-06 2001-03-21 Murata Mach Ltd 搬送システム
US20100032972A1 (en) 2006-05-11 2010-02-11 Nils Braunschweiger Gripper system for stacked unit loads
JP2014124798A (ja) 2012-12-25 2014-07-07 Yaskawa Electric Corp ロボットシステムおよびロボット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072247A (ja) 1999-09-06 2001-03-21 Murata Mach Ltd 搬送システム
US20100032972A1 (en) 2006-05-11 2010-02-11 Nils Braunschweiger Gripper system for stacked unit loads
JP2014124798A (ja) 2012-12-25 2014-07-07 Yaskawa Electric Corp ロボットシステムおよびロボット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019188600A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6702909B2 (ja) ロボットシステム
JP6997137B2 (ja) グリッパおよびロボットシステム
JP5067250B2 (ja) 板材搬送装置
JP6559413B2 (ja) 移載装置及び荷物取出方法
JP6191543B2 (ja) 搬送装置
JP6831693B2 (ja) 搬送システム及びその運転方法
JP5438747B2 (ja) ワーク作業システム
WO2017213015A1 (ja) 食品の詰め込み装置
TWI823001B (zh) 移載裝置
KR20200045523A (ko) 파지 장치
JP4007204B2 (ja) ロボットシステム
TW202015870A (zh) 機器人系統
JP7107300B2 (ja) 移載装置
JP2009202248A (ja) 部品取り出し用ハンド、及び部品取り出し方法
WO2018117229A1 (ja) 搬送システム及びその運転方法
JP5004359B2 (ja) 物品保持装置
JP4687120B2 (ja) 物品整列装置
JP2007296607A (ja) 部品ピックアップ装置および部品ピックアップ方法
JP7415538B2 (ja) 移載装置
JP7413756B2 (ja) 移載装置
JP7063236B2 (ja) 物品移載設備
JP2005138241A (ja) ピッキング用ツールおよび該ツールを備えたピッキング装置
WO2024089811A1 (ja) 把持装置、及び搬送システム
CN220032961U (zh) 自动上下料装置
TWI710504B (zh) 蓋構件安裝裝置及系統

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210715

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210715

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210802

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6997137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150