JP6978966B2 - ブレ補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、撮像素子を備えた可動部を固定部に対して移動することでブレを補正するブレ補正装置に関する。
従来、ブレ補正装置のボイスコイルモータ(VCM)をパルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式により駆動(PWM駆動)することで、消費電力を低減する技術が知られている。PWM駆動では、VCMのコイルに高周波で脈打つ電流が流れる。これにより、コイルから高周波で脈打つ交流磁束(高周波ノイズ)が発生する。この高周波ノイズが撮像素子に入ると、横筋ノイズになる場合がある。
コイルから出る高周波ノイズが撮像素子に入る不具合を防止するため、撮像素子を保持した非磁性金属板に対してコイルを斜めに配置した技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の装置では、非磁性金属板に対してコイルを斜めに配置することで、非磁性金属板を通るコイルからの磁束を少なくしている。これにより、非磁性金属板で発生する渦電流を小さくし、非磁性金属板を伝わる渦電流による磁界が撮像素子に及ぼす影響を小さくしている。
特開2016−5061号公報
しかし、上述した従来の装置では、コイルから撮像素子に直接入る高周波ノイズについては考慮していない。このため、コイルを撮像素子からある程度離間させて配置する必要があり、その分、装置構成が大型化する。
言い換えると、上述した従来の技術は、ブレ補正装置の高周波ノイズ対策には適用できない。ブレ補正装置は、撮像素子を可動部に設けて、コイルおよび磁石の一方を固定部に配置し、コイルおよび磁石の他方を可動部に配置する。ブレ補正装置を小型化するためには、コイルを撮像素子の近くに配置する必要があり、コイルから発生する高周波ノイズが撮像素子に直接入り易くなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、コイルから発生する高周波ノイズの影響を低減することができるブレ補正装置を提供することを目的とする。
本発明のブレ補正装置の一態様によると、磁石および磁石に対向して配置されるコイルの一方が配置された固定部と、磁石およびコイルの他方と撮像素子とが配置され、固定部に対して撮像素子の光軸と垂直な方向に移動する可動部と、コイルに電流が流された際にコイルから発生する高周波ノイズが撮像素子へ影響を及ぼすのを防止または低減する高周波遮断部と、を具備し、上記高周波遮断部は板状またはシート状の非磁性導電部材であり、上記磁石と上記コイルの間に配置され、かつ、上記コイルの空芯部の一方の開口部を塞ぐように上記コイルに固定されている
本発明によれば、コイルから発生する高周波ノイズの影響を低減することができるブレ補正装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係るブレ補正装置を備えたカメラの概略図である。 図2は、図1のカメラ本体に組み込まれたブレ補正装置の概略斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図4は、図3のブレ補正装置に用いた非磁性の導電板を示す斜視図である。 図5は、図4の導電板の面方向の形状を変更した一例を示す図である。 図6は、図4の導電板の厚み方向の形状を変更した一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図8は、第3の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図9は、第4の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図10は、第5の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図11は、図10のブレ補正装置の変形例を示す概略図である。 図12は、第6の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図13は、第7の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図14は、第8の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図15は、第9の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図16は、第10の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。 図17は、第11の実施形態に係るブレ補正装置の概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてある場合もあり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
また、以下の説明において、カメラ本体100から被写体(図示せず)に向かう方向を前方と称し、その反対を後方と称する。さらに、レンズユニット200が構成する光学系の光軸Oと一致する軸をZ軸とし、Z軸に直交する平面上において互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とする。各図において、適宜、X軸、Y軸、Z軸を図示する。
図1に示すように、カメラ本体100は、その外殻をなす筐体101を有する。カメラ本体100は、筐体101内に本発明の実施形態に係るブレ補正装置10を備えている。
レンズユニット200は、カメラ本体100に対して着脱可能に取り付けられている。レンズユニット200は、ブレ補正装置20を有する。レンズユニット200のブレ補正装置20は、光軸Oに配置された複数枚のレンズのうち、特定のレンズを光軸Oと直交する方向に移動させてブレを補正する。
図2に示すように、カメラ本体100のブレ補正装置10は、レンズユニット200を介して被写体の像が結像される撮像素子1を備えた可動部2、および可動部2の後方に離間して平行に配置した固定部4を有する。固定部4は、カメラ本体100に固定されている。可動部2は、固定部4に対してフロート状態で支持されている。可動部2は、固定部4に対して撮像素子1の光軸Oと垂直な方向に移動する。
可動部2は、撮像素子1の他に、3つのコイル11、12、13、および3つのホール素子17、18、19を備えている。固定部4は、各コイル11、12、13に対向して、3つの駆動用磁石14、15、16を備えている。或いは、固定部4がコイル11、12、13を備え、可動部2がコイル11、12、13にそれぞれ光軸O方向に対向する駆動用磁石14、15、16を備えてもよい。図2では、Y駆動用磁石16およびY方向位置検出用のホール素子19を図示していない。
コイル11、12、13に電流を流すと、コイル11、12、13から磁束が発生し、磁石14、15、16との間の電磁誘導作用により、可動部2が固定部4に対してXY平面に沿って移動する。可動部2の移動方向は、各コイル11、12、13に流す電流の向きによって決まる。つまり、ブレ補正装置10は、可動部2を、固定部4に対して、撮像素子1に入射する光の光軸O(Z軸)と直交する面(XY平面)に沿って移動させることで、カメラ本体100の手ブレを補正する。
撮像素子1は、可動部2の前方に配置され、可動部2に固定されている。可動部2の後方には、2つのX駆動用コイル11、12、および1つのY駆動用コイル13が配置されている、これら3つのコイル11、12、13は、可動部2に固定されている。各コイル11、12、13は、空芯部が光軸Oと平行な姿勢で可動部2に取り付けられている。2つのX駆動用コイル11、12は、図示上下方向(Y方向)に離間して設けられている。Y駆動用コイル13は、Y方向に沿って2つのX駆動用コイル11、12の間に配置されている。
固定部4は、光軸Oに沿って可動部2の後方に配置されている。可動部2と固定部4の間には、複数の図示しない球状の転動体が配置されている。可動部2は、複数の図示しない引張バネにより固定部4に向けて付勢されている。つまり、複数の転動体を間に挟んで、可動部2が、固定部4に対して非接触状態で光軸Oと直交する方向に移動可能に支持されている。
固定部4には、可動部2の2つのX駆動用コイル11、12にそれぞれ対向した2つのX駆動用磁石14、15が固設されている。また、固定部4には、可動部2の1つのY駆動用コイル13に対向した1つのY駆動用磁石16(図示せず)が固設されている。
可動部2には、X駆動用磁石14、15にそれぞれ対応して設けたX方向位置検出用のホール素子17、18が固設されている。また、可動部2には、Y駆動用磁石16に対向したY方向位置検出用のホール素子19(図示せず)が固設されている。これら3つのホール素子17、18、19は、磁束の変化を検出することで固定部4に対する可動部2の相対位置を検出する。
以下、上述したブレ補正装置10の複数の実施形態について説明する。なお、各実施形態において、上述したブレ補正装置10と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、各実施形態において、説明を分かり易くするため、ブレ補正装置10の各構成要素のレイアウトを適宜変更して示してある。また、各実施形態において、駆動用の磁石14、15の他に、ホール素子17、18に対向した位置検出用の磁石7、8を設けた。なお、各実施形態において、Y駆動用の構成についての図示および説明を省略し、X駆動用の構成についてのみ説明するが、Y駆動用の構成にも高周波ノイズを反射または吸収させるための同様の構成を設けてある。
(第1の実施形態)
図3には、可動部2および固定部4を省略した、第1の実施形態に係るブレ補正装置110の概略図を示す。以下、各実施形態の説明において、可動部2および固定部4の図示およびその説明を省略する。ブレ補正装置110は、X駆動用コイル11、12(以下、単に、コイル11、12と称する)に高周波電流を流す給電部5を有する。給電部5は、一定周期の電圧パルスのオン時間幅を周期的に変化させることでブレ補正に最適な正弦波の交流電流を作る。すなわち、給電部5は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式による電流をコイル11、12に流す。つまり、本実施形態のブレ補正装置110は、比較的消費電力の少ないPWM駆動を採用している。
PWM駆動では、VCMのコイル11、12に高周波で脈打つ電流が流れる。これにより、コイル11、12から高周波で脈打つ交流磁束が発生する。交流磁束は、高周波ノイズの原因となる。この高周波ノイズが撮像素子1に入ると、例えば、横筋ノイズになる可能性がある。また、高周波ノイズは、ホール素子17、18による位置検出精度にも悪影響を与える可能性がある。このため、本実施形態のブレ補正装置110は、コイル11、12から発生する高周波ノイズを少なくとも部分的に反射または吸収させるための構成を備えている。
ブレ補正装置110は、コイル11、12の空芯部に沿った両端に非磁性の導電板6、6(板状体)を有する。言い換えると、導電板6、6は、光軸方向において、コイル11、12の一方の開口部側、およびコイル11、12の他方の開口部側に接触して配置されている。導電板6は、コイル11、12から発生する高周波ノイズを少なくとも部分的に反射または吸収させるための高周波遮断部として機能する。
より具体的には、一方の導電板6は、撮像素子1を実装したプリント基板3とコイル11、12の間に配置されている。また、他方の導電板6は、各コイル11、12がX駆動用磁石14、15(以下、単に、磁石14、15と称する)にそれぞれ対向した側に配置されている。導電板6、6は、コイル11、12の空芯部の両端の開口部を塞ぐように、例えば両面テープや接着剤を用いてコイル11、12に接着されて固定されている。
本実施形態では、各コイル11、12の空芯部の両端に導電板6を配置したが、導電板6は、空芯部の少なくとも一方の端部に対向させて配置すればよい。例えば、コイル11、12の磁石14、15側の端部にのみ導電板6を配置した場合であっても、空芯部に沿った比較的磁束密度の高い磁束が導電板6を通過する。この際、導電板6の表面に渦電流が発生し、導電板6を通過する磁束が弱められる。
つまり、コイル11、12の磁石14、15側にだけ導電板6を設けた場合であっても、コイル11、12の反対側(プリント基板3側)に発生する磁束を弱めることができ、コイル11、12から発生する高周波ノイズを全体的に低減することができる。なお、コイル11、12の一側にのみ導電板6を設ける場合と比較して、コイル11、12の両側に導電板6を設けた方が高周波ノイズの打ち消し効果が高くなることは言うまでもない。
導電板6は、例えば、銅、アルミニウム、またはこれらを含む合金などの非磁性導電部材からなり、例えば2μm〜0.3mmの厚みを有する。PWM駆動によりコイル11、12から発生する高周波磁束が導電板6を通過すると、通過する磁束を打ち消す方向の渦電流が導電板6の表面に発生する。言い換えると、導電板6は、渦電流を発生させることで、高周波ノイズを少なくとも部分的に吸収する。導電板6は、0.1mm以上の厚みを有することで、コイル11、12からで発生する100kHz以上の高周波磁束をほとんど吸収することが分かっている。
或いは、導電板6は、高周波磁束を少なくとも部分的に反射する。導電板6により反射した磁束は、磁束の向きが反転して磁石14(15)からの磁束を少なくとも部分的に相殺し、その結果、高周波磁束が弱められる。
導電板6を用いて高周波ノイズを効果的に反射または吸収させるためには、高周波磁束が通過する位置に磁束と交差する向きで導電板6を配置することが望ましい。本実施形態では、コイル11、12から発生する磁束が最も密になる空芯部の両端に、磁束と直交する姿勢で導電板6を配置した。よって、本実施形態によると、コイル11、12から発生する高周波ノイズを最も効果的に反射または吸収させることができる。
一方、銅やアルミニウムなどの非磁性の導電板6は、VCMの駆動周波数のように比較的低い周波数(例えば20Hz以下)の磁束を通す。このため、導電板6をコイル11、12の近くに設けても、VCM駆動に影響することはない。
なお、導電板6の形状は、図4に示す平らな矩形の板状体またはシートであってもよく、図5に示すように板状体またはシートの表面形状が矩形ではなく湾曲した形状の板状体6’や、図6に示すように厚み方向に湾曲した形状の板状体6”であってもよい。つまり、導電板6の形状は平らな矩形板状のものに限定されるものではなく、磁束が通過する方向の厚みが概ね0.1mm程度ある板状体またはシートであればよい。
以上のように、第1の実施形態によると、コイル11、12の空芯部に対向して非磁性の導電部材からなる導電板6を配置したため、コイルから発生する高周波ノイズを効果的に打ち消すことができる。これにより、撮像素子1に対する上述した横筋ノイズなどの悪影響をほとんど無くすことができる。また、本実施形態によると、ホール素子17、18に入る高周波ノイズも低減することができる。
(第2〜第10の実施形態)
以下、第2乃至第10の実施形態について、図7乃至図16を参照して説明する。
なお、以下に説明する各実施形態において、各コイル11、12には上述した第1の実施形態で説明した給電部5(図示省略)が接続されているものとする。つまり、以下の全ての実施形態においても、比較的消費電力の少ないPWM駆動を採用した。
図7に示すように、第2の実施形態に係るブレ補正装置120は、コイル11(12)の外周に沿って配置した筒状の非磁性の導電部材121(高周波遮断部、導電板)を有する。この導電部材121は、コイル11(12)と撮像素子1の間に配置された部分を含む。このようにコイル11(12)の巻回方向に沿ってコイルの外側を囲むように導電部材121を配置すると、コイル11(12)から出て撮像素子1に向かう高周波磁束を少なくとも部分的に打ち消すことができる。
図8に示すように、第3の実施形態に係るブレ補正装置130は、断面形状がL字状の非磁性の導電板131(高周波遮断部)を有する。すなわち、導電板131は、コイル11(12)と磁石14(15)との間に配置された板状体131aと、コイル11(12)と撮像素子1との間に配置された板状体131bと、を一体につなげた形状を有する。板状体131a、131bは、必ずしもつながっている必要は無く、分離されていてもよい。
板状体131aは、コイル11(12)の空芯部が磁石14(15)に対向する側の端部に接着固定されている。板状体131bは、板状体131aの撮像素子1に近い端部に連続して板状体131aと直交する方向に延設され、コイル11(12)の撮像素子1側の側面に接着固定されている。
空芯部の一端に配置した板状体131aは、コイル11(12)から発生する最も密度の高い磁束が通過するため、コイル11(12)から発生する高周波ノイズの打ち消し効果が高い。また、コイル11(12)と撮像素子1の間に配置した板状体131bは、高周波ノイズの影響を受け易い撮像素子1側に配置されているため、板状体131aとの組み合わせにより、撮像素子1に入る高周波ノイズをより効果的に減少させることができる。
図9に示すように、第4の実施形態に係るブレ補正装置140は、断面形状がL字状の非磁性の導電板141(高周波遮断部)を有する。すなわち、導電板141は、プリント基板3とコイル11(12)との間に配置された板状体141aと、コイル11(12)と撮像素子1との間に配置された板状体141bと、を一体につなげた形状を有する。板状体141a、141bは、必ずしもつながっている必要は無く、分離されていてもよい。
板状体141aは、プリント基板3の実装面、すなわち表面3aに配置されている。そして、板状体141aを間に挟んでコイル11(12)がプリント基板3の表面3a側に接着固定されている。板状体141bは、板状体141aの撮像素子1に近い端部に連続して板状体141aと直交する方向に延設され、コイル11(12)の撮像素子1側の側面に接着固定されている。
空芯部の一端に配置した板状体141aは、コイル11(12)から発生する最も密度の高い磁束が通過するため、コイル11(12)から発生する高周波ノイズの打ち消し効果が高い。また、コイル11(12)と撮像素子1の間に配置した板状体141bは、高周波ノイズの影響を受け易いホール素子17(18)側に配置されているため、板状体141aとの組み合わせにより、ホール素子17(18)に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができる。これにより、高周波ノイズの影響による位置検出精度の低下を抑制することができる。
図10に示すように、第5の実施形態に係るブレ補正装置150は、撮像素子1を実装したプリント基板3の表面3aと反対の裏面3b側にコイル11、12、およびホール素子17、18を備えている。ホール素子17(18)は、コイル11(12)の空芯部に配置されている。ブレ補正装置150は、コイル11(12)とホール素子17(18)の間にシート状の非磁性の導電部材151(高周波遮断部、導電板、導電膜)を有する。この際、ホール素子17(18)の各端子が導電部材151と導通しないように端子部は絶縁しておく必要がある。
導電部材151は、光軸O方向に沿ったコイル11(12)の端面を覆う大きさを有する。導電部材151は、プリント基板3の裏面3bに設けたホール素子17(18)を覆い、この導電部材151を間に挟んでプリント基板3の裏面3b側にコイル11(12)が配置されている。導電部材151は、非磁性の金属板を部分的に湾曲させたものであってもよく、非磁性の金属材料を膜状に塗布したものであってもよい。導電部材151は、2μm〜100μmの厚みを有する。
導電部材151は、コイル11(12)の磁束が高密度で通過する空芯部の一端に設けられているため、コイル11(12)から発生する高周波ノイズを効果的に打ち消すことができる。また、導電部材151は、コイル11(12)とホール素子17(18)との間に配置されているため、コイル11(12)からホール素子17(18)に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができる。さらに、導電部材151は、撮像素子1に入る高周波ノイズを低減する機能を有する。
図11は、上述した第5の実施形態のブレ補正装置150の変形例を示す。この変形例に係るブレ補正装置150’は、上述した導電部材151より面積が小さい導電部材152(高周波遮断部)を用いた以外、上述した第5の実施形態のブレ補正装置150と同じ構造を有する。導電部材152は、コイル11(12)の空芯部のプリント基板3側の一端を塞ぐ大きさを有し、コイル11(12)の外周縁の内側に配置されている。
導電部材152は、コイル11(12)の空芯部の一端を塞ぐ大きさを有するため、磁束密度の高い磁束を通過させる。言い換えると、本変形例のように、少なくとも空芯部の一端を塞ぐ位置に導電部材152を配置することで、コイル11(12)から発生する高周波ノイズを最も効果的に打ち消すことができる。また、上述した第5の実施形態と比較すると、導電部材の大きさを小さくすることができ、その分、材料コストを低減することができ、装置を軽量化することができ、可動部2の駆動応答性能を向上させることができる。
図12に示すように、第6の実施形態に係るブレ補正装置160は、撮像素子1を実装したプリント基板3の表面3aにホール素子17(18)を備えている。ホール素子17(18)の前方に離間対向して、位置検出用の磁石7(8)が設けられている。プリント基板3の表面3aには、ヨーク162が設けられている。ホール素子17(18)は、ヨーク162を間に挟んでプリント基板3の表面3a側に設けられている。ヨーク162は、駆動用の磁石14(15)と協働して磁気バネとして機能する。磁気バネは、可動部2を固定部4に向けて付勢する引張バネの代りに設けられる。
また、ブレ補正装置160は、プリント基板3の裏面3b側にコイル11(12)を備えている。プリント基板3の裏面3bには、非磁性の導電板161(高周波遮断部)が設けられている。導電板161は、プリント基板3の裏面3bとコイル11(12)の間に配置されている。導電板161は、少なくともコイル11(12)の空芯部に沿った端面を覆う大きさを有する。
本実施形態の導電板161は、コイル11(12)とホール素子17(18)の間に配置されているとともに、コイル11(12)と撮像素子1の間に配置されている。このため、コイル11(12)からホール素子17(18)に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができるとともに、コイル11(12)から撮像素子1に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができる。
図13に示すように、第7の実施形態に係るブレ補正装置170は、撮像素子1を実装したプリント基板3の表面3aにホール素子17(18)を備えている。ホール素子17(18)の前方に離間対向して、位置検出用の磁石7(8)が設けられている。プリント基板3の表面3aには、非磁性の導電板171(高周波遮断部)が設けられている。ホール素子17(18)は、導電板171を間に挟んでプリント基板3の表面3a側に設けられている。
また、ブレ補正装置170は、プリント基板3の裏面3b側にコイル11(12)を備えている。プリント基板3の裏面3bには、非磁性の導電板172(高周波遮断部)が設けられている。導電板172は、プリント基板3の裏面3bとコイル11(12)の間に配置されている。導電板172は、少なくともコイル11(12)の空芯部に沿った端面を覆う大きさを有する。
本実施形態の導電板171、172は、コイル11(12)とホール素子17(18)の間に配置されているとともに、コイル11(12)と撮像素子1の間に配置されている。このため、コイル11(12)からホール素子17(18)に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができるとともに、コイル11(12)から撮像素子1に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができる。
図14に示すように、第8の実施形態に係るブレ補正装置180は、撮像素子1を実装したプリント基板3の表面3aにコイル11(12)を備えている。コイル11(12)の前方に離間対向して、駆動用の磁石14(15)が設けられている。プリント基板3の表面3aには、非磁性の導電板181(高周波遮断部)が設けられている。コイル11(12)は、導電板181を間に挟んでプリント基板3の表面3a側に設けられている。
また、ブレ補正装置180は、プリント基板3の裏面3b側にホール素子17(18)を備えている。また、ホール素子17(18)の後方に離間対向して、位置検出用の磁石7(8)が設けられている。さらに、導電板181には、伝熱部材182を介して放熱部材183が接続されている。
コイル11(12)は、PWM駆動により発熱し、100℃程度の高温に加熱される。また、コイル11(12)は、カメラ本体100の固定系に対してフロート状態で支持されている可動部2に設けられているため、他の部材へ熱が逃げ難い。このため、本実施形態では、コイル11(12)に接触した導電板181に伝熱部材182を介して放熱部材183を接続し、コイル11(12)を冷却するようにした。
つまり、第8の実施形態では、コイル11(12)の空芯部の一端に導電板181を設けることにより、コイル11(12)から発生する高周波ノイズを低減することができ、且つ、導電板181を放熱部材183に熱的に接続することにより、コイル11(12)を冷却することができる。
図15に示すように、第9の実施形態に係るブレ補正装置190は、プリント基板3の裏面3b側にホール素子17(18)を備えている。また、ホール素子17(18)の後方に図示しない保持板を介してコイル11(12)が固設されている。さらに、コイル11(12)の後方に離間対向して、駆動用の磁石14(15)が設けられている。磁石14(15)は、位置検出用の磁石としても機能する。
なお、コイル11(12)の全表面には、非磁性の導電部材からなる導電膜191(高周波遮断部)が設けられている。導電膜191は、コイル11(12)の外側面のみならず空芯部に対向する内側面にも設けられている。導電膜191は、非磁性の導電剤にコイル11(12)をディッピングやメッキすることでコイル11(12)の表面全体に塗布されている。
本実施形態のように、コイル11(12)の表面全体に導電膜191を設けることにより、コイル11(12)から発生する高周波ノイズを効果的に打ち消すことができる。このため、コイル11(12)の周辺に配置する装置構成のレイアウトに関係なく、高周波ノイズの影響を低減することができ、ブレ補正装置190の設計の自由度を高めることができる。
図16に示すように、第10の実施形態に係るブレ補正装置300は、撮像素子1を実装したプリント基板3の裏面3b側に、駆動用の磁石14、15を備えている。つまり、本実施形態のブレ補正装置300は、可動部2に磁石14、15を設けて、固定部4にコイル11、12を設けた。固定部4には、磁石の後方に対向したホール素子17、18、およびコイル11、12が固設されている。
上述した第1乃至第9の実施形態で説明したように、コイル11、12から出る磁束の通り道に非磁性の導電部材を設けることで、高周波ノイズが撮像素子1やホール素子17、18に入る不具合を防止または抑制することができる。つまり、非磁性の導電部材を設ける位置として、あらゆる場所を想定することができる。本実施形態では、固定部4に固設したコイル11、12の前方に非磁性の導電板301(高周波遮断部)を接着固定し、この導電板301のさらに前方にホール素子17(18)を固定した。
この他に、導電板301を設ける場所として、プリント基板3の表面3a(プリント基板3の表面3aと撮像素子1の間)、プリント基板3の裏面3b(プリント基板3の裏面3bと磁石14(15)の間)、磁石14(15)の後方の表面、コイル11(12)の後方の端面などが考えられる。いずれにしても、コイル11、12から出る磁束が通過する位置に非磁性の導電部材を設けることで、コイル11、12から発生する高周波ノイズを少なくとも部分的に打ち消すことができる。
図17に示すように、第11の実施形態に係るブレ補正装置310は、撮像素子1と光軸O方向に重なる位置に、ホール素子17(18)を備えている。ホール素子17(18)は、コイル11(12)の空芯部に配置されている。つまり、撮像素子1を光軸方向に投影した領域内にコイル11(12)の空芯部が配置されている。これ以外の構造は、上述した第5の実施形態のブレ補正装置150と同じである。非磁性の導電部材151(高周波遮断部、導電板、導電膜)は、ホール素子17(18)を覆うようにホール素子17(18)とコイル11(12)の間に配置されている。この際、ホール素子17(18)の各端子が導電部材151と導通しないように端子部は絶縁しておく必要がある。
導電部材151は、コイル11(12)の磁束が高密度で通過する空芯部の一端に設けられているため、コイル11(12)から発生する高周波ノイズを効果的に打ち消すことができる。また、導電部材151は、コイル11(12)とホール素子17(18)との間に配置されているため、コイル11(12)からホール素子17(18)に入る高周波ノイズを効果的に減少させることができる。さらに、導電部材151は、撮像素子1に入る高周波ノイズを低減する機能を有する。
見方を変えると、本実施形態によると、コイル11(12)の空芯部に対して光軸O方向に重なる位置に撮像素子1が配置されている。仮に、導電部材151を設けずに、コイル11(12)の空芯部に重なる位置に撮像素子1を配置すると、高周波ノイズが撮像素子1に悪影響を及ぼす。しかし、本実施形態のように、コイル11(12)の空芯部に重なる位置に導電部材151を配置することで、撮像素子1に入る高周波ノイズを抑えることができる。このため、本実施形態によると、コイル11(12)の光軸方向に撮像素子1を重ねて配置することができ、その分、装置構成を小型化することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を超えることなく任意に変更可能である。
1…撮像素子、 2…可動部、 4…固定部、 5…給電部、 6…導電板、 7、8…位置検出用の磁石、 10…ブレ補正装置、 11、12…X駆動用コイル、 13…Y駆動用コイル、 14、15…X駆動用磁石、 16…Y駆動用磁石、 17、18、19…ホール素子、 100…カメラ本体、 121、151、152…導電部材、 131、141、161、171、172、181、301…導電板、 182…伝熱部材、 183…放熱部材、 191…導電膜、 O…光軸。

Claims (1)

  1. 磁石および当該磁石に対向して配置されるコイルの一方が配置された固定部と、
    上記磁石および上記コイルの他方と撮像素子とが配置され、上記固定部に対して上記撮像素子の光軸と垂直な方向に移動する可動部と、
    上記コイルに電流が流された際に当該コイルから発生する高周波ノイズが上記撮像素子へ影響を及ぼすのを防止または低減する高周波遮断部と、
    を具備し
    上記高周波遮断部は板状またはシート状の非磁性導電部材であり、上記磁石と上記コイルの間に配置され、かつ、上記コイルの空芯部の一方の開口部を塞ぐように上記コイルに固定されていることを特徴とするブレ補正装置。
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