JP6980428B2

JP6980428B2 - 発光防護柵

Info

Publication number: JP6980428B2
Application number: JP2017124817A
Authority: JP
Inventors: 一成新井
Original assignee: 株式会社サンライト
Priority date: 2017-06-27
Filing date: 2017-06-27
Publication date: 2021-12-15
Anticipated expiration: 2037-06-27
Also published as: JP2019007259A; US20200149734A1; US10859254B2

Description

本発明は発光防護柵に関し、特に必要な強度を確保しつつ防護柵の存在を知らしめ、あるいは歩行者への足元を照明するようにした防護柵に関する。

例えば、車道の間や歩道と車道との間を防護柵で仕切ったり、あるいは公園や河川の境界に防護柵を設け、歩行者や自転車が事故にあったり転落したりするのを防護することが行われている。

しかし、街灯などのない場所では夜間に防護柵が見え難く、安全性を確保し難いこともある。

これに対し、鋼管外面に凹溝を長手方向に延びて形成し、凹溝に棒状の発光部材を嵌め込み、発光部材の端面と対向する位置に発光源を配置し、端面からの光の照射で発光部材を発光させるようにした発光防護柵が提案されている（特許文献１）。

また、透明又は半透明な中空円筒パイプ内に基板を挿入し、この基板に電源及び制御信号の接続部分を設けるとともに、ＬＥＤを搭載して中空円筒パイプを発光させるようにした手摺りが提案されている（特許文献２）。

特開２００３−２７４３８号公報特開２００５−２６６４９７号公報

しかし、特許文献１記載の発光防護柵では棒状の発光部材の端面と対向する位置に発光源を配置し、発光源に外部電源から電力を供給する必要があった。
また、特許文献２記載の手摺りでは材質上、強度が不足し、車道の間や歩道と車道との間を仕切ったり公園や河川の境界に設ける防護柵には使用し難い。

本発明はかかる問題点に鑑み、外部電源を必要とせず、しかも十分な強度を確保できるようにした発光防護柵を提供することを課題とする。

そこで、本発明に係る発光防護柵は、隣接する垂直支柱の間に複数の横パイプを上下に間隔をあけて掛け渡してなる防護柵において、上記複数のうちの少なくとも１つの横パイプは発光する機能を備え、該発光横パイプは金属製の半パイプの上側開口を光透過性のカバーで封鎖した構造をなし、該発光横パイプの両端部は垂直支柱のブラケットに取付け可能となっており、上記発光横パイプの光透過性カバーの下側にはソーラパネルが配置されているとともに、上記発光横パイプ内にはコントローラ、蓄電池及び出力回路が内蔵されており、上記発光横パイプの金属製の半パイプは外面に長手方向に伸びる嵌込み凹溝を備え、該嵌込み凹溝には発光モジュールが嵌め込まれ、昼間には上記コントローラが上記ソーラパネルの発電電力を上記蓄電池に蓄電する一方、夜間には上記コントローラが上記蓄電池の電力を上記出力回路に与えて上記発光モジュールを発光させるようになっていることを特徴とする。

本発明の特徴の１つは発光横パイプを金属製の半パイプの上側開口を光透過製のカバーで封鎖した構造となした点にある。
これにより、金属製の半パイプによって発光横パイプの強度を確保でき、車道の間や歩道と車道との間を仕切ったり公園や河川の境界に設ける防護柵に十分に採用できる。特に、発光横パイプに断面円形を採用すると、強度を更に向上できる。

また、本発明の第２の特徴は光透過性カバーの下側にソーラパネル、蓄電池、コントローラ及び出力回路を内蔵するとともに、半パイプの嵌込み凹溝に発光モジュールを嵌め込むようにした点にある。
これにより、外部電源を使用することなく、横パイプを明るく光らせることができ、歩行者を案内し、車両の運転手や歩行者の注意を喚起して通行の安全を確保できる。

光透過性カバーには例えば透明又は半透明なポリカーボネート樹脂製半パイプを用いることができ、金属製の半パイプにはアルミ合金製の半パイプを使用することができる。

本発明に係る発光防護柵の好ましい実施形態を示す概略正面図である。上記実施形態を示す要部斜視部である。上記実施形態における発光横パイプの構造を示す図である。上記実施形態における機能ブロックを示す図である。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図１ないし図４は本発明に係る発光防護柵の好ましい実施形態を示す。図において、発光防護柵１０はアルミ合金製の左右の垂直支柱１１の間に３本の横パイプ１２、１３を上下に間隔をあけて掛け渡して構成され、下側２段の横パイプ１３には鋼管が用いられている。

垂直支柱１１にはパイプ製の取付けブラケット１１Ａが固定され、取付けブラケット１１Ａには横パイプ１１、１２の両端部が差し込まれ、ねじやボルト等の適切な固定手段（図示せす）によって締付け固定されている。

上段の横パイプ１２は発光する機能を有し、該発光横パイプ１２はアルミ合金製の半パイプ１２Ｂの上側開口を透明又は半透明なポリカーボネート樹脂製の光透過性のカバー１２Ａで封鎖し、カバー１２Ａと半パイプ１２Ｂとは接着剤によって接着して水密構造となっている。

発光横パイプ１２の光透過性カバー１２Ａの下側にはソーラパネル２１が嵌め込まれ、又発光横パイプ１２内にはソーラパネル２１の下側にコントローラ２２、蓄電池２３及び出力回路２４が内蔵され、又発光横パイプ１２の金属製の半パイプ１２Ｂの外側面には嵌込み凹溝が長手方向に伸びて形成され、嵌込み凹溝にはＬＥＤ発光モジュール２５が嵌め込まれ、斜め下方に光りを照射するようになっている。

コントローラ２２は昼間にはソーラパネル２１の発電電力を蓄電池２３に蓄電し、夜間には蓄電池２３の電力をＬＥＤ出力回路２４に出力してＬＥＤ発光モジュール２５を発光させるようになっている。

ここで、コントローラ２２はＣＰＵ等によって構成してもよく、シーケンサで構成することもできる。また、昼間と夜間の切り替えはソーラパネル２１の発電電力を閾値と比較して昼間と夜間を判定して自動点灯・自動消灯させることもでき、タイマーの時刻から昼間と夜間を識別して自動点灯・自動消灯させるようにしてもよい。

また、ＬＥＤ発光モジュール２５の点灯時間はユーザーが任意に選択できるようにしてもよく、又ＣＲ回路によって蓄電池２３の出力電力に応じて点灯時間を制御するようにしてもよい。

以上のように、金属製半パイプ１２Ｂが高強度であり、しかもパイプが断面円形であるので、十分な強度を確保でき、車道の間や歩道と車道との間を仕切ったり公園や河川の境界に設ける防護柵に十分に採用できる。

また、光透過性カバー１２Ａを採用し、その下側にソーラパネル２１、蓄電池２３、コントローラ２２及びＬＥＤ出力回路２４を内蔵し、金属製半パイプ１２Ｂの外側面にＬＥＤ発光モジュール２５を嵌め込むようにしたので、外部電源を用いることなく、横パイプ１２をを明るく光らせることができ、歩行者を案内し、車両の運転手や歩行者の注意を喚起して通行の安全を確保できる。

１０発光防護柵
１１垂直支柱
１２発光横パイプ
１３横パイプ
１２Ａ光透過性のカバー
１２Ｂ金属製半パイプ
２１ソーラパネル
２２コントローラ
２３蓄電池
２４ＬＥＤ出力回路
２５ＬＥＤ発光モジュール

Claims

隣接する垂直支柱の間に複数の横パイプを上下に間隔をあけて掛け渡してなる防護柵において、
上記複数のうちの少なくとも１つの横パイプ（１２）は発光する機能を備え、該発光横パイプ（１２）は断面円形の上半部が開放された金属製の半パイプ（１２Ｂ）の上側開口を断面円形の下半部が開放された透明又は半透明なポリカーボネート樹脂製半パイプの光透過性のカバー（１２Ａ）で封鎖接着した水密構造をなし、該発光横パイプ（１２）の両端部は垂直支柱（１１）のブラケット（１１Ａ）に取付け可能となっており、上記発光横パイプ（１２）の光透過性カバー（１２Ａ）の下側にはソーラパネル（２１）が配置されているとともに、上記発光横パイプ（１２）内にはコントローラ（２２）、蓄電池（２３）及び出力回路（２４）が内蔵されており、上記発光横パイプ（１２）の金属製の半パイプ（１２Ｂ）は外面に開口が斜め下方向を指向して長手方向に伸びる嵌込み凹溝を備え、該嵌込み凹溝には発光した光が斜め下方を指向するようにＬＥＤ発光モジュール（２５）が嵌め込まれ、
昼間には上記コントローラ（２２）が上記ソーラパネル（２１）の発電電力を上記蓄電池（２３）に蓄電する一方、夜間には上記コントローラ（２２）が上記蓄電池（２３）の電力を上記出力回路（２４）に与えて上記ＬＥＤ発光モジュール（２５）を発光させ、上記発光横パイプ（１２）の斜め下方を照らすようになっていることを特徴とする発光防護柵。
上記光透過性横パイプ（１２）の金属製の半パイプ（１２Ｂ）はアルミ合金製の半パイプである請求項１記載の発光防護柵。