JP6986326B2 - ベンディングロール機 - Google Patents

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Description

本発明は、トップロールとボトムロールの間に板材を挟み込んで曲げるベンディングロール機に関する。
例えば、船舶の側壁並びに船首や船尾などの船殻には湾曲した金属製板材が用いられる。このように湾曲した板材はトップロールとボトムロールの間に板材を挟み込んで曲げるベンディングロール機を用いて製作される。
また、ベンディングロール機の中には、トップロールの短手方向と平行な水平方向(以下、前後方向と呼称する)にボトムロールを移動可能に設けることで板材の厚みや板材に加える湾曲の程度などに応じてボトムロールの前後方向位置を変更できるものもある。
さらに、トップロールの荷重が板材に作用したときにボトムロールが撓まないようボトムロールを接触支持する支持ロール群が複数設置されているベンディングロール機もある。これらの支持ロール群は、ボトムロールと同様に移動機構によって前後方向に移動可能に構成されている。
特許文献1には、ボトムロールおよび複数の支持ロール群を前後方向に移動させる各移動機構の送り軸間に伝達軸を設置し、各送り軸と各伝達軸の双方にベベルギアを取り付けて噛み合わせることで駆動モータの回転駆動力を各送り軸に順次伝達して駆動するよう構成されたベンディングロール機が開示されている。
特開平6−182449号公報
上記特許文献1に記載のベンディングロール機では、各伝達軸から各移動機構の送り軸にベベルギアを用いて駆動力を順次伝達する構成であるため駆動モータから離れた末端側の移動機構の送り軸ほど多くのベベルギアの噛み合わせを経てから駆動力が伝達されることとなる。このため、末端側の移動機構の送り軸ほどベベルギアのバックラッシュが積算され送り軸の駆動量が減少し各支持ロール群やボトムロールの前後方向位置に位置ずれが生じ板材を精度よく曲げることができないという問題がある。
本発明は、前後方向におけるボトムロールおよび複数ある支持ロール群の位置ずれを抑制することによって板材を精度よく曲げることが可能なベンディングロール機を提供することを目的とする。
本発明のベンディングロール機は、上下動可能に支持されたトップロールと、トップロールとの間で板材を挟み込むボトムロール部と、ボトムロール部に沿って各々配置されボトムロール部の周面に下方から接触する複数の支持ロール群と、を備えるベンディングロール機であって、ボトムロール部の両端をそれぞれトップロールに直交する水平方向と略平行な方向である前後方向に移動可能に支持する第1軸受部と、複数の支持ロール群を前後方向に移動可能に各々支持する複数の第2軸受部と、第1軸受部および複数の第2軸受部をそれぞれ前後方向に移動させる機能を有する移動軸を各々含む複数の移動機構と、複数の移動機構に各々含まれる移動軸を駆動する機能を各々有する複数の入力軸と、複数の入力軸の間に各々配置された複数の伝達軸とを軸継手を用いて各々連結することにより構成される連動軸と、連動軸を介して複数の移動機構に駆動力を供給することにより複数の支持ロール群およびボトムロール部を前後方向に同じ移動量で移動させる駆動部と、を備えることを特徴とする。
本発明のベンディングロール機において、ボトムロール部は、略平行に配置された第1ボトムロールおよび第2ボトムロールを含み、支持ロール群は、第1ボトムロールの前方に配置された第1支持ロールと、第2ボトムロールの後方に配置された第2支持ロールと、第1ボトムロールおよび第2ボトムロールの間に配置され、第1支持ロール及び第2支持ロールよりも低い位置でボトムロール部に接触するように配置された第3支持ロールから構成されてもよい。
本発明のベンディングロール機において、連動軸に駆動力を供給する複数の駆動ユニットを有し、複数の駆動ユニットは、互いに同期して連動軸を回転駆動するように構成してもよい。
本発明のベンディングロール機によれば、複数の移動機構の入力軸と複数の伝達軸とを各々軸継手を介して接続して構成された連動軸を用いて複数の支持ロール群およびボトムロール部を前後方向に移動させることができる。これにより、連動軸を構成する各移動機構の入力軸と各伝達軸との間でバックラッシュのような隙間による回転量のずれが低減され、連動軸の一端側と他端側とにおいて回転量のずれが生じるのを抑制できる。この結果、各移動機構の移動軸間で生じる前後方向の移動量のずれが低減され、板材をトップロールとボトムロール部の間に挟み込んで精度よく曲げることが可能となる。
本発明の一実施形態であるベンディングロール機の全体構成と、ベンディングロール機に備えられたトップロールおよびボトムロール周辺の構成を示す部分拡大図を一部に示す図である。 図1に含まれるボトムロール部および支持ロール群の上面視における構成を示すとともに、支持ロール群を前後方向に移動させる移動機構の内部構成を示す部分拡大図を一部に含む概略図である。 図2に示すA−A線で切断した断面図である。 図4(a)は板材をトップロールとボトムロールの間に差し込む状態を示す図である。図4(b)は、トップロールとボトムロールの間に板材を挟み込んで曲げ加工を行うときの状態を示す図である。
本発明の一実施形態であるベンディングロール機について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、ベンディングロール機におけるトップロールと直交する水平方向と平行をなす方向を「前後方向X」とし、トップロールに平行な水平方向を「左右方向Y」とする。また、床面の上下方向位置を「床レベルL」と表現する。図1は、ベンディングロール機の全体構成図である。図2は、図1に含まれる下ガーダー上面に配置されたボトムロール部および支持ロール群の上面視における概略構成図である。図3は、図2に示すA−A線で切断した断面図である。
図1に示すように、ベンディングロール機10は、上部に手すり12などが設置された門型フレーム14と、この門型フレーム14に昇降可能に支持された上ガーダー(桁)16と、上ガーダー16の直下方に設置された下ガーダー18とを備える。上ガーダー16は、門型フレーム14に左右両端を昇降可能に支持されており、その下端面にはトップロール20と、トップロール20を接触支持する複数の支持ロール対22,24,26がトップロール20に沿って等間隔に取り付けられる。
図1に示すように、トップロール20は、上ガーダー16の左右両端側で各々軸支され、一端側に設置されている駆動モータ28によって回転駆動される。支持ロール対22,24,26は同一構成を備えるため支持ロール対22についてのみ説明する。図3に示すように、支持ロール対22は、トップロール20の周面に斜め上方から各々接触するように配置されている。支持ロール対22は、トップロール20がボトムロール部30との間で板材Pを挟み込んだときに上方に撓むのを規制する役割を有し、トップロール20の回転に伴って従動回転する。
図1に示すように、下ガーダー18は、門型フレーム14に左右両端を支持されており、その上面が床レベルLよりもやや低い位置となるようにその全体が埋設状態で設置される。下ガーダー18は、ボトムロール部30と、ボトムロール部30に下方から接触して支持する複数の支持ロール群32,34,36とを上面に備える。ボトムロール部30は、図2に示すように2本のボトムロール30A,30Bからなり、ボトムロール30Aがトップロール20よりもやや前方に配置され、ボトムロール30Bがトップロール20よりもやや後方に配置される。各ボトムロール30A,30Bは、互いの間隔が一定に保持されるよう左右両端を各々共通の軸受台38A,38B(図1参照)に支持される。各軸受台38A,38Bは、下ガーダー18の左右両端に各々設置さており、トップロール20と平行となるように各ボトムロール30A,30Bを軸支する。
図1に示すように、各軸受台38A,38Bは、後述する支持ロール群32,34,36と同様に下ガーダー18の上面に設置された移動機構42,44を介して前後方向Xに移動可能に構成される。そして、各ボトムロール30A,30Bは、門型フレーム14の外側に設置されている駆動モータ31とシャフト31A,31B(図2参照)を介して接続される。このシャフト31Aは、ユニバーサルジョイント31A−1,31A−2が両端側に各々設けられている。シャフト31Bはシャフト31Aと同様に構成されている。このため、軸受台38Aが前後方向Xに移動してもシャフト31A,31Bを介して各ボトムロール30A,30Bを駆動モータ31で回転駆動できる。また、ボトムロール部30を1本ないし3本以上のボトムロールで構成してもよい。
図2および図3に示すように、支持ロール群32は、例えば、同一の直径を有する3つの支持ロール32A,32B,32Cから構成されており、前方に配置された支持ロール32Aがボトムロール30Aの周面に接触し、後方に配置された支持ロール32Bがボトムロール30Bの周面に接触するよう左右方向Yに平行な断面が略U字状をなす軸受台33に両端を各々軸支される。そして、中央に配置された支持ロール32Cが2つのボトムロール30A,30Bに各々接触するように軸受台33に軸支される。また、中央に配置された支持ロール32Cは、前後に配置された支持ロール32A,32Bよりも低い位置でボトムロール30A,30Bに接触するよう軸心の位置を高さtだけ支持ロール32A,32Bよりも下げて配置される。
このように中央に配置された支持ロール32Cがボトムロール30A,30Bに接触する位置を前後に配置された支持ロール32A,32Bよりも低く設定することにより、トップロール20が板材P(図4参照)を押圧するときにボトムロール30A,30Bに作用する押圧力の水平方向の分力を前後の支持ロール32A,32Bでより受け止め易くしている。これにより、ボトムロール30A,30Bの前後方向Xにおける撓みをさらに抑制できる。本実施形態では、支持ロール群32を3つの支持ロール32A,32B,32Cで構成しているが、支持ロール群32を4本以上の支持ロールで構成してもよい。
また、軸受台33は、図1に示すように、下ガーダー18の上面に設置されたガイドレールGL1,GL2によって前後方向Xに移動可能に支持されている。他の支持ロール群34,36は、上述した支持ロール群32と構成が同一であるため適宜説明を省略する。
図1に示すように、ベンディングロール機10は、ボトムロール30A,30Bおよび各支持ロール32A〜32Cを各々前後方向Xに移動させる複数の移動機構52,54,56を下ガーダー18の上面の前面側に備える。図2に示すように、これらの移動機構52,54,56それぞれに設けられている入力軸52B,54B,56Bは、隣接する移動機構の入力軸と伝達軸を介して直列的に接続されており、後述する連動軸の一部を構成する。
ここで、各移動機構52,54,56の構成はいずれも同一であるため移動機構52を例に挙げて説明する。図2に示すように、移動機構52はハウジング52Aに格納された入力軸52Bと、この入力軸52Bに上面視において直交配置されたねじ軸(移動軸)52Cとを備える。入力軸52Bの中央部には円筒ウォーム52B−1が取り付けられている。
一方、ねじ軸52Cは上述した円筒ウォーム52B−1と噛み合うよう配置されたウォームホイール52C−1の内周面に螺合しており、上述した円筒ウォーム52B−1の回転に伴ってウォームホイール52C−1が回転するとねじ軸52Cが前後方向Xに移動するよう構成される。そして、ねじ軸52Cの後端部には、係合孔が形成された連結部52C−2が設けられている。これに対して、軸受台33から前方に突出しているジョイント部33Aの係合孔Hが上記連結部52C−2の係合孔と重なりあった状態で固定ピンQが挿入され軸受台33がねじ軸52Cに連結固定される。
これにより、移動機構52のねじ軸52Cの移動に伴って軸受台33を介して支持ロール群32を前後方向Xに移動させることができる。また、ボトムロール30A,30Bを前後方向Xに移動させる移動機構42,44(図1参照)も上述した移動機構52と実質的に同一の構成を備える。
ベンディングロール機10は、図1に示すように、複数の支持ロール群32,34,36を前後方向Xに移動させる駆動部60を備える。この駆動部60は、駆動モータ(駆動ユニット)62,64と、駆動モータ62,64の駆動力を伝達する3つの連動軸66,67,68とを備える。本実施形態では、2つの駆動モータ62,64によって連動軸66〜68に駆動力を供給しているが、1つ或いは3つ以上の駆動モータを用いてもよい。また、各連動軸66,67,68の構成は実質的にほぼ同一であるため、連動軸66の構成についてのみ以下において説明する。
この連動軸66は、図2に示すように、移動機構42,52,54の入力軸42B,52B,54Bと、その間に各々配置されている伝達軸72,74,76とから構成される。図1の部分拡大図に示すように、入力軸52Bは伝達軸72,74と軸継手73A,73Bによって左右両端が各々連結固定されている。軸継手73A,73Bは、一例としてフランジ形固定軸継手によって各々構成される。同様に、入力軸42B,54Bも伝達軸72,74,76と軸継手を用いて各々連結固定される。また、伝達軸72は、支持ロール群32に対応する移動機構52とボトムロール部30に対応する移動機構42との間の高低差を乗り越えて移動機構42に駆動力を伝達するためにユニバーサルジョイントが両端に各々設けられている。伝達軸74,76は、移動機構52,54および駆動モータ62それぞれの間隔に応じた長さに形成されている。
駆動モータ62は、図2に示すように、左右方向Yに延在する駆動軸63を有する。駆動軸63の左端部は連動軸66に接続され、駆動軸63の右端部は連動軸67に接続される。また、駆動モータ62は、一例として電気モータによって構成される。駆動モータ64も駆動モータ62と同一の構成を備え、連動軸67,68に各々接続される。そして、各駆動モータ62,64は、互いに同期して同じ回転方向に同じ回転速度で駆動軸を回転駆動させる。これにより、連動軸66,67,68を介して各移動機構42,52,54,56のねじ軸42C,52C,54C,56Cを同じ移動量で前後方向Xに移動させることができる。
また、駆動モータ62,64によって移動機構42,52,54,56に駆動力を分散供給できるため単一の駆動モータで駆動力を供給する場合よりも駆動モータ1台あたりの駆動トルクの大きさを小さく抑えることができる。さらに、駆動モータ62,64から末端の移動機構42までの距離も短くなるため単一の駆動モータで駆動力を供給する場合と比較して連動軸66〜68の捻じれも低減できる。このため、移動機構42,52,54,56の各ねじ軸42C,52C,54C,56Cの前後方向Xの移動量のずれをさらに低減できる。
続いて、図4を参照しつつベンディングロール機10を用いた板材Pに対する曲げ加工の一例について説明する。図4(a)は、トップロール20とボトムロール30A,30Bの間に板材Pを差し込んだ状態を示す図である。図4(b)は、トップロール20を下降させて板材Pを湾曲させつつ後方に送り出す状態を示す図である。
図4(a)に示すように、駆動モータ62,64(図1参照)を回転駆動することによって軸受台33および他の軸受台を前方に距離dだけ移動させてから、図示しない搬送テーブルなどを用いて板材Pを前方からトップロール20とボトムロール30A,30Bの間に送り出して差し込む。この距離dは、板材Pの厚みや板材Pに対する曲げ加工の程度などを考慮して適宜設定される。そして、図4(b)に示すように、板材Pの前端部がボトムロール30A,30Bに接触支持された状態でトップロール20を降下させてボトムロール30A,30Bとの間で板材Pを挟み込む。
そして、トップロール20およびボトムロール30A,30Bを駆動モータ28,31(図1参照)によって各々回転駆動して板材Pを後方に送り出すことで板材Pを順次湾曲させる。また、トップロール20をさらに降下させた上で双方のロール20,30A,30Bを各々逆回転させて板材Pを前方へ送り返してさらに湾曲させることもできる。なお、同様の手順で、板材Pを前後方向Xにおいて繰り返し往復移動させることで曲率がより大きくなるように湾曲させることも可能である。
ところで、ボトムロールを接触支持する支持ロール群が複数設けられているような従来のベンディングロール機では、バックラッシュの影響によりボトムロールと複数ある支持ロール群の前後方向の移動量にずれが生じる。移動量にずれが生じるとトップロールに対してボトムロールが平行に保持されない、或いは、ボトムロールと複数の支持ロール群との間に隙間が生じるというような不具合が発生する。これらの不具合は、いずれも板材に対する曲げ加工の精度を低下させ所望の曲率で板材を曲げられないなどの問題が生じる。
これに対して、本実施形態のベンディングロール機10では、軸継手を介して各移動機構42,52,54の入力軸42B,52B,54B(図2参照)と伝達軸72,74,76(図2参照)とを各々接続して構成された連動軸66を用いて駆動力を移動機構42,52,54のねじ軸42C,52C,54Cに伝達することができる。同様に、残りの移動機構に対しても連動軸67,68を介して駆動力を伝達することができる。このため、移動機構42,52,54の入力軸42B,52B,54Bと伝達軸72,74,76との間でバックラッシュのような隙間による位置ずれを生じさせることなく移動機構42,52,54を含む全移動機構のねじ軸に駆動モータ62,64の駆動力を伝達することができる。
これにより、駆動モータ62,64に近接配置された移動機構54のねじ軸54Cと、駆動モータ62,64から離間した位置に配置された移動機構42のねじ軸42Cとの間で前後方向Xにおける移動量のずれを抑制しつつボトムロール30A,30Bおよび支持ロール群32,34,36を前後方向Xに移動させることができる。このため、前後方向Xに沿って移動する際に支持ロール群32,34,36とボトムロール30A,30Bとの間に隙間ができることがなく、また、トップロール20に対して平行状態を保ったままボトムロール30A,30Bを移動させることが可能となる。この結果、板材Pに対する曲げ加工を精度よく行うことができる。
ここで、ベンディングロール機による曲げ加工において、板材の前後両端部を曲げる曲げ加工を「端曲げ」と、前後両端部の間の中間領域を曲げる加工を「中曲げ」と呼び区別する場合がある。この端曲げは板材端部に対する加工であるため中曲げよりも高い加工精度、すなわち、ボトムロールやこれを支持する支持ロール群の位置決めを精度よく行う必要がある。
一方、上述したように支持ロール群を複数備える従来のベンディングロール機では、ボトムロールと複数ある支持ロール群の前後方向の移動量にずれが生じるため中曲げよりも高い加工精度が要求される端曲げを行うことができず加工可能な範囲が板材の前後両端部を除いた残余部分に限られている。このため、板材の前後両端部を曲げ加工後に切断するなどして取り除く必要があり加工に手間を要するという問題もある。これに対し、ベンディングロール機10では、上述したように従来のベンディングロール機よりも高い加工精度で曲げ加工を行うことができるため端曲げを行うことも可能である。このため、板材の前後両端部を切断するなどの加工作業を曲げ加工後に別途行う必要がないという利点もある。
なお、上述したように、本実施形態ではトップロール20との間で板材Pを挟み込むときにボトムロール30A,30Bの間隔が一定に保持され、ボトムロール30A,30Bの間隔が狭くならないよう構成されている。このため、例えば、いずれか一方のボトムロールがトップロールに接近するときにボトムロールどうしの間隔が狭くなるよう構成されている従来のベンディングロール機と比較すると、トップロールが板材Pを曲げるために必要な荷重を低減できるという利点もある。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10 ベンディングロール機
20 トップロール
30 ボトムロール部
30A,30B ボトムロール
32,34,36 支持ロール群
33,38A,38B 軸受台
32A,32B,32C 支持ロール
42,44,52,54,56 移動機構
42B,52B,54B,56B 入力軸
42C,52C,54C,56C ねじ軸(移動軸)
62,64 駆動モータ(駆動ユニット)
66,67,68 連動軸
72,74,76 伝達軸
73A,73B 軸継手

Claims (3)

  1. 上下動可能に支持されたトップロールと、前記トップロールとの間で板材を挟み込むボトムロール部と、前記ボトムロール部に沿って各々配置され前記ボトムロール部の周面に下方から接触する複数の支持ロール群と、を備えるベンディングロール機であって、
    前記ボトムロール部の両端をそれぞれ前記トップロールに直交する水平方向と略平行な方向である前後方向に移動可能に支持する第1軸受部と、
    前記複数の支持ロール群を前記前後方向に移動可能に各々支持する複数の第2軸受部と、
    前記第1軸受部および前記複数の第2軸受部をそれぞれ前記前後方向に移動させる機能を有する移動軸を各々含む複数の移動機構と、
    前記複数の移動機構に各々含まれる前記移動軸を駆動する機能を各々有する複数の入力軸と、前記複数の入力軸の間に各々配置された複数の伝達軸とを軸継手を用いて各々連結することにより構成される連動軸と、
    前記連動軸を介して前記複数の移動機構に駆動力を供給することにより前記複数の支持ロール群および前記ボトムロール部を前記前後方向に同じ移動量で移動させる駆動部と、
    を備えることを特徴とするベンディングロール機。
  2. 前記ボトムロール部は、略平行に配置された第1ボトムロールおよび第2ボトムロールを含み、
    前記支持ロール群は、前記第1ボトムロールの前方に配置された第1支持ロールと、前記第2ボトムロールの後方に配置された第2支持ロールと、前記第1ボトムロールおよび前記第2ボトムロールの間に配置され、前記第1支持ロール及び前記第2支持ロールよりも低い位置で前記ボトムロール部に接触するように配置された第3支持ロールから構成される、
    請求項1に記載のベンディングロール機。
  3. 前記駆動部は、前記連動軸に駆動力を供給する複数の駆動ユニットを有し、
    前記複数の駆動ユニットは、互いに同期して前記連動軸を回転駆動するように構成される、
    請求項1または2に記載のベンディングロール機。
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