JP6991356B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降路内でかごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機を制御する第1の制御部と、巻上機が発生させるトルクを制限する第2の制御部とを備えたエレベータの制御装置に関する。
従来のトラクション方式のエレベータでは、かごに設けられた非常止め装置が作動している場合に巻上機の駆動シーブが空転するように駆動シーブとロープとの間のトラクション能力が設計されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4079886号公報
ここで、エレベータの高揚程化に伴って上述のトラクション能力をより高くした場合、第1の昇降体の移動が制限された状態で、巻上機が発生させるトルクの大きさによっては、第2の昇降体が巻上機によって巻き上げられてしまう可能性がある。なお、第1の昇降体は、ロープに吊り下げられるかごおよび釣合おもりのうちの、一方の昇降体であり、第2の昇降体は、他方の昇降体である。
第1の昇降体の移動が制限された状態で、巻上機によって第2の昇降体が巻き上げられてしまうケースの具体例としては、以下のようなケースが考えらえる。
(A)非常止め装置によって第1の昇降体としてのかごの移動が制限された状態で、第2の昇降体としての釣合おもりが巻上機によって巻き上げられるケース
(B)第1の昇降体としての釣合おもりが緩衝器上に接触することによって釣合おもりの下方への移動が制限された状態で、第2の昇降体としてのかごが巻上機によって巻き上げられるケース
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ロープに吊り下げられる第1の昇降体の移動が制限された状態で、巻上機によって第2の昇降体が巻き上げられてしまうことを抑制するエレベータの制御装置を得ることを目的とする。
本発明におけるエレベータの制御装置は、昇降路内でかごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機を制御する第1の制御部と、巻上機が発生させるトルクである発生トルクを取得し、取得した発生トルクが、かごおよび釣合おもりの一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が巻上機によって巻き上げられる場合の発生トルクである異常トルクよりも小さくなるように巻上機が発生させる発生トルクを制限する第2の制御部と、を備えたものである。
本発明によれば、ロープに吊り下げられる第1の昇降体の移動が制限された状態で、巻上機によって第2の昇降体が巻き上げられてしまうことを抑制するエレベータの制御装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置を含むエレベータの全体構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1における第2の制御部によって行われる一連の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部の第1の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部の第2の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部の第3の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部の第4の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部が1つのトルク閾値が用いられる場合に動作するときの第1の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第2の制御部が1つのトルク閾値が用いられる場合に動作するときの第2の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明によるエレベータの制御装置を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置17を含むエレベータの全体構成を示す概略図である。
図1において、エレベータの昇降路の上部には、昇降路内でかご8および釣合おもり9を昇降させる巻上機1が設けられている。巻上機1は、駆動シーブ2と、駆動シーブ2を回転させる三相モータ3と、駆動シーブ2の回転を制動する一対のブレーキ4a,4bとを備える。
回転検出器5は、三相モータ3に設けられている。回転検出器5は、三相モータ3の回転に関する回転情報を検出する。回転検出器5は、検出した回転情報を制御装置17に出力する。回転検出器5としては、例えば、エンコーダ、レゾルバ等が用いられる。回転検出器5としてエンコーダが用いられた場合、回転検出器5は、三相モータ3の回転に応じて発生する信号、具体的にはパルスまたは正弦波形の電圧を、回転情報として検出する。制御装置17は、回転検出器5によって検出された回転情報から、三相モータ3の回転位置、換言すると、三相モータ3のロータの回転角を求める。
昇降路の上部には、駆動シーブ2から間隔をおいてそらせ車6が設置されている。駆動シーブ2およびそらせ車6には、ロープ7が巻き掛けられている。
ロープ7の第1の端部には、かご8が接続されている。ロープ7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。かご8および釣合おもり9は、ロープ7によって昇降路内に吊り下げられている。かご8および釣合おもり9は、三相モータ3によって駆動シーブ2が回転することで、昇降路内を昇降する。
ブレーキ4a,4bは、ブレーキ電源の供給が遮断されることで駆動シーブ2に制動力を与え、ブレーキ電源が供給されることで駆動シーブ2への制動力の付与を解除する。ブレーキ4a,4bから駆動シーブ2に制動力が与えられれば、駆動シーブ2の回転が制動する。
昇降路の最下端には、釣合おもり9が衝突した際の衝撃を緩和するための緩衝器10が設けられている。また、昇降路の最下端には、かご8が衝突した際の衝撃を緩和するための緩衝器(図示せず)も設けられている。かご8の下部には、かご8が落下した際に作動する非常止め装置11が設けられている。
秤装置12は、かご8の上部に設けられている。秤装置12は、かご8内の荷重であるかご内荷重を、秤情報として検出する。秤装置12は、検出した秤情報を、ネットワーク18を介して制御装置17に送信する。
三相モータ3には、メインコンタクタ14を介して三相電源13から電源が供給される。メインコンタクタ14は、後述する遮断指令が与えられると、三相モータ3への電源の供給を遮断する。
ブレーキ4a,4bには、ブレーキコンタクタ15を介して後述する第1の制御部171から電源が供給される。ブレーキコンタクタ15は、後述する遮断指令が与えられると、ブレーキ4a,4bへの電源の供給を遮断する。
なお、遮断指令に応じて動作するメインコンタクタ14およびブレーキコンタクタ15を用いて、巻上機1への電源の供給を遮断する構成を実現する場合を例示しているが、これに限定されない。すなわち、リレー回路などによる電気的な処理、または基板などによる電子的な処理によって、巻上機1への電源の供給を遮断する構成を実現してもよい。
電流検出器16は、三相モータ3に流れる電流に関する電流情報を検出する。電流検出器16は、三相モータ3に流れる三相の電流を電流情報として検出するように構成されていてもよいし、三相モータ3に流れる三相の電流のうちの二相の電流を電流情報として検出するように構成されていてもよい。つまり、電流検出器16は、三相モータ3に流れる三相の電流のうちの二相以上の電流を、電流情報として検出するように構成される。電流検出器16は、検出した電流情報を、制御装置17に出力する。
制御装置17は、第1の制御部171および第2の制御部172を備える。第1の制御部171および第2の制御部172のそれぞれは、例えば、マイクロコンピュータ等によって構成される。
第1の制御部171は、巻上機1を制御する。具体的には、第1の制御部171は、例えばベクトル制御などによって巻上機1の三相モータ3を制御する。第1の制御部171は、後述する制御指令が与えられると、巻上機1の三相モータ3が発生させるトルク、すなわち発生トルクTを減少させる処理を行う。
第2の制御部172は、第1の制御部171とは独立に設けられる。換言すると、第2の制御部172を構成するマイクロコンピュータは、第1の制御部171を構成するマイクロコンピュータとは別の独立したマイクロコンピュータである。この場合、第2の制御部172は、第1の制御部171とは独立して動作する。
ただし、第2の制御部172は、第1の制御部171とは独立に設けられていなくても構わない。換言すると、第2の制御部172を構成するマイクロコンピュータは、第1の制御部171を構成するマイクロコンピュータと同一のマイクロコンピュータであっても構わない。
第2の制御部172は、巻上機1が発生させるトルクである発生トルクTを取得する。具体的には、第2の制御部172は、電流検出器16から電流情報を取得し、取得した電流情報に基づいて発生トルクTを演算することで、発生トルクTを取得する。
ここで、第2の制御部172が発生トルクを演算する手法の例について説明する。第2の制御部172は、回転検出器5から回転情報をさらに取得する。第2の制御部172は、取得した電流情報から三相モータ3に流れる三相電流を検知し、取得した回転情報から三相モータ3の回転位置を検知する。続いて、第2の制御部172は、三相モータ3の回転位置に基づいて、三相モータ3に流れる三相電流を座標変換することで、回転二軸上、すなわちdq軸上の電流ベクトルを演算する。dq軸上の電流ベクトルは、d軸成分であるd軸電流と、q軸成分であるq軸電流とによって構成される。
第2の制御部172は、このような変換によって得られた電流ベクトルのq軸成分であるq軸電流の大きさに基づいて、発生トルクTを演算する。
なお、第1の制御部171は、ベクトル制御によって巻上機1の三相モータ3を制御する際にd軸電流を0に制御する場合、第2の制御部172は、以下のように、発生トルクTを演算するように構成されていてもよい。
すなわち、第2の制御部172は、三相モータ3に流れる三相電流を座標変換することで、dq軸上の電流ベクトルを演算し、演算した電流ベクトルの大きさに基づいて、発生トルクTを演算する。つまり、d軸電流が0に制御されているので、dq軸上の電流ベクトルの大きさは、ほぼq軸電流の大きさと等価になる。したがって、三相モータ3の回転情報を用いることなく、電流ベクトルの大きさ、すなわちq軸電流の大きさから発生トルクTを演算することが可能となる。
第2の制御部172は、取得した発生トルクTが、異常トルクよりも小さくなるように、巻上機1が発生させる発生トルクTを制限する。この異常トルクは、かご8および釣合おもり9の一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が巻上機1によって巻き上げられる場合の発生トルクTと等価である。
異常トルクよりも小さくなるように発生トルクTを制限する構成の具体例としては、以下の例が挙げられる。すなわち、第2の制御部172は、取得した発生トルクTが、第1のトルク閾値であるトルク閾値TH1以上であるか否かを判定する。トルク閾値TH1は、上述の異常トルク以下の値であり、予め設定される値である。
第2の制御部172は、その判定の結果、発生トルクTがトルク閾値TH1以上である場合には、第1の指令を出力する。具体的には、第2の制御部172は、第1の指令として、メインコンタクタ14およびブレーキコンタクタ15に遮断指令を与える。これにより、巻上機1への電源の供給が遮断され、巻上機1が停止する。
すなわち、メインコンタクタ14に遮断指令が与えられると、メインコンタクタ14は、三相モータ3への電源の供給を遮断する。ブレーキコンタクタ15に遮断指令が与えられると、ブレーキコンタクタ15は、ブレーキ4a,4bへの電源の供給を遮断する。
第2の制御部172は、取得した発生トルクTが、第2のトルク閾値であるトルク閾値TH2以上であるか否かを判定する。なお、トルク閾値TH2は、トルク閾値TH1よりも小さい値であり、予め設定される値である。
第2の制御部172は、その判定の結果、発生トルクTがトルク閾値TH2以上である場合には、第2の指令を出力する。具体的には、第2の制御部172は、第2の指令として、第1の制御部171に制御指令を与える。これにより、第1の制御部171は、制御指令に応じて、発生トルクTを減少させる処理(以下、トルク減少処理と称す)を行う。具体的には、第1の制御部171は、トルク減少処理の一例として、発生トルクTを0にするために、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる。第1の制御部171は、トルク減少処理の別例として、発生トルクTをトルク閾値TH2未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を行う。
ここで、トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2についてさらに説明する。まず、異常トルクについて述べる。異常トルクは、かご8および釣合おもり9の一方の昇降体(以下、第1の昇降体と称す)の移動が制限された状態で、他方の昇降体(以下、第2の昇降体と称す)が巻上機1によって巻き上げられる場合の発生トルクTである。
上述の異常トルクは、第1の異常トルクである異常トルクTa、または第2の異常トルクである異常トルクTbである。
異常トルクTaは、かご8に設けられる非常止め装置11によって第1の昇降体としてのかご8の移動が制限された状態で、第2の昇降体としての釣合おもり9が巻上機1によって巻き上げられる場合の発生トルクTである。
すなわち、巻上機1が発生させる発生トルクTが異常トルクTaであれば、非常止め装置11によってかご8の移動が制限された状態で、巻上機1によって釣合おもり9が巻き上げられる。
異常トルクTbは、第1の昇降体としての釣合おもり9が昇降路内に設けられる緩衝器10上に接触することによって釣合おもり9の下方への移動が制限された状態で、第2の昇降体としてのかご8が巻上機1によって巻き上げられる場合の発生トルクTである。
すなわち、巻上機1が発生させる発生トルクTが異常トルクTbであれば、釣合おもり9が緩衝器10上に接触することによって釣合おもり9の下方への移動が制限された状態で、巻上機1によってかご8が巻き上げられる。
上述の異常トルクTaおよび異常トルクTbは、エレベータ設計時の初期段階で計算によって求めることが可能な値であり、既知の値である。エレベータが設置されている現地にて、実際にエレベータの動作試験を行うことによって、異常トルクTaおよび異常トルクTbを求めてもよい。
トルク閾値TH1は、上述の異常トルク以下の値である。具体的には、一例として、トルク閾値TH1は、異常トルクTa以下、または異常トルクTb以下の値である。別例として、トルク閾値TH1は、異常トルクTa以下であって、かつ、異常トルクTb以下の値である。
トルク閾値TH2は、上述したように、このようなトルク閾値TH1よりも小さい値である。
トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2のそれぞれの値は、作業員が制御装置17を操作することによって適宜調整が可能である。エレベータが設置されている現地にて、実際にエレベータの動作試験を行うことによって、トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2を調整してもよい。
なお、上述の異常トルクは、かご8の位置に応じて変化すると考えられる。そこで、第2の制御部172は、かご8の位置であるかご位置を取得し、取得したかご位置に応じて、トルク閾値TH1を修正するように構成されていてもよい。同様に、第2の制御部172は、取得したかご位置に応じて、トルク閾値TH2を修正するように構成されていてもよい。このような構成によって、トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2のより適切な設定が可能となる。
上述の場合、第2の制御部172は、例えば、回転検出器5から取得した三相モータ3の回転情報を、かご位置に変換することでかご位置を取得する。より具体的には、かご位置を取得するための構成として、以下の構成が採用される。すなわち、昇降路に絶対位置プレートを設置し、絶対位置プレートを読み取るセンサをかご8に取り付ける。第2の制御部172は、かご8に取り付けられたセンサによって読み取られた絶対位置と、回転情報を利用して求められる相対位置とから、昇降路内でのかご8の位置を求める。
なお、第2の制御部172は、かご位置に加えて、秤情報として取得したかご内荷重も併せて考慮して、トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2を修正するように構成されていてもよい。
次に、第2の制御部172の動作について、図2を参照しながらさらに説明する。図2は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172によって行われる一連の処理を示すフローチャートである。
ステップS101において、第2の制御部172は、巻上機1が発生させる発生トルクTを取得する。その後、処理がステップS102へと進む。
ステップS102において、第2の制御部172は、ステップS101で取得された発生トルクTがトルク閾値TH2以上であるか否かを判定する。発生トルクTがトルク閾値TH2以上であると判定された場合には、処理がステップS103へと進む。発生トルクTがトルク閾値TH2未満であると判定された場合には、処理が終了となる。
ステップS103において、第2の制御部172は、ステップS101で取得された発生トルクTがトルク閾値TH1以上であるか否かを判定する。発生トルクTがトルク閾値TH1以上であると判定された場合には、処理がステップS105へと進む。発生トルクTがトルク閾値TH1未満であると判定された場合には、処理がステップS104へと進む。
ステップS104において、第2の制御部172は、巻上機1が発生させる発生トルクTをトルク閾値TH2未満に減少させる第2のトルク減少制御を行うために、第2の指令を出力する。その後、処理が終了となる。このように、第2の制御部172は、取得した発生トルクTがトルク閾値TH2以上であり、かつ、トルク閾値TH1未満である場合、第2のトルク減少制御を行う。
ステップS105において、第2の制御部172は、巻上機1が発生させる発生トルクTをトルク閾値TH1未満に減少させる第1のトルク減少制御を行うために、第1の指令を出力する。その後、処理が終了となる。このように、第2の制御部172は、取得した発生トルクTがトルク閾値TH1以上である場合、第1のトルク減少制御を行う。
次に、第2の制御部172の動作例について説明する。図3は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172の第1の動作例を示すタイミングチャートである。なお、図3では、発生トルクTの絶対値を例示しているが、発生トルクTは、かご8の進行方向に応じて正または負の値を取ると定義してもよい。また、図3では、説明を分かりやすくするため、かご8と釣合おもり9とが釣り合った状態であると仮定した場合の発生トルクTを例示している。そのため、かご8が一定速で走行する時、発生トルクTがほぼ0の値となっている。さらに、図3に例示している2つの台形状の波形について、紙面左側の波形は、かご8が加速走行する場合の発生トルクTの変化を示し、紙面右側の波形は、かご8が減速走行する場合の発生トルクTの変化を示す。これらの波形からも分かるように、ここでは、かご8の加速走行時の加速度と、かご8の減速走行時の減速度とが異なっている例を示している。以上の点は、後述する図4~図8についても同様である。
図3の上段では、第2の制御部172によって演算される発生トルクTの絶対値の時間変化が示されている。図3の中段では、第2の制御部172によって出力される第2の指令の時間変化が示されている。図3の下段では、第2の制御部172によって出力される第1の指令の時間変化が示されている。
図3において、時刻t0以降では、エレベータが正常に運転し、かご8が通常走行している。この場合、発生トルクTがトルク閾値TH2未満であるので、第2の制御部172は、第1の指令および第2の指令を出力しない。
以上のように、発生トルクTがトルク閾値TH2未満であれば、第2の制御部172は、第1の指令および第2の指令を出力しない。したがって、第1の制御部171は、巻上機1の駆動を継続してかご8を通常に走行させる。
図4は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172の第2の動作例を示すタイミングチャートである。
図4の上段、中段および下段では、それぞれ、先の図3の上段、中段および下段と同じパラメータの時間変化が示されている。
図4において、時刻t0以降では、エレベータに何らかの事態が発生したことによって、先の図3と比較して、発生トルクTがトルク閾値TH2に達するほど増加している。
このような発生トルクTの増加が続けば、発生トルクTが異常トルクに達し、このような状態で、上述の第1の昇降体の移動が制限されれば、巻上機1が第2の昇降体を巻き上げてしまう可能性がある。
時刻t1では、発生トルクTがトルク閾値TH2に達する。この場合、発生トルクTがトルク閾値TH2以上であるので、第1の制御部171に第2の指令としての制御指令が与えられる。これにより、第1の制御部171は、第2の制御部172からの制御指令に応じて、トルク減少処理を行う。なお、図4では、第2の制御部172は、第2のトルク減少制御として、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる処理を第1の制御部171に行わせるように構成される場合を例示している。時刻t1以降では、発生トルクTが0である。
なお、第2の制御部172は、第2のトルク減少制御として、発生トルクTをトルク閾値TH2未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を第1の制御部171に行わせるように構成される場合、発生トルクTの時間変化は、図5に示すようなものとなる。図5は、本発明の実施の形態1における第2の制御部の第3の動作例を示すタイミングチャートである。
すなわち、図5に示すように、時刻t1において、発生トルクTがトルク閾値TH2に達すると、第1の制御部171に第2の指令としての制御指令が与えられる。この場合、第1の制御部171は、発生トルクTをトルク閾値TH2未満の値に減少させる。第1の制御部171は、発生トルクTがトルク閾値TH2未満になれば、巻上機1の駆動を継続してかご8を通常に走行させる。なお、第1の制御部171は、巻上機1の駆動を継続する制御を行っても、巻上機1の回転が検出されない状態が一定時間継続した場合、巻上機1を停止させる処理を行うように構成されていてもよい。
このように、第1の制御部171は、第2の制御部172からの制御指令に応じて、トルク減少処理として、発生トルクTをトルク閾値TH2未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を行う。これにより、先の図4に示すように巻上機1を一旦停止させる必要がなくなる。したがって、第1の制御部171は、図5に示すように、巻上機1の駆動を継続してかご8を通常に走行させることができる。
以上のように、第2の制御部172は、取得した発生トルクTが、トルク閾値TH2以上であり、かつ、トルク閾値TH1未満である場合、発生トルクTをトルク閾値TH2未満に減少させる第2のトルク減少制御を行うことで、発生トルクTを制限する。具体的には、第2の制御部172は、第2のトルク減少制御の一例として、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる。第2の制御部172は、第2のトルク減少制御の別例として、発生トルクTをトルク閾値TH2未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を第1の制御部171に行わせる。
このような構成によって、発生トルクTが異常トルクに達しないようにすることが可能となる。したがって、第1の昇降体の移動が制限された状態が発生しても、巻上機1が第2の昇降体を巻き上げてしまうことを抑制することができる。
図6は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172の第4の動作例を示すタイミングチャートである。
図6の上段、中段および下段では、それぞれ、先の図3の上段、中段および下段と同じパラメータの時間変化が示されている。
図6において、時刻t0以降では、エレベータに何らかの事態が発生したことによって、先の図4と同様に、発生トルクTが増加している。
時刻t1では、発生トルクTがトルク閾値TH2に達する。この場合、発生トルクTがトルク閾値TH2以上であるので、第1の制御部171に第2の指令としての制御指令が与えられる。ただし、第1の制御部171に何らかの事態が発生したことによって、第1の制御部171は、第2の制御部172から制御指令が与えられても、トルク減少処理を行うことができない。
したがって、時刻t1以降においても、巻上機1が駆動を継続するので、発生トルクTが増加することとなる。
時刻t2では、発生トルクTがトルク閾値TH1に達する。この場合、発生トルクTがトルク閾値TH1以上であるので、第1の指令が出力される。具体的には、メインコンタクタ14およびブレーキコンタクタ15に第1の指令としての遮断指令が与えられる。これにより、第1の制御部171によらず、巻上機1への電源の供給が遮断され、巻上機1が停止する。なお、図6では、第2の制御部172は、第1のトルク減少制御として、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止する処理を行うように構成される場合を例示している。時刻t2以降では、発生トルクTが0である。
以上のように、第2の制御部172は、取得した発生トルクTがトルク閾値TH1以上である場合、発生トルクTをトルク閾値TH1未満に減少させる第1のトルク減少制御を行うことで、発生トルクTを制限する。具体的には、第2の制御部172は、第1のトルク減少制御の一例として、第1の制御部171によらず、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる。
このような構成によって、第1の制御部171が第2の制御部172からの制御指令に応じてトルク減少処理を行うことができない状況が発生しても、発生トルクTが異常トルクに達しないようにすることが可能となる。特に、第2の制御部172が第1の制御部171とは独立に設けられるようにすることで、第1の制御部171が故障した場合に対応することができる。すなわち、このような場合に、メインコンタクタ14およびブレーキコンタクタ15に第2の制御部172から遮断指令が与えられることによって巻上機1を停止させることができる。なお、第2の制御部172は、二重系で構成され、二重系の一方が故障した場合、その他方が代替して動作するように構成されていてもよい。このような構成によって、第2の制御部172についてより高い信頼性を確保することができる。
なお、実施の形態1では、トルク閾値TH1およびトルク閾値TH2が用いられる場合を例示したが、トルク閾値TH2が用いられなくてもよい。この場合、先の図2に示す一連の処理において、ステップS102およびステップS104の処理が省略される。換言すると、第2の制御部172は、発生トルクTを取得した後、発生トルクTがトルク閾値TH1以上であるか否かを判定するように構成される。
第2の制御部172は、その判定の結果、発生トルクTがトルク閾値TH1以上であると判定した場合には、第1の指令を出力する。一方、第2の制御部172は、その判定の結果、発生トルクTがトルク閾値TH1未満であると判定した場合には、何もしない。
図7は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172が1つのトルク閾値が用いられる場合に動作するときの第1の動作例を示すタイミングチャートである。
図7の上段および下段では、それぞれ、先の図3の上段および下段と同じパラメータの時間変化が示されている。
図7において、時刻t0以降では、エレベータに何らかの事態が発生したことによって、発生トルクTがトルク閾値TH1に達するほど増加している。このような発生トルクTの増加が続けば、発生トルクTが異常トルクに達し、このような状態で、上述の第1の昇降体の移動が制限されれば、巻上機1が第2の昇降体を巻き上げてしまう可能性がある。
時刻t1では、発生トルクTがトルク閾値TH1に達する。この場合、発生トルクTがトルク閾値TH1以上であるので、第1の制御部171に第1の指令としての制御指令が与えられる。これにより、第1の制御部171は、制御指令に応じてトルク減少処理を行う。図7では、第2の制御部172は、第1のトルク減少制御として、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる処理を第1の制御部171に行わせるように構成される場合を例示している。時刻t1以降では、発生トルクTが0である。
なお、第2の制御部172は、メインコンタクタ14およびブレーキコンタクタ15に第1の指令としての遮断指令を与えることで、巻上機1への電源を遮断する処理を行うように構成されていてもよい。
なお、第2の制御部172は、第1のトルク減少制御として、発生トルクTをトルク閾値TH1未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を第1の制御部171に行わせるように構成される場合、発生トルクTの時間変化は、図8に示すようなものとなる。図8は、本発明の実施の形態1における第2の制御部172が1つのトルク閾値が用いられる場合に動作するときの第2の動作例を示すタイミングチャートである。
すなわち、図8に示すように、時刻t1において、発生トルクTがトルク閾値TH1に達すると、第1の制御部171に第1の指令としての制御指令が与えられる。この場合、第1の制御部171は、発生トルクTをトルク閾値TH1未満の値に減少させる。第1の制御部171は、発生トルクTがトルク閾値TH1未満になれば、巻上機1の駆動を継続してかご8を通常に走行させる。
このように、第1の制御部171は、第2の制御部172からの制御指令に応じて、トルク減少処理として、発生トルクTをトルク閾値TH1未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を行う。これにより、先の図7に示すように巻上機1を一旦停止させる必要がなくなる。したがって、第1の制御部171は、図8に示すように、巻上機1の駆動を継続してかご8を通常に走行させることができる。なお、第1の制御部171は、巻上機1の駆動を継続する制御を行っても、巻上機1の回転が検出されない状態が一定時間継続した場合、巻上機1を停止させる処理を行うように構成されていてもよい。
以上のように、第2の制御部172は、取得した発生トルクTがトルク閾値TH1以上である場合、発生トルクTをトルク閾値TH1未満に減少させる第1のトルク減少制御を行うことで、発生トルクTを制限する。具体的には、第2の制御部172は、第1のトルク減少制御の一例として、巻上機1への電源の供給を遮断することで巻上機1を停止させる。第2の制御部172は、第1のトルク減少制御の別例として、発生トルクTをトルク閾値TH1未満の値に減少させて巻上機1の駆動を継続する制御を第1の制御部171に行わせる。
このような構成によって、発生トルクTが異常トルクに達しないようにすることが可能となる。したがって、第1の昇降体の移動が制限された状態が発生しても、巻上機1が第2の昇降体を巻き上げてしまうことを抑制することができる。
以上、本実施の形態1によれば、エレベータの制御装置17は、昇降路内でかご8および釣合おもり9を昇降させる巻上機1を制御する第1の制御部171と、巻上機1が発生させるトルクである発生トルクTを取得し、取得した発生トルクTが、異常トルクよりも小さくなるように巻上機1が発生させる発生トルクTを制限する第2の制御部172とを備えて構成されている。この異常トルクは、かご8および釣合おもり9の一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が巻上機1によって巻き上げられる場合の発生トルクTである。
これにより、ロープに吊り下げられる第1の昇降体の移動が制限された状態で、巻上機によって第2の昇降体が巻き上げられてしまうことを抑制することができる。また、第2の昇降体が巻き上げられた直後に発生する第2の昇降体の落下を抑制することができ、結果として、このような落下による機器の損傷を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態1における制御装置17の各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
一方、処理回路がプロセッサの場合、第1の制御部171および第2の制御部172の各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリに格納される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリが該当する。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリに該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
1 巻上機、2 駆動シーブ、3 三相モータ、4a,4b ブレーキ、5 回転検出器、6 そらせ車、7 ロープ、8 かご、9 釣合おもり、10 緩衝器、11 非常止め装置、12 秤装置、13 三相電源、14 メインコンタクタ、15 ブレーキコンタクタ、16 電流検出器、17 エレベータの制御装置、171 第1の制御部、172 第2の制御部、18 ネットワーク。

Claims (15)

  1. 昇降路内でかごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機を制御する第1の制御部と、
    前記巻上機が発生させるトルクである発生トルクを取得し、取得した前記発生トルクが、前記かごおよび前記釣合おもりの一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が前記巻上機によって巻き上げられる場合の前記発生トルクである異常トルクよりも小さくなるように前記巻上機が発生させる前記発生トルクを制限する第2の制御部と、
    を備え
    前記異常トルクは、前記かごに設けられる非常止め装置によって前記一方の昇降体としての前記かごの移動が制限された状態と、前記一方の昇降体としての前記釣合おもりが前記昇降路内に設けられる緩衝器上に接触することによって前記釣合おもりの下方への移動が制限された状態と、のいずれか一方の状態により前記他方の昇降体が前記巻上機によって巻き上げられる場合のトルクとするエレベータの制御装置。
  2. 昇降路内でかごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機を制御する第1の制御部と、
    前記巻上機が発生させるトルクである発生トルクを取得し、取得した前記発生トルクが、前記かごおよび前記釣合おもりの一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が前記巻上機によって巻き上げられる場合の前記発生トルクである異常トルクよりも小さくなるように前記巻上機が発生させる前記発生トルクを制限する第2の制御部と、
    を備え、
    前記異常トルクは、
    前記一方の昇降体としての前記釣合おもりが前記昇降路内に設けられる緩衝器上に接触することによって前記釣合おもりの下方への移動が制限された状態で、前記他方の昇降体としての前記かごが前記巻上機によって巻き上げられる場合の前記発生トルクである第2の異常トルクであるエレベータの制御装置。
  3. 昇降路内でかごおよび釣合おもりを昇降させる巻上機を制御する第1の制御部と、
    前記巻上機が発生させるトルクである発生トルクを取得し、取得した前記発生トルクが、前記かごおよび前記釣合おもりの一方の昇降体の移動が制限された状態で、他方の昇降体が前記巻上機によって巻き上げられる場合の前記発生トルクである異常トルクよりも小さくなるように前記巻上機が発生させる前記発生トルクを制限する第2の制御部と、
    を備え、
    前記異常トルクは、
    前記かごに設けられる非常止め装置によって前記一方の昇降体としての前記かごの移動が制限された状態で、前記他方の昇降体としての前記釣合おもりが前記巻上機によって巻き上げられる場合の前記発生トルクである第1の異常トルクであるエレベータの制御装置。
  4. 第1のトルク閾値は、前記異常トルク以下の値であり、
    前記第2の制御部は、
    取得した前記発生トルクが前記第1のトルク閾値以上である場合、前記巻上機が発生させる前記発生トルクを前記第1のトルク閾値未満に減少させる第1のトルク減少制御を行うことで、前記発生トルクを制限する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記第2の制御部は、
    前記第1のトルク減少制御として、前記巻上機への電源の供給を遮断することで前記巻上機を停止させる
    請求項4に記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記第2の制御部は、
    前記第1のトルク減少制御として、前記巻上機が発生させる前記発生トルクを前記第1のトルク閾値未満の値に減少させて前記巻上機の駆動を継続する制御を前記第1の制御部に行わせる
    請求項4に記載のエレベータの制御装置。
  7. 前記第2の制御部は、前記かごの位置であるかご位置を取得し、取得した前記かご位置に応じて前記第1のトルク閾値を修正する
    請求項4から6のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  8. 第2のトルク閾値は、前記第1のトルク閾値よりも小さい値であり、
    前記第2の制御部は、
    取得した前記発生トルクが、前記第2のトルク閾値以上であり、かつ、前記第1のトルク閾値未満である場合、前記巻上機が発生させる前記発生トルクを前記第2のトルク閾値未満に減少させる第2のトルク減少制御を行うことで、前記発生トルクを制限する
    請求項4から7のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  9. 前記第2の制御部は、
    前記第2のトルク減少制御として、前記巻上機への電源の供給を遮断することで前記巻上機を停止させる
    請求項8に記載のエレベータの制御装置。
  10. 前記第2の制御部は、
    前記第2のトルク減少制御として、前記巻上機が発生させる前記発生トルクを前記第2のトルク閾値未満の値に減少させて前記巻上機の駆動を継続する制御を前記第1の制御部に行わせる
    請求項8に記載のエレベータの制御装置。
  11. 前記第2の制御部は、前記かごの位置であるかご位置を取得し、取得した前記かご位置に応じて前記第2のトルク閾値を修正する
    請求項8から10のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  12. 前記第2の制御部は、前記第1の制御部とは独立に設けられる
    請求項1から11のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  13. 前記巻上機は、三相モータを有し、
    前記第2の制御部は、
    前記三相モータに流れる電流に関する電流情報をさらに取得し、取得した前記電流情報に基づいて前記発生トルクを演算することで、前記発生トルクを取得する
    請求項1から12のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  14. 前記第2の制御部は、
    前記三相モータの回転に関する回転情報をさらに取得し、取得した前記電流情報から前記三相モータに流れる三相電流を検知し、取得した前記回転情報から前記三相モータの回転位置を検知し、
    前記回転位置に基づいて、前記三相電流を座標変換することで、dq軸上の電流ベクトルを演算し、演算した前記電流ベクトルのq軸成分であるq軸電流の大きさに基づいて、前記発生トルクを演算する
    請求項13に記載のエレベータの制御装置。
  15. 前記第1の制御部は、ベクトル制御によって前記三相モータを制御する際にd軸電流を0に制御し、
    前記第2の制御部は、
    取得した前記電流情報から前記三相モータに流れる三相電流を検知し、前記三相電流を座標変換することで、dq軸上の電流ベクトルを演算し、演算した前記電流ベクトルの大きさに基づいて、前記発生トルクを演算する
    請求項13に記載のエレベータの制御装置。
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