JP6994339B2 - 吸液紙及びその製造方法 - Google Patents

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Description

生鮮食料品を取り扱う店舗や厨房等において食材に付着した汚れの拭き取り、食材の水切り、食材から浸出するドリップの拭き取り、食材保管時に食材を包み保護する用途などに用いられる、厨房用ペーパー、厨房用清拭紙などとも称される吸液紙に関する。
生鮮食料品を取り扱う店舗や厨房等において、食材に付着した汚れの拭き取り、食材の水切り、食材から浸出するドリップの拭き取り、食材保管時に食材を包み保護する用途などに用いられる厨房用ペーパー等とも称される吸液紙がある。
この吸液紙は、繊維原料がパルプのみのもの、パルプと化学繊維との混合品、化学繊維のみのものがあり、また、抄紙による紙と、不織布態様のものがあるが、パルプのみを原料とし、湿式抄紙法により製造される「紙」であるものが安価で市場にもっとも多く流通している。そして、この吸液紙は、業務用が主であることから安価であることが求められるとともに、さらに他の拭き取りや水分などの液体の吸収用途に用いられる紙と異なり、高い強度と、生鮮食料品を包んで保管する際にその生鮮食料品の鮮度ができるかぎり保持されることが求められる。
従来の一般的な吸液紙は、ドライクレープ法により抄紙した坪量が40~50g/m2程度の比較的高坪量の1プライのエンボス無又はエンボス有のものが主流である。高坪量にすることで液吸収性を高め、さらに、エンボス加工によるしっかりとした凹凸を形成して食材との接触面積を低下させて、生鮮食料品の鮮度を保持する。
しかしながら、従来の吸液紙は、高坪量であるものの1プライでエンボス加工により圧がかけられているため吸液速度が遅く、また、液保持性や吸液量についても十分でない場合があった。また、吸液時にクレープが伸びてエンボス加工による凹凸の高低差が少なくなり、生鮮食料品との接触面積が増加して鮮度保持性が低下することがあった。他方で、家庭用のキッチンペーパーには、吸液性が高いものがあるが、強度が十分ではなく、吸液紙として使用することは難しい。特に、ドリップ吸収や水切りの際に破れやすい。
特許第5755464号公報
そこで、本発明の主たる課題は、強度が高く、吸液速度が速く、液保持性に優れ、さらに吸液量が多く、しかも、吸液時に嵩高さが維持され、食材との剥離性がよく鮮度保持性にも優れる吸液紙及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段及びそれらの作用効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
繊維原料が湿式抄紙されてなる吸液紙であって、
構成繊維に針葉樹クラフトパルプを40質量%以上含み、
2プライで各プライにエンボス加工による凹凸が形成され、
1プライ当たりの坪量が25~35g/m2であり、
比容積が8.0~15.0cm3/gであり、
縦方向の湿潤引張強度が850~1350cNであり、
横方向の湿潤引張強度が600~1200cNであり、
縦方向の引裂き強度が600~1000cNであり、
横方向の引裂き強度が800~1200cNであり、
ウェットクレープ法により形成されたクレープを有し、
かつ、10~50線/インチのバルキーワイヤーのメッシュ痕を有する、
ことを特徴とする吸液紙。
〔請求項2記載の発明〕
繊維原料として針葉樹クラフトパルプを40質量%以上含む抄紙原料から湿紙を形成する工程と、
この湿紙をクレープ率5~25%でウェットクレープを施しつつ10~50線/インチのバルキーワイヤー上に移す工程と、
バルキーワイヤー上の湿紙にバルキーワイヤーのメッシュ痕を形成する工程と、
バルキーワイヤーのメッシュ痕を有する湿紙をドライヤーで乾燥する工程と、
ドライヤーで乾燥された乾紙をエンボス加工する工程と、
エンボス加工された乾紙同士を積層して接着する工程と、を経て、
1プライ当たりの坪量が25~35g/m 2 であり、
比容積が8.0~15.0cm 3 /gであり、
縦方向の湿潤引張強度が850~1350cNであり、
横方向の湿潤引張強度が600~1200cNであり、
縦方向の引裂き強度が600~1000cNであり、
横方向の引裂き強度が800~1200cNである、
2プライの吸液紙とする、ことを特徴とする吸液紙の製造方法。
本発明によれば、強度が高く、吸液速度が速く、液保持性に優れ、さらに吸液量が多く、しかも、吸液時に嵩高さが維持され、食材との剥離性がよく鮮度保持性にも優れる吸液紙及びその製造方法が提供される。
実施例1の吸液前後の紙面の様子を示す図であり、かつ、本発明に係るバルキーワイヤーのメッシュ痕を説明するための図である。 従来品の吸液前後の紙面の様子を示す図である。 本発明に係る吸液紙の製造工程を説明するための図である。 実施例2に係る試料の吸液前後の紙面の様子を示す図である。 比較例1に係る試料の吸液前後の紙面の様子を示す図である。 比較例2に係る試料の吸液前後の紙面の様子を示す図である。 比較例3に係る試料の吸液前後の紙面の様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図1を参照しながら説明する。
本発明に係る吸液紙は、生鮮食料品を取り扱う店舗や厨房等において食材に付着した汚れの拭き取り、食材の水切り、食材から浸出するドリップの拭き取り、食材保管時に食材を包み保護する用途などに用いられる厨房用ペーパー等とも称されるものである。
特に本発明に係る吸液紙は、例えば、野菜、鮮魚、刺身用のブロック(サク)、ブロック肉などを一時的に保管するためにこれらの食材を包んだ際に、食材の乾燥防止、食材からのドリップ(浸出液)の吸収などが行なわれるとともに、食材との接触面積が少ない状態が維持されて、食材の鮮度が保持されるように機能する。
本発明に係る吸液紙は、湿式抄紙法により抄紙された所謂「紙」であり、不織布は含まれない。また、本発明に係る吸液紙は、構成繊維の少なくとも98質量%がパルプ繊維からなるものであり、特には100質量%がパルプ繊維からなるものである。パルプ繊維が100質量%であると通常の湿式抄紙法によって抄紙することが容易となり、本発明の作用効果を発現させることができる。但し湿式抄紙が可能な範囲で2質量%未満程度であれば化学繊維などを含ませることができる。
そして、本発明に係る吸液紙では、繊維原料中の40質量%以上が針葉樹クラフトパルプである。針葉樹クラフトパルプは、繊維長が長くコシが発現しやすく、また繊維に沿って素早く水分を拡散吸収させやすい。本発明に係る吸液紙では、繊維原料の100質量%がパルプ繊維であり、その40質量%以上が針葉樹クラフトパルプで構成されているものが最も望ましい。針葉樹クラフトパルプの割合が40質量%以上であると食材からのドリップの吸収性に優れるとともに、ドリップを吸収してもへたらない適度なコシが発現できるようになる。なお、本発明に係る吸液紙は、食材に触れる用途に用いられることから古紙パルプは含まない。
本発明に係る吸液紙における針葉樹クラフトパルプ以外のパルプ繊維としては、広葉樹クラフトパルプ、広葉樹未晒しパルプを用いることができる。なかでも、リグニン等の親油性の高い物質を含まず白色性としなやかさに優れる広葉樹クラフトパルプが望ましい。特に、本発明に係る吸液紙では、構成繊維が、針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプからなるのが望ましい。さらに、その比率は、針葉樹クラフトパルプ:広葉樹クラフトパルプが55:45~65:35であるのが望ましい。この範囲であると針葉樹クラフトパルプによるコシと素早い吸水性、広葉樹クラフトパルプによるしなやかさのバランスがバランス良く発揮され、特に食材を包む際における食材への追従性、使用者の取り扱い性に優れたものとなる。
他方、本発明の吸液紙は、プライ数は2プライであり、1プライ当たりの坪量が25~35g/m2である。従来一般市販の吸液紙の坪量が40~50g/m2であることと比較すると、1プライ同士を比較すると本発明に係る吸液紙は、非常に低坪量である。本発明に係る吸液紙は、このような低坪量であるため紙面がしなやかで液の浸透性に優れる。特に2プライ構造では各プライ間に空隙が形成されるため、液が浸透しやすい。しかも、本発明に係る吸液紙は、各プライにエンボス加工による凹凸が形成されているためプライ間の空隙が大きく液保持性に優れ、しかも吸水量や吸油量にも優れる。なお、本発明に係る坪量は、JIS P 8124(1998)に基づいて測定した値である。但し、1プライ当たりの坪量は、2プライで測定してプライ数の「2」で除した値である。また、本発明の吸収紙では、プライ同士を接着する接着糊が付与されていてもよいが、糊量は無視して測定する。
本発明に係る吸液紙のエンボス加工による凹凸のパターンは、特に限定されるものではない。既知のエンボスパターンを採用することができる。但し、好適なエンボス加工による凹凸パターンは、次のものである、凸部の形状は、深さ0.2~2.0mmであり、その一つの大きさは面積0.5~40mm2であり、また、エンボス密度は、10~50個/cm2である。なお、エンボスの深さ、面積及び密度については、株式会社キーエンス社製のワンショット3D形状測定機VR-3200又はその相当品を使用して測定した値である。上記のエンボスパターンであれば、効果が非常に発現しやすい。また、エンボス加工による凹凸が形成された各プライにおける積層態様は、エンボス加工によって形成された凸部同士が対面するように積層されている。なお、凸部の頂部同士が接するようにして積層するいわゆるティップ トゥ ティップ(TIP TO TIP)の形態であってもよいし、一方の原紙の凸部の頂部が他方の原紙の凸部ではない位置に接するようにして積層するネステッド(NESTED)の形態であってもよい。好ましくは、嵩高となるティップ トゥ ティップ(TIP TO TIP)の形態である。また、両原紙は公知の接着剤によって接着されていてもよい。但し、食材に触れる用途に用いることが可能なものである。
本発明に係る吸液紙は、特にその比容積が、8.0~15.0cm3/gである。好ましく10.0~14.0cm3/gである。比容積の値が大きいほど繊維間の空隙が大きく、吸液保持量が高い。本発明に係る吸液紙は、これまでにない原料パルプ繊維1g当たり8.0~15.0cm3という高い比容積を有する。本発明にかかる吸液紙は、極めてポーラスな構造である。これは、後述のメッシュ痕及びウェットクレープの形成に起因すると考えらえる。また、高い比容積は、厚み方向にもシートの均質性が確保され、品質も良いものとなる。この特徴的な高い比容積は、後述の製造方法により達成することが可能である。比容積は、紙厚〔μm〕を坪量〔g/m2〕により除した値〔cm3/g〕である。
他方、本発明に係る吸液紙の紙厚は、坪量との関係で比容積を達成できる範囲で適宜に調整すればよい。紙厚は、200μm以上あれば嵩高で薄さを感じないものとなる。なお、比容積を算出するための紙厚は、JIS P 8118(1998)の条件下で、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所)を用いて測定した値とする。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリがないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと紙面に対し垂直に下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径30mmの平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
また、本発明に係る吸液紙は、縦方向の湿潤引張強度が850~1350cNであり、横方向の湿潤引張強度が600~1200cNである。より好ましくは、縦方向の湿潤引張強度が1000~1300cNであり、横方向の湿潤引張強度が700~1000cNである。本発明に係る湿潤引張強度は、JIS P 8135(1998)に基づいて測定した値を言う。なお、試験片は、長手方向長さ150mm、短手方向長さ25mmの短冊形状に裁断したものとした。本発明に係る吸液紙の湿潤引張強度は非常に高く、ドリップ吸収時においても極めて高い強度を有するが、しなやかさがある。本発明に係る吸液紙は、2プライであるため各層の湿潤引張強度を高めるようにしても、各層の坪量が低いためしなやかさ失われ難い。特にこの種の吸液紙は、濡れた手で取り扱うことも多いため、しなやかさと高い湿潤時の強度は、作業性において優れたものとなる。本発明に係る吸液紙は、特に上記の高い比容積であってポーラスな構造を有しつつも高い湿潤引張強度となっている。湿潤引張強度は、湿潤紙力剤等によって調整することができる。
他方、本発明に係る吸液紙は、縦方向の引裂き強度が600~1000cNであり、横方向の引裂き強度が800~1200cNである。吸液紙は、業務用に用いられることが多く、ミシン目のような部分を有さず、ロール状に巻かれた状態から適宜の長さを引き出したのち引裂いて使用するのが一般的である。上記の引裂き強度であれば使用時に意図して引裂きやすく、しかも通常の使用態様では破れることがない高い強度である。引裂き強度は、乾燥紙力剤等によって調整することができる。引裂き試験は、JIS P8116(エルメンドルフ形印列試験方法)に基づいて測定した値である。試験片の長さは、振り子で引き裂かれる長さが43mm、幅は76mmとし、2プライ1組品は2組重ねて、1プライ1組品は4枚重ねて測定した。
ここで、本発明に係る吸液紙は、吸水量が400~650g/m2であるのが望ましい。この吸水量は従来の吸液紙に比して非常に高い。本発明に係る構造の吸液紙であれば十分にこの範囲とすることができる。本発明の吸液紙は、2プライ構造に加えて各プライにエンボスを施すことでこのような高い吸水量が達成される。さらに、本発明に係る吸液紙は、このような高吸水量を達成しながら、後述するメッシュ痕とウェットクレープによりエンボス加工の凹凸が消失しがたく、鮮度保持性に極めて優れたものとなる。この吸水量は、下記の手順で測定した値である。吸水量は、試験片を縦100mm×横100mm(縦横誤差各±1mm)に裁断し試験片を用意し重量を測る。パンに深さ20mmになるように蒸留水を入れ、裁断した試験片を紙面の上まで蒸留水を浸漬させ、次いで、蒸留水中から引き上げて30秒後の重量を測定する。1つの試験片について5回の測定を行い、その平均値を測定値とする。吸水量=〔(吸水後の重量)-(吸水前の重量)〕×100(単位:g/m2
他方、本発明に係る吸液紙は、吸油量が550~850g/m2であるのが望ましい。この吸油量は従来の吸液紙に比して非常に高い。本発明の吸液紙は、吸水量と同様の仕組み、すなわち2プライ構造に加えて各プライにエンボスを施すことで高い吸油量となっている。なお、この吸油量は、下記の手順で測定した値である。吸油量は、試験片を縦100mm×横100mm(縦横誤差各±1mm)に裁断し試験片を用意し重量を測る。パンに深さ20mmになるようにサラダオイル(日清オイリオグループ株式会社製 日清サラダ油)を入れ、裁断した試験片を紙面の上までサラダオイルを浸漬させ、次いで、サラダオイル中から引き上げて30秒後の重量を測定する。1つの試験片について5回の測定を行い、その平均値を測定値とする。吸油量=〔(吸油後の重量)-(吸油前の重量)〕×100(単位:g/m2
他方、本発明に係る吸液紙は、ウェットクレープ法により形成されたクレープを有する。ウェットクレープ法によるクレープ(以下、単にウェットクレープとも言う)は、湿紙の状態で形成されるクレープであり、液体を吸収した際にもクレープが伸びがたい性質を有する。本発明に係る吸液紙では、ウェットクレープを有することにより、食材のドリップを吸収した際においてもクレープが伸びがたく表面に微細なクレープによる凹凸が維持されるやすい。このため食材を包んで保管する際に、食材からドリップが浸出してそれを吸収した際にもクレープが伸び難く、凹凸が維持されやすいため食材との接触面積が高くなりづらく鮮度保持性が高まる。また、クレープが維持されやすいためエンボス加工によって形成される凹凸の高さも低下しがたい。
さらに、本発明の吸液紙は、10~50線/インチのバルキーワイヤーのメッシュ痕を有する。より好適には、15~20線/インチのバルキーワイヤーのメッシュ痕を有する。バルキーワイヤーは、湿式抄紙において湿紙を移送するために用いられる抄紙網の一態様であり、特に、10~50線/インチのバルキーワイヤーは比較的疎である。本発明者等は、バルキーワイヤーによるメッシュ痕を紙に形成するとともに、高い比容積とすることで、食材を包んで保管する際に、食材からドリップが浸出してそれを吸収した際に、ウェットクレープの作用と相まって紙面の凹凸が確実に維持されて高い鮮度保持機能が発揮される。ここで、本発明の吸液紙における特徴的なバルキーワイヤーのメッシュ痕は、図1(A)に本発明に係る吸液紙の紙面の拡大図を示すように、表面に各ワイヤーの跡が形成されるだけでなく、ワイヤー間に存在する孔に対応する位置に繊維が非常に疎な穴のようにも見える部分が規則的に形成される(図中、バルキーワイヤーの概ねのワイヤー位置の一部をBWとして示す)。このメッシュ痕は、後述の製造方法により形成することができる。そして、本発明におけるメッシュ痕は、図1(B)に吸水時における紙面の拡大図を示すように、湿潤状態においても維持される。つまり、本発明の吸液紙は、低坪量の表裏の各プライでポーラスな構造で高いドリップの吸収性を確保しながらも、ウェットクレープとメッシュ痕によって紙面がへたり難く紙面の凹凸が維持されやすいとともに、十分に吸液された後においてもメッシュ痕が維持されることによって食材に対する過度にシートが貼りつくことがなく、適度な接触性が維持され、高い鮮度保持機能が確保される。また、吸液紙は、上記ドリップの吸収以外にも汚れの清拭などにも用いられ、このような用途ではエンボス加工による凹凸が優れた作用を発揮する。また、エンボス加工及びメッシュ痕により、食材からの剥離性が高まる効果がある。エンボス加工によって凹凸が形成されても本発明の鮮度保持機能を阻害することもないし、むしろより相乗の効果となる。さらに、本発明に係る吸液紙は、2プライで各プライにエンボス加工による凹凸を形成したものとしたため、プライ間に液が保持されるため、吸水量、吸油量が非常に高い。さらに、2プライとして1プライ当たりの坪量が低く、比容積が各段に高いため吸水速度及び吸油速度も極めて速い。
なお、比較のために図2に一般的なドライクレープ紙にエンボス加工による凹凸を形成しただけの従来の吸液紙の表面の拡大図を示す。図2の(A)が乾燥時、(B)が吸水時である。図2の(A)、(B)を比較するとエンボス加工による凹凸が吸水によって失われるとともに、特に吸水時は平坦になり食材等に張り付きやすくなってしまっている。
次いで、本発明に係る吸液紙の製造方法を図3を参照しながら説明する。図3は、抄紙設備X1の概略図である。本発明では、抄紙原料を抄紙網10上に吐出して湿紙W1を形成する湿紙形成工程P1と、この湿紙W1を搬送する過程で湿紙の脱水を行なう脱水工程P2と、前記脱水工程P2を経た湿紙W2をロール20に移行しロール20上の湿紙W3をブレード40により引き剥がしてウェットクレープを施すとともに、バルキーワイヤー50上に移行するウェットクレープ付与工程P3と、前記バルキーワイヤー50上の湿紙W4をヤンキードライヤー60に押しつけてメッシュ痕を形成するとともにヤンキードライヤー60上に移行させる工程P4と、移行された湿紙W4をヤンキードライヤーで乾燥する工程と、を有している。以下、各工程等について詳述する。
本発明にかかる抄紙原料は、本発明の吸液紙の構成繊維を繊維原料とするパルプスラリーであり、このパルプスラリーには、既知の方法により適宜の薬剤等が添加して調整することができる。本発明に係る吸液紙のパルプスラリーのフリーネスは、480~588cc(CSF:カナディアンスタンダードフリーネス)であるのが望ましい。この数値は、一般的な吸液シートを製造する際の数値よりも高い数値であり、脱水性が高いものである。
また、本発明に係る吸液紙の高い湿潤引張強度とするためにパルプスラリー中に湿潤紙力剤を添加する。その添加量は、抄紙設備及び構成繊維比にもよるが、15~30kg/パルプtであるのが望ましい。また、乾燥紙力剤についても10~30kg/パルプt添加するのが望ましい。これらの紙力剤の使用により所望の紙力に調整しやすくなる。なお、紙力剤は公知のなかから適宜選択することができる。
本発明に係る吸液紙を製造するには、本発明に係る業務用清拭の坪量となる量の上記抄紙原料をインレット1から抄紙網10上に吐出して湿紙W1を形成する。そして、この抄紙網10上で前記湿紙W1の脱水(脱水工程)を行う。本発明に係る製造方法においては、この抄紙網10上で脱水をするにあたってプレスロールなどを用いず紙層を潰さないことが望ましい。比較的高いフリーネスの抄紙原料をプレスすることなく脱水することで湿紙W1の厚みを十分に確保しつつ脱水する。このようにすることで高い比容積を確保でき、またメッシュ痕が形成されやすくなる。
次いで、湿紙W1は、抄紙網からロール20にピックアップし、ロール20からブレード40により引き剥がしつつバルキーワイヤー50に移送する。ここで、本発明に係る吸液紙では、高い比容積とバルキーワイヤーのメッシュ痕の形成を確実にするために上記抄紙網10での脱水をやや高めにして適度に水を含んだ状態で湿紙をバルキーワイヤーに移送するのが望ましい。ここで、本発明におけるウェットクレープ付与時の好ましいクレープ率は5~25%である。クレープ率が5%未満では吸水性、吸油性向上の効果が少なく、かつ嵩がでない。25%超では湿潤状態での引張り強度が低下し剥離強度に劣る。なお、本実施形態では、クレープ率は、下記のように算出することができる。クレープ率:{(ヤンキードライヤーの周速 図3の60)-(ロールの周速 図3の20)}/(ヤンキードライヤーの周速)×100。
バルキーワイヤー50上に移行した湿紙W3は、バルキーワイヤー50を移送する過程でその接触面に各ワイヤーの跡が形成される。定かではないが、ワイヤー間の隙間からの脱水によっても繊維が疎な部分が形成されると推測される。 次いで、バルキーワイヤー50から湿紙W4をヤンキードライヤー60上に移行する。この移行の際に、バルキーワイヤー50をヤンキードライヤー60に押しつけるようにして移行させる。バルキーワイヤー50の表面の規則正しい凹凸が湿紙W4の表面に転写されるとともに繊維が疎な穴部分が形成され固定される。ここでの移送は一つのタッチロール55によってバルキーワイヤー50をヤンキードライヤー60に押しつけて行なうのが望ましい。タッチロール55を一つとすることでバルキーワイヤー50の吸液シートの内部構造の改質、表面構造の改質を好適に行なわれ、また、嵩の低下を防止できる。
ここで、本発明の用いるバルキーワイヤー50は10~50メッシュ(線/インチ)である。バルキーワイヤー50を構成するワイヤーの太さは0.5mmφ程度である。なお、バルキーワイヤー50によって付与される湿紙の凹凸差(頂部と底部との差)は0.4~1.0mmとするのが望ましい。これは、バルキーワイヤー50の表面構成とヤンキードライヤー60への接触圧、湿紙W4の厚さ、水分率等により調整する。
このように、嵩高でやや高水分の湿紙をバルキーワイヤー50を介してヤンキードライヤー60に湿紙W4を移行させることでメッシュ痕が形成される。
ヤンキードライヤー60に移行された湿紙W4は、ヤンキードライヤー表面に付着して搬送される課程で乾燥され、その後にヤンキードライヤー60からブレード61により剥がされ、適宜巻き取り工程を経て本発明にかかる吸液紙の原紙Tとされる。なお、ヤンキードライヤー60からシートW6をブレード61により剥がすようにするが、かかるブレード61はヤンキードライヤー60からシートW4を引き剥がす単なるきっかけとするものであり、この引き剥がし時には所謂ドライクレープは付与されないか、ほとんど製造される吸液シートの伸びに影響がしない程度しか付与されない。これは、前段のウェットクレープとバルキーワイヤーのメッシュ痕によって、シートW4の表面には既に凹凸があり、ヤンキードライヤーへの接着力が低下されていることによる。もちろん、ヤンキードライヤーとその後段の巻き取り手段との速度を意図的に調整して過度のドライクレープが付与されないように調整をすることもできる。
このようにして得られた原紙Tは、さらにエンボス加工工程に移行してエンボス加工を行なう。エンボス加工は、公知のスチールラバー式のエンボス加工により行なうことができる。エンボス加工による凹凸のパターンは上記のとおりである。本発明に係る吸液紙は、2プライであって各プライにエンボス加工による凹凸が形成されているものである。したがって、本発明に係る吸液紙の製造では、エンボス加工により凹凸が形成された複数の原紙T同士を積層する工程を有する。エンボス加工装置には、二枚の連続シートに対して各々エンボス加工を施し、その後、積層して一枚に張り合わせる機能を有するものがある。本発明に係る吸液紙の製造では、そのように積層することができる。なお、積層態様としては、エンボス加工によって形成された凸部同士が対面するように張り合わせる。このとき、凸部の頂部同士が接するようにして積層していわゆるティップ トゥ ティップ(TIP TO TIP)の形態としてもよいし、一方の原紙の凸部の頂部が他方の原紙の凸部ではない位置に接するようにして積層してネステッド(NESTED)の形態としてもよい。好ましくは、嵩高となるティップ トゥ ティップ(TIP TO TIP)の形態とする。また、エンボス加工によって形成した凹凸の凸部の頂部に接着剤を付与して各プライとなる原紙同士を接着してもよい。
かくして形成された、原紙T同士を積層した吸液紙は、その後に、公知の方法によって適宜にロール状の製品にするなどして市販に供される態様とする。
本発明に係る実施例と、その比較例を作成し各物性値を測定し、さらに紙質について試験を行った。各例に係る物性値、組成値及び試験結果は表1に示す。また、実施例1の吸水前後の写真を図1に、従来例の吸水前後の写真を図2に、実施例2の吸水前後の写真を図4に、比較例1の吸水前後の写真を図5に、比較例2の吸水前後の写真を図6に、比較例3の吸水前後の写真を図7に、それぞれ示す。
なお、湿潤引張強度などその測定方法について既に述べたものについてはその測定方法にしたがって測定した。また、表中の吸水速度は、次のようにして測定した。試験片として100mm×100mmの寸法に断裁した試験片、錘(直径82mm、厚み10mm、重さ59gの円形、材質アクリル、円形の中央部に直径20mmの孔を有する)、プラスチック製の板を用意する。次に、プラスチック製の板の上に試験片を載せ、さらに、試験片の中央に錘を載せる。その後、ピペットで1mLの蒸留水を錘の孔から滴下する。試験片に接触した瞬間から、蒸留水が完全に吸収されて紙表面の反射が消えるまでの時間(秒)を吸水速度とした。
吸油速度は、上記吸水速度の測定と同様にして、蒸留水をサラダオイル(日清オイリオグループ株式会社製 日清サラダ油)に変更して試験した。
油の戻り量は、バットの上に試験片(10cm×10cm)を置き、試験片の上に中央に孔(φ20mm)の空いたφ80mmのアクリル板(120g)を載せ、アクリル板の前記孔から油を1cc流し込み、試験片に油が吸収された後、さらに1分間経過後に、アクリル板、試験片の順に分離し、バットとアクリル板に付着している油をワイプにて拭き取り、拭き取りの前後のワイプの質量差を算出し、試験片からアクリル板、バットに移った油の量を測定した。
冷凍保存時の剥がしやすさは、食材(豚肉ブロック150g)を試験片で包み冷凍庫(-18℃)にて保管して冷凍保存した後、試験片で包んだ状態のまま食材を25℃で3時間解凍し、その後に試験片を食材から剥離する操作をした際の状況を以下のように判断した。〇:スムーズに剥離することができた、△:ゆっくりと剥離しないと試験片が破れる、×:試験片が破れた。
食材への張り付きは、食材(マグロ刺身)を試験片で包み、バットの上に置き、樹脂製フィルムでラップして冷蔵庫(5℃)にて保存した試料を作成し、その試料を用いて、次のように判断した。1:食材に張り付いて試験片が破れる、2:食材にシートが残る、3:使用上問題ないが剥がしにくい、4:剥がしやすい、5:非常に剥がしやすい。
食材の鮮度保持性は、食材(マグロ刺身)を試験片で包み、バットの上に置き、樹脂製フィルムでラップして冷蔵庫(5℃)にて保存した試料を作成し、その試料に係る食材の色を目視にて確認した。評価は、1:明らかに変色する、2:部分的に変色する。3:使用上問題ないが変色が見られる、4:鮮度劣化はほぼ感じられない、5:鮮度劣化は見られない。
Figure 0006994339000001
まず、本発明に係る実施例1及び実施例2と従来例及び比較例1、2とを対比してみると、両実施例は、1プライの従来例及び比較例1、2に比して、吸水量、吸油量、吸水速度、吸油速度といった吸液性において格段に優れる。また、油の戻り量から液保持性にも優れる。さらに、冷凍保存時の剥がしやすさ、食材への張り付き、食材の鮮度保持性についても優れる。
また、2プライ同士の比較例3と対比してみると、両実施例は、比較例3に比して、油の戻り量と、冷凍保存時の剥がしやすさ、食材への張り付き、食材の鮮度保持性において優れる。比較例3は、坪量、比容積につては両実施例とほぼ同様であり、湿潤紙力剤も用いている。また、針葉樹クラフトパルプの割合が実施例よりも高くエンボス加工による凹凸形成の面では優れる紙質である。しかし、湿潤引張強度は縦方向は高いが、横方向において低い。また、油の戻り量と、冷凍保存時の剥がしやすさ、食材への張り付き、食材の鮮度保持性において実施例よりも劣る結果である。実施例と比較例3との相違は、実施例がメッシュ痕を有しウェットクレープ法によるものであるのに対して、比較例3はドライクレープ法によるという点である。すなわち、実施例は、メッシュ痕を有しウェットクレープ法での抄紙であることにより、上記の結果が得らえたのである。
以上の試験の結果より、本発明の吸液紙は、強度が高く、吸液速度が速く、液保持性に優れ、さらに吸液量が多く、しかも、吸液時に嵩高さが維持され、食材との剥離性がよく鮮度保持性にも優れる吸液紙である。
X1…抄紙設備、1…インレット、10…抄紙網、W1~W4…湿紙、T…原紙、P1…湿紙形成工程、P2…脱水工程、P3…ウェットクレープ付与工程、P4…バルキーワイヤーからヤンキードライヤーへの移行工程、20…ロール、40…ブレード、50…バルキーワイヤー、55…タッチロール、60…ヤンキードライヤー、61…ブレード、BW…バルキーワイヤー位置、70,170…エンボス。

Claims (2)

  1. 繊維原料が湿式抄紙されてなる吸液紙であって、
    構成繊維に針葉樹クラフトパルプを40質量%以上含み、
    2プライで各プライにエンボス加工による凹凸が形成され、
    1プライ当たりの坪量が25~35g/m2であり、
    比容積が8.0~15.0cm3/gであり、
    縦方向の湿潤引張強度が850~1350cNであり、
    横方向の湿潤引張強度が600~1200cNであり、
    縦方向の引裂き強度が600~1000cNであり、
    横方向の引裂き強度が800~1200cNであり、
    ウェットクレープ法により形成されたクレープを有し、
    かつ、10~50線/インチのバルキーワイヤーのメッシュ痕を有する、
    ことを特徴とする吸液紙。
  2. 繊維原料として針葉樹クラフトパルプを40質量%以上含む抄紙原料から湿紙を形成する工程と、
    この湿紙をクレープ率5~25%でウェットクレープを施しつつ10~50線/インチのバルキーワイヤー上に移す工程と、
    バルキーワイヤー上の湿紙にバルキーワイヤーのメッシュ痕を形成する工程と、
    バルキーワイヤーのメッシュ痕を有する湿紙をドライヤーで乾燥する工程と、
    ドライヤーで乾燥された乾紙をエンボス加工する工程と、
    エンボス加工された乾紙同士を積層して接着する工程と、を経て、
    1プライ当たりの坪量が25~35g/m 2 であり、
    比容積が8.0~15.0cm 3 /gであり、
    縦方向の湿潤引張強度が850~1350cNであり、
    横方向の湿潤引張強度が600~1200cNであり、
    縦方向の引裂き強度が600~1000cNであり、
    横方向の引裂き強度が800~1200cNである、
    2プライの吸液紙とする、ことを特徴とする吸液紙の製造方法。
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