JP3123764B2 - 電気掃除機用ホースの口元とその製作方法 - Google Patents

電気掃除機用ホースの口元とその製作方法

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JP3123764B2 JP03044956A JP4495691A JP3123764B2 JP 3123764 B2 JP3123764 B2 JP 3123764B2 JP 03044956 A JP03044956 A JP 03044956A JP 4495691 A JP4495691 A JP 4495691A JP 3123764 B2 JP3123764 B2 JP 3123764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機用ホースの
口元とその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機用ホースは、ホース内を減圧
してもその断面形状、気密性、可撓性を保持することが
要求され、また、その両端部はホースの接合対象、すな
わち掃除機本体、吸口などと気密性を保ちつつ接続され
なければならない。そこで、従来からホース本体には、
比較的軟質の材料、たとえば軟質塩化ビニル樹脂、合成
ゴム、低密度ポリエチレンなど、またはこれらと織物な
どとの複合材料などを使用するとともに、ホース内には
硬鋼線などを螺旋状にして挿入し、内壁に密着させて芯
線にしていた。このため、ホース本体の内外面は、螺旋
状の凹凸のある複雑な形状になっている。このようにし
て複雑な形状になっているホース本体端部は、直接、接
合対象に接合させることができないので、接合する部分
を合成樹脂などで接合に適した形状に成形すると同時に
ホース本体端部を被覆する一体成形によって、口元を製
作していた。
【0003】また、手元スイッチや、吸込口に電気装置
などを取付けるために通電を要求される電気掃除機用ホ
ース(以下、導電ホースという)では、多くの場合、芯
線を絶縁被覆して導電線に使用し(以下とくに断らない
限り、芯線という語は、導電線として兼用する場合を含
めて用いる)、さらに必要に応じ、フレキシブルな撚銅
線などを絶縁被覆中に埋設し導電線にしていた。
【0004】電気掃除機用ホースの口元については、特
公昭60−52816号公報、実公昭61−14353
号公報、特開昭61−71028号公報、米国特許第
3,636,285号、米国特許第3,928,715
号の明細書および図面などにその構造や、一体成形によ
る製作方法が記載されている。
【0005】ところで、上記の一体成形に使用する口元
の構成材料は、ホース本体端部との気密性を重視すれ
ば、軟質の材質のホース本体と融着一体化しやすい軟質
の材料を使用することが好ましく、掃除機本体や吸口な
どと接合させる点を考慮すれば寸法安定性のある比較的
硬質の材料を使用することが好ましい。このような相反
する要求に応えられる材料の選択は極めて難しく、結局
材質に起因する問題が発生し、電気掃除機用ホースの寿
命を短いものにしていた。
【0006】また、芯線は、その使用目的から極めてス
プリングバックしやすい材料が用いられており、従来の
導電ホースの構造や製作方法では、接続のためにホース
端部から引出した芯線のスプリングバックを抑えること
ができず、製作時、または製作後に芯線や導電線の位置
がずれ、電気的接続不良、ショートや、露出などの事故
が起っていた。
【0007】これらの問題を解決する手段として、前記
の実公昭61−14353号公報には、軟質材料で一体
成形した可撓性のホース継手部に、剛性の高いホースア
ダプターを挿入、介在せしめる手段が、特開昭61−7
1028号公報には、ホース端部に挿入したパイプ受け
にさらに先端パイプを挿入、固着し、導電線を含む導電
部は熱収縮チューブで覆って絶縁性を確保し、全体を一
体に成形する構造が開示されている。しかし、いずれも
機能上余分な部材が必要であって構造および製作工程が
複雑である上、導電ホースでは、依然、成形時、あるい
は使用中に芯線がスプリングバックし、導電線の位置を
ずらし、ショート、接続不良、芯線あるいは導電線の露
出などの問題が起っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、構造が簡単
で、掃除機本体や吸口と確実に接合し、ホース本体との
気密性が高く、また、必要に応じて、導電線を安全に併
設できる気掃除機用ホースの口元と、その合理的な製作
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明者は、課題を解決する手
段を検討した結果、電気掃除機用ホースの口元を1素
材、1部材で構成することには無理があるとの結論に達
し、要求される機能に応じた部材を使用した合理的な構
成の口元と、その経済的な製作方法を完成した。また、
導電ホースでは、ホース端部から引出した芯線や導電線
を、一体成形する前にしっかり固定しておくとよいこと
が判り、芯線や導電線の固定する手段を検討し、本願の
発明を完成した。
【0010】まず、第1の発明として、電気掃除機用ホ
ースの口元において、ホース本体の端部と、このホース
本体の端部に設けられてホースの接合対象物に直接接合
する接合パイプと、前記ホース本体の端部と前記接合パ
イプとを一体に成形する被覆材とから構成され、かつ、
この被覆材はホース本体の端部に融着していることを特
徴とする電気掃除機用ホースの口元を提供する。
【0011】つぎに、第2の発明として、電気掃除機用
ホースの口元において、ホース本体の端部と、該ホース
本体の端部に設けられて前記ホースの接合対象物に直接
接合する接合パイプと、前記ホース本体の端部と前記接
合パイプとを一体に成形する被覆材とから構成され、か
つ、ホース本体の端部から引出された芯線および/また
は導電線が、前記接合パイプに固定されていることを特
徴とする電気掃除機用ホースの口元、すなわち導電ホー
スの口元を提供する。
【0012】さらに、第3の発明として、ホース本体の
端部と、別途製作した接合パイプとを射出成形機にセッ
トし、被覆材を射出して一体に成形することを特徴とす
る第1の発明の電気掃除機用ホースの口元の製作方法を
提供する。
【0013】また、第4の発明として、二色射出成形機
の一次側において接合パイプを射出成形し、この二色射
出成形機の二次側において被覆材を射出してホース本体
の端部と前記接合パイプとを一体に成形することを特徴
とする第1の発明の電気掃除機用ホースの口元の製作方
法を提供する。
【0014】そして、第5の発明として、ホース本体の
端部から引出した芯線および/または導電線を接合パイ
プに固定したのち、前記ホース本体の端部と前記接合パ
イプとを射出成形機にセットし、被覆材を射出して一体
に成形することを特徴とする第2の発明の電気掃除機用
ホースの口元、すなわち導電ホースの口元の製作方法を
提供する。
【0015】
【作用】本発明を作用に触れつつ詳細に説明する。
【0016】まず、第1の発明の電気掃除機用ホースの
口元について説明する。
【0017】本発明において接合パイプは、ホースの端
部を構成し、ホースを掃除機本体、または吸口に気密性
を保って接合する作用を有するパイプ状の部材のことを
いう。接合パイプの内径は、ホース本体の内径にほぼ等
しくする。掃除機の吸込みを円滑にするためである。こ
の接合パイプと掃除機本体や吸込口などの接合対象との
接合方式は、差込み方式が一般的であるが、接合対象に
対して雄型、雌型のいずれであってもよい。差込み以外
にも、たとえば消火用ホースの連結方式に類する方式が
ある。変形を防止し、気密性を保持するために、接合パ
イプには比較的堅い材料を使用する。柔らかい、たとえ
ばゴムのOリングをパッキンに併用することもあるが、
Oリングがその機能を果たすためには、接合パイプが変
形することは好ましくない。具体的には、たとえばAB
S樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、高密度ポリエチレンなど
の比較的剛性の高い熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを
使用する。
【0018】この接合パイプとホース本体端部とは、端
面どうしを突合せるように当接、または若干の隙間をお
いて配設するか、接合パイプをホース本体端部に被せる
ようにするか、または、接合パイプの一部をホース本体
端部に挿入するか、いずれでもよい。
【0019】この接合パイプとホース本体端部とはとも
に被覆材をもって一体に成形されている。被覆材は、ホ
ース本体端部に融着して気密性を担保し、接合パイプを
把持し、両者を結合、もしくは結合を補強するする作用
を有する。従って、材質には、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂のうちホース本体に融着しやすく、比較的柔らか
い、たとえば軟質塩化ビニル樹脂、低密度ポリエチレ
ン、ウレタン樹脂、合成ゴムなどが好ましい。融着の程
度は、被覆材が凹凸のある表面形状のホース本体を把持
し、実用上電気掃除機の気密性を保持することが必要で
ある。被覆材部分は、通常円筒状をなし、必要に応じて
表面に滑り止めなどのための凹凸を設けてもよい。
【0020】どの部分までを接合パイプとして構成し、
どの部分からを被覆材で構成するかは、主に接合対象に
接合する作用を果たす部分を接合パイプ、ホース本体端
部に融着し、主にホース本体の端部と接合パイプとを結
合する作用を有する部分を被覆材で構成すればよい。し
かし、この機能の分担は、厳密に限定されるものではな
く、接合対象の形状や製造工程の都合によって幾分変更
しても差支えない。従って、被覆材が直接、接合対象に
接しても他に支障のない限り差支えない。接合パイプに
は、被覆材との結合を確実にするため、表面にリブを設
けることが好ましい。
【0021】つぎに、第2の発明にかかる導電ホースの
口元について説明する。
【0022】この導電ホースの口元では、ホース本体の
端部から接続のために引出した芯線および/または導電
線が、上記の第1の発明におけると同様の接合パイプに
固定されている。すなわち、芯線などは、接合パイプの
表面に設けられたガイド、フックなど、あるいは適当な
ジグ、固定部材などで接合パイプに固定され、さらに、
接合パイプとホース本体端部とは、ともに被覆材をもっ
て一体に成形されている。この場合、被覆材は必ずしも
ホース本体端部に融着している必要はないが、実用上の
気密性が保たれる程度に接合している必要がある。ま
た、必要に応じ、コネクタや手元スイッチを接合パイプ
に固定することもできる。
【0023】第3の発明、および第4の発明は、第1の
発明に係る電気掃除機用ホースの口元の具体的、合理的
な製作方法に関する。
【0024】第3の発明の製作方法では、熱可塑性樹脂
や熱硬化性樹脂で接合パイプを別途製作しておき、ホー
ス本体端部と接合パイプ端面とを向い合せるか、接合パ
イプ端部をホース本体端部に少し被せるようにするか、
または接合パイプの一部をホース本体端部に挿入するな
どして、一体成形する。一体成形は公知の方法で実施す
ることができる。
【0025】使用する射出成形機はインサート成形用で
あればいずれでもよく、たとえば、単動形射出成形機、
スライド形射出成形機、ロータリ形射出成形機などを用
いることができる。
【0026】第4の発明は、2本の射出シリンダーを有
する二色射出成形機を使用し、一次側で接合パイプを成
形し、二次側で一体成形する方法である。ホース本体端
部は、一次側で可動金型にセットしても、二次側で一体
成形前に金型にセットしてもよい。この方法では、接合
パイプをホース本体端部の一部に直接被せて成形できる
ので、両者の間の気密性を向上できる利点がある。使用
する二色射出成形機はインサート成形用できれば横形、
竪形などの形式を問わない。
【0027】第5の発明は、ホース端部の一体成形に先
立ち、ホース本体から引出された芯線を接合パイプ上に
正確に位置決めし、しっかりと固定することによって、
成形時に芯線や導電線の位置がずれたり、使用期間中に
芯線がスプリングバックしたりすることを防止する。し
かし、芯線のスプリングバックを防止しても、ときに一
体成形する際にフレキシブルな導電線の位置がずれるこ
とがあるので、導電線を芯線と同様に固定すれば、それ
を防ぐ作用がある。さらに、必要に応じて他のコネクタ
なども、同様に接合パイプに固定することができる。
【0028】芯線が、たとえば導電線としては利用され
ておらず、ホース端部から引出されていない場合にも、
接合パイプに設けられたフックやガイド、あるいは固定
部材などを用い、ホース本体から引出された導電線やこ
れに接続するリード線を接合パイプ上に正確に位置決め
し、しっかりと固定することによって、成形時に導電線
やリード線の位置がずれる事故が防止される。
【0029】使用する成形機は、通常の射出成形機のほ
か、多材質射出成形機を用い、一次側で接合パイプを成
形し、ホース本体端部から引出した芯線などをこの接合
パイプに固定した後、二次側で一体成形してもよい。
【0030】
【実施例】本発明の理解を容易にするために、実施例を
あげて具体的に説明する。
【0031】実施例 1 第1の発明に係る電気掃除機用軟質塩化ビニル樹脂製ホ
ースの口元を、第3の発明の製作方法によって製作し
た。図1は、本実施例によって製作した電気掃除機用ホ
ースの口元の一部断面を含む正面図である。
【0032】まず、ABS樹脂を射出成形し、表面にリ
ブ14のある接合パイプ13を製作した。この接合パイ
プ13と上記のホース本体11の端部とを、若干の間隙
をおいて端面どうしを向い合わせ、インサート成形用射
出成形機の金型内にセットした。ついで型締し、両者に
被せるように被覆材15を構成する軟質塩化ビニル樹脂
を射出して一体成形し、型開きして製品を取り出した。
ホース本体11の端部と被覆材15とは融着しており、
その他の点でも製品検査、ならびに使用上問題なく、従
来品に較べて満足すべき製品であった。なお、12は芯
線、16はパッキンである。
【0033】実施例 2 第1の発明に係る電気掃除機用軟質塩化ビニル樹脂製ホ
ースの口元を、第4の発明の製作方法によって製作し
た。
【0034】1基の型締装置、2本の射出装置、それぞ
れ2個の固定金型と可動金型、および可動金型を順次交
換するための金型回転盤とを有する2色射出成形機を用
い実施した。図2は、本実施例によって製作した電気掃
除機用ホースの口元の一部断面を含む正面図である。
【0035】操作は、まずホース本体21の端部を二色
射出成形機の一次側にある可動金型にセットし、一次側
の射出シリンダーから、一部がホース本体21の端部に
被さるように硬質塩化ビニル樹脂を射出して表面にリブ
24のある接合パイプ23を成形した。つぎに、型開き
し、回転盤を回転して一次側と二次側の可動金型を交換
した。ついで、一次側につぎのホース本体の端部をセッ
トし、型締めを行った。そして、一次側でつぎの接合パ
イプを射出成形すると同時に、二次側では、被覆材25
である軟質塩化ビニルを射出して接合パイプ23とホー
ス本体21端部とを一体に成形した。射出成形後、型開
きを行い、二次側からは射出成形の終ったホースを製品
として取出した。
【0036】つまり、一次側にあった可動金型はホース
本体21の端部と接合パイプ23とを保持した状態で二
次側に移り、他方二次側にあった可動金型は可動金型の
みが一次側に移ってホース端部をセットし、各々一次成
形と二次成形とを行ったのである。なお、22は芯線、
26はパッキンである。
【0037】実施例 3 第2の発明に係る導電ホースの口元を、第5の発明の製
作方法によって製作した。
【0038】図3は、本実施例によって製作した電気掃
除機用導電ホースを示す、一部を縦断、一部を切欠いた
正面図、図4は図3のA−A´断面図、図5は図3のB
部拡大図である。図6は、図3に示す実施例に使用した
接合パイプの正面図、図7は、図6の平面図である。
【0039】本実施例では、導電ホース本体31に2対
の導電線を設ける必要があった。そこで、導電線を兼ね
た硬鋼線の芯線32とフレキシブルな銅の撚線の導電線
33とをそれぞれ1本づつ絶縁材34で1本に被覆し、
これを2本、2重らせんにまいて、導電ホース本体31
に挿入し、その内壁に粘着材を用い密着させた。図5
は、その状態を示す、導電ホース本体31の1部断面拡
大図である。電気的には芯線32は芯線32と、導電線
33は導電線33とそれぞれを一対にして使用した。
【0040】この導電ホース本体31の両端をそれぞれ
端35のように芯線32を残して切断し、芯線32を引
き出した。これとは別に、端35の少し手前から予め導
電線33を所定の長さ引出しておいた。
【0041】つぎに、端35に、別途製作した外径が導
電ホース本体31の内径にほぼ等しい、ABS樹脂製の
接合パイプ36の一端を挿入した。その際、らせん状に
巻いた芯線32などによって導電ホース本体31の内壁
面に生じたらせん状の凸部37に、接合パイプ36の表
面に設けたらせんガイド38を嵌合せて、接合パイプ3
6を保持した。接合パイプ36の表面には、芯線32の
端末を固定するため2個のフック39を設け、さらに、
導電線33およびリード線41および42を固定し、導
出するためのガイド40を設けておいた。
【0042】ついで、引出した芯線32および導電線3
3の先端にそれぞれリード線41および42を半田付け
した。芯線32とリード線41との一対の接合部を2個
のフック39に別々に挿入し、接合パイプ36の表面に
固定した。さらに、一対のリード線41をガイド40を
通して導出し、その先端にコネクタ43を取付けた。一
方、導電線33およびそれに半田付けしたリード線42
は、ガイド40で接合パイプ36の表面に固定し、別の
ガイド40を通して導出し、その先端にコネクタ44を
取付けた。そして、一体成形する際に熱と射出圧力との
ため接合パイプ36が変形しないよう、接合パイプ36
に耐熱性の円筒状中芯を挿入した。
【0043】このようにして組立てた導電ホースの端部
45を、射出成形機の金型にセットし、軟質塩化ビニル
樹脂を成形温度170℃、インジェクション圧力30気
圧、1サイクル30秒で射出し、一体成形した。46は
一体成形部、すなわち射出した軟質塩化ビニル部分であ
る。ABS樹脂と軟質塩化ビニル樹脂とは強固に融着し
ないので、本実施例では、接合パイプ36の表面に予め
リブ47を設け、接合パイプ36に一体成形部46が固
定されるようにした。一体成形後、中芯を引抜いて製品
とした。48はシールパッキンであり、49は中芯との
接触部分を減少させるために、接合パイプ36の内壁に
設けた凸部である。
【0044】本実施例の結果、芯線32は、接合パイプ
36の表面に固定されているためスプリングバックせ
ず、導電線33もその位置が確実に固定されることが確
認された。従来法のように、導電ホース端部45の製作
において不良品を出すこともなく、作業が非常に容易で
あることが判った。また、製作時は勿論、その後の使用
においても、芯線32および導電線33が、一体成形部
46から露出する事故はなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明の電気掃除機用ホースの口元は、
ホース本体の端部と、掃除機本体や吸口に直接接合する
接合パイプと、これら二者を一体成形して被覆する被覆
材とから構成されているので、それぞれ分担する機能に
応じ、最も適した素材を容易に選択使用できる効果があ
る。
【0046】また、この口元は、特別の装置を要せず、
別途、製作した接合パイプとホース本体端部とを通常の
インサート用成形機を使用して一体成形して製作するこ
とも、二色射出成形機を使用し、一次側で接合パイプを
成形し、二次側で被覆材を射出し接合パイプとホース本
体の端部とを一体成形して製作することもできる。いず
れの製作方法も、簡単な工程と経済的な装置で容易に目
的を達成できる。とくに、後者は接合パイプを複雑な形
状をしたホース本体端部に被せることができるので好ま
しい。
【0047】これに加えて、電気掃除機用導電ホースに
あっては、芯線や導電線などは接合パイプに固定されて
いるので、その構造や製作工程が簡単となり、製品不良
率が低下し、従来の方法に較べてコストダウンを図れ
る。また、製作時のみならず、長期に使用しても芯線を
含む導電線の位置が変わらいので、接続不良、ショート
や導電線の露出などの事故がない、信頼性の高い導電ホ
ースの製作が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の電気掃除機用ホースの口元の一
例を示す一部断面を含む正面図である。
【図2】 第1の発明の電気掃除機用ホースの口元の他
の一例を示す一部断面を含む正面図である。
【図3】 第2の発明にかかる電気掃除機用導電ホース
の一例を示し、一部を縦断、一部を切欠いた正面図
【図4】 図3のA−A´断面図
【図5】 図3のB部拡大図
【図6】 図3に示す実施例に使用した接続パイプの正
面図
【図7】 図6の平面図
【符号の説明】
11,21:ホ−ス本体 12,22:芯線 13,23:接合パイプ 14,24:リブ 1
5,25:被覆材 16,26:パッキン 31:導電ホース本体 32:導電線を兼ねた芯線(硬鋼線) 33:導電線
(銅の撚線) 34:絶縁材 35:導電ホース本体31の端 3
6:接合パイプ 37:ホース内壁面のらせん状凸部 38:らせんガ
イド 39:フック 40:ガイド 41,42:リード線 43,4
4:コネクタ 45:導電ホースの端部 46:一体成形樹脂部
47:リブ 48:シールパッキン 49:凸部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/24 A47L 9/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気掃除機用ホースの口元におい
    て、ホース本体の端部と、該ホース本体の端部に設けら
    れて前記ホースの接合対象物に直接接合する接合パイプ
    と、前記ホース本体の端部と前記接合パイプとを一体に
    成形する被覆材とから構成され、かつ、前記被覆材は前
    記ホース本体の端部に融着していることを特徴とする電
    気掃除機用ホースの口元。
  2. 【請求項2】 電気掃除機用ホースの口元におい
    て、ホース本体の端部と、該ホース本体の端部に設けら
    れて前記ホースの接合対象物に直接接合する接合パイプ
    と、前記ホース本体の端部と前記接合パイプとを一体に
    成形する被覆材とから構成され、かつ、前記ホース本体
    の端部から引出された芯線および/または導電線が、前
    記接合パイプに固定されていることを特徴とする電気掃
    除機用ホースの口元。
  3. 【請求項3】 ホース本体の端部と、別途製作した
    接合パイプとを射出成形機にセットし、被覆材を射出し
    て一体に成形することを特徴とする請求項1に記載の電
    気掃除機用ホースの口元の製作方法。
  4. 【請求項4】 二色射出成形機の一次側において接
    合パイプを射出成形し、該二色射出成形機の二次側にお
    いて被覆材を射出してホース本体の端部と前記接合パイ
    プとを一体に成形することを特徴とする請求項1に記載
    の電気掃除機用ホースの口元の製作方法。
  5. 【請求項5】 ホース本体の端部から引出した芯線
    および/または導電線を接合パイプに固定したのち、前
    記ホース本体の端部と前記接合パイプとを射出成形機に
    セットし、被覆材を射出して一体に成形することを特徴
    とする請求項2に記載の電気掃除機用ホースの口元の製
    作方法。
JP03044956A 1991-02-07 1991-03-11 電気掃除機用ホースの口元とその製作方法 Expired - Fee Related JP3123764B2 (ja)

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