JP2002265742A - 建築用材料 - Google Patents
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- aromatic vinyl
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- olefin
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械強度、耐傷付き性、耐摩耗性、耐薬品
性、応力緩和特性、弾性回復性に優れた建築用材料、床
材、壁材、天井材、シーリング材を提供する。 【解決手段】 下記クロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)または(A)を5
重量%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形されたこと
を特徴とする建築用材料。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体に、芳香族ビニル化合物含
量が前記共重合体に比し5モル%以上異なるオレフィン
−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体がクロス共重合化
されていることを特徴とするクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体。
性、応力緩和特性、弾性回復性に優れた建築用材料、床
材、壁材、天井材、シーリング材を提供する。 【解決手段】 下記クロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)または(A)を5
重量%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形されたこと
を特徴とする建築用材料。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体に、芳香族ビニル化合物含
量が前記共重合体に比し5モル%以上異なるオレフィン
−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体がクロス共重合化
されていることを特徴とするクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なクロス共重
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)または(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂組
成物から成形された建築用材料に関する。
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)または(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂組
成物から成形された建築用材料に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、芳香族ビニル
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体に、芳香族ビニル化合物含量が前記共重合体に比
し5モル%以上異なるオレフィン−芳香族ビニル化合物
共重合体及び/又はオレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体がクロス共重合化されていることを特徴
とし、例えば熱可塑性エラストマー的な性質等を有する
新規なクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体(A)または(A)を5重量%以上含
む熱可塑性樹脂組成物から成形された、床材、壁材、天
井材、シーリング材に関し、特に、剛性、強度、耐衝撃
性、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷付き性、耐圧痕
性、押込み回復性、印刷性に優れ、さらに耐熱性、応力
緩和特性、形状追随性、成形時の加工特性にも優れ、ま
た充填剤を高濃度で含むことが可能な建築用材料、特に
床材、壁材、天井材、シーリング材に関する。
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体に、芳香族ビニル化合物含量が前記共重合体に比
し5モル%以上異なるオレフィン−芳香族ビニル化合物
共重合体及び/又はオレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体がクロス共重合化されていることを特徴
とし、例えば熱可塑性エラストマー的な性質等を有する
新規なクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体(A)または(A)を5重量%以上含
む熱可塑性樹脂組成物から成形された、床材、壁材、天
井材、シーリング材に関し、特に、剛性、強度、耐衝撃
性、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷付き性、耐圧痕
性、押込み回復性、印刷性に優れ、さらに耐熱性、応力
緩和特性、形状追随性、成形時の加工特性にも優れ、ま
た充填剤を高濃度で含むことが可能な建築用材料、特に
床材、壁材、天井材、シーリング材に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、建築用材料、特に床材、壁材、天
井材、シーリング材は塩化ビニル樹脂が広く使用されて
きた。塩化ビニル樹脂は、可塑剤、充填剤の添加量を調
整することにより硬度、力学的物性を広範に設定可能で
あり、柔軟性、耐傷付き性に優れた材料を提供すること
ができる。しかし近年、焼却、分解時の環境に対する負
荷が高いとする懸念等から、ポリ塩化ビニル系材料を他
の材料で代替する要求が高まってきた。この様な代替材
料の候補として、オレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン系ブロック共重合体等を例示することがで
きる。
井材、シーリング材は塩化ビニル樹脂が広く使用されて
きた。塩化ビニル樹脂は、可塑剤、充填剤の添加量を調
整することにより硬度、力学的物性を広範に設定可能で
あり、柔軟性、耐傷付き性に優れた材料を提供すること
ができる。しかし近年、焼却、分解時の環境に対する負
荷が高いとする懸念等から、ポリ塩化ビニル系材料を他
の材料で代替する要求が高まってきた。この様な代替材
料の候補として、オレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン系ブロック共重合体等を例示することがで
きる。
【0004】これらのうち、エチレン−α−オレフィン
系共重合体等のオレフィン系樹脂は、その分子構造が非
極性であるため表面に印刷、塗装を行うことが困難であ
るという問題を有していた。また、充填剤を添加する場
合、充填可能な割合の上限値が低く、また充填剤の分散
性が不十分となる場合があった。またエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体は、耐熱性が低く、また酢酸ビニルモノマ
ーが製品中に残留した場合、特有の不快臭をもち、更に
残留する酢酸ビニルモノマーの分解に起因するアセトア
ルデヒド発生の可能性がある等の問題点を有していた。
スチレン系ブロック共重合体やその組成物は、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体が代表的であ
り、一部のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体は室温付近に損失正接(tanδ)が大きなピー
クを有するものもあるが、これらは分子内に二重結合を
有し、耐薬品性、耐候性が低いという欠点を有する。ま
たこれらブロック共重合体には水素添加タイプもある
が、重合、水素添加の2段階からなる複雑なプロセスに
より製造されるため、生産コストが高く、工業的な応用
分野が限定される。
系共重合体等のオレフィン系樹脂は、その分子構造が非
極性であるため表面に印刷、塗装を行うことが困難であ
るという問題を有していた。また、充填剤を添加する場
合、充填可能な割合の上限値が低く、また充填剤の分散
性が不十分となる場合があった。またエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体は、耐熱性が低く、また酢酸ビニルモノマ
ーが製品中に残留した場合、特有の不快臭をもち、更に
残留する酢酸ビニルモノマーの分解に起因するアセトア
ルデヒド発生の可能性がある等の問題点を有していた。
スチレン系ブロック共重合体やその組成物は、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体が代表的であ
り、一部のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体は室温付近に損失正接(tanδ)が大きなピー
クを有するものもあるが、これらは分子内に二重結合を
有し、耐薬品性、耐候性が低いという欠点を有する。ま
たこれらブロック共重合体には水素添加タイプもある
が、重合、水素添加の2段階からなる複雑なプロセスに
より製造されるため、生産コストが高く、工業的な応用
分野が限定される。
【0005】一方、スチレン−エチレンランダム共重合
体に関しては、WO98/10160号公報には、ヘッ
ド−テイルのスチレン連鎖が無く、スチレンユニットに
由来する立体規則性がない、いわゆる擬似ダンラムスチ
レン−エチレン共重合体を用いた建築用材料の実施例が
記載されている。しかし、擬似ランダム共重合体は、破
断強度等の機械物性や耐溶剤性に関して十分満足できる
ものではない。また、CGCT触媒を用いて得られた共
重合体は、特にスチレン含量が20モル%以下、特に1
0モル%以下の共重合体の場合、スチレン含量の組成分
布が比較的大きく、平均的スチレン含量よりも相当低い
スチレン含量の共重合体成分を含むために、透明性に劣
るという欠点も有する。擬似ランダム共重合体は、ヘッ
ド−テイルのスチレン連鎖がないため、スチレン含量は
最大でも50モル%であり、それ以上のスチレン含量を
有する共重合体を得ることができない。また、特開20
00−119339号公報には、好ましくは特定の構造
を有する芳香族ビニル化合物−オレフィンランダム共重
合体の建築材料に関し記載されているが、上記の特性に
改善が見られるものの、耐熱性、耐摩耗性、耐スクラッ
チ性、強度、レオロジー特性が十分ではなかった。
体に関しては、WO98/10160号公報には、ヘッ
ド−テイルのスチレン連鎖が無く、スチレンユニットに
由来する立体規則性がない、いわゆる擬似ダンラムスチ
レン−エチレン共重合体を用いた建築用材料の実施例が
記載されている。しかし、擬似ランダム共重合体は、破
断強度等の機械物性や耐溶剤性に関して十分満足できる
ものではない。また、CGCT触媒を用いて得られた共
重合体は、特にスチレン含量が20モル%以下、特に1
0モル%以下の共重合体の場合、スチレン含量の組成分
布が比較的大きく、平均的スチレン含量よりも相当低い
スチレン含量の共重合体成分を含むために、透明性に劣
るという欠点も有する。擬似ランダム共重合体は、ヘッ
ド−テイルのスチレン連鎖がないため、スチレン含量は
最大でも50モル%であり、それ以上のスチレン含量を
有する共重合体を得ることができない。また、特開20
00−119339号公報には、好ましくは特定の構造
を有する芳香族ビニル化合物−オレフィンランダム共重
合体の建築材料に関し記載されているが、上記の特性に
改善が見られるものの、耐熱性、耐摩耗性、耐スクラッ
チ性、強度、レオロジー特性が十分ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、剛性、強度、耐衝撃性、耐候性、耐薬品性、
耐摩耗性、耐傷付き性、耐圧痕性、押込み回復性、印刷
性に優れ、さらに耐熱性、応力緩和特性、形状追随性、
成形時の加工特性にも優れ、充填剤を高濃度で含むこと
が可能な建築用材料、特に床材、壁材、天井材、シーリ
ング材を提供するものである。
を解決し、剛性、強度、耐衝撃性、耐候性、耐薬品性、
耐摩耗性、耐傷付き性、耐圧痕性、押込み回復性、印刷
性に優れ、さらに耐熱性、応力緩和特性、形状追随性、
成形時の加工特性にも優れ、充填剤を高濃度で含むこと
が可能な建築用材料、特に床材、壁材、天井材、シーリ
ング材を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の組
成及び構造を有するクロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)およびその樹脂組
成物より成形された建築材料、特に、床材、壁材、天井
材、シーリング材を用いることにより上記課題が解決さ
れることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明は、
下記のクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体(A)または(A)を5重量%以上含
む樹脂組成物により成形された建築用材料である。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体に、芳香族ビニル化合物含
量が前記共重合体に比し5モル%以上異なるオレフィン
−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体がクロス共重合化
されていることを特徴とするクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体。
成及び構造を有するクロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)およびその樹脂組
成物より成形された建築材料、特に、床材、壁材、天井
材、シーリング材を用いることにより上記課題が解決さ
れることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明は、
下記のクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体(A)または(A)を5重量%以上含
む樹脂組成物により成形された建築用材料である。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体に、芳香族ビニル化合物含
量が前記共重合体に比し5モル%以上異なるオレフィン
−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体がクロス共重合化
されていることを特徴とするクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、新規なクロス共重合化
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)または(A)を5重量%以上含む樹脂組成物によ
り成形された建築用材料、特に、床材、壁材、天井材、
シーリング材である。以下(A)について詳細に説明す
る。
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)または(A)を5重量%以上含む樹脂組成物によ
り成形された建築用材料、特に、床材、壁材、天井材、
シーリング材である。以下(A)について詳細に説明す
る。
【0009】[クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)]本発明のクロス共重
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)(以下クロス共重合体と記す)は、芳香族ビニル
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体に、芳香族ビニル化合物含量が5モル%以上異な
るオレフィン−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又は
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体をク
ロス共重合化してなることを特徴とするクロス共重合化
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体であ
る。
ル化合物−ジエン共重合体(A)]本発明のクロス共重
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
(A)(以下クロス共重合体と記す)は、芳香族ビニル
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体に、芳香族ビニル化合物含量が5モル%以上異な
るオレフィン−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又は
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体をク
ロス共重合化してなることを特徴とするクロス共重合化
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体であ
る。
【0010】ここでいうクロス共重合体とは、図1に示
す様に主鎖オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体とビニル化合物重合体とがジエンユニットを介
し、一点または複数点で、クロス鎖と結合(交差結合)
している構造を主として有する共重合体である。このよ
うなクロス構造は、スター構造と言い換えることが出来
る。また、米国化学会POLY分科会での分類ではSe
gregated star copolymer
(Polymer preprints, 1998,
3月)と呼ばれている。以下、主鎖オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体にクロス結合しているオ
レフィン−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレ
フィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体をクロス
鎖と記述する。これに対し、図2に示す様に当業者に公
知のグラフト共重合体は、主鎖の一点または複数点から
分岐したポリマー鎖を主に有する共重合体である。ポリ
マー主鎖と他のポリマー鎖がクロス結合(交差結合)す
るような構造(スター構造ともいえる)は、組成物、相
溶化剤として用いられた場合、一般的にグラフト化構造
に比べ、ポリマーミクロ構造界面の優れた強度が得ら
れ、高い力学的物性を与えると信じられる。
す様に主鎖オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体とビニル化合物重合体とがジエンユニットを介
し、一点または複数点で、クロス鎖と結合(交差結合)
している構造を主として有する共重合体である。このよ
うなクロス構造は、スター構造と言い換えることが出来
る。また、米国化学会POLY分科会での分類ではSe
gregated star copolymer
(Polymer preprints, 1998,
3月)と呼ばれている。以下、主鎖オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体にクロス結合しているオ
レフィン−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレ
フィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体をクロス
鎖と記述する。これに対し、図2に示す様に当業者に公
知のグラフト共重合体は、主鎖の一点または複数点から
分岐したポリマー鎖を主に有する共重合体である。ポリ
マー主鎖と他のポリマー鎖がクロス結合(交差結合)す
るような構造(スター構造ともいえる)は、組成物、相
溶化剤として用いられた場合、一般的にグラフト化構造
に比べ、ポリマーミクロ構造界面の優れた強度が得ら
れ、高い力学的物性を与えると信じられる。
【0011】また、本発明を構成するクロス共重合体
は、芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モル%
以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル%以
下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体にオレフィン−芳香族ビニル化
合物共重合体及び/又はオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体をクロス共重合化してなることを特
徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体であって、そのクロス鎖の芳香族ビ
ニル化合物含量がクロス共重合化前の主鎖のオレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル
化合物含量と比較し、5モル%以上異なることを特徴と
するクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体である。さらに好ましくは、本発明のオ
レフィン系樹脂組成物を構成するクロス共重合体は、芳
香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モル%以下、
ジエン含量が0.0001モル%以上3モル%以下、残
部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体にオレフィン−芳香族ビニル化合物共
重合体及び/またはオレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体をクロス共重合化してなることを特徴と
するクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体であって、その芳香族ビニル化合物含量
がクロス共重合化前のオレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体と比較し、少なくとも5モル%以上異
なることを特徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香
族ビニル化合物−ジエン共重合体であることを特徴とす
るクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジ
エン共重合体である。
は、芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モル%
以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル%以
下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体にオレフィン−芳香族ビニル化
合物共重合体及び/又はオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体をクロス共重合化してなることを特
徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体であって、そのクロス鎖の芳香族ビ
ニル化合物含量がクロス共重合化前の主鎖のオレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル
化合物含量と比較し、5モル%以上異なることを特徴と
するクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体である。さらに好ましくは、本発明のオ
レフィン系樹脂組成物を構成するクロス共重合体は、芳
香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モル%以下、
ジエン含量が0.0001モル%以上3モル%以下、残
部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体にオレフィン−芳香族ビニル化合物共
重合体及び/またはオレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体をクロス共重合化してなることを特徴と
するクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体であって、その芳香族ビニル化合物含量
がクロス共重合化前のオレフィン−芳香族ビニル化合物
−ジエン共重合体と比較し、少なくとも5モル%以上異
なることを特徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香
族ビニル化合物−ジエン共重合体であることを特徴とす
るクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジ
エン共重合体である。
【0012】また、本発明に用いるクロス共重合体は、
クロス共重合体そのものを示す概念であるだけでなく、
クロス共重合体、及び後記に示した第一重合工程、第二
重合工程で得られるクロス化されなかったオレフィン−
芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合を任意の割合で含む組
成物の概念を含む。このようなクロス共重合体を含む組
成物は、以下の製造方法によって得ることができる。
クロス共重合体そのものを示す概念であるだけでなく、
クロス共重合体、及び後記に示した第一重合工程、第二
重合工程で得られるクロス化されなかったオレフィン−
芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合を任意の割合で含む組
成物の概念を含む。このようなクロス共重合体を含む組
成物は、以下の製造方法によって得ることができる。
【0013】本発明に用いるクロス共重合体の製造法の
例について説明するが以下の製造方法に限定されるもの
ではない。クロス共重合体製造方法は、均一で、工業化
に適する効率性、経済性をもって製造できることが好ま
しい。すなわち、第一重合工程として、オレフィンモノ
マー、芳香族ビニル化合物モノマーとジエンモノマーの
共重合を行い、オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体を合成し、次に第二重合工程として、この共
重合体とオレフィン及び芳香族ビニル化合物モノマー、
必要ならばジエンモノマーを用いてクロス共重合化して
クロス共重合体を得る製造方法である。第一重合工程、
第二重合工程とも配位重合触媒が好ましく用いられ、な
かでもシングルサイト触媒が好適である。
例について説明するが以下の製造方法に限定されるもの
ではない。クロス共重合体製造方法は、均一で、工業化
に適する効率性、経済性をもって製造できることが好ま
しい。すなわち、第一重合工程として、オレフィンモノ
マー、芳香族ビニル化合物モノマーとジエンモノマーの
共重合を行い、オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体を合成し、次に第二重合工程として、この共
重合体とオレフィン及び芳香族ビニル化合物モノマー、
必要ならばジエンモノマーを用いてクロス共重合化して
クロス共重合体を得る製造方法である。第一重合工程、
第二重合工程とも配位重合触媒が好ましく用いられ、な
かでもシングルサイト触媒が好適である。
【0014】第一重合工程で重合されるオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化合
物含量と第二重合工程で重合されるオレフィン−芳香族
ビニル化合物共重合体(第一重合工程で得られる重合液
をそのまま第二重合工程に用いる場合、ここで得られる
重合体には、少量の残留ジエンが共重合される)の芳香
族ビニル化合物含量は、少なくとも5モル%以上異なっ
ていることが必要である。好ましくは10モル%以上、
最も好ましくは15モル%以上異なっていることであ
る。好ましくは、第一重合工程で得られるオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化
合物含量と最終的に得られるクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル
化合物含量は、少なくとも5モル%、好ましくは10モ
ル%以上異なっていることである。
香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化合
物含量と第二重合工程で重合されるオレフィン−芳香族
ビニル化合物共重合体(第一重合工程で得られる重合液
をそのまま第二重合工程に用いる場合、ここで得られる
重合体には、少量の残留ジエンが共重合される)の芳香
族ビニル化合物含量は、少なくとも5モル%以上異なっ
ていることが必要である。好ましくは10モル%以上、
最も好ましくは15モル%以上異なっていることであ
る。好ましくは、第一重合工程で得られるオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化
合物含量と最終的に得られるクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル
化合物含量は、少なくとも5モル%、好ましくは10モ
ル%以上異なっていることである。
【0015】第一重合工程に用いられるオレフィン類と
しては、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン、
すなわちプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−オクテンや環状オレフィ
ン、すなわちシクロペンテン、ノルボルネンが挙げられ
る。好ましくは、エチレン、エチレンとプロピレン、1
−ブテン、1−ヘキセン、または1−オクテン等のα−
オレフィンとの混合物、プロピレン等のα−オレフィン
が用いられ、更に好ましくは、エチレン、エチレンとα
−オレフィンの混合物が用いられ、特に好ましくは、エ
チレンが用いられる。
しては、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン、
すなわちプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−オクテンや環状オレフィ
ン、すなわちシクロペンテン、ノルボルネンが挙げられ
る。好ましくは、エチレン、エチレンとプロピレン、1
−ブテン、1−ヘキセン、または1−オクテン等のα−
オレフィンとの混合物、プロピレン等のα−オレフィン
が用いられ、更に好ましくは、エチレン、エチレンとα
−オレフィンの混合物が用いられ、特に好ましくは、エ
チレンが用いられる。
【0016】第一重合工程に用いられる芳香族ビニル化
合物は、好ましくはスチレンが用いられるが、他の芳香
族ビニル化合物、例えばp−クロロスチレン、p−ター
シャリ−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
ナフタレン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルアントラセン等を用いることも可能で、さらにこ
れらの混合物を用いてもよい。
合物は、好ましくはスチレンが用いられるが、他の芳香
族ビニル化合物、例えばp−クロロスチレン、p−ター
シャリ−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
ナフタレン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルアントラセン等を用いることも可能で、さらにこ
れらの混合物を用いてもよい。
【0017】また、第一重合工程に用いられるジエン類
としては、好ましくは配位重合可能なジエン類が用いら
れる。たとえば特開平6−136060号公報に記載さ
れているブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど
や、特開平11−124420号公報に記載されている
パラジビニルベンゼンやメタジビニルベンゼンなどが挙
げられる。好ましくは1,4−ヘキサジエン、1,5−
ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、ノルボルナジエン、4−ビニル−1シクロヘ
キセン、3−ビニル−1シクロヘキセン、2−ビニル−
1シクロヘキセン、1−ビニル−1シクロヘキセン、パ
ラジビニルベンゼン、メタジビニルベンゼンまたはこれ
らの混合物が用いられる。さらに、複数の二重結合(ビ
ニル基)が単数または複数の芳香族ビニル環構造を含む
炭素数6から30の炭化水素基を介して結合しているジ
エンを用いることができる。好ましくは、二重結合(ビ
ニル基)の1つが配位重合に用いられて重合した状態に
おいて残された二重結合が配位重合可能であるジエン類
であり、最も好ましくはパラ、メタのジビニルベンゼン
及びその混合物が好適に用いられる。
としては、好ましくは配位重合可能なジエン類が用いら
れる。たとえば特開平6−136060号公報に記載さ
れているブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど
や、特開平11−124420号公報に記載されている
パラジビニルベンゼンやメタジビニルベンゼンなどが挙
げられる。好ましくは1,4−ヘキサジエン、1,5−
ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、ノルボルナジエン、4−ビニル−1シクロヘ
キセン、3−ビニル−1シクロヘキセン、2−ビニル−
1シクロヘキセン、1−ビニル−1シクロヘキセン、パ
ラジビニルベンゼン、メタジビニルベンゼンまたはこれ
らの混合物が用いられる。さらに、複数の二重結合(ビ
ニル基)が単数または複数の芳香族ビニル環構造を含む
炭素数6から30の炭化水素基を介して結合しているジ
エンを用いることができる。好ましくは、二重結合(ビ
ニル基)の1つが配位重合に用いられて重合した状態に
おいて残された二重結合が配位重合可能であるジエン類
であり、最も好ましくはパラ、メタのジビニルベンゼン
及びその混合物が好適に用いられる。
【0018】第一重合工程において得られるオレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体は芳香族ビニル
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであり、好ましくは芳香族ビニル化合物含量が1モ
ル%以上50モル%以下、ジエン含量が0.001モル
%以上0.5モル%未満、残部がオレフィンである。芳
香族ビニル化合物含量が1モル%以下では、動的粘弾性
スペクトルにおけるtanδ特性、耐薬品性、耐傷付き
性(耐スクラッチ性)などの改質効果が小さく、96モ
ル%以上では耐薬品性、動的粘弾性スペクトルにおける
tanδ特性等が不十分となる。
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体は芳香族ビニル
化合物含量が1モル%以上96モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がオレフ
ィンであり、好ましくは芳香族ビニル化合物含量が1モ
ル%以上50モル%以下、ジエン含量が0.001モル
%以上0.5モル%未満、残部がオレフィンである。芳
香族ビニル化合物含量が1モル%以下では、動的粘弾性
スペクトルにおけるtanδ特性、耐薬品性、耐傷付き
性(耐スクラッチ性)などの改質効果が小さく、96モ
ル%以上では耐薬品性、動的粘弾性スペクトルにおける
tanδ特性等が不十分となる。
【0019】また必要量以上のジエン濃度で第一重合工
程を実施すると、重合中にポリマーの架橋構造が多く形
成されゲル化等が起こったり、第二重合工程を経て最終
的に得られるクロス共重合体の加工性や物性が悪化する
ため好ましくない。例えば必要量以上のジエン濃度で第
一重合工程を実施すると、重合液中の残留ジエン濃度が
高くなってしまうため、この重合液を第二重合工程にそ
のまま用いた場合、架橋構造が多く発生し、得られるク
ロス共重合体は同様に加工性や物性が悪化してしまう。
反対に必要量以下のジエン濃度で第一重合行程を実施す
るとクロス化密度が小さくクロス化の効果が十分ではな
い。またクロス共重合体のゲル分が10重量%以上であ
ると流動性などの成形加工性が著しく低下し、成形体を
リサイクルする際など不利になる。これらより第一重合
工程においては用いるジエンの量は、モル比で用いる芳
香族ビニル化合物量に対し好ましくは1/100以下1
/50000以上、より好ましくは1/400以下1/
20000以上である。
程を実施すると、重合中にポリマーの架橋構造が多く形
成されゲル化等が起こったり、第二重合工程を経て最終
的に得られるクロス共重合体の加工性や物性が悪化する
ため好ましくない。例えば必要量以上のジエン濃度で第
一重合工程を実施すると、重合液中の残留ジエン濃度が
高くなってしまうため、この重合液を第二重合工程にそ
のまま用いた場合、架橋構造が多く発生し、得られるク
ロス共重合体は同様に加工性や物性が悪化してしまう。
反対に必要量以下のジエン濃度で第一重合行程を実施す
るとクロス化密度が小さくクロス化の効果が十分ではな
い。またクロス共重合体のゲル分が10重量%以上であ
ると流動性などの成形加工性が著しく低下し、成形体を
リサイクルする際など不利になる。これらより第一重合
工程においては用いるジエンの量は、モル比で用いる芳
香族ビニル化合物量に対し好ましくは1/100以下1
/50000以上、より好ましくは1/400以下1/
20000以上である。
【0020】第一重合工程に好ましく用いられるシング
ルサイト配位重合触媒としては、遷移金属化合物と助触
媒から構成される重合触媒、可溶性Zieglar−N
atta触媒、メチルアルミノキサンや硼素化合物等で
活性化された遷移金属化合物触媒(いわゆるメタロセン
触媒やハーフメタロセン触媒、CGCT触媒等)等が挙
げられる。具体的には以下の文献、特許に記載されてい
る重合触媒を用いることができる。たとえば、メタロセ
ン触媒では、USP5324800、特公平7−374
88号公報、特開平6−49132号公報、Polym
er Preprints,Japan,42,229
2(1993)、Macromol. Chem.,
Rapid Commun.,17,745(199
6)、特開平9−309925号公報、EP08724
92A2号公報、特開平6−184179号公報。ハー
フメタロセン触媒では、Makromol.Chem.
191,2387(1990)。CGCT触媒では、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報、EP−A−416815号公報。可溶性Zieg
lar−Natta触媒では、特開平3−250007
号公報、Stud.Surf.Sci.Catal.,
517(1990)。重合体中に均一にジエンが含まれ
る、均一な組成を有するオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体が好適に用いられるが、このような
均一な組成の共重合体を得るためには、Zieglar
−Natta触媒では困難であり、シングルサイト配位
重合触媒が好ましく用いられる。シングルサイト配位重
合触媒とは、遷移金属化合物と助触媒から構成される重
合触媒で、メチルアルミノキサンや硼素化合物等で活性
化された遷移金属化合物触媒(いわゆるメタロセン触媒
やハーフメタロセン触媒、CGCT触媒等)から構成さ
れる重合触媒である。
ルサイト配位重合触媒としては、遷移金属化合物と助触
媒から構成される重合触媒、可溶性Zieglar−N
atta触媒、メチルアルミノキサンや硼素化合物等で
活性化された遷移金属化合物触媒(いわゆるメタロセン
触媒やハーフメタロセン触媒、CGCT触媒等)等が挙
げられる。具体的には以下の文献、特許に記載されてい
る重合触媒を用いることができる。たとえば、メタロセ
ン触媒では、USP5324800、特公平7−374
88号公報、特開平6−49132号公報、Polym
er Preprints,Japan,42,229
2(1993)、Macromol. Chem.,
Rapid Commun.,17,745(199
6)、特開平9−309925号公報、EP08724
92A2号公報、特開平6−184179号公報。ハー
フメタロセン触媒では、Makromol.Chem.
191,2387(1990)。CGCT触媒では、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報、EP−A−416815号公報。可溶性Zieg
lar−Natta触媒では、特開平3−250007
号公報、Stud.Surf.Sci.Catal.,
517(1990)。重合体中に均一にジエンが含まれ
る、均一な組成を有するオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体が好適に用いられるが、このような
均一な組成の共重合体を得るためには、Zieglar
−Natta触媒では困難であり、シングルサイト配位
重合触媒が好ましく用いられる。シングルサイト配位重
合触媒とは、遷移金属化合物と助触媒から構成される重
合触媒で、メチルアルミノキサンや硼素化合物等で活性
化された遷移金属化合物触媒(いわゆるメタロセン触媒
やハーフメタロセン触媒、CGCT触媒等)から構成さ
れる重合触媒である。
【0021】最も好適に用いられるシングルサイト配位
重合触媒は、下記化学式(1)で表される遷移金属化合
物と助触媒から構成される重合触媒である。下記の化学
式(1)で表される遷移金属化合物と助触媒から構成さ
れる重合触媒を用いた場合、ジエン類、特にジビニルベ
ンゼンを高い効率でポリマーに共重合させることが可能
であり、したがって、第一重合工程で用いるジエン類の
使用量及び重合液に残留する未反応ジエン量を低減させ
ることが可能である。
重合触媒は、下記化学式(1)で表される遷移金属化合
物と助触媒から構成される重合触媒である。下記の化学
式(1)で表される遷移金属化合物と助触媒から構成さ
れる重合触媒を用いた場合、ジエン類、特にジビニルベ
ンゼンを高い効率でポリマーに共重合させることが可能
であり、したがって、第一重合工程で用いるジエン類の
使用量及び重合液に残留する未反応ジエン量を低減させ
ることが可能である。
【0022】さらに、下記の化学式(1)で表される遷
移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒を用いた
場合、工業化に適する高い活性で均一な組成を有するオ
レフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体を製造
することが可能である。また、芳香族ビニル化合物含量
1モル%以上96モル%以下の組成において、アイソタ
クティクの立体規則性とヘッド−テイルのスチレン連鎖
構造を有するオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン
共重合体を得ることができる。
移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒を用いた
場合、工業化に適する高い活性で均一な組成を有するオ
レフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体を製造
することが可能である。また、芳香族ビニル化合物含量
1モル%以上96モル%以下の組成において、アイソタ
クティクの立体規則性とヘッド−テイルのスチレン連鎖
構造を有するオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン
共重合体を得ることができる。
【化2】 式中、A、Bはそれぞれ独立に、非置換もしくは置換ベ
ンゾインデニル基、非置換もしくは置換シクロペンタジ
エニル基、非置換もしくは置換インデニル基、または非
置換もしくは置換フルオレニル基から選ばれる基であ
る。YはA、Bと結合を有し、他に水素もしくは炭素数
1〜20の炭化水素を含む基(この基は1〜3個の窒
素、硼素、珪素、燐、セレン、酸素または硫黄原子を含
んでもよい)を置換基として有するメチレン基、シリレ
ン基、エチレン基、ゲルミレン基、ほう素残基である。
置換基は互いに異なっていても同一でもよい。また、Y
はシクロヘキシリデン基、シクロペンチリデン基等の環
状構造を有していてもよい。Xは、それぞれ独立に水
素、ハロゲン、炭素数1〜15のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基、炭素数8〜12のアルキルアリー
ル基、炭素数1〜4の炭化水素置換基を有するシリル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、または水素、また
は炭素数1〜22の炭化水素置換基を有するアミド基で
ある。nは、0、1または2の整数である。Mはジルコ
ニウム、ハフニウム、またはチタンである。特に好まし
くは、A、Bのうち、少なくとも1つは非置換もしくは
置換ベンゾインデニル基、または非置換もしくは置換イ
ンデニル基から選ばれる基である前記の一般式(1)の
遷移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒であ
る。
ンゾインデニル基、非置換もしくは置換シクロペンタジ
エニル基、非置換もしくは置換インデニル基、または非
置換もしくは置換フルオレニル基から選ばれる基であ
る。YはA、Bと結合を有し、他に水素もしくは炭素数
1〜20の炭化水素を含む基(この基は1〜3個の窒
素、硼素、珪素、燐、セレン、酸素または硫黄原子を含
んでもよい)を置換基として有するメチレン基、シリレ
ン基、エチレン基、ゲルミレン基、ほう素残基である。
置換基は互いに異なっていても同一でもよい。また、Y
はシクロヘキシリデン基、シクロペンチリデン基等の環
状構造を有していてもよい。Xは、それぞれ独立に水
素、ハロゲン、炭素数1〜15のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基、炭素数8〜12のアルキルアリー
ル基、炭素数1〜4の炭化水素置換基を有するシリル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、または水素、また
は炭素数1〜22の炭化水素置換基を有するアミド基で
ある。nは、0、1または2の整数である。Mはジルコ
ニウム、ハフニウム、またはチタンである。特に好まし
くは、A、Bのうち、少なくとも1つは非置換もしくは
置換ベンゾインデニル基、または非置換もしくは置換イ
ンデニル基から選ばれる基である前記の一般式(1)の
遷移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒であ
る。
【0023】第一重合工程で用いる助触媒としては、従
来遷移金属化合物と組み合わせて用いられている公知の
助触媒やアルキルアルミニウム化合物を使用することが
できるが、そのような助触媒として、メチルアルミノキ
サン(またはメチルアルモキサンまたはMAOと記す)
またはほう素化合物が好適に用いられる。用いられる助
触媒やアルキルアルミニウム化合物の例としては、EP
−0872492A2号公報、特開平11−13080
8号公報、特開平9−309925号公報、WO00/
20426号公報、EP0985689A2号公報、特
開平6−184179号公報に記載されている助触媒や
アルキルアルミニウム化合物が挙げられる。
来遷移金属化合物と組み合わせて用いられている公知の
助触媒やアルキルアルミニウム化合物を使用することが
できるが、そのような助触媒として、メチルアルミノキ
サン(またはメチルアルモキサンまたはMAOと記す)
またはほう素化合物が好適に用いられる。用いられる助
触媒やアルキルアルミニウム化合物の例としては、EP
−0872492A2号公報、特開平11−13080
8号公報、特開平9−309925号公報、WO00/
20426号公報、EP0985689A2号公報、特
開平6−184179号公報に記載されている助触媒や
アルキルアルミニウム化合物が挙げられる。
【0024】オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン
共重合体を製造するにあたっては、前記に例示した各モ
ノマー、金属錯体(遷移金属化合物)および助触媒を接
触させるが、接触の順番、接触方法は任意の公知の方法
を用いることができる。
共重合体を製造するにあたっては、前記に例示した各モ
ノマー、金属錯体(遷移金属化合物)および助触媒を接
触させるが、接触の順番、接触方法は任意の公知の方法
を用いることができる。
【0025】以上の第一重合工程の方法としては溶媒を
用いずに液状モノマー中で重合させる方法、あるいはペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クロロ置換
ベンゼン、クロロ置換トルエン、塩化メチレン、クロロ
ホルム等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素またはハロ
ゲン化炭化水素の単独または混合溶媒を用いる方法があ
る。好ましくは混合アルカン系溶媒やシクロヘキサンや
トルエン、エチルベンゼンが用いられる。重合形態は溶
液重合、スラリ−重合いずれでもよい。また、必要に応
じ、バッチ重合、連続重合、多段式重合等の公知の方法
を用いることができる。
用いずに液状モノマー中で重合させる方法、あるいはペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クロロ置換
ベンゼン、クロロ置換トルエン、塩化メチレン、クロロ
ホルム等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素またはハロ
ゲン化炭化水素の単独または混合溶媒を用いる方法があ
る。好ましくは混合アルカン系溶媒やシクロヘキサンや
トルエン、エチルベンゼンが用いられる。重合形態は溶
液重合、スラリ−重合いずれでもよい。また、必要に応
じ、バッチ重合、連続重合、多段式重合等の公知の方法
を用いることができる。
【0026】リニアやル−プの単数、連結された複数の
パイプ重合を用いることも可能である。この場合、パイ
プ状の重合缶には、動的、あるいは静的な混合機や除熱
を兼ねた静的混合機等の公知の各種混合機、除熱用の細
管を備えた冷却器等の公知の各種冷却器を有しても良
い。また、バッチタイプの予備重合缶を有していても良
い。さらには気相重合等の方法を用いることができる。
パイプ重合を用いることも可能である。この場合、パイ
プ状の重合缶には、動的、あるいは静的な混合機や除熱
を兼ねた静的混合機等の公知の各種混合機、除熱用の細
管を備えた冷却器等の公知の各種冷却器を有しても良
い。また、バッチタイプの予備重合缶を有していても良
い。さらには気相重合等の方法を用いることができる。
【0027】重合温度は、−78℃から200℃が適当
である。−78℃より低い重合温度は工業的に不利であ
り、200℃を超えると金属錯体の分解が起こるので適
当ではない。さらに工業的に好ましくは、0℃〜160
℃、特に好ましくは30℃〜160℃である。重合時の
圧力は、一般的には0.1気圧〜1000気圧が適当で
あり、好ましくは1〜100気圧、特に工業的に特に好
ましくは、1〜30気圧である。
である。−78℃より低い重合温度は工業的に不利であ
り、200℃を超えると金属錯体の分解が起こるので適
当ではない。さらに工業的に好ましくは、0℃〜160
℃、特に好ましくは30℃〜160℃である。重合時の
圧力は、一般的には0.1気圧〜1000気圧が適当で
あり、好ましくは1〜100気圧、特に工業的に特に好
ましくは、1〜30気圧である。
【0028】助触媒として有機アルミニウム化合物を用
いる場合には、錯体の金属に対し、アルミニウム原子/
錯体金属原子比で0.1〜100000、好ましくは1
0〜10000の比で用いる。0.1より小さいと有効
に金属錯体を活性化出来ず、100000を超えると経
済的に不利となる。助触媒としてほう素化合物を用いる
場合には、ほう素原子/錯体金属原子比で0.01〜1
00の比で用いられるが、好ましくは0.1〜10、特
に好ましくは1で用いる。0.01より小さいと有効に
金属錯体を活性化出来ず、100を超えると経済的に不
利となる。金属錯体と助触媒は、重合槽外で混合、調製
しても、重合時に槽内で混合してもよい。
いる場合には、錯体の金属に対し、アルミニウム原子/
錯体金属原子比で0.1〜100000、好ましくは1
0〜10000の比で用いる。0.1より小さいと有効
に金属錯体を活性化出来ず、100000を超えると経
済的に不利となる。助触媒としてほう素化合物を用いる
場合には、ほう素原子/錯体金属原子比で0.01〜1
00の比で用いられるが、好ましくは0.1〜10、特
に好ましくは1で用いる。0.01より小さいと有効に
金属錯体を活性化出来ず、100を超えると経済的に不
利となる。金属錯体と助触媒は、重合槽外で混合、調製
しても、重合時に槽内で混合してもよい。
【0029】本発明の第一重合工程では、オレフィン分
圧は、重合開始時のオレフィン分圧に対し、150%未
満、50%より大きい範囲で連続的にまたは段階的に変
更することができる。しかし第一重合工程のオレフィン
分圧は、重合中は一定に保つのが好ましい。
圧は、重合開始時のオレフィン分圧に対し、150%未
満、50%より大きい範囲で連続的にまたは段階的に変
更することができる。しかし第一重合工程のオレフィン
分圧は、重合中は一定に保つのが好ましい。
【0030】第一重合工程で得られるオレフィン−芳香
族ビニル化合物−ジエン共重合体としては、好ましくは
エチレン−スチレン−ジエン共重合体、またはエチレン
−α−オレフィン−スチレン−ジエン共重合体、または
エチレン−環状オレフィン−スチレン−ジエン共重合
体、特に好ましくはエチレン−スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体が用いられる。また、第一重合工程で得ら
れるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
は、含まれるジエンモノマーユニットでクロス構造また
は架橋構造を有していても良いが、ゲル分は全体の10
重量%未満、好ましくは1重量%未満である。
族ビニル化合物−ジエン共重合体としては、好ましくは
エチレン−スチレン−ジエン共重合体、またはエチレン
−α−オレフィン−スチレン−ジエン共重合体、または
エチレン−環状オレフィン−スチレン−ジエン共重合
体、特に好ましくはエチレン−スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体が用いられる。また、第一重合工程で得ら
れるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
は、含まれるジエンモノマーユニットでクロス構造また
は架橋構造を有していても良いが、ゲル分は全体の10
重量%未満、好ましくは1重量%未満である。
【0031】以下に本発明に用いられる代表的、好適な
エチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体につい
て説明する。第一重合工程で得られるエチレン−スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体は、TMSを基準とした
13C−NMR測定によって40〜45ppmに観察さ
れるピークによって帰属されるヘッド−テイルのスチレ
ンユニットの連鎖構造を有することが好ましく、さら
に、42.3〜43.1ppm、43.7〜44.5p
pm、40.4〜41.0ppm、43.0〜43.6
ppmに観察されるピークによって帰属されるスチレン
ユニットの連鎖構造を有することが好ましい。
エチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体につい
て説明する。第一重合工程で得られるエチレン−スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体は、TMSを基準とした
13C−NMR測定によって40〜45ppmに観察さ
れるピークによって帰属されるヘッド−テイルのスチレ
ンユニットの連鎖構造を有することが好ましく、さら
に、42.3〜43.1ppm、43.7〜44.5p
pm、40.4〜41.0ppm、43.0〜43.6
ppmに観察されるピークによって帰属されるスチレン
ユニットの連鎖構造を有することが好ましい。
【0032】また、スチレンの単独重合によって、アイ
ソタクティクのポリスチレンを作ることができ、かつエ
チレンの単独重合によって、ポリエチレンを作ることが
できるメタロセン触媒を用いて得られるエチレン−スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体が好適である。そのた
め、得られるエチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共
重合体は、エチレン連鎖構造、ヘッド−テイルのスチレ
ン連鎖構造、エチレンユニットとスチレンユニットが結
合した構造を共にその主鎖中に有することができる。
ソタクティクのポリスチレンを作ることができ、かつエ
チレンの単独重合によって、ポリエチレンを作ることが
できるメタロセン触媒を用いて得られるエチレン−スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体が好適である。そのた
め、得られるエチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共
重合体は、エチレン連鎖構造、ヘッド−テイルのスチレ
ン連鎖構造、エチレンユニットとスチレンユニットが結
合した構造を共にその主鎖中に有することができる。
【0033】好ましく用いられる、第一重合工程で得ら
れるエチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体
は、その構造中に含まれる下記の一般式(1)で示され
るスチレンとエチレンの交互構造のフェニル基の立体規
則性がアイソタクティクダイアッド分率(またはメソダ
イアッド分率)Pmで0.5より大きい、好ましくは
0.75より大きい、特に好ましくは0.95より大き
い共重合体である。エチレンとスチレンの交互共重合構
造のアイソタクティクダイアッド分率Pmは、TMSを
基準とした13C−NMR測定によって25ppm付近
に現れるメチレン炭素ピークのr構造に由来するピーク
面積Arと、m構造に由来するピークの面積Amから、
下記の式(1)によって求めることができる。 Pm=Am/(Ar+Am) 一般式(1) ピークの出現位置は測定条件や溶媒によって若干シフト
する場合がある。なお、m構造はメソダイアッド構造、
r構造はラセミダイアッド構造を表す。
れるエチレン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体
は、その構造中に含まれる下記の一般式(1)で示され
るスチレンとエチレンの交互構造のフェニル基の立体規
則性がアイソタクティクダイアッド分率(またはメソダ
イアッド分率)Pmで0.5より大きい、好ましくは
0.75より大きい、特に好ましくは0.95より大き
い共重合体である。エチレンとスチレンの交互共重合構
造のアイソタクティクダイアッド分率Pmは、TMSを
基準とした13C−NMR測定によって25ppm付近
に現れるメチレン炭素ピークのr構造に由来するピーク
面積Arと、m構造に由来するピークの面積Amから、
下記の式(1)によって求めることができる。 Pm=Am/(Ar+Am) 一般式(1) ピークの出現位置は測定条件や溶媒によって若干シフト
する場合がある。なお、m構造はメソダイアッド構造、
r構造はラセミダイアッド構造を表す。
【0034】第一重合工程で得られるエチレン−スチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体は、共重合体構造中に含
まれる下記一般式(2)で示されるスチレンとエチレン
の交互構造の割合を示す交互構造指数λが70より小さ
く、0.01より大きい、好ましくは30より小さく、
0.1より大きい共重合体であることが好ましい。 λ=A3/A2×100 一般式(2) ここでA3は、13C−NMR測定により得られる、下
記の化学式(2)で示されるエチレン−スチレン交互構
造に由来する3種類のピークa、b、cの面積の総和で
ある。また、A2はTMSを基準とした13C−NMR
により0〜50ppmの範囲に観測される主鎖メチレン
及び主鎖メチン炭素に由来するピークの面積の総和であ
る。
ン−ジビニルベンゼン共重合体は、共重合体構造中に含
まれる下記一般式(2)で示されるスチレンとエチレン
の交互構造の割合を示す交互構造指数λが70より小さ
く、0.01より大きい、好ましくは30より小さく、
0.1より大きい共重合体であることが好ましい。 λ=A3/A2×100 一般式(2) ここでA3は、13C−NMR測定により得られる、下
記の化学式(2)で示されるエチレン−スチレン交互構
造に由来する3種類のピークa、b、cの面積の総和で
ある。また、A2はTMSを基準とした13C−NMR
により0〜50ppmの範囲に観測される主鎖メチレン
及び主鎖メチン炭素に由来するピークの面積の総和であ
る。
【化3】 (式中、Phはフェニル基、xは繰り返し単位数を示し
2以上の整数を表す。)
2以上の整数を表す。)
【0035】特に、エチレン−スチレン交互構造に高度
のアイソタクティクの立体規則性を有しかつ、交互構造
指数λ値が70より小さい共重合体が本発明の共重合体
として好ましく、さらに、ヘッド−テイルのスチレン連
鎖を有し、かつエチレン−スチレン交互構造にアイソタ
クティクの立体規則性を有し、かつ交互構造指数λ値が
70より小さい共重合体が本発明の共重合体として特に
好ましい。
のアイソタクティクの立体規則性を有しかつ、交互構造
指数λ値が70より小さい共重合体が本発明の共重合体
として好ましく、さらに、ヘッド−テイルのスチレン連
鎖を有し、かつエチレン−スチレン交互構造にアイソタ
クティクの立体規則性を有し、かつ交互構造指数λ値が
70より小さい共重合体が本発明の共重合体として特に
好ましい。
【0036】すなわち、本発明に用いる好ましい第一重
合工程で得られるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジ
エン共重合体は、高い立体規則性を有するエチレンとス
チレンの交互構造と、同時に種々の長さのエチレン連
鎖、スチレンの異種結合、種々の長さのスチレン連鎖等
の多様な構造を併せて有するという特徴を持つ。また、
本発明のオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重
合体は、用いる重合触媒や重合条件、共重合体中の芳香
族ビニル化合物含量によって交互構造の割合を、前記の
式で得られるλ値で0.01より大きく70未満の範囲
で種々変更可能である。
合工程で得られるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジ
エン共重合体は、高い立体規則性を有するエチレンとス
チレンの交互構造と、同時に種々の長さのエチレン連
鎖、スチレンの異種結合、種々の長さのスチレン連鎖等
の多様な構造を併せて有するという特徴を持つ。また、
本発明のオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重
合体は、用いる重合触媒や重合条件、共重合体中の芳香
族ビニル化合物含量によって交互構造の割合を、前記の
式で得られるλ値で0.01より大きく70未満の範囲
で種々変更可能である。
【0037】以上に記した、本発明に好適に用いられる
第一重合工程で得られるオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体、特にエチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体は、前記の化学式(1)で表される
遷移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒により
得ることができる。
第一重合工程で得られるオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体、特にエチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体は、前記の化学式(1)で表される
遷移金属化合物と助触媒から構成される重合触媒により
得ることができる。
【0038】以上、オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体を製造する際の第一重合行程で得られる
代表的、好適な例としてのエチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体について説明したが、もちろん本発
明に用いられるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体はこれには限定されない。
ジエン共重合体を製造する際の第一重合行程で得られる
代表的、好適な例としてのエチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体について説明したが、もちろん本発
明に用いられるオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体はこれには限定されない。
【0039】第一重合工程で得られるオレフィン−芳香
族ビニル化合物−ジエン共重合体の重量平均分子量は、
1万以上、好ましくは3万以上、特に好ましくは6万以
上であり、100万以下、好ましくは50万以下であ
る。分子量分布(Mw/Mn)は、6以下、好ましくは
4以下、最も好ましくは3以下である。ここでの重量平
均分子量はGPCで標準ポリスチレンを用いて求めたポ
リスチレン換算分子量をいう。以下の説明でも同様であ
る。本発明に用いられるオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体の重量平均分子量は、水素等の連鎖
移動剤をもちいる公知の方法、或いは重合温度を変える
ことにより上記の範囲内で必要に応じて調節することが
可能である。また第一重合工程で得られるオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体は、含まれるジエ
ンユニットを介して、一部クロス構造や分岐構造を有し
ていても良い。
族ビニル化合物−ジエン共重合体の重量平均分子量は、
1万以上、好ましくは3万以上、特に好ましくは6万以
上であり、100万以下、好ましくは50万以下であ
る。分子量分布(Mw/Mn)は、6以下、好ましくは
4以下、最も好ましくは3以下である。ここでの重量平
均分子量はGPCで標準ポリスチレンを用いて求めたポ
リスチレン換算分子量をいう。以下の説明でも同様であ
る。本発明に用いられるオレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体の重量平均分子量は、水素等の連鎖
移動剤をもちいる公知の方法、或いは重合温度を変える
ことにより上記の範囲内で必要に応じて調節することが
可能である。また第一重合工程で得られるオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体は、含まれるジエ
ンユニットを介して、一部クロス構造や分岐構造を有し
ていても良い。
【0040】次に第二重合工程について説明する。ここ
でいう第二重合工程は、条件などの違う複数の重合工程
からなってもよい。第二重合工程としては、好ましくは
シングルサイト配位重合触媒を用いた配位重合が採用さ
れる。更に好ましくは第一重合工程と同じ前記化学式
(1)で示される遷移金属化合物と助触媒から構成され
るシングルサイト配位重合触媒が採用される。この化学
式(1)で示される遷移金属化合物と助触媒から構成さ
れるシングルサイト配位重合触媒は、ポリマー主鎖に共
重合されたジエンユニット、特にジビニルベンゼンの残
留配位重合性二重結合を高い効率で共重合できるため、
第二重合工程の触媒としても好ましい。第二重合工程で
得られる共重合体は、前記第一重合工程における共重合
体と同様の構造を有するのが好ましいが、組成は芳香族
ビニル化合物含量が第一重合工程における共重合体のそ
れに比し5モル%以上異なることが必要である。
でいう第二重合工程は、条件などの違う複数の重合工程
からなってもよい。第二重合工程としては、好ましくは
シングルサイト配位重合触媒を用いた配位重合が採用さ
れる。更に好ましくは第一重合工程と同じ前記化学式
(1)で示される遷移金属化合物と助触媒から構成され
るシングルサイト配位重合触媒が採用される。この化学
式(1)で示される遷移金属化合物と助触媒から構成さ
れるシングルサイト配位重合触媒は、ポリマー主鎖に共
重合されたジエンユニット、特にジビニルベンゼンの残
留配位重合性二重結合を高い効率で共重合できるため、
第二重合工程の触媒としても好ましい。第二重合工程で
得られる共重合体は、前記第一重合工程における共重合
体と同様の構造を有するのが好ましいが、組成は芳香族
ビニル化合物含量が第一重合工程における共重合体のそ
れに比し5モル%以上異なることが必要である。
【0041】第二重合工程では、例えば、前記の第一重
合工程で用いられる重合方法と同類の方法が用いられ
る。この場合、前記第一重合工程で用いられるオレフィ
ン類、芳香族ビニル化合物類、必要に応じて、または重
合液に残留しているジエンの各モノマー用いることがで
きる。第二重合工程は、前記の第一重合工程で得られた
重合液を用い、第一重合工程に引き続いて実施されるの
が好ましい。しかし、前記の第一重合工程で得られた共
重合体を重合液から回収し、新たな溶媒に溶解し、新た
にオレフィンなどのモノマーを加えて、シングルサイト
配位重合触媒の存在下で第二重合工程を実施しても良
い。
合工程で用いられる重合方法と同類の方法が用いられ
る。この場合、前記第一重合工程で用いられるオレフィ
ン類、芳香族ビニル化合物類、必要に応じて、または重
合液に残留しているジエンの各モノマー用いることがで
きる。第二重合工程は、前記の第一重合工程で得られた
重合液を用い、第一重合工程に引き続いて実施されるの
が好ましい。しかし、前記の第一重合工程で得られた共
重合体を重合液から回収し、新たな溶媒に溶解し、新た
にオレフィンなどのモノマーを加えて、シングルサイト
配位重合触媒の存在下で第二重合工程を実施しても良
い。
【0042】第一重合工程で重合されるオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合体に比し第二重合工程
で重合されるオレフィン−芳香族ビニル化合物共重合体
またはオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合
体(第一重合工程で得られる重合液をそのまま第二重合
工程に用いる場合、得られる重合体には、少量の残留ジ
エンが共重合される)の芳香族ビニル化合物含量は、少
なくとも5モル%異なっていることが必要である。好ま
しくは10モル%以上、最も好ましくは15モル%以上
異なっていることである。また第一重合工程で得られる
重合体の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得られるク
ロス共重合体の芳香族ビニル化合物含量は少なくとも5
モル%以上異なっていることが好ましい。
香族ビニル化合物−ジエン共重合体に比し第二重合工程
で重合されるオレフィン−芳香族ビニル化合物共重合体
またはオレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合
体(第一重合工程で得られる重合液をそのまま第二重合
工程に用いる場合、得られる重合体には、少量の残留ジ
エンが共重合される)の芳香族ビニル化合物含量は、少
なくとも5モル%異なっていることが必要である。好ま
しくは10モル%以上、最も好ましくは15モル%以上
異なっていることである。また第一重合工程で得られる
重合体の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得られるク
ロス共重合体の芳香族ビニル化合物含量は少なくとも5
モル%以上異なっていることが好ましい。
【0043】第一重合工程で得られる重合体と第二重合
工程で得られる重合体の芳香族ビニル含量が5モル%以
上異ならないとクロス共重合体として第一重合工程で得
られる重合体と第二重合工程で得られる重合体の平均的
な物性しか得られないのに対し、芳香族ビニル化合物含
量が5モル%以上異なると第一重合工程で得られる重合
体と第二重合工程で得られる重合体両者の特長が現れ
る。特長としては例えば柔軟性、耐熱性、永久圧縮歪
み、レオロジー特性、耐薬品性、成形性などが挙げら
れ、これらの特長を併せ持ち、多様な特性を同時に付与
することができる。また第一重合工程で得られる重合体
の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得られるクロス共
重合体の芳香族ビニル化合物含量は5モル%以上異なっ
ていることが好ましく、前記と同様に第一重合工程で得
られる重合体の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得ら
れるクロス共重合体の芳香族ビニル化合物含量が5モル
%以上異なると第一重合工程で得られる重合体と第二重
合工程で得られる重合体両者の特長が現れる。第二重合
工程で得られる重合体は、含まれるジエンユニットを介
して、分岐構造を有していても良い。
工程で得られる重合体の芳香族ビニル含量が5モル%以
上異ならないとクロス共重合体として第一重合工程で得
られる重合体と第二重合工程で得られる重合体の平均的
な物性しか得られないのに対し、芳香族ビニル化合物含
量が5モル%以上異なると第一重合工程で得られる重合
体と第二重合工程で得られる重合体両者の特長が現れ
る。特長としては例えば柔軟性、耐熱性、永久圧縮歪
み、レオロジー特性、耐薬品性、成形性などが挙げら
れ、これらの特長を併せ持ち、多様な特性を同時に付与
することができる。また第一重合工程で得られる重合体
の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得られるクロス共
重合体の芳香族ビニル化合物含量は5モル%以上異なっ
ていることが好ましく、前記と同様に第一重合工程で得
られる重合体の芳香族ビニル化合物含量と最終的に得ら
れるクロス共重合体の芳香族ビニル化合物含量が5モル
%以上異なると第一重合工程で得られる重合体と第二重
合工程で得られる重合体両者の特長が現れる。第二重合
工程で得られる重合体は、含まれるジエンユニットを介
して、分岐構造を有していても良い。
【0044】以上を満足する具体的な製造方法を以下に
示す。すなわち、第一重合工程として、配位重合触媒を
用いて芳香族ビニル化合物モノマー、オレフィンモノマ
ーおよびジエンモノマーの共重合を行いオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合体を合成し、次にこれ
と重合条件の異なる第二重合工程として、このオレフィ
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体と少なくとも
オレフィン、芳香族ビニル化合物、必要に応じジエンの
共存下、配位重合触媒を用いて重合する少なくとも2段
階の重合方法である。更に、好ましくは少なくとも以下
の条件の一つ以上を満足する製造方法である。 1)第一重合工程の重合開始直前のオレフィン分圧に対
し、第二重合工程における重合液のオレフィン分圧が1
50%以上または50%以下であること。 2)第一重合工程の重合開始直前の芳香族ビニル化合物
濃度に対し、第二重合工程の重合開始直前における重合
液の芳香族ビニル化合物濃度が30%以下、または20
0%以上であること。 3)第一重合工程と第二重合工程において、異なるシン
グルサイト配位重合触媒を用いること。 4)第一重合工程と第二重合工程において、重合に用い
られるオレフィンの種類が異なること。 なをここで第一重合工程と第二重合工程は、これらの条
件変更のための作業が開始された時点で区別される。
示す。すなわち、第一重合工程として、配位重合触媒を
用いて芳香族ビニル化合物モノマー、オレフィンモノマ
ーおよびジエンモノマーの共重合を行いオレフィン−芳
香族ビニル化合物−ジエン共重合体を合成し、次にこれ
と重合条件の異なる第二重合工程として、このオレフィ
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体と少なくとも
オレフィン、芳香族ビニル化合物、必要に応じジエンの
共存下、配位重合触媒を用いて重合する少なくとも2段
階の重合方法である。更に、好ましくは少なくとも以下
の条件の一つ以上を満足する製造方法である。 1)第一重合工程の重合開始直前のオレフィン分圧に対
し、第二重合工程における重合液のオレフィン分圧が1
50%以上または50%以下であること。 2)第一重合工程の重合開始直前の芳香族ビニル化合物
濃度に対し、第二重合工程の重合開始直前における重合
液の芳香族ビニル化合物濃度が30%以下、または20
0%以上であること。 3)第一重合工程と第二重合工程において、異なるシン
グルサイト配位重合触媒を用いること。 4)第一重合工程と第二重合工程において、重合に用い
られるオレフィンの種類が異なること。 なをここで第一重合工程と第二重合工程は、これらの条
件変更のための作業が開始された時点で区別される。
【0045】以上の条件を満たす変更は、できるだけ急
峻に行われ完了すること、好ましくは第二重合工程の重
合時間の50%以内、より好ましくは30%以内、更に
好ましくは10%以内の時間内に完了することが好まし
い。また第一重合工程と第二重合工程の重合温度は同一
であることが好ましい。異なる場合は、約100℃以内
の温度差が適当である。
峻に行われ完了すること、好ましくは第二重合工程の重
合時間の50%以内、より好ましくは30%以内、更に
好ましくは10%以内の時間内に完了することが好まし
い。また第一重合工程と第二重合工程の重合温度は同一
であることが好ましい。異なる場合は、約100℃以内
の温度差が適当である。
【0046】重合液中のモノマー組成比を変更する方法
としては、例えば第一重合工程に対し、第二重合工程に
おける重合液のオレフィン分圧を150%以上、好まし
くは200%以上、最も好ましくは300%以上に変更
する方法がある。一例としてオレフィンとしてエチレン
が用いられる場合、エチレン圧0.2MPaで第一重合
工程を実施した場合は、第二重合工程では0.3MPa
以上、好ましくは0.4MPa以上、最も好ましくは
0.6MPa以上で実施する。また第一重合工程に対
し、第二重合工程における重合液のオレフィン分圧を5
0%以下、好ましくは20%以下に変更してもよい。例
えば、エチレン圧1.0MPaで第一重合工程を実施し
た場合は、第二重合工程では0.5MPa以下、好まし
くは0.2MPa以下で実施する。第二重合工程のオレ
フィン分圧は上記の条件を満たしていれば、重合中は一
定でもよく、また段階的に、または連続的に変化しても
良い。
としては、例えば第一重合工程に対し、第二重合工程に
おける重合液のオレフィン分圧を150%以上、好まし
くは200%以上、最も好ましくは300%以上に変更
する方法がある。一例としてオレフィンとしてエチレン
が用いられる場合、エチレン圧0.2MPaで第一重合
工程を実施した場合は、第二重合工程では0.3MPa
以上、好ましくは0.4MPa以上、最も好ましくは
0.6MPa以上で実施する。また第一重合工程に対
し、第二重合工程における重合液のオレフィン分圧を5
0%以下、好ましくは20%以下に変更してもよい。例
えば、エチレン圧1.0MPaで第一重合工程を実施し
た場合は、第二重合工程では0.5MPa以下、好まし
くは0.2MPa以下で実施する。第二重合工程のオレ
フィン分圧は上記の条件を満たしていれば、重合中は一
定でもよく、また段階的に、または連続的に変化しても
良い。
【0047】さらに重合液中のモノマー組成比を変更す
る方法として一例をあげれば、第一重合工程の重合開始
直前に対し、第二重合工程における重合開始直前の重合
液の芳香族ビニル化合物濃度が30%以下、好ましくは
20%以下、または200%以上、好ましくは500%
以上に変更する方法も適用できる。例えば芳香族ビニル
化合物としてスチレンが用いられる場合、重合液中のス
チレン濃度1モル/Lで第一重合工程を開始した場合
は、第二重合工程では0.3モル/L以下、好ましくは
0.2モル/L以下で実施する、または2モル/L以
上、好ましくは5モル/L以上で実施する。さらに、前
記オレフィン分圧と芳香族ビニル化合物濃度の変更を組
み合わせて適用してもよい。
る方法として一例をあげれば、第一重合工程の重合開始
直前に対し、第二重合工程における重合開始直前の重合
液の芳香族ビニル化合物濃度が30%以下、好ましくは
20%以下、または200%以上、好ましくは500%
以上に変更する方法も適用できる。例えば芳香族ビニル
化合物としてスチレンが用いられる場合、重合液中のス
チレン濃度1モル/Lで第一重合工程を開始した場合
は、第二重合工程では0.3モル/L以下、好ましくは
0.2モル/L以下で実施する、または2モル/L以
上、好ましくは5モル/L以上で実施する。さらに、前
記オレフィン分圧と芳香族ビニル化合物濃度の変更を組
み合わせて適用してもよい。
【0048】第一重合工程で得られた共重合体を重合液
から回収し、新たな溶媒に溶解し、オレフィン及び芳香
族ビニル化合物モノマーを加えて、シングルサイト配位
重合触媒の存在下で第二重合工程を実施する場合には、
第一重合工程とは異なるシングルサイト重合触媒を用い
ることができる。第一重合工程と第二重合工程におい
て、重合に用いられるオレフィンの種類を変更すること
で、第一重合工程と第二重合工程で重合される共重合体
の芳香族ビニル化合物含量を前記のごとく変更させるこ
とも可能である。
から回収し、新たな溶媒に溶解し、オレフィン及び芳香
族ビニル化合物モノマーを加えて、シングルサイト配位
重合触媒の存在下で第二重合工程を実施する場合には、
第一重合工程とは異なるシングルサイト重合触媒を用い
ることができる。第一重合工程と第二重合工程におい
て、重合に用いられるオレフィンの種類を変更すること
で、第一重合工程と第二重合工程で重合される共重合体
の芳香族ビニル化合物含量を前記のごとく変更させるこ
とも可能である。
【0049】また、第二重合工程が前記の第一重合工程
で得られた重合液を用い第一重合工程に引き続いて実施
され、新たな芳香族ビニル化合物モノマーの添加なしに
第一重合工程重合液中に残留するモノマーを第二重合工
程に用いる場合には、すべての重合工程を通した芳香族
ビニル化合物モノマー種の転換率は、好ましくは50重
量%以上、特に好ましくは60重量%以上である。第二
重合工程、あるいは、すべての重合工程を通しての芳香
族ビニル化合物モノマーの転換率が高くなるほど、共重
合体主鎖のジエンユニットの重合性二重結合がクロス共
重合される確率が増加する。
で得られた重合液を用い第一重合工程に引き続いて実施
され、新たな芳香族ビニル化合物モノマーの添加なしに
第一重合工程重合液中に残留するモノマーを第二重合工
程に用いる場合には、すべての重合工程を通した芳香族
ビニル化合物モノマー種の転換率は、好ましくは50重
量%以上、特に好ましくは60重量%以上である。第二
重合工程、あるいは、すべての重合工程を通しての芳香
族ビニル化合物モノマーの転換率が高くなるほど、共重
合体主鎖のジエンユニットの重合性二重結合がクロス共
重合される確率が増加する。
【0050】クロス共重合体の製造に当たっては、好ま
しくは段落番号0044に記載の前記条件のうち、1)
または2)を満足する製造方法が採用され、前記条件の
うち、1)を満足する製造方法がより好ましく採用され
る。1)を満足する製造方法において、更に好ましくは
第一重合工程に対し、第二重合工程における重合液のオ
レフィン分圧を300%以上に変更する方法が採用され
る。また、第一重合工程のオレフィン分圧が一定ではな
い場合、すなわち前記の範囲内で変動する場合は、好ま
しくは第一重合工程の重合開始直前のオレフィン分圧に
対し、第二重合工程の重合開始直前における重合液のオ
レフィン分圧が300%以上を維持する様に変更する方
法が採用される。
しくは段落番号0044に記載の前記条件のうち、1)
または2)を満足する製造方法が採用され、前記条件の
うち、1)を満足する製造方法がより好ましく採用され
る。1)を満足する製造方法において、更に好ましくは
第一重合工程に対し、第二重合工程における重合液のオ
レフィン分圧を300%以上に変更する方法が採用され
る。また、第一重合工程のオレフィン分圧が一定ではな
い場合、すなわち前記の範囲内で変動する場合は、好ま
しくは第一重合工程の重合開始直前のオレフィン分圧に
対し、第二重合工程の重合開始直前における重合液のオ
レフィン分圧が300%以上を維持する様に変更する方
法が採用される。
【0051】第一重合工程で得られる共重合体の割合は
最終的に得られるクロス共重合体の少なくとも10重量
%以上、好ましくは30重量%以上であり。また、第二
重合工程で得られる重合体(クロス鎖重量を含む)の量
は、最終的に得られるクロス共重合体の少なくとも10
重量%以上、好ましくは30重量%以上である。どちら
か一方が10重量%以下もしくは90重量%以上である
と少量成分の重合体の特長が十分発現しない。例えば柔
軟性、耐熱性、永久圧縮歪み、レオロジー特性、耐薬品
性、成形性などが挙げられ、10重量%以下または90
重量%以上では、これらの特長を併せ持たせられず、そ
の結果として例示したような多様な特性を同時に付与す
ることができない。ここで最終的に得られるクロス共重
合体の芳香族ビニル含量は1モル%以上、96モル%以
下が好ましく、ジエン含量は0.0001モル%以上3
モル%以下が好ましい。
最終的に得られるクロス共重合体の少なくとも10重量
%以上、好ましくは30重量%以上であり。また、第二
重合工程で得られる重合体(クロス鎖重量を含む)の量
は、最終的に得られるクロス共重合体の少なくとも10
重量%以上、好ましくは30重量%以上である。どちら
か一方が10重量%以下もしくは90重量%以上である
と少量成分の重合体の特長が十分発現しない。例えば柔
軟性、耐熱性、永久圧縮歪み、レオロジー特性、耐薬品
性、成形性などが挙げられ、10重量%以下または90
重量%以上では、これらの特長を併せ持たせられず、そ
の結果として例示したような多様な特性を同時に付与す
ることができない。ここで最終的に得られるクロス共重
合体の芳香族ビニル含量は1モル%以上、96モル%以
下が好ましく、ジエン含量は0.0001モル%以上3
モル%以下が好ましい。
【0052】第一重合工程と第二重合工程を別な反応器
で実施することもできる。またこれらの工程を単一の反
応器を用いて実施することもできる。クロス共重合体
を、単一の反応器で、連続的にオレフィンまたは芳香族
ビニル化合物濃度を変更しながら、オレフィン、芳香族
ビニル化合物、ジエンの共重合を配位重合触媒を用いて
製造することもできる。
で実施することもできる。またこれらの工程を単一の反
応器を用いて実施することもできる。クロス共重合体
を、単一の反応器で、連続的にオレフィンまたは芳香族
ビニル化合物濃度を変更しながら、オレフィン、芳香族
ビニル化合物、ジエンの共重合を配位重合触媒を用いて
製造することもできる。
【0053】以下、本発明のクロス共重合体の代表例と
してのクロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体の物性について記述する。本発明に用い
るクロス共重合体(A)は、例えば熱可塑性エラストマ
ー様の性質等を有する。また、主鎖とクロス鎖の組成
(クロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体の場合はスチレン含量)が大きく異なること
が特徴である。主鎖、あるいはクロス鎖のどちらかにス
チレン含量の低い組成、(すなわちエチレン連鎖に由来
する結晶構造)を有することができる。また、本発明の
クロス共重合体は、主鎖及びクロス鎖のスチレン含量に
それぞれ対応する、異なったスチレン含量のエチレン−
スチレン共重合体(少量のジビニルベンゼンを含んでい
ても良い)を任意の割合で含むことができる。なぜなら
ば、クロス共重合体は、これらの相溶化剤として機能す
るために、各種特徴をあわせ有することが可能となる。
してのクロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体の物性について記述する。本発明に用い
るクロス共重合体(A)は、例えば熱可塑性エラストマ
ー様の性質等を有する。また、主鎖とクロス鎖の組成
(クロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体の場合はスチレン含量)が大きく異なること
が特徴である。主鎖、あるいはクロス鎖のどちらかにス
チレン含量の低い組成、(すなわちエチレン連鎖に由来
する結晶構造)を有することができる。また、本発明の
クロス共重合体は、主鎖及びクロス鎖のスチレン含量に
それぞれ対応する、異なったスチレン含量のエチレン−
スチレン共重合体(少量のジビニルベンゼンを含んでい
ても良い)を任意の割合で含むことができる。なぜなら
ば、クロス共重合体は、これらの相溶化剤として機能す
るために、各種特徴をあわせ有することが可能となる。
【0054】クロス共重合体は、エチレン連鎖に由来す
る結晶構造を有することができるため、良好な耐熱性を
有する。さらに、低いスチレン含量のエチレン−スチレ
ン共重合体が有する低いガラス転移温度や低い脆化温度
(−50℃以下)、高い力学物性(破断強度、引張り弾
性率)という特徴をもあわせ有することができる。ま
た、主鎖、あるいはクロス鎖のどちらかに相対的にスチ
レン含量の高い組成を有することができるため、以下に
示す比較的高いスチレン含量を有するエチレン−スチレ
ン共重合体の特徴を有することができる。すなわち、相
対的に低い引張り弾性率、表面硬度、しなやかさ、粘弾
性スペクトルにおける室温付近のtanδ成分(0℃ま
たは25℃において0.05〜2.0、好ましくは0.
1〜0.80)や、耐傷つき性、塩ビ様の感触、着色
性、印刷性を有することができる。すなわち、特徴とし
ては従来のエチレン−スチレン共重合体と比べ、耐熱
性、相溶化性、耐スクラッチ性、耐摩耗性、耐薬品性な
どが優れている。
る結晶構造を有することができるため、良好な耐熱性を
有する。さらに、低いスチレン含量のエチレン−スチレ
ン共重合体が有する低いガラス転移温度や低い脆化温度
(−50℃以下)、高い力学物性(破断強度、引張り弾
性率)という特徴をもあわせ有することができる。ま
た、主鎖、あるいはクロス鎖のどちらかに相対的にスチ
レン含量の高い組成を有することができるため、以下に
示す比較的高いスチレン含量を有するエチレン−スチレ
ン共重合体の特徴を有することができる。すなわち、相
対的に低い引張り弾性率、表面硬度、しなやかさ、粘弾
性スペクトルにおける室温付近のtanδ成分(0℃ま
たは25℃において0.05〜2.0、好ましくは0.
1〜0.80)や、耐傷つき性、塩ビ様の感触、着色
性、印刷性を有することができる。すなわち、特徴とし
ては従来のエチレン−スチレン共重合体と比べ、耐熱
性、相溶化性、耐スクラッチ性、耐摩耗性、耐薬品性な
どが優れている。
【0055】本発明に用いられるクロス共重合体は、D
SCにより融点が好ましくは65℃以上140℃以下、
さらに好ましくは80℃以上130℃以下に少なくとも
一つ観測され、かつその融点が10J/g以上、150
J/g以下、好ましくは20J/g以上120J/g以
下であることが好ましい。本発明に用いられるクロス共
重合体は、エチレン連鎖構造に基づく結晶構造を有する
ことが好ましい。この結晶構造は公知の方法、たとえば
X線回折法などにより確認することができる。さらに、
クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体の芳香族ビニル化合物含量が5モル%以上5
0モル%以下の場合、その芳香族ビニル化合物含量と、
DSC測定による結晶融解熱が10J/g以上150J
/g以下である融点の少なくとも一つが以下の関係を満
たすことが好ましい。 (5≦St≦20) −3・St+125≦Tm≦140 (20<St≦50) 65≦Tm≦140 Tm;DSC測定による結晶融解熱が10J/g以上1
50J/g以下である融点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) この関係は同じ芳香族ビニル化合物含量である場合、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報により公知であるいわゆる擬似ランダム共重合体
や、特開平9−309925号公報、特開平11−13
0808号公報により公知であるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物ランダム共重合体よりもクロス共重合体の方
が高い融点を持つことを示している。
SCにより融点が好ましくは65℃以上140℃以下、
さらに好ましくは80℃以上130℃以下に少なくとも
一つ観測され、かつその融点が10J/g以上、150
J/g以下、好ましくは20J/g以上120J/g以
下であることが好ましい。本発明に用いられるクロス共
重合体は、エチレン連鎖構造に基づく結晶構造を有する
ことが好ましい。この結晶構造は公知の方法、たとえば
X線回折法などにより確認することができる。さらに、
クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエ
ン共重合体の芳香族ビニル化合物含量が5モル%以上5
0モル%以下の場合、その芳香族ビニル化合物含量と、
DSC測定による結晶融解熱が10J/g以上150J
/g以下である融点の少なくとも一つが以下の関係を満
たすことが好ましい。 (5≦St≦20) −3・St+125≦Tm≦140 (20<St≦50) 65≦Tm≦140 Tm;DSC測定による結晶融解熱が10J/g以上1
50J/g以下である融点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) この関係は同じ芳香族ビニル化合物含量である場合、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報により公知であるいわゆる擬似ランダム共重合体
や、特開平9−309925号公報、特開平11−13
0808号公報により公知であるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物ランダム共重合体よりもクロス共重合体の方
が高い融点を持つことを示している。
【0056】また、クロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化合物含
量が5モル%以上20モル%以下の場合、芳香族ビニル
化合物含量とビカット軟化点が以下の関係を満たすこと
が好ましい。 (5≦St≦20) −3・St+120≦Tvicat≦140 Tvicat;ビカット軟化点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) この関係は同じ芳香族ビニル化合物含量である場合、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報により公知であるいわゆる擬似ランダム共重合体
や、特開平9−309925号公報、特開平11−13
0808号公報により公知であるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物ランダム共重合体よりもクロス共重合体の方
が高いビカット軟化点をを持つことを示している。
ビニル化合物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化合物含
量が5モル%以上20モル%以下の場合、芳香族ビニル
化合物含量とビカット軟化点が以下の関係を満たすこと
が好ましい。 (5≦St≦20) −3・St+120≦Tvicat≦140 Tvicat;ビカット軟化点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) この関係は同じ芳香族ビニル化合物含量である場合、特
開平3−163088号公報、特開平7−53618号
公報により公知であるいわゆる擬似ランダム共重合体
や、特開平9−309925号公報、特開平11−13
0808号公報により公知であるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物ランダム共重合体よりもクロス共重合体の方
が高いビカット軟化点をを持つことを示している。
【0057】本発明のクロス共重合体は、クロス構造を
もたない従来のランダム共重合体に比較して、耐熱性、
強度、耐スクラッチ性、耐摩耗性、応力緩和特性、耐薬
品性、広い温度領域における均一化された制振特性、伸
張粘度、メルトテンション等の成形加工性に優れる。更
に、クロス共重合体の場合、主鎖、側鎖の比率、組成、
分子量、クロス化率等を変化させることにより、損失正
接tanδのピーク温度、その形状を自由に設定するこ
とができる。とくに、tanδのピーク形状を広域化す
ることにより、広い温度範囲で優れた制振特性を有する
建築材料を得ることが可能となる。
もたない従来のランダム共重合体に比較して、耐熱性、
強度、耐スクラッチ性、耐摩耗性、応力緩和特性、耐薬
品性、広い温度領域における均一化された制振特性、伸
張粘度、メルトテンション等の成形加工性に優れる。更
に、クロス共重合体の場合、主鎖、側鎖の比率、組成、
分子量、クロス化率等を変化させることにより、損失正
接tanδのピーク温度、その形状を自由に設定するこ
とができる。とくに、tanδのピーク形状を広域化す
ることにより、広い温度範囲で優れた制振特性を有する
建築材料を得ることが可能となる。
【0058】本発明の建築用材料は、上記クロス共重合
体を5重量%以上、好ましくは、20重量%以上、さら
に好ましくは50重量%以上、特に好ましくは80重量
%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形される。5重量
%未満では、クロス共重合体が本来有する特徴、例え
ば、耐熱性、強度等力学特性、耐薬品性等を十分に発揮
することができない。
体を5重量%以上、好ましくは、20重量%以上、さら
に好ましくは50重量%以上、特に好ましくは80重量
%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形される。5重量
%未満では、クロス共重合体が本来有する特徴、例え
ば、耐熱性、強度等力学特性、耐薬品性等を十分に発揮
することができない。
【0059】本発明においてブレンド可能なオレフィン
系重合体としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、エチレンと炭素数3〜8のα−オレフィンとか
らなるエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ホモポリプロピレンから選ばれる
いずれか1種または2種以上のオレフィン系重合体を挙
げることができる。例えば、アイソタクティックポリプ
ロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、アタ
クティックポリプロピレン、直鎖低密度ポリエチレン
(L−LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、
プロピレン−エチレン共重合体、エチレン、プロピレン
とブテン、ヘキセン、オクテン等α−オレフィンとのブ
ロック、ランダム共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ
ブテン−1、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等を例示するこ
とができる。
系重合体としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、エチレンと炭素数3〜8のα−オレフィンとか
らなるエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ホモポリプロピレンから選ばれる
いずれか1種または2種以上のオレフィン系重合体を挙
げることができる。例えば、アイソタクティックポリプ
ロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、アタ
クティックポリプロピレン、直鎖低密度ポリエチレン
(L−LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、
プロピレン−エチレン共重合体、エチレン、プロピレン
とブテン、ヘキセン、オクテン等α−オレフィンとのブ
ロック、ランダム共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ
ブテン−1、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等を例示するこ
とができる。
【0060】本発明において、ブレンド可能なスチレン
系重合体としては、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−ブダジエン−スチレン共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエンラ
ンダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体及びその水素添加体、スチレン−イソプレンブロック
共重合体及びその水素添加体より選ばれた少なくとも一
種を挙げることができる。例えば、ポリスチレン(アタ
クティック、アイソタクティック、シンジオタクティッ
ク)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体(SBS)、及びその水素添加物
(SEBS)、スチレン−ブタジエンラバー(SB
R)、およびその水素添加物、ブタジエンラバー(B
R)、スチレン−イソプレンブロック共重合体(SI
S)、およびその水素添加物(SEPS)、スチレン−
ブタジエン−メチルメタクリレート共重合体(MBS)
等を例示することができる。
系重合体としては、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニ
トリル−ブダジエン−スチレン共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエンラ
ンダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体及びその水素添加体、スチレン−イソプレンブロック
共重合体及びその水素添加体より選ばれた少なくとも一
種を挙げることができる。例えば、ポリスチレン(アタ
クティック、アイソタクティック、シンジオタクティッ
ク)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体(SBS)、及びその水素添加物
(SEBS)、スチレン−ブタジエンラバー(SB
R)、およびその水素添加物、ブタジエンラバー(B
R)、スチレン−イソプレンブロック共重合体(SI
S)、およびその水素添加物(SEPS)、スチレン−
ブタジエン−メチルメタクリレート共重合体(MBS)
等を例示することができる。
【0061】上記オレフィン系重合体、スチレン系重合
体のブレンド量は、好ましくは90重量%以下、さらに
好ましくは80重量%以下、特に好ましくは50重量%
以下である。90重量%を超えると、クロス共重合体が
本来有する特徴、例えば、耐熱性、強度等力学特性、耐
薬品性等を十分に発揮することができない。
体のブレンド量は、好ましくは90重量%以下、さらに
好ましくは80重量%以下、特に好ましくは50重量%
以下である。90重量%を超えると、クロス共重合体が
本来有する特徴、例えば、耐熱性、強度等力学特性、耐
薬品性等を十分に発揮することができない。
【0062】オレフィン系重合体、スチレン系重合体以
外にも、種々の樹脂、例えばポリフェニレンエーテル、
ポリメチルメタクリレート等、種々のランダム、ブロッ
ク、ホモ重合体が添加可能である。その添加量は、本発
明の強度、耐熱性等を損なわない範囲で特に制限はない
が、好ましくは、50重量%以下、更に好ましくは30
重量%以下である。
外にも、種々の樹脂、例えばポリフェニレンエーテル、
ポリメチルメタクリレート等、種々のランダム、ブロッ
ク、ホモ重合体が添加可能である。その添加量は、本発
明の強度、耐熱性等を損なわない範囲で特に制限はない
が、好ましくは、50重量%以下、更に好ましくは30
重量%以下である。
【0063】本発明の(A)を含む熱可塑性樹脂組成物
は、ガラス転移温度20℃以上の石油樹脂、テルペン樹
脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン樹脂及びこれらの
水素添加体から選ばれた少なくとも1種以上の樹脂を含
むことが可能である。上記の樹脂に特に制限はないが、
種々の組成、分子量の石油樹脂、テルペン樹脂、クマロ
ン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびこれらの水素
添加体等を例示することができる。ガラス転移点が20
℃未満であると建築用材料としての適性、例えば室温に
おける弾性回復性等が不十分となる場合がある。またガ
ラス転移点が20℃以上の上記樹脂の添加量は、好まし
くは50重量%以下、更に好ましくは30重量%以下で
ある。50重量%を超えると強度、室温における弾性回
復性等の特性が低下する。
は、ガラス転移温度20℃以上の石油樹脂、テルペン樹
脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン樹脂及びこれらの
水素添加体から選ばれた少なくとも1種以上の樹脂を含
むことが可能である。上記の樹脂に特に制限はないが、
種々の組成、分子量の石油樹脂、テルペン樹脂、クマロ
ン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびこれらの水素
添加体等を例示することができる。ガラス転移点が20
℃未満であると建築用材料としての適性、例えば室温に
おける弾性回復性等が不十分となる場合がある。またガ
ラス転移点が20℃以上の上記樹脂の添加量は、好まし
くは50重量%以下、更に好ましくは30重量%以下で
ある。50重量%を超えると強度、室温における弾性回
復性等の特性が低下する。
【0064】本発明の建築用材料は、上記各成分の他、
必要に応じて、安定剤、老化防止剤、耐光性向上剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、軟化剤、滑剤、加工助剤、着色
剤、帯電防止剤、結晶核剤等を添加することができる。
これらは単独または複数を組み合わせて使用することが
できる。上記のうち、安定剤、老化防止剤、耐光性向上
剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、顔料、結晶核剤等の
添加量に特に制限はないが、物性、経済性のバランスか
ら10重量部以下、更にこのましくは5重量部以下が好
ましい。効果発現のため、多量の添加が必要な材料につ
いてはこの限りではなく、最適添加量を考慮して決定さ
れる。
必要に応じて、安定剤、老化防止剤、耐光性向上剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、軟化剤、滑剤、加工助剤、着色
剤、帯電防止剤、結晶核剤等を添加することができる。
これらは単独または複数を組み合わせて使用することが
できる。上記のうち、安定剤、老化防止剤、耐光性向上
剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、顔料、結晶核剤等の
添加量に特に制限はないが、物性、経済性のバランスか
ら10重量部以下、更にこのましくは5重量部以下が好
ましい。効果発現のため、多量の添加が必要な材料につ
いてはこの限りではなく、最適添加量を考慮して決定さ
れる。
【0065】本発明に用いられるクロス共重合体(A)
はミクロ構造の均質性が高い場合、つまり主鎖、クロス
鎖の少なくとも一方が好ましくは平均3μ以下の分散相
として分散構造をとる場合、またはミクロ相分離構造を
有する場合、透明性に優れた材料を得ることが出来る。
透明性を必要とする場合には樹脂組成物中に含まれる割
合としては、好ましくは本発明のクロス共重合体(A)
が80重量%以上、更に好ましくは95重量%以上、特
に好ましくは98重量%以上からなる場合である。
はミクロ構造の均質性が高い場合、つまり主鎖、クロス
鎖の少なくとも一方が好ましくは平均3μ以下の分散相
として分散構造をとる場合、またはミクロ相分離構造を
有する場合、透明性に優れた材料を得ることが出来る。
透明性を必要とする場合には樹脂組成物中に含まれる割
合としては、好ましくは本発明のクロス共重合体(A)
が80重量%以上、更に好ましくは95重量%以上、特
に好ましくは98重量%以上からなる場合である。
【0066】また上記のように選択された透明なクロス
共重合体と屈折率値が近接しており、なおかつ、透明性
に優れる等の特性を有する樹脂、エラストマー、ゴム、
添加物等とブレンドして建築材料、例えばフィルム、シ
ート状の場合に透明性を付与する方法がある。この場
合、両者の屈折率値差は好ましくは0.2以下、更に好
ましくは0.05以下、特に好ましくは0.02以下で
ある。更にこの場合、相溶性パラメータの値の差が一定
以内にあれば、透明性は更に向上させることができる。
具体的には5(cal/cm3)1/2以下が好ましく、
3(cal/cm3)1/2以下が更に好ましく、1(c
al/cm3)1/2以下が特に好ましい。ブレンドする
樹脂、エラストマー、ゴム、添加物等の屈折率、相溶性
パラメータの値は、例えばウイリー・インターサイエン
ス社(WILEY INTERSCIENCE社)発行
のポリマーハンドブック第3版等に記載され公知であ
る。更に、樹脂、エラストマー、ゴム、添加物等を微小
な粒子、好ましくは0.5μm以下、更に好ましくは
0.2μm以下、特に好ましくは0.05μm以下で分
散させた場合も、透明性に優れる。特に押出し成形法に
よってつくられた本発明の建築材料フィルム、シートの
場合、上記条件を満足する場合、通常80%以上、好ま
しくは約88%以上の全光透過率の優れた透明性を有す
ることが可能となる。全光透過率(または全光線透過
率)は例えばJIS K−7361−1、K−7105
等に記載された方法により測定することができる。
共重合体と屈折率値が近接しており、なおかつ、透明性
に優れる等の特性を有する樹脂、エラストマー、ゴム、
添加物等とブレンドして建築材料、例えばフィルム、シ
ート状の場合に透明性を付与する方法がある。この場
合、両者の屈折率値差は好ましくは0.2以下、更に好
ましくは0.05以下、特に好ましくは0.02以下で
ある。更にこの場合、相溶性パラメータの値の差が一定
以内にあれば、透明性は更に向上させることができる。
具体的には5(cal/cm3)1/2以下が好ましく、
3(cal/cm3)1/2以下が更に好ましく、1(c
al/cm3)1/2以下が特に好ましい。ブレンドする
樹脂、エラストマー、ゴム、添加物等の屈折率、相溶性
パラメータの値は、例えばウイリー・インターサイエン
ス社(WILEY INTERSCIENCE社)発行
のポリマーハンドブック第3版等に記載され公知であ
る。更に、樹脂、エラストマー、ゴム、添加物等を微小
な粒子、好ましくは0.5μm以下、更に好ましくは
0.2μm以下、特に好ましくは0.05μm以下で分
散させた場合も、透明性に優れる。特に押出し成形法に
よってつくられた本発明の建築材料フィルム、シートの
場合、上記条件を満足する場合、通常80%以上、好ま
しくは約88%以上の全光透過率の優れた透明性を有す
ることが可能となる。全光透過率(または全光線透過
率)は例えばJIS K−7361−1、K−7105
等に記載された方法により測定することができる。
【0067】本発明の建築材料は、周波数1Hzで測定
した動的粘弾性スペクトルにおいて、0℃〜30℃にお
ける損失正接tanδに関して、最大値、最小値が各々
0.5以上かつ0.05以上であることが好ましい。更
に最大値と最小値の差が2.0以下が好ましく、1.0
以下がさらに好ましい。これら条件から外れた場合、0
℃〜30℃における応力緩和特性が不十分となり、スト
レッチフィルムとしての回復性、感触(ゴム的な弾性が
強すぎないこと)、包装機適性が不足する場合がある。
さらに、3条件のうち1ないし2条件を満足するのみで
は、tanδ特性の温度依存性が強くなりすぎ、0〜3
0℃の領域のいずれの温度においても上記特性を一様に
満足するということが不可能となる場合がある。
した動的粘弾性スペクトルにおいて、0℃〜30℃にお
ける損失正接tanδに関して、最大値、最小値が各々
0.5以上かつ0.05以上であることが好ましい。更
に最大値と最小値の差が2.0以下が好ましく、1.0
以下がさらに好ましい。これら条件から外れた場合、0
℃〜30℃における応力緩和特性が不十分となり、スト
レッチフィルムとしての回復性、感触(ゴム的な弾性が
強すぎないこと)、包装機適性が不足する場合がある。
さらに、3条件のうち1ないし2条件を満足するのみで
は、tanδ特性の温度依存性が強くなりすぎ、0〜3
0℃の領域のいずれの温度においても上記特性を一様に
満足するということが不可能となる場合がある。
【0068】本発明に使用可能な充填材としては、マイ
カ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、ガラス
繊維、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレー
ク、シリカ、カーボンブラック、グラファイト、酸化チ
タン、水酸化マグネシウム、チタン酸カリウムウイスカ
ー、カーボンファイバー、アルミナ、カオリンクレー、
ケイ酸、けい酸カルシウム、石英、ジルコニア、タル
ク、チタン酸カリウム、アルミナ、金属粒子、木製チッ
プ、木製パウダー、パルプ等を例示することができる。
形状としては、鱗片状、球状、粒状、粉体、不定形状等
特に制限は無い。これらは単独または複数を組み合わせ
て使用することが可能である。
カ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、ガラス
繊維、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレー
ク、シリカ、カーボンブラック、グラファイト、酸化チ
タン、水酸化マグネシウム、チタン酸カリウムウイスカ
ー、カーボンファイバー、アルミナ、カオリンクレー、
ケイ酸、けい酸カルシウム、石英、ジルコニア、タル
ク、チタン酸カリウム、アルミナ、金属粒子、木製チッ
プ、木製パウダー、パルプ等を例示することができる。
形状としては、鱗片状、球状、粒状、粉体、不定形状等
特に制限は無い。これらは単独または複数を組み合わせ
て使用することが可能である。
【0069】本発明に使用可能な難燃剤としては、ハロ
ゲン系、リン系、無機系等の難燃剤を例示することがで
きる。ハロゲン系難燃剤としては、テトラブロモエタ
ン、オクタブロモジフェニルオキサイド、デカブロモジ
フェニルオキサイド、ヘキサブロモシクロドデカン、ト
リブロモネオペンチルアルコール、ヘキサブロモベンゼ
ン、デカブロモジフェニルエタン、トリス(トリブロモ
フェノキシ)Sトリアジン、トリス(2,3−ジブロモ
プロピル)イソシアヌレート、ビス(トリブロモフェノ
キシ)エタン、エチレンビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモ・エチルベ
ンゼン、ヘキサブロモ・ビフェニル、デカブロモジフェ
ニル・オキシド、ペンタブロモクロロ・シクロヘキサ
ン、テトラブロモビスフェノールAハロゲン化物、テト
ラブロモビスフェノールAカーボネートオリゴマー、テ
トラブロモビスフェノールA・ビスフェノールAオリゴ
マー、テトラブロモビスフェノールS、トリス−(2,
3−ジブロモプロピル−1−)−イソシアヌレート、
2,2−ビス−[4−(2,3−ジブロモプロポキシ)
−3,5−ジブロモフェニル]−プロパン、ハロゲン化
エポキシ樹脂、アンチモニー・シリコ・オキシド、水酸
化アルミニウム、硼酸亜鉛、トリス(クロロエチル)ホ
スフェート、トリス(モノクロロプロピル)ホスフェー
ト、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2−ブロモ−3−クロロプロピル)ホスフェート、ト
リス(ブロモ・クレジル)ホスフェート、トリス(トリ
ブロモフェニル)ホスフェート、トリス(ジブロモフェ
ニル)ホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェート、ジエチル−N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノメチルホスフェート、ハロゲン化
燐酸エステル、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレ
ン、パークロロシクロペンタデカノン、テトラブロモビ
スフェノールA、テトラブロム無水フタル酸、ジブロモ
ネオペンチルアルコール、トリブロモフェノール、ペン
タブロモベンジルポリアクリレート、クロレント酸、ジ
ブロモクレジルグリシジルエーテル、ジブロモフェニル
グリシジルエーテル、無水クロレント酸、テトラクロロ
無水フタル酸等を例示することができる。
ゲン系、リン系、無機系等の難燃剤を例示することがで
きる。ハロゲン系難燃剤としては、テトラブロモエタ
ン、オクタブロモジフェニルオキサイド、デカブロモジ
フェニルオキサイド、ヘキサブロモシクロドデカン、ト
リブロモネオペンチルアルコール、ヘキサブロモベンゼ
ン、デカブロモジフェニルエタン、トリス(トリブロモ
フェノキシ)Sトリアジン、トリス(2,3−ジブロモ
プロピル)イソシアヌレート、ビス(トリブロモフェノ
キシ)エタン、エチレンビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモ・エチルベ
ンゼン、ヘキサブロモ・ビフェニル、デカブロモジフェ
ニル・オキシド、ペンタブロモクロロ・シクロヘキサ
ン、テトラブロモビスフェノールAハロゲン化物、テト
ラブロモビスフェノールAカーボネートオリゴマー、テ
トラブロモビスフェノールA・ビスフェノールAオリゴ
マー、テトラブロモビスフェノールS、トリス−(2,
3−ジブロモプロピル−1−)−イソシアヌレート、
2,2−ビス−[4−(2,3−ジブロモプロポキシ)
−3,5−ジブロモフェニル]−プロパン、ハロゲン化
エポキシ樹脂、アンチモニー・シリコ・オキシド、水酸
化アルミニウム、硼酸亜鉛、トリス(クロロエチル)ホ
スフェート、トリス(モノクロロプロピル)ホスフェー
ト、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、ビス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2−ブロモ−3−クロロプロピル)ホスフェート、ト
リス(ブロモ・クレジル)ホスフェート、トリス(トリ
ブロモフェニル)ホスフェート、トリス(ジブロモフェ
ニル)ホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェート、ジエチル−N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノメチルホスフェート、ハロゲン化
燐酸エステル、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレ
ン、パークロロシクロペンタデカノン、テトラブロモビ
スフェノールA、テトラブロム無水フタル酸、ジブロモ
ネオペンチルアルコール、トリブロモフェノール、ペン
タブロモベンジルポリアクリレート、クロレント酸、ジ
ブロモクレジルグリシジルエーテル、ジブロモフェニル
グリシジルエーテル、無水クロレント酸、テトラクロロ
無水フタル酸等を例示することができる。
【0070】実質的にハロゲンを含まない難燃剤として
は、リン系難燃剤として、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフ
ェニルホスフェート、レゾルシノール−ビス−(ジフェ
ニルホスフェート)、2−エチルヘキシルジフェニルホ
スフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリアリル
ホスフェート等及びその縮合体、リン酸アンモニウムお
よびその縮合体、ジエチルN,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノメチルホスホネート等を例示すること
ができる。その他、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、カオリン・クレー、
炭酸カルシウム、明ばん石、塩基性炭酸マグネシウム、
水酸化カルシウム、ホスフェイト化合物、赤リン、グア
ニジン化合物、メラミン化合物、3酸化アンチモン、5
酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、シリコーン
樹脂、その他の結晶水を含む化合物等が実質的にハロゲ
ンを含まない難燃剤として例示することができる。本発
明においては、上記のうち、実質的にハロゲンを含まな
い難燃剤が好ましい。なお、上記難燃剤の中には、それ
自身の難燃性発現効果は低いが、他の難燃剤と併用する
ことで相乗的により優れた効果を発揮する、いわゆる難
燃助剤も含まれる。充填剤、難燃剤は、シランカップリ
ング剤等の表面処理剤であらかじめ表面処理を行ったタ
イプを使用することもできる。
は、リン系難燃剤として、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフ
ェニルホスフェート、レゾルシノール−ビス−(ジフェ
ニルホスフェート)、2−エチルヘキシルジフェニルホ
スフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリアリル
ホスフェート等及びその縮合体、リン酸アンモニウムお
よびその縮合体、ジエチルN,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノメチルホスホネート等を例示すること
ができる。その他、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、カオリン・クレー、
炭酸カルシウム、明ばん石、塩基性炭酸マグネシウム、
水酸化カルシウム、ホスフェイト化合物、赤リン、グア
ニジン化合物、メラミン化合物、3酸化アンチモン、5
酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、シリコーン
樹脂、その他の結晶水を含む化合物等が実質的にハロゲ
ンを含まない難燃剤として例示することができる。本発
明においては、上記のうち、実質的にハロゲンを含まな
い難燃剤が好ましい。なお、上記難燃剤の中には、それ
自身の難燃性発現効果は低いが、他の難燃剤と併用する
ことで相乗的により優れた効果を発揮する、いわゆる難
燃助剤も含まれる。充填剤、難燃剤は、シランカップリ
ング剤等の表面処理剤であらかじめ表面処理を行ったタ
イプを使用することもできる。
【0071】本発明において、クロス共重合化オレフィ
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体(A)を含む
熱可塑性樹脂組成物の組成が充填剤及び/または難燃剤
を含む場合は以下で示されることが好ましい。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
20〜95重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤5〜80重量部。特に好
ましくは以下の範囲である。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
50〜90重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤10〜50重量部。 ここで1)と2)の合計は100重量部である。(A)
成分が上記範囲未満では、(A)成分の特徴、例えば機
械的強度、柔軟性、流動性、耐スクラッチ性、耐摩耗性
等を十分に発揮できない場合があり、また(A)成分が
上記範囲を超えると充填剤の効果、例えば剛性の向上、
難燃性の付与といった効果が低減する場合がある。
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体(A)を含む
熱可塑性樹脂組成物の組成が充填剤及び/または難燃剤
を含む場合は以下で示されることが好ましい。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
20〜95重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤5〜80重量部。特に好
ましくは以下の範囲である。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
50〜90重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤10〜50重量部。 ここで1)と2)の合計は100重量部である。(A)
成分が上記範囲未満では、(A)成分の特徴、例えば機
械的強度、柔軟性、流動性、耐スクラッチ性、耐摩耗性
等を十分に発揮できない場合があり、また(A)成分が
上記範囲を超えると充填剤の効果、例えば剛性の向上、
難燃性の付与といった効果が低減する場合がある。
【0072】発泡材料を得るために、本発明に適用可能
な方法は、化学的方法、物理的方法等があり、各々、無
機系発泡剤、有機系発泡剤等の化学的発泡剤、物理発泡
剤等の発泡剤の添加等により材料内部に気泡を分布させ
ることができる。発泡材料とすることにより、軽量化、
柔軟性向上、意匠性向上等を図ることができる。無機系
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド
化合物、ホウ水素化ナトリウム、金属粉等を例示するこ
とができる。 有機系発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビ
スホルムアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジ
カルボン酸バリウム、N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジ
メチルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエン
スルホニルセミカルバジド等を例示することができる。 物理的発泡剤としては、ペンタン、ブタン、ヘキサン等
の炭化水素、塩化メチル、塩化メチレン等のハロゲン化
炭化水素、窒素、空気等のガス、トリクロロフルオロメ
タン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフル
オロエタン、クロロジフルオロエタン、ハイドロフルオ
ロカーボン等のフッ素化炭化水素等を例示することがで
きる。
な方法は、化学的方法、物理的方法等があり、各々、無
機系発泡剤、有機系発泡剤等の化学的発泡剤、物理発泡
剤等の発泡剤の添加等により材料内部に気泡を分布させ
ることができる。発泡材料とすることにより、軽量化、
柔軟性向上、意匠性向上等を図ることができる。無機系
発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド
化合物、ホウ水素化ナトリウム、金属粉等を例示するこ
とができる。 有機系発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビ
スホルムアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジ
カルボン酸バリウム、N,N’−ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジ
メチルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエン
スルホニルセミカルバジド等を例示することができる。 物理的発泡剤としては、ペンタン、ブタン、ヘキサン等
の炭化水素、塩化メチル、塩化メチレン等のハロゲン化
炭化水素、窒素、空気等のガス、トリクロロフルオロメ
タン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフル
オロエタン、クロロジフルオロエタン、ハイドロフルオ
ロカーボン等のフッ素化炭化水素等を例示することがで
きる。
【0073】本発明に使用可能な安定剤としては、フェ
ノール系、ベンゾフェノン系、サルチレート系、ベンゾ
トリアゾール系、ヒドラジン系、イオウ系、リン系、ア
ミン系、エポキシ系等の化合物を例示することができ
る。より具体的には、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール等のフェノール系酸化防止剤、トリスノ
ニルフェニルフォスファイト等の燐系酸化防止剤等を例
示することができる。
ノール系、ベンゾフェノン系、サルチレート系、ベンゾ
トリアゾール系、ヒドラジン系、イオウ系、リン系、ア
ミン系、エポキシ系等の化合物を例示することができ
る。より具体的には、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール等のフェノール系酸化防止剤、トリスノ
ニルフェニルフォスファイト等の燐系酸化防止剤等を例
示することができる。
【0074】本発明に用いる軟化剤としては、通常の可
塑剤等を用いることができ、以下を例示することができ
る。フタル酸エステル化合物、ピロメリット酸エステル
化合物、トリメリット酸エステル化合物、トリメシン酸
エステル化合物、安息香酸エステル化合物、アジピン酸
エステル化合物、アゼライン酸エステル化合物、セバシ
ン酸エステル化合物、ポリエステル化合物、テルペン樹
脂、ロジン系樹脂、クマロン・インデン系樹脂、石油樹
脂、パラフィン、プロセスオイル、低分子量ポリオレフ
ィン、低分子量ポリスチレン、芳香族カルボン酸エステ
ル、リン酸エステル、塩素化パラフィン、エポキシ化合
物等を例示することができる。
塑剤等を用いることができ、以下を例示することができ
る。フタル酸エステル化合物、ピロメリット酸エステル
化合物、トリメリット酸エステル化合物、トリメシン酸
エステル化合物、安息香酸エステル化合物、アジピン酸
エステル化合物、アゼライン酸エステル化合物、セバシ
ン酸エステル化合物、ポリエステル化合物、テルペン樹
脂、ロジン系樹脂、クマロン・インデン系樹脂、石油樹
脂、パラフィン、プロセスオイル、低分子量ポリオレフ
ィン、低分子量ポリスチレン、芳香族カルボン酸エステ
ル、リン酸エステル、塩素化パラフィン、エポキシ化合
物等を例示することができる。
【0075】本発明で用いられる滑剤に特に制限はない
が、炭化水素、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール、ポリグリ
セロール、シリコーン化合物等の滑剤を使用することが
できる。具体的には、エチレンビスステアロアミド、ソ
ルビタンモノステアレート、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル等が挙げられる。
が、炭化水素、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アミド、ポリエチレングリコール、ポリグリ
セロール、シリコーン化合物等の滑剤を使用することが
できる。具体的には、エチレンビスステアロアミド、ソ
ルビタンモノステアレート、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル等が挙げられる。
【0076】本発明に使用可能な帯電防止剤の例として
は、低分子化合物の混練タイプ、特定の構造を有する重
合体よりなる永久帯電防止タイプ等に分類され、カチオ
ン系、アニオン系、ノニオン系、両性等の界面活性剤等
を例示することができる。 カチオン系界面活性剤としては、1級アルキルアミン
塩、3級アルキルアミン塩、4級アルキルアンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩を例示することができる。
は、低分子化合物の混練タイプ、特定の構造を有する重
合体よりなる永久帯電防止タイプ等に分類され、カチオ
ン系、アニオン系、ノニオン系、両性等の界面活性剤等
を例示することができる。 カチオン系界面活性剤としては、1級アルキルアミン
塩、3級アルキルアミン塩、4級アルキルアンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩を例示することができる。
【0077】本発明の組成物は、必要に応じて、架橋す
ることができる。架橋の方法は、過酸化物、イオウ等の
架橋剤及び必要に応じて共架橋剤等の添加による化学的
方法、放射線架橋等を例示することができる。架橋プロ
セスとしては、静的な方法、動的加硫法等を例示するこ
とができる。架橋剤としては、有機過酸化物、硫黄、フ
ェノール系、イソシアネート系、チウラム系、モルフォ
リンジスルフィド等を挙げることができ、これらはステ
アリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛等
の架橋助剤、共架橋剤、加硫促進剤等を併用することが
できる。 有機過酸化物架橋剤としては、ヒドロパーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド、ジアリルパーオキサイド、
ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、ケトン
パーオキサイド等を例示することができる。また電子
線、放射線等による物理的架橋法も使用可能である。
ることができる。架橋の方法は、過酸化物、イオウ等の
架橋剤及び必要に応じて共架橋剤等の添加による化学的
方法、放射線架橋等を例示することができる。架橋プロ
セスとしては、静的な方法、動的加硫法等を例示するこ
とができる。架橋剤としては、有機過酸化物、硫黄、フ
ェノール系、イソシアネート系、チウラム系、モルフォ
リンジスルフィド等を挙げることができ、これらはステ
アリン酸、オレイン酸、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛等
の架橋助剤、共架橋剤、加硫促進剤等を併用することが
できる。 有機過酸化物架橋剤としては、ヒドロパーオキサイド、
ジアルキルパーオキサイド、ジアリルパーオキサイド、
ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、ケトン
パーオキサイド等を例示することができる。また電子
線、放射線等による物理的架橋法も使用可能である。
【0078】本発明の建築用材料は、オレフィン系モノ
マーのみからなる樹脂から成形された建築用材料に比
べ、本来優れた印刷性、塗装性を有するが、更に印刷
性、塗装性等を向上させる目的で表面処理を行うことが
可能である。表面処理の方法としては、特に制限は無
く、物理的方法、化学的方法等を使用可能であり、例え
ば、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、火炎
処理、酸・アルカリ処理等を挙げることができる。これ
らのうち、コロナ放電処理が実施の容易さ、コスト、連
続処理が可能等の点から好ましい。本発明の建築用材料
のうち、床材、壁材、天井材については、その厚みに関
する制限は特にないが、諸特性、重量、経済性等のバラ
ンスの点から10μm〜50mmが好ましく、更に好ま
しくは20μm〜20mm、特に好ましくは50μm〜
10mmである。このうち、床材は0.5mm〜50m
mが好ましく、更に好ましくは1mmから10mmであ
る。壁材に関しては、好ましくは10μm〜10mm、
更に好ましくは20μm〜5mmである。
マーのみからなる樹脂から成形された建築用材料に比
べ、本来優れた印刷性、塗装性を有するが、更に印刷
性、塗装性等を向上させる目的で表面処理を行うことが
可能である。表面処理の方法としては、特に制限は無
く、物理的方法、化学的方法等を使用可能であり、例え
ば、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、火炎
処理、酸・アルカリ処理等を挙げることができる。これ
らのうち、コロナ放電処理が実施の容易さ、コスト、連
続処理が可能等の点から好ましい。本発明の建築用材料
のうち、床材、壁材、天井材については、その厚みに関
する制限は特にないが、諸特性、重量、経済性等のバラ
ンスの点から10μm〜50mmが好ましく、更に好ま
しくは20μm〜20mm、特に好ましくは50μm〜
10mmである。このうち、床材は0.5mm〜50m
mが好ましく、更に好ましくは1mmから10mmであ
る。壁材に関しては、好ましくは10μm〜10mm、
更に好ましくは20μm〜5mmである。
【0079】本発明の建築用材料は、床材、壁材、天井
材等のように、フィルム、シート、タイル、ボード等の
平面構造を有する場合、単層構造、多層構造何れも可能
である。他の形状についても必要に応じ多層構造とする
ことができる。多層構造の場合には、組成、組成分布、
分子量、分子量分布等の異なる本発明のクロス共重合
体、充填剤、難燃剤の種類、含有量の異なる本発明の組
成物、他の樹脂成分、材料等を各層に使用することがで
きる。本発明のクロス共重合体は、その共重合比率によ
り損失正接(tanδ)のピーク温度が異なるため、共
重合比率の互いに異なる複数の共重合体を積層すること
により、広い温度範囲での制振性能を発揮することがで
きる。この場合、多層構造中の少なくとも2層にそれぞ
れ含まれるクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化
合物−ジエン共重合体(A)に関して、平均された芳香
族ビニル化合物共重合比率がモル分率で2%以上、好ま
しくは5%以上異なることが好ましい。上記の数値未満
の場合には、各層の特性が類似し、複合的な特性発揮が
できない場合がある。なお、多層構造の場合の層数とし
ては、特に制限は無いが、好ましくは2層〜10層、よ
り好ましくは2層〜5層である。表面にシリコン樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹
脂等の透明耐摩耗性樹脂層を設け、耐摩耗性を向上する
ことも可能である。
材等のように、フィルム、シート、タイル、ボード等の
平面構造を有する場合、単層構造、多層構造何れも可能
である。他の形状についても必要に応じ多層構造とする
ことができる。多層構造の場合には、組成、組成分布、
分子量、分子量分布等の異なる本発明のクロス共重合
体、充填剤、難燃剤の種類、含有量の異なる本発明の組
成物、他の樹脂成分、材料等を各層に使用することがで
きる。本発明のクロス共重合体は、その共重合比率によ
り損失正接(tanδ)のピーク温度が異なるため、共
重合比率の互いに異なる複数の共重合体を積層すること
により、広い温度範囲での制振性能を発揮することがで
きる。この場合、多層構造中の少なくとも2層にそれぞ
れ含まれるクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化
合物−ジエン共重合体(A)に関して、平均された芳香
族ビニル化合物共重合比率がモル分率で2%以上、好ま
しくは5%以上異なることが好ましい。上記の数値未満
の場合には、各層の特性が類似し、複合的な特性発揮が
できない場合がある。なお、多層構造の場合の層数とし
ては、特に制限は無いが、好ましくは2層〜10層、よ
り好ましくは2層〜5層である。表面にシリコン樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹
脂等の透明耐摩耗性樹脂層を設け、耐摩耗性を向上する
ことも可能である。
【0080】本発明の建築用材料の組成物を得るために
2種以上の原料を混合する場合、その方法としては、特
に制限はなく、公知の手法を用いることができる。例え
ば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、スーパー
ミキサー、タンブラー等でドライブレンドを行うことも
可能であり、1軸または2軸の押出機、バンバリーミキ
サー、プラストミル、コニーダー、ロール等で溶融混合
を行ってもよい。必要に応じて、窒素等の不活性ガス雰
囲気下で行うこともできる。得られる組成物の形状に特
に制限はないが、ペレット状、シート状、ストランド
状、チップ状等を挙げることができる。また、溶融混練
後、直接成形品とすることもできる。溶液状態の重合体
に原材料を混合後、溶剤を除去する方法も使用可能であ
る。
2種以上の原料を混合する場合、その方法としては、特
に制限はなく、公知の手法を用いることができる。例え
ば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、スーパー
ミキサー、タンブラー等でドライブレンドを行うことも
可能であり、1軸または2軸の押出機、バンバリーミキ
サー、プラストミル、コニーダー、ロール等で溶融混合
を行ってもよい。必要に応じて、窒素等の不活性ガス雰
囲気下で行うこともできる。得られる組成物の形状に特
に制限はないが、ペレット状、シート状、ストランド
状、チップ状等を挙げることができる。また、溶融混練
後、直接成形品とすることもできる。溶液状態の重合体
に原材料を混合後、溶剤を除去する方法も使用可能であ
る。
【0081】本発明の建築材料の製造方法に特に制限は
無く、押出成形、射出成形、回転成形、ブロー成形、圧
縮成形、ロール成形等により得ることができる。成形品
の表面に必要に応じて外観性向上、耐摩耗性、耐候性、
耐傷つき性等向上等を目的として、印刷、塗装、加飾等
を行うことができる。本発明のクロス共重合体は、本発
明の建築用材料組成物中に、5〜100重量%、好まし
くは10〜98重量%、さらに好ましくは10〜95重
量%含まれる。
無く、押出成形、射出成形、回転成形、ブロー成形、圧
縮成形、ロール成形等により得ることができる。成形品
の表面に必要に応じて外観性向上、耐摩耗性、耐候性、
耐傷つき性等向上等を目的として、印刷、塗装、加飾等
を行うことができる。本発明のクロス共重合体は、本発
明の建築用材料組成物中に、5〜100重量%、好まし
くは10〜98重量%、さらに好ましくは10〜95重
量%含まれる。
【0082】本発明の建築用材料の使用形態に特に制限
はないが、床材、壁材、天井材については、コンクリー
ト、金属、木材等の構造材料を被覆し、最外層部分の被
覆材料として使用することも可能である。本発明の建築
用材料のうち、床材、壁材、天井材は、シート、フィル
ム、タイル、ボード等の形状で提供され、接着剤、粘着
材、釘、ねじ等の手法により構造材等基材に接合される
ものである。また本発明の建築材料のうち、シーリング
材は、密閉性を向上させるための例えばガスケット等と
して提供されるものである。本発明の建築材料のより具
体的用途としては、一般住宅、オフィスビル、商業施
設、公共施設等において、タイル等床材、内壁材、天井
内壁材、窓枠ガスケット等を挙げることができる。特に
床材、内壁材、天井材、構造用部材として使用した場合
には、制振、防音作用にも優れている。
はないが、床材、壁材、天井材については、コンクリー
ト、金属、木材等の構造材料を被覆し、最外層部分の被
覆材料として使用することも可能である。本発明の建築
用材料のうち、床材、壁材、天井材は、シート、フィル
ム、タイル、ボード等の形状で提供され、接着剤、粘着
材、釘、ねじ等の手法により構造材等基材に接合される
ものである。また本発明の建築材料のうち、シーリング
材は、密閉性を向上させるための例えばガスケット等と
して提供されるものである。本発明の建築材料のより具
体的用途としては、一般住宅、オフィスビル、商業施
設、公共施設等において、タイル等床材、内壁材、天井
内壁材、窓枠ガスケット等を挙げることができる。特に
床材、内壁材、天井材、構造用部材として使用した場合
には、制振、防音作用にも優れている。
【0083】本発明の建築用材料は、多層構造の建築材
料、例えば床材、壁材、天井材等の最外層の表層材料と
して用いることによって、耐スクラッチ性、耐摩耗性、
制振特性、耐薬品性等に優れた特性を発揮することがで
きる。本発明の建築用材料は必要に応じて、熱、超音
波、高周波等の手法による融着、溶剤等による接着等の
手法により、同一材料同志、あるいは他の熱可塑性樹脂
と接合することができる。
料、例えば床材、壁材、天井材等の最外層の表層材料と
して用いることによって、耐スクラッチ性、耐摩耗性、
制振特性、耐薬品性等に優れた特性を発揮することがで
きる。本発明の建築用材料は必要に応じて、熱、超音
波、高周波等の手法による融着、溶剤等による接着等の
手法により、同一材料同志、あるいは他の熱可塑性樹脂
と接合することができる。
【0084】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。下記
の各参考例で得られた共重合体の分析は以下の手段によ
って実施した。 13C−nmr測定は、装置は日本電子社製α−50
0を用い、溶媒は重1,1,2,2−テトラクロロエタ
ンを用い、テトラメチルシラン(TMS)を基準として
測定した。ここでいうTMSを基準とした測定は以下の
ような測定である。先ずTMSを基準として重1,1,
2,2−テトラクロロエタンの3重線13C−nmrピ
ークの中心ピークのシフト値を決めた。次いで共重合体
を重1,1,2,2−テトラクロロエタンに溶解して1
3C−nmrを測定し、各ピークシフト値を、重1,
1,2,2−テトラクロロエタンの3重線中心ピークを
基準として算出した。重1,1,2,2−テトラクロロ
エタンの3重線中心ピークのシフト値は73.89pp
mであった。測定はこれらの溶媒に対し、共重合体を3
重量/体積%溶解して行った。第一重合工程終了時およ
び第二重合工程終了時に抜き出した重合液のガスクロマ
トグラフィー測定により、重合液中のジビニルベンゼン
量を求め、第一重合工程および第二重合工程で消費され
たジビニルベンゼン量を求め、この値より第一重合工程
で得られた重合体のジビニルベンゼン含量および、最終
的に得られたクロス共重合体のジビニルベンゼン含有量
を求めた。 共重合体中のスチレン含量の決定は、1H−nmrで
行い、装置は日本電子社製α−500を用い、溶媒は重
1,1,2,2−テトラクロロエタンを用い、TMSを
基準として、フェニル基プロトン由来のピ−ク(6.5
〜7.5ppm)とアルキル基由来のプロトンピーク
(0.8〜3ppm)の強度比較で行った。 分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー)を用いて標準ポリスチレン換算の分子量を求め
た。溶媒にテトラヒドロフラン(THF)を用い、測定
機器として東ソー社製HLC−8020を用い測定し
た。 DSCの測定は、セイコー電子社製DSC200を用
い、窒素気流下昇温速度10℃/minで行った。室温
でTHFに不溶な共重合体は溶媒にオルトジクロロベン
ゼンを用い、測定機器として東ソー社製HLC−812
1を用い145℃で測定を行った。 ゲル分の測定はASTM D−2765−84に従い
以下のように測定した。精秤した約1.0gポリマー
(直径約1mm、長さ約3mmの成型物)を、100メ
ッシュのステンレス製網袋に包み、精秤した。これを沸
騰キシレン中で約5時間抽出したのちに網袋を回収し、
真空中90゜Cで10時間以上乾燥した。十分に冷却
後、網袋を精秤し、以下の式により、ポリマーゲル量を
算出した。 [ゲル分(%)]=[試験後の網袋中に残留したポリマ
ーの重量(g)]/[試験前の網袋中のポリマー重量
(g)]×100
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。下記
の各参考例で得られた共重合体の分析は以下の手段によ
って実施した。 13C−nmr測定は、装置は日本電子社製α−50
0を用い、溶媒は重1,1,2,2−テトラクロロエタ
ンを用い、テトラメチルシラン(TMS)を基準として
測定した。ここでいうTMSを基準とした測定は以下の
ような測定である。先ずTMSを基準として重1,1,
2,2−テトラクロロエタンの3重線13C−nmrピ
ークの中心ピークのシフト値を決めた。次いで共重合体
を重1,1,2,2−テトラクロロエタンに溶解して1
3C−nmrを測定し、各ピークシフト値を、重1,
1,2,2−テトラクロロエタンの3重線中心ピークを
基準として算出した。重1,1,2,2−テトラクロロ
エタンの3重線中心ピークのシフト値は73.89pp
mであった。測定はこれらの溶媒に対し、共重合体を3
重量/体積%溶解して行った。第一重合工程終了時およ
び第二重合工程終了時に抜き出した重合液のガスクロマ
トグラフィー測定により、重合液中のジビニルベンゼン
量を求め、第一重合工程および第二重合工程で消費され
たジビニルベンゼン量を求め、この値より第一重合工程
で得られた重合体のジビニルベンゼン含量および、最終
的に得られたクロス共重合体のジビニルベンゼン含有量
を求めた。 共重合体中のスチレン含量の決定は、1H−nmrで
行い、装置は日本電子社製α−500を用い、溶媒は重
1,1,2,2−テトラクロロエタンを用い、TMSを
基準として、フェニル基プロトン由来のピ−ク(6.5
〜7.5ppm)とアルキル基由来のプロトンピーク
(0.8〜3ppm)の強度比較で行った。 分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー)を用いて標準ポリスチレン換算の分子量を求め
た。溶媒にテトラヒドロフラン(THF)を用い、測定
機器として東ソー社製HLC−8020を用い測定し
た。 DSCの測定は、セイコー電子社製DSC200を用
い、窒素気流下昇温速度10℃/minで行った。室温
でTHFに不溶な共重合体は溶媒にオルトジクロロベン
ゼンを用い、測定機器として東ソー社製HLC−812
1を用い145℃で測定を行った。 ゲル分の測定はASTM D−2765−84に従い
以下のように測定した。精秤した約1.0gポリマー
(直径約1mm、長さ約3mmの成型物)を、100メ
ッシュのステンレス製網袋に包み、精秤した。これを沸
騰キシレン中で約5時間抽出したのちに網袋を回収し、
真空中90゜Cで10時間以上乾燥した。十分に冷却
後、網袋を精秤し、以下の式により、ポリマーゲル量を
算出した。 [ゲル分(%)]=[試験後の網袋中に残留したポリマ
ーの重量(g)]/[試験前の網袋中のポリマー重量
(g)]×100
【0085】実施例の樹脂組成物の物性評価は以下の方
法で行った。なお成形片はプレス成形により行い、必要
に応じ各試験に合わせ形状、厚みを変えて行った。 <硬度>JIS K7215に準じて23℃にてデュロ
メータータイプAの硬度を測定した。 <ビカット軟化点>JIS K7206に準じて荷重1
kgfでビカット軟化点を測定した。但し参考例の場合
は荷重200gfでビカット軟化点を測定した。
法で行った。なお成形片はプレス成形により行い、必要
に応じ各試験に合わせ形状、厚みを変えて行った。 <硬度>JIS K7215に準じて23℃にてデュロ
メータータイプAの硬度を測定した。 <ビカット軟化点>JIS K7206に準じて荷重1
kgfでビカット軟化点を測定した。但し参考例の場合
は荷重200gfでビカット軟化点を測定した。
【0086】また、物性の測定は下記の試験法で実施し
た。 <評価用成形品の作成>各実施例、比較例の樹脂組成物
を、180℃×3分間50kg/cm2加熱プレスし、
1.0mm(厚み)×150mm×150mmの建築用
タイル形状角板シートを得た。 <力学特性の評価>JIS K7113に従い、以下の
様に引張試験を行った。上記の加熱プレスにより得られ
た角板を、2号小型(1/2)試験片形状に打ち抜き、
東洋ボールドウィン製テンシロンRTM−1T型引張試
験機を用い、引張速度100mm/minにて測定し
た。 <弾性回復>引張試験法による歪み回復率を以下の方法
により測定した。上記の引張試験と同一形状のテストピ
ースを使用し、引張試験機にて100%歪みまで引張
り、10分間保持し、その後応力を素早く(跳ね返るこ
となく)解放し、10分後の歪み回復率を%で表示し
た。 <硬度>ショアA、ショアD硬度を測定した。
た。 <評価用成形品の作成>各実施例、比較例の樹脂組成物
を、180℃×3分間50kg/cm2加熱プレスし、
1.0mm(厚み)×150mm×150mmの建築用
タイル形状角板シートを得た。 <力学特性の評価>JIS K7113に従い、以下の
様に引張試験を行った。上記の加熱プレスにより得られ
た角板を、2号小型(1/2)試験片形状に打ち抜き、
東洋ボールドウィン製テンシロンRTM−1T型引張試
験機を用い、引張速度100mm/minにて測定し
た。 <弾性回復>引張試験法による歪み回復率を以下の方法
により測定した。上記の引張試験と同一形状のテストピ
ースを使用し、引張試験機にて100%歪みまで引張
り、10分間保持し、その後応力を素早く(跳ね返るこ
となく)解放し、10分後の歪み回復率を%で表示し
た。 <硬度>ショアA、ショアD硬度を測定した。
【0087】<全光線透過率、曇り度>ASTM D1
003、JIS−K−7361−1に準拠し、日本電色
社濁度計NDH−2000を用い、試験片厚さ1mmで
測定を行った。 <圧痕試験>上記の加熱プレスにより得られた角板に対
して、直径5mmの円柱状ジグを用いて14kgの荷重
を所定の時間かけた。荷重を取り除いた直後のへこみを
測定した。 <耐傷付き性試験(耐スクラッチ性試験)>東洋精機社
スクラッチ試験機に取付けた尖針ジグに荷重をかけて
(サファイア製、荷重500g、先端90°、0.05
R)、テストピースに傷を付け、傷の幅、深さを測定
し、下記の分類にて評価した。 ◎:幅30μ未満、深さ3μ未満。 ○:幅30〜50μm未満、深さ3〜5μm未満。 △:幅50μm以上100μm未満。深さ5μm以上1
0μm未満。 ×:幅100μm以上。深さ10μm以上。
003、JIS−K−7361−1に準拠し、日本電色
社濁度計NDH−2000を用い、試験片厚さ1mmで
測定を行った。 <圧痕試験>上記の加熱プレスにより得られた角板に対
して、直径5mmの円柱状ジグを用いて14kgの荷重
を所定の時間かけた。荷重を取り除いた直後のへこみを
測定した。 <耐傷付き性試験(耐スクラッチ性試験)>東洋精機社
スクラッチ試験機に取付けた尖針ジグに荷重をかけて
(サファイア製、荷重500g、先端90°、0.05
R)、テストピースに傷を付け、傷の幅、深さを測定
し、下記の分類にて評価した。 ◎:幅30μ未満、深さ3μ未満。 ○:幅30〜50μm未満、深さ3〜5μm未満。 △:幅50μm以上100μm未満。深さ5μm以上1
0μm未満。 ×:幅100μm以上。深さ10μm以上。
【0088】<テーバー摩耗試験>ASTM F−51
0に準拠し、摩耗輪による摩耗を測定した。荷重1k
g、回転数9000回転。 <動的粘弾性の測定;損失正接tanδの測定>動的粘
弾性スペクトルは、レオメトリック社粘弾性アナライザ
ーRSA−II型により、周波数1Hz、温度範囲−12
0℃〜+150℃、昇温速度2℃/minの条件で測定
した。損失正接tanδは損失弾性率/貯蔵弾性率の比
として求めた。0〜30℃の温度範囲で、tanδの最
大値、最小値を評価の指標とした。熱プレスにより作成
した厚み0.1mmのシートから測定用サンプル(3m
m×40mm)で測定。
0に準拠し、摩耗輪による摩耗を測定した。荷重1k
g、回転数9000回転。 <動的粘弾性の測定;損失正接tanδの測定>動的粘
弾性スペクトルは、レオメトリック社粘弾性アナライザ
ーRSA−II型により、周波数1Hz、温度範囲−12
0℃〜+150℃、昇温速度2℃/minの条件で測定
した。損失正接tanδは損失弾性率/貯蔵弾性率の比
として求めた。0〜30℃の温度範囲で、tanδの最
大値、最小値を評価の指標とした。熱プレスにより作成
した厚み0.1mmのシートから測定用サンプル(3m
m×40mm)で測定。
【0089】<耐薬品性>耐薬品性評価は、各実施例、
比較例のシートを短冊型(10mm×50mm)にカッ
トしテストピースを作成した。シ−トを1週間、室温で
薬品に浸漬後、目視観察、触感及び重量測定により評価
し、下記の判断基準で表7に示した。 ◎:変化無し 膨潤率 10%以下 ○:膨潤率 10〜40% △:ややゲル化、溶解または固化 ×:ゲル化、溶解または固化 膨潤率(%)は浸漬膨潤による重量増加の浸漬前重量に
対する比率を表す。 <耐熱性試験>作成した建築用材料シートを120℃恒
温槽に入れ、10分間加熱した後取り出した。シートの
耐熱性不足に起因する溶融、しわ等の発生レベルを総合
的に判断し、外観性を○(良好)、△(中間)、×(不
良)3段階で評価した。
比較例のシートを短冊型(10mm×50mm)にカッ
トしテストピースを作成した。シ−トを1週間、室温で
薬品に浸漬後、目視観察、触感及び重量測定により評価
し、下記の判断基準で表7に示した。 ◎:変化無し 膨潤率 10%以下 ○:膨潤率 10〜40% △:ややゲル化、溶解または固化 ×:ゲル化、溶解または固化 膨潤率(%)は浸漬膨潤による重量増加の浸漬前重量に
対する比率を表す。 <耐熱性試験>作成した建築用材料シートを120℃恒
温槽に入れ、10分間加熱した後取り出した。シートの
耐熱性不足に起因する溶融、しわ等の発生レベルを総合
的に判断し、外観性を○(良好)、△(中間)、×(不
良)3段階で評価した。
【0090】<原材料>成分のクロス共重合化オレフィ
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体(A)は、参
考例1〜5に記す方法で合成した。また、比較例におけ
るエチレン−スチレン共重合体は、参考例6,7に記す
方法で合成した。これらの、原材料は必要に応じ再現性
の確認された条件下で繰り返し試験を行い、キャラクタ
リゼーションの再現性も確認後、足し合わせて試験に供
試した。
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体(A)は、参
考例1〜5に記す方法で合成した。また、比較例におけ
るエチレン−スチレン共重合体は、参考例6,7に記す
方法で合成した。これらの、原材料は必要に応じ再現性
の確認された条件下で繰り返し試験を行い、キャラクタ
リゼーションの再現性も確認後、足し合わせて試験に供
試した。
【0091】参考例1 <クロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体(1−C)の合成>触媒としてrac−ジメ
チルメチレンビス(4,5−ベンゾ−1−インデニル)
ジルコニウムジクロライドを用い、以下のように実施し
た。容量10L、攪拌機及び加熱冷却用ジャケット付の
オートクレーブを用いて重合を行った。トルエン440
0mL、スチレン400mL及びジビニルベンゼン(ア
ルドリッチ社製純度80%である)0.5mLを仕込
み、内温70℃に加熱攪拌した。窒素を約100Lバブ
リングして系内及び重合液中をパージした。トリイソブ
チルアルミニウム8.4mmol、メチルアルモキサン
(東ソーアクゾ社製、PMAO−s)をAl基準で21
mmol加え、ただちにエチレンを導入し、圧力0.2
5MPa(1.5kg/cm2G)で安定した後に、オ
ートクレーブ上に設置した触媒タンクから、rac−ジ
メチルメチレンビス(4,5−ベンゾ−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロライドを8.4μmol、トリ
イソブチルアルミニウム1mmolを溶かしたトルエン
溶液約50mlをオートクレーブに加えた。内温を70
℃、圧力を0.25MPaに維持しながら46分間重合
を実施した(第一重合工程)。この段階でのエチレンの
消費量は標準状態で約100Lであった。重合液の一部
をサンプリングし、メタ析により第一重合工程のポリマ
ーサンプル(ポリマー1−A)を得た。急速にエチレン
を導入し、25分間かけて系内の圧力を1.1MPaに
した。エチレンの圧を上昇させたことにより、重合が促
進され、内温は70℃から一時80℃まで上昇した。圧
力を1.1MPaに維持したまま25分間重合を実施し
た(第二重合工程)。重合終了後、得られたポリマー液
を、激しく攪拌した大量のメタノール液中に少量ずつ投
入して、ポリマーを回収した。このポリマーを、室温で
1昼夜風乾した後に80℃、真空中、質量変化が認めら
れなくなるまで乾燥した。860gのポリマー(ポリマ
ー1−C)を得た。表1に参考例1の重合条件を、表2
に得られたクロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体の分析結果を示した。さらに表2の
重合条件、ポリマー1−A、ポリマー1−Cの分析結果
より算出した第二重合工程で製造された重合体(1−
B)の計算値を表中に示した。
ン共重合体(1−C)の合成>触媒としてrac−ジメ
チルメチレンビス(4,5−ベンゾ−1−インデニル)
ジルコニウムジクロライドを用い、以下のように実施し
た。容量10L、攪拌機及び加熱冷却用ジャケット付の
オートクレーブを用いて重合を行った。トルエン440
0mL、スチレン400mL及びジビニルベンゼン(ア
ルドリッチ社製純度80%である)0.5mLを仕込
み、内温70℃に加熱攪拌した。窒素を約100Lバブ
リングして系内及び重合液中をパージした。トリイソブ
チルアルミニウム8.4mmol、メチルアルモキサン
(東ソーアクゾ社製、PMAO−s)をAl基準で21
mmol加え、ただちにエチレンを導入し、圧力0.2
5MPa(1.5kg/cm2G)で安定した後に、オ
ートクレーブ上に設置した触媒タンクから、rac−ジ
メチルメチレンビス(4,5−ベンゾ−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロライドを8.4μmol、トリ
イソブチルアルミニウム1mmolを溶かしたトルエン
溶液約50mlをオートクレーブに加えた。内温を70
℃、圧力を0.25MPaに維持しながら46分間重合
を実施した(第一重合工程)。この段階でのエチレンの
消費量は標準状態で約100Lであった。重合液の一部
をサンプリングし、メタ析により第一重合工程のポリマ
ーサンプル(ポリマー1−A)を得た。急速にエチレン
を導入し、25分間かけて系内の圧力を1.1MPaに
した。エチレンの圧を上昇させたことにより、重合が促
進され、内温は70℃から一時80℃まで上昇した。圧
力を1.1MPaに維持したまま25分間重合を実施し
た(第二重合工程)。重合終了後、得られたポリマー液
を、激しく攪拌した大量のメタノール液中に少量ずつ投
入して、ポリマーを回収した。このポリマーを、室温で
1昼夜風乾した後に80℃、真空中、質量変化が認めら
れなくなるまで乾燥した。860gのポリマー(ポリマ
ー1−C)を得た。表1に参考例1の重合条件を、表2
に得られたクロス共重合化エチレン−スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体の分析結果を示した。さらに表2の
重合条件、ポリマー1−A、ポリマー1−Cの分析結果
より算出した第二重合工程で製造された重合体(1−
B)の計算値を表中に示した。
【0092】参考例2〜5 表1に示す条件で参考例1と同様に重合、後処理を実施
した。表2に得られたそれぞれのクロス共重合化エチレ
ン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体の分析結果を
示した。表1、2に示した重合条件および重合結果より
第二重合工程で生成した成分を算出した結果も2−B〜
5−Bとして表2に併せて示した。
した。表2に得られたそれぞれのクロス共重合化エチレ
ン−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体の分析結果を
示した。表1、2に示した重合条件および重合結果より
第二重合工程で生成した成分を算出した結果も2−B〜
5−Bとして表2に併せて示した。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】参考例6 容量150L、攪拌機および加熱冷却用ジャケット付の
重合缶を用いて重合を行った。系内を窒素置換後、脱水
したシクロヘキサン62L、脱水したスチレン10Lを
重合缶に仕込み、内温60℃に加熱攪拌した。トリイソ
ブチルアルミニウム84mmol、メチルアルモキサン
(東ソーアクゾ社製、PMAO−s)をAl基準で84
mmol加えた。ただちにエチレンを導入し、圧力1.
0MPaで安定した後に、重合缶上に設置した触媒タン
クから、触媒、racジメチルメチレンビス(4,5−
ベンゾ−1−インデニル)ジルコニウムジクロライドを
84μmol、トリイソブチルアルミニウム2mmol
を溶かしたトルエン溶液約100mlを重合缶に加え
た。内温を60℃、エチレン圧を1.0MPaに維持し
ながら120分間重合を実施した。エチレンを放圧後、
重合缶気相部を窒素で数回パージした。次に、重合液を
激しく攪拌した分散剤(プルロニックP−103;旭電
化社製)を含む150L、85℃の加熱水中に1時間か
けて投入した。その後97℃で30分間攪拌した後に、
クラムを含む熱水を冷却水中に投入し、クラムを回収し
た。クラムを50℃で風乾し、数mm程度の大きさのク
ラム形状が良好な共重合体(SE1)7kgを得た。そ
のスチレンとエチレンの組成比はそれぞれ18mol%と8
2mol%であった。表3に参考例6の重合条件を、表4に
得られたエチレン−スチレンランダム共重合体の分析結
果を示した。
重合缶を用いて重合を行った。系内を窒素置換後、脱水
したシクロヘキサン62L、脱水したスチレン10Lを
重合缶に仕込み、内温60℃に加熱攪拌した。トリイソ
ブチルアルミニウム84mmol、メチルアルモキサン
(東ソーアクゾ社製、PMAO−s)をAl基準で84
mmol加えた。ただちにエチレンを導入し、圧力1.
0MPaで安定した後に、重合缶上に設置した触媒タン
クから、触媒、racジメチルメチレンビス(4,5−
ベンゾ−1−インデニル)ジルコニウムジクロライドを
84μmol、トリイソブチルアルミニウム2mmol
を溶かしたトルエン溶液約100mlを重合缶に加え
た。内温を60℃、エチレン圧を1.0MPaに維持し
ながら120分間重合を実施した。エチレンを放圧後、
重合缶気相部を窒素で数回パージした。次に、重合液を
激しく攪拌した分散剤(プルロニックP−103;旭電
化社製)を含む150L、85℃の加熱水中に1時間か
けて投入した。その後97℃で30分間攪拌した後に、
クラムを含む熱水を冷却水中に投入し、クラムを回収し
た。クラムを50℃で風乾し、数mm程度の大きさのク
ラム形状が良好な共重合体(SE1)7kgを得た。そ
のスチレンとエチレンの組成比はそれぞれ18mol%と8
2mol%であった。表3に参考例6の重合条件を、表4に
得られたエチレン−スチレンランダム共重合体の分析結
果を示した。
【0096】<参考例7>表3に示す条件で参考例4と
同様に重合、後処理を行った。参考例7の重合条件を表
3に、得られたスチレン−エチレンランダム共重合体の
分析結果等を表4に示した。
同様に重合、後処理を行った。参考例7の重合条件を表
3に、得られたスチレン−エチレンランダム共重合体の
分析結果等を表4に示した。
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】実施例1〜5及び比較例1〜3 表1、2に示した各重合体1−C〜5−C、SE1、S
E2、ポリ塩化ビニル(PVC)を用い、前記の方法で
加熱プレス成形を行い、成形品を得た。評価結果を表5
に示す。
E2、ポリ塩化ビニル(PVC)を用い、前記の方法で
加熱プレス成形を行い、成形品を得た。評価結果を表5
に示す。
【0100】実施例6〜15及び比較例4〜6 表1、表2に示した各重合体1−C〜5−C、SE1、
SE2、ポリ塩化ビニル(PVC)を用い、表6、表7
に示した配合処方にしたがい、ブラベンダープラスチコ
ーダー(ブラベンダー社PLE331型)にて溶融混練
(外温200℃、但しPVCの場合外温130℃、回転
数60RPM、時間10分間)を行い、組成物を得た。
得られた組成物を前記の方法で加熱プレス成形にて成形
品を得た。評価結果を表6、表7に示す。
SE2、ポリ塩化ビニル(PVC)を用い、表6、表7
に示した配合処方にしたがい、ブラベンダープラスチコ
ーダー(ブラベンダー社PLE331型)にて溶融混練
(外温200℃、但しPVCの場合外温130℃、回転
数60RPM、時間10分間)を行い、組成物を得た。
得られた組成物を前記の方法で加熱プレス成形にて成形
品を得た。評価結果を表6、表7に示す。
【0101】実施例15の成形品は耐アーク性180
秒、耐トラッキング性600V以上、酸素係数28であ
った。これらの特性はUL規格の方法により評価した。
秒、耐トラッキング性600V以上、酸素係数28であ
った。これらの特性はUL規格の方法により評価した。
【0102】配合に用いた、各原料の詳細を以下に示
す。 ポリ塩化ビニル(PVC):可塑剤としてジオクチルフ
タレート35重量部を含む重合度1300のポリ塩化ビ
ニルを使用した。 炭酸カルシウム:NS−400(日東粉化工業社) 水酸化マグネシウム:キスマ−5A(協和化学工業社) ポリオレフィン:アフィニティーPL1880(ダウ
社) オイル:パラフィンオイル
す。 ポリ塩化ビニル(PVC):可塑剤としてジオクチルフ
タレート35重量部を含む重合度1300のポリ塩化ビ
ニルを使用した。 炭酸カルシウム:NS−400(日東粉化工業社) 水酸化マグネシウム:キスマ−5A(協和化学工業社) ポリオレフィン:アフィニティーPL1880(ダウ
社) オイル:パラフィンオイル
【0103】実施例16 表1、表2に示した重合体1−C、2−C、5−Cを用
い、前記の加熱プレス成形を行って得られたタイル状成
形品を、この順で積層し、再度加熱プレスにより張り合
わせ、厚み2.0mmの床、壁用材料(16−1)を得
た(各層の厚みは同等)。2−C、PPを用いこの順で
積層し、厚み2.0mmの同様の成形体(16−2)を
得た(各層の厚みは同等)。成形体16−1は、0℃〜
30℃の温度範囲で各成分の何れに比較しても平坦なt
anδカーブを示し、制振特性の温度依存性が少なかっ
た。成形体16−2は、成分2−Cの層を表層とした場
合、PPが有する機械的強度、耐熱性に加えて、耐傷付
き性、耐摩耗性に優れるという特徴を併せ持つ材料であ
ることが確認された。
い、前記の加熱プレス成形を行って得られたタイル状成
形品を、この順で積層し、再度加熱プレスにより張り合
わせ、厚み2.0mmの床、壁用材料(16−1)を得
た(各層の厚みは同等)。2−C、PPを用いこの順で
積層し、厚み2.0mmの同様の成形体(16−2)を
得た(各層の厚みは同等)。成形体16−1は、0℃〜
30℃の温度範囲で各成分の何れに比較しても平坦なt
anδカーブを示し、制振特性の温度依存性が少なかっ
た。成形体16−2は、成分2−Cの層を表層とした場
合、PPが有する機械的強度、耐熱性に加えて、耐傷付
き性、耐摩耗性に優れるという特徴を併せ持つ材料であ
ることが確認された。
【0104】実施例17 表1に示した重合体3−Cにアゾジカルボンアミドを発
泡剤として0.5重量%添加し、40mm単軸押出機に
Tダイを取り付け、シートを成形した。得られた成形品
は、均一な気泡を内部に形成し、軽量、柔軟性の材料と
なった。
泡剤として0.5重量%添加し、40mm単軸押出機に
Tダイを取り付け、シートを成形した。得られた成形品
は、均一な気泡を内部に形成し、軽量、柔軟性の材料と
なった。
【0105】表5、6に示すように、オレフィン−芳香
族ビニル化合物ランダム共重合体と比較し、クロス共重
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
を配合した組成物から成形された建築用材料は、耐傷付
き性、耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性、tanδ特性に優
れる。
族ビニル化合物ランダム共重合体と比較し、クロス共重
合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体
を配合した組成物から成形された建築用材料は、耐傷付
き性、耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性、tanδ特性に優
れる。
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】
【表7】
【0109】
【発明の効果】本発明の新規なクロス共重合化オレフィ
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体を含む樹脂組
成物から成形された建築用材料は、耐熱性、耐スクラッ
チ性、耐摩耗性、機械強度、耐薬品性、応力緩和特性の
温度依存性性に優れる。
ン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体を含む樹脂組
成物から成形された建築用材料は、耐熱性、耐スクラッ
チ性、耐摩耗性、機械強度、耐薬品性、応力緩和特性の
温度依存性性に優れる。
【図1】本発明のクロス化共重合体に主に含まれる構造
を示す概念図。
を示す概念図。
【図2】従来のグラフト化共重合体の構造を示す概念
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/00 CER C08J 5/00 CER 4J028 C08L 23/04 C08L 23/04 23/12 23/12 25/04 25/04 53/02 53/02 C09K 3/10 C09K 3/10 Z R Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15X AA16 AA18 AA20 AA21X AA22 AA22X AA34X AA75 AA77 AA83 AA85 AB18 AB21 AC02 AE04 AE07 AE17 AF20Y AH03 BB03 BC01 4F100 AK01A AK03A AK03B AK03C AK04A AK04B AK04C AK05A AK06A AK07A AK11A AK11B AK11C AK12A AK12B AK12C AK25A AK27A AK28A AK28B AK28C AK29A AK29B AK29C AK62A AK68A AL01A AL01B AL01C AL02A AL03A AL05A AN02A BA03 BA10A BA13 CA08A CA23A DH00A DJ01C GB07 JA04A JA04B JA04C JA11A JA11B JA11C JB01 JB16A JK01 JK09 4H017 AA04 AB01 AB07 AB10 AB17 AC02 AD06 AE03 4J002 AE045 AH004 BB032 BB052 BB062 BB122 BB245 BC032 BC033 BC062 BC063 BC072 BC073 BN131 BN152 BN153 BP012 BP013 CD125 CG035 CP035 DA016 DA026 DA036 DA057 DE077 DE087 DE127 DE136 DE146 DE147 DE186 DE236 DE237 DE286 DJ006 DJ016 DJ036 DJ037 DJ046 DJ056 DK007 DL006 EB047 EB077 EB097 EB137 EC037 ED077 EE027 EH098 EH148 EJ057 EL137 ER027 EU187 EV077 EW047 EW057 EW127 FA016 FA046 FA106 FD014 FD016 FD028 FD135 FD137 GL00 4J026 AA12 AA16 AA17 AA18 AA21 AA68 AA69 AA71 AA72 BA02 BA05 BB03 BB04 DA02 DA17 DB02 DB17 DB31 GA06 4J028 AA01A AB00A AB01A AC01A AC10A AC28A BA00A BA01B BB00B BB01B BB02B BC12B BC15B BC25B EA02 EB02 EB13 EB14 EB15 EB21 EC04
Claims (31)
- 【請求項1】 下記クロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)または(A)を5
重量%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形されたこと
を特徴とする建築用材料。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体に、芳香族ビニル化合物含
量が前記共重合体に比し5モル%以上異なるオレフィン
−芳香族ビニル化合物共重合体及び/又はオレフィン−
芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体がクロス共重合化
されていることを特徴とするクロス共重合化オレフィン
−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体。 - 【請求項2】 下記クロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)または(A)を5
重量%以上含む熱可塑性樹脂組成物から成形されたこと
を特徴とする建築用材料。 (A):芳香族ビニル化合物含量が1モル%以上96モ
ル%以下、ジエン含量が0.0001モル%以上3モル
%以下、残部がオレフィンであるオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体にオレフィン−芳香族ビニ
ル化合物共重合体及び/またはオレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体をクロス共重合化してなるこ
とを特徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体であって、その芳香族ビニル
化合物含量がクロス共重合化前のオレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体と比較し、5モル%以上異
なることを特徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香
族ビニル化合物−ジエン共重合体。 - 【請求項3】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)が、第一重合工程として
配位重合触媒を用いて芳香族ビニル化合物モノマー、オ
レフィンモノマーおよびジエンモノマーの共重合を行い
オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重合体を合
成し、次にこれと重合条件の異なる第二重合工程とし
て、前記オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共重
合体と少なくともオレフィンモノマー、芳香族ビニル化
合物モノマーの共存下、配位重合触媒を用いて重合す
る、少なくとも2段階の重合方法を用いることにより製
造されることを特徴とする請求項1または2記載の建築
用材料。 - 【請求項4】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)が、第一重合工程で製造
される重合体が10重量%〜90重量%、第二重合工程
で製造される重合体が90重量%〜10重量%であるこ
とを特徴とする請求項3項記載の建築用材料。ここで、
第一重合工程で製造される重合体と第二重合工程で製造
される重合体の合計は100重量%である。 - 【請求項5】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)のゲル分が10重量%未
満であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項記
載の建築用材料。 - 【請求項6】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)が遷移金属化合物と助触
媒から構成されるシングルサイト配位重合触媒により製
造されることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項記
載の建築用材料。 - 【請求項7】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)を製造する配位重合触媒
が、下記の化学式(1)で表される遷移金属化合物と助
触媒から構成される重合触媒であることを特徴とする請
求項6記載の建築用材料。 【化1】 式中、A、Bは非置換もしくは置換シクロペンタフェナ
ンスリル基、非置換もしくは置換ベンゾインデニル基、
非置換もしくは置換シクロペンタジエニル基、非置換も
しくは置換インデニル基、または非置換もしくは置換フ
ルオレニル基から選ばれる基である。YはA、Bと結合
を有し、他に水素もしくは炭素数1〜20の炭化水素を
含む基(この基は1〜3個の窒素、硼素、珪素、燐、セ
レン、酸素または硫黄原子を含んでもよい)を置換基と
して有するメチレン基、シリレン基、エチレン基、ゲル
ミレン基、ほう素残基である。置換基は互いに異なって
いても同一でもよい。また、Yはシクロヘキシリデン
基、シクロペンチリデン基等の環状構造を有していても
よい。Xは、それぞれ独立に水素、ハロゲン、炭素数1
〜15のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭
素数8〜12のアルキルアリール基、炭素数1〜4の炭
化水素置換基を有するシリル基、炭素数1〜10のアル
コキシ基、または水素、または炭素数1〜22の炭化水
素置換基を有するアミド基である。nは、0、1または
2の整数である。Mはジルコニウム、ハフニウム、また
はチタンである。 - 【請求項8】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)のオレフィンがエチレン
またはエチレンを含む2種以上のオレフィンであること
を特徴とする請求項1〜7いずれか一項記載の建築用材
料。 - 【請求項9】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル
化合物−ジエン共重合体(A)がエチレン連鎖構造に由
来する結晶構造を有することを特徴とする請求項8記載
の建築用材料。 - 【請求項10】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)の芳香族ビニル化合物
がスチレンであることを特徴とする請求項1〜9いずれ
か一項記載の建築用材料。 - 【請求項11】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体((B)成分)のジエンがジ
ビニルベンゼンであることを特徴とする請求項1〜10
いずれか一項記載の建築用材料。 - 【請求項12】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)が芳香族ビニル化合物
含量が5モル%以上50モル%以下、ジエン含量が0.
0001モル%以上3モル%以下、残部がエチレンまた
はエチレンを含む2種以上のオレフィンであることを特
徴とする請求項1〜11いずれか一項記載の建築用材
料。 - 【請求項13】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)のオレフィンがエチレ
ンまたはエチレンを含む2種以上のオレフィンであり、
かつクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)がエチレン連鎖構造に由来する結
晶構造を有し、かつクロス共重合化オレフィン−芳香族
ビニル化合物−ジエン共重合体(A)がDSCにより6
5℃以上140℃以下の融点を少なくとも一つ観測さ
れ、その融点に対応する結晶融解熱が10J/g以上、
150J/g以下であることを特徴とする請求項1〜1
2いずれか一項記載の建築用材料。 - 【請求項14】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)において芳香族ビニル
化合物含量が5モル%以上50モル%以下、ジエン含量
が0.0001モル%以上3モル%以下、残部がエチレ
ンまたはエチレンを含む2種以上のオレフィンであり、
エチレン連鎖構造に由来する結晶構造を有することを特
徴とするクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体の芳香族ビニル化合物含量と、クロ
ス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−ジエン共
重合体(A)のDSC測定により観測される結晶融解熱
が10J/g以上、150J/g以下である融点の少な
くとも一つが以下の関係を満たすことを特徴とする請求
項1〜13いずれか一項記載の建築用材料。 (5≦St≦20) −3・St+125≦Tm≦140 (20<St≦50) 65≦Tm≦140 Tm;DSC測定による結晶融解熱が10J/g以上1
50J/g以下である融点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) - 【請求項15】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)が、芳香族ビニル化合
物含量が5モル%以上20モル%以下、ジエン含量が
0.0001モル%以上3モル%以下、残部がエチレン
またはエチレンを含む2種以上のオレフィンであること
を特徴とする請求項1〜14いずれか一項記載の建築用
材料。 - 【請求項16】クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニ
ル化合物−ジエン共重合体(A)が、芳香族ビニル化合
物含量が5モル%以上20モル%以下、ジエン含量が
0.0001モル%以上3モル%以下、残部がエチレン
またはエチレンを含む2種以上のオレフィンであり、芳
香族ビニル化合物含量とビカット軟化点が以下の関係を
満たすことを特徴とする請求項15記載の建築用材料。 (5≦St≦20) −3・St+120≦Tvicat≦140 Tvicat;ビカット軟化点(℃) St;芳香族ビニル化合物含量(モル%) - 【請求項17】 クロス共重合化オレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体(A)を80重量%以上含
む熱可塑性樹脂組成物から成形されたことを特徴とする
請求項1〜16いずれか一項記載の建築用材料。 - 【請求項18】 クロス共重合化オレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体(A)を含む熱可塑性樹脂
組成物の組成が以下で示される請求項1〜17いずれか
一項記載の建築用材料。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
20〜95重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤5〜80重量部。 ここで1)と2)の合計は100重量部である。 - 【請求項19】 クロス共重合化オレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体(A)を含む熱可塑性樹脂
組成物の組成が以下で示される請求項1〜17いずれか
一項記載の建築用材料。 1)クロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合物−
ジエン共重合体(A)を5重量%以上含む熱可塑性樹脂
20〜95重量部。 2)充填剤及び/または難燃剤5〜80重量部。 3)軟化剤0.1〜30重量部。 ここで1)〜3)の合計で100重量部である。 - 【請求項20】 難燃剤が実質的にハロゲンを含まない
ことを特徴とする請求項18または19記載の建築用材
料。 - 【請求項21】 (A)を含む熱可塑性樹脂組成物が、
オレフィン系重合体および/またはスチレン系重合体を
含むことを特徴とする請求項1〜20いずれか一項記載
の建築用材料。 - 【請求項22】 オレフィン系重合体が高密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数3〜8の
α−オレフィンとからなるエチレン−α−オレフィン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ホモポリプロ
ピレンから選ばれるいずれか1種以上のオレフィン系重
合体であることを特徴とする請求項21記載の建築用材
料。 - 【請求項23】 スチレン共重合体が、ポリスチレン、
ゴム強化ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共
重合体、アクリロニトリル−ブダジエン−スチレン共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体及びその水素添加体、スチレン−
イソプレンブロック共重合体及びその水素添加体より選
ばれた少なくとも一種以上であることを特徴とする請求
項21記載の建築用材料。 - 【請求項24】 周波数1Hzで測定した動的粘弾性ス
ペクトルにおいて、0℃〜30℃における損失正接ta
nδが下記特性を有することを特徴とする請求項1〜2
3いずれか一項記載の建築用材料。tanδの最大値、
最小値が各々0.5以上かつ0.05以上であり、更
に、最大値と最小値の差が2.0以下。 - 【請求項25】 多層構造を有することを特徴とする請
求項1〜24いずれか一項記載の建築用材料。 - 【請求項26】 クロス共重合化オレフィン−芳香族ビ
ニル化合物−ジエン共重合体(A)または(A)を5重
量%以上含む熱可塑性樹脂組成物が多層構造の最外層で
あることを特徴とする請求項25記載の建築用材料。 - 【請求項27】多層構造中の少なくとも2層にそれぞれ
含まれるクロス共重合化オレフィン−芳香族ビニル化合
物−ジエン共重合体(A)に関して、平均された芳香族
ビニル化合物共重合比率がモル分率で2%以上異なるこ
とを特徴とする請求項25または26記載の建築材料。 - 【請求項28】 印刷、塗装または加飾加工を加えられ
たことを特徴とする請求項1〜27いずれか一項記載の
建築用材料。 - 【請求項29】 少なくとも一部が発泡体であることを
特徴とする請求項1〜28いずれか一項記載の建築材
料。 - 【請求項30】 床材、壁材、天井材またはシーリング
材であることを特徴とする請求項1〜29いずれか一項
記載の建築用材料。 - 【請求項31】 押出成形、射出成形、回転成形、ブロ
ー成形、圧縮成形、中空成形および熱成形の少なくとも
一法により得られたことを特徴とする請求項1〜30い
ずれか一項記載の建築用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001073561A JP2002265742A (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | 建築用材料 |
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