JP6994683B2 - 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ - Google Patents

電気掃除機用樹脂製吸引パイプ Download PDF

Info

Publication number
JP6994683B2
JP6994683B2 JP2020118119A JP2020118119A JP6994683B2 JP 6994683 B2 JP6994683 B2 JP 6994683B2 JP 2020118119 A JP2020118119 A JP 2020118119A JP 2020118119 A JP2020118119 A JP 2020118119A JP 6994683 B2 JP6994683 B2 JP 6994683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
wiring
pipe
groove
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020118119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020176724A (ja
Inventor
彰馬 西野
隆志 森本
英生 峯
雅史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2020118119A priority Critical patent/JP6994683B2/ja
Publication of JP2020176724A publication Critical patent/JP2020176724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6994683B2 publication Critical patent/JP6994683B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

本発明は、電気配線用の導線が一体に敷設された電気掃除機用樹脂製吸引パイプに関するものである。
電気掃除機用樹脂製吸引パイプは、配線と樹脂製パイプが一体となったもの、すなわち配線一体型樹脂製パイプである。配線一体型樹脂パイプは、例えば射出成形あるいは押出し成形等で成形し、目標の径及び長さを得る方法が一般的である。電気配線用の導線の被覆方法は、例えば押出し成形機の先端のクロスヘッド部に、前記導線を挿入することで、押出し成形とともに被覆用樹脂が前記導線の周囲を被覆しながら成形されている。
これらの従来技術を組み合わせ、押出し成形で配線一体型の樹脂パイプを成形する際に、先端のクロスヘッドへ導線を挿入することでパイプの中に導線が配置された樹脂パイプを製造できることが容易に想像できる。
しかしながら、上記記載の組み合わせによる方法で製造された配線一体型樹脂パイプでは、樹脂パイプを任意の長さに切断する際に、樹脂パイプ内の配線も同様に切断されてしまうため、樹脂パイプの端面と配線の端面が同一面に並ぶため、外部との導通や端子の付加・接続が極めて困難であるという課題がある。
上記のような課題に対し、特許文献1に示す方法が開発されている。図23,図24は特許文献1に記載されたパイプと配線の一体化法を示す。
図23は、溝加工前の呼び径(管の内径)200mm用の内筒部材41を示し、ほぼ円筒状で内径Dは約218mm、肉厚tは5mmとなっている。両端外面にはコネクターピンを装着する台座42a,42bがあり、これらはポリエチレンなどの熱可塑性樹脂からなっている。
この内筒部材41に、図24に示す螺旋状の溝43を機械加工する。そして溝43内に電熱線を巻き、コネクターピンを接続してこれを台座42a,42bに装着する。そして別途、射出成形によって外筒部材を一体的に成形して電気溶着式プラスチック管継手を完成する。
特開平6-341587号公報
しかしながら、前記従来の構成では、配線が必要なコネクターピン間の距離に応じてパイプの全周に溝加工を施した後、導線を溝に沿って巻き付ける必要がある。また、溝が加工された内筒に配線を巻き付けた後に必要とする距離に応じて配線を被覆できるだけの外筒を成形する必要がある。このため、最終のパイプ厚みが大きくなり重量が重くなる課題と、パイプ完成までの製造する時間が長くなり生産性が極めて低くなるという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、軽量、且つ、生産性を両立した配線一体型樹脂パイプである電気掃除機用樹脂製吸引パイプを提供することを目的とする。
本発明の電気掃除機用樹脂製吸引パイプは、周方向の一部分に長手方向に沿うスリットを有する管形状シートと、電気掃除機配線用の導線が挿入される溝を有する平板状のホルダと、樹脂材とを備え前記ホルダは、前記溝が前記スリットに沿い、かつ前記溝が前記スリットと連通するように、前記スリットの内周側に配設され、前記樹脂材は、前記溝と、前記ホルダの前記溝を有する面から前記溝を有する面と対向する管形状シートの内周側の面にわたる空間と、前記溝を有する面から前記スリットまでの空間と、前記スリットとを埋めるように充填されて、前記管形状シートおよび前記ホルダに接する、ことを特徴とする。
この構成の配線一体型樹脂パイプは、パイプの厚み及び重量に関しても、外周被覆による厚みの増加がないため、最初から目標のシート厚みで成形することができ、大幅に軽量なパイプを得ることができる。
また、配線の必要な距離全周に渡って導線を巻き付ける必要がなくなり、巻き付けた後の導線被覆工程が不要となるため、製品完成までのランニングタイムを削減することができる。
この構成によると、熱可塑性多層繊維強化シートを使った軽量、且つ、配線が一体化された樹脂パイプを、高い生産性・歩留まりにて安価に供給することができる。
本発明の実施の形態1における配線一体型樹脂パイプの端部の斜視図 同実施の形態の配線一体型樹脂パイプの(a)長手方向の断面図と(b)そのA-A断面図 同実施の形態の(a)ホルダの長手方向の断面図と(b)そのB-B断面図 電気掃除機の外観図 同実施の形態の配線一体型樹脂パイプの斜視図 同実施の形態の配線一体型樹脂パイプの成形に使用する射出成形装置の型開き状態の説明図 同実施の形態の配線一体型樹脂パイプの成形に使用する射出成形装置の型閉じ状態の説明図 (a)射出成形装置の芯棒に配線ユニットをセットする直前の断面図と芯棒の側面図、および(b)芯棒に配線ユニットをセットした状態の断面図とそのC-C断面図 スライドコア23a,23bの接合用隙間26を示す拡大図 型閉じして樹脂材9を射出して充填した状態の説明図 配線ユニット8の導線10を引き出す部分を成形中に覆う配線逃し空間28を示す金型構成図 樹脂材9が固化後の型開き状態の説明図 成形品から芯棒24を引き抜く状態の説明図 本発明の実施の形態2における配線一体型樹脂パイプに使用する(a)配線ユニットの分解図と(b)ホルダのD-D断面図 同実施の形態で使用する射出成形装置の芯棒の要部断面図 同実施の形態で芯棒の凹部25に配線ユニット8をセットし、樹脂材9を射出注入し成形品から芯棒24を引き抜く前の断面図 実施の形態1を比較例とした場合の(a)軸方向両端からパイプ中央に向かって作用する収縮応力の説明図と(b)その全体図 本発明の実施の形態2の(a)軸方向両端からパイプ中央に向かって作用する収縮応力とホルダから作用する復元力の説明図と(b)その全体図 同実施の形態で使用するホルダと芯棒の別の実施例の断面図 本発明の実施の形態3の(a)(b)(c)それぞれ別の実施例のホルダを示す平面図 本発明の実施の形態4の(a)(b)それぞれ別のホルダを示す断面図 本発明の実施の形態5における(a)配線ユニットの断面図と(b)E-E矢視図 特許文献1に記載された配線一体型樹脂パイプの内筒部材を示す図 特許文献1に記載された配線一体型樹脂パイプの内筒部材に設けた溝形状を示す図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1~図13は本発明の実施の形態1を示す。
図4に示す一般的な電気掃除機は、掃除機本体1に塵や埃を吸引する力を発生させるモータが配置されている。掃除機本体1と吸引ノズル2の間は、柔軟性のある中空のホース3,電気掃除機用樹脂製吸引パイプである配線一体型樹脂パイプ4を介して接続されている。ホース3の先端に設けられている手元操作部5には、電源や各種操作を行うスイッチや表示部が配置されている。例えば、配線一体型樹脂パイプ4を介して吸引ノズル2のモータに通電してブラシを回転することができる。
図5は配線一体型樹脂パイプ4を示す。図1は配線一体型樹脂パイプ4の一端の拡大図である。図2(a)(b)に示すように、配線一体型樹脂パイプ4は、短手方向(矢印X方向)の両端の間にスリット6が形成されるように間隔をあけて略管形状になった管形状シート7と、スリット6よりも内側で長手方向(矢印Y方向)に沿って配設された配線ユニット8と、管形状シート7のスリット6の合わせ面と配線ユニット8とで構成する隙間に充填されて、管形状シート7のスリット6の合わせ面を密閉している樹脂材9とを有し、配線ユニット8に配線用の導線10が長手方向に敷設されている。
管形状シート7は、織物層を有するポリオレフィン系の熱可塑性多層繊維強化樹脂シー
トで、成形前の形状は長方形である。配線ユニット8は、図3(a)(b)に示すホルダ11と、このホルダ11に互いに並行して形成された溝12が長手方向に形成されている。溝12に導線10が挿入されている。ホルダ11の材料にはポリオレフィン系熱可塑性樹脂を使用した。導線10は、両端部分が90°曲げてホルダ11の外部に引き出されている。ホルダ11の長手方向の長さは管形状シート7よりも長い。
管形状シート7の短手方向に長辺が向かい合って構成されているスリット6と、配線ユニット8のホルダ11の隙間には、射出成形装置によって溶融した樹脂材9が射出して充填され、この樹脂材9の温度が低下して固化することによって、管形状シート7と配線ユニット8とが一体化されている。
なお、配線一体型樹脂パイプ4の両端部で、管形状シート7の長手方向の両端には、規定の形状の接続部13が樹脂材9によって一体に成形されている。ホルダ11の端部の一部が接続部13に形成された窓14で露出しており、導線10の端部が接続部13の窓14から外部に引き出されている。
また、射出成形装置によって溶融した樹脂材9を充填する際には、ホルダ11の溝12の隙間にも樹脂材9が充填されて固化している。
図6は射出成形装置の型開き状態、図7は型閉じ状態を示している。この射出成形装置は、可動側の第1金型21と、固定側の第2金型22で構成されている。第2金型22は、スライドコア23a,23bと、スライドコア23a,23bの中にセットされた芯棒24などから構成されている。芯棒24には、図8(a)に示すように上面の一部にホルダ11をセットする凹部25が形成されている。
この配線一体型樹脂パイプ4は次の工程で製造できる。
先ず、導線10を溝12にセットした配線ユニット8を、図8(b)に示すように芯棒24の凹部25にセットする。さらに図6に示すように芯棒24の周面に、管形状シート7が略管形状になるようにセットする。
なお、芯棒24に配線ユニット8をセットしてから管形状シート7を巻き付けたが、管形状シート7を芯棒24の周面に巻き付けてから配線ユニット8をセットしても同様である。
次に、スライドコア23a,23bを閉じて、スライドコア23a,23bによって管形状シート7の外周面を拘束する。閉じたスライドコア23a,23bの上部には、管形状シート7の短手方向に長辺が向かい合って構成されているスリット6に沿って図9に示すように接合用隙間26が形成されている。このスライドコア23a,23bの接合用隙間26を第1金型21で覆う。
これによって、管形状シート7のスリット合わせ面および配線ユニット8、スライドコア23a,23bの3面によって接合用隙間26が軸方向に長い形状で形成されている。
図10に示すように、第1金型21のスプル27から接合用隙間26に溶融した樹脂材9を射出して充填する。樹脂材9としては、ポリオレフィン系熱可塑性接合樹脂を使用した。この接合用隙間26に溶融した樹脂材9を射出し、樹脂材9の熱を放熱することによって、樹脂材9が固化すると共に管形状シート7のスリット合わせ面に沿って軸方向に長い形状で接合および配線ユニット8が一体化されるとともに、芯棒24に管状に巻き付けられた管形状シート7の軸方向の両端面に関しても、図2(a)に示した接続部13を一
体形成して樹脂封止する。
なお、この成形中に配線ユニット8から外へ引き出された導線10は、図11に示したように金型の構成により設けた配線逃し空間28に収容して、配線逃し空間28の外縁部29で金型がホルダ11に接しているため、溶融した樹脂材9が配線逃し空間28に流入しない。
樹脂材9が冷却されて固化後に、図12に示すように金型を型開きしてスライドコア23a,23bを開放して、さらに図13に示すように芯棒24を成形品から引き抜くことで、配線一体型樹脂パイプ4を得る。
この配線一体型樹脂パイプ4は、長方形の管形状シート7を芯棒24に巻き付けて断面形状が筒型形状に拘束され、さらに、管形状シート7の合わせ面および配線ユニット8を、冷却・固化した樹脂材9で接合・一体化している。
ホルダ11は、導線10の直径をd、導線10の必要本数をnとした場合に、幅が(d+0.2mm以上)×n、各導線10の間隔は隣り合う導線10が絶縁を保った状態で配置され、厚みが(d+0.2mm以上)、長手方向の軸方向長さは導線10による必要配線距離以上である。溝12の深さはd/2以上であって、ホルダ11の形状は幅13mm×高さ2mm×長さ344mm、導線間距離3mm、導線直径d=1mm、溝12の深さ0.8mmとした。
かかる構成によれば、同材料及び同内径、同距離配線における配線一体型パイプ製造時の製品重量が従来の製造方法によるパイプ製品重量に対し、約45%軽量化することができた。また、内径が同じ構造体で比較した場合、配線一体化後のパイプ外形を約9%削減することができた。
また、管形状シート7の軸方向スリット合わせ面だけでなく、管形状シート7の両端面も樹脂材9の接続部13で被覆し樹脂封止したことにより、断面形状が筒型になっている管形状シート7の両端からのゆがみや変形を拘束することができ、真円度の高い樹脂パイプを製造することができた。
本発明の配線一体型熱可塑性樹脂管は、従来の射出成形と同等のサイクルタイムでパイプ内への配線の一体化が可能であるため、配線が必要とされるパイプ材への量産にも適用できる。
なお、管形状シート7には織物層を有する多層繊維強化樹脂シートを用いたが、芯棒24に管形状に巻き付けることができるシート材であれば、その構成は特に限定されない。または、複数の層を有する積層シートや強化繊維で構成された織物層を含むプリプレグ等でもよく特に限定されない。
また、管形状シート7,溝12を有するホルダ11,接合用の樹脂材9を用いたが、その組み合せは特に限定されず、異種系統のシート及びホルダ、接合樹脂を用いてパイプを一体化して製造しても良く、その組み合わせは射出成形で接合できるものであれば限定されない。
また、パイプ外に引出した導線10は90°に曲げて引き出したが、引出し角度は特に限定されず任意の角度に設定してよい。
(実施の形態2)
図14~図19は本発明の実施の形態2を示す。
実施の形態1では配線ユニット8のホルダ11として、芯棒24にセットする前の形状が図8(a)に示すように全体形状がフラットのものを使用したが、この実施の形態2では、全体形状が長手方向に湾曲したホルダ11を芯棒24にセットして成形している点で実施の形態1とは異なっている。なお、実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
長手方向に湾曲したホルダ11の形状は、実施の形態1で用いた、幅13mm×高さ2mm×長さ344mm、導線間距離3mmとし、導線直径1mm及び溝深さ0.8mmのものに、曲率半径350mmを付与したものを製作した。この湾曲したホルダ11には、図14(b)に示すように両側面にホルダ11の全長にわたって凸部30を形成して段付きに構成されている。芯棒24の凹部25の内面には、図15のようにセットされたホルダ11の凸部30に係合する凸部31が形成されている。凹部25は上面が狭く、下面が広い形状となっている。
芯棒24に配線ユニット8のホルダ11をセットする際には、芯棒24の凸部31,31の下面に、ホルダ11の一端の凸部30,30の上面を係合させて、湾曲したホルダ11を芯棒24の一端よりスライドさせながらセットすることによって、断面形状がストレートな凹部25によってホルダ11の形状を湾曲形状からストレート形状に弾性変形させて挿入が可能である。
このように湾曲したホルダ11を有した配線ユニット8をセットした芯棒24の外周に管形状シート7を略管形状に巻き付けた後、実施の形態1と同様にスライドコア23a,23bによって管形状シート7の外周面を拘束する。そして実施の形態1と同様に第1金型21のスプル27から溶融した樹脂材9を射出して充填する。充填した樹脂材9が冷めて固化してから、成形品から芯棒24を引き抜く。
この実施の形態2では、成形品から芯棒24を引き抜くことによって、湾曲した元の状態に戻ろうとするホルダ11の復元弾性力の効果によって、接合用隙間26上に軸方向で発生していたパイプ内側への反り量が、実施の形態1の場合に比べて5%低減することができ、円筒度の高い配線一体型樹脂パイプ4を製造することができた。
以下にその詳細を示す。
ホルダ11が湾曲していない場合は、接合用隙間26に射出される溶融した樹脂材9が冷却・固化した接合樹脂9Aへと変化する際に、接合樹脂全体が熱収縮する。
また、管状に巻きつけられた管形状シート7の軸方向両端面7Aは冷却・固化した接合用樹脂9Aによって拘束・封止されており、図17(a)のように軸方向両端からパイプ中央に向かって収縮応力32が生じる。しかしながら、強化繊維で構成された織物層を有する管形状シート7は、溶融しないため冷却・固化という状態変化が生じず接合樹脂9Aの熱収縮に追従することができない。そのため、管形状シート7のスリット合わせ面に設けられた接合用隙間26上の軸方向に長い方向で成形品に図17(b)のように反りが発生する。
これに対して実施の形態2ではホルダ11自身が湾曲しているため、成形後にスライドコア23a,23bの開放、および芯棒24の引き抜きにより、成形品には図18(a)のようにホルダ11が湾曲した状態に戻ろうとする復元力33が、管形状シート7のスリット合わせ面に射出され冷却・固化した接合樹脂9Aへ軸方向に長い領域の全域で生じる。
これにより、接合用隙間26上で内側に反ろうとする力に図18(b)のように内側から反発することができ、配線一体型樹脂パイプ4の軸方向での反り量を軽減することができる。
なお、ホルダ11の曲率は、芯棒24の凹部25にスライドして挿入して矯正する際に、ホルダ11にクラックや割れが生じない範囲で自由に設定できる。
また、芯棒24にスライドしながら挿入する際に、配線ユニット8のホルダ11をフラットに拘束できる構造であればよく、例えば図19に示すように湾曲したホルダ11の両側面にホルダ11の全長にわたって半月状の凹部34を形成し、芯棒24の凹部25の内側に凹部34に係合する半月状の凸部35を設ける等の組み合わせでもよく、特に制限されない。
また、湾曲したホルダ11をフラットに拘束するために、芯棒24のフラットな凹部25に湾曲したホルダ11を係合させたが、実施の形態1のようにホルダ11自身がフラットな場合であっても、芯棒24のフラットな凹部25に係合させて実施することもできる。
(実施の形態3)
図20(a)(b)(c)は本発明の実施の形態3を示す。
上記の各実施の形態では、導線10の両側が90°曲げられて配線一体型樹脂パイプ4の両端近傍から引き出されていたが、パイプ外への引出し位置は特に限定されない。具体的には、図20(a)に示したように一直線上に複数の導線10を配置できる溝形状12A、図20(b)に示したように斜めに導線10を配置できる溝形状12B、図20(c)に示したように任意の位置で導線10を折曲げずストレートのまま埋込み、パイプの軸方向端面から配線を引出すための通し溝形状12C等、構造上シートや接合用樹脂との干渉がなければ、任意の位置から必要本数を様々な溝形状で製造でき、様々な位置から自由な経路を通った導線10をパイプ外へ引出すことができる。導線10の本数nによって決まる溝の数も限定されない。かかる構成によれば、複雑な配線の引回しや導線ごとに引出したい位置が異なる場合にも対応が可能になる。
(実施の形態4)
上記の各実施の形態のホルダ11は、導線10を挿入する溝が接合用隙間26の側の面に形成されているだけで、溝の両側は滑らかなフラット面であったが、図21(a)に示すように溝部以外の場所に突起形状36を設けたり、図21(b)に示すように接合面の面性状を故意に粗くした面37としても良い。
かかる構成によれば、突起を設ける、または面性状を粗くすることでホルダ表面において樹脂材9のアンカー効果が発現し、接合強度が向上した。
(実施の形態5)
上記の各実施の形態のホルダ11は、導線10を挿入する溝12または12A,12B,12Cが形成されていたが、図22(a)(b)に示すように導線10の両端だけを電気絶縁性材料で形成されたホルダ11から外側へ引き出して、両端を除いて導線10を電気絶縁性材料に埋設して構成することもできる。
なお、上記の各実施の形態は同時に複数を組み合わせることができる。
本発明は各種の装置で使用される電気掃除機用樹脂製吸引パイプである配線一体型樹脂パイプの量産化に寄与する。
1 掃除機本体
2 吸引ノズル
3 ホース
4 配線一体型樹脂パイプ
5 手元操作部
6 スリット
7 管形状シート
8 配線ユニット
9 樹脂材
9A 冷却・固化した接合樹脂
10 導線
11 ホルダ
12 溝
12A,12B,12C 溝形状
13 接続部
14 接続部13の窓
21 第1金型
22 第2金型
23a,23b スライドコア
24 芯棒
25 芯棒24の凹部
26 接合用隙間
27 第1金型21のスプル
28 配線逃し空間
29 配線逃し空間28の外縁部
30 ホルダ11の凸部
31 芯棒24の凸部
32 軸方向両端からパイプ中央に向かって収縮応力
33 ホルダ11の復元力
34 ホルダ11の凹部
35 芯棒24の凸部
36 ホルダ11の接合面に設けた突起形状
37 ホルダ11の接合面に設けた面性状を粗くした面

Claims (3)

  1. 周方向の一部分に長手方向に沿うスリットを有する管形状シートと、
    電気掃除機配線用の導線が挿入される溝を有する平板状のホルダと、
    樹脂材と
    備え
    前記ホルダは、前記溝が前記スリットに沿い、かつ前記溝が前記スリットと連通するように、前記スリットの内周側に配設され、
    前記樹脂材は、前記溝と、前記ホルダの前記溝を有する面から前記溝を有する面と対向する管形状シートの内周側の面にわたる空間と、前記溝を有する面から前記スリットまでの空間と、前記スリットとを埋めるように充填されて、前記管形状シートおよび前記ホルダに接する電気掃除機用樹脂製吸引パイプ。
  2. 前記ホルダにおける、前記ホルダの長手方向に垂直な断面が段付きまたは凹凸形状である、
    請求項1記載の電気掃除機用樹脂製吸引パイプ。
  3. 前記導線の直径をd、前記導線の必要本数をnとした場合に、
    前記ホルダの幅が(d+0.2mm以上)×n、各導線の間隔は隣り合う導線が絶縁を保った状態で配置され、
    前記ホルダの厚みが(d+0.2mm以上)、前記溝の深さはd/2以上、軸方向長さは必要配線距離である、請求項に記載の電気掃除機用樹脂製吸引パイプ。
JP2020118119A 2020-07-09 2020-07-09 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ Active JP6994683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020118119A JP6994683B2 (ja) 2020-07-09 2020-07-09 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020118119A JP6994683B2 (ja) 2020-07-09 2020-07-09 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016211164A Division JP6745442B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 配線一体型樹脂パイプの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020176724A JP2020176724A (ja) 2020-10-29
JP6994683B2 true JP6994683B2 (ja) 2022-01-14

Family

ID=72916337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020118119A Active JP6994683B2 (ja) 2020-07-09 2020-07-09 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6994683B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013005606A (ja) 2011-06-17 2013-01-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd 経路維持部材付コルゲートチューブ及びワイヤーハーネス
JP2013239419A (ja) 2012-05-17 2013-11-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤーハーネス及び管状保護部材
JP2015084627A (ja) 2013-10-25 2015-04-30 株式会社オートネットワーク技術研究所 保護材付き配線材の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053295A (ja) * 1983-09-02 1985-03-26 越ガ谷プラスチツクス株式会社 プラスチック管
JPH0237903Y2 (ja) * 1987-02-05 1990-10-12
JPH01310626A (ja) * 1988-06-08 1989-12-14 Tokyo Electric Co Ltd 電気掃除機の延長管
JP3752279B2 (ja) * 1995-09-21 2006-03-08 中国塗料株式会社 円筒用の溶接棒及びケーブルの被覆方法
US5768084A (en) * 1996-07-25 1998-06-16 Tii Industries, Inc. Combination coaxial surge arrestor/power extractor
JP3682815B2 (ja) * 1997-04-22 2005-08-17 矢崎総業株式会社 電線用プロテクタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013005606A (ja) 2011-06-17 2013-01-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd 経路維持部材付コルゲートチューブ及びワイヤーハーネス
JP2013239419A (ja) 2012-05-17 2013-11-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤーハーネス及び管状保護部材
JP2015084627A (ja) 2013-10-25 2015-04-30 株式会社オートネットワーク技術研究所 保護材付き配線材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020176724A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6745442B2 (ja) 配線一体型樹脂パイプの製造方法
EP0693652B1 (en) Electric welding pipe joint
US8097996B1 (en) Thermally conductive ground wall insulation for a stator bar
JP7088696B2 (ja) 電線接続構造及び電線接続構造の製造方法
JP6994683B2 (ja) 電気掃除機用樹脂製吸引パイプ
KR100259671B1 (ko) 전기용접성 파이프 조인트 및 그 제조방법
JP2530785B2 (ja) 電気融着継手の製造方法
KR100736741B1 (ko) 난방용 전기 발열장치 및 그 제조방법
JP2879179B2 (ja) コイルボビン、コイルボビンの成形方法及びその射出成形用金型
JPH0785904B2 (ja) 合成樹脂製管状体成形用型構造
JP2849349B2 (ja) 電気融着継手とその製造方法及びその射出成形用金型
JP2004250154A (ja) 乗客コンベア用移動手摺の製造方法
JP2003317555A (ja) 成形ワイヤハーネスの金型構造およびワイヤハーネスの成形方法
JPH0727282A (ja) 電気融着継手およびその成型方法
JP2001047464A (ja) 電気融着継手の製造方法
JPH0645137A (ja) 電磁石用コイルおよびその製造方法
JPH1026285A (ja) 電気融着継手およびその製造方法
JPS6011718Y2 (ja) ケ−ブル接続部
JP4511683B2 (ja) 電気融着継手の成形方法
JPH0464204A (ja) 樹脂モールドコイルとその製造方法
JP3211546B2 (ja) ワイヤハーネスのスプライス方法および構造
JP2656381B2 (ja) 電磁石用コイルの製造方法
JP4374257B2 (ja) 接続用金型および長尺体接続方法
JPS62135331A (ja) ゴム・プラスチツクの多層成形品のモ−ルド成形方法
JP3123764B2 (ja) 電気掃除機用ホースの口元とその製作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6994683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151