JP6992455B2 - 現金処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、現金処理機に関する。
例えば、流通機関の比較的大型な店舗のバックヤードや、金融機関の支店の窓口カウンタ内部、その他に、現金の入出金等の処理を行う現金処理機が設置されている。ここでは、現金処理機が流通機関の比較的大型な店舗のバックヤードに設置されている場合を想定して説明する。
流通機関の比較的大型な店舗のバックヤードでは、操作者が、営業開始前に、現金処理機を操作して、現金を出金させる。操作者は、出金された現金を釣銭準備金として店舗の売り場やサービスカウンター等に持ち込み、売り場やサービスカウンター等に設置されたレジスタや窓口装置等の端末装置に入金する。そして、営業が開始されると、操作者は、商品の販売時やサービスの提供時に、これらの端末装置を操作して、営業開始前に入金された現金を釣銭として出金させる。
ところで、操作者は、現金処理機に現金を出金させる場合に、以下のような操作を行う。まず、操作者は、社員証カードを現金処理機のカードリーダ部に読み取らせて、現金処理機に操作者の認証を行わせる。認証が行われると、次に、操作者は、現金処理機の操作表示部を操作して、出金取引の選択を現金処理機に指示し、その後に、出金方法の選択を指示する。
出金方法には、金種枚数指定出金方法とパターン出金方法とがある。金種枚数指定出金方法は、出金する現金の金種毎の枚数(以下、「出金金種枚数」と称する)を指定(入力)する方法である。パターン出金方法は、出金金種枚数が予め登録された複数種類の出金パターンの中から所望の出金パターンを選択する方法である(例えば、特許文献1参照)。
操作者は、出金方法として、金種枚数指定出金方法とパターン出金方法とのいずれか一方の方法を選択する。そして、金種枚数指定出金方法を選択した場合に、操作者は、現金処理機の操作表示部に表示された入力画面で、出金金額を入力するとともに、金種毎に枚数を入力して、出金金種枚数を確認した後に確認キーを押下する。一方、パターン出金方法を選択した場合に、操作者は、現金処理機の操作表示部に表示された入力画面で、複数種類の出金パターンの中から所望の出金パターンを選択して、出金金種枚数を確認した後に確認キーを押下する。これに応答して、現金処理機は、出金動作を開始する。
このとき、現金処理機は、リサイクルカセットから投入口に紙幣を搬送して、金種が混在した状態で紙幣を投入口から出金するとともに、硬貨ホッパから出金箱に硬貨を排出して、金種毎に振り分けられた状態で硬貨を出金箱から出金する。出金後に、現金処理機は、受取誘導画面を表示して、操作者に、現金の受け取りを誘導する。操作者は、紙幣投入口と硬貨出金箱とから現金を受け取ると、出金された現金を店舗の売り場やサービスカウンター等に持ち込み、売り場やサービスカウンター等に設置されたレジスタや窓口装置等の端末装置に入金する。つまり、操作者は、現金処理機から出金された現金をレジスタや窓口装置等の端末装置に移し替える。
特開2008-234461号公報
ところで、日常的に行われる出金取引では、各操作者の出金金種枚数は、操作者の勤務体系や操作者によって操作される端末装置(操作端末)等に対応して、ほぼ決まっている。それにも関わらず、従来の現金処理機では、出金取引が実行される度に、出金方法を操作者に選択させて、選択された出金方法に応じて、出金する現金の金種毎の枚数の指定(入力)操作又は所望の出金パターンの選択操作を操作者に行わせている。そのため、従来の現金処理機は、出金取引時に操作者に負担を強いていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、出金取引時の操作者の負担を軽減する現金処理機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、現金処理機であって、表示部と、現金の入出金を行う入出金機構と、操作者に関する操作者情報を取得する取得部と、出金取引時に、前記取得部で取得された前記操作者情報に基づいて操作者が内勤者および外務員のいずれの勤務体系であるかを特定するとともに、当該操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定して、特定された金種枚数パターンを前記表示部に表示させる制御部と、を有する構成とする。
本発明によれば、出金取引時の操作者の負担を軽減することができる。
実施形態に係る現金処理機の構成とその現金処理機に関連する装置を示す図である。 実施形態で用いる記憶媒体に記憶された操作者情報の一例を示す図である。 実施形態で用いる出金パターン情報の一例を示す図である。 実施形態に係る現金処理機の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態に係る現金処理機の動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態に係る現金処理機の動作を示すフローチャート(3)である。 実施形態に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(1)である。 実施形態に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(2)である。 実施形態に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(3)である。 実施形態に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(4)である。 実施形態に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(5)である。 比較例に係る現金処理機の動作を示すフローチャートである。 比較例に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(1)である。 比較例に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(2)である。 比較例に係る現金処理機の表示画面の一例を示す図(3)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
現金処理機において、日常的に行われる出金取引では、各操作者の出金金種枚数は、操作者の勤務体系や操作者によって操作される端末装置(操作端末)等に対応して、ほぼ決まっている。そこで、本実施形態では、出金取引時に、操作者の勤務体系や操作端末等に対応して各操作者の出金金種枚数を特定し、その金種枚数の現金を出金し易くした現金処理機を提供することを技術思想にしている。
<現金処理機の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る現金処理機100の構成につき説明する。図1は、本実施形態に係る現金処理機100の構成を示す図である。
本実施形態に係る現金処理機100は、現金の入出金等の処理を行う装置である。現金処理機100は、例えば、流通機関の比較的大型な店舗のバックヤードや、金融機関の支店の窓口カウンタ内部、その他に設置される。ここでは、現金処理機100が流通機関の比較的大型な店舗のバックヤードに設置される場合を想定して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る現金処理機100は、紙幣の入出金機構として、紙幣投入口1と、紙幣一時保留部2と、紙幣鑑別部3と、第1カセット5aと、第2カセット5bと、第3カセット5cと、第4カセット5dと、リジェクトカセット8と、を有している。
紙幣投入口1は、紙幣が投入及び放出される場所である。入金取引時において、入金紙幣が紙幣投入口1に投入される。また、入金取引時の入金リジェクト紙幣や、入金取引の取り消し時の返却紙幣、出金取引時の出金紙幣が、紙幣投入口1に放出される。
紙幣一時保留部2は、入金計数時に一時的に紙幣が集積される場所である。
紙幣鑑別部3は、紙幣を鑑別する場所である。
第1カセット5aは、自動計数時にリサイクルカセット6から移動する紙幣を退避させる場所である。
第2カセット5b、第3カセット5c、及び第4カセット5dは、リサイクル可能な紙幣を収納する場所である。以下、第2カセット5b、第3カセット5c、及び第4カセット5dを総称する場合に、「リサイクルカセット6」と称する。現金処理機100は、入金取引時に、正券として鑑別されたリサイクル可能な紙幣をリサイクルカセット6に収納する。そして、現金処理機100は、出金取引時に、リサイクルカセット6から紙幣を出金する。本実施形態では、万円券(一万円紙幣)が第2カセット5bに収納され、五千円券(五千円紙幣)が第3カセット5cに収納され、千円券(一千円紙幣)が第4カセット5dに収納されているものとして説明する。
リジェクトカセット8は、リサイクル不能なリジェクト紙幣を収納する場所である。例えば、売上入金取引時に紙幣一時保留部2からリサイクルカセット6に移動させる際に検知されたリジェクト紙幣がリジェクトカセット8に収納される。また、例えば、出金取引時にリサイクルカセット6から紙幣投入口1に移動させる際に検知されたリジェクト紙幣がリジェクトカセット8に収納される。また、例えば、自動計数時にリサイクルカセット6から第1カセット5aに移動させる際に検知されたリジェクト紙幣がリジェクトカセット8に収納される。
また、現金処理機100は、硬貨の入出金機構として、硬貨投入口9と、硬貨鑑別部10と、硬貨一時保留部11と、硬貨返却箱12と、出金ホッパ13と、硬貨出金箱14と、を有している。
硬貨投入口9は、入金取引時に硬貨が投入される場所である。
硬貨鑑別部10は、硬貨を鑑別する場所である。
硬貨一時保留部11は、入金計数時に一時的に硬貨を集積する場所である。
硬貨返却箱12は、計数時及び入金取引の取り消し時に硬貨を返却する場所である。
出金ホッパ13は、リサイクル可能な硬貨を収納する場所である。現金処理機100は、入金取引時に、正常貨として鑑別されたリサイクル可能な硬貨を出金ホッパ13に収納する。そして、現金処理機100は、出金取引時に、出金ホッパ13から硬貨を出金する。
硬貨出金箱14は、出金取引時に、硬貨が出金される場所である。
また、現金処理機100は、その他の機構として、カードリーダ部15と、操作表示部16と、施封部17と、レシートプリンタ部18と、制御部21と、記憶部22と、を有している。
カードリーダ部15は、取引開始時に記憶媒体(本実施形態では、社員カード31)から情報を読み取る場所である。本実施形態では、カードリーダ部15は、操作者情報を取得する取得部として機能する。
操作表示部16は、取引時の顧客操作を受け付けたり、各種の情報を表示したりする場所である。操作表示部16は、例えば、液晶表示装置の上にタッチパネルが配置された構成になっている。
施封部17は、投入紙幣又は出金紙幣を集積して施封する場所である。
レシートプリンタ部18は、取引の結果をレシートに印字する場所である。
制御部21は、現金処理機100の各部の動作を制御する部位である。
記憶部22は、各種のプログラムやデータを記憶する部位である。記憶部22には、例えば、出金パターン情報D1(図3参照)が記憶されている。出金パターン情報D1は、操作者の勤務体系と出金取引時の金種枚数パターンとの対応関係を規定する情報である。出金パターン情報D1の詳細については、後記する。
現金処理機100の制御部21は、出金取引時に、記憶部22に記憶された出金パターン情報D1を参照することで、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定することができる。
本実施形態では、各社員が社員カード31を所持している。社員カード31は、各社員によって所持された記憶媒体である。本実施形態では、社員カード31がICカードで構成されているものとして説明する。社員カード31には、操作者情報としての社員情報IFが記憶されている。現金処理機100は、カードリーダ部15で社員カード31から社員情報IFを読み取る。
図2に示すように、社員情報IFは、例えば、個々の社員毎に付された特有のID情報を含んでいる。図2は、社員カード31に記憶された操作者情報の一例を示す図であり、図2(a)と図2(b)とで二通りの操作者情報の例を示している。ただし、図2に示す例は一例に過ぎず、操作者情報は、運用に応じて任意に変更することができる。
図2(a)に示す例では、記憶媒体(社員カード31)は、社員情報(操作者情報)IFとして、ID情報IF1aを含んでいる。図示例では、そのID情報IF1aは、「A12345」のコード情報となっており、そのID情報IF1aに含まれる値「A」が操作者の勤務体系を表している。ただし、図2(a)に示す例は一例に過ぎず、操作者の勤務体系を表す情報は図示例に限定されない。操作者の勤務体系を表す情報は、図示例とは別の方法(例えば、桁位置、桁数、値等)で表すことができる。
図2(b)に示す例では、記憶媒体(社員カード31)は、社員情報(操作者情報)IFとして、ID情報IF2aと、勤務体系情報IF2bと、を含んでいる。図示例では、ID情報IF2aは、「123456」のコード情報となっている。ID情報IF2aは、図2(a)に示すID情報IF1aと異なり、操作者の勤務体系を表していない。そこで、図2(b)に示す例では、記憶媒体(社員カード31)は、ID情報IF2aに加えて、勤務体系情報IF2bを記憶するようにしている。図示例では、勤務体系情報IF2bは、「内勤者レベル1」のコード情報となっており、そのコード情報が操作者の勤務体系を表している。
<現金処理機に関連する装置>
図1に戻り、本実施形態では、複数のレジスタ41a,41b,…や複数の窓口装置42a,42b,…等が店舗の売り場やサービスカウンター等に設置されている。以下、レジスタ41a,41b,…を総称する場合に、「レジスタ41」と称する。また、窓口装置42a,42b,…を総称する場合に、「窓口装置42」と称する。
レジスタ41や窓口装置42は、操作者によって操作される端末装置(操作端末)である。レジスタ41や窓口装置42等の操作端末は、営業開始前に、現金処理機100から出金された現金が釣銭準備金として入金される。レジスタ41や窓口装置42等の操作端末に入金された現金は、商品の販売時やサービスの提供時に、釣銭として用いられる。
また、本実施形態では、本店サーバ51が本店に設置されている。また、本実施形態では、店舗管理端末61が店舗に設置されている。本店サーバ51は、本店側に設置された情報管理用のサーバである。店舗管理端末61は、店舗に設置された情報管理用のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)等である。
本店サーバ51や店舗管理端末61は、前記した出金パターン情報D1を記憶するようにしてもよい。これにより、現金処理機100は、出金パターン情報D1を記憶部22に記憶しない構成にすることができる。つまり、この構成の場合に、現金処理機100は、出金取引時に、本店サーバ51や店舗管理端末61等の他の装置と通信して、他の装置から出金パターン情報D1を取得する。そして、現金処理機100は、取得された出金パターン情報D1を参照することで、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定することができる。
<出金パターン情報の構成>
以下、図3を参照して、出金パターン情報D1の構成につき説明する。図3は、出金パターン情報D1の一例を示す図である。ただし、図3に示す例は一例に過ぎず、出金パターン情報D1は、運用に応じて任意に変更することができる。
前記した通り、出金パターン情報D1は、操作者の勤務体系と出金取引時の金種枚数パターンとの対応関係を規定する情報である。図3に示す例では、出金パターン情報D1は、日付欄と、勤務体系欄と、操作端末欄と、金種枚数パターン欄と、出金合計金額欄と、を含む構成になっている。
日付欄には、日付情報が登録される。
勤務体系欄には、内勤者レベル1や外務員レベル1等の勤務体系情報が登録される。ここで、内勤者は、店舗内で勤務する人物である。内勤者は、レジスタや窓口装置等の設置型の操作端末を操作する。また、外務員は、外回りを行う人物である。外務員としては、例えば、金融機関の外交員や、代金引換サービス業の作業員、配送業の運搬作業者、自動販売機(ベンディングマシーン)の詰替作業者、その他がある。外務員は、窓口装置等の設置型の操作端末や、スマートフォンやノートパソコン等の携帯型の操作端末を操作する。
操作端末欄には、操作端末情報(操作者によって操作される予定の端末装置に関する情報)が登録される。
金種枚数パターン欄には、出金される現金の金種枚数パターン情報が登録される。金種枚数パターン情報は、操作端末毎に異ならせることができる。そのため、金種枚数パターン情報は、操作端末の設置階数や売り場等に応じて異ならせることができる。また、金種枚数パターン情報は、操作端末の操作者の内勤者レベルが同じであっても、操作端末毎に異ならせることができる。
出金合計金額欄には、出金される現金の合計金額情報が登録される。
図3に示すように、出金パターン情報D1は、操作者の勤務体系に加え、操作端末にも対応する金種枚数パターンを規定している。なお、操作者の勤務体系がどのようなものであるのかは、社員カード31に記憶された操作者情報(社員情報IF)によって特定される。例えば、図2(a)に示す例では、社員情報IFのID情報IF1aに含まれる値「A」によって特定される。また、図2(b)に示す例では、社員情報IFの勤務体系情報IF2bによって特定される。
出金パターン情報D1は、事前に(少なくとも店舗の営業開始前に)、例えば各店舗の管理者等によって作成される。出金パターン情報D1は、事前に、各店舗の管理者等によって、現金処理機100、及び/又は、他の装置(例えば、本店サーバ51や店舗管理端末61等)に登録される。
出金パターン情報D1は、レジスタや窓口装置等の操作端末に関する情報を含んでいる。そして、出金パターン情報D1は、操作端末毎に操作者の勤務体系に対応する出金パターンを割り当てることで、出金取引時の金種枚数が決まるように、設定されている。現金処理機100は、出金取引時に、出金パターン情報D1を参照することで、操作者の勤務体系や操作端末に対応する金種枚数パターンを特定することができる。
<現金処理機の動作>
以下、図4A乃至図4C、並びに、図5A乃至図5Eを参照して、現金処理機100の動作につき説明する。図4A乃至図4Cは、それぞれ、現金処理機100の動作を示すフローチャートである。図5A乃至図5Eは、それぞれ、現金処理機100の表示画面の一例を示す図である。現金処理機100の動作は、主に制御部21によって実行される。
図4Aに示すように、現金処理機100は、カードリーダ部15で社員カード31から社員情報IFの読み取り(操作者情報の取得)を実行する(S105)。
S105の後、現金処理機100は、S105で読み取られた社員情報IFに基づいて操作者の認承処理を実行する(S110)。
S110の後、現金処理機100は、メニュー画面IM11(図5A参照)を操作表示部16に表示する(S115)。メニュー画面IM11(図5A参照)は、現金処理機100に実行を指示する処理の選択画面である。
図5Aに示す例では、メニュー画面IM11は、「入金」ボタンと、「出金」ボタンと、「装填」ボタンと、「回収」ボタンと、「次候補」ボタンと、を含む構成になっている。
「入金」ボタンは、現金処理機100に入金取引の実行を指示するボタンである。
「出金」ボタンは、現金処理機100に出金取引の実行を指示するボタンである。
「装填」ボタンは、現金処理機100に現金の装填処理の実行を指示するボタンである。
「回収」ボタンは、現金処理機100に現金の回収処理の実行を指示するボタンである。
「次候補」ボタンは、現金処理機100に次候補の表示を指示するボタンである。
ここでは、操作者は、「出金」ボタンを押下するものとして説明する。図4Aに戻り、現金処理機100は、操作者が「出金」ボタンを押下すると、出金取引指示を受け付ける(S120)。S120の後、処理は、図4BのS205に進む。
図4Bに示すように、S120の後、現金処理機100は、S105で読み取られた社員情報IFに基づいて操作者の勤務体系を特定し(S205)、操作者が内勤者であるのか否かを判別する(S210)。
S210の判別で、操作者が内勤者でなく、外務員であると判別された場合に、処理は、S225に進む。一方、S210の判別で、操作者が内勤者であると判別された場合に、現金処理機100は、操作端末の一覧画面IM12(図5B参照)を操作表示部16に表示する(S215)。ここでは、内勤者は、操作端末が決まっておらず、毎回選択するものとして説明する。
操作端末の一覧画面IM12(図5B参照)は、操作者によって操作される操作端末の指定画面である。図5Bに示す例では、操作端末の一覧画面IM12は、「No.1」~「No.10」のボタンと、「戻る」ボタンと、「キャンセル」ボタンと、「決定」ボタンと、「次候補」ボタンと、を含む構成になっている。
「No.1」~「No.10」のボタンは、現金処理機100に操作端末の指定を指示するボタンである。
「戻る」ボタンは、現金処理機100に前の画面に戻ることを指示するボタンである。
「キャンセル」ボタンは、現金処理機100に取引処理のキャンセルを指示するボタンである。
「決定」ボタンは、現金処理機100に操作の決定を指示するボタンである。
「次候補」ボタンは、現金処理機100に次候補の表示を指示するボタンである。
ここでは、操作者は、例えば「No.1」ボタンを押下するものとして説明する。図4Bに戻り、S215の後、現金処理機100は、操作者が押下したボタンを判別して、操作端末の選択を受け付ける(S220)。
S220の後、現金処理機100は、記憶部22に記憶された出金パターン情報D1(図3参照)を参照して、S205で特定された操作者の勤務体系と、S220で受け付けられた操作端末とに基づいて、出金金種枚数パターンを特定する(S225)。
なお、このとき、現金処理機100は、他の装置(本店サーバ51や店舗管理端末61等)と通信して、他の装置から出金パターン情報D1を取得し、出金パターン情報D1を参照することで、出金金種枚数パターンを特定するようにしてもよい。
S225の後、現金処理機100は、出金金種枚数確認画面IM13(図5C参照)を操作表示部16に表示する(S230)。
出金金種枚数確認画面IM13(図5C参照)は、操作者に出金金種枚数を確認させる画面である。図5Cに示す例では、出金金種枚数確認画面IM13は、一万円から千円までの紙幣枚数欄と、五百円から一円までの硬貨枚数欄と、出金金額欄と、「キャンセル」ボタンと、「確認」ボタンと、「訂正」ボタンと、を含む構成になっている。
一万円から千円までの紙幣枚数欄は、金種毎に出金紙幣の枚数を表示する欄である。
五百円から一円までの硬貨枚数欄は、金種毎に出金硬貨の枚数を表示する欄である。
出金金額欄は、出金金額を表示する欄である。
「キャンセル」ボタンは、現金処理機100に取引処理のキャンセルを指示するボタンである。
「確認」ボタンは、現金処理機100に操作者が表示内容を確認したことを通知するボタンである。
「次候補」ボタンは、現金処理機100に次候補の表示を指示するボタンである。
S230の後、現金処理機100は、何が押下されたのかを判別する(S235)。S235の判別で、訂正ボタンが押下されたと判別された場合に、訂正入力画面IM14(図5D参照)を操作表示部16に表示し(S240)、出金金種枚数の訂正を受け付ける(S245)。この後、処理は、S230に戻る。一方、S235の判別で、確認ボタンが押下されたと判別された場合に、処理は、図4CのS305に進む。
訂正入力画面IM14(図5D参照)は、操作者に出金金種枚数を訂正させる画面である。図5Dに示す例では、訂正入力画面IM14は、一万円から千円までの紙幣枚数欄と、五百円から一円までの硬貨枚数欄と、テンキーと、出金金額欄と、「キャンセル」ボタンと、「確認」ボタンと、「クリア」ボタンと、を含む構成になっている。
一万円から千円までの紙幣枚数欄は、金種毎に出金紙幣の枚数を入力する欄である。
五百円から一円までの硬貨枚数欄は、金種毎に出金硬貨の枚数を入力する欄である。
テンキーは、紙幣枚数欄や硬貨枚数欄に枚数を入力する際に使用する「0」から「9」までのキーである。
出金金額欄は、出金金額を表示する欄である。
「キャンセル」ボタンは、現金処理機100に取引処理のキャンセルを指示するボタンである。
「確認」ボタンは、現金処理機100に操作者が入力内容を確認したことを通知するボタンである。
「クリア」ボタンは、現金処理機100に、紙幣枚数欄、硬貨枚数欄、又は出金金額欄の表示情報を消去することを指示するボタンである。操作者は、例えば、消去する欄を指定して「クリア」ボタンを押下することにより、その欄の表示情報を消去することができる。また、操作者は、「クリア」ボタンを複数回押下することにより、全ての欄の表示情報を消去することができる。
前記したS235の判別で、確認ボタンが押下されたと判別された場合に、図4Cに示すように、現金処理機100は、現金の出金を実行し(S305)、現金受取誘導画面IM15(図5E参照)を操作表示部16に表示する(S310)。
現金受取誘導画面IM15(図5E参照)は、操作者に現金の受け取りを誘導する画面である。図5Eに示す例では、現金受取誘導画面IM15は、「現金をお受け取り下さい。」という文言がポップアップ表示された構成になっている。操作者は、現金受取誘導画面IM15に従って、紙幣投入口1と硬貨出金箱14とから現金を受け取る(取り出す)。
S310の後、現金処理機100は、現金の受け取りを検知する(S315)と、全ての出金が完了したか否かを判別する(S320)。S320の判別で、全ての出金が完了していないと判別された場合(“No”の場合)に、処理は、S305に戻る。一方、S320の判別で、全ての出金が完了したと判別された場合(“Yes”の場合)に、現金処理機100は、レシートプリンタ部18で出金レシートの印字を実行する(S325)。これにより、一連のルーチンの処理が終了する。
係る動作において、現金処理機100の紙幣投入口1と硬貨出金箱14とには、収納可能な現金の上限枚数がある。そのため、現金の出金動作(S305)で、操作者が紙幣投入口1と硬貨出金箱14とから現金を受け取った後であっても、現金処理機100の内部にまだ出金する現金が残っている場合がある。
そこで、現金処理機100は、前記のような現金の出金動作(S305)と受取誘導動作(S310)とを繰り返す。そして、現金処理機100は、出金する全ての現金の出金動作(S305)と受取誘導動作(S310)とが終了すると、レシートプリンタ部18で出金レシートを印字して(S325)、出金取引を完了する。
S325の後、操作者は、出金された現金を釣銭準備金として店舗の売り場やサービスカウンター等に持ち込み、売り場やサービスカウンター等に設置されたレジスタ41や窓口装置42等の操作端末に入金する。そして、営業が開始されると、操作者は、商品の販売時やサービスの提供時に、これらの操作端末を操作して、営業開始前に入金された現金を釣銭として出金させる。
この後、営業が終了されると、操作者は、操作端末を操作して、売上金の精算処理を行う。このとき、操作端末は、売上伝票を印字したり又は記憶媒体に記憶したりする。そして、操作者は、操作端末に収納されていた現金を取り出す。このとき取り出された現金の金額は、釣銭準備金(S325で現金処理機100から出金された現金)の残金と売上金との合計金額となっている。
操作者は、S325で現金処理機100が印字した出金レシートと、売上金の精算処理時に操作端末が印字した売上伝票と、売上金の精算処理時に操作端末から取り出された現金と、を管理者に渡す。管理者は、現金処理機100を操作して、操作者から渡された現金を入金する。その際に、管理者は、操作者から渡された出金レシートに印字された出金金額情報や売上伝票に印字された売上金額情報等を現金処理機100に入力する。これにより、現金処理機100は、釣銭準備金の残金の回収処理と売上金の収納処理とを行うことができる。
本実施形態に係る現金処理機100の動作は、特に、図4Bに示す処理を行うことに主な特徴がある。この現金処理機100の動作の特徴を分かり易く説明するために、以下に、図6及び図7A乃至図7Cを参照して、比較例の現金処理機の動作につき説明する。比較例の現金処理機は、一般的な従来の現金処理機に相当する。図6は、比較例の現金処理機の動作を示すフローチャートである。図7A乃至図7Cは、それぞれ、比較例の現金処理機の表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、比較例の現金処理は、本実施形態に係る現金処理機100と比較すると、図4Bに示す処理を行う代わりに、図6に示す処理を行う点で相違する。したがって、比較例の現金処理は、図4Aに示すS105乃至S120の処理を行い、その後に、図6に示すS705乃至S745の処理を行い、さらにその後に、図4Cに示すS305乃至S325の処理を行う構成になっている。
このような比較例の現金処理は、図4Aに示すS120の処理の後に、出金方法選択画面IM61(図7A参照)を操作表示部16に表示する(S705)。
出金方法選択画面IM61(図7A参照)は、操作者に出金する現金の仕分け方法を選択させる画面である。図7Aに示す例では、出金方法選択画面IM61は、「金種枚数指定出金」ボタンと「パターン出金」ボタンとのいずれか一方を選択する構成になっている。
「金種枚数指定出金」ボタンは、現金処理機100に金種枚数指定出金方法による現金の出金を指示するボタンである。金種枚数指定出金方法は、出金する現金の金種毎の枚数(出金金種枚数)を指定(入力)する方法である。
「パターン出金」ボタンは、現金処理機100にパターン出金方法による現金の出金を指示するボタンである。パターン出金方法は、出金金種枚数が予め登録された複数種類の出金パターンの中から所望の出金パターンを選択する方法である。
操作者は、出金方法選択画面IM61に従って、「金種枚数指定出金」ボタンと「パターン出金」ボタンとのいずれか一方を押下する。
S705の後、現金処理機100は、何のボタンが押下されたのかを判別する(S710)。
S710の判別で、「金種枚数指定出金」ボタンが押下されたと判別された場合に、現金処理機100は、金種枚数指定画面IM62(図7B参照)を操作表示部16に表示する(S715)。
金種枚数指定画面IM62(図7B参照)は、操作者に出金する現金の金種毎の枚数を指定させる画面である。図7Bに示す例では、金種枚数指定画面IM62は、一万円から千円までの紙幣枚数欄と、五百円から一円までの硬貨枚数欄と、テンキーと、伝票金額欄と、出金金額欄と、「キャンセル」ボタンと、「確認」ボタンと、「クリア」ボタンと、を含む構成になっている。
一万円から千円までの紙幣枚数欄は、金種毎に出金紙幣の枚数を入力する欄である。
五百円から一円までの硬貨枚数欄は、金種毎に出金硬貨の枚数を入力する欄である。
テンキーは、紙幣枚数欄や硬貨枚数欄に枚数を入力する際に使用する「0」から「9」までのキーである。
伝票金額欄は、店舗側から操作者に事前に渡された伝票に記載された金額(伝票金額)を入力する欄である。伝票金額は、釣銭準備金として出金される現金の金額である。
出金金額欄は、一万円から千円までの紙幣枚数欄と五百円から一円までの硬貨枚数欄とに入力された各金種の枚数から算出された出金する現金の合計金額を表示する欄である。
「キャンセル」ボタンは、現金処理機100に取引処理のキャンセルを指示するボタンである。
「確認」ボタンは、現金処理機100に操作者が入力内容を確認したことを通知するボタンである。
「クリア」ボタンは、現金処理機100に、紙幣枚数欄、硬貨枚数欄、又は出金金額欄の表示情報を消去することを指示するボタンである。
操作者は、金種枚数指定画面IM62に従って、伝票金額を伝票金額欄に入力するとともに、出金金種枚数を紙幣枚数欄と硬貨枚数欄とに入力する。これに応答して、現金処理機100は、伝票金額の入力を受け付け(S720)、その後に、出金金種枚数の入力を受け付ける(S725)。すると、現金処理機100は、紙幣枚数欄と硬貨枚数欄とに入力された各金種の枚数から算出された出金する現金の合計金額を出金金額欄に表示する。
操作者は、伝票金額欄に入力された金額と出金金額欄に表示された金額とが一致しているか否かを確認して、一致することを確認したら、「確認」ボタンを押下する。これに応答して、現金処理機100は、出金金種枚数の確認の入力を受け付ける(S730)。この後、処理は、図4CのS305に進む。
前記したS710の判別で、「パターン出金」ボタンが押下されたと判別された場合に、現金処理機100は、パターン画面IM63(図7C参照)を操作表示部16に表示する(S735)。
パターン画面IM63(図7C参照)は、操作者に出金金種枚数が予め登録された複数種類の出金パターンの中から所望の出金パターンを選択させる画面である。図7Cに示す例では、パターン画面IM63は、複数種類の出金パターンと、出金金額欄と、「戻る」ボタンと、「キャンセル」ボタンと、「決定」ボタンと、「次候補」ボタンと、を含む構成になっている。
出金金額欄は、操作者が選択した出金パターンに対応する出金金額が表示される欄である。
「戻る」ボタンは、現金処理機100に前の画面に戻ることを指示するボタンである。
「キャンセル」ボタンは、現金処理機100に取引処理のキャンセルを指示するボタンである。
「決定」ボタンは、現金処理機100に操作の決定を指示するボタンである。
「次候補」ボタンは、現金処理機100に次候補の表示を指示するボタンである。
操作者は、パターン画面IM63に従って、所望の出金パターンを選択する。これに応答して、現金処理機100は、出金パターンの選択の入力を受け付ける(S740)。すると、現金処理機100は、選択された出金パターンに対応する出金金額を出金金額欄に表示する。
操作者は、出金金額欄に表示された金額を確認したら、「確認」ボタンを押下する。これに応答して、現金処理機100は、出金金額の確認の入力を受け付ける(S745)。この後、処理は、図4CのS305に進む。
図4Bに示すように、本実施形態に係る現金処理機100の動作は、図6に示す比較例の動作と比較すると、操作者の勤務体系や操作端末等に対応して各操作者の出金金種枚数を特定し、その金種枚数の現金を操作者に提示するフローになっている。このような本実施形態に係る現金処理機100は、出金取引が実行される度に、出金方法を操作者に選択させて、選択された出金方法に応じて、出金金種枚数の指定(入力)操作又は所望の出金パターンの選択操作を操作者に行わせる操作を不要にしている。そのため、本実施形態に係る現金処理機100は、出金取引時の操作者の負担を軽減することができる。
<補足事項>
本実施形態では、操作者によって所持される社員カード31には、操作者の勤務体系情報が含まれている。例えば、図2(a)に示す例では、ID情報IF1aの値「A」が操作者の勤務体系情報となっており、また、図2(b)に示す例では、勤務体系情報IF2bが社員カード31に登録されている。これらの操作者の勤務体系情報は、操作者が店舗内で操作端末を操作して勤務する内勤者であるのか又は外回りを行う外務員であるのかを表すように設定することができる。また、現金処理機100、及び/又は、他の装置(例えば、本店サーバ51や店舗管理端末61等)に登録された出金パターン情報D1(図3参照)には、操作者の勤務体系や操作端末に対応する出金金種情報が含まれている。
係る構成において、現金処理機100は、出金取引時に、S105(図4A参照)で社員カード31から操作者の勤務体系情報を取得する。これにより、現金処理機100は、操作者が内勤者であるのか又は外務員であるのかを判別することができる。
そして、操作者が内勤者である場合に、現金処理機100は、S215(図4B参照)の処理で操作端末の一覧画面IM12(図5B参照)を表示して、操作者に操作端末を選択させる。これにより、現金処理機100は、S225(図4B参照)で操作者の内勤者レベルや操作端末に割り当てられた出金パターンの金種枚数を特定して、S230(図4B参照)で特定された出金金種枚数を操作者に提示する。
一方、操作者が外務員である場合に、現金処理機100は、S225(図4B参照)でID情報等から操作者の外務員レベルに割り当てられた出金パターンの金種枚数を特定して、S230(図4B参照)で特定された出金金種枚数を操作者に提示する。
現金処理機100は、操作者が出金金種枚数の変更を望む場合を考慮して、操作者が内勤者である場合であっても、また、操作者が外務員である場合であっても、S235乃至S245の処理(図4B参照)を行うことで、提示された出金金種枚数の訂正が可能な構成になっている。
なお、図2(a)に示す例において、ID情報IF1aの値「A」が操作者の勤務体系情報となっているが、操作者の勤務体系情報は、図示例とは別の方法(例えば、桁位置、桁数、値等)で表すことができる。ID情報IF1aは、登録時に、操作者の勤務体系が判別されるように設定するとよい。その際に、例えば、操作者が内勤者である場合は、店舗に設置されたレジスタ毎に事前に想定された出金パターンを割り当てることで、レジスタ毎に出金金種枚数が決まるようにするとよい。また、例えば、操作者が外務員である場合は、事前に想定された出金パターンを割り当てることで、外務員のID毎に出金金種枚数が決まるようにするとよい。
本実施形態に係る現金処理機100は、操作者が内勤者である場合において、レジスタや窓口装置等の操作端末の選択操作を行うことで、出金金種枚数を特定することができる。そのため、現金処理機100は、出金金種枚数の入力操作や出金パターンの選択操作のミスを防止することができる。さらに、本実施形態に係る現金処理機100は、操作者が勤務交代でいずれかの操作端末を使用する場合において、出金金種枚数の入力操作や出金パターンの選択操作の代わりに、操作端末の選択操作を操作者に行わせることで、操作端末に対応した出金金種枚数を容易に特定することができる。このような現金処理機100は、操作端末毎の出金金種枚数の操作者に考慮させることがないため、出金取引の効率化を図ることができる。
また、本実施形態に係る現金処理機100は、操作者が外務員である場合において、S110(図4A参照)の操作者の認証後にS225(図4B参照)で出金金種枚数が特定されるため、出金金種枚数の入力操作や出金パターンの選択操作のミスを防止することができる。さらに、本実施形態に係る現金処理機100は、出金金種枚数の入力操作や出金パターンの選択操作を行わなくてもよいため、出金金種枚数を指定する手間を省けることで、出金取引の効率化を図ることができる。
<現金処理機の主な特徴>
(1)図4A乃至図4Cに示すように、本実施形態に係る現金処理機100の制御部21は、出金取引時に、カードリーダ部15で取得された操作者情報(社員情報IF)に基づいて操作者の勤務体系を特定するとともに、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する。そして、制御部21は、特定された金種枚数パターンを操作表示部16に表示させる。このような現金処理機100は、出金取引が実行される度に、出金方法を操作者に選択させて、選択された出金方法に応じて、出金する現金の金種毎の枚数の指定(入力)操作又は所望の出金パターンの選択操作を操作者に行わせる操作を不要にしている。そのため、現金処理機100は、出金取引時の操作者の負担を軽減することができる。
(2)図3に示すように、金種枚数パターンは、操作端末(レジスタ41や窓口装置42等)毎に設定されたパターンになっている。このような現金処理機100は、操作者の勤務体系だけでなく、操作端末にも対応した金種枚数の現金を出金し易くすることができる。
(3)制御部21は、記憶部22に記憶された出金パターン情報D1を参照することで、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する構成になっている。又は、制御部21は、他の装置(本店サーバ51や店舗管理端末61等)と通信して、他の装置から出金パターン情報D1を取得し、出金パターン情報D1を参照することで、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する構成になっていてもよい。このような現金処理機100は、出金パターン情報D1の登録情報を変更することにより、好適な出金を行うことができる。
(4)図2(a)に示す例では、操作者情報(社員情報IF)は、操作者のID情報IF1aを含む構成になっていて、かつ、操作者によって所持される記憶媒体(社員カード31)に記憶されている。カードリーダ部15は、記憶媒体(社員カード31)から操作者情報(社員情報IF)を読み取る。制御部21は、カードリーダ部15で読み取られた操作者情報(社員情報IF)からID情報IF1aを取得し、ID情報IF1aに対応する操作者の勤務体系を特定して、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する構成になっている。
(5)又は、図2(b)に示す例では、操作者情報(社員情報IF)は、少なくとも操作者の勤務体系を表す勤務体系情報IF2bを含む構成になっていて、かつ、操作者によって所持される記憶媒体(社員カード31)に記憶されている。カードリーダ部15は、記憶媒体(社員カード31)から操作者情報(社員情報IF)を読み取る。制御部21は、カードリーダ部15で読み取られた操作者情報(社員情報IF)から勤務体系情報IF2bを取得して、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する構成になっていてもよい。
前記した特徴(4)又は特徴(5)により、現金処理機100は、記憶媒体(社員カード31)に記憶された操作者情報(社員情報IF)に基づいて操作者の勤務体系を特定し、操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定することができる。
(6)制御部21は、操作表示部16に表示された金種枚数パターンに対する訂正操作を操作者が行ったときに、金種枚数パターンに対する訂正を受け付ける構成になっている。このような現金処理機100は、操作者が操作表示部16に表示された金種枚数パターンの訂正を望む場合に、訂正を行うことができる。
(7)制御部21は、操作表示部16に表示された金種枚数パターンに対する確認操作を操作者が行ったときに、金種枚数パターンに該当する現金の出金取引を実行する構成になっている。このような現金処理機100は、出金金種枚数の指定ミスを低減することができる。
以上の通り、本実施形態に係る現金処理機100によれば、出金取引時の操作者の負担を軽減することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、本発明は、金融機関や流通機関で用いられる現金処理機全般に適用可能である。
また、例えば、前記した実施形態では、現金処理機100は、カードリーダ部15で社員カード31から操作者情報を読み取ることで、操作者情報を取得している。しかしながら、操作者情報の取得は、社員カード31からの操作者情報の読み取りに限定されず、他の方法で行うことができる。例えば、操作者情報の取得は、操作者に操作表示部16や図示せぬ入力部からID情報IF1aを入力させることによっても、行うことができる。
また、例えば、図2(a)に示す例では、記憶媒体(社員カード31)に記憶されたID情報IF1aは、操作者の勤務体系を表している。しかしながら、操作者の勤務体系は、突発的なタイミングで変更される場合がある。そこで、ID情報IF1aが操作者の勤務体系を表すような場合であっても、記憶媒体(社員カード31)は、図2(b)に示す勤務体系情報IF2bを追加して記憶するようにしてもよい。この場合に、現金処理機100は、ID情報IF1a(図2(a)参照)が表す操作者の勤務体系よりも勤務体系情報IF2b(図2(b)参照)が表す操作者の勤務体系を優先して処理するようにする。つまり、現金処理機100は、ID情報IF1a(図2(a)参照)が表す操作者の勤務体系よりも勤務体系情報IF2b(図2(b)参照)が表す操作者の勤務体系の方が真正な勤務体系を表しているものとして取り扱うようにする。これにより、現金処理機100は、操作者の勤務体系が変更された場合であっても対応することができる。
また、例えば、出金パターン情報D1(図3参照)は、一人の人物に対して、複数の金種枚数パターンを設定することができる。例えば、出金パターン情報D1は、クリスマスや販売促進キャンペーン等のイベントに合わせて金種枚数パターンを任意に設定することができる。つまり、出金パターン情報D1(図3参照)は、クリスマス等のイベント毎に、イベントに応じた期間情報や日時情報等を日付欄に登録するとともに、イベントに応じた金種枚数パターン情報を金種枚数パターン欄に登録することができる。これにより、現金処理機100は、様々な状況に応じて各操作者に対する出金金種枚数を設定することができる。なお、出金パターン情報D1は、月単位や、週単位、曜日単位、イベント(ゴールデンウィーク、クリスマスシーズン、年末年始等)に合わせて金種枚数パターンを任意に設定することができる。
1 紙幣投入口
2 紙幣一時保留部
3 紙幣鑑別部
5a 第1カセット(退避)
5b 第2カセット(万円券)
5c 第3カセット(五千円券)
5d 第4カセット(千円券)
6 リサイクルカセット
8 リジェクトカセット
9 硬貨投入口
10 硬貨鑑別部
11 硬貨一時保留部
12 硬貨返却箱
13 出金ホッパ
14 硬貨出金箱
15 カードリーダ部(取得部)
16 操作表示部
17 施封部
18 レシートプリンタ部
21 制御部
22 記憶部
31 社員カード(記憶媒体)
41(41a,41b,…) レジスタ(操作端末)
42(42a,42b,…) 窓口装置(操作端末)
51 本店サーバ
61 店舗管理端末(サーバ、PC等)
100 現金処理機
D1 出金パターン情報
IF 社員情報(操作者情報)
IF1a,IF2a ID情報
IF2b 勤務体系情報

Claims (8)

  1. 表示部と、
    現金の入出金を行う入出金機構と、
    操作者に関する操作者情報を取得する取得部と、
    出金取引時に、前記取得部で取得された前記操作者情報に基づいて操作者が内勤者および外務員のいずれの勤務体系であるかを特定するとともに、当該操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定して、特定された金種枚数パターンを前記表示部に表示させる制御部と、を有する
    ことを特徴とする現金処理機。
  2. 請求項1に記載の現金処理機において、
    前記金種枚数パターンは、前記操作者によって操作される操作端末毎に設定されたパターンになっている
    ことを特徴とする現金処理機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の現金処理機において、
    さらに、前記操作者の勤務体系と出金取引時の金種枚数パターンとが対応付けられた出金パターン情報が記憶された記憶部を有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記出金パターン情報を参照することで、前記操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する
    ことを特徴とする現金処理機。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の現金処理機において、
    前記制御部は、他の装置と通信して、当該他の装置から前記操作者の勤務体系と出金取引時の金種枚数パターンとが対応付けられた出金パターン情報を取得し、当該出金パターン情報を参照することで、前記操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定することを特徴とする現金処理機。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現金処理機において、
    前記操作者情報は、前記操作者のID情報を含む構成になっていて、かつ、前記操作者によって所持される記憶媒体に記憶されており、
    前記取得部は、前記記憶媒体から前記操作者情報を読み取り、
    前記制御部は、前記取得部で読み取られた前記操作者情報から前記ID情報を取得し、当該ID情報に対応する前記操作者の勤務体系を特定して、当該操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する
    ことを特徴とする現金処理機。
  6. 表示部と、
    現金の入出金を行う入出金機構と、
    操作者に関する操作者情報を取得する取得部と、
    出金取引時に、前記取得部で取得された前記操作者情報に基づいて操作者の勤務体系を特定するとともに、当該操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定して、特定された金種枚数パターンを前記表示部に表示させる制御部と、を有し、
    前記操作者情報は、少なくとも前記操作者の勤務体系を表す勤務体系情報を含む構成になっていて、かつ、前記操作者によって所持される記憶媒体に記憶されており、
    前記取得部は、前記記憶媒体から前記操作者情報を読み取り、
    前記制御部は、前記取得部で読み取られた前記操作者情報から前記勤務体系情報を取得して、前記操作者の勤務体系に対応する金種枚数パターンを特定する
    ことを特徴とする現金処理機。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の現金処理機において、
    前記制御部は、前記表示部に表示された金種枚数パターンに対する訂正操作を前記操作者が行ったときに、当該金種枚数パターンに対する訂正を受け付ける
    ことを特徴とする現金処理機。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の現金処理機において、
    前記制御部は、前記表示部に表示された金種枚数パターンに対する確認操作を前記操作者が行ったときに、当該金種枚数パターンに該当する現金の出金取引を実行する
    ことを特徴とする現金処理機。
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