JP6994414B2 - 動力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両に設けられる動力装置に関する。
特許文献1には、車両の左車輪及び右車輪を駆動する電動機と、該電動機と左車輪及び右車輪との動力伝達径路上に配置される変速機と、該変速機で変速された出力を左車輪と右車輪とに分配する差動装置と、を備える動力装置が記載されている。この種の動力装置では、電動機を制御するインバータから発生するノイズ電流が車軸に伝達され、車軸がアンテナとなってノイズ(以下、ラジオノイズとも呼ぶ。)が放射されることがある。
このラジオノイズ対策として、例えば特許文献2では、動力伝達機構の軸要素に対して摺接ブラシを配置し、車体に設置することが記載されている。
特開2002-104001号公報 特開2016-105693号公報
しかしながら、特許文献2に記載のラジオノイズ対策では、摺接ブラシを設けるスペースを別途確保する必要があるとともに、摺接ブラシのメンテナンスが必要であった。
本発明は、メンテナンスが不要で、ノイズの発生を抑制可能な動力装置を提供する。
本発明は、
車両の左車輪及び右車輪を駆動する電動機と、
該電動機を制御する電動機制御装置と、
該電動機と前記左車輪及び前記右車輪との動力伝達径路上に配置される減速機と、
該減速機で変速された出力を前記左車輪と前記右車輪とに分配する差動装置と、
前記電動機、前記減速機及び前記差動装置を収容するケースと、
一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記左車輪に接続される左車軸と、
一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記右車輪に接続される右車軸と、を備える動力装置であって、
前記左車軸及び前記右車軸の少なくとも一方の車軸と前記ケースとの間には、導電性を有する導電部が設けられ、
該導電部は、導電性グリースと、導電性グリース中に設けられた一対の導電性部材と、を備え、
前記一対の導電性部材の一方は、前記ケースに固定され、
前記一対の導電性部材の他方は、前記一方の導電性部材に径方向で対向するように前記車軸に固定され
前記導電部は、前記ケースと前記車軸との間に離間して配置された第1オイルシール及び第2オイルシールをさらに備え、
前記導電性グリース及び前記一対の導電性部材は、前記第1オイルシールと前記第2オイルシールとの間の空間に設けられている
本発明によれば、ケースと車軸との間には、導電性を有する導電部が設けられているので、電動機制御装置から発生するノイズが放射されるのを防ぐことができる。また、車軸は減速機によって回転が減速されているため、フリクションの影響を低減できる。さらに、導電部を、いずれも導電性を有する導電性グリース及び一対の導電性部材を用いることで、確実にノイズ電流を車軸からケースに伝達することができる。
本発明の動力装置が搭載される車両の一部分の概略を示す概略図である。 本発明の一実施形態の動力装置の断面図である。 図2の動力装置に内装される導電部の断面図である。
先ず、本発明の動力装置1が搭載される車両Vについて図1を参照しながら説明する。
車両Vは、電動機2を駆動源とするものであり、前輪駆動装置や後輪駆動装置としてハイブリッド車、電気自動車などの電動車両に設けられる。図1に示すように、車両VにはバッテリB及び動力装置1が搭載され、バッテリBと電動機2とが電動機2を制御するインバータINVを介して電気的に接続され、電動機2と左車輪WL及び右車輪WRとが変速機5及び差動装置6を介して機械的に接続されている。
[動力装置]
以下、本発明に係る動力装置1の一実施形態を図2に基づいて説明する。
図2中、符号3A、3Bは、それぞれ左右の車輪WL、WRに連結された左右の車軸であり、車幅方向に沿って同軸上に配置されている。動力装置1のケース4は全体が略円筒状に形成され、その内部には、車両駆動用の電動機2と、電動機2の駆動回転を減速する変速機5と、変速機5で減速された駆動回転を左右の車軸3A、3Bに分配する差動装置6と、が配置されている。
ケース4は、電動機2を収容する第1ケース41と、変速機5及び差動装置6を収容する第2ケース42と、を備える。第1ケース41と第2ケース42の境界部には隔壁43が設けられ、この隔壁43によって第1ケース41の内部空間と第2ケース42の内部空間が仕切られている。ケース4の底部は、潤滑油を貯留する貯留部44として機能し、符号Lで示す油面レベルまで潤滑油が貯留される。
[電動機]
電動機2は、第1ケース41の内周部に固定されるステータ21と、ステータ21の内周側に回転可能に配置されるロータ22と、を備える。ロータ22の内周部には、左車軸3Aの外周を囲繞するロータ軸23が結合され、このロータ軸23が左車軸3Aと同軸上に相対回転可能となるように第1ケース41の端部壁41aと隔壁43に軸受24、25を介して支持されている。また、左車軸3A及びロータ軸23の一端側は、隔壁43を貫通して第2ケース42内に延出し、左車軸3Aの他端側は、第1ケース41の端部壁41aを貫通してケース4の外側方に延出している。電動機2は、ケース4の外部に設けられたインバータINVと電気的に接続されている。
[変速機]
変速機5は、電動機2と機械的に接続される第1ギヤ51と、該第1ギヤ51と同一の回転軸心を有し、差動装置6の差動ケース61と機械的に接続される第2ギヤ52と、第1ギヤ51及び第2ギヤ52と噛み合う複数のピニオンギヤ53と、複数のピニオンギヤ53を自転可能かつ公転不能に支持するピニオンホルダ54と、を備え、第1ギヤ51から電動機2の駆動回転が入力されると、ピニオンギヤ53及び第2ギヤ52を介して減速された駆動回転が差動装置6の差動ケース61に出力される。
第1ギヤ51は、外歯車からなり、ロータ軸23に一体に形成されている。ピニオンギヤ53は、外歯車からなる大径ギヤ53aと、外歯車からなる小径ギヤ53bと、大径ギヤ53a及び小径ギヤ53bを一体回転可能に支持するピニオンシャフト53cと、を備える。大径ギヤ53aは、ピニオンシャフト53cの電動機2側に結合され、第1ギヤ51と噛み合う。小径ギヤ53bは、ピニオンシャフト53cの差動装置6側に一体に形成され、第2ギヤ52と噛み合う。ピニオンシャフト53cは、電動機2側の端部が隔壁43に軸受55を介して回転可能に支持され、差動装置6側の端部がピニオンホルダ54のピニオンギヤ支持部54aに軸受56を介して回転可能に支持されている。
本実施形態の変速機5は、例えば3つのピニオンギヤ53を備え、3つのピニオンギヤ53が、第1ギヤ51を中心として周方向に等間隔(120°間隔)で配置されている。
第2ギヤ52は、ギヤ部52aが内歯車からなり、ピニオンギヤ53の小径ギヤ53bと噛み合う。第2ギヤ52は、ギヤ部52aからピニオンホルダ54(ピニオンギヤ支持部54a)の外周側を跨いで差動装置6側に延出する接続部52bを備え、この接続部52bがスプラインなどの接続手段を介して差動装置6の差動ケース61と機械的に接続されている。
ピニオンホルダ54は、軸受56を介してピニオンギヤ53のピニオンシャフト53cを回転可能に支持する3つのピニオンギヤ支持部54aと、隔壁43に固定される3つの固定部54bと、ピニオンホルダ54の中心部(ピニオンギヤ支持部54a及び固定部54bの内径側)に形成された円筒部54cと、を備える。
ピニオンギヤ支持部54aは、差動装置6の差動ケース61と機械的に接続される第2ギヤ52と、ピニオンギヤ53の小径ギヤ53bと、の噛合部Mよりも差動装置6の差動ケース61側に配置されている。これにより、一端側が軸受55を介して隔壁43で支持されるピニオンシャフト53cの他端側を軸受56を介してピニオンギヤ支持部54aで支持することにより、ピニオンギヤ53を両持ち状態で適切に支持することが可能になる。
3つの固定部54bは、周方向において隣接するピニオンギヤ支持部54aの中間部に位置しており、それぞれがボルト57を介して隔壁43に締結される。これにより、隔壁43は、ピニオンシャフト53cの支持部材とピニオンホルダ54の支持部材に兼用される。
円筒部54cは、軸受65を介して差動ケース61の一端側を回転可能に支持している。これにより、ピニオンホルダ54は、ピニオンギヤ53の支持部材と差動ケース61の支持部材に兼用される。
[差動装置]
差動装置6は、第2ギヤ52から差動ケース61に入力される駆動回転を左右の車軸3A、3Bに分配しつつ、左右の車軸3A、3Bの回転差を許容するために、差動ケース61、差動ピニオンシャフト62、差動ピニオンギヤ63及び左右のサイドギヤ64A、64Bを備える。
差動ケース61は、差動ピニオンシャフト62、差動ピニオンギヤ63及び左右のサイドギヤ64A、64Bを収容する球状の差動ケース本体61aと、差動ケース本体61aの外周部から径方向に延びて第2ギヤ52と機械的に接続される入力プレート61bと、差動ケース本体61aの両側部から軸方向に延びる左右の延出部61c、61dと、を備える。一方の延出部61cは、内周部で左車軸3Aを回転自在に支持するとともに、外周部が軸受65を介してピニオンホルダ54で回転可能に支持されている。また、他方の延出部61dは、内周部で右車軸3Bを回転自在に支持するとともに、外周部が軸受66を介して第2ケース42の端部壁42aで回転可能に支持されている。軸受66は、第2ギヤ52の回転に伴って掻き上げられた貯留部44の潤滑油が供給されることで、潤滑性能が維持されている。
差動ピニオンシャフト62は、差動ケース本体61aに車軸3A、3Bと直交する方向を向いて支持されており、差動ケース本体61aの内部で傘歯車からなる2つの差動ピニオンギヤ63を回転可能に支持している。つまり、差動ピニオンシャフト62は、差動ケース61の回転に応じて差動ピニオンギヤ63を公転させつつ、差動ピニオンギヤ63の自転を許容している。
左右のサイドギヤ64A、64Bは、傘歯車からなり、差動ピニオンギヤ63に対して両側方から噛み合うように差動ケース本体61aの内部に回転可能に支持されるとともに、スプラインなどの接続手段を介して左右の車軸3A、3Bと機械的に接続されている。差動ピニオンギヤ63が自転せずに公転している状態、例えば、直進走行時には、左右のサイドギヤ64A、64Bが等速で回転し、その駆動回転が左右の車軸3A、3Bに伝達される。また、カーブ走行時や右左折時には、差動ピニオンギヤ63が自転することにより、左右のサイドギヤ64A、64Bが相対回転し、左右の車軸3A、3Bの回転差が許容される。
左車軸3Aは、一端部が第1ケース41の端部壁41aに設けられた軸受26によって回転自在に支持され、他端部が差動ケース61の延出部61cに回転自在に支持される。また、左車軸3Aと端部壁41aとの間には、軸受26よりもさらに外側に、後述する導電部70が設けられている。また、右車軸3Bと端部壁42aとの間にも後述する導電部70が設けられている。
このように構成された動力装置1においては、上記したように、電動機2を制御するインバータINVから発生するノイズ電流が左右の車軸3A、3Bに伝達され、左右の車軸3A、3Bがアンテナとなってラジオノイズが放射されることがある。そこで動力装置1にはラジオノイズ対策が施されている。以下、動力装置1のラジオノイズ対策について説明する。
[ラジオノイズ対策]
動力装置1には、図2に示すように、左車軸3Aとケース4の端部壁41aとの間、及び右車軸3Bとケース4の端部壁42aとの間に、導電性を有する導電部70が設けられている。導電部70は、それ自体の導電性により左車軸3A又は右車軸3Aに伝達されたノイズ電流をケース4に帰還させ、左右の車軸3A、3Bからの放射ノイズを抑制するものである。なお、以下の説明では、右車軸3Aとケース4の端部壁42aとの間に設けられた導電部70について詳細に説明し、同一の構造を有する左車軸3Aとケース4の端部壁41aとの間に設けられた導電部70についての説明は省略する。
導電部70は、図3に示すように、ケース4の端部壁42aと右車軸3Bとの間に離間して配置された内側オイルシール71及び外側オイルシール72と、内側オイルシール71と外側オイルシール72との間の空間に封入された導電性グリース73と、導電性グリース73中に設けられた一対の外周側導電性部材74及び内周側導電性部材75と、を有する。
内側オイルシール71は、いわゆる2液分離型のオイルシールであって、軸受66に近接して配置されている。内側オイルシール71は、略T字形状の芯金91と、芯金91を被覆し、芯金91を挟んで配置された一対の主リップ92a、92bを備える弾性部材92と、主リップ92a、92bの外周面にそれぞれ装着される一対のガータースプリング93a、93bと、から構成される。内側オイルシール71では、ガータースプリング93a、93bにより、主リップ92a、92bが右車軸3Bに対して径方向へ締め付けられている。
外側オイルシール72は、略L字形状の芯金94と、芯金94を被覆し、主リップ95a及び副リップ95bを備える弾性部材95と、主リップ95aの外周面に装着されるガータースプリング96と、から構成され、軸方向において内側オイルシール71よりも外側に配置されている。外側オイルシール72では、ガータースプリング96により、主リップ95aが右車軸3Bに対して径方向へ締め付けられている。
内側オイルシール71及び外側オイルシール72で封止されたケース4の端部壁42aと右車軸3Bとの間の空間には導電性グリース73が充填されている。したがって、右車軸3Bから導電性グリース73を介してケース4にノイズ電流が伝達され、右車軸3Bからの放射ノイズが抑制される。
ここで、内側オイルシール71を2液分離型のオイルシールとすることで、第2ギヤ52の回転に伴って掻き上げられた貯留部44の潤滑油が、軸受66を通って導電性グリース73と混ざるのを防止できる。これにより、導電部70の導電性能が劣化するのを抑制できる。
また、導電性グリース73中には、端部壁42aに設けられた外周側導電性部材74と、右車軸3Bに設けられた内周側導電性部材75とが、僅かな隙間を介して径方向で対向するように配置されている。外周側導電性部材74及び内周側導電性部材75は、いずれも銅製のサークリップである。
外周側導電性部材74及び内周側導電性部材75をいずれも導電率の高い銅製とすることで、より確実にノイズ電流を右車軸3Bからケース4に伝達することができる。また、外周側導電性部材74及び内周側導電性部材75をいずれもサークリップとすることで、それぞれ端部壁42a及び右車軸3Bに設けられた溝部に容易に嵌合させることができ、組立が容易となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
動力装置1は、掻き上げ式の潤滑方式に代えて、若しくは、掻き上げ式の潤滑方式とともに、オイルポンプを用いた強制潤滑方式を採用してもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 車両(車両V)の左車輪(左車輪WL)及び右車輪(右車輪WR)を駆動する電動機(電動機2)と、
該電動機を制御する電動機制御装置(インバータINV)と、
該電動機と前記左車輪及び前記右車輪との動力伝達径路上に配置される変速機(変速機5)と、
該変速機で減速された出力を前記左車輪と前記右車輪とに分配する差動装置(差動装置6)と、
前記電動機、前記変速機及び前記差動装置を収容するケース(ケース4)と、
一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記左車輪に接続される左車軸(左車軸3A)と、
一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記右車輪に接続される右車軸(右車軸3B)と、を備える動力装置(動力装置1)であって、
前記左車軸及び前記右車軸の少なくとも一方の車軸と前記ケースとの間には、導電性を有する導電部(導電部70)が設けられ、
該導電部は、導電性グリース(導電性グリース73)と、導電性グリース中に設けられた一対の導電性部材(外周側導電性部材74、内周側導電性部材75)と、を備え、
前記一対の導電性部材の一方(外周側導電性部材74)は、前記ケースに固定され、
前記一対の導電性部材の他方(内周側導電性部材75)は、前記一方の導電性部材に径方向で対向するように前記車軸に固定されている、動力装置。
(1)によれば、ケースと車軸との間には、導電性を有する導電部が設けられているので、電動機制御装置から発生するノイズが放射されるのを防ぐことができる。また、車軸は減速機によって回転が減速されているため、フリクションの影響を低減できる。さらに、導電部を、いずれも導電性を有する導電性グリース及び一対の導電性部材を用いることで、確実にノイズ電流を車軸からケースに伝達することができる。
(2) (1)に記載の動力装置であって、
導電部は、前記ケースと前記車軸との間に離間して配置された第1オイルシール(内側オイルシール71)及び第2オイルシール(外側オイルシール72)をさらに備え、
前記導電性グリース及び前記一対の導電性部材は、前記第1オイルシールと前記第2オイルシールとの間の空間に設けられている、動力装置。
(2)によれば、導電部は、ケースと車軸との間に離間して配置された第1オイルシール及び第2オイルシールをさらに備え、導電性グリース及び一対の導電性部材は、第1オイルシールと第2オイルシールとの間の空間に設けられているので、ケース内の潤滑油と導電性オイルシールとが混ざるのを防止でき、導電部の導電性能が劣化するのを抑制できる。
(3) (1)又は(2)に記載の動力装置であって、
前記一対の導電性部材は、銅製である、動力装置。
(3)によれば、一対の導電性部材が導電率の高い銅製であるので、より確実にノイズ電流を車軸からケースに伝達することができる。
(4) (1)~(3)のいずれか1項に記載の動力装置であって、
前記一対の導電性部材は、サークリップである、動力装置。
(4)によれば、一対の導電性部材がサークリップであるので、組付けを容易に行うことができる。
1 動力装置
2 電動機
3A 左車軸
3B 右車軸
4 ケース
5 変速機
6 差動装置
71 内側オイルシール(第1オイルシール)
72 外側オイルシール(第2オイルシール)
73 導電性グリース
74 外周側導電性部材(導電性部材)
75 内周側導電性部材(導電性部材)
INV インバータ(電動機制御装置)
WL 左車輪
WR 右車輪

Claims (3)

  1. 車両の左車輪及び右車輪を駆動する電動機と、
    該電動機を制御する電動機制御装置と、
    該電動機と前記左車輪及び前記右車輪との動力伝達径路上に配置される減速機と、
    該減速機で変速された出力を前記左車輪と前記右車輪とに分配する差動装置と、
    前記電動機、前記減速機及び前記差動装置を収容するケースと、
    一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記左車輪に接続される左車軸と、
    一端部が前記差動装置に接続され、他端部が前記ケースから延出して前記右車輪に接続される右車軸と、を備える動力装置であって、
    前記左車軸及び前記右車軸の少なくとも一方の車軸と前記ケースとの間には、導電性を有する導電部が設けられ、
    該導電部は、導電性グリースと、導電性グリース中に設けられた一対の導電性部材と、を備え、
    前記一対の導電性部材の一方は、前記ケースに固定され、
    前記一対の導電性部材の他方は、前記一方の導電性部材に径方向で対向するように前記車軸に固定され
    前記導電部は、前記ケースと前記車軸との間に離間して配置された第1オイルシール及び第2オイルシールをさらに備え、
    前記導電性グリース及び前記一対の導電性部材は、前記第1オイルシールと前記第2オイルシールとの間の空間に設けられている、動力装置。
  2. 請求項に記載の動力装置であって、
    前記一対の導電性部材は、銅製である、動力装置。
  3. 請求項1又は2に記載の動力装置であって、
    前記一対の導電性部材は、サークリップである、動力装置。
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