JP6985088B2 - 再加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品等を冷却し必要に応じて加熱する再加熱装置に関する。
食品等を均等に加熱処理または冷却処理する技術が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載された再加熱カートは、格納部を有する温度調節装置と、格納部に格納される配膳カート本体と、取り外し可能なハンドルと、を有する配膳カートと、を有し、格納部はステーション枠部材を介して温度調整装置の温度調整装置本体と着脱自在に連結することができる。温度調整装置本体の温風冷風発生装置から冷気又は熱気が供給され、配膳カートに収納された食品を保冷又は再加熱でき、配膳カートのハンドルをスマートに再加熱カートのいずれかの外面に保持させることができることが開示されている。
特開2015−154824号公報
特許文献1に示される再加熱カートでは、格納部(カート)と温度調整装置(ステーション)とが連結した状態で運転を開始し、食品全体を保冷するようにステーションからカートに向け冷風が供給されると、ステーション枠部材の外面の温度が下がり結露するおそれがある。結露するとその下方に結露水が溜まるなどして床面が汚れ、結露を繰り返すうちにカビや汚れが付着するなど不衛生となるおそれがあるという課題があった。
本発明は、冷却時においてステーションとカートとの接続部の表面が結露することを防止する再加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の再加熱装置は、熱風と冷風を供給可能な加熱冷却室および冷風を供給可能な冷却室を含むステーションと、食器を載置可能なトレイを収納し、前記ステーションと接続可能なカートと、前記ステーションによる熱風および冷風の供給を制御する制御部と、を備え、前記ステーションは前記カートと連結する部分である筐体開口部を有し、当該筐体開口部には発熱可能な防露ヒータが設けられる。
本発明の再加熱装置の一態様として例えば、前記筐体開口部は枠状に突出した枠状突出部を有し、当該枠状突出部に前記防露ヒータが埋め込まれている。
本発明の再加熱装置の一態様として例えば、複数の防露ヒータが設けられる。
本発明の再加熱装置の一態様として例えば、前記枠状突出部の上部突出部に設けられた上面防露ヒータの発熱温度が、他の防露ヒータの発熱温度より高い。
本発明の再加熱装置の一態様として例えば、前記加熱冷却室に対応して配置された加熱冷却室側防露ヒータと、前記冷却室に対応して配置された冷却室側防露ヒータを備える。
本発明の再加熱装置は、カートが接続するステーションの筐体開口部に発熱可能な防露ヒータを設け、冷風によって生じる可能性のある筐体開口部の表面の結露を防露ヒータの熱により防止し、結露水の滴下等による筐体開口部の表面及び床の汚れを防止できる。
本発明に係る再加熱装置の一例を示す正面斜視図。 図1に係る再加熱装置の分解斜視図。 図1のA−A断面図。 図3に係る第2カートを引き出した断面図。 本発明に係るステーションの正面図。 (a)図5におけるステーションの正面透視図、(b)(a)のA部拡大図。 本発明に係るステーションの正面斜視図及び枠状突出部内の防露ヒータの実施例1の透視図。 本発明に係るステーションの正面斜視図及び枠状突出部内の防露ヒータの実施例2の透視図。 本発明に係る再加熱装置の一例を示すブロック図。 本発明に係る再加熱装置の動作を示す概略工程図。 本発明に係る再加熱装置の動作をフローチャート図。 本発明に係る防露ヒータの通電率制御を示す模式図。
以下、本発明に係る再加熱装置の好適な実施形態を、図1〜図12に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る再加熱装置の一例を示す正面斜視図である。図2は、図1における再加熱装置の分解斜視図である。図3は、図1のA−A断面図である。図4は、図3における第2カートを引き出した断面図である。図5は、本発明に係るステーションの正面図である。図6は、(a)図5におけるステーションの正面透視図、(b)(a)のA部拡大図である。図7は、本発明に係るステーションの正面斜視図及び枠状突出部内の防露ヒータの実施例1の透視図。図8は、本発明に係るステーションの正面斜視図及び枠状突出部内の防露ヒータの実施例2の透視図。図1〜図8に基づいて本実施形態の再加熱装置を詳述する。
本実施形態の再加熱装置1は、床などに静置するステーション10と、ステーション10と接続される単独で移動可能なカート100と、を備える。
ステーション10は、カート100に熱風または冷風を供給可能な装置であり、縦長の略四角形状から成る筐体11と、筐体11上部に載置される機械室12と、筐体11を床などに固定する固定脚11aとを備える。機械室12には、ステーション10及びカート100全体を制御し、ステーション10による熱風および冷風の供給を制御する制御部13と、冷却装置14とが配置されている。また、ステーション10は、上下および側部の3方が筐体11で覆われ、カート100と連結する部分は筐体開口部15が設けられている。
筐体開口部15は、カート100と連結するためステーション10から外方に向かって枠状に突出した枠状突出部151が設けられ、当該枠状突出部151には、発熱可能な防露ヒータ152が設けられている。
筐体開口部15の側方には、再加熱装置1を操作可能とする操作部16が配置され、操作部16はタッチ画面等で構成され、制御部13と電気的に接続している。また、筐体11内には、熱風と冷風を供給可能な加熱冷却室20と、冷風を供給可能な冷却室30とが、第1仕切板17を介して左右にそれぞれ設けられている。尚、操作部16はタッチ画面の他、ハードボタン式、音声入力式、端末との通信式でも良い。
加熱冷却室20は、カート100に熱風または冷風を供給する第1送風部40と、カート100に送り込まれた風を吸引する第1吸引部50とを備えている。また、冷却室30も同様に冷風を供給する第2送風部60と、カート100に送り込まれた風を吸引する第2吸引部70とを備えている。
加熱冷却室20の第1送風部40には、カート100に風を供給する送風装置41が設けられ、送風装置41は、モーター42などの駆動により回転して風の流れを作り出すファン43と、ファン43からの風を送風開口部44に導きファン43を収納するファンケース45とを備えている。そして、加熱冷却室20で供給された熱風または冷風は、送風開口部44からカート100に吹き出される。
第1吸引部50は、カート100内の空気を吸引する第1吸い込み口51と、吸引された空気を導く第1吸気ダクト52と、吸引された空気をファン43に吸い込ませる第1吸気開口部53とを備える。即ち、第1吸い込み口51は、ステーション10とカート100の接続時にカート100に向けて開口する状態で形成され、第1吸気ダクト52は、第1吸い込み口51と第1吸気開口部53とに連通している。そして第1吸い込み口51内部には、カート100内の温度を検知する加熱冷却室側温度センサ54を備えている。
また、第1送風部40は、ファン43の周辺部に設けられた送風を加熱するヒータ21を、第1吸引部50には送風を冷却する第1冷却器22を備えている。本実施形態において、冷風を作る場合は、第1吸気ダクト52と第1吸気開口部53との間に設置された第1冷却器22で空気を冷却し、熱風を作る場合は、ファン43の周辺部に設けられたヒータ21で加熱する。
加熱冷却室20の上部には、機械室12内に突出し加熱冷却室20と外気を連通する排気ダクト25が設けられている。排気ダクト25の先端には開閉自在の開閉蓋26が取り付けられ、開閉蓋26は、開閉軸27を中心に開閉可能としている。本実施形態では、開閉蓋26の開閉は、ソレノイド28の駆動により上下するプッシュロッド29により行われるが、開閉蓋26の開閉動作は上下に限らず、種々の構造が可能である。また、開閉蓋26に限らず、開閉できる機構であれば良い。
加熱冷却室20では、第1送風部40と第1吸引部50とについて説明したが、冷却室30も同様に第2送風部60と第2吸引部70を備えている。加熱冷却室20での風の発生はファン43の回転により行われたが、冷却室30では、第2吸引部70の吸気ファン71の回転により行われる。カート100が接続される側には、本実施形態において、複数の吸気ファン71が上下方向に複数配列され、吸気ファン71の回転によりカート100内の空気を冷却室30内に吸引する。
吸引された空気は、第2吸引部70の第2吸気ダクト72を通過して、第2冷却器31で冷却される。冷却された空気は冷風となって、第2送風部60の第2送風ダクト61に導かれて第2送風部60の第2送風開口部62からカート100内に送り込まれる。第2送風開口部62は、ステーション10の第1吸気開口部53が設けられた側と反対側に設置されている。そして第2送風ダクト61内部には、カート100内の温度を検知する冷却室側温度センサ63を備えている。
カート100は、第1カート110と、第1カート110から分離可能とする第2カート120とを備えている。第1カート110は、縦長の略四角形状からなる筐体111と、筐体111を支持移動可能とし筐体111の底面に固定されるキャスター112と、第1カート110とステーション10が接続する側に開口される開口部113と、開口部113を開閉する開閉扉113aと、開口部113の反対側で第2カート120を筐体111内に収納させ、第1カート110から第2カート120を分離移動可能とする開口部114と、開口部114を開閉する開閉扉114aとを備える。
第2カート120は、縦長の略四角形状で複数の支柱121から構成され、支柱121の底面には第2カート120を移動可能とするキャスター122が固定されている。また、第2カート120は、略中央部にステーション10の第1仕切板17と連続する第2仕切板123を備え、第2仕切板123により加熱冷却室20と連通する加熱冷却部124と冷却室30と連通する冷却部125とが左右それぞれに分離して設けられている。
第2仕切板123は、ステーション10とカート100の接続時に、加熱冷却室20と連通する空間と、冷却室30と連通する空間とを仕切るとともに、第1仕切板17と連続して位置するため、加熱冷却室20から供給される熱風または冷風を加熱冷却部124のみに送り、冷却室30から供給される冷風を冷却部125のみに送ることができる。
そして、支柱121は、食事用の食品が入れられた食器類126を載せるトレイ127を支持して、トレイ127の中央部を第2仕切板123に差し込み第2カート120内に多段に収納可能としている。
ステーション10とカート100とは、ステーション10の筐体開口部15とカート100の開口部113とを、例えばそれぞれの接合部分にパッキング等を介して接続させ、開閉扉114aを閉めることにより、開閉扉114aの内面と第2仕切板123とがパッキング等を介して密着し、左右二つの閉空間、すなわち加熱冷却部124と冷却部125が形成される。ステーション10からカート100内の二つの閉空間に上下均等に送り出された熱風又は冷風を再びステーション10で吸引することにより、カート100内で風の流れを発生させて空気をそれぞれの空間で循環させ、カート100内に収納された食器類126の食品等を均等に加熱または冷却する。
加熱は、例えば加熱冷却部124側に収納された食事を冷風で冷却保存し、予め設定した再加熱開始時刻になると第1冷却器22を止めヒータ21をON状態にして行う。そして、ファン43から送出される風を熱風(温風)に切り替えて食品を温めてカート100で配膳する。
本実施形態の再加熱装置1は、カート100をステーション10に接続し、カート100内に収納した食品等を冷風又は熱風により保冷又は加熱する装置であり、冷却時において、ステーション10の筐体開口部15とカート100の開口部113との接続部の表面が結露するのを防止するため、筐体開口部15である枠状突出部151には、発熱可能な防露ヒータ152が設けられている。
防露ヒータ152は、制御部13により通電が開始されると、筐体開口部15の表面を温め、接続部分における結露を防止している。防露ヒータ152は、カート100側の温度を測定している加熱冷却室側温度センサ54又は冷却室側温度センサ63の検知温度に基づき通電制御され、検知温度が、所定温度以下になった場合、通電が開始されるように制御部13により制御される。加熱冷却室20が加熱に切り替わった場合、冷却室側温度センサ63のみで防露ヒータ152の通電を制御するようにしてもよい。
枠状突出部151は、枠状に突出した略四角形状をなし、上部突出部151aと、下部突出部151bと、左右の左突出部151cと、右突出部151dを有している。また、枠状突出部151の略中央部には、熱風と冷風を供給可能な加熱冷却室20と、冷風を供給可能な冷却室30とを仕切る第1仕切板17が設けられている。
防露ヒータ152は、筐体開口部15の四方を仕切る各突出部151a、151b、151c、151dに設けられている。本実施形態では、各突出部151a、151b、151c、151dに埋め込まれているが、枠状突出部151の外表面に設けられていても良い。
防露ヒータ152は単一でも良く、複数に分割されていても良い。図7及び図8は、複数の防露ヒータ152を設けた一例を示し、図7が実施例1、図8が実施例2である。図7及び図8共、ステーション10の正面斜視図に対して、枠状突出部151内に埋め込まれている防露ヒータ152を説明するために、枠状突出部151を切り離した透視図を用いている。
実施例1の防露ヒータ152は、上部突出部151aに設けられる上面防露ヒータ152aと、下部突出部151bと左突出部151c、右突出部151dに設けられる略U字状の枠防露ヒータ152bとを有している。上面防露ヒータ152aと枠防露ヒータ152bは、並列状に電気的に接続され、通電制御可能に接続されている。
上面防露ヒータ152aと枠防露ヒータ152bは、同一種類のヒータで良いが、上面防露ヒータ152aの方を枠防露ヒータ152bに比較して単位面積当たりの電力が高いヒータを採用することが望ましい。上部突出部151aの表面は略水平状を呈しているため、結露水が溜まりやすくなっているが、上部突出部151a側の表面温度を他の突出部151b、151c、151dの表面温度よりも高くすることで、結露水が溜まり不衛生となり易い上部突出部151a側の結露を確実に防止できる。このように、実施例1の上面防露ヒータ152aは、上面防露ヒータ152aの発熱温度が、他の枠防露ヒータ152bの発熱温度より高くなるように設定されている。
実施例2の防露ヒータ152は、第1仕切板17を境にして左右にそれぞれ配置され、加熱冷却室20に対応して配置された略コ字状の加熱冷却室側防露ヒータ152cと、冷却室30に対応して配置された略コ字状の冷却室側防露ヒータ152dとを有している。
加熱冷却室側防露ヒータ152cと冷却室側防露ヒータ152dは同一種類のヒータでも良い。加熱冷却室側防露ヒータ152cと冷却室側防露ヒータ152dは、それぞれ独立して個別に通電制御可能に接続されている。再加熱中、加熱冷却室20側の加熱冷却室側防露ヒータ152cを停止することにより、電力消費を抑えることができる。
上述の実施例1及び実施例2は、防露ヒータ152の一例であり、配置場所、形状、電気的配列、通電方法など、適時変更可能である。
図9は、本実施形態の再加熱装置1のブロック図である。本実施形態では、再加熱装置1の全体を制御する制御部13と、制御部13の指令により駆動する冷却装置14と、ファン43を駆動するモーター42と、吸気ファン71と、加熱するヒータ21と、排気ダクト25を開閉するソレノイド28と、作業者に各種操作を行なわせ操作信号を制御部13に送信する操作部16と、加熱冷却部124から吸い込まれた空気の温度を検知する加熱冷却室側温度センサ54と、冷却部125から吸い込まれた空気の温度を検知する冷却室側温度センサ63と、加熱冷却部124及び冷却部125の温度が所定以下になった場合、発熱する防露ヒータ152と、がバス等を介して電気的に接続されている。また、冷却装置14には、冷却装置14と冷媒が循環するように第1冷却器22と第2冷却器31がそれぞれ開閉バルブ等を介して接続されている。
本実施形態の再加熱装置1は、ステーション10から供給された熱風または冷風によりカート100内に収納された食事用の食品が加熱または冷却されるが、例えば、予定していた食数が追加され、所定の加熱時間では加熱が足らなくなった場合においても、追加加熱が可能である。この場合においても防露ヒータ152は継続して運転可能である。続いて、再加熱装置1の動作について、図10の概略工程図、図11のフローチャート図を用いて詳述する。
図10に示すように、再加熱装置1は、一度調理した食品を再度加熱する再加熱工程K1と、再加熱工程K1の後に追加的な加熱を実施する追加加熱工程K2とを有している。また、再加熱装置1は、再加熱工程K1の後に排気保温工程K4を行い、追加加熱工程K2を行った後にも排気保温工程K4を行うようになっている。尚、本実施形態では、再加熱工程K1は、加熱冷却室20からの熱風の供給と、冷却室30からの冷風の供給を含む加熱/冷却工程K3でもある。以下、図11のフローチャート図を用いて詳細に説明する。
ステーション10の電源をオンにする(ステップS1)。次に、カート100をステーション10に接続する(ステップS2)。このとき温めて提供する食事用の食品が加熱冷却部124に、冷たいまま提供する食事用の食品が冷却部125にそれぞれトレイ127に載せられて第2カート120に収納され、トレイ127を収納した第2カート120を第1カート110に収納している。
そして、操作部16にある運転開始ボタンをタッチする(ステップS3)。運転開始ボタンのタッチ信号を制御部13で受信し、制御部13は、冷却装置14を始動させ、冷却運転を開始させる(ステップS4)。加熱冷却室20では、冷却装置14と開閉バルブを介して冷媒が循環する第1冷却器22で第1送風部40により循環する送風を冷却して冷風にし、カート100の加熱冷却部124に収納された食品を冷却する。また、冷却室30では、冷却装置14と開閉バルブを介して冷媒が循環する第2冷却器31で第2吸引部70が供給する送風を冷却して冷風にし、カート100の冷却部125に収納された食品を冷却する。
再加熱開始時刻になると、制御部13は加熱/冷却運転を開始させる(ステップS5)。制御部13は加熱冷却室20の第1冷却器22への冷媒の循環を停止させ、ヒータ21への通電を開始することで、第1送風部40から供給される送風が熱風に変わり、カート100の加熱冷却部124に収納された食品を加熱する。一方、加熱冷却部124から冷却部125への熱の移動を防止する目的で、冷却室30は常に冷風を供給し、冷却部125内の食品を常に冷却し続ける。
加熱冷却室20からの加熱が所定時間経過すると、制御部13はヒータ21への通電を停止し、ソレノイド28を駆動することで排気ダクト25の開閉蓋26を開き、加熱冷却室20および加熱冷却部124の熱気を排気ダクト25から外部に排出する排気保温工程K4を行う。排気保温工程K4は、所定時間排気ダクト25を開放して加熱冷却室20から熱気を排出し、加熱冷却部124の温度を下げ食器類やトレイを徐冷し配膳可能な状態にする徐冷運転と、排気ダクト25の開閉とヒータ21への通電を制御して、加熱冷却部124を予め設定した保温温度に維持する保温運転とからなり、まず徐冷運転が開始される(徐冷運転:ステップS6)。
再加熱中、食品は、食器類126に盛り付けられた状態で熱風により加熱されるため、加熱の過程で食器類126やトレイ127自体も熱を持つことから、熱風加熱を停止しても食品は食器類126やトレイ127自体の熱により加熱され続ける。つまり再加熱工程K1による熱風加熱が終了し排気保温工程K4となっても、食品に対しては食器類126やトレイ127の余熱により加熱され続けることになる。
加熱が完了し徐冷運転を開始して所定時間経過すると徐冷運転が完了するが、その間に食品に対する余熱による加熱が落ち着き加熱冷却部124も保温温度まで下がっている(ステップS7)。そして作業者が、運転停止ボタンをタッチすると(ステップS8)、制御部13は冷却装置14、ヒータ21等を停止させ、運転を終了させる(ステップS9)。さらに作業者が、カート100をステーション10から切り離し(ステップS10)、開口部113を開閉扉113aで閉鎖してトレイ127に載った食事用の食品を配膳する。
排気保温工程K4を行うことにより、作業者への安全も図れる。即ち、熱風による加熱が完了した直後は、食器類126やトレイ127が熱く危険であり、さらに食品の温度を測ろうとしてカート100の開閉扉114aを開けた作業者に熱気が吹き出し危険である。熱気を外部に排気することで加熱冷却室20と加熱冷却部124の徐冷を行い安全に開閉扉114aを開くことができる。
排気保温工程K4において、制御部13は、加熱冷却室側温度センサ54により加熱冷却室20および加熱冷却部124の温度を監視し、予め設定された保温温度より低下するとヒータ21を制御して、所定の保温温度を維持することが可能であり、温度が高すぎたときは排気ダクト25の開閉蓋26を開放するようにしても良い。このように制御部13は、加熱冷却室20のヒータ21の出力および排気ダクト25の開閉を制御して加熱冷却部124を保温温度に保つ保温運転を備えており、保温運転により食器類126やトレイ127の温度を一定に保つことが可能である。
排気保温工程K4は、加熱冷却部124の徐冷を行うことを目的とするが、徐冷運転完了後に、加熱冷却部124の温度を一定に保つことにより、運転が停止されるまで食品や食器類を配膳に適した温度で保管できるので、配膳のタイミングが遅れたとしても、美味しい温度の状態で食事を提供することができる。
加熱/冷却運転(S5)の開始は、食品を加熱するに必要な時間(「熱風による加熱」+「食品の余熱による加熱」)に基づいて算出することができるが、予め設定しても良い。
防露ヒータ152の動作について図11のフローチャート図を参照して詳述する。
<実施例1の動作>
ステーション10の電源をオンにする(ステップS1)。次に、カート100が筐体開口部15を介してステーション10に接続される(ステップS2)。
そして、操作部16にある運転開始ボタンをタッチする(ステップS3)。運転開始ボタンのタッチ信号を制御部13で受信し、制御部13は、冷却装置14の始動を開始させ、冷却運転を開始させる(ステップS4)。当該冷却動作において、筐体開口部15の内面が冷やされる。
冷却運転の開始とともに、防露ヒータ152への通電制御が開始される。冷却室30の冷却室側温度センサ63が所定温度(例えば15℃)以下になると、上面防露ヒータ152a及び枠防露ヒータ152bが通電され、筐体開口部15の表面が温められ、上部突出部151aが、下部突出部151b及び左右突出部151c、151dより高い温度で温められる。
再加熱開始時刻になると、制御部13は加熱/冷却運転を開始させ(ステップS5)、ヒータ21を加熱させ、第1送風部40から供給される送風が熱風に変わり、カート100の加熱冷却部124に収納された食品を加熱する一方、冷却室30は常に冷風を供給し、冷却部125内の食品を常に冷却し続ける。防露ヒータ152は、引き続き通電が継続され、筐体開口部15の冷却室30側を通過する冷風による結露を防止する。
作業者が運転停止ボタンをタッチすると(ステップS8)、運転が終了する(ステップS9)とともに防露ヒータ152への通電制御が停止される。
<実施例2の動作>
ステーション10の電源をオンにする(ステップS1)。次に、カート100が筐体開口部15を介してステーション10に接続される(ステップS2)。
そして、操作部16にある運転開始ボタンをタッチする(ステップS3)。運転開始ボタンのタッチ信号を制御部13で受信し、制御部13は、冷却装置14の始動を開始させ、冷却運転を開始させる(ステップS4)。当該冷却動作において、筐体開口部15の内面が冷やされる。
冷却運転の開始とともに、防露ヒータ152への通電制御が開始される。冷却室30の冷却室側温度センサ63が所定温度以下になると、加熱冷却室側防露ヒータ152c及び冷却室側防露ヒータ152dが通電され、筐体開口部15の加熱冷却室20側及び冷却室30側の両方の表面が温められる。
再加熱開始時刻になると、制御部13は加熱/冷却運転を開始させ(ステップS5)、第1送風部40から供給される送風が熱風に変わり、カート100の加熱冷却部124に収納された食品を加熱する一方、冷却室30は常に冷風を供給し、冷却部125内の食品を常に冷却し続ける。
加熱/冷却運転を開始すると、加熱冷却室側防露ヒータ152cの通電を停止する一方で、冷却室側防露ヒータ152dは引き続き冷却室側温度センサ63による温度制御を継続することで、筐体開口部15の冷却室30側を通過する冷風による結露を防止する。尚、加熱冷却室側防露ヒータ152cは、冷却室30側と独立して加熱冷却室20の加熱冷却室側温度センサ54によって制御しても良い。
実施例2において、筐体開口部15の加熱冷却室20側は、熱風の通過により温められ、筐体開口部15の冷却室30側は、冷却室側防露ヒータ152dにより温められる。
作業者が運転停止ボタンをタッチすると(ステップS8)、運転が終了する(ステップS9)とともに、加熱冷却室側防露ヒータ152c及び冷却室側防露ヒータ152dへの通電制御が停止される。
本実施形態の再加熱装置1は、加熱が不足したときに追加加熱ができる装置であり、当該追加加熱においても防露ヒータ152に通電でき継続して運転可能である。
<防露ヒータ152の通電率制御について>
本実施形態の防露ヒータ152では、冷却室30内の冷却室側温度センサ63の温度が所定温度以下になると防露ヒータ152に通電されるように制御させているが、冷却室側温度センサ63の温度に応じて通電率を変化させることも可能である。例えば、冷却室30内の温度が低い程、通電率を高くするように制御する。冷却室30内の温度によって、通電率を変化させることにより、発露のしやすさに応じて発熱することが可能であり、不要な熱負荷の低減に繋がると共に効率よい防露動作を行わせることができる。
また、運転開始時に冷却室30内温度が低下する過程において、また再加熱開始時や除霜運転時など、冷却室30内温度が上昇する過程において、温度変化に応じて徐々に通電率を変化させることで、不要な熱負荷を抑え、効率良く防露動作を行わせることができる。
そして、図12に示すように、無駄な電力消費を抑えるために、ステーション10の冷却室30の温度に応じて防露ヒータ152の通電率を段階的に制御することも可能である。例えば、通電率を3段階に設定し、冷却室30内の冷却室側温度センサ63の温度に応じて変化させる。
3段階設定方法は種々あるが、一例として予め設定された温度に対して+5℃と−5℃に閾値を設定し、設定値から+5℃までは通電率50%、+5℃以上では通電率0%とし、設定値から−5℃では通電率75%、−5℃以下では通電率100%とする。さらに図12による一例では、三段階の各閾値において、±2℃のヒステリシスを設定して出力が安定するようにしているが、その他の方法により出力を安定させるようにしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る再加熱装置は、ステーションとカートの接続部分において結露を防止することが必要な分野に適用可能である。
1 再加熱装置
10 ステーション
13 制御部
14 冷却装置
15 筐体開口部
16 操作部
17 第1仕切板(仕切板)
20 加熱冷却室
21 ヒータ
22 第1冷却器
25 排気ダクト
26 開閉蓋
28 ソレノイド
30 冷却室
31 第2冷却器
40 第1送風部
42 モーター
50 第1吸引部
54 加熱冷却室側温度センサ
60 第2送風部
63 冷却室側温度センサ
70 第2吸引部
100 カート
110 第1カート
114a 開閉扉
120 第2カート
123 第2仕切板(仕切板)
124 加熱冷却部
125 冷却部
126 食器類
127 トレイ
151 枠状突出部
151a 上部突出部
152 防露ヒータ
152a 上面防露ヒータ
152b 枠防露ヒータ
152c 加熱冷却室側防露ヒータ
152d 冷却室側防露ヒータ

Claims (3)

  1. 熱風と冷風を供給可能な加熱冷却室および冷風を供給可能な冷却室を含むステーションと、
    食器を載置可能なトレイを収納し、前記ステーションと接続可能なカートと、
    前記ステーションによる熱風および冷風の供給を制御する制御部と、
    を備え、
    前記ステーションは前記カートと連結する部分である筐体開口部を有し、当該筐体開口部には発熱可能な防露ヒータが設けられ
    前記筐体開口部は枠状に突出した枠状突出部を有し、当該枠状突出部に複数の前記防露ヒータが埋め込まれ、
    前記枠状突出部の上部突出部に設けられた前記防露ヒータである上面防露ヒータの発熱温度が、他の前記防露ヒータの発熱温度より高い、
    再加熱装置。
  2. 請求項1に記載の再加熱装置において、
    前記防露ヒータは、通電により発熱するように構成され、
    前記上面防露ヒータの単位面積当たりの電力は、前記他の前記防露ヒータの単位面積当たりの電力よりも大きい、
    再加熱装置。
  3. 請求項2に記載の再加熱装置において、
    前記ステーションは、
    前記加熱冷却室から前記カート内に供給されて前記カート内を経て当該ステーションに吸い込まれた空気の温度を検知する加熱冷却室側温度センサと、
    前記冷却室から前記カート内に供給されて前記カート内を経て当該ステーションに吸い込まれる空気の温度を検知する冷却室側温度センサと、を有し、
    前記制御部は、
    前記加熱冷却室側温度センサ又は前記冷却室側温度センサの検知温度に基づき、前記防露ヒータへの通電を制御する、
    再加熱装置。
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