JP6991811B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、安定した点灯を実現し得る車両用前照灯に関する。
自動車用ヘッドライトに代表される車両用前照灯として、ロービームを出射する光源とハイビームを出射する光源とを有するものが知られている。下記特許文献1には、このような車両用前照灯が記載されている。
この車両用前照灯では、ロービームとなる光を出射する半導体発光素子及びハイビームとなる光を出射する半導体発光素子と、これら半導体発光素子の点灯の状態を制御する点灯制御部品とが同一の基板に配置され、点灯制御部品が搭載された領域と半導体発光素子が搭載された領域とが離間している。このような構成によりそれぞれの半導体発光素子と点灯制御部品とにおいて発生した熱の影響が相互に低減され、半導体発光素子を安定して発光させることができる。
特開2016-105372号公報
上記特許文献1に記載のように基板のレイアウトにより熱の影響を低減する場合以外に、回路の工夫により熱の影響を抑制する方法がある。回路における熱の影響を抑制する部品として、正温度係数を有するサーミスタ(PTCサーミスタ)が知られている。PTCサーミスタを用いる場合、半導体発光素子に電流を印加する経路にPTCサーミスタを配置し、点灯制御部品の発熱量が大きくなったときにPTCサーミスタにより半導体発光素子に印加する電流の量を低減することが考えられる。しかし、車両用前照灯の周囲温度が極端に低い場合には、点灯制御部品が発熱する場合であっても、PTCサーミスタの抵抗が上昇しづらく、半導体発光素子に流れる電流の量の調整が不十分となり、半導体発光素子の発光が不安定になるという懸念がある。
そこで、本発明は、安定した点灯を実現し得る車両用前照灯を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明の車両用前照灯は、ハイビームとなる光を出射する第1半導体発光素子と、ロービームとなる光を出射する第2半導体発光素子と、前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置されるPTCサーミスタと、一つ以上の半導体スイッチを有し前記第1半導体発光素子の点灯と非点灯とを切り換える切換回路と、を備え、前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記PTCサーミスタとが同一の基板上に搭載されることを特徴とするものである。
このような車両用前照灯は、PTCサーミスタの温度が上昇して抵抗が高くなることで、PTCサーミスタが配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子に流れる電流の大きさを下げことができ、当該半導体発光素子から出射する光の量を調整することができる。また、切換回路の半導体スイッチとしては、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)等を挙げることができ、これら半導体スイッチは発熱し易い。従って、PTCサーミスタと同一の基板上に配置された半導体スイッチから生じた熱がPTCサーミスタまで伝導する。このため、周囲温度が低い場合であっても、PTCサーミスタを適切に動作させることができ、PTCサーミスタが配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子を安定して発光させることができる。このため、本発明の車両用前照灯によれば安定した点灯を実現し得る。
また、前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記PTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されていることが好ましい。
上記のように半導体スイッチの少なくとも一つとPTCサーミスタとが同一の基板に搭載されることで、半導体スイッチからの熱をPTCサーミスタに伝導することができる。その一方、半導体スイッチからの熱がPTCサーミスタに伝導しすぎない方が良い場合がある。従って、上記のように半導体スイッチの少なくとも一つとPTCサーミスタの少なくとも一部との間にスリットが形成されることで、伝導する熱量の調整を行うことができる。
また、前記第1半導体発光素子と並列に接続される第1抵抗を更に備え、前記切換回路は前記第1半導体発光素子と前記第1抵抗との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換えることが好ましい。
このような構成により、第1半導体発光素子に電流が流されない場合には、上記第1抵抗に電流が流れる。従って、第1半導体発光素子が発光する場合と発光しない場合とで、他の回路の負荷の変化を抑制することができ、より安定した点灯を実現し得る。
この場合、前記第1半導体発光素子と前記第1抵抗とが同一の基板上に搭載されることが好ましい。
第1半導体発光素子に電流が流される場合には第1半導体発光素子が発熱し、上記のように第1半導体発光素子に電流が流されない場合には第1抵抗に電流が流れるため、第1抵抗が発熱する。従って、第1半導体発光素子と第1抵抗とが同一の基板上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とハイビーム非点灯時とで、第1半導体発光素子が搭載される基板の温度の変化を抑制することができる。このため第1半導体発光素子の発光をより安定させ得る。
また、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが直列に接続されることが好ましい。
この場合、PTCサーミスタは第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子に印加される電流の経路に配置されることになる。従って、この場合、ロービーム及びハイビーム双方の点灯を安定させ得る。
また、前記PTCサーミスタと直列に接続される第2抵抗を更に備えることが好ましい。
PTCサーミスタは、所定の温度で急激に抵抗値が上昇する場合がある。しかし、上記第2抵抗を配置することで、PTCサーミスタの抵抗値が上昇する場合であっても、第2抵抗が無い場合と比べて、PTCサーミスタと第2抵抗とを合わせた抵抗値の上昇の割合を抑えることができ、PTCサーミスタの抵抗値の変化の影響が大きくなりすぎることを抑制することができる。
なお、前記第2抵抗の少なくとも一部と前記PTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されていることが好ましい。
上記のように第2抵抗はPTCサーミスタと直列に接続されるため、第2抵抗から生じた熱が配線を介してPTCサーミスタに伝導し易く、更に、この熱は基板の配線以外の部位からもPTCサーミスタに伝導する傾向にある。そこで、基板に形成されたスリットにより、第2抵抗からPTCサーミスタに熱が伝導することを抑制することができる。
また、上記車両用前照灯は、ハイビームとなる光を出射する第3半導体発光素子と、ロービームとなる光を出射する第4半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子及び前記第4半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置される第2のPTCサーミスタと、を更に備え、前記切換回路は前記第3半導体発光素子の点灯と非点灯とを切り換え、前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記第2のPTCサーミスタとが同一の基板上に搭載されることが好ましい。
このように車両用前照灯が第3半導体発光素子及び第4半導体発光素子を有することで、半導体発光素子一つ当たりの発光量を低減することができる。また、この場合であっても、第2のPTCサーミスタが配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子に流れる電流の電流値を下げることができ、当該半導体発光素子から出射する光の量を調整することができる。さらに、第2のPTCサーミスタと同一の基板上に配置された半導体スイッチから生じた熱が第2のPTCサーミスタまで伝導し、周囲温度が低い場合であっても、第2のPTCサーミスタを適切に動作させることができる。従って、第2のPTCサーミスタが配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子を安定して発光させることができる。
この場合、前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記第2のPTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されていることが好ましい。
この場合、半導体スイッチの少なくとも一つから第2のPTCサーミスタに伝導する熱量の調整を行うことができる。
また、前記半導体スイッチと前記PTCサーミスタとの間のスリットと、前記半導体スイッチと前記第2のPTCサーミスタとの間のスリットとが、異なるスリットであることが好ましい。
この場合、それぞれのスリットにより、第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置されるPTCサーミスタに半導体スイッチから伝導する熱量と、第3半導体発光素子及び第4半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置される第2のPTCサーミスタに半導体スイッチから伝導する熱量とを、個別に調整することができる。
また、前記第3半導体発光素子と並列に接続される第3抵抗を更に備え、前記切換回路は前記第3半導体発光素子と前記第3抵抗との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換えることが好ましい。
この場合、第3半導体発光素子に電流が流されない場合には、上記第3抵抗に電流が流れる。従って、第3半導体発光素子が発光する場合と発光しない場合とで、他の回路の負荷の変化を抑制することができ、より安定した点灯を実現し得る。
この場合、前記第3半導体発光素子と前記第3抵抗とが同一の基板上に搭載されることが好ましい。
第3半導体発光素子に電流が流される場合には第3半導体発光素子が発熱し、上記のように第3半導体発光素子に電流が流されない場合には第3抵抗に電流が流れるため、第3抵抗が発熱する。従って、第3半導体発光素子と第3抵抗とが同一の基板上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とハイビーム非点灯時とで、第3半導体発光素子が搭載される基板の温度の変化を抑制することができる。このため第3半導体発光素子の発光をより安定させ得る。
また、前記第2のPTCサーミスタと直列に接続される第4抵抗を更に備えることが好ましい。
このような第4抵抗が配置されることで、第2のPTCサーミスタの抵抗値が上昇する場合であっても、第4抵抗が無い場合と比べて、第2のPTCサーミスタと第4抵抗とを合わせた抵抗値の上昇の割合を抑えることができ、第2のPTCサーミスタの抵抗値の変化の影響が大きくなりすぎることを抑制することができる。
なお、前記第4抵抗の少なくとも一部と前記第2のPTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されていることが好ましい。
上記のように第4抵抗は第2のPTCサーミスタと直列に接続されるため、第4抵抗から生じた熱が配線を介して第2のPTCサーミスタに伝導し易く、更に、この熱は基板の配線以外の部位からもPTCサーミスタに伝導する傾向にある。そこで、基板に形成されたスリットにより、第4抵抗から第2のPTCサーミスタに熱が伝導することを抑制することができる。
また、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記切換回路とが、同一の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、第1半導体発光素子、第2半導体発光素子、切換回路が複数の基板に分散して搭載されるよりも、簡易な構成とし得る。
また、前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子が、前記切換回路が搭載される基板とは別の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子から発生する熱が切換回路やPTCサーミスタが搭載される基板に伝導することを抑制することができる。このため、第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子から発生する熱によるPTCサーミスタの動作への影響を抑制することができる。
また、上記のように、前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子が前記切換回路が搭載される基板とは別の基板に搭載される場合、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが、同一の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、第1半導体発光素子と第2半導体発光素子とが別の基板に搭載されるよりも簡易な構成とし得る。
或いは、上記のように、前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子が前記切換回路が搭載される基板とは別の基板に搭載される場合、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが、互いに別の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、車両用前照灯のデザイン等の設計自由度を上げることができる。また、第1半導体発光素子から発生する熱が第2半導体発光素子が搭載される基板に伝導することを抑制することができる。従って、第1半導体発光素子の発光と非発光とにより、第2半導体発光素子が搭載される基板の温度が変化することを抑制することができる。
また、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子と前記切換回路とが、同一の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、第1半導体発光素子と第2半導体発光素子と第3半導体発光素子と第4半導体発光素子と切換回路とが別の基板に搭載されるよりも簡易な構成とすることができる。
また、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが、前記切換回路と別の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、第1半導体発光素子と第2半導体発光素子と第3半導体発光素子と第4半導体発光素子とから発生する熱が切換回路やPTCサーミスタが搭載される基板に伝導することを抑制することができる。このため、これら半導体発光素子から発生する熱によるPTCサーミスタの動作への影響を抑制することができる。
この場合、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが同一の基板に搭載され、前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが同一の基板に搭載され、前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子及び前記第4半導体発光素子とが、互いに別の基板に搭載されることとしても良い。
或いは、前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが、全て別の基板に搭載されることとしても良い。
この場合、車両用前照灯のデザイン等の設計自由度を上げることができる。また、それぞれの半導体発光素子から発生する熱が他の半導体発光素子が搭載される基板に伝導することを抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、安定した点灯を実現し得る車両用前照灯を提供することができる。
本発明の第1実施形態における車両用前照灯を示す正面図である。 図1の車両用前照灯のII-IIにおける断面図である。 図1の車両用前照灯のIII-IIIにおける断面図である。 本発明の第1実施形態における車両用前照灯の回路図である。 図1の基板を示す平面図である。 配光を示す図である。 本発明の第2実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 本発明の第3実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 本発明の第4実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 本発明の第5実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 本発明の第6実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 図11の切換回路が搭載される基板を示す平面図である。 図11の全ての基板を示す平面図である。 本発明の第7実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 本発明の第8実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。 図15の切換回路が搭載される基板を示す平面図である。 図15の全ての基板を示す平面図である。
以下、本発明に係る車両用前照灯を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における車両用前照灯を示す正面図であり、図2は、図1の車両用前照灯のII-IIにおける断面図であり、図3は、車両用前照灯のIII-IIIにおける断面図である。
図1から図3に示すように車両用前照灯1は、筐体10と、当該筐体10内に収容される灯具ユニットLUとを備える。なお、図1から図3では省略されているが、車両用前照灯1は、車両用前照灯1を正面視する場合に灯具ユニットLUの不要な部分を隠す目隠し部材を有する。
筐体10は、ランプハウジング11、フロントカバー12を主な構成要素として備える。なお、図を見やすくする観点から図1では、フロントカバー12の記載が省略されている。図2、図3に示すように、ランプハウジング11の前方は開口しており、当該開口を塞ぐように光透過性のフロントカバー12がランプハウジング11に固定されている。
ランプハウジング11と、当該ランプハウジング11の前方の開口を塞ぐフロントカバー12とによって形成される空間は灯室LRとされ、この灯室LR内に灯具ユニットLUが収容されている。
図1に示すように灯具ユニットLUは、ハイビームを出射する第1灯具LHと、ロービームを出射する一対の第2灯具LLa,LLbとを有する。それぞれの第1灯具LH及び第2灯具LLa,LLbは、基板50を共有しており、基板50の一方の面側に第1灯具LHが配置され、基板50の他方の面側に一対の第2灯具LLa,LLbが並べられて配置されている。
第1灯具LHは、LED(Light Emitting Diode)等から成る第1半導体発光素子L1と、リフレクタ31とを主な構成として有する。第1半導体発光素子L1は、基板50の一方の面に搭載されている。また、リフレクタ31は、樹脂から成るリフレクタ本体部上にめっき加工が施されて成り、当該めっきの表面が光の反射面31rとされる。
反射面31rは開口方向が前方側とされる放物線を基調とする自由曲面から成る凹状の形状とされる。より具体的には、反射面31rの鉛直方向の断面における形状は、概ね放物線の頂点よりも下側の形状とされ、反射面31rの水平方向の断面における形状は、概ね放物線の頂点を含む形状とされる。ただし、反射面31rの鉛直方向の断面における放物線と、水平方向の断面における放物線とは互いに異なる放物線とされても良い。また、反射面31rの鉛直方向、水平方向の断面における形状は、それぞれ放物線を基調とする形状とされなくても良く、例えば、楕円の一部を基調とする形状や他の凹状の形状とされても良い。
リフレクタ31は、反射面31rが第1半導体発光素子L1を囲うように配置されている。従って、第1半導体発光素子L1から出射する光は、リフレクタ31の反射面31rで反射して、リフレクタ31の前方の開口から出射する。
第2灯具LLaは、LED等から成る第2半導体発光素子L2aと、リフレクタ32aとを主な構成として有し、第2灯具LLbは、LED等から成る第2半導体発光素子L2bと、リフレクタ32bとを主な構成として有し、第2灯具LLaと第2灯具LLbとは、互いに概ね左右対称の形状とされる。
第2半導体発光素子L2a,L2bは、基板50の他方の面に搭載されている。また、リフレクタ32a,32bは、樹脂から成るリフレクタ本体部上にめっき加工が施されて成り、それぞれのリフレクタ32a,32bのめっきの表面が光の反射面32ar,32brとされる。
リフレクタ32a,32bにおけるそれぞれの反射面32ar,32brは、リフレクタ31と同様に開口方向が前方側とされる放物線を基調とする自由曲面から成る凹状の形状とされる。より具体的には、反射面32ar,32brの鉛直方向の断面における形状は、概ね放物線の頂点よりも下側の形状とされ、反射面32ar,32brの水平方向の断面における形状は、概ね放物線の頂点を含む形状とされる。ただし、リフレクタ31と同様に反射面32ar,32brの鉛直方向の断面における放物線と、水平方向の断面における放物線とは互いに異なる放物線とされても良い。また、反射面32ar,32brの鉛直方向、水平方向の断面における形状は、それぞれ放物線を基調とする形状とされなくても良く、例えば、楕円の一部を基調とする形状や他の凹状の形状とされても良い。この様なリフレクタ32aとリフレクタ32bとは互いに連結されており、反射面32arで囲われる空間と、反射面32brで囲われる空間とが互いに左右方向に連結されている。
リフレクタ32aは、反射面32arが第2半導体発光素子L2aを囲うように配置され、リフレクタ32bは、反射面32brが第2半導体発光素子L2bを囲うように配置されている。従って、第2半導体発光素子L2aから出射する光はリフレクタ32aの反射面32arで反射してリフレクタ32aの前方の開口から出射し、第2半導体発光素子L2bから出射する光はリフレクタ32bの反射面32brで反射してリフレクタ32bの前方の開口から出射する。
これらの第1灯具LH及び第2灯具LLa,LLbが一体とされた灯具ユニットLUは、光の出射方向の調整が可能なように筐体10に固定されている。具体的には、図1から図3に示すように、車両用前照灯1は、灯具ユニットLUの向き調整可能な調整部60を備えており、灯具ユニットLUは、調整部60を介して筐体10に固定されている。
調整部60は、ピボット軸61a及びボールジョイント部61bを有するピボット部61と、軸部62a及び操作部62bを有するエイミングスクリュー部62とを備える。
ピボット軸61aは一方の端部が灯具ユニットLUに固定されており、他方の端部が球体状とされている。この球体状の端部が、筐体10に固定されたボールジョイント部61bに回転可能に嵌め込まれている。なお、本実施形態の車両用前照灯1は、このピボット部61を灯具ユニットLUの左右の端部近傍にそれぞれ1つ備えている。
灯具ユニットLUにはナット64が固定されており、エイミングスクリュー部62の軸部62aの一端にはねじ溝が形成されており、このねじ溝がナット64に螺合されている。また、軸部62aは回転可能に筐体10に固定されており、軸部62aの他端は筐体10の外側まで導出している。操作部62bは軸部62aの他端に固定されており、操作部62bを回転させると、操作部62bの回転に伴って軸部62aが回転する。この軸部62aの回転により、ナット64は軸部62aの長手方向に沿って移動する。この動作により、灯具ユニットLUは筐体10に対して傾動することができる。この灯具ユニットLUの傾動により、灯具ユニットLUから出射する光の上下方向の角度を調整することができる。
次に、基板50について詳細に説明する。なお、回路の説明における接続には、電気的な接続が含まれる場合がある。
図4は、基板50上の配線と基板50に搭載される電子部品とにより形成される回路を示す回路図である。図4では、破線により基板50を概念的に示している。図4に示すように、本回路には、破線で示す切換回路SCが含まれている。切換回路SCは、一つ以上の半導体スイッチを有し、ハイビームを出射する第1灯具LHの点灯と非点灯とを切り換える、すなわち第1半導体発光素子L1の発光と非発光とを切り換える回路である。
本回路では、第1半導体発光素子L1、第2半導体発光素子L2a,L2bを発光させるための電力が入力する端子LOにPTCサーミスタR6の一方の電極が接続され、端子LO及びPTCサーミスタR6の一方の電極には、切換回路SCの抵抗R2の一方の電極が接続されている。また、PTCサーミスタR6の他方の電極には第2抵抗としての抵抗R7の一方の電極が接続される。抵抗R7の他方の電極には第2半導体発光素子L2aのアノードが接続され、第2半導体発光素子L2aのカソードには第2半導体発光素子L2bのアノードが接続され、第2半導体発光素子L2bのカソードには第1半導体発光素子L1のアノードが接続される。つまり、端子LO、PTCサーミスタR6、抵抗R7、第2半導体発光素子L2a、第2半導体発光素子L2b、及び第1半導体発光素子L1が直列に接続されている。また、第2半導体発光素子L2bのカソードと第1半導体発光素子L1のアノードとに第1抵抗としての抵抗R8の一方の電極が接続されている。つまり、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とは、並列に接続されている。なお、本実施形態では、第1半導体発光素子L1の抵抗の大きさと、抵抗R8の抵抗の大きさとが概ね等しくされている。
また、切換回路SCには、第1灯具LHの点灯と非点灯とを制御する制御信号が入力する端子HIが接続されている。端子HIには、ダイオードD1のアノードが接続され、ダイオードD1にはツェナーダイオードZD3が逆バイアス接続されている。このためダイオードD1のカソードには、ツェナーダイオードZD3のカソードが接続されている。また、ダイオードD1のカソードとツェナーダイオードZD3のカソードとには抵抗R1の一方の電極が接続され、抵抗R1の他方の電極はグランドGNDに接続されている。ツェナーダイオードZD3のアノードには半導体スイッチの一つであるバイポーラ型のトランジスタTR1のベースが抵抗を介して接続されている。トランジスタTR1のコレクタには、一方の電極が端子LOとPTCサーミスタR6の一方の電極に接続された抵抗R2の他方の電極が接続されている。また、トランジスタTR1のエミッタは、グランドGNDに接続されており、さらに抵抗を介してトランジスタTR1のベースに接続されている。また、トランジスタTR1のコレクタと抵抗R2の他方の電極には、半導体スイッチの一つである電界効果型のトランジスタFT2のゲート及び抵抗R3の一方の電極が接続されており、抵抗R3の他方の電極はグランドGNDに接続されている。トランジスタFT2のドレインは、一方の電極が第2半導体発光素子L2bのカソード及び第1半導体発光素子L1のアノードに接続される抵抗R8の他方の電極に接続されている。トランジスタFT2のソースはグランドGNDに接続されている。また、ツェナーダイオードZD3のアノード及びトランジスタTR1のベースには抵抗R4の一方の電極が接続され、抵抗R4の他方の電極には半導体スイッチの一つである電界効果型のトランジスタFT3のゲート及び抵抗R5の一方の電極が接続されており、抵抗R5の他方の電極はグランドGNDに接続されている。トランジスタFT3のドレインには、第1半導体発光素子L1のカソードが接続されており、トランジスタFT3のソースはグランドGNDに接続されている。
図5は、基板50を示す平面図である。図5では、基板50を一方の面側から示している。図5に示すように、本実施形態では、基板50は、概ね五角形の外形をしており、基板50には、切換回路SCと、PTCサーミスタR6と、抵抗R7,R8と、第1半導体発光素子L1と、第2半導体発光素子L2a,L2bとが搭載される。また、基板50は、両面に部品が搭載される基板とされ、一方の面には第1半導体発光素子L1、トランジスタTR1、トランジスタFT2,FT3、抵抗R2,R3,R4,R5、ダイオードD1、ツェナーダイオードZD3、及びPTCサーミスタR6が搭載されている。基板50の他方の面には、第2半導体発光素子L2a,L2b、抵抗R1,R7,R8が搭載されている。
なお、図4に示す回路図では一つで示される抵抗が複数の素子から成る場合があり、例えば、抵抗R1,R7,R8等は、複数の抵抗素子が直列や並列に接続されて、回路図上で1つの抵抗として示されている。また、PTCサーミスタR6が複数の素子から成る場合があり、本実施形態では、PTCサーミスタR6が4つのPTCサーミスタ素子が並列に接続されて成る例を示している。図5では、これら複数の素子を点線で囲んで符号を付している。
また、基板50を平面視する場合において、基板50には、半導体スイッチの一つであるトランジスタTR1及び半導体スイッチの一つであるトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つと、PTCサーミスタR6の少なくとも一部との間にスリット50Sが形成されている。本実施形態では、スリット50Sが複数形成されている。これらスリット50Sは図4においても概念的に記載されている。ただし、図4では複数のスリット50Sが一つに纏めて記載されている。本実施形態では、トランジスタTR1とPTCサーミスタR6全体との間にスリット50Sが形成され、トランジスタFT2,FT3とPTCサーミスタR6の一部との間にスリット50Sが形成されている。また、このスリット50Sは、PTCサーミスタR6の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR6に直列に接続される抵抗R7の少なくとも一部との間にも形成されている。ただし、図4では、この位置にスリット50Sが形成されている様子は省略されている。更に、本実施形態では、基板50におけるPTCサーミスタR6の周囲に複数の開口が形成されており、この開口は内壁面に導体が配置されるスルーホールとされている。なお、このようにPTCサーミスタR6の周囲に複数の開口が形成される場合に、開口の内壁面に導体が非配置されても良い。
次に本実施形態の車両用前照灯1の動作及び作用効果について説明する。
<ロービーム点灯時>
ロービーム、ハイビームを点灯するそれぞれの場合において、端子LOには半導体発光素子を発光させるための電圧が印加される。この電圧は例えば12Vとされる。ロービーム発光時には、端子HIの電圧がローとされる。このローの状態には電圧が0Vの状態が含まれる。端子HIの電圧がローであるため、ツェナーダイオードZD3はツェナーブレイクを起こさず、ツェナーダイオードZD3のアノード側の電圧はローのままとなり、トランジスタTR1のベースに印加される電圧もローとされる。従って、トランジスタTR1はオフとなり、トランジスタTR1のコレクタ-エミッタ間の電流の流れが抑制される。このため、端子LOに印加される電圧は抵抗R2を介してトランジスタFT2のゲートに印加され、トランジスタFT2のドレイン-ソース間は電流が流れる状態となる。また、ツェナーダイオードZD3のアノード側の電圧がローとなることで、トランジスタFT3のゲートの電圧がローとなり、トランジスタFT3はオフとなる。従って、トランジスタFT3のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制される。このような状態とされることで、端子LOから流れる電流はPTCサーミスタR6、抵抗R7を介して第2半導体発光素子L2a,L2bに流れる。上記のようにトランジスタFT3のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制され、トランジスタFT2のドレイン-ソース間は電流が流れる状態である。このため、第2半導体発光素子L2a,L2bに流れる電流は、第1半導体発光素子L1へ流れることが抑制され、抵抗R8に流れ、トランジスタFT2を介してグランドGNDに流れる。
このように第1半導体発光素子L1の発光が抑制され、第2半導体発光素子L2a,L2bが発光する。第2半導体発光素子L2a,L2bから出射する光は、図1から図3に示すリフレクタ32a,32bの反射面32ar,32brで反射して、フロントカバー12を介して車両用前照灯1から出射する。こうして、ロービームの点灯状態となる。
図6は、配光を示す図である。具体的には、図6(A)はロービームの配光を示し、図6(B)はハイビームの配光を示す。従って、上記ロービームの点灯状態では、図6(A)に示す配光とされる。
<ハイビーム点灯時>
ハイビーム点灯時には、端子HIの電圧がハイとされる。端子HIの電圧がハイの状態では、端子HIに例えば12Vの電圧が印加される。端子HIの電圧がHIであるため、ツェナーダイオードZD3はツェナーブレイクを起こし、ツェナーダイオードZD3のアノード側の電圧はハイとなる。このため、トランジスタTR1のベースに印加される電圧がハイとされ、トランジスタTR1はオンとなり、トランジスタTR1のコレクタ-エミッタ間に電流が流れる状態となる。このため、端子LOに印加される電圧は抵抗R2及びトランジスタTR1を介してグランドGNDに接続される。従って、トランジスタFT2のゲートにかかる電圧がローとされ、トランジスタFT2のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制される。また、ツェナーダイオードZD3のアノード側の電圧がハイとなることで、トランジスタFT3のゲートの電圧がハイとなり、トランジスタFT3はオンとなる。従って、トランジスタFT3のドレイン-ソース間は電流が流れる状態となる。このような状態とされることで、端子LOから流れる電流はPTCサーミスタR6、抵抗R7を介して第2半導体発光素子L2a,L2bに流れる。上記のようにトランジスタFT3のドレイン-ソース間は電流が流れる状態とされ、トランジスタFT2のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制される状態であるため、第2半導体発光素子L2a,L2bに流れる電流は、抵抗R8に流れることが抑制され、第1半導体発光素子L1に流れ、トランジスタFT3介してグランドGNDに流れる。
このように第1半導体発光素子L1、及び第2半導体発光素子L2a,L2bが発光する。第2半導体発光素子L2a,L2bから出射する光は、上記のようにリフレクタ32a,32bの反射面32ar,32brで反射して、フロントカバー12を介して車両用前照灯1から出射する。第1半導体発光素子L1から出射する光は、図1から図3に示すリフレクタ31の反射面31rで反射して、フロントカバー12を介して車両用前照灯1から出射する。こうして、ハイビームの点灯状態となり、図6(B)に示す配光とされる。
以上説明したように、本実施形態の車両用前照灯1では、第1半導体発光素子L1、第2半導体発光素子L2a,L2bに印加される電流の経路にPTCサーミスタR6が配置されている。従って、PTCサーミスタR6の温度が上昇して抵抗が高くなることで、PTCサーミスタR6が配置された電流経路から電流が印加される第1半導体発光素子L1、第2半導体発光素子L2a,L2bに流れる電流の電流値を下げることができ、第1半導体発光素子L1、第2半導体発光素子L2a,L2bから出射する光の量を調整することができる。
また、本実施形態の車両用前照灯1では、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3とPTCサーミスタR6とが同一の基板50上に搭載される。半導体スイッチとなるバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ等の半導体スイッチは発熱し易い。従って、PTCサーミスタR6と同一の基板50上に配置された半導体スイッチから生じた熱がPTCサーミスタR6まで伝導する。このため、周囲温度が低い場合であっても、PTCサーミスタR6の温度が上がらずにPTCサーミスタR6が適切に動作しないことを抑制することができる。従って、PTCサーミスタR6が配置された電流経路から電流が印加される第1半導体発光素子L1、第2半導体発光素子L2a,L2bを安定して発光させることができる。このため、本実施形態の車両用前照灯1によれば安定した点灯を実現し得る。
また、本実施形態の車両用前照灯1では、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板50にスリット50Sが形成されている。上記のようにトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3とPTCサーミスタR6とが同一の基板50に搭載されることで、トランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3からの熱をPTCサーミスタR6に伝導することができる。その一方、トランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3からの熱がPTCサーミスタR6に伝導しすぎない方が良い場合がある。従って、上記のようにトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間にスリット50Sが形成されることで、伝導する熱量の調整を行うことができる。
また、本実施形態の車両用前照灯1では、切換回路SCは、第1半導体発光素子L1と第1抵抗である抵抗R8との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える。このため、第1半導体発光素子L1に電流が流されない場合には、抵抗R8に電流が流れ、抵抗R8で電力が消費される。従って、第1半導体発光素子L1が発光する場合と発光しない場合とで、他の回路の負荷の変化を抑制することができ、より安定した点灯を実現し得る。
更に、本実施形態の車両用前照灯1では、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板50上に搭載されている。第1半導体発光素子L1に電流が流される場合には第1半導体発光素子L1が発熱し、第1半導体発光素子L1に電流が流されない場合には第1抵抗である抵抗R8に電流が流れ抵抗R8が発熱する。従って、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板50上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とロービーム点灯時とで、第1半導体発光素子L1が搭載される基板50の温度の変化を抑制することができる。つまり、ロービーム点灯時に抵抗R8による熱が基板50に伝導しているため、ロービームからハイビームに切り替えた直後において既に抵抗R8による熱で基板50が暖められた状態とされる。このため、抵抗R8が基板50と異なる基板に搭載される場合と比べて、ハイビームを点灯してから暫く経過してからの基板50の温度と、ロービームからハイビームに切り替えた直後における基板50の温度との差を小さくすることができる。従って、このため第1半導体発光素子L1の発光をより安定させ得る。
また、本実施形態の車両用前照灯1では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが直列に接続されている。従って、PTCサーミスタR6は第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bに印加される電流の経路に配置されることになり、ロービーム及びハイビーム双方の点灯を安定させ得る。
また、本実施形態の車両用前照灯1は、前記PTCサーミスタと直列に接続される第2抵抗である抵抗R7を備える。PTCサーミスタR6は、所定の温度で急激に抵抗値が上昇する場合がある。しかし、本実施形態の車両用前照灯1のように抵抗R7が配置されることで、PTCサーミスタR6の抵抗値が上昇する場合であっても、抵抗R7が無い場合と比べて、PTCサーミスタR6と抵抗R7とを合わせた抵抗値の上昇の割合を抑えることができ、PTCサーミスタR6の抵抗値の変化の影響が大きくなりすぎることを抑制することができる。
また、本実施形態では、抵抗R7の少なくとも一部とPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板50にスリット50Sが形成されている。この抵抗R7はPTCサーミスタR6と直接に接続されるため、抵抗R7から生じた熱が配線を介してPTCサーミスタR6に伝導し易く、更に、この熱は基板50の配線以外の部位からもPTCサーミスタR6に伝導する傾向にある。しかし、基板50に形成されたスリット50Sにより、抵抗R7からPTCサーミスタR6に熱が伝導することを抑制し得る。
また、本実施形態では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと切換回路SCとが、同一の基板50に搭載されている。従って、これらが複数の基板に分散して搭載されるよりも、簡易な構成とし得る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図7は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。図7に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図4に示す第1実施形態の回路と同様とされるが、本実施形態の車両用前照灯に用いられる基板は、基板51と基板52とから成る点において、第1実施形態の車両用前照灯1に用いられる基板と異なる。
基板51は、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bが、非搭載とされる点において第1実施形態における基板50と異なる。また、本実施形態においても、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板51にスリット51Sが形成されている。なお、図7では図示されていないが、スリット51Sは、PTCサーミスタR6の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR6に直列に接続される抵抗R7の少なくとも一部との間にも形成されている。
基板52には、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bが搭載されている。つまり、本実施形態では、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bが、切換回路SCが搭載される基板51とは別の基板52に搭載され、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが、同一の基板に搭載されている。
本実施形態の車両用前照灯によれば、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bが搭載される基板52が、切換回路SCやPTCサーミスタR6が搭載される基板51と別の基板とされるため、基板51を第1灯具LHや第2灯具LLa,LLbから離すことができる。従って、車両用前照灯のデザインの自由度を向上させ得る。また、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bから発生する熱が切換回路SCやPTCサーミスタR6が搭載される基板51に伝導することを抑制することができる。このため、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bから発生する熱によるPTCサーミスタR6の動作への影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが同一の基板に搭載されるため、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが別の基板に搭載されるよりも簡易な構成とすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。図8に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図7に示す第2実施形態の回路と同様とされるが、本実施形態の車両用前照灯では、第1抵抗である抵抗R8が基板51に非搭載とされ基板52に搭載される点において、第2実施形態の車両用前照灯に用いられる基板と異なる。
本実施形態の車両用前照灯によれば、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板52上に搭載されている。第1実施形態で説明したように、第1半導体発光素子L1に電流が流される場合には第1半導体発光素子L1が発熱し、第1半導体発光素子L1に電流が流されない場合には第1抵抗である抵抗R8に電流が流れ抵抗R8が発熱する。従って、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板50上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とロービーム点灯時とで、第1半導体発光素子L1が搭載される基板52の温度の変化を抑制することができる。従って、抵抗R8が基板52と異なる基板に搭載される場合と比べて、ハイビームを点灯してから暫く経過してからの基板52の温度と、ロービームからハイビームに切り替えた直後における基板52の温度との差を小さくすることができる。従って、このため第1半導体発光素子L1の発光をより安定させ得る。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照して詳細に説明する。なお、第3実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図9は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。図9に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図8に示す第3実施形態の回路と同様とされるが、本実施形態の車両用前照灯では、第3実施形態の基板52が二つの基板53と基板54に分割され、基板53に第1半導体発光素子L1及び抵抗R8が搭載され、基板54に第2半導体発光素子L2a,L2bが搭載される。つまり、本実施形態では、第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bが、切換回路SCが搭載される基板51とは別の基板に搭載され、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが、互いに別の基板に搭載されている。
本実施形態の車両用前照灯によれば、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板51上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とロービーム点灯時とで、第1半導体発光素子L1が搭載される基板51の温度の変化を抑制することができ、第1半導体発光素子L1の発光をより安定させ得る。
また、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが、互いに別の基板に搭載されることで、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとの熱の干渉を抑制することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図10を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図10は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。図10に示すように、本実施形態の車両用前照灯は、ハイビームとなる光を出射する第3半導体発光素子L3と、ロービームとなる光を出射する第4半導体発光素子L4a,L4bと、第3半導体発光素子L3及び第4半導体発光素子L4a,L4bに印加される電流の経路に配置される第2のPTCサーミスタであるPTCサーミスタR9と、第4抵抗としての抵抗R10と、第3抵抗としての抵抗R11と、を更に備える点において、第1実施形態の車両用前照灯1と異なる。また、本実施径形態では、PTCサーミスタR9と、抵抗R10,R11と、第3半導体発光素子L3と、第4半導体発光素子L4a,L4bとが基板50に搭載される点において、第1実施形態の基板50と異なる。
PTCサーミスタR9の一方の電極は端子LOとPTCサーミスタR6の一方の電極と抵抗R2の一方の電極とに接続され、PTCサーミスタR9の他方の電極は抵抗R10の一方の電極に接続される。抵抗R10の他方の電極には第4半導体発光素子L4aのアノードが接続され、第4半導体発光素子L4aのカソードには第4半導体発光素子L4bのアノードが接続され、第4半導体発光素子L4bのカソードには第3半導体発光素子L3のアノードが接続される。つまり、端子LO、PTCサーミスタR9、抵抗R10、第4半導体発光素子L4a、第4半導体発光素子L4b、及び第3半導体発光素子L3が直列に接続されている。第3半導体発光素子L3のアノードには、トランジスタFT3のドレインが接続されている。従って、PTCサーミスタR6、抵抗R7、第2半導体発光素子L2a、第2半導体発光素子L2b、及び第1半導体発光素子L1と、PTCサーミスタR9、抵抗R10、第4半導体発光素子L4a、第4半導体発光素子L4b、及び第3半導体発光素子L3とが並列に接続されている。また、第4半導体発光素子L4bのカソードと第3半導体発光素子L3のアノードとに第3抵抗としての抵抗R11の一方の電極が接続されており、抵抗R11の他方の電極は、抵抗R8の他方の電極及びトランジスタFT2のドレインに接続されている。つまり、第3半導体発光素子L3と抵抗R11とは並列に接続されており、PTCサーミスタR6、抵抗R7、第2半導体発光素子L2a、第2半導体発光素子L2b、及び抵抗R8と、PTCサーミスタR9、抵抗R10、第4半導体発光素子L4a、第4半導体発光素子L4b、及び抵抗R11とが並列に接続されている。なお、本実施形態では、第3半導体発光素子L3の抵抗の大きさと、抵抗R11の抵抗の大きさとが概ね等しくされている。
第1実施形態で説明したように、切換回路SCは、第1半導体発光素子L1と第1抵抗である抵抗R8との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える。この電流の切換えにより、切換回路SCは、第3半導体発光素子L3と第3抵抗である抵抗R11との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える。
また、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板50に第1実施形態のスリット50Sと同様のスリット50Saが形成されている。更に本実施形態では、トランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR9の少なくとも一部との間において、基板50にスリット50Sbが形成されている。また、このスリット50Saは、PTCサーミスタR6の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR6に直列に接続される抵抗R7の少なくとも一部との間にも形成されており、スリット50Sbは、PTCサーミスタR9の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR9に直列に接続される抵抗R10の少なくとも一部との間にも形成されている。ただし、図10では、これらの位置にスリット50Sa,50Sbが形成されている様子は省略されている。本実施形態では、スリット50Saとスリット50Sbとが、互いに繋がっておらず、異なるスリットとされる。
このような本実施形態の回路を有する車両用前照灯は、次のように点灯する。
ロービーム点灯時には、第1実施形態の車両用前照灯1と同様にして、端子LOから流れる電流は、PTCサーミスタR6、抵抗R7を介して第2半導体発光素子L2a,L2bに流れ、抵抗R8に流れる。更に本実施形態では、ロービーム点灯時において、端子LOから流れる電流は、この電流の流れと並列に、PTCサーミスタR9、抵抗R10を介して第4半導体発光素子L4a,L4bに流れる。このときトランジスタFT3のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制され、トランジスタFT2のドレイン-ソース間は電流が流れる状態である。このため、第4半導体発光素子L4a,L4bに流れる電流は、第3半導体発光素子L3へ流れることが抑制され、抵抗R11に流れる。抵抗R8,R11を流れる電流は、トランジスタFT2を介してグランドGNDに流れる。
このように第1半導体発光素子L1、第3半導体発光素子L3の発光が抑制され、第2半導体発光素子L2a,L2b、及び第4半導体発光素子L4a,L4bが発光する。こうして、ロービームの点灯状態となる。
ハイビーム点灯時には、第1実施形態の車両用前照灯1と同様にして、端子LOから流れる電流は、PTCサーミスタR6、抵抗R7を介して第2半導体発光素子L2a,L2bに流れ、第1半導体発光素子L1に流れる。更に本実施形態では、ハイビーム点灯時において、端子LOから流れる電流は、この電流の流れと並列に、PTCサーミスタR9、抵抗R10を介して第4半導体発光素子L4a,L4bに流れる。このときトランジスタFT2のドレイン-ソース間の電流の流れが抑制され、トランジスタFT3のドレイン-ソース間は電流が流れる状態である。このため、第4半導体発光素子L4a,L4bに流れる電流は、抵抗R11へ流れることが抑制され、第3半導体発光素子L3に流れる。第1半導体発光素子L1、第3半導体発光素子L3を流れる電流は、トランジスタFT3を介してグランドGNDに流れる。
このように第2半導体発光素子L2a,L2b、及び第4半導体発光素子L4a,L4bが発光すると共に、第1半導体発光素子L1及び第3半導体発光素子L3が発光して、ハイビームの点灯状態となる。
本実施形態の車両用前照灯によれば、第3半導体発光素子L3及び第4半導体発光素子L4a,L4bを有することで、半導体発光素子一つ当たりの発光量を低減することができる。また、この場合であっても、第2のPTCサーミスタであるPTCサーミスタR9が配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子に流れる電流の大きさをPTCサーミスタR9により下げることができ、半導体発光素子から出射する光の量を調整することができる。さらに、PTCサーミスタR9と同一の基板上に配置されたトランジスタTR1やトランジスタFT2,FT3等の半導体スイッチから生じた熱がPTCサーミスタR9まで伝導するため、周囲温度が低い場合であっても、PTCサーミスタR9を適切に動作させることができる。従って、PTCサーミスタR9が配置された電流経路から電流が印加される半導体発光素子を安定して発光させることができる。
また、本実施形態では、トランジスタTR1やトランジスタFT2,FT3等の半導体スイッチの少なくとも一つとPTCサーミスタR9の少なくとも一部との間において、基板50にスリット50Sbが形成されている。このため、トランジスタTR1やトランジスタFT2,FT3等の半導体スイッチの少なくとも一つからPTCサーミスタR9に伝導する熱量の調整をスリット50Sbで行うことができる。
また、本実施形態の車両用前照灯では、トランジスタTR1やトランジスタFT2,FT3等の半導体スイッチとPTCサーミスタR6との間のスリット50Saと、これら半導体スイッチとPTCサーミスタR9との間のスリット50Sbとが、異なるスリットとされる。このため、それぞれのスリット50Sa,50Sbにより、PTCサーミスタR6にトランジスタTR1やトランジスタFT2,FT3等の半導体スイッチから伝導する熱量と、PTCサーミスタR9にこれら半導体スイッチから伝導する熱量とを、個別に調整することができる。
また、本実施形態の車両用前照灯では、第3半導体発光素子L3と並列に接続される第3抵抗としての抵抗R11を備え、切換回路SCは第3半導体発光素子L3と抵抗R11との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える。このため、第3半導体発光素子L3に電流が流されない場合には、抵抗R11に電流が流れ、第3半導体発光素子L3が発光する場合と発光しない場合とで、他の回路の負荷の変化を抑制することができ、より安定した点灯を実現し得る。さらに本実施形態では、第3半導体発光素子L3と抵抗R11とが同一の基板上に搭載されている。第3半導体発光素子L3に電流が流される場合には第3半導体発光素子L3が発熱し、上記のように第3半導体発光素子L3に電流が流されない場合には抵抗R11に電流が流れるため、抵抗R11が発熱する。従って、第3半導体発光素子L3と抵抗R11とが同一の基板50上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とハイビーム非点灯時とで、基板50の温度の変化を抑制することができる。このため第3半導体発光素子L3の発光をより安定させ得る。
また、本実施形態の車両用前照灯では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bと切換回路SCとが、同一の基板に搭載されている。従って、これら半導体発光素子と切換回路SCとが別の基板に搭載されるよりも簡易な構成とすることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図11から図13を参照して詳細に説明する。なお、第5実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図11は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。また、図12は、図11の切換回路が搭載される基板を示す平面図であり、図13は、図11の全ての基板を示す平面図である。図11に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図10に示す第5実施形態の回路と同様とされるが、図11から図13に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる基板は、基板51と基板52a,52bと、基板53a,53bとから成る点において、第5実施形態の車両用前照灯に用いられる基板と異なる。
基板51は、第1半導体発光素子L1と、第2半導体発光素子L2a,L2bと、第3半導体発光素子L3と、第4半導体発光素子L4a,L4bとが、非搭載とされる点において第5実施形態における基板50と異なる。
基板53aには第1半導体発光素子L1が搭載され、基板54aには第2半導体発光素子L2a,L2bが搭載され、基板53bには第3半導体発光素子L3が搭載され、基板54bには第4半導体発光素子L4a,L4bが搭載されている。つまり、本実施形態では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが、切換回路SCが搭載される基板51とは別の基板に搭載され、さらに、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが互いに異なる基板に搭載されている。なお、第2半導体発光素子L2a,L2bは同一の基板54aに搭載され、第4半導体発光素子L4a,L4bは同一の基板54bに搭載されている。
図12では、基板51を一方の面側から示している。図12に示すように、本実施形態では、基板51は、概ね四角形の外形をしており、図11、図12に示すように、基板51には、切換回路SCと、PTCサーミスタR6,R9と、抵抗R7,R8、R10,R11と、その他の抵抗等が搭載されている。また、本実施形態では、基板50は、片面に部品が搭載される基板とされ、これらの部品が一方の面に搭載されている。
なお、第1実施形態と同様に図12に示す回路図では一つで示される抵抗が複数の素子から成る場合があり、例えば、抵抗R1,R7,R8、R10,R11は、複数の抵抗素子が直列や並列に接続されて、それぞれ回路図上で1つの抵抗として示されている。また、PTCサーミスタR6,R9が複数の素子から成る場合があり、本実施形態では、PTCサーミスタR6,R9がそれぞれ4つのPTCサーミスタ素子が並列に接続されて成る例を示している。図12では、これら複数の素子を点線で囲んで符号を付している。
また、基板51を平面視する場合において、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板51にスリット51Saが形成されている。さらに、基板51を平面視する場合において、トランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR9の少なくとも一部との間において、基板51にスリット51Sbが形成されている。本実施形態では、スリット51Saとスリット51Sbとが、互いに繋がっておらず、互いに異なるスリットとされる。なお、本実施形態においても、このスリット51Saは、PTCサーミスタR6の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR6に直列に接続される抵抗R7の少なくとも一部との間にも形成されている。また、スリット51Sbは、PTCサーミスタR9の少なくとも一部と当該PTCサーミスタR9に直列に接続される抵抗R10の少なくとも一部との間にも形成されている。ただし、図11では、スリット51Sa,51Sbがこれらの位置に形成されている様子は省略されている。
また、本実施形態の車両用前照灯では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが、切換回路SCと別の基板に搭載されている。このため、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとから発生する熱が切換回路SCやPTCサーミスタR6,R9が搭載される基板51に伝導することを抑制することができる。このため、これら半導体発光素子から発生する熱によるPTCサーミスタR6,R9の動作への影響を抑制することができる。
さらに、本実施形態の車両用前照灯では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bと第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが、全て別の基板に搭載されている。このため、車両用前照灯のデザイン等の設計自由度を上げることができる。また、それぞれの半導体発光素子から発生する熱が他の半導体発光素子が搭載される基板に伝導することを抑制することができる。なお、第2半導体発光素子L2aと第2半導体発光素子L2bとは同じ基板54aに搭載され、第4半導体発光素子L4aと第4半導体発光素子L4bとは同じ基板54bに搭載される。また、第2半導体発光素子L2aと第2半導体発光素子L2bとは常に同時に発光するため、互いの熱の影響をあまり考慮する必要が無く、第4半導体発光素子L4aと第4半導体発光素子L4bとは常に同時に発光するため、互いの熱の影響をあまり考慮する必要が無い。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図14を参照して詳細に説明する。なお、第6実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図14は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。図14に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図11に示す第6実施形態の回路と同様とされるが、本実施形態の車両用前照灯では、第6実施形態の基板53aと基板54aとが一体とされて基板52aとされ、第6実施形態の基板53bと基板54bとが一体とされて基板52bとされる。さらに、本実施形態では、第1抵抗である抵抗R8が基板51に非搭載とされ基板52aに搭載され、第3抵抗である抵抗R11が基板51に非搭載とされ基板52bに搭載される。
本実施形態の車両用前照灯によれば、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板52a上に搭載され、第3半導体発光素子L3と抵抗R11とが同一の基板52b上に搭載されている。第5実施形態で説明したように、第1半導体発光素子L1に電流が流される場合には第1半導体発光素子L1が発熱し、第1半導体発光素子L1に電流が流されない場合には第1抵抗である抵抗R8に電流が流れ抵抗R8が発熱する。また、第5実施形態で説明したように、第3半導体発光素子L3に電流が流される場合には第3半導体発光素子L3が発熱し、第3半導体発光素子L3に電流が流されない場合には第3抵抗である抵抗R11に電流が流れ抵抗R11が発熱する。従って、第1半導体発光素子L1と抵抗R8とが同一の基板52a上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とロービーム点灯時とで、第1半導体発光素子L1が搭載される基板52aの温度の変化を抑制することができ、第3半導体発光素子L3と抵抗R11とが同一の基板52b上に搭載されることで、ハイビーム点灯時とロービーム点灯時とで、第3半導体発光素子L3が搭載される基板52bの温度の変化を抑制することができる。従って、抵抗R8が基板52aと異なる基板に搭載される場合や抵抗R11が基板52bと異なる基板に搭載される場合と比べて、ハイビームを点灯してから暫く経過してからの基板52a、基板52bの温度と、ロービームからハイビームに切り替えた直後における基板52a、基板52bの温度との差を小さくすることができる。従って、このため第1半導体発光素子L1、第3半導体発光素子L3の発光をより安定させ得る。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について図15から図17を参照して詳細に説明する。なお、第6実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図15は、本実施形態における車両用前照灯の回路図を図4と同様の方法で示す図である。また、図16は、図15の切換回路が搭載される基板を示す平面図であり、図17は、図15の全ての基板を示す平面図である。図15に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる回路は図11に示す第6実施形態の回路と同様とされ、図15、図17に示すように、本実施形態の車両用前照灯に用いられる基板は、第6実施形態と同様に、基板51と基板53aと基板54aと基板53bと基板54bとされる。しかし、本実施形態の車両用前照灯では、第1抵抗である抵抗R8が基板51に非搭載とされ基板53aに搭載され、第3抵抗である抵抗R11が基板51に非搭載とされ基板53bに搭載される。
抵抗R8が基板53aと異なる基板に搭載される場合や抵抗R11が基板53bと異なる基板に搭載される第6実施形態の車両用前照灯と比べて、ハイビームを点灯してから暫く経過してからの基板53a、基板53bの温度と、ロービームからハイビームに切り替えた直後における基板53a、基板53bの温度との差を小さくすることができる。従って、このため第1半導体発光素子L1、第3半導体発光素子L3の発光をより安定させ得る。
以上、本発明について、第1実施形態から第8実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、第1半導体発光素子L1、第3半導体発光素子L3の数を1つで示したが、これらの発光素子の数は特に限定されない。また、第2半導体発光素子、第4半導体発光素子の数をそれぞれ2つとして第2半導体発光素子L2a,L2b、第4半導体発光素子L4a,L4bとしたが、これらの発光素子の数はそれぞれ1つずつでも良く、特に限定されない。
また、PTCサーミスタR6,R9がそれぞれ一つの素子から成っていても良く、各抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R7,R8,R10,R11がそれぞれ一つの素子から成っていても複数の素子から成っていても良い。
また、第2実施形態の基板52が二つの基板に分割され、一方の基板に第1半導体発光素子L1が搭載され、他方の基板に第2半導体発光素子L2a,L2bが搭載されても良い。また、第6実施形態において、基板53aと基板54aとが一体とされ一つの基板とされても良く、基板53bと基板54bとが一体とされ一つの基板とされても良い。この場合に、基板53aと基板54aとが一体とされた基板と、基板53bと基板54bとが一体とされた基板とが、更に一体とされても良い。また、第7実施形態の基板52aと基板52bとが一体とされ一つの基板とされても良い。
また、上記実施形態では、半導体スイッチとしてバイポーラ型のトランジスタTR1と、電界効果型のトランジスタFT2,FT3を用いて説明したが、半導体スイッチの形態は特に限定されない。
また、上記実施形態では、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが直列に接続され、第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが直接に接続される例を用いて説明した。しかし、本発明は、第1半導体発光素子L1と第2半導体発光素子L2a,L2bとが並列に接続されて、PTCサーミスタR6が第1半導体発光素子L1及び第2半導体発光素子L2a,L2bの少なくとも一方に印加される電流の経路に配置されるものとしても良い。同様に、本発明は、第3半導体発光素子L3と第4半導体発光素子L4a,L4bとが並列に接続されて、PTCサーミスタR9が第3半導体発光素子L3及び第4半導体発光素子L4a,L4bの少なくとも一方に印加される電流の経路に配置されるものとしても良い。
また、上記実施形態では、半導体スイッチであるトランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR6の少なくとも一部との間において、基板50にスリット50Sやスリット51Saが形成される例や、トランジスタTR1及びトランジスタFT2,FT3の少なくとも一つとPTCサーミスタR9の少なくとも一部との間において、基板50にスリット51Sbが形成され例を示した。しかし、基板に形成されるスリットは必須ではない。ただし、半導体スイッチの少なくとも一つとPTCサーミスタの少なくとも一部との間において、基板にスリットが形成される方が、半導体スイッチからPTCサーミスタに伝導する熱量の調整を行うことができるため好ましい。
また、上記実施形態では、第1半導体発光素子L1と並列に接続される第1抵抗である抵抗R8や、第3半導体発光素子L3と並列に接続される第3抵抗である抵抗R11を備えるものとした。しかし、これらの抵抗は必須の構成ではない。
また、上記実施形態では、PTCサーミスタR6と直列に接続される第2抵抗である抵抗R7や、PTCサーミスタR9と直列に接続される第4抵抗である抵抗R10を備えるものとした。しかし、これらの抵抗は必須ではない。
また、上記実施形態では、パラボラ型の灯具を例に説明したが、灯具は特にパラボラ型には限定されない。
本発明によれば、安定した点灯を実現し得る車両用前照灯を提供され、自動二輪車、自動四輪車等の車両用前照灯の分野などにおいて利用可能である。
1・・・車両用前照灯
10・・・筐体
31,32a,32b・・・リフレクタ
50・・・基板
50S,50Sa,50Sb・・・スリット
51・・・基板
51S,51Sa,51Sb・・・スリット
52,52a,52b,53,53a,53b,54,54a,54b・・・基板
FT2,FT3・・・トランジスタ(半導体スイッチ)
L1・・・第1半導体発光素子
L2a,L2b・・・第2半導体発光素子
L3・・・第3半導体発光素子
L4a,L4b・・・第4半導体発光素子
LH・・・第1灯具
LLa,LLb・・・第2灯具
LU・・・灯具ユニット
R6・・・PTCサーミスタ
R7・・・抵抗(第2抵抗)
R8・・・抵抗(第1抵抗)
R9・・・(第2の)PTCサーミスタ
R10・・・抵抗(第4抵抗)
R11・・・抵抗(第3抵抗)
SC・・・切換回路
TR1・・・トランジスタ(半導体スイッチ)

Claims (18)

  1. ハイビームとなる光を出射する第1半導体発光素子と、
    ロービームとなる光を出射する第2半導体発光素子と、
    前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置されるPTCサーミスタと、
    一つ以上の半導体スイッチを有し前記第1半導体発光素子の点灯と非点灯とを切り換える切換回路と、
    を備え、
    前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記PTCサーミスタとが同一の基板上に搭載され
    前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記PTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されている
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記第1半導体発光素子と並列に接続される第1抵抗を更に備え、
    前記切換回路は前記第1半導体発光素子と前記第1抵抗との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記第1半導体発光素子と前記第1抵抗とが同一の基板上に搭載される
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  4. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが直列に接続される
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  5. 前記PTCサーミスタと直列に接続される第2抵抗を更に備える
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  6. ハイビームとなる光を出射する第3半導体発光素子と、
    ロービームとなる光を出射する第4半導体発光素子と、
    前記第3半導体発光素子及び前記第4半導体発光素子の少なくとも一方に印加される電流の経路に配置される第2のPTCサーミスタと、
    を更に備え、
    前記切換回路は前記第3半導体発光素子の点灯と非点灯とを切り換え、
    前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記第2のPTCサーミスタとが同一の基板上に搭載される
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  7. 前記半導体スイッチの少なくとも一つと前記第2のPTCサーミスタの少なくとも一部との間において、前記基板にスリットが形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  8. 前記半導体スイッチと前記PTCサーミスタとの間のスリットと、前記半導体スイッチと前記第2のPTCサーミスタとの間のスリットとが、異なるスリットである
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  9. 前記第3半導体発光素子と並列に接続される第3抵抗を更に備え、
    前記切換回路は前記第3半導体発光素子と前記第3抵抗との一方に電流が流れるように電流の経路を切り換える
    ことを特徴とする請求項からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  10. 前記第3半導体発光素子と前記第3抵抗とが同一の基板上に搭載される
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  11. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記切換回路とが、同一の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  12. 前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子が、前記切換回路が搭載される基板とは別の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の車両用前照灯。
  13. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが、同一の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項12に記載の車両用前照灯。
  14. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが、互いに別の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項12に記載の車両用前照灯。
  15. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子と前記切換回路とが、同一の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項から10の何れか1項に記載の車両用前照灯。
  16. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが、前記切換回路と別の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項から10の何れか1項に記載の車両用前照灯。
  17. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とが同一の基板に搭載され、
    前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが同一の基板に搭載され、
    前記第1半導体発光素子及び前記第2半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子及び前記第4半導体発光素子とが、互いに別の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項16に記載の車両用前照灯。
  18. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子と前記第3半導体発光素子と前記第4半導体発光素子とが、全て別の基板に搭載される
    ことを特徴とする請求項16に記載の車両用前照灯。
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