JP6979295B2 - 表面保護シート及び該シートを備えた構造物 - Google Patents
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図1は本発明の表面保護シート(10)の一実施形態に係る積層構造を示す概略図である。本発明に係る表面保護シート(10)は一実施形態において、紫外線吸収剤を含有するフッ素系樹脂層(11)と、当該フッ素系樹脂層の内側の面に直接又は間接的に積層された飛散防止機能を有する樹脂層(12)とを備える。本発明に係る表面保護シート(10)は好ましい一実施形態において、飛散防止機能を有する樹脂(12)層の内側の面に積層された粘着剤層(13)を更に備える。粘着剤層(13)を保護するため、表面保護シート(10)を構造物へ適用する前は、粘着剤層(13)の内側の面にセパレータ(14)を貼り付けておくことができる。なお、各層における「内側の面」とは表面保護シートを構造物に貼付したときの、構造物の表面に近い側の面を指し、各層における「外側の面」とは表面保護シートを構造物に貼付したときの、構造物の表面から遠い側の面を指す。
フッ素系樹脂層は耐候性及び耐汚染性を付与することに寄与することができる。本発明において用いることができるフッ素系樹脂は、シートの押出成形が可能なフッ素系樹脂であれば特に限定されるものではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、4−フッ化エチレン−パークロロアルコキシ共重合体(PFA)、4−フッ化エチレン−6−フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン−4フッ化エチレン共重合体(ETFE)、ポリ3フッ化塩化エチレン(PCTFE)、エチレン−ポリ3フッ化塩化エチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)及びポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素系樹脂シートが好適である。これらの樹脂はホモポリマーとして提供されてもよいし、これらの樹脂の原料モノマー単位同士の共重合体として提供されてもよい。また、フッ素系樹脂層は複数の樹脂を混合したポリマーアロイとして提供されてもよい。更に、フッ素系樹脂層は単層で形成してもよいし、複数層で形成してもよい。
ポリフッ化ビニリデン系樹脂及びポリメタクリル酸エステル系樹脂の合計100質量部に対して、ポリフッ化ビニリデン系樹脂を100〜50質量部とポリメタクリル酸エステル系樹脂を0〜50質量部含有する樹脂組成物で構成された外側のA層と、
A層の内側の面に積層され、ポリフッ化ビニリデン系樹脂及びポリメタクリル酸エステル系樹脂の合計100質量部に対して、ポリフッ化ビニリデン系樹脂を0〜50質量部とポリメタクリル酸エステル系樹脂を100〜50質量部含有し、更にポリフッ化ビニリデン系樹脂及びポリメタクリル酸エステル系樹脂の合計100質量部に対して紫外線吸収剤を0.1〜15質量部含有する樹脂組成物で構成されたB層と、
を備える。
飛散防止機能を有する樹脂層は、フッ素系樹脂層に積層されて、破壊時に構造物の破片が飛散を防止する機能を発揮する。フッ素系樹脂層は、一般に飛散防止機能に乏しいため、飛散防止機能を有する樹脂層と組み合わせることで、耐候性、耐汚染性及び飛散防止性が改善された表面保護シートを提供することが可能となる。飛散防止機能を有する樹脂層は複数の樹脂を混合したポリマーアロイとして提供されてもよい。更に、飛散防止機能を有する樹脂層は、単層で形成してもよいし、複数層で形成してもよい。
好適なクロス共重合体としては、国際公開第2000/37517号に記載のオレフィン−スチレン−ジエン系クロス共重合体及び国際公開第2007/139116号に記載のオレフィン−芳香族ビニル化合物−芳香族ポリエン共重合体とアニオン重合性ビニル化合物を重合させて得られるクロス共重合体、特開2009−120792号公報に記載のエチレン−芳香族ビニル化合物−芳香族ポリエン共重合体とアニオン重合性ビニル化合物モノマーを重合させて得られるクロス共重合体が挙げられ、とりわけ、スチレン−エチレン系共重合体の主鎖が、スチレン系単量体単位を有する重合体のクロス鎖と結合(交差結合)している構造を有する共重合体が挙げられる。このようなクロス構造は、スター構造と言い換えることができる。
上記のクロス共重合体の製造方法について説明する。重合様式においては、特に制限はなく、溶液重合、塊状重合等公知の方法で製造できるが、溶液重合が所望のクロス共重合体を得る上での重合制御の自由度が高いので、より好適である。
配位重合工程について具体的に説明する。配位重合触媒については、遷移金属化合物と助触媒から構成されるシングルサイト配位重合触媒を用いることができる。シングルサイト配位重合触媒としては、例えば特開2009−120792号公報に記載のものを使用可能である。シングルサイト配位重合触媒の活性を助ける助触媒としてメチルアルミノキサンを好適に用いることができる。また、溶剤や各単量体原料に含まれる水分を除去し、シングルサイト配位重合触媒の被毒を抑制するためアルキルアルミニウムを好適に用いることができる。使用する溶剤は、極性官能基をもつとシングルサイト配位重合触媒を被毒するためシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼンなどの炭化水素系、及び芳香族炭化水素系が好適である。溶剤の添加量は、最終的に得られる共重合体量100質量部に対して200〜900質量部が好ましい。200質量部以上であれば、重合液粘度及び反応速度を制御する上で好適であり、900質量部以下であれば、生産性の観点で好ましい。
アニオン重合工程について具体的に説明する。アニオン重合工程では、配位重合工程で得られたスチレン−エチレン系共重合体とスチレン系単量体との共存下、アニオン重合開始剤を用いて重合することにより、主鎖の芳香族ポリエン単量体単位に残存するビニル基にスチレン系単量体単位を有する重合体をクロス鎖とする構造のクロス共重合体を合成する。配位重合工程で得られたスチレン−エチレン系共重合体は、メタノール等の貧溶媒により析出させる方法、加熱ロール等により溶媒を蒸発させて析出させる方法(ドラムドライヤー法)、濃縮器により溶液を濃縮した後にベント式押出機で溶媒を除去する方法、溶液を水に分散させ、水蒸気を吹き込んで溶媒を加熱除去して共重合体を回収する方法(スチームストリッピング法)、クラムフォーミング法等、任意の方法を用いて配位重合後の重合液から分離、精製してアニオン重合工程に用いることができる。また、スチレン−エチレン系共重合体を重合液から分離、精製せずに、スチレン−エチレン系共重合体を含んだ重合液をアニオン重合工程に用いても良く、この方法が生産性の観点から好適である。アニオン重合開始剤は、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム等公知のアニオン重合開始剤を用いることができる。スチレン系単量体は、配位重合後の重合液に残留するスチレン系単量体をそのまま用いることもできる。また、アニオン重合の開始前に必要量添加したり、アニオン重合の途中で追添、もしくは分添したりすることで、目的のクロス共重合体を得ることができる。
クロス共重合体を回収する方法については、特に限定はなく、メタノール等の貧溶媒により析出させる方法、加熱ロール等により溶媒を蒸発させて析出させる方法(ドラムドライヤー法)、溶液を水に分散させ、水蒸気を吹き込んで溶媒を加熱除去して共重合体を回収する方法(スチームストリッピング法)、クラムフォーミング法等、公知の方法を用いることができる。また、重合液を二軸脱揮押出機にギヤポンプを用いて連続的にフィードし、重合溶剤を脱揮処理する方法がある。この方法は、重合溶剤を含む脱揮成分を、コンデンサー等を用いて凝縮させて回収し、凝縮液を蒸留塔にて精製することで、重合溶剤を再利用することができるので、経済的な観点で好適である。
クロス共重合体樹脂シートを製造する方法としては、クロス共重合体を押出機により溶融混練してダイ(特にTダイ)から押出し、シート状に製膜する方法が挙げられる。
粘着剤層は、構造物と表面保護シートの間の剥離強度を高めるために好ましく、飛散防止機能を有する樹脂層側に積層される。また、構造物が透明部材のとき、厚みのある透明な粘着剤層を使用することで、表面が傷ついて透明性が低下した透明部材の透明性を回復する機能を発揮することができる。
セパレータとしては、公知の一般的なセパレータを使用することができる。例えば、PETシート表面にシリコーン系剥離剤が塗布されているもの、紙とポリエチレンのラミネートシートのポリエチレン側にシリコーン系剥離剤が塗布されたもの等が挙げられる。
図2は、本発明の表面保護シートを備えた構造物の一実施形態に係る積層構造を示す概略図である。本発明に係る表面保護シート(10)を備えた構造物(20)は一実施形態において、表面保護シート(10)が、前記フッ素系樹脂層(11)を外側表面に、飛散防止機能を有する樹脂層(12)を構造物側にして、構造物(20)の表面に貼付されている。粘着剤層(13)を有する表面保護シートの場合、粘着剤層(13)を構造物側に貼り付ける。
ポリフッ化ビニリデン系樹脂として、アルケマ社製、商品名カイナ−720(以下PVDFと略称する)を使用した。ポリ3フッ化塩化エチレン系樹脂として、デンカ社製、商品名TEFKA(以下ECTFEと略称する)を使用した。紫外線吸収剤はトリアジン系を使用した。なお、PVDF及び紫外線吸収剤の混合品、並びに、ECTFE及び紫外線吸収剤の混合品を、フッ素系樹脂層全体の質量に対する紫外線吸収剤の含有率が表1に記載の値となるようにブレンドし、30mmφ異方向回転2軸押出機を用いて表1に記載の厚みのシートに押出成形した。
以下の樹脂製シートを用意した。各シートの厚みは表1に記載の通りである。
クロス共重合体は、配位重合触媒を用いてスチレン−エチレン系共重合体を重合する配位重合工程と、ポリスチレン鎖(クロス鎖)を重合するアニオン重合工程との二段階重合を経て溶液重合により製造した。配位重合工程ではモノマーとしてスチレン、エチレン及びジビニルベンゼンを使用した。配位重合触媒としてはrac−ジメチルメチレンビス(4,5−ベンゾ−1−インデニル)ジルコニウムジクロライドを用い、助触媒としてメチルアルモキサンを使用した。アニオン重合工程では配位重合後の重合液に残留するスチレンをモノマーとして利用した。アニオン重合開始剤としては、sec−ブチルリチウムを使用した。重合手順は国際公開第2007/139116号の実施例1に記載の手順に準じた。得られたクロス共重合体を押出機により溶融混練してダイから押出し、シート状に製膜した。クロス共重合体中の各構成単位の含有割合については、1H−NMR及び補完的に13C−NMRで求めた。
<クロス共重合体>
・クロス共重合体(A) (スチレン−エチレン系共重合体中の各構成単位の含有割合が、スチレン単量体単位40質量部とエチレン単量体単位60質量部の合計100質量部に対して、ジビニルベンゼン単量体単位0.2質量部で構成されたスチレン−エチレン系共重合体の主鎖と、スチレン単量体単位で構成されたポリスチレン鎖との質量比率=87/13)
・クロス共重合体(B) (スチレン−エチレン系共重合体中の各構成単位の含有割合が、スチレン単量体単位55質量部とエチレン単量体単位45質量部の合計100質量部に対して、ジビニルベンゼン単量体単位0.2質量部で構成されたスチレン−エチレン系共重合体の主鎖と、スチレン単量体単位で構成されたポリスチレン鎖との質量比率=82/18)
<アイオノマー>
・ハイミラン1855 (三井・デュポン(株)社製、エチレン−メタクリル酸の共重合体の金属イオン架橋体、押出成形によりシート化した。)
<ポリウレタン系樹脂>
・U−1940 (日本マタイ(株)社製、熱可塑性ポリウレタンシート)
<低密度ポリエチレン(LDPE)>
・FC−D (三井化学東セロ(株)社製、低密度ポリエチレンシート)
上記の飛散防止機能を有する樹脂シートについては、それぞれ100μmの厚みのシートを別途用意し、23℃、湿度50%の条件下、JIS Z1707:1997の突き刺し強さ試験を行い、突き刺し強さ及び突き刺し深度を測定した。これら3種類の特性について、突き刺し強さが8N以上かつ突き刺し深度が13mm以上の場合ときを◎、突き刺し強さが6N未満かつ突き刺し深度が10mm未満の時が×、それ以外の場合を〇と評価した。
アクリル系粘着剤はブチルアクリレート(BA)とアクリル酸(AA)の共重合体(BA/AA=90/10(質量比)、固形分35%)100質量部に対し、イソシアネート系架橋剤(固形分45%)を2質量部でブレンドして調製した。
上記で用意したフッ素系樹脂シート(表層)と、飛散防止機能を有する樹脂シート(内層)を、ウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法により貼り合わせて、表1に記載の実施例及び比較例の各積層シートを得た。接着剤の使用量は、フッ素系樹脂シートの質量を基準にして6質量%とした。但し、比較例1では飛散防止機能を有する樹脂シートは貼り合わせなかった。
上記の各表面保護シートのフッ素系樹脂シート側の面を、油性インキ(マジックインキ、寺西化学工業(株)製)にて1cm角の範囲で塗りつぶし、乾燥後、ガーゼで30回擦り、残ったインキの状態を目視で観察し以下の様に評価した。
◎:完全に落ちる
〇:落ちるがこすったあとが薄く残る
△:一部落ちるが残るところもある(落ちたところもあとが残る)
×:ほとんど落ちない
微細な凹凸が生じた、7cm角の劣化ポリカーボネート板(高速道路の透光板として十数年使用し、劣化し透明性や耐衝撃性が低下したポリカーボネート板、表面粗さ(Ra)10μm、JIS B0601:2001に準拠)を用意した。上記の各表面保護シートからセパレータを剥がした上で、当該板の両主表面に対して、5cm角の上記表面保護シートの粘着剤面を貼り合せ、気泡の有無を目視にて以下の様に評価した。
○:良好(凹凸に追従できているため、気泡なし。)
×:不良(凹凸に追従できていないため、気泡あり。)
劣化透明板を想定して破壊・飛散し易い板としてポリスチレン(PS)板(縦横127mm×127mm、厚さ3mm)、及び、劣化ポリカーボネート板(高速道路の透光板として十数年使用し、劣化し透明性が低下したポリカーボネート板)を用意した。上記の各表面保護シートからセパレータを剥がした上で、それぞれの両主表面全体に対して、上記表面保護シートの粘着剤面側を貼り合わせ、試験体を作製した。
落錘試験は、株式会社東洋精機製作所の計装化落錘試験器GRAPHIC IMPACT TESTERを使用し、23℃、湿度50%、ASTM D3763の条件下、錘重量:6.5kg、落下高さ:100cm、試験片のホルダー直径:76mm、衝突部分となる錘の先端の半球の直径(ストライカー径):12.7mmで、n=5回実施した。試験後、破片(ここでは大きさ1mm以上の破片を示す)の飛散の程度と飛散した破片の質量の総量を観測、測定し、n=5の平均を取り、以下の基準で評価した。評価Aを合格とした。
A:ポリスチレン、または劣化ポリカーボネート板が割れるものの、破片の飛散は見られなかった。
B:ポリスチレン、または劣化ポリカーボネート板が割れ、破片が飛散し、飛散量は直径76mmのホルダー内に配置された試験片部分の質量の50%未満であった。
C:ポリスチレン、または劣化ポリカーボネート板が割れ、破片が飛散し、飛散量は直径76mmのホルダー内に配置された試験片部分の質量の50%以上であった。
劣化ポリカーボネート板(高速道路の透光板として十数年使用し、劣化し透明性や耐衝撃性が低下したポリカーボネート板)を用いた試験では、本発明のシートを両面に貼り付けた際に透明性が回復するかを、貼り付ける前のポリカーボネート板と貼り付けた後の光線透過率を測定することで評価した。光線透過率は、光明理化学工業株式会社製可視光線透過率測定機PT−50を使用し求めた。
比較例1では表面保護シートにおいて飛散防止機能を有する樹脂層を使用しなかったことから、落錘試験による破片の飛散量が多かった。
比較例2では飛散防止機能を有する樹脂層を積層したが厚みが薄かったために、所望の飛散防止機能を達成することができなかった。
比較例3では飛散防止機能を有する樹脂層の突き刺し強さが不足していたため、所望の飛散防止機能を達成することができなかった。
比較例4は表面保護シートを用いず、劣化ポリカーボネート板に直接落錘試験を行った。このため、破片の飛散量が多かった。
一方、実施例1〜9では、飛散防止機能を有する樹脂層が適切な厚み、突き刺し強さを有していたことから、落錘試験による破片の飛散を顕著に抑制することができた。
また、実施例1〜8の凹凸追従性の評価、及び実施例9の透明性評価から、本発明により、劣化した透明板の透明性回復効果が有意に得られることが理解できる。
11 フッ素系樹脂層
12 飛散防止機能を有する樹脂層
13 粘着剤層
14 セパレータ
20 構造物
Claims (13)
- 紫外線吸収剤を含有するフッ素系樹脂層と、飛散防止機能を有する樹脂層とを備えた表面保護シートであって、紫外線吸収剤の含有量はフッ素系樹脂層全体の質量に対して0.05質量%以上3質量%以下であり、飛散防止機能を有する樹脂層が、クロス共重合体樹脂、アイオノマー樹脂よりなる群から選択される1種又は2種の樹脂を含有し、クロス共重合体樹脂は、スチレン系単量体単位、エチレン単量体単位、及び芳香族ポリエン単量体単位を有するスチレン−エチレン系共重合体の主鎖と、スチレン系単量体単位を有する重合体のクロス鎖とを備えるクロス共重合体樹脂であり、スチレン−エチレン系共重合体は、スチレン系単量体単位30〜60質量部とエチレン単量体単位40〜70質量部の合計量100質量部に対して、芳香族ポリエン単量体単位0.1〜0.3質量部を含有し、アイオノマー樹脂は、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体の分子間を、周期表の1a、2a、又は2b族の少なくとも1種の金属イオンで分子間結合した構造を有する樹脂であり、飛散防止機能を有する樹脂層の厚みが30μm以上であり、飛散防止機能を有する樹脂層に使用される樹脂は、100μmの厚みのシートとしたときにJIS Z1707:1997の突き刺し強さ試験により測定される突き刺し強さが6N以上である表面保護シート。
- 飛散防止機能を有する樹脂層に使用される樹脂は、100μmの厚みのシートとしたときにJIS Z1707:1997の突き刺し強さ試験と同じ試験手順により測定される突き刺し深度が10mm以上である請求項1に記載の表面保護シート。
- 飛散防止機能を有する樹脂層は、熱可塑性ポリウレタン樹脂を更に含有する請求項1又は2に記載の表面保護シート。
- スチレン−エチレン系共重合体の主鎖と、スチレン系単量体単位を有する重合体のクロス鎖との含有割合は、スチレン−エチレン系共重合体の主鎖と、スチレン系単量体単位を有する重合体のクロス鎖の合計100質量部に対して、スチレン−エチレン系共重合体の主鎖65〜95質量部、芳香族ビニル単量体単位を有する重合体のクロス鎖5〜35質量部である請求項1〜3の何れか一項に記載の表面保護シート。
- 紫外線吸収剤がトリアジン系化合物を含有する請求項1〜4の何れか一項に記載の表面保護シート。
- 飛散防止機能を有する樹脂層側に積層された粘着剤層を備えた請求項1〜5の何れか一項に記載の表面保護シート。
- 粘着剤層の厚みが10〜100μmである請求項6に記載の表面保護シート。
- 飛散防止機能を有する樹脂層の厚みが50〜500μmである請求項1〜7の何れか一項に記載の表面保護シート。
- フッ素系樹脂層の厚みが5〜200μmである請求項1〜8の何れか一項に記載の表面保護シート。
- 請求項1〜9の何れか一項に記載の表面保護シートが、フッ素系樹脂層が外側に、飛散防止機能を有する樹脂層が内側に位置するように、表面に貼付された構造物。
- 構造物が板状であり、その一方又は両方の主表面に請求項1〜9の何れか一項に記載の表面保護シートが貼付された請求項10に記載の構造物。
- 構造物が透明である請求項10又は11に記載の構造物。
- 構造物がポリカーボネート、(メタ)アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、及び、ガラスよりなる群から選択される一種又は二種以上の材料で構成されている請求項10〜12の何れか一項に記載の構造物。
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