JP6986892B2 - 片持ち張り出し作業車の撤去工法 - Google Patents
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Description
しかし、前記橋梁の前記張り出し作業が完了した後、すなわち斜張橋の施工終了後は、前記片持ち張り出し作業車を撤去しなければならない。
その撤去作業の際、前記片持ち張り出し作業車を解体しない状態、すなわちそのままの状態の場合には、前述の戻る際に、設置した斜ケーブルが片持ち張り出し作業車に当ってしまい、引き戻すことが出来ないとの課題があった。
そして、片持ち張り出し作業車は、その幅員が橋梁の幅方向のほぼ全長に亘る長さを持って配置され、橋梁の長手方向に向かって橋梁の施工作業を行うものとして構成されている。
橋梁幅方向略中央の上方から橋梁長手方向端部側に向かい橋梁幅方向中央の橋面との間に斜ケーブルが下る斜め勾配を有して敷設する橋梁の施工につき、片持ち張り出し作業車を用いて前記橋梁の施工を行い、前記施工の完了後に片持ち張り出し作業車を橋梁略中央部に設けられた支持塔近傍位置の橋面まで引き戻した後、撤去する片持ち張り出し作業車の撤去工法であって、
前記片持ち張り出し作業車は、橋梁幅方向に向かい並べて配置された一対の片持ち張り出し作業車ユニットを所定の間隔をあけて連結し、
前記片持ち張り出し作業車の幅方向略中央箇所には前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを連結する接続部材を上下方向に間隔をあけて水平方向に向けて複数箇所に取り付け、該接続部材を取り外すことにより前記斜ケーブルが通過する通過道を形成し
前記斜ケーブルが、形成された前記通過道を通過するとき、前記接続部材全てを一気に取り外すことなく、前記斜ケーブルが前記片持ち張り出し作業車に当たるときに前記接続部材を取り外し、少なくとも一箇所の接続部材は取り外さずに前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを連結しておく、
ことを特徴とし、
または、
前記片持ち張り出し作業車ユニットは、略方形状に枠組みされた、
ことを特徴とし、
または、
前記片持ち張り出し作業車は複数本のレール上に載置され、前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを分離して引き戻し作業を行うとき、各々片持ち張り出し作業車ユニットが載置するレールのうち内側のレールには、前記片持ち張り出し作業車ユニットが各々橋梁幅方向側に横転防止すべく浮き上がり防止用のローラーが係止して取り付けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記ローラーは取り外すことができ、前記取り外したローラーを前記片持ち張り出し作業車の先端部、中央部あるいは後端部に組み替えることができる、
ことを特徴とし、
または、
前記複数本のレールは、断面コ字状である、
ことを特徴とするものである。
図1は、本発明による片持ち張り出し作業車2を使用して斜張橋など橋梁7の架設工事を行う構成を示した説明図である。図1から理解されるように、複数本の斜ケーブル1は、橋梁7の長手方向略中央に立設された支持塔13の上部から橋梁7の長手方向両端部側に向かい、かつ橋梁面の幅方向略中央位置の橋面に向かって下り斜め勾配をもって吊設されるものであり、該下り斜め勾配をもって吊設された複数本の斜ケーブル1により橋梁7が保持されて斜張橋が形成される。
片持ち張り出し作業車2は、その幅方向の長さが橋梁7の幅方向ほぼ全長に亘る長さに構成されており、片持ち張り出し作業車2の長手方向の長さは橋梁7の長手方向に向かって延出するよう形成されている。
これにより、分離した一対の片持ち張り出し作業車ユニット6の転倒防止に対するフェールセーフ機能がさらに高まっているのである。
2 片持ち張り出し作業車
3 作業装置
4 主構
5 第1構成梁
6 片持ち張り出し作業車ユニット
7 橋梁
8 橋脚
9 第1連結部材
10 第2連結部材
11 第3連結部材
12 接続部材
13 支持塔
14 レール
15 押し上げ装置
16 支持装置
17 移動用ローラー
18 引き戻し装置
19 引き戻し用鋼棒
20 滑車状保持体
Claims (5)
- 橋梁幅方向略中央の上方から橋梁長手方向端部側に向かい橋梁幅方向中央の橋面との間に斜ケーブルが下る斜め勾配を有して敷設する橋梁の施工につき、片持ち張り出し作業車を用いて前記橋梁の施工を行い、前記施工の完了後に片持ち張り出し作業車を橋梁略中央部に設けられた支持塔近傍位置の橋面まで引き戻した後、撤去する片持ち張り出し作業車の撤去工法であって、
前記片持ち張り出し作業車は、橋梁幅方向に向かい並べて配置された一対の片持ち張り出し作業車ユニットを所定の間隔をあけて連結し、
前記片持ち張り出し作業車の幅方向略中央箇所には前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを連結する接続部材を上下方向に間隔をあけて水平方向に向けて複数箇所に取り付け、該接続部材を取り外すことにより前記斜ケーブルが通過する通過道を形成し
前記斜ケーブルが、形成された前記通過道を通過するとき、前記接続部材全てを一気に取り外すことなく、前記斜ケーブルが前記片持ち張り出し作業車に当たるときに前記接続部材を取り外し、少なくとも一箇所の接続部材は取り外さずに前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを連結しておく、
ことを特徴とする片持ち張り出し作業車の撤去工法。
- 前記片持ち張り出し作業車ユニットは、略方形状に枠組みされた、
ことを特徴とする請求項1記載の片持ち張り出し作業車の撤去工法。
- 前記片持ち張り出し作業車は複数本のレール上に載置され、前記一対の片持ち張り出し作業車ユニットを分離して引き戻し作業を行うとき、各々片持ち張り出し作業車ユニットが載置するレールのうち内側のレールには、前記片持ち張り出し作業車ユニットが各々橋梁幅方向側に横転防止すべく浮き上がり防止用のローラーが係止して取り付けられた、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の片持ち張り出し作業車の撤去工法。
- 前記ローラーは取り外すことができ、前記取り外したローラーを前記片持ち張り出し作業車の先端部、中央部あるいは後端部に組み替えることができる、
ことを特徴とする請求項3記載の片持ち張り出し作業車の撤去工法。
- 前記複数本のレールは、断面コ字状である、
ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の片持ち張り出し作業車の撤去工法。
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