JPH08317600A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH08317600A
JPH08317600A JP14274395A JP14274395A JPH08317600A JP H08317600 A JPH08317600 A JP H08317600A JP 14274395 A JP14274395 A JP 14274395A JP 14274395 A JP14274395 A JP 14274395A JP H08317600 A JPH08317600 A JP H08317600A
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gear
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bearing
engine
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Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸方向寸法が短縮され、かつ駆動時の騒音が少
ないパラレル式ハイブリッド車両の駆動装置を提供す
る。 【構成】プラネタリギヤユニット13を介して、エンジ
ン11の出力の一部を発電機16に、残りを第1カウン
タドライブギヤ15に出力する駆動装置であって、エン
ジン11の出力を伝達する伝動軸53と、発電機16の
ロータ21を支持する伝達軸17とを遊嵌し、伝動軸5
3の一端を前記遊嵌部分で間接支持(57、65)と
し、他端を直接支持(54)として、軸方向寸法の短縮
化を図り、かつ前記直接支持側に第1カウンタドライブ
ギヤ15を支持し、第1カウンタドライブギヤ15の支
持精度の維持を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラレル式ハイブリッ
ド車両において搭載され、エンジンの出力の一部が発電
機に伝達され、残りが出力ギヤに伝達される駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンとモータとを併用した駆
動装置を有するハイブリッド車両が提供されている。こ
の種のハイブリッド車両は各種提供されており、エンジ
ンによって発電機を駆動して電気エネルギーを発生さ
せ、該電気エネルギーによってモータを回転させ、その
回転を駆動輪に伝達するシリーズ(直列)式のハイブリ
ッド車両や、エンジン及びモータによって駆動輪を直接
回転させるパラレル(並列)式のハイブリッド車両等に
分類される。
【0003】そして、パラレル式ハイブリッド車両に
は、同一軸線上に、エンジンと、エンジンの出力軸と、
出力ギヤと、差動歯車装置と、発電機とを有し、エンジ
ンの出力軸を介して、エンジンの出力を差動歯車装置に
入力し、該差動歯車装置によって、エンジン出力を発電
機と出力ギヤへ分配する構成の駆動装置が搭載されてい
るものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、発電機のように
ステータとロータとを有する電気機器では、ステータと
ロータとの間隔が不均一となると効率が低下するため、
ロータ軸の両端は、ケースに直接支持されていることが
望ましい。また、出力ギヤについても、ギヤノイズの発
生を抑制するために、出力ギヤ軸の両側をケースに直接
支持して支持精度を維持することが好ましい。
【0005】しかし、同一軸線上にロータ軸と出力ギヤ
軸が配置される上記パラレル式ハイブリッド車両では、
ロータ軸と出力ギヤ軸とを、それぞれ両端で支持する
と、支持するベアリングの長さ分、軸方向寸法が長くな
ってしまい、FF車両などではタイヤの舵角が小さくな
るなど、車両搭載上の問題が生じてしまう。
【0006】この発明は、軸方向寸法が短縮され、かつ
駆動時の騒音が少ないパラレル式ハイブリッド車両の駆
動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。
【0008】(1) エンジンと、ロータとステータと
を有する電気機器と、前記エンジンの出力が伝達される
第1の歯車要素と、前記エンジンからの出力の一部を前
記電気機器のロータへ伝達する第2の歯車要素と、前記
エンジンからの出力の残りを出力ギヤへ伝達する第3の
歯車要素とを有する差動歯車装置とを備えた駆動装置で
あって、一端部が第1の支持部にてケースに直接的に支
持された第1の軸と、一端部が前記第1の軸の一端部に
遊嵌されて多重軸構造をなし、該一端部において前記第
1の支持部に間接的に支持される第2の軸と、前記第2
の軸を前記ケースに直接的に支持する第2の支持部とを
有し、前記第1の軸と前記第2の軸の一方には、前記ロ
ータが固定され、他方には前記エンジンの出力軸が接続
されており、前記出力ギヤは、前記第1の支持部と前記
第2の支持部との間において、前記第2の軸上に回動自
在に支持され、前記第1の支持部に対して前記第2の支
持部側に配設されていることを特徴とする駆動装置。
【0009】(2) 前記ロータが固定されている前記
第1の軸または前記第2の軸は、前記ロータの両側がケ
ースに直接支持されるように、さらに他端部がケースに
直接に的支持されている上記(1)に記載の駆動装置。
【0010】(3) 前記電気機器は、発電機である上
記(1)または(2)に記載の駆動装置。
【0011】
【作用】エンジンの出力が差動歯車装置の第1の歯車要
素に入力されると、出力の一部は、第2の歯車要素を介
して電気機器のロータを回転させる出力として伝達さ
れ、エンジンの出力の残りは出力ギヤへ伝達される。出
力ギヤに伝達された出力は、例えばカウンタシャフトに
出力される。電気機器が発電機である場合には、第2の
歯車要素から伝達された出力によってロータが回転し、
発電が行われる。
【0012】電気機器、差動歯車装置、出力ギヤは、ケ
ース内に収容されており、第1の軸と第2の軸は、同一
軸線上に配置され、第1の軸の一端部は、第1の支持部
において、前記ケースに直接支持されている。また、第
1の軸の一端部には、第2の軸の一端部が遊嵌され、第
1の軸と第2の軸との間には、ラジアルベアリングなど
の軸受けが介挿されて、相互に回転自在な多重軸構造が
構成されている。従って、第2の軸の一端部は、第1の
支持部によって間接的に支持される構造となっいてる。
【0013】そして、この第2の軸は、さらに第2の支
持部によって、ケースに直接支持される。上記のように
第1の軸と第2の軸からなる軸構造において、第1の軸
と第2の軸の一方を電気機器のロータの回転軸とし、他
方にエンジンの出力軸を接続する構成とすることができ
る。
【0014】第1の軸をロータの回転軸とした場合に
は、エンジンの出力軸が接続される第2の軸上に出力ギ
ヤが回動自在に支持される。第1の軸の他端部に、第1
の軸をケースに直接的に支持する支持部を設けることに
より、該支持部と第1の支持部とによって、ロータの両
側位置をケースに直接支持する構成とし、ロータの支持
精度を確保して、ステータとの間隔を均一に維持するこ
とができる。これにより、電気機器の所定性能を保持す
ることが可能となる。
【0015】また、第2の軸において、間接支持となっ
ている第1の支持部に対して、直接支持となっている第
2の支持部に近接した位置を、出力ギヤの設置位置とす
ることによって、出力ギヤの支持精度は、第1の支持部
での間接支持による精度低下の影響を受けず、駆動時の
騒音の発生を抑制して出力ギヤによる動力の伝達を確実
にすることができる。
【0016】第2の軸をロータの回転軸とした場合に
は、第2の支持部を挟んで、一方の側にロータが、他方
の側に出力ギヤが設けられる構成となり、第1の軸にエ
ンジンの出力軸が接続される。この場合、第2の軸の他
端部には、ケースに直接支持する支持部が設けられ、ロ
ータは該支持部と第2の支持部との間で回転軸がケース
に直接支持される構成となって、必要な支持精度を確保
することができ、電気機器の所定性能を保持し得る。
【0017】さらに、出力ギヤを、第2の軸を直接支持
する第2の支持部に近接させることで、間接支持による
精度低下の影響を受けず、駆動時の騒音の発生を抑制し
て出力ギヤによる動力の伝達を確実にすることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面に
基づき詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
ハイブリッド車両の駆動装置を示す概念図である。図に
おいて、第1軸線SH1(図2)上には、エンジン11
と、エンジン11を駆動させることによって発生する回
転を出力するエンジン出力軸12と、エンジン11の出
力する回転がエンジン出力軸12から伝達される第2の
軸である伝動軸53と、該伝動軸53を介して入力され
た回転に対して変速を行う差動歯車装置であるプラネタ
リギヤユニット13と、該プラネタリギヤユニット13
における変速後の回転が出力されるユニット出力軸14
と、該ユニット出力軸14に固定された、出力ギヤであ
る第1カウンタドライブギヤ15と、通常走行状態では
主として発電機として作用する電気機器である回転数制
御可能な発電機16と、該発電機16とプラネタリギヤ
ユニット13とを連結する第1の軸である伝達軸17と
が配置されている。また、第1カウンタドライブギヤ1
5は、プラネタリギヤユニット13よりエンジン11側
に配設されている。
【0019】プラネタリギヤユニット13は、第2の歯
車要素であるサンギヤSと、サンギヤSと歯合するピニ
オンPと、該ピニオンPと歯合する第3の歯車要素であ
るリングギヤRと、ピニオンPを回転自在に支持する第
1の歯車要素であるキャリヤCRとを備えている。
【0020】サンギヤSは、伝達軸17を介して発電機
16と連結され、リングギヤRは、ユニット出力軸14
を介して第1カウンタドライブギヤ15と連結され、キ
ャリヤCRは、伝動軸53およびエンジン出力軸12を
介してエンジン11と連結されている。さらに、発電機
16は伝達軸17に固定され、回転自在に配設されたロ
ータ21と、該ロータ21の周囲に配設されたステータ
22と、該ステータ22に巻装されたコイル23とを備
えている。発電機16は、伝達軸17を介して伝達され
る回転によって電力を発生させる。前記コイル23は図
示しないバッテリに接続され、該バッテリに電力を供給
して充電する。
【0021】第1軸線SH1と平行な第2軸線SH2
(図3)上には、駆動モータ25と、駆動モータ25の
回転が出力されるモータ出力軸26と、モータ出力軸2
6に固定された第2カウンタドライブギヤ27とが配置
されている。駆動モータ25は、モータ出力軸26に固
定され、回転自在に配設されたロータ37と、該ロータ
37の周囲に配設されたステータ38と、該ステータ3
8に巻装されたコイル39とを備えている。駆動モータ
25は、コイル39に供給される電流によってトルクを
発生させる。そのために、コイル39は図示しないバッ
テリに接続され、該バッテリから電流が供給されるよう
に構成されている。
【0022】本発明のハイブリッド車両が減速状態にお
いて、駆動モータ25は、図示しない駆動輪から回転を
受けて回生電力を発生させ、該回生電力をバッテリに供
給して充電する。そして、前記エンジン11の回転と同
じ方向に図示しない駆動輪を回転させるために、第1軸
線SH1及び第2軸線SH2と平行な第3軸線SH3
(図2及び図3)上には、駆動出力軸としてカウンタシ
ャフト31が配設されている。該カウンタシャフト31
にはカウンタドリブンギヤ32が固定されている。
【0023】また、該カウンタドリブンギヤ32と第1
カウンタドライブギヤ15とが、及びカウンタドリブン
ギヤ32と第2カウンタドライブギヤ27とが噛合させ
られ、第1カウンタドライブギヤ15の回転及び第2カ
ウンタドライブギヤ27の回転が反転されてカウンタド
リブンギヤ32に伝達されるようになっている。さら
に、カウンタシャフト31には、カウンタドリブンギヤ
32より歯数が小さなデフピニオンギヤ33が固定され
る。
【0024】そして、第1軸線SH1、第2軸線SH2
及び第3軸線SH3に平行な第4軸線SH4(図3)上
にデフリングギヤ35が配設され、該デフリングギヤ3
5と前記デフピニオンギヤ33とが噛合させられる。ま
た、前記デフリングギヤ35にディファレンシャル装置
36が固定され、デフリングギヤ35に伝達された回転
が前記ディファレンシャル装置36によって差動させら
れ、駆動輪に伝達される。
【0025】このように、エンジン11によって発生さ
せられた回転をカウンタドリブンギヤ32に伝達するこ
とができるだけでなく、駆動モータ25によって発生さ
せられた回転をカウンタドリブンギヤ32に伝達するこ
とができるので、エンジン11だけを駆動するエンジン
駆動モード、駆動モータ25だけを駆動するモータ駆動
モード、並びにエンジン11及び駆動モータ25を駆動
するエンジン・モータ駆動モードでハイブリッド型車両
を走行させることができる。また、後述するように、発
電機16において発生させられる電力を制御することに
よって、前記伝達軸17の回転数を制御することができ
る。さらに、発電機16をモータとして駆動させること
によってエンジン11を始動させることもできる。
【0026】そして、エンジン11と駆動モータ25と
が異なる軸線上に配設されるので、駆動装置の軸方向寸
法を小さくすることができる。また、エンジン11の回
転はエンジン出力軸12に出力されて第1カウンタドラ
イブギヤ15に伝達され、一方、駆動モータ25の回転
はモータ出力軸26に出力されて第2カウンタドライブ
ギヤ27に伝達されるので、第1カウンタドライブギヤ
15及びカウンタドリブンギヤ32におけるギヤ比と、
第2カウンタドライブギヤ27及びカウンタドリブンギ
ヤ32におけるギヤ比とを異ならせることができる。従
って、エンジン11及び駆動モータ25の容量の自由度
が高くなり、駆動装置の設計が容易になる。
【0027】次に、前記構成のハイブリッド型車両の詳
細について説明する。図2は本発明の第1実施例におけ
るハイブリッド車両の駆動装置の第1の縦断面図、図3
は本発明の第1実施例におけるハイブリッド車両の駆動
装置の第2の縦断面図である。エンジン11(図1)を
駆動することによって発生させられた回転を出力するエ
ンジン出力軸12には、フライホイール51が固定され
る。そして、該フライホイール51に伝達された回転
は、ダンパ装置52及び第2の軸である伝動軸53を介
してプラネタリギヤユニット13に入力される。該プラ
ネタリギヤユニット13は、サンギヤSと、該サンギヤ
Sと噛合するピニオンPと、該ピニオンPと噛合するリ
ングギヤRと、ピニオンPを回転自在に支持するキャリ
ヤCRとを備えている。
【0028】そして、前記伝動軸53にキャリヤCRが
固定され、該キャリヤCRにピニオンPが回転自在に支
持される。前記伝動軸53におけるエンジン11側の端
部(以下「前端」という。)は、第2の支持部であるベ
アリング54によってケースであるケーシング55に回
転自在に直接支持され、前記伝動軸53におけるエンジ
ン11と反対側の端部(以下「後端」という。)は、ベ
アリング57によって第1の軸である伝達軸17に回転
自在に支持される。
【0029】また、伝動軸53の外周には、ベアリング
58によってユニット出力軸14が回転自在に支持され
る。該ユニット出力軸14はスリーブ形状を有し、前端
がスラストベアリング59を介して前記伝動軸53に形
成されたフランジ部60に、後端がスラストベアリング
61を介して前記キャリヤCRに当接させられる。さら
に、前記ユニット出力軸14の後端にはリングギャフラ
ンジ62が固定され、該リングギャフランジ62に前記
リングギヤRが固定される。また、ユニット出力軸14
の外周における中央部には第1カウンタドライブギヤ1
5が固定される。
【0030】そして、前記伝達軸17の前端には前記伝
動軸53の後端を収容する開口が形成され、該開口内に
配設されたベアリング57によって前記伝動軸53を回
転自在に支持する。また、伝達軸17は前端の近傍にお
いて、第1の支持部であるベアリング65によって、ケ
ースであるケーシング56に回転自在に直接支持され
る。さらに、前記伝達軸17は前記ベアリング65より
前方に突出し、突出した部分の外周に前記サンギヤSが
スプライン係合させられ、後端の近傍において、ベアリ
ング66によってケースであるケーシング67に回転自
在に直接支持される。さらに、前記伝達軸17は前記ベ
アリング66より後方に突出し、突出した部分の外周に
レゾルバ70が配設される。該レゾルバ70は歯車等を
介することなく伝達軸17と連結されるので、バックラ
ッシュによる位置精度の低下が発生するのを防止するこ
とができる。また、伝達軸17における発電機16を挾
んでエンジン11と反対側に前記レゾルバ70が配設さ
れるので、レゾルバ70を容易に調整したり着脱したり
することができる。
【0031】さらに、前記伝達軸17の外周における中
央部には発電機16が配設される。該発電機16は前記
伝達軸17に固定され、回転自在に配設されたロータ2
1と、該ロータ21の周囲に配設され、ケーシング56
に固定されたステータ22と、該ステータ22に巻装さ
れたコイル23とを備えている。前記発電機16は磁石
式発電機から成り、ロータ21は永久磁石71のN極と
S極とを交互に配設することによって形成される。そし
て、前記発電機16は伝達軸17を介して伝達される回
転によって電力を発生させる。また、前記コイル23は
図示しない電源装置及びバッテリに接続され、該バッテ
リに電流を供給して蓄電する。
【0032】前記プラネタリギヤユニット13のサンギ
ヤSと前記発電機16とが連結され、キャリヤCRとエ
ンジン11とが連結される。そこで、例えば、リングギ
ヤRの歯数をサンギヤSの歯数の2倍にすると、発電機
16のトルクをエンジン11のトルクの1/3にするこ
とができる。したがって、発電機16を小形化すること
ができる。
【0033】ところで、前記発電機16による発電が不
要な場合にロータ21が回転すると、第1カウンタドラ
イブギヤ15の回転数がその分低くなるだけでなく、発
電機ロスが生じる。そこで、発電機ロスが生じるのを防
止するためにブレーキBが配設される。該ブレーキB
は、多板式ブレーキから成り、油圧サーボ73を有す
る。したがって、油圧サーボ73に油圧を供給してブレ
ーキBを係合させ、油圧サーボ73内の油をドレーンし
てブレーキBを解放することができる。
【0034】また、前記カウンタシャフト31の前端及
び後端にベアリング75、76が配設され、該ベアリン
グ75、76によってカウンタシャフト31はケーシン
グ56に回転自在に支持される。そして、前記カウンタ
シャフト31の後端の近傍にカウンタドリブンギヤ32
が固定され、該カウンタドリブンギヤ32と前記第1カ
ウンタドライブギヤ15とが噛合させられる。
【0035】一方、駆動モータ25は、モータ出力軸2
6に固定され、回転自在に配設されたロータ37と、該
ロータ37の周囲に配設されたステータ38と、該ステ
ータ38に巻装されたコイル39とを備えている。そし
て、前記モータ出力軸26の前端はベアリング78によ
ってケーシング55に回転自在に支持され、モータ出力
軸26の後端はベアリング79によってケーシング67
に回転自在に支持される。
【0036】また、前記駆動モータ25は、コイル39
に供給される電流によって回転を発生させる。そのため
に、前記コイル39は電源装置及びバッテリに接続さ
れ、該バッテリから電流が供給されるようになってい
る。なお、前記モータ出力軸26におけるベアリング7
8よりエンジン11側にはレゾルバ80が配設される。
【0037】そして、モータ出力軸26の前端の近傍に
第2カウンタドライブギヤ27が固定され、該第2カウ
ンタドライブギヤ27と前記カウンタドリブンギヤ32
とが噛合させられる。したがって、前記駆動モータ25
によって発生させられた回転は、モータ出力軸26、第
2カウンタドライブギヤ27、カウンタドリブンギヤ3
2を介してカウンタシャフト31に伝達される。
【0038】さらに、該カウンタシャフト31の前端の
近傍には、該カウンタシャフト31と一体的にデフピニ
オンギヤ33が形成され、該デフピニオンギヤ33にデ
ィファレンシャル装置36のデフリングギヤ35が噛合
する。該ディファレンシャル装置36は、前記デフリン
グギヤ35を外周に備えたディファレンシャルケース8
1と、該ディファレンシャルケース81に固定されたピ
ニオン軸82と、該ピニオン軸82に回転自在に支持さ
れたピニオン83と、該ピニオン83と噛合する左右の
サイドギヤ84(この場合、右のサイドギヤだけ図示さ
れている。)とから成り、前記デフリングギヤ35に伝
達された回転を差動させてサイドギヤ84に伝達する。
そして、該サイドギヤ84には駆動軸85が固定されて
いるので、差動させられた回転は図示しない駆動輪に伝
達される。
【0039】図4は、第1軸線SH1上に配置された駆
動装置の構成要素を示す概念図である。第1軸線上に
は、エンジン(EG)11と、第2の軸である伝動軸5
3と、プラネタリギヤユニット(PG)13と、第1の
軸である伝達軸17と、発電機(G)16と、第1の支
持部であるベアリング65と、第2の支持部であるベア
リング54と、ベアリング66と、ベアリング57と、
ユニット出力軸14と、出力ギヤである第1カウンタド
ライブギヤ15とが示されている。
【0040】伝動軸53は、図示されているように、前
端(図4中a位置)では、ケーシング55に直接支持さ
れており、後端(図4中b位置)では、ベアリング5
7、65によって、ケーシング56に間接支持されてい
る。従って、伝動軸53のb位置における支持誤差Δb
は、2つのベアリング57、65による支持誤差が累積
され、a位置における支持誤差Δaよりも大きくなる
(Δa<Δb)。
【0041】また、第1カウンタドライブギヤ15の軸
方向中心位置(図4中e位置)は、ベアリング57まで
の距離(図4中距離A)よりも、ベアリング54までの
距離(図4中距離B)の方が短くなる(B<A)位置に
設定されている。このような位置に、第1カウンタドラ
イブギヤ15が設置されているため、第1カウンタドラ
イブギヤ15の支持誤差Δeは、
【0042】Δe=(A・Δa+B・Δb)/(A+
B)として得られる。
【0043】つまり、支持誤差Δeに対する支持誤差Δ
aの寄与度は、A/(A+B)となり、支持誤差Δbの
寄与度は、B/(A+B)となる。ここで、B<Aであ
るため、b位置が間接支持で支持誤差Δbがやや大きく
ても、第1カウンタドライブギヤ15の支持精度対する
影響は、小さく抑えることができる。
【0044】一方、第1の軸である伝達軸17は、両端
がベアリング65、67によって、直接支持されている
ため、ロータ21は、必要な精度で支持され、発電機1
6の効率は確保されている。上述の本第1実施例の駆動
装置では、第1軸線SH1上に配置された第1の軸であ
る伝達軸17と、第2の軸である伝動軸53と、ユニッ
ト出力軸14とを多重軸構造として、ユニット出力軸1
4が伝動軸53上で支持される構造とすることにより、
ユニット出力軸14を専用に支持するボールベアリング
等が不要となるので、軸方向寸法の短縮を図ることがで
きる。このため、FF式のハイブリッド型車両に駆動装
置を搭載した場合、ステアリング角度を十分に採ること
ができ、ハイブリッド型車両の最小回転半径を小さくす
ることができる。
【0045】また、ロータ21の支持精度を確保しつ
つ、出力ギヤである第1カウンタドライブギヤ15の支
持精度が維持されている。上記構成において、エンジン
11によるトルクが出力されている場合には、上述のよ
うに、最小限の誤差で 第1カウンタドライブギヤ15
が支持されているので、ギヤの伝達効率が高く維持され
る。また、駆動モータ25が駆動し、エンジン11が駆
動していないモータ駆動モードの場合には、騒音源であ
るエンジン11が停止するために、ギヤノイズに対する
許容レベルが厳しくなるが、第1カウンタドライブギヤ
15は、回転させられているのみで、トルクを伝達して
いないため、ギヤノイズはほとんど発生しない。
【0046】次に、本発明の第2実施例の駆動装置につ
いて詳説する。図5は本発明の第2実施例におけるハイ
ブリッド車両の駆動装置の第1の縦断面図、図6は本発
明の第2実施例におけるハイブリッド車両の駆動装置の
第2の縦断面図である。エンジン11(図1)を駆動す
ることによって発生させられた回転を出力するエンジン
出力軸12には、フライホイール51が固定される。そ
して、該フライホイール51に伝達された回転は、ダン
パ装置52及び第2の軸である伝動軸153を介してプ
ラネタリギヤユニット113に入力される。該プラネタ
リギヤユニット113は、第2の歯車要素であるサンギ
ヤSと、該サンギヤSと噛合するピニオンPと、該ピニ
オンPと噛合する第1の歯車要素であるリングギヤR
と、及び前記ピニオンPを回転自在に支持する第3の歯
車要素であるキャリヤCRとを備えている。
【0047】そして、前記伝動軸153にリングギヤフ
ランジ162が連結される。前記伝動軸153の前端
は、第2の支持部であるベアリング154によってケー
スであるケーシング55に回転自在に直接支持され、前
記伝動軸153の後端は、ベアリング157によって第
1の軸である伝達軸117に回転自在に支持される。
【0048】また、伝動軸153の外周には、ベアリン
グ158によってユニット出力軸114が回転自在に支
持される。該ユニット出力軸114はスリーブ形状を有
し、前端がスラストベアリング159を介してケーシン
グ55に、後端がスラストベアリング161を介してリ
ングギヤフランジ162に当接させられる。
【0049】さらに、前記ユニット出力軸114の後端
にはキャリヤフランジ63が固定され、該キャリヤフラ
ンジ63に前記キャリヤCRが固定される。また、ユニ
ット出力軸114の外周における後端近傍には第1カウ
ンタドライブギヤ115が固定される。
【0050】そして、前記伝達軸117の前端には前記
伝動軸153の後端を収容する開口が形成され、該開口
内に配設されたベアリング157によって前記伝動軸1
53を回転自在に支持する。また、伝達軸117は前端
の近傍において、第1の支持部であるベアリング165
によって、ケースであるケーシング56に回転自在に直
接支持される。さらに、前記伝達軸117は前記ベアリ
ング165より前方に突出し、突出した部分の外周に前
記サンギヤSがスプライン係合させられ、後端の近傍に
おいて、ベアリング166によってケーシング67に回
転自在に直接支持される。
【0051】さらに、前記伝達軸117は前記ベアリン
グ166より後方に突出し、突出した部分の外周にブラ
シ170が配設される。前記伝達軸117における発電
機116を挾んでエンジン11と反対側に前記ブラシ1
70が配設されるので、該ブラシ170の着脱及び交換
が容易になる。
【0052】伝達軸117のベアリング165とベアリ
ング166の間には、発電機116が配設される。該発
電機116は、前記伝達軸117に固定され、回転自在
に配設されたロータ21と、該ロータ21の周囲に配設
され、ケーシング56に固定されたステータ22と、前
記ロータ21に巻装されたコイル171と、及び前記ス
テータ22に巻装されたコイル23とを備えている。前
記発電機116は励磁式発電機から成り、前記コイル1
71は前記ブラシ170を介して図示しない励磁電源に
接続される。そして、前記発電機116は伝達軸117
を介して伝達される回転によって電力を発生する。ま
た、前記コイル23は図示しない電源装置及びバッテリ
に接続され、該バッテリに電流を供給して蓄電する。
【0053】本第2実施例では、伝動軸153を介し
て、リングギヤRにエンジンの出力が入力され、サンギ
ヤSから出力の一部が伝達軸117へ出力され、残りの
出力が、キャリヤCRからユニット出力軸114を介し
て第1カウンタドライブギヤ115へ伝達される。
【0054】一方、カウンタシャフト131はスリーブ
形状を有し、ベアリング175、176を介して、ケー
シング56に固定された支持軸34に回動自在に支持さ
れている。そして、前記カウンタシャフト131の後端
の近傍にカウンタドリブンギヤ132が固定され、該カ
ウンタドリブンギヤ132と前記第1カウンタドライブ
ギヤ115とが噛合させられる。
【0055】図6に示されているように、駆動モータ2
5は、モータ出力軸26に固定され、回転自在に配設さ
れたロータ37と、該ロータ37の周囲に配設されたス
テータ38と、及び該ステータ38に巻装されたコイル
39とを備えている。そして、前記モータ出力軸26の
前端はベアリング78によってケーシング55に回転自
在に支持され、モータ出力軸26の後端はベアリング7
9によってケーシング67に回転自在に支持される。
【0056】また、前記駆動モータ25は、コイル39
に供給される電流によって回転を発生させる。そのため
に、前記コイル39は電源装置及びバッテリに接続さ
れ、該バッテリから電流が供給されるようになってい
る。なお、前記モータ出力軸26におけるベアリング7
8よりエンジン11側にはレゾルバ80が配設される。
【0057】そして、モータ出力軸26の前端の近傍に
第2カウンタドライブギヤ27が固定され、該第2カウ
ンタドライブギヤ27と前記カウンタドリブンギヤ13
2とが噛合させられる。したがって、前記駆動モータ2
5によって発生させられた回転は、モータ出力軸26、
第2カウンタドライブギヤ27を介して、カウンタドリ
ブンギヤ132に伝達される。
【0058】さらに、カウンタドリブンギヤ132に
は、ディファレンシャル装置36のデフリングギヤ35
が噛合されいてる。該ディファレンシャル装置36は、
前記デフリングギヤ35を外周に備えたディファレンシ
ャルケース81と、該ディファレンシャルケース81に
固定されたピニオン軸82と、該ピニオン軸82に回転
自在に支持されたピニオン83と、該ピニオン83と噛
合する左右のサイドギヤ84、84とから成り、前記デ
フリングギヤ35に伝達された回転を差動させて左右の
サイドギヤ84、84に伝達する。そして、該サイドギ
ヤ84には駆動軸85(この場合、右の駆動軸85だけ
が図示されている。)が固定されているので、差動させ
られた回転は図示しない駆動輪に伝達される。
【0059】以上の構成において、第1の軸である伝達
軸117と、第2の軸である伝動軸153の支持構造
は、第1実施例の駆動装置と比較して、プラネタリギヤ
ユニット113への入力方式が異なる以外は、第1実施
例の駆動装置とほぼ同様の構成である。即ち、第1軸線
SH1に配置された各要素の配置は、図4に示されてい
る概念図と同様となり、第1実施例の駆動装置と、ほぼ
同様の作用効果が奏される。
【0060】つまり、上記の第2実施例の駆動装置で
は、第1軸線SH1上に配置された第1の軸である伝達
軸117と、第2の軸である伝動軸153とを多重軸構
造として、伝達軸117と伝動軸153とを相互に回動
自在に遊嵌した構成することによって、軸方向寸法の短
縮を図ることができ、さらに、ロータ21の支持精度を
確保して、かつ出力ギヤである第1カウンタドライブギ
ヤ115の支持精度が維持されている。
【0061】この構成において、エンジン11によるト
ルクが出力されている場合には、第1実施例と同様の理
由により、最小限の誤差で 第1カウンタドライブギヤ
115が支持されているので、ギヤの伝達効率が高く維
持される。また、駆動モータ25が駆動し、エンジン1
1が駆動していないモータ駆動モードの場合には、第1
カウンタドライブギヤ115は、回転させられているの
みで、トルクを伝達していないため、ギヤノイズはほと
んど発生しない。
【0062】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図7本発明の第3実施例におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の要部縦断面図である。なお、駆動モータ
25、ディファレンシャル装置36及びその周辺の部分
は第2施例と同じ構造を有するので、図6援用してその
説明を省略する。なお、本第3実施例では、第1の軸は
伝動軸253に、第2の軸は伝達軸217に、第1の支
持部はベアリング254に、第2の支持部はベアリング
265となっている。
【0063】図において、12は前記エンジン11(図
1)を駆動することによって発生させられた回転を出力
するエンジン出力軸であり、該エンジン出力軸12にフ
ライホイール51が固定される。そして、該フライホイ
ール51に伝達された回転は、ダンパ装置52及び伝動
軸253を介してプラネタリギヤユニット213に入力
される。
【0064】該プラネタリギヤユニット213は、第2
の歯車要素としてのサンギヤSと、該サンギヤSと噛合
するピニオンPと、該ピニオンPと噛合する第1の歯車
要素としてのリングギヤRと、及び前記ピニオンPを回
転自在に支持する第3の歯車要素としてのキャリヤCR
とを備えている。
【0065】そして、伝動軸253の後端に形成された
フランジ部260にリングギヤフランジ262が固定さ
れ、該リングギヤフランジ262にリングギヤがR固定
される。また、前記伝動軸253の後端は、ベアリング
254によってケーシング55に回転自在に支持され、
前記伝動軸253の後端には開口が形成され、該開口内
のベアリング257によって伝達軸217を回転自在に
支持する。
【0066】そして、該伝達軸217は前端において前
記ベアリング257によって前記伝動軸253に回転自
在に支持され、中央部においてベアリング265によっ
てケーシング56に回転自在に支持される。また、前記
伝達軸217の外周にはベアリング257より後方にお
いて、前記サンギヤSがスプライン係合させられる。そ
して、前記伝達軸217は後端の近傍において、ベアリ
ング266によってケーシング67に回転自在に支持さ
れる。さらに、前記伝達軸217において、前記ベアリ
ング266と、ベアリング265との間の部分の外周に
は、発電機16が設置されている。該発電機16の構成
については、上記第1実施例の構成と同様であるので、
詳しい説明は省略する。さらに、前記伝達軸217は前
記ベアリング266より後方に突出し、突出した部分の
外周にレゾルバ70が配設される。このレゾルバ70の
作用効果については、上記第1実施例のものと同様であ
るため、説明を省略する。さらに、本第3実施例の駆動
装置には、第1実施例と同様に、発電機ロスが生じるの
を防止するためにブレーキBが配設される。
【0067】また、前記伝達軸217の外周には、ベア
リング258によってユニット出力軸214が回転自在
に支持される。該ユニット出力軸214はスリーブ形状
を有し、前端がスラストベアリング259を介して前記
サンギヤSに、後端がスラストベアリング261を介し
て前記ケーシング56に当接させられる。ユニット出力
軸214の前端には、キャリヤCRが固定され、該ユニ
ット出力軸214の外周における中央部には第1カウン
タドライブギヤ215が固定される。そして、この第1
カウンタドライブギヤ215には、カウンタドリブンギ
ヤ132が噛合されている。
【0068】本第3実施例では、伝動軸253を介し
て、リングギヤRにエンジンの出力が入力され、サンギ
ヤSから出力の一部が伝達軸217へ出力され、残りの
出力が、キャリヤCRからユニット出力軸214を介し
て第1カウンタドライブギヤ215へ伝達される。
【0069】上記第3実施例では、第2の軸である伝達
軸217に、ロータ21と、出力ギヤである第1カウン
タドライブギヤ215とが配置された構成となってい
る。図8は、第1軸線SH1上に配置された駆動装置の
構成要素を示す概念図である。第1軸線上には、エンジ
ン(EG)11と、第1の軸である伝動軸253と、プ
ラネタリギヤユニット(PG)213と、第2の軸であ
る伝達軸217と、発電機(G)16と、第1の支持部
であるベアリング254と、第2の支持部であるベアリ
ング265と、直接支持部であるベアリング266と、
ベアリング257と、ユニット出力軸214と、出力ギ
ヤである第1カウンタドライブギヤ215とが示されて
いる。
【0070】伝達軸217は、図示されているように、
ベアリング265によって、ケーシング56に直接支持
されており(図8中a位置)、前端(図8中b位置)で
は、ベアリング257、254によって、ケーシング5
5に間接支持されている。従って、伝動軸53のb位置
における支持誤差Δbは、2つのベアリング257、2
54による支持誤差が累積され、a位置における支持誤
差Δaよりも大きくなる(Δa<Δb)。
【0071】また、第1カウンタドライブギヤ15の軸
方向中心位置(図8中e位置)は、ベアリング257ま
での距離(図8中距離A)よりも、ベアリング265ま
での距離(図8中距離B)の方が短くなる(B<A)位
置に設定されている。このような位置に、第1カウンタ
ドライブギヤ215が設置されているため、第1カウン
タドライブギヤ15の支持誤差Δeは、
【0072】Δe=(A・Δa+B・Δb)/(A+
B)として得られる。
【0073】つまり、支持誤差Δeに対する支持誤差Δ
aの寄与度は、A/(A+B)となり、支持誤差Δbの
寄与度は、B/(A+B)となる。ここで、B<Aであ
るため、b位置が間接支持で支持誤差Δbがやや大きく
ても、第1カウンタドライブギヤ215の支持精度対す
る影響は、小さく抑えることができる。
【0074】一方、第2の軸である伝達軸217は、3
点支持を避けるために、ベアリング266の径方向クリ
アランスは、通常より大きく設定されている。上述の本
第3実施例の駆動装置では、第1軸線SH1上に配置さ
れた第2の軸である伝達軸217と、第1の軸である伝
動軸253とを多重軸構造として、伝達軸217と伝動
軸253とを相互に回動自在に遊嵌した構成することに
よって、軸方向寸法の短縮を図ることができ、さらに、
ロータ21の支持精度を確保して、かつ出力ギヤである
第1カウンタドライブギヤ215の支持精度が維持され
ている。
【0075】上記構成において、エンジン11によるト
ルクが出力されている場合には、上述のように、最小限
の誤差で 第1カウンタドライブギヤ215が支持され
ているので、ギヤの伝達効率が高く維持される。また、
駆動モータ25が駆動し、エンジン11が駆動していな
いモータ駆動モードの場合には、第1カウンタドライブ
ギヤ215は、回転させられているのみで、トルクを伝
達していないため、ギヤノイズはほとんど発生しない。
【0076】
【発明の効果】以上説明した本発明のハイブリッド車両
の駆動装置によれば、エンジンと電気機器を連結した駆
動系の軸方向寸法が短縮されて、装置の小型化が図ら
れ、例えばFF車両などでは、タイヤの舵角を十分確保
することが可能となる。
【0077】また、出力ギヤを支持する軸の一端を間接
支持、他端を直接支持とし、直接支持されている側に近
接して出力ギヤを設けることによって、軸方向寸法の短
縮化を図っても、出力ギヤの支持精度を確保しつつ、駆
動時の騒音の発生を抑制することが可能となった。
【0078】さらに、ロータを支持する軸を、ロータの
両側で直接支持することによって、電気機器の効率も確
保することができる。特に、電気機器が発電機である場
合には、軸方向寸法の短縮化を実現しながら、出力ギヤ
の騒音を抑制し、かつ発電効率を高く維持することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の概念図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の第1の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の第2の縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例における、第1軸線上に配
置された構成要素の配置位置を示す概念図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の第1の縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の第2の縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施例におけるハイブリッド車両
の駆動装置の要部断面図である。
【図8】本発明の第3実施例における、第1軸線上に配
置された構成要素の配置位置を示す概念図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 エンジン出力軸 13 プラネタリギヤユニット(差動歯車装
置) 14 ユニット出力軸 15 第1カウンタドライブギヤ(出力ギヤ) 16 発電機(電気機器) 17 伝達軸(第1の軸) 21 ロータ 22 ステータ 23 コイル 25 駆動モータ 26 モータ出力軸 27 第2カウンタドライブギヤ 31 カウンタシャフト 32 カウンタドリブンギヤ 33 デフピニオンギヤ 34 支持軸 35 デフリングギヤ 36 デファレンシャル装置 37 ロータ 38 ステータ 39 コイル 51 フライホイール 52 ダンパ装置 53 伝動軸(第2の軸) 54 ベアリング 55 ケーシング(ケース) 56 ケーシング(ケース) 57 ベアリング 58 ベアリング 59 スラストベアリング 60 フランジ部 61 スラストベアリング 62 リングギヤフランジ 63 キャリヤフランジ 65 ベアリング(第1の支持部) 66 ベアリング 67 ケーシング(ケース) 70 レゾルバ 71 永久磁石 73 油圧サーボ 75 ベアリング 76 ベアリング 78 ベアリング 79 ベアリング 80 レゾルバ 81 ディファレンシャルケース 82 ピニオン軸 83 ピニオン 84 サイドギヤ 85 駆動軸 R リングギヤ P ピニオン CR キャリヤ S サンギヤ B ブレーキ 113 プラネタリギヤユニット(差動歯車装
置) 114 ユニット出力軸 115 第1カウンタドライブギヤ(出力ギヤ) 116 発電機(電気機器) 117 伝達軸(第1の軸) 131 カウンタシャフト 132 カウンタドリブンギヤ 153 伝動軸(第2の軸) 154 ベアリング(第2の支持部) 157 ベアリング 158 ベアリング 159 スラストベアリング 160 フランジ部 161 スラストベアリング 162 リングギヤフランジ 165 ベアリング(第1の支持部) 166 ベアリング 170 ブラシ 171 コイル 175 ベアリング 176 ベアリング 213 プラネタリギヤユニット(差動歯車装
置) 214 ユニット出力軸 215 第1カウンタドライブギヤ(出力ギヤ) 217 伝達軸(第2の軸) 253 伝動軸(第1の軸) 254 ベアリング(第1の支持部) 257 ベアリング 258 ベアリング 259 スラストベアリング 261 スラストベアリング 262 リングギヤフランジ 265 ベアリング(第2の支持部) 266 ベアリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、 ロータとステータとを有する電気機器と、 前記エンジンの出力が伝達される第1の歯車要素と、前
    記エンジンからの出力の一部を前記電気機器のロータへ
    伝達する第2の歯車要素と、前記エンジンからの出力の
    残りを出力ギヤへ伝達する第3の歯車要素とを有する差
    動歯車装置とを備えた駆動装置であって、 一端部が第1の支持部にてケースに直接的に支持された
    第1の軸と、 一端部が前記第1の軸の一端部に遊嵌されて多重軸構造
    をなし、該一端部において前記第1の支持部に間接的に
    支持される第2の軸と、 前記第2の軸を前記ケースに直接的に支持する第2の支
    持部とを有し、 前記第1の軸と前記第2の軸の一方には、前記ロータが
    固定され、他方には前記エンジンの出力軸が接続されて
    おり、 前記出力ギヤは、前記第1の支持部と前記第2の支持部
    との間において、前記第2の軸上に回動自在に支持さ
    れ、前記第1の支持部に対して前記第2の支持部側に配
    設されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータが固定されている前記第1の
    軸または前記第2の軸は、前記ロータの両側がケースに
    直接支持されるように、さらに他端部がケースに直接的
    に支持されている請求項1に記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記電気機器は、発電機である請求項1
    または2に記載の駆動装置。
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