JP6988413B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、懸垂式モノレールの案内輪として好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッド部のセンター領域におけるクラックの発生を効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤに関する。
懸垂式モノレールは、車両を懸架させた状態で走行用タイヤにより軌道上を走行する交通手段であるが、走行時に車両が幅方向に変位するのを規制するために、回転軸が鉛直方向となるように保持された案内輪を備え、この案内輪を側方のガイド板に当接させながら走行するようになっている。従来、モノレールの案内輪には、タイヤ骨格としてバイアス構造を有すると共に、トレッド部にスムースパターンを備えた空気入りタイヤが使用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
ところが、本発明者の知見によれば、懸垂式モノレールの案内輪として使用される空気入りタイヤでは、長期間の使用によりトレッド部のセンター領域にクラックが発生するという問題が生じている。クラックが発生する原因としては、バイアスタイヤの製造過程におけるカーカスコードの角度変化によりトレッド部の表層でゴム噛み(即ち、加硫前の露出面がトレッド部の表層内部に巻き込まれる現象)が生じ、それがクラックの発生源になると考えられている。そこで、その対策として、トレッド部に摩耗抵抗指数が低いゴムを使用することで、タイヤ製造時にゴム噛みが生じているトレッド部の表層部分を早期に摩耗させることが試みられている。しかしながら、この場合、早期摩耗や偏摩耗等が発生するという欠点があり、必ずしも適切な対策とは言えない。
特開2010−159030号公報 特開2003−191721号公報
本発明の目的は、トレッド部のセンター領域におけるクラックの発生を効果的に抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間に装架されて各ビード部のビードコアの廻りに巻き上げられた複数層のカーカス層を備え、これらカーカス層の層間でカーカスコードが互いに交差するように配置されたバイアス構造を有すると共に、トレッド部にスムースパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部のセンター位置での前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Acが40°〜50°であり、前記ビードコアの下方位置での前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Abが60°〜70°であり、前記傾斜角度Acと前記傾斜角度Abとが10°≦Ab−Ac≦25°の関係を満足することを特徴とするものである。
本発明では、タイヤ骨格としてバイアス構造を有すると共に、トレッド部にスムースパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部のセンター位置でのカーカスコードの傾斜角度Ac、ビードコアの下方位置でのカーカスコードの傾斜角度Ab、及び、傾斜角度Ac,Abの差が所定の範囲に規定されているので、タイヤ加硫時におけるカーカスコードの角度変化量を小さくし、トレッド部の表層に生じるゴム噛みの発生を抑制することができる。そのため、空気入りタイヤを長期間にわたって使用するにあたって、トレッド部のセンター領域におけるクラックの発生を効果的に抑制することができる。
本発明において、トレッド部を構成するトレッドゴム層の硬度が60〜66であり、該トレッドゴム層の切断時伸びが450%〜600%であることが好ましい。トレッドゴム層の硬度及び切断時伸びを上記範囲に設定することにより、クラックの発生を効果的に抑制することができる。
また、トレッド部のセンター位置でのゴム厚さは5mm〜12mmであることが好ましい。トレッド部のセンター位置でのゴム厚さを上記範囲に設定することにより、タイヤ寿命を損なうことなく、タイヤ製造時のゴム噛みを低減し、クラックの発生を抑制することができる。
更に、タイヤインフレート時におけるトレッド部のタイヤ子午線断面でのトレッドラジアスは80mm〜160mmであることが好ましい。トレッドラジアスを上記範囲に設定することにより、耐摩耗性を損なうことなく、クラックの発生を抑制することができる。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部におけるカーカス層の外周側に1層又は2層のブレーカー層を備え、トレッド部のセンター位置でのブレーカーコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Axが該ブレーカーコードと同一方向に傾斜するカーカスコードの傾斜角度Acに対してAc±3°の範囲内にあることが好ましい。トレッド部のセンター位置でのブレーカーコードの傾斜角度Axを上記範囲に設定することにより、耐久性を損なうことなく、クラックの発生を抑制することができる。
また、トレッド部のショルダー位置でのカーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ashは0°≦Ash−Ac≦5°の関係を満足することが好ましい。トレッド部のショルダー位置でのカーカスコードの傾斜角度Ashを上記の如く設定することにより、トレッド部の全域においてクラックの発生を抑制することができる。
本発明において、トレッドゴム層の硬度は、JIS K6253に準拠して、Aタイプのデュロメータを用いて温度23℃の条件にて測定されるデュロメータ硬さである。トレッドゴム層の切断時伸び(EB)は、JIS K6251に準拠して、温度23℃の条件にて測定される切断時伸びである。
本発明において、トレッドラジアスは、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で測定される。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”である。
本発明の空気入りタイヤは、懸垂式モノレールの案内輪として好適であるが、例えば、跨座式のモノレール、案内軌条式鉄道等の案内輪としても有効である。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 図1のX部におけるカーカス層の一部を抽出して示す平面図である。 図1のY部におけるカーカス層の一部を抽出して示す平面図である。 図1のZ部におけるカーカス層の一部を抽出して示す平面図である。 図1のX部におけるブレーカー層の一部を抽出して示す平面図である。 本発明の空気入りタイヤが案内輪として装着された懸垂式モノレールの要部を示す正面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図であり、図2〜図4はそのカーカス層の一部を示し、図5はそのブレーカー層の一部を示すものである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。図1はトレッド部1のセンター位置CLを境とするタイヤ幅方向の一方側のタイヤ構造のみを描写しているが、他方側も一方側に対応するタイヤ構造を有している。
一対のビード部3,3間には複数層のカーカス層4が装架されている。これらカーカス層4が各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。また、ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
図2〜図4に示すように、カーカス層4はゴム被覆されていてタイヤ径方向Trに対して傾斜する複数本のカーカスコードCを含み、層間でカーカスコードCが互いに交差するように配置されたバイアス構造をなしている。カーカス層4を構成するカーカスコードCとしては、ナイロン等の有機繊維コードが好ましく使用される。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には2層のブレーカー層7が埋設されている。図5に示すように、ブレーカー層7はゴム被覆されていてタイヤ径方向Trに対して傾斜する複数本のブレーカーコードBを含み、かつ層間でブレーカーコードBが互いに交差するように配置されている。ブレーカー層7を構成するブレーカーコードBとしては、ナイロン等の有機繊維コードが好ましく使用される。なお、ブレーカー層7は単層であっても良い。
トレッド部1の外表面にはトレッドゴム層11が配置され、サイドウォール部2の外表面にはサイドゴム層12が配置され、ビード部3の外表面にはチェーファー13が配置されている。トレッド部1のトレッドゴム層11には排水用の溝が形成されていない。即ち、トレッド部1はスムースパターンを有している。また、タイヤ内面にはカーカス層4に沿ってインナーライナー層14が配置されている。
上述のようなバイアス構造を有すると共に、トレッド部1にスムースパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部1のセンター位置CLでのカーカスコードCのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度Ac(図2参照)は40°〜50°の範囲に設定され、ビードコア5の下方位置P1でのカーカスコードCのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度Ab(図3参照)は60°〜70°の範囲に設定され、これら傾斜角度Ac,Abが10°≦Ab−Ac≦25°の関係を満足している。ビードコア5の下方位置P1はビードコア5の径方向内側においてビードコア5の幅方向中心となる位置である。
上述のようにタイヤ骨格としてバイアス構造を有すると共に、トレッド部1にスムースパターンを備えた空気入りタイヤを製造する場合、その加硫工程においてカーカスコードCに角度変化が生じるが、ビードコア5の下方位置P1ではカーカスコードCに角度変化が殆ど生じない。一方、トレッド部1のセンター領域ではリフトが掛かるためカーカスコードCの角度変化が大きくなる。そのため、トレッド部1のセンター位置CLでのカーカスコードCの傾斜角度Acとビードコア5の下方位置P1でのカーカスコードCの傾斜角度Abとの差から加硫工程におけるカーカスコードCの角度変化量を知見することができる。このような考え方に基づいて、トレッド部1のセンター位置CLでのカーカスコードCの傾斜角度Ac及びビードコア5の下方位置P1でのカーカスコードCの傾斜角度Abを特定し、傾斜角度Ac,Abの差を小さくすることにより、加硫工程におけるカーカスコードCの角度変化量を小さくし、トレッド部1の表層でゴム噛みを抑制することができる。そのため、空気入りタイヤを長期間にわたって使用するにあたって、トレッド部1のセンター領域におけるクラックの発生を効果的に抑制することができる。
ここで、トレッド部1のセンター位置CLでのカーカスコードCのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度Acは40°〜50°の範囲に設定され、ビードコア5の下方位置P1でのカーカスコードCのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度Abは60°〜70°の範囲に設定され、両者の差(Ab−Ac)は10°〜25°の範囲に設定されるが、これら傾斜角度Ac,Ab又はその角度差(Ab−Ac)が上記範囲から外れた場合、トレッド部1の表層でのゴム噛みを効果的に抑制することができない。
また、トレッド部1のショルダー位置P2でのカーカスコードCのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度Ash(図4参照)は0°≦Ash−Ac≦5°の関係を満足すると良い。トレッド部1のショルダー位置P2でのカーカスコードCの傾斜角度Ashをトレッド部1のセンター位置CLでのカーカスコードCの傾斜角度Acに近付けることにより、トレッド部1の全域においてクラックの発生を抑制することができる。トレッド部1のショルダー位置P2はトレッド部1のショルダーエッジEからカーカス層4に向かって垂線を下したとき、その垂線がカーカス層4と交差する位置である。ここで、傾斜角度Ash,Acの差(Ash−Ac)が5°よりも大きいとトレッド部1のショルダー領域においてクラックが生じ易くなる。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1を構成するトレッドゴム層11の硬度は60〜66であり、該トレッドゴム層11の切断時伸びは450%〜600%であると良い。トレッドゴム層11の硬度及び切断時伸びを上記範囲に設定することにより、クラックの発生を効果的に抑制することができる。ここで、トレッドゴム層11の硬度が66よりも高いとタイヤ使用の長期化によりクラックが発生し易くなり、逆に60よりも低いと一度発生したクラックが成長し易くなる。同様に、トレッドゴム層11の切断時伸びが450%よりも小さいとタイヤ使用の長期化によりクラックが発生し易くなり、逆に600%よりも大きいと一度発生したクラックが成長し易くなる。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1のセンター位置CLでのゴム厚さGtは5mm〜12mmであると良い。トレッド部1のゴム厚さGtを上記範囲に設定することにより、タイヤ寿命を損なうことなく、タイヤ製造時のゴム噛みを低減し、クラックの発生を抑制することができる。ここで、トレッド部1のゴム厚さGtが5mmよりも小さいとタイヤ寿命が短くなり、逆に12mmよりも大きいとゴム噛み量が増大する要因となる。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤインフレート時におけるトレッド部1のタイヤ子午線断面でのトレッドラジアスRは80mm〜160mmであると良い。トレッドラジアスRを上記範囲に設定することにより、耐摩耗性を損なうことなく、クラックの発生を抑制することができる。ここで、トレッドラジアスRが80mmよりも小さいとトレッド部1のセンター領域での接地圧が過大となり、耐摩耗性が悪化する。逆に、トレッドラジアスRが160mmよりも大きいと接地面積の増加により接地圧が低下し、耐スリップ性が低下することに起因してクラックが発生し易くなる。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にはブレーカー層7が配設されているが、図5に示すように、トレッド部1のセンター位置CLでのブレーカーコードBのタイヤ周方向Tcに対する傾斜角度AxはブレーカーコードBと同一方向に傾斜するカーカスコードCの傾斜角度Acに対してAc±3°の範囲内にあると良い。つまり、カーカスコードCと同一方向に傾斜するブレーカーコードBはそのカーカスコードCと実質的に平行であると良い。トレッド部1のセンター位置CLでのブレーカーコードBの傾斜角度Axを上記範囲に設定することにより、耐久性を損なうことなく、クラックの発生を抑制することができる。ここで、トレッド部1のセンター位置CLでのブレーカーコードBの傾斜角度Axが上記範囲から外れるとクラックが発生し易くなる。
図6は本発明の空気入りタイヤが案内輪として装着された懸垂式モノレールの要部を示すものである。図6に示すように、懸垂式モノレールの台車20は断面L字状をなす一対のガイドレール31,32上を走行するようになっている。台車20は、フレーム21と、該フレーム21に搭載されたモータ22と、該モータ22により駆動される複数本の走行輪23とを備えている。走行輪23としては空気入りタイヤが使用されている。これら走行輪23はガイドレール31,32の水平部分の上を走行する。また、フレーム21の下側には懸架用のリンク部材24が揺動自在に配設されている。これらリンク部材24にはモノレールの車体(不図示)が連結される。
更に、フレーム21には台車20の幅方向に延びる一対のアーム部材25が配設されており、これらアーム部材25の各々に回転軸が鉛直方向となるように保持された案内輪226と補助輪27が回動自在に組み付けられている。この案内輪26には上述したカーカス構造を有する空気入りタイヤが使用されている。案内輪26はガイドレール31,32の垂直部分に当接し、走行時に台車20が幅方向に変位することを規制する。一方、補助輪27は金属製であり、その外径が案内輪26の外径よりも小さくなっている。そのため、補助輪27は通常の走行状態ではガイドレール31,32に対して当接しない状態にある。
このように構成される懸垂式モノレールでは、案内輪26の空気入りタイヤが長期間にわたって使用される。そのため、上述したカーカス構造を有する空気入りタイヤを案内輪26に使用することにより、トレッド部1のセンター領域におけるクラックの発生を長期間にわたって効果的に抑制することができる。
タイヤサイズが600−9 10PRであり、一対のビード部間に装架されて各ビード部のビードコアの廻りに巻き上げられた複数層のカーカス層を備え、これらカーカス層の層間でカーカスコードが互いに交差するように配置されたバイアス構造を有すると共に、トレッド部にスムースパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部のセンター位置におけるカーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ac、ビードコアの下方位置でのカーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ab、傾斜角度Acと傾斜角度Abと差(Ab−Ac)、トレッドゴム層の硬度、トレッドゴム層の切断時伸び、トレッド部のセンター位置でのゴム厚さGt、タイヤインフレート時におけるトレッド部のタイヤ子午線断面でのトレッドラジアスR、トレッド部のセンター位置でのブレーカーコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ax、及び、トレッド部のショルダー位置でのカーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ashを表1及び表2のように設定した従来例1、比較例1〜5及び実施例1〜14のタイヤを製作した。
これら従来例1、比較例1〜5及び実施例1〜14のタイヤについて、下記試験方法により、耐クラック性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
耐クラック性:
各試験タイヤをドラム試験機に装着し、空気圧850kPa、荷重3.9kN、速度80km/hの条件にて100,000km走行させた後、トレッド部に発生したクラックの個数を調べた。評価結果は、クラック個数の逆数値を用い、従来例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐クラック性が優れていることを意味する。
Figure 0006988413
Figure 0006988413
この表1及び表2から判るように、実施例1〜14のタイヤは、従来例1との対比において、耐クラック性が大幅に改善されていた。一方、比較例1〜5のタイヤは、本発明で規定される要件を満たしていないため、実施例1〜14に比べて耐クラック性の改善効果が劣っていた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ブレーカー層
11 トレッドゴム層
12 サイドゴム層
13 チェーファー
14 インナーライナー層
B ブレーカーコード
C カーカスコード

Claims (6)

  1. 一対のビード部間に装架されて各ビード部のビードコアの廻りに巻き上げられた複数層のカーカス層を備え、これらカーカス層の層間でカーカスコードが互いに交差するように配置されたバイアス構造を有すると共に、トレッド部にスムースパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部のセンター位置での前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Acが40°〜50°であり、前記ビードコアの下方位置での前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Abが60°〜70°であり、前記傾斜角度Acと前記傾斜角度Abとが10°≦Ab−Ac≦25°の関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部を構成するトレッドゴム層の硬度が60〜66であり、該トレッドゴム層の切断時伸びが450%〜600%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部のセンター位置でのゴム厚さが5mm〜12mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤインフレート時における前記トレッド部のタイヤ子午線断面でのトレッドラジアスが80mm〜160mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド部における前記カーカス層の外周側に1層又は2層のブレーカー層を備え、前記トレッド部のセンター位置でのブレーカーコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Axが該ブレーカーコードと同一方向に傾斜するカーカスコードの傾斜角度Acに対してAc±3°の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部のショルダー位置での前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度Ashが0°≦Ash−Ac≦5°の関係を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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