JP2004161146A - 産業車両用空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】補助コード層を適正位置に配設することにより、耐パンク性を損なうことなく耐久性を向上させた産業車両用空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】産業車両用空気入りタイヤ1は、一対のビード部2、一対のサイドウォール部3およびクラウン部4にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライ5a、5bからなるカーカス6と、カーカス6のクラウン部4外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層7a、7bからなるベルト8を具える。タイヤ幅方向断面で見て、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層11a、11bを配設する。
【選択図】 図1
【解決手段】産業車両用空気入りタイヤ1は、一対のビード部2、一対のサイドウォール部3およびクラウン部4にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライ5a、5bからなるカーカス6と、カーカス6のクラウン部4外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層7a、7bからなるベルト8を具える。タイヤ幅方向断面で見て、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層11a、11bを配設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォークリフト等の産業車両用空気入りタイヤに関し、特にかかるタイヤの耐久性の向上を図る。
【0002】
【従来の技術】
通常、産業車両用タイヤには、耐パンク性等の向上を目的としてスチールコードをゴム被覆してなるベルトが用いられる。ところで、産業車両用タイヤは、重荷重や、停止状態でハンドルを切る、いわゆる据え切り入力によって大きな歪が集中しやすく、また連続稼動によってタイヤの内部温度が上昇したり、歪が繰返し作用する等の極限状態に近い厳しい条件下で使用されるため、ベルト端位置やベルトとカーカスとの間等のベルト周りでセパレーション等の故障が生じやすい。そのため、かかるタイヤでは優れた耐久性を具備することが要求される。
【0003】
かかるタイヤの耐久性を向上させるための手段としては、例えばベルトとカーカスとの間の歪集中を緩和するため、それらの間に厚いクッションゴムを配設するのが有用である。しかしながら、クッションゴムは、荷重時におけるベルトの変形を抑制する効果が無いため、耐久性の向上効果はさほど期待できない。また、荷重時におけるベルト変形の抑制と歪集中を緩和する手段としては、ベルトとして狭幅のベルトを用いることが有用であるが、かかる構成の場合には耐パンク性を十分に確保できない。
【0004】
さらにタイヤの耐久性を向上させるための手段として、例えば特許文献1には、ベルト端部とカーカス及びトレッド部との間にゴム層を配設してベルト端部の周りをゴム層で実質的に覆う構成を有するタイヤが記載されている。このゴム層によりベルト端部とタイヤのゴム部分との接着性は向上するが、荷重入力時のベルト変形に対する抑制効果がないためせん断歪みを十分に低減することはできない。
【0005】
また、特許文献2には、ベルト端部とカーカスとの間にクッションゴムを配設したタイヤが記載されている。このクッションゴムにより荷重入力時のベルト変形によるせん断歪は緩和され、ベルト端部での剛性段差は小さくなるが、コードをゴム被覆してなるベルトとゴムからなるクッションゴムとの間には剛性段差があるため、依然としてセパレーションの問題が残る。
【0006】
さらに、特許文献1のようなゴム層や特許文献2のようなクッションゴム等のゴム部材の追加は、ゴム部材の両端に厚みの差が発生する結果、ベルト積層時にゴム部材両端付近にエアーが混入し、故障発生の核となるおそれがある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭55−160605号公報
【特許文献2】
特開平3−169714号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層を適正位置に配設することにより、ベルト端部位置やベルトとカーカースとの間でのセパレーションの発生といったベルト周りの故障を抑制して、耐パンク性を損なうことなく耐久性を向上させた産業車両用空気入りタイヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライからなるカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層からなるベルトを具える産業車両用空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向断面で見て、カーカスとベルトとの間であって、かつ少なくともベルト端部とオーバーラップ部を形成するベルト下方の位置から少なくともサイドウォール部の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層を配設することを特徴とする産業車両用空気入りタイヤである。
【0010】
補助コード層は、両特定領域に少なくとも1対配設されることが好ましく、タイヤ赤道面を挟んで左右対称に配設されることがさらに好ましい。
【0011】
また、オーバーラップ部の幅は5〜50mmであることが好ましい。
【0012】
さらに、補助コード層の、タイヤ径方向内側に位置する端縁が、カーカス断面高さ位置を通り、タイヤ幅方向と平行な仮想線からタイヤ径方向に沿って測定してカーカス断面高さの0.2〜0.6倍の範囲にあることが好ましい。
【0013】
さらにまた、有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が98〜392Nの範囲であるナイロンコード又はポリエステルコードであることが好ましい。
【0014】
加えて、有機繊維コードは、タイヤ軸心を含む平面に対する延在角度が、鋭角側から測定して−60〜+60°の範囲であることが好ましい。
【0015】
加えてまた、補助コード層は、そのコードが、カーカスの外面を構成する最外プライのコードとタイヤ軸心を含む平面を挟んで交差するように配設されることが好ましい。
【0016】
また、カーカスが少なくとも2枚のプライからなるバイアスカーカスであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明に従う代表的な産業車両用空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)の幅方向断面図である。
【0018】
図1に示すタイヤ1は、一対のビード部2、一対のサイドウォール部3およびクラウン部4にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライ、図1では2枚のプライ5a、5bからなるカーカス6と、カーカス6のクラウン部4外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層、図1では2層の主コード層7a、7bからなるベルト8を具える。また、トレッド部にはタイヤ幅方向に延びるラグ溝等のトレッド溝を設ける。
【0019】
そして、この発明に従うタイヤの構成上の主な特徴は、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層を配設することにある。図1では両特定領域に一対の補助コード層11a、11bを配設している。
【0020】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。前述したように、ベルト端部への歪集中を緩和するためにゴムからなるゴム部材を配設しても、依然として剛性段差があるためにセパレーションが発生し、また、エアー混入により新たな故障発生の核となるおそれがある。
【0021】
そこで、発明者は、従来のゴム部材の代わりに有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層をベルト端部とカーカスとの間に配設すれば、補助コード層を構成する有機繊維コードに沿ってエアーが貫けやすくなる結果として、エアーの混入を防止できることを見出した。さらに、補助コード層11a、11bを、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に配設すれば、ベルト8の幅方向にわたる径差が小さくなるため、ベルト8の端部9への歪集中が抑制されるとともに、補助コード層11a、11bが緩衝材として機能してベルト端部位置での剛性段差を緩和することで、セパレーションが抑制されることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
補助コード層11a、11bを、ベルト8とオーバーラップ部を形成させるとともに、ベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に配設するのは、剛性段差の変化を緩やかにするためである。
【0023】
また、有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層11a、11bを用いるのは、補助コード層11a、11bが変形した際にも、有機繊維コードが延びるため、歪を有効に分散させることができるからである。
【0024】
さらに、補助コード層は、両特定領域に少なくとも1対配設されることが好ましい。ベルト8の一方の端部にのみ補助コード層を配設したのではセパレーション防止の効果が不十分だからであり、また、1層の補助コード層をベルト8の両端部に達するように配設すると、タイヤ重量の観点から不利だからである。そして、タイヤ幅方向の重量バランスを整える観点からは、補助コード層は、図1に示すように、タイヤ赤道面Eを挟んで左右対称に配設されることがさらに好ましい。
【0025】
また、ベルト8と補助コード層11a、11bとのオーバーラップ部は、その幅aが5〜50mmであることが好ましい。オーバーラップ部の幅aが5mm未満の場合には、剛性段差の緩和効果が不十分となり、50mmを超える場合には、荷重入力時におけるベルト8の端部9への歪集中の抑制作用が十分に得られないからである。
【0026】
さらに、補助コード層11a、11bの、サイドウォール部3側に位置する端縁12a、12bは、カーカス断面高さ位置を通り、タイヤ幅方向と平行な仮想線Dからタイヤ径方向に沿って測定した距離bがカーカス断面高さSHの0.2〜0.6倍の範囲にあることが好ましい。距離bがSHの0.2倍未満の場合には、荷重入力時に発生する歪が集中する領域に端縁12a、12bが配置される結果、これらの端縁12a、12bが故障の核となる可能性があるからであり、0.6倍を超える場合には、荷重入力時にビード倒れ込みによる歪が集中する領域に端縁12a、12bが配置される結果、これらの端縁12a、12bが故障の核となる可能性があるからである。
【0027】
さらにまた、有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が98〜392Nの範囲であるナイロンコード又はポリエステルコードであることが好ましい。強力が98N未満の場合には、剛性段差の緩衝材としての効果を十分に発揮することができないからであり、392Nを超える場合には、新たな故障の発生の核となるからである。また、ナイロンコード又はポリエステルコードとするのは、補助コード層11a、11bが変形した際にも、有機繊維コードが延びるため、歪を有効に分散させることができるからである。
【0028】
加えて、有機繊維コードは、タイヤ軸心を含む平面に対する延在角度が、鋭角側から測定して−60〜+60°の範囲であることが好ましい。せん断ひずみの発生を一層有効に抑制することができるからである。
【0029】
加えてまた、補助コード層11a、11bは、そのコードがカーカス6の外面を構成する最外プライ5bのコードとタイヤ軸心を含む平面を挟んで交差するように配設されることが好ましい。このように配設することにより、タイヤの剛性がより一層高まるからである。
【0030】
また、カーカス6が少なくとも2枚のプライからなるバイアスカーカスであることが好ましい。産業車両用タイヤとしてはラジアルカーカスよりもバイアスカーカスの方が安定性が高いからである。
【0031】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図1には、主コード層7aの幅が主コード層7bの幅よりも狭い態様を示したが、主コード層7aの幅が主コード層7bの幅以上であってもよい。
【0032】
【実施例】
次に、この発明に従う産業車両用空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
【0033】
(試験I)
実施例1〜4のタイヤは、図1に示す幅方向断面を有し、主コード層が2層であり、1対の補助コード層を左右対称に配設し、オーバーラップ部は15mmであり、補助コード層の、サイドウォール部側に位置する端縁が、仮想線Dから測定してカーカス断面高さの0.35倍の位置にあり、補助コード層を構成する有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が225Nのナイロンコードであり、タイヤ軸線を含む平面に対するその延在角度は鋭角側から測定して50°であり、補助コード層は、そのコードがカーカスを構成するプライのうち、最もタイヤ径方向外側に位置する最外プライのコードとタイヤ径方向を挟んで交差するように配設され、表1に示す諸元を有するバイアスタイヤである。
【0034】
これらのタイヤを表1に示すリムに組み付けてタイヤ車輪とし、1〜3.5トンのフォークリフトのリア操舵輪に装着し、表1に示す、従来構造を有するタイヤでは故障が発生する走行条件で8ヶ月間実地走行を行った後、タイヤを解剖して故障の発生の有無を評価した。その評価結果を表1に示す。なお、表1の「荷重」とは、適用荷重をJATMAで定める最大負荷能力に対する百分率で表したものであり、「摩耗率」とは、試験後トレッド部の陸部の摩耗量を新品タイヤの陸部高さに対する百分率で表したものである。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示す結果から、実施例1〜4のタイヤは、従来構造を有するタイヤでは故障が発生する走行条件で実地走行しても何ら故障は生じず、十分な耐久性を有することが分かる。
【0037】
(試験II)
実施例5のタイヤは、図1に示す幅方向断面を有し、タイヤサイズが6.00−9 10PRであり、主コード層が2層であり、1対の補助コード層を左右対称に配設し、オーバーラップ部は15mmであり、補助コード層の、サイドウォール部側に位置する端縁が、仮想線Dから測定してカーカス断面高さの0.4倍の位置にあり、補助コード層を構成する有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が225Nのナイロンコードであり、その延在角度は鋭角側から測定して55°であり、補助コード層は、そのコードがカーカスを構成するプライのうち、最もタイヤ径方向外側に位置する最外プライのコードとタイヤ径方向を挟んで交差するように配設されたバイアスタイヤである。
【0038】
比較のため、タイヤサイズ、主コード層数が実施例5と同じである従来例1〜4についても併せて試作した。従来例1は、補助コードを設けず、ベルト幅が100mmである。従来例2は、従来例1の構成に加えて、ベルト両端を長さ15mmのゴム部材で被覆したものである。従来例3は、従来例1の構成に加えて、ベルト端部とカーカスとの間に幅30mm、最大厚さ2.5mmの断面三日月状のゴム部材を配設したものである。従来例4は、従来例1の構成のうち、ベルト幅を70mmと狭くしたものである。
【0039】
前記各供試タイヤをJATMAで定める標準リム(4.00E)に組み付けてタイヤ車輪とし、空気圧800kPa(相対圧)を適用し、耐久性についての室内評価及び実地評価を行った。
【0040】
室内評価は、ドラム試験機を用い、JATMAで定める100%荷重(最大負荷能力)で100時間の慣らし走行を行った後、速度15km/h、スリップアングル±4°、室温36℃の条件下で、表2に示すステップ荷重条件にて、故障が発生するまでの走行時間を測定した。また、故障発生後のタイヤを解剖して、ベルト周辺における故障形態についても評価した。その評価結果を表3に示す。表3中の耐久性の数値は、従来例1のタイヤの故障発生時間を100としたときの各タイヤの故障発生時間の指数比であり、数値の大きいほど耐久性が優れている。また、表中のTLBとはTread Leaving Breaker(トレッド−ブレーカー間剥離)のことであり、BESとはBelt End Seperation(ベルト端剥離)のことであり、CLCとはCarcass Leaving Carcass(カーカスコード層剥離)のことである。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
実地評価は、実施例2と同じ走行条件で8ヶ月間実地走行を行った後、タイヤを解剖して、ベルト端部における突き及びセパレーションの発生の有無を評価した。結果を表3に示す。
【0044】
表3に示す結果から、実施例5のタイヤは従来例1〜4のタイヤに比べて、耐久性に優れていることが分かる。
【0045】
【発明の効果】
この発明により、ベルト端部のセパレーションやベルトとカーカスのセパレーションといったベルト周りの故障を抑制することにより、耐パンク性を損なうことなく耐久性を向上させた産業車両用空気入りタイヤを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う代表的な産業車両用空気入りタイヤの幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 クラウン部
5a、5b プライ
6 カーカス
7a、7b 主コード層
8 ベルト
9 ベルト端部
10 オーバーラップ部
11a、11b 補助コード層
12a、12b 補助コード層のサイドウォール側端縁
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォークリフト等の産業車両用空気入りタイヤに関し、特にかかるタイヤの耐久性の向上を図る。
【0002】
【従来の技術】
通常、産業車両用タイヤには、耐パンク性等の向上を目的としてスチールコードをゴム被覆してなるベルトが用いられる。ところで、産業車両用タイヤは、重荷重や、停止状態でハンドルを切る、いわゆる据え切り入力によって大きな歪が集中しやすく、また連続稼動によってタイヤの内部温度が上昇したり、歪が繰返し作用する等の極限状態に近い厳しい条件下で使用されるため、ベルト端位置やベルトとカーカスとの間等のベルト周りでセパレーション等の故障が生じやすい。そのため、かかるタイヤでは優れた耐久性を具備することが要求される。
【0003】
かかるタイヤの耐久性を向上させるための手段としては、例えばベルトとカーカスとの間の歪集中を緩和するため、それらの間に厚いクッションゴムを配設するのが有用である。しかしながら、クッションゴムは、荷重時におけるベルトの変形を抑制する効果が無いため、耐久性の向上効果はさほど期待できない。また、荷重時におけるベルト変形の抑制と歪集中を緩和する手段としては、ベルトとして狭幅のベルトを用いることが有用であるが、かかる構成の場合には耐パンク性を十分に確保できない。
【0004】
さらにタイヤの耐久性を向上させるための手段として、例えば特許文献1には、ベルト端部とカーカス及びトレッド部との間にゴム層を配設してベルト端部の周りをゴム層で実質的に覆う構成を有するタイヤが記載されている。このゴム層によりベルト端部とタイヤのゴム部分との接着性は向上するが、荷重入力時のベルト変形に対する抑制効果がないためせん断歪みを十分に低減することはできない。
【0005】
また、特許文献2には、ベルト端部とカーカスとの間にクッションゴムを配設したタイヤが記載されている。このクッションゴムにより荷重入力時のベルト変形によるせん断歪は緩和され、ベルト端部での剛性段差は小さくなるが、コードをゴム被覆してなるベルトとゴムからなるクッションゴムとの間には剛性段差があるため、依然としてセパレーションの問題が残る。
【0006】
さらに、特許文献1のようなゴム層や特許文献2のようなクッションゴム等のゴム部材の追加は、ゴム部材の両端に厚みの差が発生する結果、ベルト積層時にゴム部材両端付近にエアーが混入し、故障発生の核となるおそれがある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭55−160605号公報
【特許文献2】
特開平3−169714号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この発明の目的は、有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層を適正位置に配設することにより、ベルト端部位置やベルトとカーカースとの間でのセパレーションの発生といったベルト周りの故障を抑制して、耐パンク性を損なうことなく耐久性を向上させた産業車両用空気入りタイヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライからなるカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層からなるベルトを具える産業車両用空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向断面で見て、カーカスとベルトとの間であって、かつ少なくともベルト端部とオーバーラップ部を形成するベルト下方の位置から少なくともサイドウォール部の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層を配設することを特徴とする産業車両用空気入りタイヤである。
【0010】
補助コード層は、両特定領域に少なくとも1対配設されることが好ましく、タイヤ赤道面を挟んで左右対称に配設されることがさらに好ましい。
【0011】
また、オーバーラップ部の幅は5〜50mmであることが好ましい。
【0012】
さらに、補助コード層の、タイヤ径方向内側に位置する端縁が、カーカス断面高さ位置を通り、タイヤ幅方向と平行な仮想線からタイヤ径方向に沿って測定してカーカス断面高さの0.2〜0.6倍の範囲にあることが好ましい。
【0013】
さらにまた、有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が98〜392Nの範囲であるナイロンコード又はポリエステルコードであることが好ましい。
【0014】
加えて、有機繊維コードは、タイヤ軸心を含む平面に対する延在角度が、鋭角側から測定して−60〜+60°の範囲であることが好ましい。
【0015】
加えてまた、補助コード層は、そのコードが、カーカスの外面を構成する最外プライのコードとタイヤ軸心を含む平面を挟んで交差するように配設されることが好ましい。
【0016】
また、カーカスが少なくとも2枚のプライからなるバイアスカーカスであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明に従う代表的な産業車両用空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)の幅方向断面図である。
【0018】
図1に示すタイヤ1は、一対のビード部2、一対のサイドウォール部3およびクラウン部4にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライ、図1では2枚のプライ5a、5bからなるカーカス6と、カーカス6のクラウン部4外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層、図1では2層の主コード層7a、7bからなるベルト8を具える。また、トレッド部にはタイヤ幅方向に延びるラグ溝等のトレッド溝を設ける。
【0019】
そして、この発明に従うタイヤの構成上の主な特徴は、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層を配設することにある。図1では両特定領域に一対の補助コード層11a、11bを配設している。
【0020】
以下、この発明が上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。前述したように、ベルト端部への歪集中を緩和するためにゴムからなるゴム部材を配設しても、依然として剛性段差があるためにセパレーションが発生し、また、エアー混入により新たな故障発生の核となるおそれがある。
【0021】
そこで、発明者は、従来のゴム部材の代わりに有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層をベルト端部とカーカスとの間に配設すれば、補助コード層を構成する有機繊維コードに沿ってエアーが貫けやすくなる結果として、エアーの混入を防止できることを見出した。さらに、補助コード層11a、11bを、カーカス6とベルト8との間であって、かつ少なくともベルト端部9とオーバーラップ部10を形成するベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に配設すれば、ベルト8の幅方向にわたる径差が小さくなるため、ベルト8の端部9への歪集中が抑制されるとともに、補助コード層11a、11bが緩衝材として機能してベルト端部位置での剛性段差を緩和することで、セパレーションが抑制されることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
補助コード層11a、11bを、ベルト8とオーバーラップ部を形成させるとともに、ベルト8下方の位置から少なくともサイドウォール部3の位置にわたる特定領域に配設するのは、剛性段差の変化を緩やかにするためである。
【0023】
また、有機繊維コードをゴム被覆してなる補助コード層11a、11bを用いるのは、補助コード層11a、11bが変形した際にも、有機繊維コードが延びるため、歪を有効に分散させることができるからである。
【0024】
さらに、補助コード層は、両特定領域に少なくとも1対配設されることが好ましい。ベルト8の一方の端部にのみ補助コード層を配設したのではセパレーション防止の効果が不十分だからであり、また、1層の補助コード層をベルト8の両端部に達するように配設すると、タイヤ重量の観点から不利だからである。そして、タイヤ幅方向の重量バランスを整える観点からは、補助コード層は、図1に示すように、タイヤ赤道面Eを挟んで左右対称に配設されることがさらに好ましい。
【0025】
また、ベルト8と補助コード層11a、11bとのオーバーラップ部は、その幅aが5〜50mmであることが好ましい。オーバーラップ部の幅aが5mm未満の場合には、剛性段差の緩和効果が不十分となり、50mmを超える場合には、荷重入力時におけるベルト8の端部9への歪集中の抑制作用が十分に得られないからである。
【0026】
さらに、補助コード層11a、11bの、サイドウォール部3側に位置する端縁12a、12bは、カーカス断面高さ位置を通り、タイヤ幅方向と平行な仮想線Dからタイヤ径方向に沿って測定した距離bがカーカス断面高さSHの0.2〜0.6倍の範囲にあることが好ましい。距離bがSHの0.2倍未満の場合には、荷重入力時に発生する歪が集中する領域に端縁12a、12bが配置される結果、これらの端縁12a、12bが故障の核となる可能性があるからであり、0.6倍を超える場合には、荷重入力時にビード倒れ込みによる歪が集中する領域に端縁12a、12bが配置される結果、これらの端縁12a、12bが故障の核となる可能性があるからである。
【0027】
さらにまた、有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が98〜392Nの範囲であるナイロンコード又はポリエステルコードであることが好ましい。強力が98N未満の場合には、剛性段差の緩衝材としての効果を十分に発揮することができないからであり、392Nを超える場合には、新たな故障の発生の核となるからである。また、ナイロンコード又はポリエステルコードとするのは、補助コード層11a、11bが変形した際にも、有機繊維コードが延びるため、歪を有効に分散させることができるからである。
【0028】
加えて、有機繊維コードは、タイヤ軸心を含む平面に対する延在角度が、鋭角側から測定して−60〜+60°の範囲であることが好ましい。せん断ひずみの発生を一層有効に抑制することができるからである。
【0029】
加えてまた、補助コード層11a、11bは、そのコードがカーカス6の外面を構成する最外プライ5bのコードとタイヤ軸心を含む平面を挟んで交差するように配設されることが好ましい。このように配設することにより、タイヤの剛性がより一層高まるからである。
【0030】
また、カーカス6が少なくとも2枚のプライからなるバイアスカーカスであることが好ましい。産業車両用タイヤとしてはラジアルカーカスよりもバイアスカーカスの方が安定性が高いからである。
【0031】
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図1には、主コード層7aの幅が主コード層7bの幅よりも狭い態様を示したが、主コード層7aの幅が主コード層7bの幅以上であってもよい。
【0032】
【実施例】
次に、この発明に従う産業車両用空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
【0033】
(試験I)
実施例1〜4のタイヤは、図1に示す幅方向断面を有し、主コード層が2層であり、1対の補助コード層を左右対称に配設し、オーバーラップ部は15mmであり、補助コード層の、サイドウォール部側に位置する端縁が、仮想線Dから測定してカーカス断面高さの0.35倍の位置にあり、補助コード層を構成する有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が225Nのナイロンコードであり、タイヤ軸線を含む平面に対するその延在角度は鋭角側から測定して50°であり、補助コード層は、そのコードがカーカスを構成するプライのうち、最もタイヤ径方向外側に位置する最外プライのコードとタイヤ径方向を挟んで交差するように配設され、表1に示す諸元を有するバイアスタイヤである。
【0034】
これらのタイヤを表1に示すリムに組み付けてタイヤ車輪とし、1〜3.5トンのフォークリフトのリア操舵輪に装着し、表1に示す、従来構造を有するタイヤでは故障が発生する走行条件で8ヶ月間実地走行を行った後、タイヤを解剖して故障の発生の有無を評価した。その評価結果を表1に示す。なお、表1の「荷重」とは、適用荷重をJATMAで定める最大負荷能力に対する百分率で表したものであり、「摩耗率」とは、試験後トレッド部の陸部の摩耗量を新品タイヤの陸部高さに対する百分率で表したものである。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示す結果から、実施例1〜4のタイヤは、従来構造を有するタイヤでは故障が発生する走行条件で実地走行しても何ら故障は生じず、十分な耐久性を有することが分かる。
【0037】
(試験II)
実施例5のタイヤは、図1に示す幅方向断面を有し、タイヤサイズが6.00−9 10PRであり、主コード層が2層であり、1対の補助コード層を左右対称に配設し、オーバーラップ部は15mmであり、補助コード層の、サイドウォール部側に位置する端縁が、仮想線Dから測定してカーカス断面高さの0.4倍の位置にあり、補助コード層を構成する有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が225Nのナイロンコードであり、その延在角度は鋭角側から測定して55°であり、補助コード層は、そのコードがカーカスを構成するプライのうち、最もタイヤ径方向外側に位置する最外プライのコードとタイヤ径方向を挟んで交差するように配設されたバイアスタイヤである。
【0038】
比較のため、タイヤサイズ、主コード層数が実施例5と同じである従来例1〜4についても併せて試作した。従来例1は、補助コードを設けず、ベルト幅が100mmである。従来例2は、従来例1の構成に加えて、ベルト両端を長さ15mmのゴム部材で被覆したものである。従来例3は、従来例1の構成に加えて、ベルト端部とカーカスとの間に幅30mm、最大厚さ2.5mmの断面三日月状のゴム部材を配設したものである。従来例4は、従来例1の構成のうち、ベルト幅を70mmと狭くしたものである。
【0039】
前記各供試タイヤをJATMAで定める標準リム(4.00E)に組み付けてタイヤ車輪とし、空気圧800kPa(相対圧)を適用し、耐久性についての室内評価及び実地評価を行った。
【0040】
室内評価は、ドラム試験機を用い、JATMAで定める100%荷重(最大負荷能力)で100時間の慣らし走行を行った後、速度15km/h、スリップアングル±4°、室温36℃の条件下で、表2に示すステップ荷重条件にて、故障が発生するまでの走行時間を測定した。また、故障発生後のタイヤを解剖して、ベルト周辺における故障形態についても評価した。その評価結果を表3に示す。表3中の耐久性の数値は、従来例1のタイヤの故障発生時間を100としたときの各タイヤの故障発生時間の指数比であり、数値の大きいほど耐久性が優れている。また、表中のTLBとはTread Leaving Breaker(トレッド−ブレーカー間剥離)のことであり、BESとはBelt End Seperation(ベルト端剥離)のことであり、CLCとはCarcass Leaving Carcass(カーカスコード層剥離)のことである。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
実地評価は、実施例2と同じ走行条件で8ヶ月間実地走行を行った後、タイヤを解剖して、ベルト端部における突き及びセパレーションの発生の有無を評価した。結果を表3に示す。
【0044】
表3に示す結果から、実施例5のタイヤは従来例1〜4のタイヤに比べて、耐久性に優れていることが分かる。
【0045】
【発明の効果】
この発明により、ベルト端部のセパレーションやベルトとカーカスのセパレーションといったベルト周りの故障を抑制することにより、耐パンク性を損なうことなく耐久性を向上させた産業車両用空気入りタイヤを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う代表的な産業車両用空気入りタイヤの幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 クラウン部
5a、5b プライ
6 カーカス
7a、7b 主コード層
8 ベルト
9 ベルト端部
10 オーバーラップ部
11a、11b 補助コード層
12a、12b 補助コード層のサイドウォール側端縁
Claims (9)
- 一対のビード部、一対のサイドウォール部およびクラウン部にわたってトロイド状に延在する少なくとも1枚のプライからなるカーカスと、該カーカスのクラウン部外周側にスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層の主コード層からなるベルトを具える産業車両用空気入りタイヤにおいて、
タイヤ幅方向断面で見て、カーカスとベルトとの間であって、かつ少なくともベルト端部とオーバーラップ部を形成するベルト下方の位置から少なくともサイドウォール部の位置にわたる特定領域に、有機繊維コードをゴム被覆してなる少なくとも1層の補助コード層を配設することを特徴とする産業車両用空気入りタイヤ。 - 補助コード層は、両特定領域に少なくとも1対配設される請求項1記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- 補助コード層は、タイヤ赤道面を挟んで左右対称に配設される請求項2記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- オーバーラップ部の幅は5〜50mmである請求項1〜3のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- 補助コード層の、タイヤ径方向内側に位置する端縁が、カーカス断面高さ位置を通り、タイヤ幅方向と平行な仮想線からタイヤ径方向に沿って測定してカーカス断面高さの0.2〜0.6倍の範囲にある請求項1〜3のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- 有機繊維コードは、コード1本当たりの強力が98〜392Nの範囲であるナイロンコード又はポリエステルコードである請求項1〜5のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- 有機繊維コードは、タイヤ軸心を含む平面に対する延在角度が、鋭角側から測定して−60〜+60°の範囲である請求項1〜6のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- 補助コード層は、そのコードが、カーカスの外面を構成する最外プライのコードとタイヤ軸心を含む平面を挟んで交差するように配設される請求項1〜7のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
- カーカスが少なくとも2枚のプライからなるバイアスカーカスである請求項1〜8のいずれか一項記載の産業車両用空気入りタイヤ。
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JP2002330280A JP2004161146A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 産業車両用空気入りタイヤ |
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JP2019098955A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
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- 2002-11-14 JP JP2002330280A patent/JP2004161146A/ja active Pending
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