JPH1044789A - ハイブリッド型車両 - Google Patents

ハイブリッド型車両

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JPH1044789A
JPH1044789A JP20589296A JP20589296A JPH1044789A JP H1044789 A JPH1044789 A JP H1044789A JP 20589296 A JP20589296 A JP 20589296A JP 20589296 A JP20589296 A JP 20589296A JP H1044789 A JPH1044789 A JP H1044789A
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rotor
brake
casing
transmission shaft
oil
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Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
Yoshinori Miyaishi
善則 宮石
Teru Kamei
輝 亀井
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動装置の軸方向寸法を小さくすることができ
るハイブリッド型車両を提供する。 【解決手段】内燃エンジンと、ケーシング56と、前記
内燃エンジンからの回転を伝達する伝達軸17と、該伝
達軸17に固定されたロータ21、前記ケーシング56
に固定されたステータ22及びコイル23を備えた発電
機16と、電流を供給することによって駆動される電気
モータと、前記ロータ21とケーシング56との間にお
いて係脱自在に配設されたブレーキBとを有する。ま
た、該ブレーキBは、前記ケーシング56の支持部と係
合させられた内側板110、111、及び前記ロータ2
1のリム117と係合させられた外側板109を備え
る。そして、前記支持部の端部には、前記内側板11
0、111を係合させ、かつ、油を径方向外方及び軸方
向に供給するための溝136が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型車
両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃エンジン、電気モータ及び発
電機を備えた駆動装置を搭載したハイブリッド型車両が
提供されている。該ハイブリッド型車両においては、内
燃エンジンだけを駆動するエンジン駆動モード、電気モ
ータだけを駆動するモータ駆動モード、内燃エンジン及
び電気モータを同時に駆動するエンジン・モータ駆動モ
ード、発電機を駆動する発電モード等で前記駆動装置を
作動させることができるようになっている(米国特許第
3566717号明細書参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド型車両においては、発電が不要なとき
に発電機のロータが回転させられると、発電機ロスが発
生してしまう。そこで、発電が不要なときにロータを停
止させることが考えられるが、ロータを停止させようと
するとブレーキが必要になり、駆動装置の軸方向寸法が
その分大きくなってしまう。
【0004】また、フロントエンジンフロントホイール
ドライブ(FF)式のハイブリッド型車両に駆動装置を
搭載した場合、ステアリング角度を十分に採ることがで
きず、ハイブリッド型車両の最小回転半径が大きくなっ
てしまう。そこで、駆動装置の軸方向寸法を小さくする
ために、前記ブレーキを径方向におけるロータより内側
に配設することが考えられるが、発電機のコイル、ブレ
ーキの摩擦板等を冷却するための油路構造が複雑になっ
てしまう。
【0005】本発明は、前記従来のハイブリッド型車両
の問題点を解決して、駆動装置の軸方向寸法を小さくす
ることができ、しかも、油路構造を簡素化することがで
きるハイブリッド型車両を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のハ
イブリッド型車両においては、内燃エンジンと、ケーシ
ングと、前記内燃エンジンからの回転を伝達する伝達軸
と、該伝達軸に固定されたロータ、前記ケーシングに固
定されたステータ及びコイルを備えた発電機と、電流を
供給することによって駆動される電気モータと、前記ロ
ータとケーシングとの間において係脱自在に配設された
ブレーキとを有する。
【0007】また、該ブレーキは、前記ケーシングの支
持部と係合させられた内側板、及び前記ロータのリムと
係合させられた外側板を備える。そして、前記支持部の
端部には、前記内側板を係合させ、かつ、油を径方向外
方及び軸方向に供給するための溝が形成される。本発明
の他のハイブリッド型車両においては、さらに、前記伝
達軸と前記支持部との間にベアリングが配設される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
実施の形態におけるハイブリッド型車両の駆動装置の概
念図である。図において、11は内燃エンジン(E/
G)、12は該内燃エンジン11を駆動することによっ
て発生させられた回転を出力する出力軸、13は該出力
軸12を介して入力された回転に対して変速を行うプラ
ネタリギヤユニット、14は該プラネタリギヤユニット
13における変速後の回転が出力される出力軸、15は
該出力軸14に固定された第1ギヤ、16は伝達軸17
を介して前記プラネタリギヤユニット13と連結された
発電機(G)である。なお、前記出力軸14はスリーブ
形状を有し、前記出力軸12を包囲して配設される。ま
た、前記第1ギヤ15はプラネタリギヤユニット13よ
り内燃エンジン11側に配設される。
【0009】前記プラネタリギヤユニット13は、サン
ギヤS、該サンギヤSと噛(し)合するピニオンP、該
ピニオンPと噛合するリングギヤR、及び前記ピニオン
Pを回転自在に支持するキャリヤCRから成る。また、
前記サンギヤSは前記伝達軸17を介して発電機16
と、リングギヤRは出力軸14を介して第1ギヤ15
と、キャリヤCRは出力軸12を介して内燃エンジン1
1とそれぞれ連結される。
【0010】さらに、前記発電機16は、前記伝達軸1
7に固定され、回転自在に配設されたロータ21、該ロ
ータ21の周囲に配設されたステータ22、及び該ステ
ータ22に巻装されたコイル23から成る。前記発電機
16は、伝達軸17を介して伝達される回転によって電
力を発生させる。前記コイル23は図示しない電源装置
及びバッテリに接続され、該バッテリに電流を供給して
蓄電する。
【0011】また、25は前記内燃エンジン11の軸線
と平行な軸線上に配設され、前記バッテリからの電流を
受けて回転を発生させる電気モータ(M)、26は該電
気モータ25の回転が出力される出力軸、27は該出力
軸26に固定された第2ギヤである。前記電気モータ2
5は、前記出力軸26に固定され、回転自在に配設され
たロータ37、該ロータ37の周囲に配設されたステー
タ38、及び該ステータ38に巻装されたコイル39か
ら成る。前記電気モータ25は、コイル39に供給され
る電流によってトルクを発生させる。そのために、前記
コイル39は前記電源装置及びバッテリに接続され、該
バッテリから電流が供給されるようになっている。
【0012】そして、前記内燃エンジン11と図示しな
い駆動輪とを同じ方向に回転させるために、カウンタシ
ャフト31が配設され、該カウンタシャフト31に第3
ギヤ32が固定される。また、該第3ギヤ32と前記第
1ギヤ15とが、第3ギヤ32と第2ギヤ27とがそれ
ぞれ噛合させられ、前記第1ギヤ15及び第2ギヤ27
の回転が反転されて第3ギヤ32に伝達されるようにな
っている。
【0013】さらに、前記カウンタシャフト31には前
記第3ギヤ32より歯数が少ない第4ギヤ33が固定さ
れる。そして、該第4ギヤ33と噛合させて第5ギヤ3
5が配設され、該第5ギヤ35にディファレンシャル装
置36が固定され、該ディファレンシャル装置36によ
って第5ギヤ35に伝達された回転が分配され、前記駆
動輪に伝達される。
【0014】このように、内燃エンジン11によって発
生させられた回転を第3ギヤ32に伝達することができ
るだけでなく、電気モータ25によって発生させられた
回転を第3ギヤ32に伝達することもできるので、内燃
エンジン11だけを駆動するエンジン駆動モード、電気
モータ25だけを駆動するモータ駆動モード、内燃エン
ジン11及び電気モータ25を駆動するエンジン・モー
タ駆動モード、発電機16を駆動する発電モード等で駆
動装置を作動させることができる。
【0015】また、前記発電機16において発生させら
れる電力を制御することによって、前記伝達軸17の回
転数を制御し、内燃エンジン11及び電気モータ25を
それぞれ最大効率点で駆動することができる。さらに、
発電機16によって内燃エンジン11を始動させること
もできる。次に、前記構成のハイブリッド型車両の詳細
について説明する。
【0016】図3は本発明の実施の形態におけるハイブ
リッド型車両の駆動装置の第1の縦断面図、図4は本発
明の実施の形態におけるハイブリッド型車両の駆動装置
の第2の縦断面図である。図において、12は内燃エン
ジン11(図2)を駆動することによって発生させられ
た回転を出力する出力軸であり、該出力軸12にフライ
ホイール51が固定される。そして、前記出力軸12か
らフライホイール51に伝達された回転は、ダンパ装置
52及び伝動軸53を介してプラネタリギヤユニット1
3に入力される。該プラネタリギヤユニット13は、サ
ンギヤS、該サンギヤSと噛合するピニオンP、該ピニ
オンPと噛合するリングギヤR、及び前記伝動軸53に
固定され、前記ピニオンPを回転自在に支持するキャリ
ヤCRから成る。
【0017】そして、前記伝動軸53の前端 (図におけ
る右端) はベアリング54によってケーシング55に対
し、前記伝動軸53の後端 (図における左端) はベアリ
ング57によって伝達軸17に対し、それぞれ回転自在
に支持される。また、前記伝動軸53の外周には、ベア
リング58によって出力軸14が回転自在に支持され
る。該出力軸14はスリーブ形状を有し、前端がスラス
トベアリング59を介して前記伝動軸53に形成された
フランジ部60に、後端がスラストベアリング61を介
して前記キャリヤCRに当接させられる。
【0018】さらに、前記出力軸14の後端にはリング
ギヤフランジ62が固定され、該リングギヤフランジ6
2に前記リングギヤRが固定される。また、出力軸14
の中央部には第1ギヤ15が固定される。そして、前記
伝達軸17の前端には、前記伝動軸53の後端を収容す
る開口が形成され、該開口内に配設された前記ベアリン
グ57によって前記伝動軸53を回転自在に支持する。
また、伝達軸17は、前端の近傍においてベアリング6
5によってケーシング56に回転自在に支持される。さ
らに、前記伝達軸17は前記ベアリング65より前方に
突出し、突出した部分の外周に前記サンギヤSがスプラ
イン係合させられ、後端の近傍において、ベアリング6
6によってケーシング67に回転自在に支持される。ま
た、前記伝達軸17は前記ベアリング66より後方に突
出し、突出した部分の外周にレゾルバ70が配設され
る。該レゾルバ70は歯車等を介することなく伝達軸1
7と連結されるので、バックラッシュによって位置精度
が低下するのを防止することができる。また、前記レゾ
ルバ70は伝達軸17における発電機16を挟んで内燃
エンジン11と反対側に配設されるので、該レゾルバ7
0を容易に調整したり着脱したりすることができる。
【0019】そして、前記伝達軸17の中央部には発電
機16が配設される。該発電機16は、前記伝達軸17
に固定され、回転自在に配設されたロータ21、該ロー
タ21の周囲に配設され、ケーシング56に固定された
ステータ22、及び該ステータ22に巻装されたコイル
23から成る。また、前記発電機16は磁石式発電機に
よって構成され、ロータ21は永久磁石71のN極とS
極とを交互に配設することによって形成される。そし
て、前記発電機16は伝達軸17を介して伝達される回
転によって電力を発生させる。また、前記コイル23は
図示しない電源装置及びバッテリに接続され、該バッテ
リに電流を供給して蓄電する。
【0020】ところで、前記発電機16による発電が不
要なときにロータ21が回転すると、第1ギヤ15の回
転数がその分低くなるだけでなく、発電機ロスが発生し
てしまう。そこで、ブレーキBを配設し、該ブレーキB
を係合させることによってロータ21を固定し、発電機
ロスが発生するのを防止することができる。このように
して、駆動装置の効率を高くすることができる。そのた
めに、前記ブレーキBは、湿式の多板式ブレーキから成
り、油圧サーボ73を有する。該油圧サーボ73に油圧
を供給してブレーキBを係合させ、油圧サーボ73をド
レーンしてブレーキBを解放することができる。
【0021】また、カウンタシャフト31の前端及び後
端にベアリング75、76が配設され、該ベアリング7
5、76によってカウンタシャフト31はケーシング5
6に回転自在に支持される。そして、前記カウンタシャ
フト31の後端の近傍に第3ギヤ32が固定され、該第
3ギヤ32と前記第1ギヤ15とが噛合させられる。一
方、電気モータ25は、出力軸26に固定され、回転自
在に配設されたロータ37、該ロータ37の周囲に配設
されたステータ38、及び該ステータ38に巻装された
コイル39から成る。そして、前記出力軸26の前端は
ベアリング78によってケーシング55に回転自在に支
持され、出力軸26の後端はベアリング79によってケ
ーシング67に回転自在に支持される。
【0022】また、前記電気モータ25は、コイル39
に供給される電流によって回転を発生させる。そのため
に、前記コイル39は図示しない電源装置及びバッテリ
に接続され、該バッテリから電流が供給されるようにな
っている。なお、前記出力軸26におけるベアリング7
8より内燃エンジン11側にはレゾルバ80が配設され
る。
【0023】そして、出力軸26の前端の近傍に第2ギ
ヤ27が固定され、該第2ギヤ27と前記第3ギヤ32
とが噛合させられる。したがって、前記電気モータ25
によって発生させられた回転は、出力軸26、第2ギヤ
27、第3ギヤ32を介してカウンタシャフト31に伝
達される。さらに、該カウンタシャフト31の前端の近
傍には、カウンタシャフト31と一体的に第4ギヤ33
が形成され、該第4ギヤ33にディファレンシャル装置
36が固定される。該ディファレンシャル装置36は、
前記第5ギヤ35が外周に固定されたディファレンシャ
ルケース81、該ディファレンシャルケース81に固定
されたピニオン軸82、該ピニオン軸82に回転自在に
支持されたピニオン83、及び該ピニオン83と噛合す
る左右のサイドギヤ84から成り、前記第5ギヤ35に
伝達された回転は、分配されてサイドギヤ84に伝達さ
れる。そして、該サイドギヤ84には駆動軸85が固定
され、各サイドギヤ84に分配された回転は図示しない
駆動輪に更に伝達される。
【0024】次に、前記発電機16について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両
の駆動装置の要部拡大図、図5は本発明の実施の形態に
おけるハイブリッド型車両の発電機の側面図、図6は本
発明の実施の形態におけるロータの側面図、図7は本発
明の実施の形態における内側板の支持部を示す図であ
る。
【0025】図において、16はロータ21、ステータ
22及びコイル23を有する発電機であり、前記ロータ
21は、伝達軸17とスプライン係合させられたハブ1
15、該ハブ115から径方向外方に延びる円板状部1
16、該円板状部116の外周縁に形成されたリム11
7、該リム117の外周面に固定された複数の鉄製のプ
レート118、及び該プレート118の外周面の円周方
向における複数箇所に配設された永久磁石71を有す
る。なお、前記プレート118は、両端に配設された鉄
心止め145によってリム117に保持される。また、
前記円板状部116の円周方向における4箇所に穴14
6が形成される。
【0026】そして、径方向における前記リム117よ
り内方にブレーキBが配設される。該ブレーキBは、外
側板109と内側板110、111とを交互に配設する
ことによって形成され、油圧サーボ73に油圧が供給さ
れ、外側板109と内側板110、111とが互いに押
し付けられると係合させられ、油圧サーボ73がドレー
ンされ、外側板109と内側板110、111とが互い
に押し付けられなくなると解放される。
【0027】そのために、ケーシング56の後方部を構
成するリヤケース121において、前記伝達軸17に対
応する部分に支持部としてのスリーブ状のリヤサポート
123が形成される。該リヤサポート123は軸方向に
延び、該リヤサポート123の前端 (図における右端)
の内側には、伝達軸17を支持するベアリング66が、
後端 (図における左端) の内側には、オイルシール12
5が、後端の端面にはレゾルバ70がそれぞれ配設され
る。
【0028】また、前記リヤサポート123の外側に
は、油圧サーボ73のピストン127が進退自在に配設
され、該ピストン127の前方 (図における右方) に
は、前記外側板109及び内側板110、111が配設
される。そして、前記リム117の内周にはスプライン
131が、前記外側板109の外周にはスプライン13
3がそれぞれ形成され、スプライン131とスプライン
133とを噛合させることによって外側板109とリム
117とを係合させることができる。
【0029】また、リヤサポート123の前端には径方
向に延びる複数の溝136が、前記内側板110、11
1の内周には突起138、139がそれぞれ形成され、
該突起138、139を溝136内に挿入することによ
って内側板110、111とリヤサポート123とを係
合させることができる。このように、径方向におけるロ
ータ21より内側にブレーキBが配設されるので、駆動
装置の軸方向寸法を小さくすることができる。したがっ
て、駆動装置を軽量にすることができるだけでなく、コ
ストを低くすることができる。また、FF式のハイブリ
ッド型車両に駆動装置を搭載した場合、ステアリング角
度を十分に採ることができるので、ハイブリッド型車両
の最小回転半径を小さくすることができる。
【0030】さらに、径方向におけるロータ21より内
側にベアリング66が配設されるので、駆動装置の軸方
向寸法を一層小さくすることができる。ところで、前記
発電機16を駆動すると、コイル23が発熱し、発電機
16の効率が低下してしまう。そこで、ケーシング56
の内周面の円周方向における複数箇所に、軸方向に延び
る溝151が形成され、該各溝151に冷却チューブ1
52が配設される。該冷却チューブ152の側壁には、
所定箇所に図示しない油穴が形成され、該油穴から噴射
させられる油によって前記発電機16を外周側から冷却
することができる。
【0031】また、前記発電機16は、内周側からも冷
却されるようになっている。すなわち、前記伝達軸17
には、図示しないオイルポンプから供給された油を駆動
装置の各部分に供給するためのシャフト油路155が形
成され、該シャフト油路155に供給された油は径方向
に延びる油穴156を介して伝達軸17の外側に送ら
れ、リヤサポート123とベアリング66との間に形成
された油室158に供給される。
【0032】前記シャフト油路155には、前記リヤサ
ポート123に形成された油路161からも油が供給さ
れるようになっている。そして、前記ブレーキBが解放
されている場合、前記油室158に供給された油は、前
記ベアリング66を潤滑するとともに、溝136内を径
方向外方に流れ、外側板109と内側板110、111
との間の隙(すき)間に送られ、ブレーキBを冷却す
る。その後、油は、リム117を径方向に貫通する油穴
163を介して溶接溝164に供給され、該溶接溝16
4内を軸方向に流れる。
【0033】次に、溶接溝164内の油は、ロータ21
の両端からロータ21の外に出た後、径方向外方に流
れ、コイル23を冷却する。また、前記溶接溝164に
供給されない油は、リム117に沿って軸方向に流れた
後、リム117の両端から径方向外方に流れ、コイル2
3を冷却する。これに対して、前記ブレーキBが係合さ
せられている場合、前記油室158に供給された油は、
前記ベアリング66を潤滑した後、溝136内を径方向
外方に流れようとするが、外側板109と内側板11
0、111とが密着させられているので、流れが阻止さ
れる。
【0034】したがって、前記ベアリング66を潤滑し
た後、油は、溝136内を軸方向に流れ、外側板109
及び内側板110、111を迂回し、内側板111と円
板状部116との間の空間を通って径方向外方に流れ
る。その後、油は、前記油穴163を介して溶接溝16
4に供給され、該溶接溝164内を軸方向に流れる。次
に、溶接溝164内の油は、ロータ21の両端からロー
タ21の外に出た後、径方向外方に流れ、コイル23を
冷却する。また、前記溶接溝164に供給されない油
は、リム117に沿って軸方向に流れた後、リム117
の両端から径方向外方に流れ、コイル23を冷却する。
【0035】なお、径方向におけるロータ21より内側
に前記ブレーキBが配設されているので、前記ブレーキ
Bが解放されるときに前記油圧サーボ73からドレーン
された油も径方向外方に流れる。したがって、該油によ
ってコイル23を冷却することができる。このように、
前記ブレーキBが解放されている場合には、油を外側板
109と内側板110、111との間の隙間に送ってブ
レーキBを冷却し、その後、コイル23に供給して発電
機16を冷却することができる。
【0036】そして、ブレーキBを係合させる際には、
外側板109と内側板110、111との間の隙間に供
給された油によって摩擦材を滑らせながら係合を行うこ
とができるので、係合ショックが発生するのを抑制する
ことができるだけでなく、係合が終了するまでの相対回
転によって発生させられる熱を除去することもできる。
【0037】また、ブレーキBの係合が終了したときに
は、摩擦材を潤滑する必要がなくなるので、ブレーキB
自体を油路の切換手段として機能させ、油路の切換えを
行うことができる。さらに、ブレーキBが係合させられ
ている場合には、油を外側板109及び内側板110、
111を迂回させ、内側板111と円板状部116との
間の空間を通してコイル23に供給し、発電機16を冷
却することができる。
【0038】また、前記ブレーキBの油圧サーボ73か
らドレーンされた油によって発電機16を冷却すること
ができる。したがって、前記ブレーキBが解放されてい
る場合、油は溝136内を径方向外方に流れ、ブレーキ
Bが係合させられている場合、油は溝136内を軸方向
に流れるようになっているので、ブレーキBが油路の切
換手段として機能する。したがって、複雑な油路構造を
形成する必要がなくなる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ハイブリッド型車両においては、内燃エンジン
と、ケーシングと、前記内燃エンジンからの回転を伝達
する伝達軸と、該伝達軸に固定されたロータ、前記ケー
シングに固定されたステータ及びコイルを備えた発電機
と、電流を供給することによって駆動される電気モータ
と、前記ロータとケーシングとの間において係脱自在に
配設されたブレーキとを有する。
【0040】また、該ブレーキは、前記ケーシングの支
持部と係合させられた内側板、及び前記ロータのリムと
係合させられた外側板を備える。そして、前記支持部の
端部には、前記内側板を係合させ、かつ、油を径方向外
方及び軸方向に供給するための溝が形成される。この場
合、径方向におけるロータより内側にブレーキが配設さ
れるので、駆動装置の軸方向寸法を小さくすることがで
きる。したがって、駆動装置を軽量にすることができる
だけでなく、コストを低くすることができる。また、F
F式のハイブリッド型車両に駆動装置を搭載した場合、
ステアリング角度を十分に採ることができるので、ハイ
ブリッド型車両の最小回転半径を小さくすることができ
る。
【0041】前記支持部の端部には、前記内側板を係合
させ、かつ、油を径方向外方及び軸方向に供給するため
の溝が形成されるので、ブレーキが解放されている場合
は、前記溝を径方向外方に流れた油は、外側板と内側板
との間の隙間に送られ、ブレーキを冷却し、その後、ロ
ータを介してコイルに送られ、コイルを冷却する。そし
て、ブレーキを係合させる際には、外側板と内側板との
間の隙間に供給された油によって摩擦材を滑らせながら
係合を行うことができるので、係合ショックが発生する
のを抑制することができるだけでなく、係合が終了する
までの相対回転によって発生させられる熱を除去するこ
ともできる。
【0042】また、ブレーキの係合が終了したときに
は、摩擦材を潤滑する必要がなくなるので、ブレーキ自
体を油路の切換手段として機能させ、油路の切換えを行
うことができる。さらに、ブレーキが係合させられてい
る場合は、前記溝を軸方向に流れた油は、外側板及び内
側板を迂回して、径方向外方に流れ、ブレーキを冷却
し、その後、ロータを介してコイルに送られ、コイルを
冷却する。
【0043】したがって、ブレーキ及びコイルを冷却す
るために複雑な油路構造を形成する必要がなくなる。本
発明の他のハイブリッド型車両においては、さらに、前
記伝達軸と前記支持部との間にベアリングが配設され
る。この場合、径方向におけるロータより内側にベアリ
ングが配設されるので、駆動装置の軸方向寸法を一層小
さくすることができる。
【0044】また、ベアリングを潤滑した後の油を、支
持部の溝を介して径方向外方及び軸方向に供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の要部拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の第1の縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の第2の縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の発電機の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるロータの側面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態における内側板の支持部を
示す図である。
【符号の説明】
11 内燃エンジン 16 発電機 17 伝達軸 21、37 ロータ 22、38 ステータ 23、39 コイル 25 電気モータ 55、56、67 ケーシング 66 ベアリング 109 外側板 110、111 内側板 117 リム 136 溝 B ブレーキ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンと、ケーシングと、前記内
    燃エンジンからの回転を伝達する伝達軸と、該伝達軸に
    固定されたロータ、前記ケーシングに固定されたステー
    タ及びコイルを備えた発電機と、電流を供給することに
    よって駆動される電気モータと、前記ロータとケーシン
    グとの間において係脱自在に配設されたブレーキとを有
    するとともに、該ブレーキは、前記ケーシングの支持部
    と係合させられた内側板、及び前記ロータのリムと係合
    させられた外側板を備え、前記支持部の端部には、前記
    内側板を係合させ、かつ、油を径方向外方及び軸方向に
    供給するための溝が形成されることを特徴とするハイブ
    リッド型車両。
  2. 【請求項2】 前記伝達軸と前記支持部との間にベアリ
    ングが配設される請求項1に記載のハイブリッド型車
    両。
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