JP6996924B2 - スイッチ - Google Patents
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Description
筒形のハウジングと、
ハウジングの上部に覆設され、押下操作と回転操作とを受付けるボタンを有する操作部と、
ボタンへの押下操作に連動して開離する接点を有する接点ユニット部と、
ボタンの内側に配置され、一端がハウジングに接合され、他端がボタンに接合されたねじりコイルばねと、
押下操作の方向に対して垂直方向に伸縮するプランジャを有し、ねじりコイルばねの内側に配置され、ボタンに対して押下操作が行われると、ハウジングの内壁に沿ってプランジャの端部を滑動させながら押下操作の方向に変位するラッチ部と、
を備える。
本発明によれば、ねじりコイルばねの内側にラッチ部をコンパクトに配置することができる。
突起部は、ボタンが押下操作されると、プランジャが突起部の頂部を通過する前は接点が接触する方向に付勢し、プランジャが突起部の頂部を通過した後は接点が開離する方向に付勢することが好ましい。
非常停止スイッチ1は、通電状態にある機器等を遮断状態にして緊急停止させるために用いられるスイッチであり、図1乃至図3に示すように、操作部11と、ねじりコイルばね12と、ラッチ部13と、ハウジング部14と、接点ユニット部15と、固定部16とで構成される。
操作部11は、ボタン101と、ボタンコイルばね102とで構成されている。
ねじりコイルばね12は、図2及び図3に示すように、ボタン101の内側に配置されたコイルばねである。ねじりコイルばね12の一端は、後述のハウジング部14のハウジング301に接合され、ねじりコイルばね12の他端は、操作部11のボタン101に接合されている。
ラッチ部13は、図1に示すように、プランジャ本体201と、プランジャコイルばね211と、滑動棒212とを含むように構成されている。ラッチ部13は、図2及び図3に示すように、ねじりコイルばね12の内側、かつ後述するハウジング301の上部の開口部を塞ぐように配置されている。
ハウジング301の上部の開口部の内壁は、一部に突起部が設けられている。このため、ラッチ部13は、プランジャ本体201の滑動棒212の端部が突起部の頂部(以下「ラッチ点」と呼ぶ)Pを通過する前は、後述する接点ユニット部15の接点Cが固定端子502と接触する方向に付勢する。これに対して、滑動棒212の端部がラッチ点Pを通過した後は、ラッチ部13は、接点Cが固定端子502と開離する方向に付勢する。
これにより、機器等が通電状態(ON状態)にある場合には、通電を維持させる方向にラッチ機能が発揮され、機器等が遮断状態(OFF状態)にある場合には、遮断を維持させる方向にラッチ機能が発揮されることとなる。その結果、機器等の操作者による誤操作を防いだり、接点のバウンド等によるチャタリングの発生を防いだりすることができる。
ハウジング部14は、ハウジング301と、防水ゴム302とを含むように構成されている。ハウジング301は、上部と下部との夫々に開口部を有する筒形のハウジングである。
ボタン101とハウジング301との間には、ねじりコイルばね12が配置されている。ねじりコイルばね12の一端はハウジング301に接合されており、ねじりコイルばね12の他端はボタン101に接合されている。
ハウジング301の下部の開口部には、ハウジング301の下部の開口部を塞ぐように接点ユニット部15が配置されている。
接点ユニット部15は、図1に示すように、ケース501と、固定端子502と、転換子503と、接点コイルばね504と、接点Cとを含むように構成されている。接点ユニット部15は、ハウジング301の下部の開口部を塞ぐように配置されている。
固定部16は、丸ナット401と、ゴム座金402とで構成されている。
非常停止スイッチ1の操作者が、ボタン101に対する押下操作を行うと、ラッチ部13は、押下操作に連動してハウジング部14の内壁にガイドされながらハウジング部14の上部から下部に変位する。
ラッチ部13にはプランジャ本体201が設けられており、ハウジング部14には内壁にラッチ点Pが設けられている。このため、ラッチ部13がハウジング部14のラッチ点Pを通過する前後でラッチ機能が発揮される。
これに対して、一度ラッチ部13がラッチ点Pを通過すると、接点Cが固定端子502と開離する方向に付勢するようにラッチ機能が発揮される。
即ち、機器等が通電状態(ON状態)にある場合には、通電を維持させる方向にラッチ機能が発揮され、機器等が遮断状態(OFF状態)にある場合には、遮断を維持させる方向にラッチ機能が発揮されることとなる。その結果、機器等の操作者による誤操作を防いだり、接点のバウンド等によるチャタリングの発生を防いだりすることができる。
図4のグラフに示すように、ボタン101に対する押下操作の初期は、接点Cと固定端子502との接触を維持させる方向に付勢するようにラッチ機能が発揮されるため、機器等のON状態を保持しようとする力(K1)が強い。その後、押下操作が進むにつれて、機器等のON状態を保持しようとする力(K1)は次第に弱くなり、プランジャ本体201の滑動棒212の端部がハウジング301のラッチ点Pに至った時点で、機器等のON状態を保持しようとする力(K1)と機器等のOFF状態を保持しようとする力(K2)とが均衡する。そして、プランジャ本体201の滑動棒212の端部がハウジング301のラッチ点Pを通過すると、今度は、機器等のOFF状態を保持しようとする力(K2)が次第に強くなって行く。
具体的には、ボタン701に対する押下操作に連動してラッチ部702がスナップリング704の内側に沿って下方に変位すると、突起部801に接触したスナップリング704が外側に押し広げられる。そして、ラッチ部702がさらに下方に変位すると、突起部801はスナップリング704に接触しなくなる。このため、スナップリング704は、外側に押し広げられていた状態から弾性変形によって元の形状に戻る。
非常停止スイッチ1の操作者がボタン101に対する押下操作が行われると、結果的に接点ユニット部15の接点Cが固定端子502と開離することになるが、その後、ボタン101に対する回転操作が行われると、ボタン101は、ねじりコイルばね12の弾性変形によって押下操作前の状態に復帰する。
しかしながら、図5に示す従来から存在する非常停止スイッチのねじりコイルばね706は、ラッチ機能を発揮する部位や、上述のスペースXよりも上部に配置されるため、スイッチ全体としての小型化、軽量化、携帯化に寄与することができない。
これに対して、非常停止スイッチ1は、図2及び図3に示すように、ねじりコイルばね12の内側にラッチ部13を配置するという、これまでにない工夫が凝らされているため、非常停止スイッチ1の内側のスペースZを有効活用することができる。これにより、接点ユニット部15のうち制御盤の内側のスペースZに配置させる部位を縮小させることができる。その結果、制御盤の内側のスペースZを有効利用することができる、コンパクトなスイッチを提供することができる。
即ち、本発明が適用されるスイッチ(例えば図1の非常停止スイッチ1)は、
筒形のハウジング(例えば図1のハウジング301)と、
ハウジングの上部に覆設され、押下操作と回転操作とを受付けるボタン(例えば図1のボタン101)を有する操作部(例えば図1の操作部11)と、
ボタンへの押下操作に連動して開離する接点(例えば図1の接点C)を有する接点ユニット部(例えば図1の接点ユニット部15)と、
ボタンの内側に配置され、一端がハウジングに接合され、他端がボタンに接合されたねじりコイルばね(例えば図1のねじりコイルばね12)と、
プランジャ(例えば図1のプランジャ本体201)を有し、ねじりコイルばねの内側に配置され、ボタンに対して押下操作が行われると、ハウジングの内壁に沿ってプランジャの端部(例えば図1の滑動棒212)を滑動させながら押下操作の方向に変位するラッチ部(例えば図1のラッチ部13)と、
を備える。
これにより、機器等の小型化、軽量化、携帯化の進展に対応した、コンパクトなスイッチを提供することができる。
これにより、ねじりコイルばね12の内側にラッチ部13をコンパクトに配置することができる。
突起部は、ボタンが押下操作されると、プランジャが突起部の頂部(例えば図2及び図3のラッチ点P)を通過する前は接点が接触する方向に付勢し、プランジャが突起部の頂部を通過した後は接点が開離する方向に付勢することができる。
これにより、機器等の操作者による誤操作を防いだり、接点のバウンド等によるチャタリングの発生を防いだりすることができる。
11・・・ 操作部
12・・・ ねじりコイルばね
13・・・ ラッチ部
14・・・ ハウジング部
15・・・ 接点ユニット部
16・・・ 固定部
101・・・ ボタン
102・・・ ボタンコイルばね
201・・・ プランジャ
211・・・ プランジャコイルばね
212・・・ 滑動棒
213・・・ 貫通孔
301・・・ ハウジング
302・・・ 防水ゴム
303・・・ 溝
401・・・ 丸ナット
402・・・ ゴム座金
501・・・ ケース
502・・・ 固定端子
503・・・ 転換子
504・・・ 接点コイルばね
701・・・ ボタン
702・・・ ラッチ部
703・・・ ハウジング
704・・・ スナップリング
705・・・ 接点ユニット
706・・・ ねじりコイルばね
801・・・ 突起部
C・・・ 接点
P・・・ ラッチ点
S・・・ ストローク
X・・・ スペース
Y・・・ スペース
Z・・・ スペース
Claims (2)
- 筒形のハウジングと、
前記ハウジングの上部に覆設され、押下操作と回転操作とを受付けるボタンを有する操作部と、
前記ボタンへの前記押下操作に連動して開離する接点を有する接点ユニット部と、
前記ボタンの内側に配置され、一端が前記ハウジングに接合され、他端が前記ボタンに接合されたねじりコイルばねと、
プランジャを有し、前記ねじりコイルばねの内側において前記プランジャの一部が前記ハウジングの内壁に接触するように配置され、前記ボタンに対して押下操作が行われると、前記ハウジングの内壁に沿って前記プランジャの前記一部を滑動させながら前記押下操作の方向に変位するラッチ部と、
を備え、
前記ハウジングの前記内壁は、前記ボタンに対して押下操作が行われて前記プランジャの前記一部が変位する経路中に、一部が突起部を有する形状であり、
前記ラッチ部は、前記ボタンが押下操作されると、前記ねじりコイルばねの内側において前記プランジャの前記一部から前記ハウジングの前記内壁に対する作用力によって、前記プランジャの前記一部が前記突起部の頂部を通過する前は前記接点が接触する方向に付勢し、前記プランジャの前記一部が前記突起部の頂部を通過した後は前記接点が開離する方向に付勢する、
スイッチ。 - 前記プランジャの前記一部が、前記押下操作の方向に対して垂直方向に伸縮することで、前記作用力を発生させる、
請求項1に記載のスイッチ。
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