JP2014119071A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サンギヤのスラスト方向の加振力によりケースが振動するのを防止することができ、NV性能が悪化するのを防止することができる動力伝達装置を提供すること。
【解決手段】ハイブリッド動力伝達装置1は、ロータシャフト12の軸線方向一端部をサンギヤ15に連結する動力伝達部材17を有し、動力伝達部材17が、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切る本体ケース9Aの仕切壁9aにスラスト軸受19を介して回転自在に支持されるように構成される。また、トランスアクスルケース9が、ロータシャフト12の軸線方向の他端部側が開口する本体ケース9Aと、本体ケース9Aの開口を塞ぐように本体ケース9Aに取付けられ、ポンプカバー9Dを有するリヤカバー9Cとを備え、ロータシャフト12の軸線方向一端部が仕切壁9aにボール軸受24を介して回転自在に支持されるとともに、ロータシャフト12の軸線方向他端部がポンプカバー9Dにボール軸受23を介して回転自在に支持される。
【選択図】図1
【解決手段】ハイブリッド動力伝達装置1は、ロータシャフト12の軸線方向一端部をサンギヤ15に連結する動力伝達部材17を有し、動力伝達部材17が、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切る本体ケース9Aの仕切壁9aにスラスト軸受19を介して回転自在に支持されるように構成される。また、トランスアクスルケース9が、ロータシャフト12の軸線方向の他端部側が開口する本体ケース9Aと、本体ケース9Aの開口を塞ぐように本体ケース9Aに取付けられ、ポンプカバー9Dを有するリヤカバー9Cとを備え、ロータシャフト12の軸線方向一端部が仕切壁9aにボール軸受24を介して回転自在に支持されるとともに、ロータシャフト12の軸線方向他端部がポンプカバー9Dにボール軸受23を介して回転自在に支持される。
【選択図】図1
Description
本発明は、遊星歯車機構のサンギヤから動力が伝達されるロータシャフトを有する動力伝達装置に関する。
従来からハイブリッド車両等に搭載され、遊星歯車機構から回転電機のロータを有するロータシャフトに動力を伝達する動力伝達装置として、ロータシャフトの軸線方向一端部を軸受を介してトランスアクスルケースの仕切壁に回転自在に支持し、トランスアクスルケースの開口端を閉塞するカバーにロータシャフトの軸線方向他端部を軸受を介して回転自在に支持しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このロータシャフトの軸線方向他端部は、遊星歯車機構のサンギヤにスプライン嵌合されることにより、サンギヤからロータシャフトに動力が伝達されるようになっている。
また、サンギヤは、ロータシャフトの軸線方向一端面とトランスアクスルケースの支持部の端面とにスラスト方向で支持されており、サンギヤのスラスト荷重は、ロータシャフトおよび軸受を介してカバーが受けるようになっている。
また、サンギヤは、ロータシャフトの軸線方向一端面とトランスアクスルケースの支持部の端面とにスラスト方向で支持されており、サンギヤのスラスト荷重は、ロータシャフトおよび軸受を介してカバーが受けるようになっている。
しかしながら、このような従来の動力伝達装置にあっては、サンギヤのスラスト荷重をロータシャフトおよび軸受を介してカバーが受けるようになっているため、サンギヤのスラスト方向の加振力がロータシャフトおよび軸受を介してカバーに伝達されてしまう。
特に、トランスアクスルケースの開口端を塞ぐカバーは、壁面の面積が大きく、壁面の剛性が比較的低いため、サンギヤの加振力が伝達されると、大きく振動してしまう。このため、動力伝達装置のNV(Noise and Vibration:騒音と振動)性能が悪化してしまうことになり、結果的に車両のNV性能が悪化してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、サンギヤのスラスト方向の加振力によりケースが振動するのを防止することができ、NV性能が悪化するのを防止することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置は、上記目的を達成するため、(1)ケースに回転自在に支持され、外周部に回転電機のロータが取付けられたロータシャフトと、サンギヤを有し、前記ロータシャフトに動力を伝達する遊星歯車機構と、前記ロータシャフトの軸線方向に対して径方向外方に延在するようにして前記ケースに設けられ、前記回転電機と前記遊星歯車機構とを仕切る仕切壁と、前記サンギヤと前記ロータシャフトの軸線方向一端部とを連結する動力伝達部材と、前記遊星歯車機構に対向する前記仕切壁の対向面に設けられ、前記動力伝達部材を回転自在に支持する軸受とを含んで構成されている。
この動力伝達装置は、ロータシャフトの軸線方向一端部をサンギヤに連結する動力伝達部材を有し、動力伝達部材が、回転電機と遊星歯車機構とを仕切るケースの仕切壁に軸受を介して回転自在に支持されるので、サンギヤのスラスト方向の加振力を動力伝達部材および軸受を介して仕切壁に伝達することができる。
すなわち、サンギヤのスラスト方向の加振力をケースの内部に設けられた仕切壁に伝達することができるため、サンギヤからロータシャフトを介してロータシャフトの軸線方向他端部を支持するケースの側面に伝達される加振力を小さくすることができる。この結果、ケースが振動して動力伝達装置のNV性能が悪化するのを防止することができる。
また、動力伝達装置は、サンギヤおよびロータシャフトが、サンギヤおよびロータシャフトと別体の動力伝達部材によって連結されるので、動力伝達部材の連結部位をサンギヤとロータシャフトの2箇所にすることができる。このため、サンギヤのラジアル方向の加振力が動力伝達部材に伝達された場合に、サンギヤと動力伝達部材との連結部位およびロータシャフトと動力伝達部材との隙間によってラジアル方向の加振力を吸収することができる。このため、ロータシャフトからケースの側面に伝達されるサンギヤのラジアル方向の加振力を小さくすることができる
上記(1)に記載の動力伝達装置において、(2)前記ケースが、前記ロータシャフトの軸線方向の他端部側が開口する本体ケースと、前記本体ケースの開口を塞ぐように前記本体ケースに取付けられたカバーとを有し、前記ロータシャフトの軸線方向一端部が第1の軸受を介して前記仕切壁に回転自在に支持されるとともに、前記ロータシャフトの軸線方向他端部が第2の軸受を介して前記カバーに回転自在に支持されるものから構成されている。
この動力伝達装置は、ロータシャフトの軸線方向他端部を第2の軸受を介して回転自在に支持し、ケースの開口を塞ぐカバーを有する。このカバーは、壁面の面積が大きく、壁面の剛性が比較的低いため、サンギヤのスラスト方向の加振力が伝達されると、大きく振動してしまう。
本発明の動力伝達装置は、サンギヤのスラスト方向の加振力をケースの内部に設けられた仕切壁に伝達することができるため、サンギヤからロータシャフトを介してカバーに伝達される加振力を小さくすることができ、カバーが振動するのを抑制することができる。
上記(1)または(2)に記載の動力伝達装置において、(3)前記軸受が前記第1の軸受を構成するラジアル軸受からなり、前記ラジアル軸受が前記仕切壁に設けられたスナップリングによって前記ロータシャフトの軸線方向に位置決めされるものから構成されている。
この動力伝達装置の動力伝達部材は、ロータシャフトの軸線方向一端部およびサンギヤにスプライン嵌合されるので、サンギヤのラジアル方向の加振力が動力伝達部材に伝達された場合に、サンギヤのスプラインと動力伝達部材のスプラインとの隙間およびロータシャフトのスプラインと動力伝達部材のスプラインの隙間によってラジアル方向の加振力を吸収することができる。このため、ロータシャフトからケースの側面に伝達されるサンギヤのラジアル方向の加振力を小さくすることができる。
上記(2)、(3)に記載の動力伝達装置において、(4)前記軸受がラジアル軸受から構成され、前記ラジアル軸受が前記仕切壁に設けられたスナップリングによって前記ロータシャフトの軸線方向に位置決めされるものから構成されている。
この動力伝達装置は、ラジアル軸受が仕切壁に設けられたスナップリングによってロータシャフトの軸線方向に位置決めされるので、サンギヤのスラスト方向の加振力を動力伝達部材およびラジアル軸受およびスナップリングを介して仕切壁に伝達することができる。
本発明によれば、サンギヤのスラスト方向の加振力によりケースが振動するのを防止することができ、NV性能が悪化するのを防止することができる動力伝達装置を提供することができる。
以下、本発明に係る動力伝達装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態を示す図であり、動力伝達装置をハイブリッド車両に適用した例を示している。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、本発明に係る動力伝達装置の第1の実施の形態を示す図であり、動力伝達装置をハイブリッド車両に適用した例を示している。
まず、構成を説明する。
図1において、動力伝達装置としてのハイブリッド動力伝達装置1は、内燃機関である図示しないエンジンおよび回転電機2の双方を駆動力源として利用して走行可能なハイブリッド車両用の動力伝達装置である。ここで、エンジンは、燃料の燃焼により駆動される内燃機関であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知のエンジンを用いることができる。
図1において、動力伝達装置としてのハイブリッド動力伝達装置1は、内燃機関である図示しないエンジンおよび回転電機2の双方を駆動力源として利用して走行可能なハイブリッド車両用の動力伝達装置である。ここで、エンジンは、燃料の燃焼により駆動される内燃機関であり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知のエンジンを用いることができる。
ハイブリッド動力伝達装置1は、エンジンから動力が伝達される入力軸3と、入力軸3に伝達されるエンジンのトルクを回転電機2と分配出力部材4とに分配して伝達する遊星歯車機構5と、分配出力部材4に伝達されるトルクを図示しない車輪に出力可能に設けられた出力ギヤ6とを含んで構成されている。
入力軸3は、ダンパ7を介してエンジンのクランクシャフト8に連結されており、入力軸3にはエンジンの動力がダンパ7を介して伝達される。ダンパ7は、クランクシャフト8の捩れ振動を減衰させつつ、クランクシャフト8の回転を入力軸3に伝達するようになっている。
回転電機2は、ケースとしてのトランスアクスルケース9に固定されたステータ10と、ステータ10の径方向内側に回転自在に支持されたロータ11とを有しており、ロータ11は、中空状のロータシャフト12の外周部に固定され、ロータシャフト12と一体回転するようになっている。
回転電機2は、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを有しており、図示しないバッテリに電気的に接続されている。
遊星歯車機構5は、入力軸3と同軸上に配置されたシングルピニオン型の遊星歯車機構から構成されている。すなわち、遊星歯車機構5は、複数のピニオンギヤ14を支持し、入力軸3に連結されたキャリア13と、ピニオンギヤ14にそれぞれ噛み合うサンギヤ15およびリングギヤ16との3つの回転要素を有している。
図2に示すように、サンギヤ15は、動力伝達部材17を介してロータシャフト12の延在一端部に連結されている。具体的には、サンギヤ15は、外周部にピニオンギヤ14に噛合するギヤ部15aおよびギヤ部15aに対してロータシャフト12の軸線方向に離隔したスプライン15bが形成された中空部材から構成されている。
また、動力伝達部材17は、内周部にスプライン17aおよびスプライン17aに対してロータシャフト12の軸線方向に離隔したスプライン17bを有する中空部材から構成されている。
動力伝達部材17のスプライン17aは、サンギヤ15のスプライン15bにスプライン嵌合しており、動力伝達部材17は、サンギヤ15と相対回転不能で、かつ、ロータシャフト12の軸線方向に移動自在となるようにサンギヤ15に連結されている。
また、動力伝達部材17のスプライン17bは、ロータシャフト12の軸線方向一端部の外周面に形成されたスプライン12aにスプライン嵌合しており、動力伝達部材17は、ロータシャフト12と相対回転不能で、かつ、ロータシャフト12の軸線方向に移動自在となるようにロータシャフト12に連結されている。
このため、サンギヤ15のトルクは、動力伝達部材17を介してロータシャフト12に伝達され、ロータシャフト12は、サンギヤ15と一体回転する。
分配出力部材4は、遊星歯車機構5の径方向外側を包囲するように設けられた略円筒状の部材から構成されており、分配出力部材4の内周面4aには、遊星歯車機構5のリングギヤ16が分配出力部材4と一体的に形成されている。
また、分配出力部材4の外周面4bには、出力ギヤ6が分配出力部材4と一体的に形成されている(図1参照)。すなわち、遊星歯車機構5のリングギヤ16および出力ギヤ6は、分配出力部材4の内周面4aおよび外周面4bに一体的に形成されている。このため、遊星歯車機構5のリングギヤ16を介して分配出力部材4に伝達されたトルクは、出力ギヤ6を介して車輪側に出力される。
図1において、上述した回転電機2、入力軸3、遊星歯車機構5、分配出力部材4および出力ギヤ6は、トランスアクスルケース9内に収容されている。
トランスアクスルケース9は、本体ケース9Aと、ロータシャフト12の軸線方向一端部側(図1中、右方)に取付けられるフロントカバー9Bと、ロータシャフト12の軸線方向他端部側(図1中、左方)に取付けられるカバーとしてのリヤカバー9Cとに分割されている。
本体ケース9Aの左右方向には開口が形成されており、フロントカバー9Bおよびリヤカバー9Cは、本体ケース9Aの開口を塞ぐようにして本体ケース9Aにボルト等によって締結されている。
本体ケース9Aには、回転電機2が収容されており、本体ケース9Aとフロントカバー9Bとの間に形成される収容空間Pには、遊星歯車機構5が収容されている。また、本体ケース9Aには仕切壁9aが形成されており、この仕切壁9aは、ロータシャフト12の軸線方向に対して径方向外方に延在し、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切るようになっている。
また、動力伝達部材17は、フランジ部17Aを備えており、このフランジ部17Aは、軸受としてのスラスト軸受19を介して仕切壁9aに回転自在に支持されている。すなわち、本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、遊星歯車機構5に対向する仕切壁9aの対向面に動力伝達部材17を回転自在に支持するスラスト軸受19が設けられている。
また、サンギヤ15のギヤ部15aの側面15cは、動力伝達部材17の軸線方向一端面17cに当接している。入力軸3は、フランジ部3Aを備えており、サンギヤ15の軸線方向一端面15dとフランジ部3Aとの間にはスラスト軸受20が介装され、サンギヤ15は、スラスト軸受20を介してフランジ部3Aと相対回転自在となっている。
したがって、サンギヤ15および動力伝達部材17は、入力軸3のフランジ部3Aと仕切壁9aの間に介装されることにより、スラスト方向に位置決めされている。
図1において、リヤカバー9Cの内側である本体ケース9A側にはリヤカバー9Cの一部を構成するポンプカバー9Dがボルト等によって締結されている。ポンプカバー9Dにはボール軸受(第2の軸受、ラジアル軸受)23を介してロータシャフト12の軸線方向他端部が回転自在に支持されており、仕切壁9aにはボール軸受(第1の軸受、ラジアル軸受)24を介してロータシャフト12の軸線方向一端部が回転自在に支持されている。このため、ロータシャフト12は、ポンプカバー9Dおよび仕切壁9aに回転自在に支持されることになる。
また、ロータシャフト12の内部にはポンプ駆動軸21が設けられており、このポンプ駆動軸21の軸線方向一端部は、入力軸3にスプライン嵌合し、ポンプ駆動軸21の軸線方向他端部は、ポンプカバー9Dに回転自在に支持されている。
ポンプ駆動軸21の他端部にはオイルポンプ22が設けられており、このオイルポンプ22は、インナロータとアウタロータとを有する内接型のギヤポンプが用いられている。オイルポンプ22のインナロータは、ポンプ駆動軸21の軸線方向他端部に取付けられており、オイルポンプ22のアウタロータは、ポンプカバー9Dに取付けられている。
そして、入力軸3と一体回転するポンプ駆動軸21が回転駆動されると、オイルポンプ22により吐出される潤滑油は、ポンプ駆動軸21の内部に形成された油路21aおよび入力軸3の内部に形成された油路3aを通って遊星歯車機構5やスラスト軸受19、20およびボール軸受23、24に供給される。このため、これら遊星歯車機構5、スラスト軸受19、20およびボール軸受23、24が潤滑油によって潤滑される。
次に、作用を説明する。
エンジンのクランクシャフト8を介して入力軸3に伝達されるトルクの一部は、入力軸3から遊星歯車機構5に伝達され、遊星歯車機構5のサンギヤ15から動力伝達部材17を介してロータシャフト12に伝達される。
エンジンのクランクシャフト8を介して入力軸3に伝達されるトルクの一部は、入力軸3から遊星歯車機構5に伝達され、遊星歯車機構5のサンギヤ15から動力伝達部材17を介してロータシャフト12に伝達される。
このとき、遊星歯車機構5の回転に伴ってサンギヤ15にスラスト方向の加振力が発生し、従来のハイブリッド動力伝達装置は、このスラスト方向の加振力がロータシャフト12を介してリヤカバー9Cに伝達され、リヤカバー9Cを振動させてハイブリッド動力伝達装置のNV性能を悪化させていた。
特に、リヤカバー9Cは、本体ケース9Aの開口を塞ぐように本体ケース9Aに取付けられているため、壁面の面積が大きく、壁面の剛性が比較的低いため、サンギヤ15のスラスト方向の加振力が伝達されると、大きく振動してしまう。
これに対して、本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、ロータシャフト12の軸線方向一端部をサンギヤ15に連結する動力伝達部材17を有し、動力伝達部材17が、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切る本体ケース9Aの仕切壁9aにスラスト軸受19を介して回転自在に支持される。
このため、図3の矢印Aで示すように、サンギヤ15のスラスト方向の加振力を動力伝達部材17およびスラスト軸受19を介して仕切壁9aに伝達することができる。
すなわち、本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、サンギヤ15のスラスト方向の加振力を本体ケース9Aの内部に設けられた仕切壁9aに伝達することができるため、サンギヤ15からロータシャフト12を介してロータシャフト12の軸線方向他端部を支持するトランスアクスルケース9の側面であるリヤカバー9Cに伝達される加振力を小さくすることができる。
したがって、リヤカバー9Cが振動するのを抑制してハイブリッド動力伝達装置1のNV性能が悪化するのを防止することができ、結果的に、車両のNV性能が悪化するのを防止することができる。
また、本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、サンギヤ15およびロータシャフト12が、サンギヤ15およびロータシャフト12と別体の動力伝達部材17にスプライン嵌合されることで連結される。
このため、動力伝達部材17の連結部位をサンギヤ15とロータシャフト12の2箇所にすることができ、サンギヤ15のラジアル方向の加振力が動力伝達部材17に伝達された場合に、サンギヤ15のスプライン15bと動力伝達部材17のスプライン17aとの隙間によってラジアル方向の加振力を吸収することができる。したがって、ロータシャフト12からリヤカバー9Cに伝達されるサンギヤ15のラジアル方向の加振力を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
図4において、動力伝達部材31は、サンギヤ15のスプライン15bにスプライン嵌合されるスプライン31aおよびロータシャフト12のスプライン12aにスプライン嵌合されるスプライン31bを有しているとともに、フランジ部31Aを有している。
図4において、動力伝達部材31は、サンギヤ15のスプライン15bにスプライン嵌合されるスプライン31aおよびロータシャフト12のスプライン12aにスプライン嵌合されるスプライン31bを有しているとともに、フランジ部31Aを有している。
また、動力伝達部材31は、軸受としてのボール軸受32を介して仕切壁9aに回転自在に支持されている。また、仕切壁9aにはボール軸受32の軸線方向一側面に当接する端面9bが形成されており、ボール軸受32の軸線方向他側面は、動力伝達部材31のフランジ部31Aに当接している。
サンギヤ15のギヤ部15aの側面15cは、動力伝達部材31の軸線方向一端面31cに当接しており、サンギヤ15および動力伝達部材31は、入力軸3のフランジ部3Aとボール軸受32の間に介装されることにより、スラスト方向に位置決めされている。
本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、ロータシャフト12の軸線方向一端部をサンギヤ15に連結する動力伝達部材31を有し、動力伝達部材31が、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切る本体ケース9Aの仕切壁9aの端面9bにボール軸受32を介して回転自在に支持されるので、図4の矢印Bで示すように、サンギヤ15のスラスト方向の加振力を動力伝達部材17およびボール軸受32を介して仕切壁9aに伝達することができる。
この結果、リヤカバー9Cが振動するのを抑制してハイブリッド動力伝達装置1のNV性能が悪化するのを防止することができる。
これに加えて、動力伝達部材31の連結部位をサンギヤ15とロータシャフト12の2箇所にすることができ、ロータシャフト12からリヤカバー9Cに伝達されるサンギヤ15のラジアル方向の加振力を小さくすることができる。
(第3の実施の形態)
図5において、動力伝達部材41は、サンギヤ15のスプライン15bにスプライン嵌合されるスプライン41aおよびロータシャフト12のスプライン12aにスプライン嵌合されるスプライン41bを有している。
図5において、動力伝達部材41は、サンギヤ15のスプライン15bにスプライン嵌合されるスプライン41aおよびロータシャフト12のスプライン12aにスプライン嵌合されるスプライン41bを有している。
また、動力伝達部材41の軸線方向一端面41cは、サンギヤ15のギヤ部15aの側面15cに当接しており、動力伝達部材41の軸線方向他端面41dは、ボール軸受24の軸線方向一側面に当接している。ここで、ボール軸受24は、軸受および第1の軸受を構成している。
仕切壁9aにはスナップリング42が取付けられており、ボール軸受24の軸線方向他側面は、スナップリング42に当接している。このため、動力伝達部材41およびサンギヤ15は、入力軸3のフランジ部3Aおよびボール軸受24によってスラスト方向に位置決めされている。
本実施の形態のハイブリッド動力伝達装置1は、ロータシャフト12の軸線方向一端部をサンギヤ15に連結する動力伝達部材41を有し、動力伝達部材41が、回転電機2と遊星歯車機構5とを仕切る本体ケース9Aの仕切壁9aにボール軸受24を介して回転自在に支持されるので、図5の矢印Cで示すように、サンギヤ15のスラスト方向の加振力を動力伝達部材17、ボール軸受24およびスナップリング42を介して仕切壁9aに伝達することができる。
この結果、リヤカバー9Cが振動するのを抑制してハイブリッド動力伝達装置1のNV性能が悪化するのを防止することができる。
これに加えて、動力伝達部材41の連結部位をサンギヤ15とロータシャフト12の2箇所にすることができ、ロータシャフト12からリヤカバー9Cに伝達されるサンギヤ15のラジアル方向の加振力を小さくすることができる。
以上のように、本発明に係る動力伝達装置は、サンギヤのスラスト方向の加振力によりケースが振動するのを防止することができ、NV性能が悪化するのを防止することができるという効果を有し、遊星歯車機構のサンギヤから動力が伝達されるロータシャフトを有する動力伝達装置等として有用である。
1…ハイブリッド動力伝達装置(動力伝達装置)、2…回転電機、5…遊星歯車機構、9…トランスアクスルケース(ケース)、9A…本体ケース、9C…リヤカバー(カバー)、9D…ポンプカバー(カバー)、9a…仕切壁、11…ロータ、12…ロータシャフト、12a,17a,17b…スプライン、15…サンギヤ、15b…スプライン、17,31,41…動力伝達部材、19…スラスト軸受(軸受)、23…ボール軸受(第2の軸受、ラジアル軸受)、24…ボール軸受(第1の軸受、軸受、ラジアル軸受)、32…ボール軸受(軸受)
Claims (4)
- ケースに回転自在に支持され、外周部に回転電機のロータが取付けられたロータシャフトと、
サンギヤを有し、前記ロータシャフトに動力を伝達する遊星歯車機構と、
前記ロータシャフトの軸線方向に対して径方向外方に延在するようにして前記ケースに設けられ、前記回転電機と前記遊星歯車機構とを仕切る仕切壁と、
前記サンギヤと前記ロータシャフトの軸線方向一端部とを連結する動力伝達部材と、
前記遊星歯車機構に対向する前記仕切壁の対向面に設けられ、前記動力伝達部材を回転自在に支持する軸受とを含んで構成されることを特徴とする動力伝達装置。 - 前記ケースが、前記ロータシャフトの軸線方向の他端部側が開口する本体ケースと、前記本体ケースの開口を塞ぐように前記本体ケースに取付けられたカバーとを有し、
前記ロータシャフトの軸線方向一端部が第1の軸受を介して前記仕切壁に回転自在に支持されるとともに、前記ロータシャフトの軸線方向他端部が第2の軸受を介して前記カバーに回転自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。 - 前記動力伝達部材は、前記ロータシャフトの軸線方向一端部および前記サンギヤにスプライン嵌合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
- 前記軸受が前記第1の軸受を構成するラジアル軸受からなり、前記ラジアル軸受が前記仕切壁に設けられたスナップリングによって前記ロータシャフトの軸線方向に位置決めされることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101688836B1 (ko) * | 2015-10-22 | 2016-12-22 | 주식회사 만도 | 유성기어의 축 방향 유격 방지 구조 |
JP2021132435A (ja) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | 本田技研工業株式会社 | 車両用駆動装置 |
CN116753298A (zh) * | 2023-08-14 | 2023-09-15 | 江苏速豹动力科技有限公司 | 一种行星排限位装置及使用行星排限位装置的设备 |
US11904696B1 (en) | 2022-09-05 | 2024-02-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle drive device |
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2012
- 2012-12-18 JP JP2012275881A patent/JP2014119071A/ja active Pending
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CN116753298B (zh) * | 2023-08-14 | 2023-11-14 | 江苏速豹动力科技有限公司 | 一种行星排限位装置及使用行星排限位装置的设备 |
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