JP6984222B2 - ハイブリッド四輪駆動車 - Google Patents

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Description

この発明は、駆動力源として内燃機関と、モータもしくは発電機能のあるモータとを備え、前輪および後輪を駆動して走行することのできるハイブリッド四輪駆動車に関するものである。
この種のハイブリッド車の一例が特許文献1の図2に記載されている。そのハイブリッド車は、エンジンとクラッチと駆動モータと自動変速機とトランスファとを、車両の前後方向でエンジン側から順に配列するとともに、トランスファから車両の前後方向で後方側にリヤプロペラシャフトが延びている。そのリヤプロペラシャフトにリヤデファレンシャルを介して後輪が連結されている。上述したリヤプロペラシャフトと平行にフロントプロペラシャフトが配置され、そのフロントプロペラシャフトとリヤプロペラシャフトとはトランスファを介してトルク伝達可能に連結されている。フロントプロペラシャフトはトランスファから車両の前後方向で前方側に延びており、そのフロントプロペラシャフトにフロントデファレンシャルを介して前輪が連結されている。また、フロントプロペラシャフトは車両の幅方向で駆動モータや自動変速機における一方の側に位置しており、駆動モータや自動変速機と隣接している。
特開2016−2772号公報
特許文献1の図2に記載されたハイブリッド車では、例えば、パラレル走行時には、エンジンの出力を駆動モータのトルクによってアシストして走行し、減速時には、駆動モータによってエネルギ回生を行う。つまり、1つの駆動モータによって走行のためのトルクを出力しまたエネルギ回生を行うため、駆動モータでのいわゆる力行機能、および、回生機能のそれぞれを最適化することができず、エネルギを損失してしまう可能性がある。そこで、上述した各機能を最適化してエネルギの損失を抑制するために、駆動モータに加えて、エネルギ回生を行う他のモータを追加することが考えられる。例えば、フロントプロペラシャフトに他のモータを設けることが考えられるが、特許文献1の図2に記載された構成では、フロントプロペラシャフトは駆動モータや自動変速機に隣接して配置されているため、駆動モータや自動変速機と、他のモータとの干渉が生じやすく、スペース上の制約がある。また、上述した干渉を抑制するためには、例えば、他のモータを小型化せざるを得ず、エネルギの回生量が少なくなってしまう。更に、車両の前後方向でフロントプロペラシャフトにおける後方側に他のモータを配置するとすれば、車両の前後方向で後方側に配置される他の部材との干渉が生じる可能性がある。また、車両の前後方向で後方側に他のモータを配置すると、パワートレーンの中心あるいは重心から離れた箇所に他のモータが位置することになるため、パワートレーンの全体としての固有振動数が低下してしまう可能性がある。パワートレーンの固有振動数が小さくなると、走行時に駆動輪から入力される振動の周波数とパワートレーンの固有振動数との共振が生じやすくなり、NVH特性が悪化してしまう可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目して成されたものであり、エネルギ回生を行うモータに対するスペース上の制約を可及的に少なくすることができるとともに、エネルギの回生量を多くし、かつ、NVH特性の悪化を防止もしくは抑制することができるハイブリッド四輪駆動車を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、前記エンジンに連結されかつ車体の前後方向に延びていて前記エンジンのトルクを後輪に伝達するリヤプロペラシャフトと、前記リヤプロペラシャフトと平行に配置されかつ前輪に前記エンジンのトルクを伝達するフロントプロペラシャフトと、前記リヤプロペラシャフトから前記フロントプロペラシャフトに前記エンジンのトルクを伝達するトランスファとを有するハイブリッド四輪駆動車において、前記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で後方側に前記フロントプロペラシャフトと同一軸線上もしくは前記リヤプロペラシャフトとは異なる軸線上に配置され、かつ前記フロントプロペラシャフトにトルク伝達可能に構成された発電機能を有する電動機と、前記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で前記トランスファを挟んで前記エンジンとは反対側に配置され、かつ前記フロントプロペラシャフトにトルク伝達可能に連結されていて前記フロントプロペラシャフトの回転数に対して前記電動機の回転数が高回転数となるように構成された伝動機構とを備え、前記電動機は、前記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で前記トランスファと前記伝動機構との間に配置されていることを特徴とするものである。
この発明は、前記エンジンの出力側に、発電機能を有する他の電動機が連結されていることを特徴としている。
この発明は、前記他の電動機は、前記リヤプロペラシャフトに連結されていて、前記他の電動機から前記リヤプロペラシャフトに前記伝動機構を介さずにトルクを伝達するように構成されていることを特徴としている。
この発明では、前記トランスファと前記伝動機構とは、前記フロントプロペラシャフトの軸線方向に並んで配置されるとともに、前記車体の前後方向で前記伝動機構より前側にトランスファが配置されていることを特徴としている。
この発明では、フロアパネルを補強する補強部材を更に備え、前記補強部材は、前記車体の前後方向での所定の位置に前記車体の幅方向に向けて配置され、前記伝動機構は、前記車体の前後方向で前記補強部材と重なる位置に配置され、かつ前記電動機は、前記車体の前後方向で前記補強部材を外れた前記補強部材より前側に配置されていることを特徴としている。
この発明では、前記伝動機構の外径は、前記電動機の外径よりも小さいことを特徴としている。
この発明によれば、第2プロペラシャフトにおける車体の前後方向で前方側からトランスファ、電動機、伝動機構の順に配列され、電動機は伝動機構を介して第2プロペラシャフトに連結されている。伝動機構は、第2プロペラシャフトの回転数に対して電動機の回転数が高回転数となるように構成されているため、電動機として、低トルク・高回転型のものつまり、小型化したものを採用することができ、スペース上の制約を少なくすることができる。その結果、電動機と車体に配置される他の部材との干渉を回避もしくは抑制して電動機の搭載性を向上することができる。また、走行慣性力によって電動機を回転させる場合には、電動機の回転数を高回転数にできることにより、電動機でのエネルギの回生量を多くすることができる。さらに、パワートレーンの全体としての中心あるいは重心に近い位置に重量物である電動機が配置される。そのため、パワートレーンの固有振動数を高くすることができ、車両の走行時に各駆動輪から入力される振動の周波数とパワートレーンの固有振動数との共振を防止もしくは抑制することができる。すなわち、NVH特性の悪化を防止もしくは抑制することができる。
この発明の第1実施形態におけるハイブリッド四輪駆動車のパワートレーンを示す模式図である。 この発明の第2実施形態におけるハイブリッド四輪駆動車のパワートレーンを示す模式図である。 この発明の第3実施形態におけるハイブリッド四輪駆動車のパワートレーンを示す模式図である。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態におけるハイブリッド四輪駆動車のパワートレーンを示す模式図である。ここに示す例は、エンジン1を車体2の前後方向で前方側に配置し、エンジン1の動力を後輪3に伝達するいわゆるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車をベースとした四輪駆動車の例である。後輪3がこの発明の実施形態における第1駆動輪に相当し、前輪4がこの発明の実施形態における第2駆動輪に相当する。また、エンジン1は前輪4側であって、左右の前輪4の間すなわち車体2の幅方向でのほぼ中央部に、後輪3側に向けていわゆる縦置きに配置されている。ここで、エンジン1の縦置きとは、エンジン1の図示しない出力軸が車体2の前後方向と平行な方向に延びるようにエンジン1を配置することである。
エンジン1の出力側に変速機5が配置され、エンジン1の出力軸に変速機5の図示しない入力軸が連結されている。変速機5は、要は、入力回転数の出力回転数に対する比率を適宜に変更できる機構であって、有段変速機や変速比を連続的に変化させることのできる無段変速機などによって構成することができる。変速機5は、より好ましくは、係合することによりトルクを伝達し、解放することによりトルクの伝達を遮断してニュートラル状態を設定することのできるクラッチ機構6を備えている。
エンジン1と変速機5とは、同一の軸線上に配置されており、エンジン1と変速機5との間に、第1モータ・ジェネレータ(MG1)7が配置されている。第1モータ・ジェネレータ7は、走行のためのトルクを出力し、またエンジン1をモータリングするトルクを出力し、さらにはシリーズハイブリッドモードではエンジン1のトルクによって駆動されて発電を行う。したがって、第1モータ・ジェネレータ7は、エンジン1の出力軸もしくは変速機5の入力軸に連結されている。第1モータ・ジェネレータ7は、エンジン1の出力軸もしくは変速機5の入力軸に直接連結されていてもよい。なお、第1モータ・ジェネレータ7をエンジン1の出力軸もしくは変速機5の入力軸に直接連結する場合には、第1モータ・ジェネレータ7をエンジン1や変速機5と同一の軸線上に配置してエンジン1の出力軸もしくは変速機5の入力軸に第1モータ・ジェネレータ7の図示しないロータを直接嵌合させて一体化すればよい。
変速機5の出力側に四輪駆動用すなわち全輪駆動用のトランスファ8が配置されている。トランスファ8は、エンジン1が出力した動力もしくは変速機5から出力されるトルクを後輪3側と前輪4側とに分配する機構であり、チェーンやベルトを使用した巻き掛け伝動機構や歯車機構などによって構成することができる。また、トランスファ8は、前輪4と後輪3との差動回転を可能にする差動機構や、その差動回転を摩擦クラッチなどによって制限する差動制限機構を備えた差動機構からなるフルタイム四輪駆動機構、もしくは前輪4側へのトルクの伝達を選択的に遮断するパートタイム四輪駆動機構などによって構成することができる。図1には歯車機構によってトランスファ8を構成した例を示してあり、この発明の実施形態における第1プロペラシャフトに相当するリヤプロペラシャフト9に連結されたドライブギヤ8aと、この発明の実施形態における第2プロペラシャフトに相当するフロントプロペラシャフト10に連結されたドリブンギヤ8bとを備え、ドライブギヤ8aとドリブンギヤ8bとが噛み合っている。
リヤプロペラシャフト9は、変速機5またはトランスファ8から車両の前後方向で後方側に延びていて、リヤデファレンシャルギヤ11に連結されている。リヤデファレンシャルギヤ11は、左右の後輪3にトルクを伝達する終減速機である。また、フロントプロペラシャフト10は、トランスファ8から車両の前後方向で前方側に延びていて、フロントデファレンシャルギヤ12に連結されている。フロントデファレンシャルギヤ12は、左右の前輪4にトルクを伝達する終減速機である。なお、フロントプロペラシャフト10は、車体2の幅方向で、エンジン1や変速機5などを挟んで、車体2の幅方向での中心部に対して右側もしくは左側のいずれか一方側に偏って配置されている。これらフロントプロペラシャフト10、変速機5、トランスファ8、ならびにリヤプロペラシャフト9などは、図示しないフロアパネルの下側すなわち床下に配置されている。
上述したフロントプロペラシャフト10に、この発明の実施形態における電動機に相当する第2モータ・ジェネレータ(MG2)13が連結されている。第2モータ・ジェネレータ13は走行のための駆動力を出力し、また、減速時にエネルギ回生を行うためのものであり、例えば永久磁石式の同期電動機のような発電機能のあるモータが採用されている。まず、第2モータ・ジェネレータ13の配置について説明すると、第2モータ・ジェネレータ13は、フロントプロペラシャフト10における車体2の前後方向で後方側の端部より後方側に配置されている。より具体的には、図1で符号Rmはフロアパネルの補強部材を示しており、その補強部材Rmは車体2の前後方向でトランスファ8の後方側に位置しており、車体2の幅方向に延びている。第2モータ・ジェネレータ13は、これらトランスファ8や補強部材Rmなどとの干渉を回避もしくは抑制するとともに、パワートレーンの固有振動数を可及的に高くするために、車体2の前後方向で補強部材Rmよりも前方側に配置されている。ここで、パワートレーンとは、エンジン1と自動変速機5と第1モータ・ジェネレータ7とトランスファ8と第2モータ・ジェネレータ13となどの走行のためのトルクを出力しまたそのトルクを駆動輪3,4に伝達する装置類のことである。
上記の第2モータ・ジェネレータ13は、ここに示す例では、フロントプロペラシャフト10における車体2の前後方向で後方側の端部に、減速ギヤ対14とこの発明における伝動機構に相当する第1遊星歯車機構15とを介して連結されている。減速ギヤ対14はフロントプロペラシャフト10における車体2の前後方向で第2モータ・ジェネレータ13より前方側に配置されている。第1遊星歯車機構15は第2モータ・ジェネレータ13を挟んで減速ギヤ対14とは反対側すなわち第2モータ・ジェネレータ13の後方側に、第2モータ・ジェネレータ13と同一軸線上に配置されている。したがって、上述した補強部材Rmが位置している箇所には、第2モータ・ジェネレータ13より外径の小さい第1遊星歯車機構15が配置され、第2モータ・ジェネレータ13と補強部材Rmとの干渉が防止もしくは抑制されている。
減速ギヤ対14はフロントプロペラシャフト10と同軸上であって、フロントプロペラシャフト10における車体2の前後方向で後方側の端部に連結されたドリブンギヤ14aと、ドリブンギヤ14aより小径すなわちドリブンギヤ14aより歯数が少ないドライブギヤ14bとによって構成されている。なお、各ギヤ14a,14bは、軸線に対して斜めに歯が形成されたヘリカルギヤである。第1遊星歯車機構15はサンギヤ15Sと、サンギヤ15Sと同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ15Rと、サンギヤ15Sおよびリングギヤ15Rに噛み合っているピニオンギヤを保持しているキャリヤ15Cとを回転要素としたシングルピニオン型の遊星歯車機構であって、その外径は第2モータ・ジェネレータ13の外径より小さく設定されている。ここに示す例では、サンギヤ15Sにケーシングなどの所定の固定部16が連結され、リングギヤ15Rに第2モータ・ジェネレータ13の図示しないロータが連結されている。そのロータの図示しないロータシャフトは円筒状に形成されており、そのロータシャフトの内部をキャリヤ15Cのキャリヤ軸が貫通している。そのキャリヤ軸における車体2の前後方向で前方側の端部にドライブギヤ14bが連結されている。そのため、第2モータ・ジェネレータ13がモータとして機能してトルクを出力する場合には、入力要素となる第1遊星歯車機構15のリングギヤ15Rの回転数に対して、出力要素となるキャリヤ15Cの回転数が低回転数になる。また、キャリヤ15Cに連結されたドライブギヤ14bの回転数に対して、ドリブンギヤ14aの回転数が低回転数になる。すなわち、第2モータ・ジェネレータ13がモータとして機能してトルクを出力する場合には、減速ギヤ対14と第1遊星歯車機構15とは共に減速機構として機能し、第2モータ・ジェネレータ13の回転数は、図1に示す例では2段階に減速される。
したがって、図1に示す構成では、第2モータ・ジェネレータ13は減速機構として機能する減速ギヤ対14と第1遊星歯車機構15とを介してフロントプロペラシャフト10に連結されるため、第2モータ・ジェネレータ13として、低トルク・高回転型のモータを採用することができる。そのため、スペース上の制約を少なくして車両への搭載性を向上することができる。また、第2モータ・ジェネレータ13は車体2の前後方向でフロントプロペラシャフト10における減速ギヤ対14や第1遊星歯車機構15よりも前方側に配置され、第1遊星歯車機構15が配置される箇所にはフロアパネルの補強部材Rmが位置している。つまり、補強部材Rmを避けて第2モータ・ジェネレータ13を配置することができるため、これによってもスペース上の制約を少なくしてパワートレーンの全体としての搭載性を向上することができる。また、パワートレーンの全体としての中心あるいは重心に近い位置に重量物である第2モータ・ジェネレータ13を配置することができるため、パワートレーンの全体としての中心あるいは重心から離れた箇所に第2モータ・ジェネレータ13を配置する場合と比較して、上記構成のハイブリッド車におけるパワートレーンの固有振動数を可及的に高い振動数とすることができる。これにより、車両の走行に伴って駆動輪3,4から入力される振動の周波数とパワートレーンの固有振動数との共振を回避もしくは抑制することができる。言い換えれば、既存の四輪駆動車における床下に生じているスペースを有効に利用して、各部材や装置の配置をいわゆる最適化することができるので、既存の四輪駆動車の構造を大きく変更することなく、NVH特性が良好ないわゆる2モータ式のハイブリッド車を構成することができる。
また、上記構成のハイブリッド車によれば、第2モータ・ジェネレータ13がトルクを出力する場合には、減速ギヤ対14と第1遊星歯車機構15とは共に減速機構として機能するため、第2モータ・ジェネレータ13として、低トルク・高回転型のモータを採用したとしても、第2モータ・ジェネレータ13のトルクによって発進する場合には、前輪4での駆動力を大きくして発進加速性を良好にすることができる。一方、減速時であって、第2モータ・ジェネレータ13を発電機として機能させてエネルギ回生を行う場合には、フロントプロペラシャフト10の回転数に対して第2モータ・ジェネレータ13の回転数が高くなる。つまり減速時には、減速ギヤ対14と第1遊星歯車機構15とは共に増速機構として機能する。また、前輪4での接地荷重が大きくあるいはスリップ限界が高いので、効率の良いエネルギ回生を行うことができる。
(第2実施形態)
図2に示す例は、図1に示す構成における減速ギヤ対14を、第2遊星歯車機構17に替えた例である。第2遊星歯車機構17は、サンギヤ17Sと、サンギヤ17Sと同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ17Rと、サンギヤ17Sおよびリングギヤ17Rに噛み合っているピニオンギヤを保持しているキャリヤ17Cとを回転要素としたシングルピニオン型の遊星歯車機構であって、フロントプロペラシャフト10と同一軸線上に配置されている。第2遊星歯車機構17の外径は第2モータ・ジェネレータ13の外径より小さく、全体として第1遊星歯車機構15とほぼ同じ外径に設定されている。ここに示す例では、サンギヤ17Sに第1遊星歯車機構15におけるキャリヤ15Cのキャリヤ軸が連結され、リングギヤ17Rに固定部16が連結されている。第2遊星歯車機構17のキャリヤ17Cに、ドライブギヤ14bが連結されている。すなわち、ここに示す例では、第2モータ・ジェネレータ13と、各遊星歯車機構15,17とがフロントプロペラシャフト10と同一軸線上に配置されている。そして、第2モータ・ジェネレータ13がモータとして機能してトルクを出力する場合には、入力要素となる第2遊星歯車機構17のサンギヤ17Sの回転数に対して、出力要素となるキャリヤ17Cの回転数が低回転数になり、第2遊星歯車機構17は減速機構として機能する。
図2に示す構成においても、減速機構として機能する第1遊星歯車機構15および第2遊星歯車機構17を介してフロントプロペラシャフト10に第2モータ・ジェネレータ13が連結されるため、第2モータ・ジェネレータ13として低トルク・高回転型のモータを採用することができ、スペース上の制約を少なくすることができる。また、第1実施形態と同様に、車体2の前後方向で第1遊星歯車機構15より前方側に第2モータ・ジェネレータ13が配置されるため、第2モータ・ジェネレータ13と補強部材Rmとの干渉を回避もしくは抑制することができ、これによってもパワートレーンの全体としての搭載性を向上することができる。また、パワートレーンの中心あるいは重心に近い位置に第2モータ・ジェネレータ13が配置されるので、パワートレーンの固有振動数を高い振動数にすることができる。その結果、上述した共振を防止もしくは抑制することができる。また、発進や加速時には、第2モータ・ジェネレータ13が高回転数型のモータであっても十分な駆動トルクを得ることができる。一方、減速時には、第1遊星歯車機構15と第2遊星歯車機構17とによってフロントプロペラシャフト10の回転数に対して第2モータ・ジェネレータ13の回転数が高くなるため、前輪4から伝達されるトルクによって第2モータ・ジェネレータ13を発電機として機能させることにより、上述した第1実施形態と同様に、効率の良いエネルギ回生を行うことができる。
(第3実施形態)
図3に示す例は、図1に示す構成のうち減速ギヤ対14を取り除くと共に、フロントプロペラシャフト10における車体2の前後方向で後方側の端部に、第1遊星歯車機構15におけるキャリヤ15Cのキャリヤ軸を直接連結した例である。すなわち、図3に示す例では、フロントプロペラシャフト10と同一軸線上に第2モータ・ジェネレータ13と第1遊星歯車機構15とが配置されている。この図3に示す構成であっても、減速機構として機能する第1遊星歯車機構15を介してフロントプロペラシャフト10に第2モータ・ジェネレータ13が連結されるため、第2モータ・ジェネレータ13として低トルク・高回転型のモータを採用することができ、スペース上の制約を少なくすることができる。また、第2モータ・ジェネレータ13は車体2の前後方向で第1遊星歯車機構15より前方側に配置されるため、第2モータ・ジェネレータ13と補強部材Rmとの干渉を回避もしくは抑制してパワートレーンの全体としての搭載性を向上することができる。また、パワートレーンの固有振動数を高い振動数にすることができるため、上述した共振を防止もしくは抑制することができる。また、発進や加速時には、第2モータ・ジェネレータ13が高回転数型のモータであっても十分な駆動トルクを得ることができる。減速時には、第1遊星歯車機構15によってフロントプロペラシャフト10の回転数に対して第2モータ・ジェネレータ13の回転数が高くなるため、前輪4から伝達されるトルクによって第2モータ・ジェネレータ13を発電機として機能させることにより、第1実施形態や第2実施形態と同様に、効率の良いエネルギ回生を行うことができる。
なお、この発明は上述した実施形態で示した構成に限定されないのであって、特許を請求している範囲で適宜に変更して実施することができる。例えば、第2モータ・ジェネレータ13と第1遊星歯車機構15とを一体化していわゆるギヤードモータとしてもよい。この場合には、全体としての部品点数を少なくしたり、車両に取り付ける際の作業性を向上したりすることができる。また、エンジン1を後輪3側に車体2の前方に向けて配置し、エンジン1の駆動トルクは前輪4に対して伝達する一方、トランスファ8から後輪3に駆動トルクを伝達するように構成してもよい。また、伝動機構などに遊星歯車機構を用いる場合、サンギヤやリングギヤあるいはキャリヤなどの回転要素を、適宜に、入力要素や固定要素あるいは出力要素となるように構成してよい。
1…エンジン、 2…車体、 3…後輪(第1駆動輪)、 4…前輪(第2駆動輪)、 、 8…トランスファ、 9…リヤプロペラシャフト(第1プロペラシャフト)、 10…フロントプロペラシャフト(第2プロペラシャフト)、 13…第2モータ・ジェネレータ(電動機)、 15…第1遊星歯車機構(伝動機構)。

Claims (6)

  1. エンジンと、前記エンジンに連結されかつ車体の前後方向に延びていて前記エンジンのトルクを後輪に伝達するリヤプロペラシャフトと、前記リヤプロペラシャフトと平行に配置されかつ前輪に前記エンジンのトルクを伝達するフロントプロペラシャフトと、前記リヤプロペラシャフトから前記フロントプロペラシャフトに前記エンジンのトルクを伝達するトランスファとを有するハイブリッド四輪駆動車において、
    記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で後方側に前記フロントプロペラシャフトと同一軸線上もしくは前記リヤプロペラシャフトとは異なる軸線上に配置され、かつ前記フロントプロペラシャフトにトルク伝達可能に構成された発電機能を有する電動機と、
    記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で前記トランスファを挟んで前記エンジンとは反対側に配置され、かつ前記フロントプロペラシャフトにトルク伝達可能に連結されていて前記フロントプロペラシャフトの回転数に対して前記電動機の回転数が高回転数となるように構成された伝動機構とを備え、
    前記電動機は、前記フロントプロペラシャフトにおける前記車体の前後方向で前記トランスファと前記伝動機構との間に配置されている
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド四輪駆動車において、
    前記エンジンの出力側に、発電機能を有する他の電動機が連結されている
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド四輪駆動車において、
    前記他の電動機は、前記リヤプロペラシャフトに連結されていて、前記他の電動機から前記リヤプロペラシャフトに前記伝動機構を介さずにトルクを伝達するように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のハイブリッド四輪駆動車において、
    前記トランスファと前記伝動機構とは、前記フロントプロペラシャフトの軸線方向に並んで配置されるとともに、前記車体の前後方向で前記伝動機構より前側にトランスファが配置されている
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のハイブリッド四輪駆動車において、
    フロアパネルを補強する補強部材を更に備え、
    前記補強部材は、前記車体の前後方向での所定の位置に前記車体の幅方向に向けて配置され、
    前記伝動機構は、前記車体の前後方向で前記補強部材と重なる位置に配置され、かつ
    前記電動機は、前記車体の前後方向で前記補強部材を外れた前記補強部材より前側に配置されている
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。
  6. 請求項5に記載のハイブリッド四輪駆動車において、
    前記伝動機構の外径は、前記電動機の外径よりも小さい
    ことを特徴とするハイブリッド四輪駆動車。

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