JP6989204B1 - 中空円筒型コイル - Google Patents

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Abstract

複数個のコイル単体が、円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に積み重ねられていることで周壁が形成されている中空円筒型コイルにおいて、コイル単体を形成する線材にかかるストレスが抑制されている中空円筒型コイルを提案する。複数個の第一コイル単体と、複数個の第二コイル単体と、複数個の第三コイル単体とが、中空円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって中空円筒型コイルの円筒状の周壁が形成されている。中空円筒型コイルの半径方向において、第一コイル単体、第二コイル単体、第三コイル単体が二層を越えて重なり合う箇所が存在していない。第一コイル単体、第二コイル単体、第三コイル単体を構成している線材は、第一コイル単体等が中空円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なることで円筒状の周壁を形成する際に、最大でも、前記円筒状コイルの半径方向における各コイル体の厚み分の屈曲を受けるだけである。第一コイル単体等が円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって周壁が形成される際、第一コイル単体等が円筒型コイルの半径方向で屈曲する大きさはコイル単体厚さサイズを越えない。

Description

この発明は、モータや発電機に使用される中空の円筒型のコイルに関する。
モータなどに使用される中空の円筒型のコイルに関しては従来から種々の提案が行われている。
例えば、特許文献1、2には、複数個のコイル単体が、円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に積み重ねられていることで周壁が形成されている中空円筒型コイルが提案されている。各コイル単体は、それぞれ、導電性の線材が、円筒型コイルの軸方向と直交する巻回軸の周りに螺旋状に複数回巻回されている平板状のコイル体で、前記巻回軸の側に中央空間部が形成されているものである。
特開2007−124892号公報 特開2013−198398号公報
特許文献1、2に記載されている中空円筒型コイルでは複数個のコイル単体を円筒型コイルの円周方向に連続的に配置して中空円筒型コイルの周壁を形成するにあたって複数個のコイル単体を円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に積み重ねている。
特許文献1、2記載の発明における各コイル単体は、導電性のワイヤが円筒型コイルの軸方向と直交する巻回軸の周りに螺旋状に複数回巻回されて形成されているものである。このコイル単体は、特許文献1の図2に符号8で図示され、特許文献2の図6に符号18で図示されている、前記巻回軸の半径方向外側に向かってヘアピン型に膨出する膨出部を、中空円筒型コイルの上端側と下端側とに対応する先端部分に向かい合う側に備えていた。
引用文献1、2記載の発明では、特許文献1の図6に図示されているように、複数個のコイル単体が円周方向に屋根瓦状に積み重ねられて円筒型コイルの半径方向にずれが生じる領域に上述のヘアピン型の膨出部8、18が位置するようにしている。これによって、コイル単体を形成するワイヤがこの領域で傷ついたり、千切れたりすることを防止する上で有効であるとされている(特許文献1の0036段落、0037段落。特許文献2の0019段落)。
引用文献1、2記載の発明で、各コイル単体における巻回軸の半径方向外側に向かってヘアピン型に膨出する膨出部8、18は、上述した効果を発揮させる上で有利であるとされているが、各コイル単体を形成するワイヤがそこで巻回軸の半径方向外側に向かって屈曲することを必須にする構造である。そこで、コイルに通電されたときにこの部分で電気抵抗が増加することを避けられなかった。
この発明は、複数個のコイル単体が、円筒型コイルの円周方向に連続的に配置されていることで周壁が形成される中空円筒型コイルにおいて、半径方向の厚みが小さく、コイル単体を形成している線材にかかるストレスが抑制されていると共に、通電時の電気抵抗を抑えることができ、良好な電気特性を発揮できる中空円筒型コイルを提案することを目的にしている。
[1]
中空の円筒型コイルであって、
前記円筒型コイルの周壁は、複数個の第一コイル単体と、複数個の第二コイル単体と、複数個の第三コイル単体とが、前記円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって形成され、
前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、第三コイル単体は、それぞれ、
周囲が絶縁処理されている導電性の線材が、前記円筒型コイルの軸方向と直交する巻回軸の周りに螺旋状に複数回巻回されることで前記軸方向の部分を形成する第一巻線部分及び第二巻線部分と、前記第一巻線部分の前記軸方向における一方の側と前記第二巻線部分の前記一方の側との間を形成する第三巻線部分と、前記第一巻線部分の前記軸方向における他方の側と前記第二巻線部分の前記他方の側との間を形成する第四巻線部分とを備えている、平板状のコイル体で、
前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、前記円筒型コイルの前記軸方向と直交する方向になる横幅方向のサイズが略同一で、
前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とが前記横幅方向に間隔をあけていることで前記巻回軸の側に中央空間部を備えていて、
前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体の前記第一巻線部分及び前記第二巻線部分の前記横幅方向のサイズ及び、前記中央空間部の前記横幅方向のサイズが略同一であって、
前記第一コイル単体の前記中央空間部に、前記第二コイル単体の第一巻線部分と、前記第三コイル単体の第一巻線部分とが前記円周方向に、前記円筒型コイルの半径方向で互いに重なり合うことなく配置されて前記周壁が形成されている
中空円筒型コイル。
複数個の第一コイル単体と、複数個の第二コイル単体と、複数個の第三コイル単体とが、中空の円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって円筒型コイルの円筒状の周壁が形成されている。
第一コイル単体、第二コイル単体、第三コイル単体が円筒型コイルの半径方向で二層を越えて重なり合う箇所が存在していない。第一コイル単体、第二コイル単体、第三コイル単体を構成している線材は、第一コイル単体等が円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なることで円筒状の周壁を形成する際に、最大でも、前記円筒状コイルの半径方向における各コイル体の厚み分の屈曲を受けるだけである。
第一コイル単体等が円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって周壁が形成される際、第一コイル単体等が円筒型コイルの半径方向で屈曲する大きさはコイル単体厚さサイズを越えない。
複数個の単位磁石が円周方向に隣接する単位磁石ごとに交互に磁極を異ならせ、隣接する単位磁石との間に所定の間隔をあけて配置されている円筒型磁石体を備えていて断面ドーナッツ状の磁界を形成している回転子と、前述した中空の円筒型コイルとを備えているコアレスモータあるいは発電機。
複数個のコイル単体が、円筒型コイルの円周方向に連続的に配置されていることで周壁が形成される中空円筒型コイルにおいて、半径方向の厚みが小さく、コイル単体を形成している線材にかかるストレスが抑制されていると共に、通電時の電気抵抗を抑えることができ、良好な電気特性を発揮できる中空円筒型コイルを提供することができる。
本発明に係る中空の円筒型コイルの一実施形態の概観を表す一部を省略した斜視図。 各コイル単体を形成する線材の断面構造の一例を表す図。 本発明に係る中空の円筒型コイルに採用されるコイル単体の一実施形態を説明する、円筒状コイルの軸方向に直交する側面方向から見た図。 (a)は図3図示のコイル単体が巻回軸の周りに線材が半径方向で外側に向かって膨出することなく螺旋状に複数回巻回されて形成されることを説明する一部を省略した図、(b)は図4(a)とは異なる実施形態のコイル単体が巻回軸の周りに線材が半径方向で外側に向かって膨出することなく螺旋状に複数回巻回されて形成されることを説明する一部を省略した図。 円筒状に形成されたときにコイル単体が円周方向における次位のコイル単体と電気的に接続される構造の一例を説明する図。 第一コイル単体、第二コイル単体、第三コイル単体が円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なる形態を説明する、円筒状コイルの軸方向に直交する側面方向から見た一部を省略した図。 本発明の一実施形態に係るコアレスモータの回転中心軸に直交する方向での断面構造を説明する一部を省略した断面図。 図7図示のコアレスモータにおける各コイル単体のコイル開角と円筒型磁石体の円周方向に隣接する一対の磁石の極の幅との関係を説明する図。
この実施形態の中空の円筒型コイル1は、複数個の第一コイル単体3、複数個の第二コイル単体4、複数個の第三コイル単体5からで構成されている。
図1図示のように、複数個の第一コイル単体3、複数個の第二コイル単体4、複数個の第三コイル単体5が、円筒型コイル1の円周方向に連続的に配置されていることで円筒型コイル1の円筒状の周壁6が形成されている。
この実施形態では、円周方向に連続的に配置されている、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は屋根瓦状に重なるようになっている。
中空の円筒型コイル1は、モータや発電機などに使用される。モータや発動機の稼働時、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5に流れる電流によって形成される電界の機能を考慮して第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5のそれぞれは、いずれも略同一構造、略同一サイズで形成しておくことができる。
なお、本発明において、構造、サイズについて略同一構造、略同一サイズとしているものは、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が完全に同一構造、完全に同一サイズの場合だけでなく、モータや発電機の稼働時に、この実施形態の円筒型コイル1が採用されているモータや発電機が、その設定されている出力、効率を発揮することに適した安定した電界が、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5に流れる電流によって形成される程度に、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が実質的に同一の構造、実質的に同一のサイズで形成されている場合をも含む概念である。
第一コイル単体2、第二コイル単体3、第三コイル単体4を形成する線材10は、周囲が絶縁処理されている導電性の線材である。図2にその一例を示す。
図2図示の線材10は、外周をエナメル層8で覆われている銅線7が複数本で束にされ、これがガラス繊維のような繊維状物9で覆われている。
中空の円筒型コイル1の円筒状の周壁6を形成するように第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重ねられる前の第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、図3図示のように平板状のコイル体である。
いずれのコイル体も、円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向と直交する巻回軸31(図3)の周りに、図2図示の線材10が、螺旋状に複数回巻回されて、第一巻線部分11、第二巻線部分12、第三巻線部分13、第四巻線部分14を備えているものになっている。
図4(a)図示のように、第一コイル単体3は、線材10が巻回軸31の周りに半径方向で外側に向かって膨出することなく螺旋状に複数回巻回されてなるものである。線材10が巻回軸31の周りに半径方向で外側に向かって膨出することなく巻回されることから、図4(a)図示のように、線材10が巻回軸31の周りに巻回されている途中で線材10が巻回軸31の半径方向外側に向かって屈曲する部分が存在しない構造になる。
図4(a)では第一コイル単体3についてのみ説明しているが、第二コイル単体4、第三コイル単体5も同一の構造である。
図2図示の線材10が、巻回軸31(図3、図4)の周りに螺旋状に複数回巻回されて第一巻線部分11等が形成されていることから、平板状の第一コイル単体3等の厚み(図3の図面前後方向のサイズ)は、線材10の直径によって規定される。
このように、第一コイル単体3等の、円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向と直交する方向の厚さ方向サイズ(=円筒型コイル1の半径方向のサイズ)であるコイル単体厚さサイズは略同一で、これは線材10の直径によって規定されるものになっている。
第一巻線部分11と第二巻線部分12とは、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5において、円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向の部分を形成する。
図3図示の実施形態では、第一巻線部分11と第二巻線部分12とは、円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向に直線的に延びている。このような構造、形態に限られず、図3でそれぞれ左右方向に曲線状に凸湾する構造、形態も採用可能である。
第三巻線部分13は、第一巻線部分11の軸30が延びる方向における一方の側と第二巻線部分12の軸30が延びる方向における一方の側との間を形成している。図示の実施形態では、第三巻線部分13は、第一巻線部分11の軸30が延びる方向における上側と第二巻線部分12の軸30が延びる方向における上側との間を形成している。
第四巻線部分14は、第一巻線部分11の軸30が延びる方向における他方の側と第二巻線部分12の軸30が延びる方向における他方の側との間を形成している。図示の実施形態では、第四巻線部分14は、第一巻線部分11の軸30が延びる方向における下側と第二巻線部分12の軸30が延びる方向における下側との間を形成している。
図3図示の実施形態では、第三巻線部分13は、図3中、第一巻線部分11の上端から第二巻線部分12の上方へ斜めに向かう巻線部分13aと、第二巻線部分12の上端から第一巻線部分11の上方へ斜めに向かう巻線部分13bとからで形成されている。
また、第四巻線部分14は、図3中、第一巻線部分11の下端から第二巻線部分12の下方へ斜めに向かう巻線部分14aと、第二巻線部分12の下端から第一巻線部分11の下方へ斜めに向かう巻線部分14bとからで形成されている。
第一コイル単体3における巻線部分13aが第一コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分13bが第一コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺になる。第一コイル単体3における巻線部分14aが第一コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分14bが第一コイル単体第四巻き線部分第二傾斜辺になる。
同様に、第二コイル単体4における巻線部分13aが第二コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分13bが第二コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺になる。第二コイル単体4における巻線部分14aが第二コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分14bが第二コイル単体第四巻き線部分第二傾斜辺になる。
また、第三コイル単体5における巻線部分13aが第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分13bが第三コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺になる。第三コイル単体5における巻線部分14aが第三コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺になり、巻線部分14bが第三コイル単体第四巻き線部分第二傾斜辺になる。
こうして、図3図示の実施形態では、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、それぞれ、6辺を有する亀甲状になっている。
上述したように、第一巻線部分11、第二巻線部分12は、図3でそれぞれ左右方向に曲線状に凸湾する構造、形態することが可能である。第三巻線部分13、第四巻線部分14も、図3図示の、巻線部分13a、巻線部分13b、巻線部分14a、巻線部分14bのように直線状に延びる構造、形態に限られない。第三巻線部分13を、図3の上側に向かって曲線状に凸湾する構造、第四巻線部分14を、図3の下側に向かって曲線状に凸湾する構造にすることもできる。
この場合、図3図示の状態の第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、それぞれ、図3において上下方向に長径、左右方向に短径を有する楕円形状や、長円形状になる。
図4(b)は、符号3aで示している第一コイル単体が、楕円形状、長円形状に形成されている一例を示すものである。
第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、第一巻線部分11と第二巻線部分12とが、図3図示のように、円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向と直交する方向である横幅方向に間隔をあけていることで、巻回軸31の側に中央空間部23、24、25をそれぞれ備えている。
第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5の軸30(図1)が延びる方向と直交する方向になる横幅方向のサイズW1−3、W1−4、W1−5は、図3図示のように、略同一である。
第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5における中央空間部23、24、25の横幅方向のサイズW2−3、W2−4、W2−5は、図3図示のように、略同一である。
第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5における第一巻線部分11の横幅方向のサイズW3−3、W3−4、W3−5、第二巻線部分12の横幅方向のサイズW4−3、W4−4、W4−5は、図3図示のように、略同一である。
この実施形態の円筒型コイル1が、例えば、三相モータ、三相回転電機に用いられる場合、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、それぞれ、U相、V相、W相のいずれかを構成するコイル体になる。
この場合、図1図示のように、円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重ねられて円筒型コイル1の円筒状の周壁6を形成する第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、それぞれ、円周方向における次位の第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5と電気的に接続される。例えば、第一コイル単体3がU相コイル体、第二コイル単体4がV相コイル体、第三コイル単体5がW相コイル体であれば、円周方向に、第一コイル単体3(U相コイル体)、第二コイル単体4(V相コイル体)、第三コイル単体5(W相コイル体)が、順次、屋根瓦状に重ねられ、第一コイル単体3(U相コイル体)は円周方向の次位の第一コイル単体3(U相コイル体)に、第二コイル単体4(V相コイル体)は円周方向の次位の第二コイル単体4(V相コイル体)に、第三コイル単体5(W相コイル体)は円周方向の次位の第三コイル単体5(W相コイル体)にそれぞれ接続されるようになる。
図5は、この電気的な接続形態の一例を説明するものである。第一コイル単体3aは第一コイル単体3aを構成している線材10aを介して円周方向で次位に位置する第一コイル単体3bと電気的に接続される。第一コイル単体3bはこれを構成している線材10bを介して円周方向で次位に位置する第一コイル単体3cと電気的に接続される。第一コイル単体3cはこれを構成している線材10cを介して円周方向で次位に位置する第一コイル単体3dと電気的に接続される。第二コイル単体4、第三コイル単体5の場合も同様である。
円筒型コイル1の円筒状の周壁6は、第一コイル単体3の中央空間部23に、第二コイル単体4の第一巻線部分11と、第三コイル単体5の第一巻線部分11とが、円周方向に、円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく配置されることで形成されている。このような配置形態が円周方向に順次繰り返される。
すなわち、図6では、最も左側の第一コイル単体3−1の中央空間部23に、第二コイル単体4−1の第一巻線部分114−1と、第三コイル単体5−1の第一巻線部分115−1とが円周方向に、中空円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく配置される。
また、第二コイル単体4−1の中央空間部24に、第三コイル単体5−1の第一巻線部分115−1と、次位の第一コイル単体3−2の第一巻線部分113−2とが円周方向に、円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく配置される。なお、この際、第二コイル単体4−1の中央空間部24に位置する次位の第一コイル単体3−2の第一巻線部分113−2の半径方向内側に前位の(すなわち、図6における最左側の)第一コイル単体3−1の第二巻線部分123−1が位置することになる。
また、第三コイル単体5−1の中央空間部25に、第一コイル単体3−2の第一巻線部分113−2と、次位の第二コイル単体4−2の第一巻線部分114−2とが円周方向に、円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく配置される。なお、この際、第三コイル単体5−1の中央空間部25に位置する第一コイル単体3−2の第一巻線部分113−2の半径方向内側に前位の(すなわち、図6における最左側の)第一コイル単体3−1の第二巻線部分123−1が位置することになる。また、次位の第二コイル単体4−2の第一巻線部分114−2の半径方向内側に前位の(すなわち、図6における最左側の)第二コイル単体4−1の第二巻線部分124−1が位置することになる。
そして、次位の第一コイル単体3−2の中央空間部23に、次位の第二コイル単体4−2の第一巻線部分114−2と、次位の第三コイル単体5−2の第一巻線部分115−2とが円周方向に、円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく、配置されることになる。なお、この際、次位の第一コイル単体3−2の中央空間部23に位置する次位の第二コイル単体4−2の第一巻線部分114−2の半径方向内側に前位の(すなわち、図6における最左側の)第二コイル単体4−1の第二巻線部分124−1が位置することになる。また、次位の第三コイル単体5−2の第一巻線部分115−2の半径方向内側に前位の(すなわち、図6における最左側の)第三コイル単体5−1の第二巻線部分125−1が位置することになる。
図6はこのような配置形態の一例を表すものである。図3では、W2−3=W2−4=W2−5、W3−3=W3−4=3−5=W4−3=W4−4=W4−5で、W3−3×2=W2−3としている。
そこで、第一コイル単体3の中央空間部23(横方向サイズW2−3)に、第二コイル単体4の第一巻線部分11(横方向サイズW3−4)と、第三コイル単体5の第一巻線部分11(横方向サイズW3−5)とが円周方向に、円筒型コイル1の半径方向で互いに重なり合うことなく配置される。
中空の円筒型コイル1の円周方向に、屋根瓦状に重ね合わせられていく第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5の第三巻線部分13、第四巻線部分14における円筒型コイル1の半径方向における重なりは次のようになる(図6)。
第一コイル単体3−1の第一コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第二コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−4と、第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−5とが重なる。
第一コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第二コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−4と、第三コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−5とが重なる。
第二コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−5と、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−3とが重なる。
第二コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−5と、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14b−3とが重なる。
第三コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−3と、円周方向における次位の第二コイル単体4−2の第二コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−4とが重なる。
第三コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−3と、円周方向における次位の第二コイル単体4−2の第二コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−4とが重なる。
そこで、第一コイル単体3−1の第一コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第二コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−4が重なるだけである。第一コイル単体3−1の第一コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−5が重なるだけである。
第一コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第二コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−4が重なるだけである。第一コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−3の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺14a−5が重なるだけである。
第二コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−5が重なるだけである。第二コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−3が重なるだけである。
第二コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、第三コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−5が重なるだけである。第二コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−4の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14b−3が重なるだけである。
第三コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−3が重なるだけである。第三コイル単体第三巻線部分第二傾斜辺13b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第二コイル単体4−2の第二コイル単体第三巻線部分第一傾斜辺13a−4が重なるだけである。
第三コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第一コイル単体3−2の第一コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−3が重なるだけである。第三コイル単体第四巻線部分第二傾斜辺14b−5の円筒型コイル1の半径方向外側に、円周方向における次位の第二コイル単体4−2の第二コイル単体第四巻線部分第一傾斜辺14a−4とが重なるだけである。
そこで、筒型コイル1の半径方向において、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5といったコイル体同士が二層を越えて重なり合う箇所が存在していない。
この結果、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5を構成している線材10は図3図示の平板状の状態から、図1図示のように、中空の円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重なることで円筒状の周壁6を形成する際に、最大でも、各コイル体の半径方向の厚み分の屈曲を受けるだけになる。
すなわち、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重なって周壁6が形成される際、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が円筒型コイル1の半径方向で屈曲する大きさは、コイル単体厚さサイズを越えない。
そこで、第一コイル単体3等のコイル単体を形成する線材10にかかるストレスを抑制することができる。
本実施形態の円筒型コイル1においては、周壁6を構成している複数個の第一コイル単体3、第二コイル単体4、第二コイル単体5は、いずれも、図4を用いて説明したように、線材10が巻回軸31の周りに巻回されている途中で線材10が巻回軸31の半径方向外側に向かって屈曲する部分が存在しない構造になっている。このため、特許文献1、2記載の発明のように、巻回軸の半径方向外側に向かってヘアピン型に膨出する膨出部を備えているコイル単体が使用される場合に比較するとコイルの経路の観点から電気抵抗の増加を抑制できるものになる。
そして、上述したように円筒型コイルの半径方向で屈曲する大きさを小さくすることができるので、線材10が受ける機械的ストレスも小さくすることができる。
そして、上述したようにして組み立てられていることから、円筒型コイル1の周壁6の半径方向の厚さは第一コイル単体3等のコイル単体の厚さサイズの少なくとも3倍を越えないものになる。
図2を用いて説明した線材10の繊維状物9をこれがガラス繊維のような加熱で溶融する部材にしておき、上述したようにして円筒状に汲み上げた後に加熱し、繊維状物同士を熱融着させて本実施形態の中空の円筒型コイル1にすることができる。
図5、図7図示の実施形態で説明したように、この実施形態の中空円筒型コイル1の半径方向において、コイル体同士の間で重なり合いが起きるのは、第一コイル単体3−1の巻線部分13b−3と第二コイル単体4−1の巻線部分13a−4、第一コイル単体3−1の巻線部分13b−3と第三コイル単体5−1の巻線部分13a−5、第一コイル単体3−1の巻線部分123−1と円周方向における次位の第一コイル単体3−2の巻線部分113−2、第一コイル単体3−1の巻線部分14b−3と第二コイル単体4−1の巻線部分14a−4、第一コイル単体3−1の巻線部分14b−3と第三コイル単体5−1の巻線部分14a−5だけになる。
第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5は、略同一構造、略同一サイズであるので、この関係が周壁6の円周方向に繰り返される。
中空円筒型コイル1の半径方向においてコイル体同士の間で重なり合いが上述の箇所でのみ生じることで、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重なって周壁6が形成される際、第一コイル単体3、第二コイル単体4、第三コイル単体5が円筒型コイル1の半径方向で屈曲する大きさが、コイル単体厚さサイズを越えないものになる。
そこで、第一コイル単体3の巻線部分13bと第二コイル単体4の巻線部分13a、第一コイル単体3の巻線部分13bと第三コイル単体5の巻線部分13a、第一コイル単体3の巻線部分14bと第二コイル単体4の巻線部分14a、第一コイル単体3の巻線部分14bと第三コイル単体5の巻線部分14aとは、図5、図7図示のように、いずれも、斜め方向で交差する関係になることが望ましい。
図3〜図6の実施形態では、第一巻線部分11、第二巻線部分12は、中空円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向に直線的に延びていて、第一コイル単体3等は、それぞれ、6辺を有する亀甲状になっていたが、中空円筒型コイル1の半径方向においてコイル体同士の間で重なり合いが上述の箇所でのみ生じることで、第一コイル単体3等が円筒型コイル1の円周方向に屋根瓦状に重なって周壁6が形成される際、第一コイル単体3等が円筒型コイル1の半径方向で屈曲する大きさが、コイル単体厚さサイズを越えないものにする上で有利である。
(コアレスモータ、発電機の実施形態)
上述した実施形態の中空の円筒型コイル1は、モータや発電機に使用される。図8、図9を用いてその一実施形態を説明する。
上述した実施形態の中空の円筒型コイル1が、コアレスモータ40を構成するハウジング41内にステータに支持されて配備されている。コアレスモータ40の回転中心軸42は、円筒型コイル1の軸30が延びる方向で円筒型コイル1の半径方向の中心に配備されている。円筒型コイル1と同じく回転中心軸42に対して同心円状に配備される回転子43は、円筒型コイル1の軸30が延びる方向、すなわち、回転中心軸42が延びる方向に延びる円筒状のインナーヨーク44と、アウターヨーク45とからなり、図示の実施形態では、アウターヨーク45の内周面に円筒型磁石体46が配備されている。円筒型磁石体46は、アウターヨーク45の円周方向に隣接する単位磁石ごとに交互に磁極を異ならせ、隣接する単位磁石との間に所定の間隔をあけて配置されている。
アウターヨーク45の内周面に円筒型磁石体46が配備されていることでインナーヨーク44とアウターヨーク45とからなる回転子43に断面ドーナッツ状の磁界が形成されている。なお、円筒型磁石体46はインナーヨーク44の外周に配備されている形態にすることもできる。
回転子43に断面ドーナッツ状の磁界が形成されている下で中空の円筒型コイル1に対して所定の通電を行い、回転子43を回転中心軸42を中心として円周方向に回転させ、コアレスモータ40を稼働させる。
上述した実施形態の中空の円筒型コイル1において、第一巻線部分11、第二巻線部分12が、中空円筒型コイル1の軸30(図1)が延びる方向に直線的に延びている構造の場合、この実施の形態のコアレスモータ40では、図9図示のように、第一コイル単体3等における第一巻線部分11と第二巻線部分12との間に形成されるコイルの開角と、円筒型磁石体43の円周方向に隣接する一対の磁石の局の幅とを略同一にすることができる。
この実施の形態のコアレスモータ40で、図9図示の構造を採用するとトルク効率を最大化することができるので有利である。
ここではコアレスモータの実施形態を説明したが、発電機の構造はモータの構造と基本的に同一である。上述したコアレスモータの構成、構造において、回転子43が入力された回転力によって回転することで発電が行われるのが発電機になる。そこで、本発明では、上述した構成、構造を有する発電機の実施形態にすることも可能である。

Claims (11)

  1. 中空の円筒型コイルであって、
    前記円筒型コイルの周壁は、複数個のコイル単体が、前記円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって形成され、
    複数個の前記コイル単体は、それぞれ、
    周囲が絶縁処理されている導電性の線材が、前記円筒型コイルの軸が延びる方向と直交する巻回軸の周りに螺旋状に複数回巻回されることで前記円筒型コイルの前記軸の方向の部分を形成する第一巻線部分及び第二巻線部分と、前記第一巻線部分の前記円筒型コイルの前記軸方向における一方の側と前記第二巻線部分の前記一方の側との間を形成する第三巻線部分と、前記第一巻線部分の前記円筒型コイルの前記軸方向における他方の側と前記第二巻線部分の前記他方の側との間を形成する第四巻線部分とを備えている、平板状のコイル体で、
    前記コイル単体のそれぞれはいずれも略同一構造、略同一サイズであって、前記円筒型コイルの前記軸方向と直交する方向になる横幅方向のサイズが略同一で、
    前記コイル単体のそれぞれにおける前記第一巻線部分の前記横幅方向のサイズと前記第二巻線部分の前記横幅方向のサイズとは略同一で、
    前記コイル単体のそれぞれは、前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とが前記横幅方向に間隔をあけていることで前記巻回軸の側に中央空間部を備えていて、
    前記コイル単体のそれぞれにおける前記第一巻線部分の前記横幅方向のサイズと前記第二巻線部分の前記横幅方向のサイズとの和が、前記中央空間部の前記横幅方向のサイズと略同一であって、
    一つの前記コイル単体の前記中央空間部に、他の複数のコイル単体の第一巻線部分が前記円周方向に、前記円筒型コイルの半径方向で互いに重なり合うことなく配置されて前記周壁が形成されている
    中空円筒型コイル。
  2. 前記コイル単体のそれぞれは、いずれも、前記線材が前記巻回軸の周りに半径方向で外側に向かって膨出することなく前記螺旋状に複数回巻回されてなる
    請求項1記載の中空円筒コイル。
  3. 前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とは前記円筒型コイルの前記軸が伸びる方向に直線的に延びている請求項1又は2記載の中空円筒型コイル。
  4. 前記コイル単体は、それぞれ、6辺を有する亀甲状である請求項3記載の中空円筒型コイル。
  5. 前記コイル単体のそれぞれは、前記横幅方向に直交する厚さ方向のサイズが略同一のコイル単体厚さサイズで、
    複数個の前記コイル単体が前記円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって前記周壁が形成される際、前記コイル単体のそれぞれが前記半径方向で屈曲する大きさが前記コイル単体厚さサイズを越えない
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の中空円筒型コイル。
  6. 中空の円筒型コイルであって、
    前記円筒型コイルの周壁は、複数個の第一コイル単体と、複数個の第二コイル単体と、複数個の第三コイル単体とが、前記円筒型コイルの円周方向に屋根瓦状に重なって形成され、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、それぞれ、
    周囲が絶縁処理されている導電性の線材が、前記円筒型コイルの軸が延びる方向と直交する巻回軸の周りに螺旋状に複数回巻回されることで前記円筒型コイルの前記軸の方向の部分を形成する第一巻線部分及び第二巻線部分と、前記第一巻線部分の前記円筒型コイルの前記軸方向における一方の側と前記第二巻線部分の前記一方の側との間を形成する第三巻線部分と、前記第一巻線部分の前記円筒型コイルの前記軸方向における他方の側と前記第二巻線部分の前記他方の側との間を形成する第四巻線部分とを備えている、平板状のコイル体で、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、いずれも略同一構造、略同一サイズであって、前記円筒型コイルの前記軸方向と直交する方向になる横幅方向のサイズが略同一で、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体における前記第一巻線部分の前記横幅方向のサイズと前記第二巻線部分の前記横幅方向のサイズとは略同一で、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とが前記横幅方向に間隔をあけていることで前記巻回軸の側に中央空間部を備えていて、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体の前記第一巻線部分の前記横幅方向のサイズと前記第二巻線部分の前記横幅方向のサイズとの和が、前記中央空間部の前記横幅方向のサイズと略同一であって、
    前記第一コイル単体の前記中央空間部に、前記第二コイル単体の第一巻線部分と、前記第三コイル単体の第一巻線部分とが前記円周方向に、前記円筒型コイルの半径方向で互いに重なり合うことなく配置されて前記周壁が形成されている
    中空円筒型コイル。
  7. 前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体は、それぞれ、U相、V相、W相のいずれかを構成するコイル体である請求項6記載の中空円筒型コイル。
  8. 複数個の単位磁石が円周方向に隣接する単位磁石ごとに交互に磁極を異ならせ、隣接する単位磁石との間に所定の間隔をあけて配置されている円筒型磁石体を備えていて断面ドーナッツ状の磁界を形成している回転子と、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の中空円筒型コイルとを備えているコアレスモータ。
  9. 前記コイル単体における前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とは前記円筒型コイルの前記軸方向に直線的に延びていて、
    前記コイル単体における前記第一巻線部分と前記第二巻線部分との間に形成されるコイルの開角と、前記円筒型磁石体の円周方向に隣接する一対の磁石の局の幅が略同一である請求項8記載のコアレスモータ。
  10. 複数個の単位磁石が円周方向に隣接する単位磁石ごとに交互に磁極を異ならせ、隣接する単位磁石との間に所定の間隔をあけて配置されている円筒型磁石体を備えていて断面ドーナッツ状の磁界を形成している回転子と、請求項6又は7に記載の中空円筒型コイルとを備えているコアレスモータ。
  11. 前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体における前記第一巻線部分と前記第二巻線部分とは前記円筒型コイルの前記軸方向に直線的に延びていて、
    前記第一コイル単体、前記第二コイル単体、前記第三コイル単体における前記第一巻線部分と前記第二巻線部分との間に形成されるコイルの開角と、前記円筒型磁石体の円周方向に隣接する一対の磁石の局の幅が略同一である請求項10記載のコアレスモータ。
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