JP2011218871A - スタンバイ四輪駆動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車において、四輪駆動状態のときに従駆動輪での回生制動を安定して行えるようにする。
【解決手段】従駆動輪が主駆動輪にクラッチ装置及びカウンタギヤユニットを介して選択的に連結する構造のスタンバイ四輪駆動車において、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるようにカウンタギヤユニットのギヤ比を設定する。また、従駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比を主駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比よりも小さくしたり、従駆動輪の車輪径を主駆動輪の車輪径よりも小さくして、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定しておくことで、車両減速時に四輪駆動状態としたときには、確実に従駆動輪での回生制動が得られるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車に関し、さらに詳しくは、回生制動トルクを発生する電動機を含む駆動源に連結された主駆動輪による二輪駆動状態とその主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態との切り替えが可能なスタンバイ四輪駆動車に関する。
乗用車などの車両として、燃料の燃焼により動力を発生するエンジンと、電力の供給により動力を発生する電動機(例えばモータジェネレータ)とが搭載され、これらエンジン及び電動機のトルクを駆動輪に伝達することのできるハイブリッド車が知られている。このようなハイブリッド車においては、各種の条件に基づいて、エンジン及び電動機の出力を制御することにより、燃費の向上、騒音の低減、排気ガスの低減を図ることができる。
また、ハイブリッド式の車両として、電動機を含む駆動源に連結された主駆動輪と、従駆動輪とを備え、その主駆動輪による二輪駆動状態と、主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車が知られている(例えば、特許文献1参照)。こうしたハイブリッド式のスタンバイ四輪駆動車においては、例えば、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えるクラッチ装置(例えば制御カップリング)を備えており、車両減速時に上記クラッチ装置を係合制御することで、主駆動輪及び従駆動輪の両方で回生制動を行うようにしている。このように回生制動時に四輪で制動を行うことにより、二輪で制動する場合に比べて、1つの車輪に対する制動力を小さくすることができるので、例えば滑りやすい低μ路などにおいて車両の挙動安定性を確保することができる。
特開2004−357375号公報
上述したハイブリッド式のスタンバイ四輪駆動車において、従駆動輪側で回生制動力を発生させるには、従駆動輪回転数が主駆動輪回転数よりも大きいことが必須の条件(従駆動輪回転数>主駆動輪回転数)となる。すなわち、主駆動輪回転数が従駆動輪回転数よりも大きいと、従駆動輪を主駆動輪側に連結したときに従駆動輪が主駆動輪側(回転数が高い側)に引き摺られるので、回生制動トルクが従駆動輪に伝達されなくなってしまい、従駆動輪側での回生制動を得ることができなくなる。
このように従駆動輪側で回生制動を行うには、上記した回転数条件[従駆動輪回転数>主駆動輪回転数]を満たす必要がある。しかしながら、通常では、主駆動輪の回転数と従駆動輪の回転数とは(前輪回転数と後輪回転数とは)、ほぼ同一となるように車両の各諸元が設定されているため、タイヤ空気圧、タイヤ摩耗量、軸荷重、タイヤメーカの相違などの一般的な使用で発生する前後車輪の異径差では、上記した回転数条件[従駆動輪回転数>主駆動輪回転数]が成立する機会が限られてしまう。このため従駆動輪での回生制動を安定して行うことができない。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車において、車両減速時の四輪駆動状態のときに従駆動輪での回生制動を安定して行うことが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、回生制動トルクを発生させる電動機を含む駆動源に連結された主駆動輪と、従駆動輪とを備え、前記主駆動輪による二輪駆動状態とその主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車を前提としており、このようなスタンバイ四輪駆動車において、前記従駆動輪の回転数が前記主駆動輪の回転数よりも大きくなるように車両諸元が設定されていることを技術的特徴としている。
このように従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように車両諸元を設定しておくことで、車両減速時に四輪駆動状態としたときには、従駆動輪に回生制動トルクを確実に伝達することが可能になるので、従駆動輪での回生制動を安定して行うことができる。
本発明の具体的な構成として、従駆動輪が主駆動輪に、クラッチ装置及びカウンタギヤユニットを介して選択的に連結されるように構成されたスタンバイ四輪駆動車において、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように、前記カウンタギヤユニットのギヤ比を設定するという構成を挙げることができる。具体的には、カウンタギヤユニットを構成する従駆動側のカウンタドリブンギヤの歯数を主駆動側のカウンタドライブギヤの歯数よりも少なくすることで、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるようにする。
また、他の構成として、主駆動輪側に設けられた主駆動側のデファレンシャルギヤと、従駆動輪側に設けられた従駆動側のデファレンシャルギヤとを備えたスタンバイ四輪駆動車において、従駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比(デフ比)を主駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比(デフ比)よりも小さくすることで、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定するという構成を挙げることができる。
さらに、他の構成として、主駆動輪による二輪駆動状態とその主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車において、従駆動輪の車輪径を主駆動輪の車輪径よりも小さくすることで、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定するという構成を挙げることができる。
本発明によれば、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車において、車両減速時の四輪駆動状態のときに従駆動輪での回生制動を安定して行うことができる。これによって、例えば滑りやすい低μ路などにおいて車両の挙動安定性を確保することができるとともに、回生制動の効率を向上させることができる。
本発明を適用するスタンバイ四輪駆動車の一例を示す概略構成図である。 図1のスタンバイ四輪駆動車の動力分割機構及び変速機構などの概略構成を示すスケルトン図である。 図1のスタンバイ四輪駆動車の制御系の概略構成を示すブロック図である。 制御カップリングで回生制動トルクが伝達可能となる主駆動輪と従駆動輪との相対的な回転数条件を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用するスタンバイ四輪駆動車の一例を示す概略構成図である。
この例のスタンバイ四輪駆動車は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式を基本とするスタンバイ四輪駆動方式を採用したハイブリッド車であって、エンジン1、ダンパ12、第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2、動力分配機構2、変速機構3、トランスファ4、リアプロペラシャフト5r、リアデファレンシャルギヤ6r、リアドライブシャフト7r、主駆動輪(後輪)8r、フロントプロペラシャフト5f、フロントデファレンシャルギヤ6f、フロントドライブシャフト7f、及び、従駆動輪(前輪)8fなどを備えている。その各部について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
−エンジン−
エンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置であって、スロットル開度(吸気量)、燃料噴射量、点火時期などの運転状態を制御できるように構成されている。エンジン1の出力軸であるクランクシャフト11はダンパ12を介して動力分配機構2に連結される。なお、ダンパ12は、エンジン1のトルク変動を吸収する装置である。
−モータジェネレータ−
第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は共に交流同期電動機であって、電動機として機能するとともに発電機として機能する。図3に示すように、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2は、それぞれ、インバータ200を介してバッテリ(蓄電装置)300に接続されている。インバータ200はECU100によって制御され、そのインバータ200の制御により、各モータジェネレータMG1,MG2の回生または力行(アシスト)が設定される。その際の回生電力はバッテリ300にインバータ200を介して充電される。また、各モータジェネレータMG1,MG2の駆動用電力はバッテリ300からインバータ200を介して供給される。
−動力分配機構−
動力分配機構2は、図2に示すように、外歯歯車のサンギヤS21と、このサンギヤS21と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤR21と、サンギヤS21に噛み合うとともに、リングギヤR21に噛み合う複数のピニオンギヤP21と、この複数のピニオンギヤP21を自転かつ公転自在に保持するキャリアCA21とを備え、それらサンギヤS21、リングギヤR21及びキャリアCA21を回転要素として差動作用を行う遊星歯車機構である。
動力分配機構2のキャリアCA21はダンパ12を介してエンジン1のクランクシャフト11に連結されている。また、動力分配機構2のサンギヤS21は第1モータジェネレータMG1のロータに連結されている。そして、動力分配機構2のリングギヤR21には動力伝達軸13が連結されている。この動力伝達軸13は、図1に示すようにリアプロペラシャフト5rに連結されている。リアプロペラシャフト5rは、リアデファレンシャルギヤ6r及び左右のリアドライブシャフト7r,7rを介して左右の主駆動輪(後輪)8r,8rに連結されている。さらに、動力伝達軸13は変速機構3を介して第2モータジェネレータMG2に連結されている。
このような構造の動力分配機構2において、第1モータジェネレータMG1が発電機として機能するときには、キャリアCA21から入力されるエンジン1からの動力をサンギヤS21側とリングギヤR21側にそのギヤ比に応じて分配する。一方、第1モータジェネレータMG1が電動機として機能するときには、キャリアCA21から入力されるエンジン1からの動力とサンギヤS21から入力される第1モータジェネレータMG1からの動力とを統合してリングギヤR21に出力する。
−変速機構−
変速機構3は、図2に示すように、ダブルピニオン型遊星歯車機構31とシングルピニオン型遊星歯車機構32とを、キャリア及びリングギヤを共有するように組み合わせた構成のラビニョ型遊星歯車機構を主体として構成されている。すなわち、変速機構3には第1サンギヤS31と第2サンギヤS32とが設けられており、その第1サンギヤS31にショートピニオンP31が噛合している。ショートピニオンP31はロングピニオンP32に噛み合っている。
ロングピニオンP32は、第1サンギヤS31及び第2サンギヤS32と同心円上に配置されたリングギヤR31に噛み合っている。また、ショートピニオンP31とロングピニオンP32とは、共通のキャリアCA31によって自転かつ公転自在にそれぞれ保持されている。キャリアCA31は動力伝達軸13に連結されている。さらに、第2サンギヤS32がロングピニオンP32に噛合しており、この第2サンギヤS32は入力軸30を介して第2モータジェネレータMG2のロータに連結されている。
そして、第1サンギヤS31とリングギヤR31とが、ショートピニオンP31及びロングピニオンP32と共にダブルピニオン型遊星歯車機構31を構成している。また、第2サンギヤS32とリングギヤR31とが、ロングピニオンP32と共にシングルピニオン型遊星歯車機構32を構成している。
さらに、変速機構3には、上記第1サンギヤS31をハウジング(非回転部材)10に選択的に固定するための第1ブレーキB1と、上記リングギヤR1をハウジング(非回転部材)10に選択的に固定するための第2ブレーキB2とが設けられている。なお、これらのブレーキB1、B2は、例えば、作動油の油圧により係合力を生じさせる多板式あるいはバンド式の油圧式摩擦係合要素であり、油圧アクチュエータ等により発生させられる係合圧に応じてそのトルク容量が連続的に変化するように構成されている。
このような構造の変速機構3において、ブレーキB1、B2の双方を解放することによりニュートラル状態となる。また、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を係合すると、リングギヤR31の回転が固定され、その回転が固定されたリングギヤR31と、第2モータジェネレータMG2によって回転する第2サンギヤS32とによって、キャリアCA31つまり動力伝達軸13(リアプロペラシャフト5r)が低速回転する状態(Loギヤ段)となる。また、ブレーキB2を解放し、ブレーキB1を係合すると、第1サンギヤS31の回転が固定され、その回転が固定されたサンギヤS31と、第2モータジェネレータMG2によって回転する第2サンギヤS32(リングギヤR31)の回転とによって、キャリアCA31つまり動力伝達軸13(リアプロペラシャフト5r)が高速回転する状態(Hiギヤ段)となる。
−トランスファ−
トランスファ4は、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを切り替えるための機構であって、図1に示すように、制御カップリング41及びカウンタギヤユニット4Aなどを備えている。カウンタギヤユニット4Aは、カウンタドライブギヤ42、カウンタドリブンギヤ43及び中間ギヤ44によって構成されている。
制御カップリング41の入力側は動力伝達軸13(リアプロペラシャフト5r)に連結されている。この制御カップリング41の出力側にカウンタドライブギヤ42が連結されており、このカウンタドライブギヤ42に中間ギヤ44が噛み合っている。中間ギヤ44にはカウンタドリブンギヤ43が噛み合っており、このカウンタドリブンギヤ43がフロントプロペラシャフト5fに連結されている。そして、フロントプロペラシャフト5fはフロントデファレンシャルギヤ6f及び左右のフロントドライブシャフト7f,7fを介して左右の従駆動輪(前輪)8f,8fに連結されている。
制御カップリング41は、動力伝達軸13(リアプロペラシャフト5r)とカウンタドライブギヤ42とを選択的に連結することにより、主駆動輪(後輪)8rによる二輪駆動状態と、主駆動輪(後輪)8r及び従駆動輪(前輪)8fによる四輪駆動状態とを選択的に切り替えるための公知のクラッチ装置(例えば、特開2008−275015号公報参照)である。
この例の制御カップリング41は、パイロットクラッチ式のものであって、例えば、多板摩擦クラッチで構成されたメインクラッチ、パイロットクラッチ(電磁多板クラッチ)、カム機構及び電磁石などを備えており、電磁石の電磁力によりパイロットクラッチが係合され、その係合力をカム機構にてメインクラッチに伝達することにより、当該メインクラッチが係合するように構成されている。そして、この例の制御カップリング41においては、上記電磁石に供給する励磁電流Ieを制御することによってトルク容量つまり制御カップリングトルクTcが制御されるようなっており、また、上記電磁石への励磁電流Ieを「略ゼロ」とすることにより制御カップリング41は解放される。なお、制御カップリング41の電磁石への励磁電流IeはECU100(図3参照)によって制御される。
−ECU−
ECU100は、CPU、ROM、RAM及びバックアップRAMなどを備えている。ROMには、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAMはCPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMはエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
ECU100には、図3に示すように、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト11の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ101、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102、車速センサ103が接続されており、さらに、エンジン冷却水温を検出する水温センサ、吸入空気量を検出するエアフロメータ、エンジン1のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ、ブレーキペダルに対する踏力(ブレーキ踏力)を検出するブレーキセンサ、バッテリ300の充放電電流を検出する電流センサ、及び、バッテリ温度センサなどが接続されており、これらの各センサからの信号がECU100に入力される。
また、ECU100には、エンジン1、油圧制御回路3A、トランスファ4の制御カップリング41、インバータ200及びバッテリ300などが接続されている。
ECU100は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、エンジン1のスロットル開度(吸気量)制御、燃料噴射量制御、及び、点火時期制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。
ECU100は、変速機構3などの油圧制御を行う油圧制御回路3Aにソレノイド制御信号(指示油圧信号)を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、油圧制御回路3Aのリニアソレノイドバルブなどが制御され、変速機構3のギヤ段(LoまたはHi)を構成するように、ブレーキB1、B2が所定の状態に係合または解放される。また、ECU100は、バッテリ300を管理するために、電流センサにて検出された充放電電流の積算値に基づいて充電状態(SOC:State of Charge)を演算する。さらに、ECU100は、インバータ200を制御し、そのインバータ200の制御によって第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の回生または力行(アシスト)が制御される。
−回生制動について−
次に、スタンバイ四輪駆動車の回生制動時の制御について説明する。
まず、制御カップリング41の動作について図4を参照して説明する。図4は、電動機(第2モータジェネレータMG2)による回生制動時において、制御カップリング41(図1参照)で回生制動トルクが伝達可能となる主駆動輪(後輪)8rと従駆動輪(前輪)8fとの相対的な回転数条件を示す図である。
この図4に示すように、制御カップリング41がパイロットクラッチ式である場合、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きい(Nf>Nr)ときに回生制動トルクの伝達が可能となる。そのときの主駆動輪(後輪)8rの回生制動トルクTfは、制御カップリングトルクTcに等しくなり(Tf=Tc)、従駆動輪(前輪)8fの回生制動トルクTrは、電動機(第2モータジェネレータMG2)への回生制動指令トルクTkoと制御カップリングトルクTcとの差(Tko−Tc)となる。
一方、制御カップリング41は、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nr以下(Nf≦Nr)であるとき、及び、制御カップリング41のメインクラッチ部が完全係合状態(ロック状態)であるときには、回生制動トルクの伝達が不可能となる。
そして、このような制御カップリング41の作動状態をECU100が制御することにより、エンジン1及びモータジェネレータMG1,MG2の出力をリアプロペラシャフト5rとフロントプロペラシャフト5fとに選択的に分配することができる。
例えば、通常走行時等においては、制御カップリング41の上記電磁石への励磁電流Ieを「略ゼロ」に設定する。このような制御により、制御カップリング41を解放されてエンジン1及びモータジェネレータMG1,MG2の駆動源がリアプロペラシャフト5rのみに連結されるので、主駆動輪(後輪)8rによる二輪駆動状態とすることができる。
また、例えば、車速センサ103の出力信号に基づいて車両減速時であるか否かを判定し、車両減速時である場合には、制御カップリング41が係合状態となるような励磁電流Ieを上記電磁石に供給する。このような制御により、制御カップリング41が係合状態となってエンジン1及びモータジェネレータMG1,MG2の駆動源がリアプロペラシャフト5r及びフロントプロペラシャフト5fの両方に連結されるので、主駆動輪(後輪)8r及び従駆動輪(前輪)8fによる四輪駆動状態となり、それら主駆動輪(後輪)8r及び従駆動輪(前輪)8fで回生制動を行うことができる。このように回生制動時に四輪で制動を行うことにより、二輪で制動する場合に比べて、1つの車輪に対する制動力を小さくすることができるので、例えば滑りやすい低μ路などにおいて車両の挙動安定性を確保することができる。
ここで、減速時に従駆動輪(前輪)8fで回生制動を行うには(従駆動輪(前輪)8fに制動トルクを伝達するには)、上述したように、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きいことが条件[Nf>Nr]となるが、通常では、主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrと従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfとはほぼ同一となるように車両の各諸元が設定されているため、タイヤ空気圧、タイヤ摩耗量、軸荷重、タイヤメーカの相違などの一般的な使用で発生する前後車輪の異径差では、上記した回転数条件[Nf>Nr]が成立する機会は限られてしまう。このため回生制動時に従駆動輪(前輪)8fでの回生制動を安定して行うことができない。
そこで、この例では、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きくなるように車両諸元を設定する。その具体的な例(1)〜(3)について以下に説明する。
(1)トランスファ4のカウンタギヤユニット4A、つまり、カウンタドライブギヤ42、カウンタドリブンギヤ43及び中間ギヤ44によって構成されるカウンタギヤユニット4Aのギヤ比(駆動側から従動側へのギヤ比)を「1」よりも小さくする(具体的には従駆動側のカウンタドリブンギヤ43の歯数を主駆動側のカウンタドライブギヤ42の歯数よりも少なくする)ことで、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きくなるように設定する。
(2)フロントデファレンシャルギヤ6fのギヤ比(デフ比)を、リアデファレンシャルギヤ6rのギヤ比(デフ比)よりも小さくすることで、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きくなるように設定する。
(3)従駆動輪(前輪)8fのタイヤ径(車輪径)Wfを主駆動輪(後輪)8rのタイヤ径(車輪径)Wrよりも小さくすることで、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きくなるように設定する。この場合、前後車輪の径差は、例えば3%(Wr=1.03Wf)に設定すればよい。
そして、このようにして、従駆動輪(前輪)8fの回転数Nfが主駆動輪(後輪)8rの回転数Nrよりも大きくなるように車両諸元を設定しておくことで、車両減速時に制御カップリング41を係合して四輪駆動状態としたときには、確実に従駆動輪(前輪)8fに回生制動トルクを伝達することが可能になるので、従駆動輪(前輪)8fでの回生制動を安定して行うことができる。これによって、例えば滑りやすい低μ路などにおいて車両の挙動安定性を確保することができるとともに、回生制動の効率を向上させることができる。
−他の実施形態−
以上の例では、カウンタギヤで構成されるトランスファが搭載されたスタンバイ四輪駆動車に本発明を適用した例を示したが、トランスファの形態は特に限定されない。例えば主駆動輪側のスプロケットと従駆動輪側のスプロケットとをチェーンで連結する機構を備えたトランスファであってもよい。この場合、従駆動輪側のスプロケットの歯数を主駆動輪側のスプロケットの歯数よりも少なくすることで、従駆動輪の回転数が主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定すればよい。
以上の例では、トランスファに配置の制御カップリングをパイロットクラッチ式としているが、クラッチ直押付式の制御カップリングを用いてもよい。なお、クラッチ直押付式の制御カップリングを用いた場合、その制御カップリングで回生制動トルクが伝達可能となる主駆動輪(後輪)と従駆動輪(前輪)の回転数条件は図4に示すような条件となる。
以上の例では、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式を基本とするスタンバイ四輪駆動車の例を示したが、これに限られることなく、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式を基本とするスタンバイ四輪駆動車にも本発明は適用可能である。
以上の例では、2つの電動機(モータジェネレータMG1,MG2)が搭載されたハイブリッド式のスタンバイ四輪駆動車に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、1つの電動機が搭載されたハイブリッド式のスタンバイ四輪駆動車にも適用可能であり、また、駆動源として電動機のみが搭載されたスタンバイ四輪駆動車にも適用可能である。
本発明は、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車に利用可能であり、さらに詳しくは、回生制動トルクを発生する電動機を含む駆動源に連結された主駆動輪による二輪駆動状態と、その主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態との切り替えが可能なスタンバイ四輪駆動車に利用することができる。
1 エンジン
13 動力伝達軸
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
2 動力分配機構
3 変速機構
4 トランスファ
41 制御カップリング
4A カウンタギヤユニット
42 カウンタドライブギヤ
43 カウンタドリブンギヤ
5r リアプロペラシャフト
5f フロントプロペラシャフト
6r リアデファレンシャルギヤ
6f フロントデファレンシャルギヤ
8r 主駆動輪(後輪)
8f 従駆動輪(前輪)
100 ECU
103 車速センサ
200 インバータ
300 バッテリ

Claims (4)

  1. 回生制動トルクを発生させる電動機を含む駆動源に連結された主駆動輪と、従駆動輪とを備え、前記主駆動輪による二輪駆動状態とその主駆動輪及び従駆動輪による四輪駆動状態とを選択的に切り替えることが可能なスタンバイ四輪駆動車において、
    前記従駆動輪の回転数が前記主駆動輪の回転数よりも大きくなるように車両諸元が設定されていることを特徴とするスタンバイ四輪駆動車。
  2. 請求項1記載のスタンバイ四輪駆動車において、
    前記従駆動輪が前記主駆動輪にクラッチ装置及びカウンタギヤユニットを介して選択的に連結されるように構成されており、前記従駆動輪の回転数が前記主駆動輪の回転数よりも大きくなるように前記カウンタギヤユニットのギヤ比が設定されていることを特徴とするスタンバイ四輪駆動車。
  3. 請求項1記載のスタンバイ四輪駆動車において、
    前記主駆動輪側に設けられた主駆動側のデファレンシャルギヤと、前記従駆動輪側に設けられた従駆動側のデファレンシャルギヤとを備え、前記従駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比を前記主駆動側のデファレンシャルギヤのギヤ比よりも小さくすることで、前記従駆動輪の回転数が前記主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするスタンバイ四輪駆動車。
  4. 請求項1記載のスタンバイ四輪駆動車において、
    前記従駆動輪の車輪径を前記主駆動輪の車輪径よりも小さくすることで、前記従駆動輪の回転数が前記主駆動輪の回転数よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするスタンバイ四輪駆動車。
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