JPH1026285A - 電気融着継手およびその製造方法 - Google Patents

電気融着継手およびその製造方法

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JPH1026285A
JPH1026285A JP8178356A JP17835696A JPH1026285A JP H1026285 A JPH1026285 A JP H1026285A JP 8178356 A JP8178356 A JP 8178356A JP 17835696 A JP17835696 A JP 17835696A JP H1026285 A JPH1026285 A JP H1026285A
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JP
Japan
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heating wire
joint
injection
heat
fusion
Prior art date
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Pending
Application number
JP8178356A
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English (en)
Inventor
Yoshio Katayama
義男 片山
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
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Publication of JPH1026285A publication Critical patent/JPH1026285A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発熱融着体3の外面に継手本体を射出成形する
際の、電熱線の移動等種々の問題点を解消する電気融着
継手と、製造上も能率よく品質の安定した電気融着継手
が得られる製造方法を提供する。 【構成】電熱線を配置した両側面に厚さが比較的薄い熱
可塑性樹脂製の薄板を射出成形して一体化した発熱融着
体と、この発熱融着体の一方の面に熱可塑性樹脂を射出
成形して一体化した継手本体とからなる電気融着継手で
ある。また本発明は、外面に電熱線配置部を有する熱可
塑性樹脂製のインナーを得る工程と、インナーの外面に
電熱線を配置する工程と、電熱線付きインナーの電熱線
側に熱可塑性樹脂製のアウターを射出成形して電熱線付
きインナーと一体化した発熱融着体を得る工程と、発熱
融着体の外側に熱可塑性樹脂製の継手本体を射出成形し
て一体化した電気融着継手を得る工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂管を加熱溶融
接続する電気的加熱手段を内蔵した電気融着継手および
その製造方法に関するもので、詳しくは電気的抵抗加熱
によって発熱する電熱線を内周面に埋設した電熱線の埋
設部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭58ー65624号公報お
よび特開平3ー32822号公報で電気融着継手が開示
されている。これらは融着体である発熱部材を予め用意
しておく必要から、図6に示すように熱可塑性樹脂製薄
板の片面側に螺旋溝を設け、あるいは多数の特記を設け
た薄板1を形成し、次に図7に示すように薄板1の溝あ
るいは多数の突起間に電熱線2を巻く。次に図8に示す
ように電熱線2が離れないように薄板1の溝又は突起の
上面を熱コテで押し潰して電熱線を固定し、発熱融着体
3を得る。次に図9のごとく継手本体を形成する金型内
の継手内周面側にこの融着体3を円筒状に曲げてセット
し、金型内でこの融着体3の外面側に継手本体を形成す
る溶融樹脂を射出成形して、内周面側に発熱融着体3を
一体化した電気融着継手4を得るものである。この電気
融着継手の樹脂管との融着作業は、樹脂管を継手の内周
面に挿入あるいは継手を樹脂管の外周面に装着し、継手
融着体の電熱線2に電流を印加し、電熱線を発熱させて
樹脂管と継手を一体的に溶融し融着するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電気融着継
手及びその製造方法では、薄板1からなる発熱融着体3
の外面に継手本体の溶融樹脂を射出成形する際、継手本
体側の肉厚が厚く樹脂容量が大きいのに比べて融着体の
薄板1が薄肉でしかも電熱線2が部分的に露出している
ので、継手本体の溶融樹脂容量や射出圧力によって融着
体3の薄板1が溶融したり、電熱線2が薄板の溝から外
れて移動したりする。このため樹脂管との融着接続時に
電熱線同志が電気的に短絡したり、電熱線2が移動して
継手内周面の一定位置に配置されなかったりし、樹脂管
との正常な融着接続が行われない不良が発生する問題が
あった。
【0004】また従来の融着体3は薄板1に電熱線を2
を巻いて固定してあるので、電熱線2の巻回し張力によ
って薄板1が種々な変形をし、このため継手本体と一体
に射出成形する金型内へ、継手本体の内周面となるよう
に円周方向に正しく曲げて配置しセットするのが非常に
困難な作業で製造上問題があった。更に継手本体側の肉
厚が厚く樹脂容量が大きいので、射出成形後の冷却時間
が大幅に長くなる傾向にあり、溶融樹脂の冷却時間が長
くなると、引け等の品質上の問題が多く発生する。本発
明は上記の問題点を解消して、発熱融着体3の外面に継
手本体を射出成形する際の、電熱線の移動等種々の問題
点を解消する継手を得ると共に、製造上においても能率
よく品質の安定した電気融着継手が得られる製造方法を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、電熱線
を配置した両側面に厚さが比較的薄い熱可塑性樹脂製の
薄板を射出成形して一体化した発熱融着体と、この発熱
融着体の一方の面に熱可塑性樹脂を射出成形して一体化
した継手本体とからなることを特徴とする電気融着継手
である。上記において発熱融着体は継手本体の内周面を
呈する円筒状ないし半円筒状に形成することができる。
【0006】また本発明は外面に電熱線配置部を有する
熱可塑性樹脂製薄板のインナーを得る工程と、このイン
ナーの外面に電熱線を配置する工程と、この電熱線付き
インナーの電熱線側に熱可塑性樹脂製のアウターを射出
成形して前記電熱線付きインナーと一体化した発熱融着
体を得る工程と、この発熱融着体の外側に熱可塑性樹脂
製の継手本体を射出成形して前記発熱融着体と一体化し
た電気融着継手を得る工程とからなることを特徴とする
電気融着継手の製造方法である。
【0007】
【作用】本発明は上記の構成であるから、発熱体である
電熱線は上下2枚の熱可塑性樹脂製薄板の間にサンドイ
ッチ成形されている。従って融着隊の電熱線は従来のよ
うに露出した部分がなく、完全に2枚の薄板内に埋設さ
れる。このような融着体を用いているので継手本体部分
をこの融着体と一体に射出成形する際、従来のように融
着体が継手本体の樹脂熱量によって溶融することが防止
される。又このため、融着内に埋設配置された電熱線の
移動も生じない。又融着体は、継手の内周面形状の円筒
状ないしは半円筒状に射出成形で得ることができるの
で、このため継手内周面から電熱線までの距離が常に一
定で安定した融着性能を示す電気融着継手を得ることが
できる。更に継手本体を射出成形する際の肉厚が従来方
式より薄くなるので、肉厚が薄くなった分、射出成形上
も引け等内部欠陥のない品質の安定した電気融着継手が
得られ、又その分溶融樹脂の冷却時間が短縮するので成
形次官も短縮し、能率よく射出成形することができる。
【0008】
【発明の実施形態】以下本発明の一実施例を図面を参照
して説明する。図は本発明の電気融着継手の一例を製造
工程順に示す概略図である。まず図1において、融着体
用のインナー10を成形する。このインナー10は内面
が継手の内周面に相当する半円弧状になった面で、外面
には係止突起12を不連続に螺旋状に設けてある。係止
突起12の高さは電熱線20の太さより若干高く、上端
部に電熱線20が外れないようにT字形の係止部を設け
てもよい。次に図2で示す様に、前記係止突起12に係
止させながら電熱線20を巻線する。巻線した電熱線2
0の両端はコネクターピン21、21に接続し、電熱線
20と接続したコネクターピン21は電熱線20に一定
の張力を持たせた状態でピン装着穴14に挿入して固定
される。
【0009】次に図3で示す様に、電熱線20を巻線し
たインナー10の係止突起12の上面から熱コテで押し
潰して電熱線20をインナー10に固定する。次にこの
電熱線付きインナー10を別の金型内にセットし、電熱
線付きインナー10の電熱線側に溶融樹脂を射出してア
ウター11を成形する。この金型でのアウター11の肉
厚は最初に形成したインナー10の肉厚より大きい。こ
のようにして電熱線20がインナー10とアウター11
で挟着され一体化した融着体50が得られる。この状態
を示すのが図4である。この融着体50は継手の内周面
を呈する円弧状ないしは半円弧状に曲がった状態で成形
される。
【0010】次に継手本体を成形する金型内に上記融着
体50をセットする。融着体50は成形状態で継手内周
面形状に成形されており金型内に容易にセットできる。
金型内にセットした融着体の外面側に継手本体51を形
成する溶融樹脂が射出成形される。このようにして図5
に示す様に継手本体51の内面側に融着体50が一体化
され、図6に示すごとく形状の目的の電気融着継手が得
られる。尚、図5では判り易いようにサドル継手を内周
側から見た一部切り割り断面を示す斜視図で示したが、
本発明の発熱融着体および継手本体は図5のようなサド
ル形継手に限らず、円筒状のソケット形継手に応用して
もよく、上記と同じ効果を有するものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明の通り本発明は、特に発熱融着
体50の電熱線20がインナー10とアウター11内に
埋設配置されるので、継手本体を射出成形する際も電熱
線20が移動することがなく、継手内周面から一定距離
の正しい電熱線の配置状態で埋設される。このため融着
時に電気的ショート等が生じない安定した品質のものが
得られる。又従来の融着体のように、継手本体を射出成
形する際に薄板が溶融することがなく、継手本体の射出
成形も安定して行なえる。更に融着体50は従来の薄板
より厚肉のものとすることができるので、継手本体側の
肉厚が従来より薄肉になり、従って継手本体を射出成形
する際の内部欠陥が生じなく、又肉厚が減少した分冷却
時間が減少するので、射出成形時間が大幅に短縮し能率
が向上する。
【0012】また融着体50が継手内周面を呈する円筒
状ないし半円筒状態で成形できるので、継手本体を成形
する金型内に従来のように手で曲げながらセットする必
要がなく、容易に正しい状態でセットすることができ、
能率よく正しい形状の電気融着継手が得られる。以上に
より、継手内周面より電熱線までの距離が常に一定で、
成形品質上優れ、安定した電気融着性能を示す電気融着
継手が得られ、またこの電気融着継手を能率よく製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のインナー10を示す斜視
図である。
【図2】 インナー10に電熱線20を巻線した状態を
示す斜視図である。
【図3】 電熱線20をインナー10に固定した状態を
示す斜視図である。
【図4】 インナー10にアウター11を射出成形した
融着体50を示す斜視図である
【図5】 発熱融着体50に継手本体51を射出成形し
た状態の内面側から見た一部切り割り断面を示す斜視図
である。
【図6】 本発明の一実施例の電気融着継手の形状を示
す斜視図である。
【図7】 従来技術の融着体の薄板1を示す斜視図であ
る。
【図8】 同じく薄板1に電熱線2を巻線した状態の斜
視図である。
【図9】 同じく薄板1に電熱線を固定した融着体3を
示す斜視図である。
【図10】 同じく融着体3に継手本体4を射出成形し
た状態の内面側から見た一部切り割り断面を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 インナー 11 アウター 12 係止突起 14 ピン装着穴 20 電熱線 21 コネクターピン 50 発熱融着体 51 継手本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電熱線を配置した両側面に厚さが比較的
    薄い熱可塑性樹脂製の薄板を射出成形して一体化した発
    熱融着体と、 この発熱融着体の一方の面に熱可塑性樹脂を射出成形し
    て一体化した継手本体とからなることを特徴とする電気
    融着継手。
  2. 【請求項2】 前記発熱融着体は継手本体の内周面を呈
    する円筒状ないし半円筒状に形成されてなることを特徴
    とする請求項1記載の電気融着継手。
  3. 【請求項3】 外面に電熱線配置部を有する熱可塑性樹
    脂製薄板のインナーを得る工程と、 このインナーの外面に電熱線を配置する工程と、 この電熱線付きインナーの電熱線側に熱可塑性樹脂製の
    アウターを射出成形して前記電熱線付きインナーと一体
    化した発熱融着体を得る工程と、 この発熱融着体の外側に熱可塑性樹脂製の継手本体を射
    出成形して前記発熱融着体と一体化した電気融着継手を
    得る工程と、 からなることを特徴とする電気融着継手の製造方法。
JP8178356A 1996-07-08 1996-07-08 電気融着継手およびその製造方法 Pending JPH1026285A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102833A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Kubota-Ci Co 融着インナーおよびそれを用いた分岐サドル継手
JP2015172438A (ja) * 2015-04-30 2015-10-01 クボタシーアイ株式会社 融着インナーの製造方法および分岐サドル継手の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102833A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Kubota-Ci Co 融着インナーおよびそれを用いた分岐サドル継手
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