JP2582505B2 - ハイブリッド型車両 - Google Patents

ハイブリッド型車両

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JP2582505B2
JP2582505B2 JP11198192A JP11198192A JP2582505B2 JP 2582505 B2 JP2582505 B2 JP 2582505B2 JP 11198192 A JP11198192 A JP 11198192A JP 11198192 A JP11198192 A JP 11198192A JP 2582505 B2 JP2582505 B2 JP 2582505B2
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睦 川本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド型車両に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両は一般に、ガソリン機関であ
るエンジンを作動させることによって発生させた回転を
自動変速機、マニュアル変速機等のトランスミッション
を介して変速し、駆動輪に伝達するようにしている。前
記ガソリン機関は、ガソリンと空気の混合気を圧縮状態
で燃焼させ、この時発生するエネルギをトルクに変換し
ているため、燃焼に伴う騒音が発生するだけでなく、排
気ガスによって環境を汚染してしまう。
【0003】一方、エンジンを電動機すなわちモータに
置き換え、騒音や排気ガスの発生を防止した電気自動車
が提供されている。この場合、車両にモータ及びバッテ
リを搭載し、前記モータによって駆動輪を回転させて走
行するようにしている。したがって、車両の走行に伴う
騒音はほとんど発生することがなく、しかも、排気ガス
を発生することもない。
【0004】ところが、電気自動車の場合、バッテリに
充電することができる電気量には限度があり、航続距離
が短くなってしまう。そのため、モータをホイール内に
設けてトルクの伝達効率を向上させたものが提供されて
いるが、その分ばね下荷重が大きくなってしまい、固有
振動が発生して乗り心地が悪くなってしまう。そこで、
エンジンとモータを併用したハイブリッド型車両が提供
されている。
【0005】この種のハイブリッド型車両は各種提供さ
れていて、エンジンで発電機を駆動して電気エネルギを
発生させ、該電気エネルギによってモータを回転させ、
その回転を駆動輪に伝達するシリーズ(直列)型のもの
(特開昭62−104403号公報参照)や、エンジン
及びモータによって直接駆動輪を回転させるパラレル
(並列)型のものに分類される。該パラレル型のもの
は、更にエンジンの駆動系とモータの駆動系を連結した
一系統式のもの(特開昭56−132102号公報、米
国特許明細書第4,533,011号参照)と、前輪と
後輪をそれぞれエンジンとモータによって独立して駆動
する二系統式のものに分類される。
【0006】前記シリーズ型のものの場合、駆動輪はモ
ータのみによって駆動されるため、長距離を高速で走行
することはできない。したがって、長距離を高速で走行
する場合などにはパラレル型のハイブリッド型車両が利
用される。図2は従来のハイブリッド型車両の概略図で
ある。図において、11はエンジン、12はモータ、1
3は前記エンジン11及びモータ12の回転を変速し、
出力軸14に出力するトランスミッション、15は前記
出力軸14の回転を差動するとともに減速機を構成する
ディファレンシャル装置、18,19は第1、第2駆動
軸、20,21は該第1、第2駆動軸18,19によっ
て回転させられるホイールである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド型車両においては、トルク伝達系にお
けるモータ12の下流側、すなわちモータ12と第1、
第2駆動軸18,19間にトランスミッション13やデ
ィファレンシャル装置15などが配設されるため、ベア
リングの支持部の摩擦損失やギヤの噛合(しごう)損率
が大きく、モータ12が発生したトルクのみによって走
行するモータ駆動時のトルクの伝達効率が低くなってし
まう。
【0008】特に、フロントエンジン・リヤドライブ
(FR)式のハイブリッド型車両においては、前記出力
軸14とディファレンシャル装置15間にはハイポイド
ギヤが配設されるため、噛合損率が特に大きくなりトル
クの伝達効率が低くなってしまう。本発明は、前記従来
のハイブリッド型車両の問題点を解決して、モータ駆動
時においてトルクの伝達効率を向上することができるハ
イブリッド型車両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のハ
イブリッド型車両においては、エンジンと、該エンジン
の回転を変速するトランスミッションと、該トランスミ
ッションの回転を出力する出力軸と、該出力軸にケース
を介して接続されるとともに、該ケースを介して伝達さ
れた回転を、差動を許容しながら出力するディファレン
シャル装置と、該ディファレンシャル装置から出力され
た回転をホイールに伝達する二つの駆動軸と、該各駆動
軸に対応させて、それぞれ各駆動軸の径方向外方に配設
された二つのモータとを有する。そして、該各モータ
は、前記ディファレンシャル装置のケースに固定された
ロータ、及び該各ロータに対応させて車両側に固定され
たステータを備える。
【0010】本発明の他のハイブリッド型車両において
は、エンジンと、該エンジンの回転を変速するトランス
ミッションと、該トランスミッションの回転を出力する
出力軸と、該出力軸にケースを介して接続されるととも
に、該ケースを介して伝達された回転を、差動を許容し
ながら出力するディファレンシャル装置と、該ディファ
レンシャル装置から出力された回転をホイールに伝達す
る二つの駆動軸と、該各駆動軸に対応させて、それぞれ
各駆動軸の径方向外方に配設された二つのモータとを有
する。そして、該各モータは、各駆動軸に固定されたロ
ータ、及び該各ロータに対応させて車両側に固定された
ステータを備える。
【0011】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、ハイブリッド
型車両においては、エンジンと、該エンジンの回転を変
速するトランスミッションと、該トランスミッションの
回転を出力する出力軸と、該出力軸にケースを介して接
続されるとともに、該ケースを介して伝達された回転
を、差動を許容しながら出力するディファレンシャル装
置と、該ディファレンシャル装置から出力された回転を
ホイールに伝達する二つの駆動軸と、該各駆動軸に対応
させて、それぞれ各駆動軸の径方向外方に配設された二
つのモータとを有する。そして、該各モータは、前記デ
ィファレンシャル装置のケースに固定されたロータ、及
び該各ロータに対応させて車両側に固定されたステータ
を備える。この場合、エンジンの回転が、トランスミッ
ションによって変速され、出力軸に出力される。また、
前記ディファレンシャル装置は、ケースを介して伝達さ
れた回転を、差動を許容しながら出力する。そして、前
記ディファレンシャル装置から出力された回転は、駆動
軸に伝達され、更にホイールに伝達される。また、二つ
のモータが配設され、該各モータのロータが前記ディフ
ァレンシャル装置のケースに固定され、前記各モータの
回転が、ロータ及びディファレンシャル装置を介して各
駆動軸に出力される。したがって、各モータの回転は、
途中にトランスミッション、ハイポイドギヤ等を介する
ことなく各駆動軸に伝達されるので、トルクの伝達効率
を向上させることができる。また、二つのモータの一方
が故障しても他方のモータを駆動してハイブリッド型車
両を走行させることができるとともに、二つのモータの
特性を互いに異ならせた場合に、車速に応じた最適なト
ルク分布を得ることができる。
【0012】本発明の他のハイブリッド型車両において
は、エンジンと、該エンジンの回転を変速するトランス
ミッションと、該トランスミッションの回転を出力する
出力軸と、該出力軸にケースを介して接続されるととも
に、該ケースを介して伝達された回転を、差動を許容し
ながら出力するディファレンシャル装置と、該ディファ
レンシャル装置から出力された回転をホイールに伝達す
る二つの駆動軸と、該各駆動軸に対応させて、それぞれ
各駆動軸の径方向外方に配設された二つのモータとを有
する。そして、該各モータは、各駆動軸に固定されたロ
ータ、及び該各ロータに対応させて車両側に固定された
ステータを備える。この場合、エンジンの回転が、トラ
ンスミッションによって変速され、出力軸に出力され
る。また、前記ディファレンシャル装置は、ケースを介
して伝達された回転を、差動を許容しながら出力する。
そして、前記ディファレンシャル装置から出力された回
転は、各駆動軸に伝達され、更にホイールに伝達され
る。また、二つのモータが配設され、該各モータの各ロ
ータがそれぞれ各駆動軸に固定されるので、前記各モー
タの回転が、各ロータを介して各駆動軸に出力される。
したがって、各モータの回転は、途中にトランスミッシ
ョン、ハイポイドギヤ等を介することなく直接各駆動軸
に伝達されるので、トルクの伝達効率を向上させること
ができる。また、各モータの各ロータがディファレンシ
ャル装置を介することなく前記各駆動軸に直接固定され
るので、従来のディファレンシャル装置をそのまま使用
することができるだけでなく、各モータを独立させて駆
動することができるので、トラクションコントロール及
び旋回時の駆動力制御が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すハイブリッド型車両の概念図、図3は本発明の第1
の実施例を示すハイブリッド型車両における終減速装置
・モータ駆動部の断面図である。
【0014】図1において、11はエンジン、13は該
エンジン11の回転を変速するトランスミッション、2
4は該トランスミッション13の出力軸、25はハイポ
イドギヤとディファレンシャル装置から成る終減速装
置、34,35は第1、第2モータである。前記エンジ
ン11が発生した回転及び第1、第2モータ34,35
が発生した回転は、ディファレンシャル装置によって差
動させられ、第1、第2駆動軸18,19に伝達され、
ホイール20,21を回転する。
【0015】図3において、31はケースであり、エン
ジン11(図1)及びトランスミッション13に対向す
る側に出力軸24が貫通して配設されるとともに、ハイ
ブリッド型車両の左右のホイール20,21に対向する
側に第1、第2駆動軸18,19が貫通して配設され
る。そして、前記ケース31内にはほぼ中央にディファ
レンシャル装置33が、該ディファレンシャル装置33
の左右には複数、例えば一対の第1、第2モータ34,
35が収容される。そのため、該ケース31は所定箇所
で分割され、ボルトによって固定されている。前記第
1、第2モータ34,35のステータ36,37は電機
子鉄心38,39及びコイル41,42から成り、前記
電機子鉄心38,39が前記ケース31の内周壁に固定
されている。
【0016】一方、前記第1、第2モータ34,35の
ロータ43,44は、前記電機子鉄心38,39の径方
向内側に回転自在に配設される永久磁石45,46、及
び該永久磁石45,46を支持する支持体47,48か
ら成り、該支持体47,48が前記ディファレンシャル
装置33によって支持される。すなわち、ディファレン
シャル装置33は、ディファレンシャルケース51、該
ディファレンシャルケース51内を貫通して配設される
ピニオンシャフト52、該ピニオンシャフト52に対し
て回転自在に配設されるピニオン53、及び該ピニオン
53と噛合して配設される第1、第2サイドギヤ54,
55から成っている。
【0017】前記第1、第2サイドギヤ54,55は、
ディファレンシャルケース51に伝達された回転を差動
して、ハイブリッド型車両の左右に延びる第1、第2駆
動軸18,19に伝達する。そして、前記ディファレン
シャルケース51は、前記第1、第2駆動軸18,19
を包囲して延びる筒状部56,57、及び該筒状部5
6,57間の本体部58,59を有しており、該本体部
58,59をボルト60で固定することによって形成さ
れ、前記筒状部56,57で前記支持体47,48を支
持する。
【0018】前記筒状部56,57と支持体47,48
間はスプライン嵌合され、また、筒状部56,57のホ
イール20,21側端部とケース31間にベアリング6
1,62が配設され、ディファレンシャル装置33が回
転自在に支持される。なお、63,64はオイルシール
である。そして、前記筒状部56,57と第1、第2駆
動軸18,19間には適宜量の間隙が設けられていて、
相対回転自在に配設される。したがって、前記ディファ
レンシャル装置33が回転を差動する際には、前記筒状
部56,57に対して第1、第2駆動軸18,19が相
対回転する。
【0019】また、前記ディファレンシャルケース51
の本体部58の外周には、環状の従動側ハイポイドギヤ
65がボルト66によって固定されている。そして、前
記出力軸24の端部に設けられた駆動側ハイポイドギヤ
67と前記従動側ハイポイドギヤ65が噛合し、前記ト
ランスミッション13から出力された回転をディファレ
ンシャル装置33に伝達するようになっている。そのた
め、前記出力軸24はベアリング68,69によってケ
ース31に対して回転自在に支持されている。なお、7
0はオイルシールである。
【0020】前記構成のハイブリッド型車両において、
エンジン11が駆動されると、トランスミッション13
から出力された回転が出力軸24を介して伝達され、前
記駆動側ハイポイドギヤ67及び前記従動側ハイポイド
ギヤ65によって減速されるとともに回転方向が90°
変更される。前記ディファレンシャル装置33は、伝達
された回転を第1、第2サイドギヤ54,55によって
差動し、第1、第2駆動軸18,19に伝達してホイー
ル20,21を回転させる。
【0021】また、第1、第2モータ34,35が駆動
されると、ロータ43,44は回転し、該ロータ43,
44の回転に伴ってディファレンシャルケース51が回
転する。前記ディファレンシャル装置33は、伝達され
た回転を第1、第2サイドギヤ54,55によって差動
し、第1、第2駆動軸18,19に伝達してホイール2
0,21を回転させる。
【0022】このように、第1、第2モータ34,35
の回転は、途中にトランスミッション13や駆動側、従
動側ハイポイドギヤ65,67を介することなく直接デ
ィファレンシャル装置33に伝達されるため、トルクの
伝達効率が向上する。また、左右に第1、第2モータ3
4,35が設けられるため、ベアリング61,62のス
パンを長くすることができ、駆動側、従動側ハイポイド
ギヤ65,67及び第1、第2モータ34,35のセン
タリング精度を向上させることができる。
【0023】さらに、第1、第2モータ34,35によ
って共通のディファレンシャルケース51を回転させる
ようにしているため、第1、第2モータ34,35のい
ずれか一方が故障しても両方のホイール20,21で走
行することができるだけでなく、第1、第2モータ3
4,35を互いに異なる特性のものにした場合に、車速
に応じた最適なトルク分布を得ることができる。
【0024】次に、第2の実施例について説明する。図
4は本発明の第2の実施例を示すハイブリッド型車両に
おける終減速装置・モータ駆動部の断面図である。図に
おいて、31はケースであり、エンジン11(図1)及
びトランスミッション13に対向する側に出力軸24が
貫通して配設されるとともに、ハイブリッド型車両の左
右のホイール20,21に対向する側に第1、第2駆動
軸18,19が貫通して配設される。31aは第1セン
タケース、31bは第2センタケースであり、該第1、
第2センタケース31a,31bの互いに対向する端面
が接合される。31cは前記第1センタケース31aに
接合される第1サイドケース、31dは第2センタケー
ス31bに接合される第2サイドケースである。前記第
1、第2センタケース31a,31bにおける第1、第
2サイドケース31c,31d側の端部には、それぞれ
軸心方向に延びる隔壁73,74が形成される。
【0025】そして、前記第1、第2センタケース31
a,31b間を適宜手段によって接合するとともに、該
第1、第2センタケース31a,31bに対して第1、
第2サイドケース31c,31dをボルト32a,32
bによって接合することによって、前記隔壁73,74
間にディファレンシャル装置室75が、前記隔壁73と
第1サイドケース31c間及び隔壁74と第2サイドケ
ース31d間にモータ室77,78が形成される。そし
て、前記ディファレンシャル装置室75内にはディファ
レンシャル装置33が、前記モータ室77,78内には
複数、例えば一対の第1、第2モータ34,35が収容
される。
【0026】前記第1、第2モータ34,35のステー
タ36,37は電機子鉄心38,39及びコイル41,
42から成り、前記電機子鉄心38,39が前記第1、
第2サイドケース31c,31dの内周壁に固定されて
いる。一方、前記第1、第2モータ34,35のロータ
43,44は、前記電機子鉄心38,39の径方向内側
に回転自在に配設される永久磁石45,46、及び該永
久磁石45,46を支持する支持体47,48から成
り、該支持体47,48が前記第1、第2駆動軸18,
19にスプライン嵌合などによって支持される。
【0027】前記ディファレンシャル装置33は、ディ
ファレンシャルケース51、該ディファレンシャルケー
ス51内を貫通して配設されるピニオンシャフト52、
該ピニオンシャフト52に対して回転自在に配設される
ピニオン53、該ピニオン53と噛合して配設される第
1、第2サイドギヤ54,55から成っている。前記第
1、第2サイドギヤ54,55はディファレンシャルケ
ース51に伝達された回転を差動して、ハイブリッド型
車両の左右に延びる第1、第2駆動軸18,19に伝達
する。そして、ディファレンシャルケース51は、半球
状部88,89を有しており、該半球状部88,89を
ボルト60で固定することによって形成される。前記半
球状部88,89のホイール側端部88a,89aは、
ベアリング80,81を介して前記隔壁73,74に回
転自在に支持される。
【0028】また、前記第1、第2駆動軸18,19
は、ホイール20,21側にベアリング82,83が配
設され、該ベアリング82,83によって第1、第2サ
イドケース31c,31dに回転自在に支持される。な
お、63,64はオイルシールである。そして、前記ホ
イール側端部88a,89aと第1、第2駆動軸18,
19間には適宜量の間隙が設けられていて、相対回転自
在に配設される。したがって、前記ディファレンシャル
装置33が回転を差動する際には、前記ホイール側端部
88a,89aに対して第1、第2駆動軸18,19が
相対回転する。
【0029】また、前記ディファレンシャルケース51
の半球状部88の外周には、環状の従動側ハイポイドギ
ヤ65がボルト66によって固定されている。そして、
前記出力軸24の端部に設けられた駆動側ハイポイドギ
ヤ67と前記従動側ハイポイドギヤ65が噛合し、前記
トランスミッション13から出力された回転をディファ
レンシャル装置33に伝達するようになっている。その
ため、前記出力軸24はベアリング68,69によって
ケース31に対して回転自在に支持されている。なお、
70はオイルシールである。
【0030】前記構成のハイブリッド型車両において、
エンジン11が駆動されると、トランスミッション13
から出力された回転が出力軸24を介して伝達され、前
記駆動側ハイポイドギヤ67及び前記従動側ハイポイド
ギヤ65によって減速されるとともに回転方向が90°
変更される。前記ディファレンシャル装置33は、伝達
された回転を第1、第2サイドギヤ54,55によって
差動し、第1、第2駆動軸18,19に伝達してホイー
ル20,21を回転させる。
【0031】また、第1、第2モータ34,35が駆動
されると、ロータ43,44を介して第1、第2駆動軸
18,19が回転し、ホイール20,21を回転させ
る。このように、第1、第2モータ34,35の回転
は、途中にトランスミッション13、駆動側、従動側ハ
イポイドギヤ65,67、ディファレンシャル装置33
を介することなく直接第1、第2駆動軸18,19に伝
達されるため、トルクの伝達効率が向上する。また、第
1、第2駆動軸18,19に第1、第2モータ34,3
5が設けられるため、従来のディファレンシャル装置3
3をそのまま使用することができるだけでなく、独立し
て駆動することができるため、トラクションコントロー
ルや旋回時の駆動力制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すハイブリッド型車
両の概念図である。
【図2】従来のハイブリッド型車両の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示すハイブリッド型車
両における終減速装置・モータ駆動部の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すハイブリッド型車
両における終減速装置・モータ駆動部の断面図である。
【符号の説明】
11 エンジン 13 トランスミッション 18 第1駆動軸 19 第2駆動軸 20,21 ホイール 24 出力軸 31 ケース 33 ディファレンシャル装置 34 第1モータ 35 第2モータ 51 ディファレンシャルケース

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エンジンと、 (b)該エンジンの回転を変速するトランスミッション
    と、 (c)該トランスミッションの回転を出力する出力軸
    と、 (d)該出力軸にケースを介して接続されるとともに、
    該ケースを介して伝達された回転を差動を許容しなが
    出力するディファレンシャル装置と、 (e)該ディファレンシャル装置から出力された回転を
    ホイールに伝達する二つの駆動軸と、 (f)該各駆動軸に対応させて、それぞれ各駆動軸の径
    方向外方に配設された二つのモータを有するととも
    に、 (g)該各モータは、 前記ディファレンシャル装置のケ
    ースに固定されたロータ、及び該各ロータに対応させて
    車両側に固定されたステータを備えることを特徴とする
    ハイブリッド型車両。
  2. 【請求項2】 (a)エンジンと、 (b)該エンジンの回転を変速するトランスミッション
    と、 (c)該トランスミッションの回転を出力する出力軸
    と、 (d)該出力軸にケースを介して接続されるとともに、
    該ケースを介して伝達された回転を、差動を許容しなが
    ら出力するディファレンシャル装置と、 (e)該ディファレンシャル装置から出力された回転を
    ホイールに伝達する二つの駆動軸と、 (f)該各駆動軸に対応させて、それぞれ各駆動軸の径
    方向外方に配設された二つのモータとを有するととも
    に、 (g)該各モータは、各駆動軸に固定されたロータ、及
    び該各ロータに対応させて車両側に固定されたステータ
    を備えることを特徴とするハイブリッド型車両。
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