JP2012037689A - 光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することのできる光学ユニットを提供する。
【解決手段】振れ補正機能付きの光学ユニット100において、第1基板面151に撮像素子1bが実装された実装基板15には、撮像素子1bに対して被写体側とは反対側で撮像素子1bのセンサ面に対して光軸方向で重なるように遮光部材8が設けられている。このため、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590から光が出射された際、光の一部が実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとするが、かかる光は、遮光部材8により遮断される。
【選択図】図5

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話機等に搭載される光学ユニットに関するものである。
近年、携帯電話機等には、レンズおよび撮像素子を保持する撮像ユニットを備えた光学ユニットが搭載されている。
かかる光学ユニットにおいては、図15(a)に示すように、撮像素子1bは、実装基板15の第1基板面151および第2基板面152のうち、第1基板面151に実装されている(特許文献1参照)。ここで、撮像素子1bとしてはベアチップ等を用いることができる(特許文献2参照)。また、ユーザーの手振れによる撮影画像の乱れを抑制するために、図15(b)に示すように、撮像ユニット1の振れを補正するとともに、レンズの位置をフォトリフレクタ595で監視する技術が提案されている(特許文献3参照)。
特開2007−334121号公報 特開2009−278584号公報 特開2002−207148号公報
しかしながら、撮像素子1bが実装基板15の第1基板面151に実装されている場合でも、実装基板15がガラス−エポキシ基板のように、基材が赤外光などの光に対して透光性を有している場合、図15(a)に示すように、赤外光などの光が実装基板15に対して被写体側とは反対側から実装基板15において銅箔が存在しない部分を透過して撮像素子1bに到達するという問題点がある。特に、図15(b)に示すように、撮像ユニット1の振れをフォトリフレクタ595で監視する構成を採用した場合、フォトリフレクタ595から出射された光の一部が実装基板15を透過して撮像素子1bに到達するという問題点がある。その結果、図15(c)に示すように、本来なら全面が「黒」として撮像されるべき画像に、図15(d)に示すような白色部分が存在するような画像になってしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することのできる光学ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、レンズおよび撮像素子を保持する撮像ユニットを備えた光学ユニットにおいて、被写体側に位置する第1基板面、および被写体側とは反対側に位置する第2基板面のうち、前記第1基板面に撮像素子が実装された実装基板と、前記撮像素子に対して被写体側とは反対側で当該撮像素子のセンサ面に対して光軸方向で重なるように前記実装基板に設けられた遮光部材と、を有していることを特徴とする。
本発明では、撮像素子が実装基板の第1基板面に実装されているため、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを抑制することができる。また、撮像素子に対して被写体側とは反対側には、撮像素子のセンサ面に対して光軸方向で重なる遮光部材が実装基板に設けられているため、実装基板に銅箔が存在せずに光が透過するような部分が存在する場合でも、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することができる。
本発明において、前記撮像素子は、半導体基板が樹脂外装されていないベアチップである構成を採用することができる。ベアチップタイプの撮像素子の場合、小型化や低コスト化に有利である一方、外装樹脂がない分、実装基板からでも光が入射しやすいが、本発明によれば、実装基板を透過して撮像素子に到達しようとする光を遮光部材により遮断することができるので、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することができる。
本発明において、前記撮像ユニットを揺動可動に保持する固定体と、該固定体に対する前記撮像ユニットの変位を検出するフォトリフレクタと、前記撮像ユニットの振れを補正するように当該撮像ユニットを揺動させる振れ補正用駆動機構と、を有している構成を採用することができる。撮像ユニットの変位をフォトリフレクタで監視する構成を採用した場合、フォトリフレクタから出射された光の一部が実装基板を透過して撮像素子に到達しようとするが、本発明によれば、実装基板を透過して撮像素子に到達しようとする光を遮光部材により遮断することができるので、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することができる。
本発明において、前記遮光部材は、例えば、前記第2基板面に重ねて設けられた金属板である。かかる構成によれば、第2基板面に金属板を重ねて配置することにより、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止する遮光部材を容易に構成することができる。
本発明において、前記遮光部材は、前記第2基板面に塗布された遮光性塗膜であってもよい。かかる構成によれば、第2基板面に遮光性塗膜を塗布形成することにより、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止する遮光部材を容易に構成することができる。
本発明において、前記遮光部材は、前記実装基板において光軸方向からみたときに前記センサ面全体に対して光軸方向で重なるように設けられた銅箔層または銅めっき層からなる導電層であってもよい。かかる構成によれば、新たな部材を追加しなくても、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止する遮光部材を構成することができる。
本発明において、前記遮光部材は、前記第1基板面と前記撮像素子との間に設けられた遮光層であってもよい。かかる構成によれば、実装基板を光が透過した場合でも、かかる光が撮像素子に光が到達することを防止することができる。
本発明では、撮像素子が実装基板の第1基板面に実装されているため、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを抑制することができる。また、撮像素子に対して被写体側とは反対側には、撮像素子のセンサ面に対して光軸方向で重なる遮光部材が実装基板に設けられているため、実装基板に銅箔が存在せずに光が透過するような部分が存在する場合でも、実装基板を透過して撮像素子に光が到達することを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットを携帯電話機等の光学機器に搭載した様子を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの外観等を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに搭載されている撮像ユニットの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに搭載されている撮像ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの内部構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットを被写体側からみたときの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットを被写体側とは反対側からみたときの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに設けたフォトリフレクタの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた撮像素子の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた実装基板等の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた実装基板等の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた実装基板等の説明図である。 本発明の実施の形態5に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた実装基板等の説明図である。 本発明の実施の形態6に係る振れ補正機能付きの光学ユニットに用いた実装基板等の説明図である。 従来の光学ユニットおよびその問題点を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、光学ユニットとして、可動モジュールとして構成した撮像ユニットの手振れを防止するための手振れ補正機能付きの光学ユニットを例示する。また、以下の説明では、互いに直交する3方向を各々X軸、Y軸、Z軸とし、光軸L(レンズ光軸)に沿う方向をZ軸とする。また、以下の説明では、各方向の振れのうち、X軸周りの回転は、いわゆるピッチング(縦揺れ)に相当し、Y軸周りの回転は、いわゆるヨーイング(横揺れ)に相当し、Z軸周りの回転は、いわゆるローリングに相当する。また、X軸の一方側には+Xを付し、他方側には−Xを付し、Y軸の一方側には+Yを付し、他方側には−Yを付し、Z軸の一方側(被写体側とは反対側)には+Zを付し、他方側(被写体側)には−Zを付して説明する。
[実施の形態1]
(撮影用の光学ユニットの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットを携帯電話機等の光学機器に搭載した様子を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの外観等を示す斜視図であり、図2(a)、(b)は、光学ユニットを被写体側からみたときの斜視図、および光学ユニットを被写体側と反対側からみたときの斜視図である。
図1に示す光学ユニット100は、カメラ付き携帯電話機等の光学機器1000に用いられる薄型カメラであって、光学機器1000のシャーシ1100(機器本体)に支持された状態で搭載される。かかる光学ユニット100では、撮影時に光学機器1000に手振れ等の振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。そこで、本形態の光学ユニット100には、後述するように、撮像ユニット1を固定体200内で揺動可能に支持するとともに、光学ユニット100に搭載したジャイロスコープ(図示せず)、あるいは光学機器1000の本体側に搭載したジャイロスコープ(図示せず)等の振れ検出センサによって手振れを検出した結果に基づいて、撮像ユニット1を揺動させる振れ補正用駆動機構(図1では図示せず)が設けられている。
図1および図2に示すように、光学ユニット100には、撮像ユニット1や振れ補正用駆動機構への給電等行うためのフレキシブル配線基板410、420が引き出されており、かかるフレキシブル配線基板410、420は、共通のコネクタ490等を介して光学機器1000の本体側に設けられた上位の制御部等に電気的に接続されている。また、フレキシブル配線基板410は、撮像ユニット1から信号を出力する機能も担っている。
(撮像ユニット1の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に搭載されている撮像ユニット1の構成を模式的に示す断面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に搭載されている撮像ユニット1の分解斜視図である。
図3および図4に示すように、撮像ユニット1は、例えば、複数枚のレンズ1a(図1参照)を光軸L方向に沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(撮像素子側/像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させる光学素子ユニットであり、略直方体形状を有している。撮像ユニット1は、概ね、複数枚のレンズ1a(図1参照)および固定絞り等の光学素子を内側に保持した移動体3と、この移動体3を光軸L方向に沿って移動させるレンズ駆動機構5と、レンズ駆動機構5および移動体3等が搭載された支持体2とを有している。移動体3は、レンズ1aおよび固定絞り(図示せず)を保持する円筒状のレンズホルダ12と、レンズホルダ12を内側に保持するコイルホルダ13とを備えており、コイルホルダ13の外周側面には、レンズ駆動機構5を構成するレンズ駆動用コイル30s、30tが保持されている。
支持体2は、被写体側(−Z側)とは反対側で、後述するバネを保持するバネホルダ19と、バネホルダ19に対して被写体側(−Z側)とは反対側で実装基板15を位置決めする矩形板状の基板ホルダ16と、バネホルダ19に対して被写体側で被さる箱状のケース18と、ケース18の内側に配置される矩形板状のスペーサー11とを備えており、実装基板15において、第1基板面151および第2基板面152のうち、被写体側に向く第1基板面151には撮像素子1bが実装されている。また、バネホルダ19には、赤外線フィルタ等のフィルタ1cが保持されている。スペーサー11およびケース18の中央には、被写体からの光をレンズ1aに取り込むための入射窓11a、18aが各々形成されている。また、基板ホルダ16およびバネホルダ19の中央には、入射光を撮像素子1bに導く窓16a、19aが形成されている。
本形態において、実装基板15は、ガラス−エポキシ基板または多層フレキシブルプリント基板からなる。また、撮像素子1bは、後述するようにベアチップからなり、実装基板15に対してワイヤボンディング、フリップチップ等の方法により実装されている。
ケース18は、鋼板等の強磁性板からなり、ヨークとしても機能する。このため、ケース18は、後述するレンズ駆動用マグネット17とともに、レンズ駆動用コイル30s、30tに鎖交する磁界を発生させる鎖交磁界発生体を構成しており、かかる鎖交磁界発生体は、コイルホルダ13の外周面に巻回されたレンズ駆動用コイル30s、30tとともにレンズ駆動機構5を構成している。
支持体2と移動体3とは、光軸方向で離間する位置に設けられた金属製のバネ部材14sと、バネ部材14tとを介して接続されている。本形態では、撮像素子1bの側にはバネ部材14sが用いられ、被写体の側にはバネ部材14tが用いられている。バネ部材14s、14tは基本的な構成が同様であり、支持体2側に保持される外周側連結部141と、移動体3の側に保持される円環状の内周側連結部142と、外周側連結部141と内周側連結部142とを接続する細幅のアーム部143とを備えている。撮像素子1b側のバネ部材14sは、バネホルダ19に外周側連結部141が保持され、内周側連結部142が移動体3のコイルホルダ13の撮像素子側端部に連結されている。かかるバネ部材14sにおいて、アーム部143は、周方向に円弧状に延在している。被写体側のバネ部材14tは、スペーサー11に外周側連結部141が保持され、内周側連結部142が移動体3のコイルホルダ13の被写体側端部に連結されている。かかるバネ部材14tにおいて、アーム部143は、径方向において蛇行しながら周方向に円弧状に延在している。このような構成により、移動体3は、バネ部材14s、14tを介して支持体2に光軸の方向に移動可能に支持されている。バネ部材14s、14tはいずれも、ベリリウム銅や非磁性のSUS系鋼材等といった非磁性の金属製であり、所定厚の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものである。バネ部材14sは、2つのバネ片に2分割されており、レンズ駆動用コイル30s、30tの各端末は各々、バネ片に接続される。また、バネ部材14sにおいて、2つのバネ片には各々、端子14a、14bが接続されており、バネ部材14sはレンズ駆動用コイル30s、30tに対する給電部材としても機能する。
コイルホルダ13の被写体側端部にはリング状の磁性片61が保持されており、かかる磁性片61の位置は、レンズ駆動用マグネット17に対して被写体側の位置である。このため、磁性片61は、レンズ駆動用マグネット17との間に作用する吸引力により移動体3に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、非通電時(原点位置)においてはレンズ駆動用マグネット17と磁性片61との吸引力によってレンズホルダ12を撮像素子1b側に静置することができる。また、磁性片61は、一種のヨークとして作用し、レンズ駆動用マグネット17とレンズ駆動用コイル30s、30tとの間に構成される磁路からの漏れ磁束を少なくすることができる。磁性片61としては、棒状あるいは球状の磁性体が用いられることもある。磁性片61をリング形状にすれば、レンズホルダ12が光軸方向に移動する際にレンズ駆動用マグネット17と引き合う吸引力が等方的になるという効果がある。さらに、レンズ駆動用コイル30s、30tに対する通電時、磁性片61はレンズ駆動用マグネット17から離間する方向に移動するので、撮像素子1b側にレンズホルダ12を押し付けるような余計な力は働かない。そのため、少ない電力でレンズホルダ12を光軸方向に移動させることができる。
本形態の撮像ユニット1において、光軸Lの方向からみたとき、レンズ1a(図1参照)は円形であるが、支持体2に用いたケース18は矩形箱状である。従って、ケース18は、角筒状胴部18cを備えており、角筒状胴部18cの上面側には、入射窓18aが形成された上板部18bを備えている。角筒状胴部18cの内側において、四角形の角に相当する側面部にはレンズ駆動用マグネット17が固着されており、かかるレンズ駆動用マグネット17は各々、三角柱状の永久磁石からなる。4つのレンズ駆動用マグネット17はいずれも光軸の方向において2分割されており、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。このため、コイルホルダ13の周りにおいて、2つのレンズ駆動用コイル30s、30tにおける巻回方向は反対である。このように構成した移動体3は、ケース18の内側に配置される。その結果、レンズ駆動用コイル30s、30tは各々、ケース18の角筒状胴部18cの内面に固着されたレンズ駆動用マグネット17に対向して、レンズ駆動機構5を構成することになる。
このように構成した撮像ユニット1において、移動体3は、通常は撮像素子側(Z軸方向の一方側)に位置しており、このような状態において、レンズ駆動用コイル30s、30tに所定方向の電流を流すと、レンズ駆動用コイル30s、30tは、それぞれ被写体側(Z軸方向の他方側)に向かう電磁力を受けることになる。これにより、レンズ駆動用コイル30s、30tが固着された移動体3は、被写体側(前側)に移動し始めることになる。このとき、バネ部材14tと移動体3の前端との間、およびバネ部材14sと移動体3の後端との間には、移動体3の移動を規制する弾性力が発生する。このため、移動体3を前側に移動させようとする電磁力と、移動体3の移動を規制する弾性力とが釣り合ったとき、移動体3は停止する。その際、バネ部材14s、14tによって移動体3に働く弾性力に応じて、レンズ駆動用コイル30s、30tに流す電流量を調整することで、移動体3を所望の位置に停止させることができる。
(光学ユニット100の構成)
図5は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の内部構造を示す断面図であり、図5(a)、(b)は、光学ユニット100のYZ断面図、および光学ユニット100のXZ断面図である。なお、図5では、撮像ユニット1についてはケース18、基板ホルダ16および実装基板15のみを図示し、その他の部材について図示を省略してある。図6は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100を被写体側からみたときの分解斜視図であり、図7は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100を被写体側とは反対側からみたときの分解斜視図である。
図5、図6および図7において、光学ユニット100は、まず、固定体200と、撮像ユニット1と、撮像ユニット1が固定体200に変位可能に支持された状態とするバネ部材600と、撮像ユニット1と固定体200との間で撮像ユニット1を固定体200に対して相対変位させる磁気駆動力を発生させる振れ補正用駆動機構500とを有している。撮像ユニット1の外周部分は、撮像ユニット1において支持体2に用いたケース18(図4参照)からなる。
固定体200は上カバー250、スペーサー280および下カバー700を備えており、上カバー250は、撮像ユニット1の周りを囲む角筒状胴部210と、角筒状胴部210の被写体側の開口部を塞ぐ端板部220とを備えている。端板部220には、被写体からの光が入射する窓220aが形成されている。上カバー250において、角筒状胴部210は、被写体側(光軸Lが延在している側)とは反対側(+Z側)の端部が開放端になっている。また、角筒状胴部210においてY軸方向で対向する2つの面のうち、Y軸方向の一方側+Yに位置する面には切り欠き219が形成されており、かかる切り欠き219は、フレキシブル配線基板420を、後述するシート状コイル550の端子部と接続する際に利用される。また、角筒状胴部210の4面には、後述するスペーサー280との係合に利用される切り欠き218が形成されており、切り欠き218のうち、Y軸方向に位置する2つの切り欠き218は、切り欠き219と繋がって一体の切り欠きを構成している。また、角筒状胴部210において、Y軸方向で対向する2つ個所の下端側には切り欠き218と繋がった切り欠き217が形成されており、かかる2つの切り欠き217のうち、Y軸方向の一方側+Yの切り欠き217は、フレキシブル配線基板410を外部に引き出すのに利用される。
スペーサー280は、上カバー250の角筒状胴部210と下カバー700との間に挟持される四角形の枠部281と、枠部281の角部分から被写体側に向けて突出した柱状部283と、枠部281の辺部分で外側に向けて小さく突出する係合突部285とを備えている。スペーサー280に対して上カバー250を被せた際、上カバー250の角筒状胴部210において四角形状に切り欠かれた切り欠き218に係合突部285が係合して、スペーサー280と上カバー250との位置決めが行われる。
下カバー700は、金属板に対するプレス加工品であり、略矩形の底板部710と、底板部710の外周縁から被写体側に向けて起立する4つの側板部720とを備えている。かかる下カバー700に対してスペーサー280および上カバー250を重ねた際、側板部720は、上カバー250の角筒状胴部210との間にスペーサー280の枠部281を挟持する。
下カバー700の側板部720のうち、Y軸方向の一方側+Yに位置する側板部720には、切り欠き728が形成されているとともに、かかる切り欠き728の中央部には、側板部720の一部が板状突起729として残されている。また、側板部720のうち、Y軸方向の他方側−Yに位置する側板部720にも窓状の切り欠き726が形成されているとともに、かかる切り欠き726の中央部には、側板部720の一部が桟部727として残されている。かかる切り欠き726、728のうち、切り欠き728は、後述するように、フレキシブル配線基板410を外部に引き出すのに利用され、切り欠き726は、折り返し部分413が下カバー700の側板部720と干渉するのを防止するのに利用される。
下カバー700の底板部710にはその中央位置に穴711が形成されているとともに、穴711に対してX軸方向の他方側−Xで隣接する位置、および穴711に対してY軸方向の他方側−Yで隣接する位置には、矩形形状に凹んだ凹部716、717が形成されている。後述するように、凹部716、717の底部716a、717aの内面は略鏡面になっており、底部716a、717aは、実装基板15において被写体側とは反対側の第2基板面152に実装された第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590に対する反射面として利用される。
かかる下カバー700は、熱処理により非磁性化した金属部品からなる。より具体的には、下カバー700はSUS304等の金属材料を所定形状に曲げ加工や絞り加工等を行なった金属部品からなる。ここで、SUS304等に曲げ加工や絞り加工等を行なうと、オーステナイトの一部がマルテンサイトに転移し磁性をもつが、本形態では、曲げ加工や絞り加工等の後、熱処理を行なって下カバー700を得ている。このため、光学ユニット100を組み立てる際、永久磁石520と下カバー700との吸着等を防止することができる。また、SUS304等の金属材料に熱処理を行うと、反射率が高くなるので、下カバー700は、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590に対する反射面として利用するのに十分な反射率を備えている。
(揺動支点の構成)
撮像ユニット1に対してZ軸の一方側+Z(被写体側とは反対側)では、撮像ユニット1と固定体200の下カバー700との間に、撮像ユニット1を揺動させる際の揺動支点180が設けられており、撮像ユニット1は、バネ部材600によって揺動支点180を介して下カバー700に向けて付勢されている。本形態において、揺動支点180は、下カバー700の底板部710に形成された穴711に位置決めされた鋼球181と、実装基板15の第2基板面152に固着された支持板183とによって構成されており、撮像ユニット1は、鋼球181と支持板183との接触位置を揺動中心にして揺動可能である。
(バネ部材600の構成)
バネ部材600は、固定体200において下カバー700の側板部720とスペーサー280の枠部281との間に挟持される固定側連結部620と、撮像ユニット1に連結される可動側連結部610と、可動側連結部610と固定側連結部620の間で延在する複数本のアーム部630とを備えた板状バネ部材であり、アーム部630の両端は各々、可動側連結部610および固定側連結部620に繋がっている。本形態において、バネ部材600の可動側連結部610は、撮像ユニット1の後端側において基板ホルダ16の外周側に形成された段部168に固着されている。かかるバネ部材600は、ベリリウム銅や非磁性のSUS系鋼材等といった非磁性の金属製であり、所定厚の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものである。
ここで、バネ部材600の固定側連結部620を固定体200において下カバー700の側板部720とスペーサー280の枠部281との間に挟持した状態で、鋼球181より被写体側に撮像ユニット1を配置すると、撮像ユニット1は鋼球181よって被写体側に押し上げられた状態となる。このため、バネ部材600において、可動側連結部610は固定側連結部620よりも被写体側に押し上げられた状態となり、バネ部材600のアーム部630は、撮像ユニット1を被写体側とは反対側に付勢する。従って、撮像ユニット1は、バネ部材600によって揺動支点180を介して下カバー700の底板部710に向けて付勢された状態になり、撮像ユニット1は、揺動支点180によって揺動可能な状態に固定体200に支持された状態となる。
(振れ補正用駆動機構の構成)
図5〜図7に示すように、本形態の光学ユニット100では、コイル部560と、コイル部560に鎖交する磁界を発生させる永久磁石520とによって、振れ補正用駆動機構500が構成されている。より具体的には、撮像ユニット1においてケース18の角筒状胴部18cの4つの外面18e、18f、18g、18hには平板状の永久磁石520が各々固定されており、上カバー250の角筒状胴部210の内面211、212、213、214にはコイル部560配置されている。永久磁石520は、外面側および内面側が異なる極に着磁されている。また、永久磁石520は、光軸L方向に配置された2つの磁石片からなり、かかる磁石片は、コイル部560と対向する側の面が異なる極に着磁されている。また、コイル部560は、四角形の枠状に形成されており、上下の長辺部分が有効辺として利用される。
これらの永久磁石520およびコイル部560のうち、撮像ユニット1をY軸方向の両側で挟む2箇所に配置された永久磁石520およびコイル部560はY側振れ補正用駆動機構500yを構成しており、図5(a)に矢印X1、X2で示すように、揺動支点180を通ってX軸方向に延在する軸線X0を中心にして撮像ユニット1を揺動させる。また、撮像ユニット1をX軸方向の両側で挟む2箇所に配置された永久磁石520およびコイル部560はX側振れ補正用駆動機構500xを構成しており、図5(b)に矢印Y1、Y2で示すように、揺動支点180を通ってY軸方向に延在する軸線Y0を中心にして撮像ユニット1を揺動させる。
かかるY側振れ補正用駆動機構500yおよびX側振れ補正用駆動機構500xを構成するにあたって、本形態では、上カバー250の4つの内面211、212、213、214に沿って延在するシート状コイル550が用いられており、シート状コイル550では、4つのコイル部560が所定の間隔を空けて一体に形成されている。また、シート状コイル550は展開したときの帯状に延在する形状を備えており、上カバー250の4つの内面211、212、213、214に沿うように折り曲げた状態で上カバー250の内面211〜214に面接着等の方法で固定されている。この状態で、シート状コイル550の両端部551、552はスリット555を介して近接することになる。
かかるシート状コイル550は、導電配線技術を利用して微細な銅配線からなるコイル部560をプリント基板上に形成した構造を有しており、複数層の銅配線(コイル部560)が絶縁膜を介して多層に形成されている。また、銅配線(コイル部560)の表面も絶縁膜で覆われている。かかるシート状コイル550としては、例えば、旭化成エレクトロニクス株式会社製のFPコイル(ファインパターンコイル(登録商標))を挙げることができる。
本形態では、シート状コイル550の一方の端部551には、被写体側とは反対側に矩形に突出した突部553が形成されており、かかる突部553には、4つのコイル部560から延在する導電層によって複数の端子部565が形成されている。本形態において、端子部565は、シート状コイル550において永久磁石520と対向する内側とは反対側の外側に向いている。また、図2、図6および図7に示すように、上カバー250において端子部565と重なる部分は、切り欠き219が形成されている。このため、シート状コイル550の端子部565(突部553)は外面に露出しているので、かかる切り欠き219において、シート状コイル550と、フレキシブル配線基板420において光軸Lの方向に向けて折り曲げられた端部425とはハンダ等により電気的に接続されている。
このように構成した光学ユニット100において、撮像ユニット1は、揺動支点180によって揺動可能な状態に固定体200に支持された状態にある。従って、外部から大きな力が加わって撮像ユニット1が大きく揺動すると、バネ部材600のアーム部630が塑性変形するおそれがある。ここで、シート状コイル550と永久磁石520とは狭い隙間を介して対向している。また、シート状コイル550の場合、空芯コイルと違って、永久磁石520と当接しても巻線が解けることがない。そこで、本形態の光学ユニット100では、シート状コイル550と永久磁石520との当接によって、撮像ユニット1の光軸Lと交差するX軸方向およびY軸方向の可動範囲が規制されており、撮像ユニット1の揺動を阻止するストッパ機構が他に設けられていない。
また、本形態では、シート状コイル550が用いられているため、単体の空芯コイルを用いた場合に比して、撮像ユニット1と固定体200との間隔を狭めることができるので、光学ユニット100のサイズを小さくすることができる。また、シート状コイル550の場合、複数のコイル部560が端子部565と一体に設けられているため、光軸L周りの複数個所にコイル部560を配置する場合でも、シート状コイル550を光軸L周りに延在させればよい。従って、単体の空芯コイルを用いた場合と違って、光軸L周りの複数個所の各々に単体の空芯コイルを配置する必要がないとともに、複数の単体の空芯コイルの各々に電気的な接続を行なう必要がないので、本形態によれば、組立工数が少なく済む。また、シート状コイル550において、端子部565は、永久磁石520と対向する側とは反対側の外側に向いているため、コイル部560に対する電気的接続、すなわち、端子部565へのフレキシブル配線基板420の接続を容易に行なうことができる。
(振れ補正動作)
本形態の光学ユニット100において、図1に示す光学機器1000が振れると、かかる振れはジャイロスコープによって検出されるとともに、上位の制御部では、ジャイロスコープでの検出に基づいて、振れ補正用駆動機構500を制御する。すなわち、ジャイロスコープで検出した振れを打ち消すような駆動電流をフレキシブル配線基板410およびフレキシブル配線基板420を介してシート状コイル550のコイル部560に供給する。その結果、X側振れ補正用駆動機構500xは、揺動支点180を中心に撮像ユニット1をY軸周りに揺動させる。また、Y側振れ補正用駆動機構500yは、揺動支点180を中心に撮像ユニット1をX軸周りに揺動させる。また、撮像ユニット1のX軸周りの揺動、およびY軸周りの揺動を合成すれば、XY面全体に対して撮像ユニット1を変位させることができる。それ故、光学ユニット100で想定される全ての振れを確実に補正することができる。かかる撮像ユニット1に対する駆動の際、撮像ユニット1の変位は、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590によって監視される。
(フレキシブル配線基板410の構成)
本形態の光学ユニット100において、撮像ユニット1の実装基板15には、フレキシブル配線基板410の一方の端部が接続されている。ここで、実装基板15とフレキシブル配線基板410とは切り離して図示されているが、本形態において、実装基板15とフレキシブル配線基板410とは、フレキシブル配線基板410の一方の端部が実装基板15と一体に形成されたリジット−フレキシブル基板構造または多層(例えば4層)のフレキシブル基板構造になっており、実装基板15の厚さ方向の途中位置から両面フレキシブル配線基板410が引き出された構造になっている。
このような構成のフレキシブル配線基板410を用いると、撮像ユニット1を揺動させた際にフレキシブル配線基板410が撮像ユニット1に負荷を印加すると、撮像ユニット1を適正に揺動させるのに支障がある。そこで、フレキシブル配線基板410は、光学ユニット100の外部に位置する本体部分415は、コネクタ490の搭載やフレキシブル配線基板420の接続が可能な広幅になっているが、光学ユニット100の内側に位置する部分は、本体部分415より幅寸法の狭い帯状部分411になっている。また、帯状部分411は、Y軸方向の一方側+Yから他方側−Yに向けて延在した後、一方側+Yに向けて折り返され、その後、端部が実装基板15の縁に沿って実装基板15の被写体側の基板面に向けて折り返されて固定されている。このため、フレキシブル配線基板410は、外部の本体部分415から実装基板15に固定にされている部分までの間に折り返し部分413が設けられている分、寸法が長い。従って、フレキシブル配線基板410の帯状部分は、撮像ユニット1の振れにスムーズに追従するので、大きな負荷を撮像ユニット1に印加することがない。
また、フレキシブル配線基板410の帯状部分411は、長さ方向の途中部分に、帯状部分411の延在方向(Y軸方向)に沿って延在するスリット418が形成されており、帯状部分411の途中部分は、幅方向において細幅部分416、417に2分割されている。このため、帯状部分411の剛性が緩和されている。従って、フレキシブル配線基板410の帯状部分は、撮像ユニット1の振れにスムーズに追従するので、大きな負荷を撮像ユニット1に印加することがない。
また、フレキシブル配線基板420の帯状部分411は撮像ユニット1に対して光軸L方向で重なっているが、揺動支点180と重なる部分は、スリット418に繋がる円形の穴414になっている。このため、フレキシブル配線基板420の帯状部分411を撮像ユニット1に対して光軸L方向で重なる位置に配置しても、揺動支点180を設けるのに支障がない。
また、下カバー700の側板部720のうち、Y軸方向の一方側+Yに位置する側板部720には、フレキシブル配線基板420の帯状部分411を引き出す切り欠き728が形成され、かかる切り欠き728の中央部には、側板部720の一部が板状突起729として残されている。但し、フレキシブル配線基板420の帯状部分411において、板状突部729と重なる部分には楕円形の穴419が形成されている。このため、フレキシブル配線基板420の帯状部分411を側板部720の切り欠き728から外部に引き出す際、穴419に板状突起729を通すことができるので、フレキシブル配線基板420の帯状部分411を外部に引き出すのに支障がない。また、穴419に板状突起729を嵌るので、フレキシブル配線基板420の帯状部分411の位置決めを行うことができる。
さらに、下カバー700の側板部720のうち、Y軸方向の他方側−Yに位置する側板部720には窓状の切り欠き726が形成されている。このため、フレキシブル配線基板410の折り返し部分413が側板部720の近傍に位置する場合でも、折り返し部分413と側板部720とが干渉することがない。それ故、撮像ユニット1が揺動した際、折り返し部分413と側板部720との干渉に起因する余計な負荷が撮像ユニット1に印加されることがない。
さらにまた、フレキシブル配線基板410の折り返し部分413は、揺動支点180における撮像ユニット1の揺動中心(鋼球181と支持板183との接触位置)と同一の高さ位置にある。このため、撮像ユニット1が揺動した際の帯状部分411の変位を小さく抑えることができる。従って、フレキシブル配線基板410が撮像ユニット1に及ぼす影響を低減することができるので、撮像ユニット1を精度よく揺動させることができる。
(フォトリフレクタの構成)
図8は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に設けたフォトリフレクタの説明図であり、図8(a)、(b)は、光学ユニット100において被写体側とは反対側部分の分解斜視図、およびフォトリフレクタと反射面との位置関係を示す説明図である。
図5〜図8に示すように、本形態の振れ補正機能付きの光学ユニット100では、撮像ユニット1の底部を構成する実装基板15と、固定体200の下カバー700との間には、揺動支点180が構成されているとともに、実装基板15において下カバー700と対向する第2基板面152には第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590が実装されている。また、下カバー700の底板部710には、2つの凹部716、717が形成されており、かかる凹部716、717の底部716a、717aの内面は、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590に対する第1反射部716cおよび第2反射部717cになっている。なお、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590はいずれも、光軸L方向からみたときに長方形の平面形状を有しており、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590はいずれも、長手方向の一方側端部に発光部を備え、長手方向の他方側端部に受光部を備えている。また、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590では、発光部と受光部との間に遮光部が形成されている。
本形態において、第1フォトリフレクタ580は、図5(b)を参照して説明した軸線X0に光軸L方向で重なる位置に配置されており、第1フォトリフレクタ580の発光中心および受光中心は、軸線X0に線対称な位置に光軸Lと直交する方向で配置されている。また、第2フォトリフレクタ590は、図5(a)を参照して説明した軸線Y0に光軸L方向で重なる位置に配置されており、第2フォトリフレクタ590の発光中心および受光中心は、軸線Y0に光軸L方向で重なっている。
また、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590は、長辺がY軸方向に延在するように配置されており、フレキシブル配線基板410の帯状部分411の延在方向と平行である。従って、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590は、短辺がフレキシブル配線基板410の幅方向に延在している。このため、第2フォトリフレクタ590は、フレキシブル配線基板410のスリット418と重なる位置に配置して、第2フォトリフレクタ590とフレキシブル配線基板410とが光軸L方向で重ならないように配置した場合でも、スリット418の幅寸法が狭く済む。また、フレキシブル配線基板410の帯状部分411において、細幅部分416の外縁部分に切り欠き416aを形成し、かかる切り欠き416aと重なる位置に第1フォトリフレクタ580を配置して、第1フォトリフレクタ580とフレキシブル配線基板410とが光軸L方向で重ならないように配置した場合でも、切り欠き416aの幅寸法が狭く済む。それ故、撮像ユニット1の底部(実装基板15)と固定体200の下カバー700との間において、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590に対して光軸L方向で重なる位置を避けるようにフレキシブル配線基板410の帯状部分411をY軸方向に延在させた場合でも、帯状部分411の幅寸法が比較的、大である。
このように構成した第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590では、実装基板15と下カバー700の底板部710とが平行な状態においては、図8(b)に示すように、フォトリフレクタ580の発光部から出射された光は、第1反射部716cで反射して第1フォトリフレクタ580の受光部で高い強度で受光され、第2フォトリフレクタ590の発光部から出射された光は、第2反射部717cで反射して第2フォトリフレクタ590の受光部で高い強度で受光される。これに対して、実装基板15と下カバー700の底板部710とが非平行な状態においては、第1フォトリフレクタ580の受光部での受光強度および第2フォトリフレクタ590の受光部での受光強度が低下する。また、第1フォトリフレクタ580の受光部での受光強度および第2フォトリフレクタ590の受光部での受光強度は、撮像ユニット1の固定体200に対する傾きの方向によって変化する。従って、光学ユニット1において手振れを補正することを目的に撮像ユニット1を軸線X0、Y0周りに揺動させた際の撮像ユニット1の傾きを検出でき、かかる検出結果を用いれば、振れ補正用駆動機構500による撮像ユニット1の揺動を適正に行うことができる。
ここで、第1フォトリフレクタ580は軸線X0に光軸L方向で重なる位置に配置され、第2フォトリフレクタ590は軸線Y0に光軸L方向で重なる位置に配置されている。このため、第1フォトリフレクタ580での検出結果によれば、撮像ユニット1が軸線Y0周りに回転した際の撮像ユニット1のZ軸方向への変位を監視することができる。また、第2フォトリフレクタ590での検出結果によれば、撮像ユニット1が軸線X0周りに回転した際の撮像ユニット1のZ軸方向への変位を監視することができる。それ故、撮像ユニット1の軸線X0周りに回転した際の変位、および軸線Y0周りに回転した際の変位を独立して監視することができるので、撮像ユニット1の軸線X0周りの回転、および軸線Y0周りの回転を独立して制御することができる。
(撮像素子1および実装基板15の構成)
図9は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた撮像素子1bの説明図であり、図9(a)、(b)は、表面照射型撮像素子および裏面照射型撮像素子の説明図である。図10は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた実装基板15等の説明図であり、図10(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、撮像素子1bや遮光部材8を設ける前の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の断面図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第2基板面152の様子を示す説明図、および第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590や支持板183を設ける前の実装基板15の第2基板面152の様子を示す説明図である。
図9(a)、(b)に示すように、撮像素子1bは、半導体基板1baが外装樹脂で覆われていないベアチップであり、半導体基板1baには複数のフォトダイオード1bbが形成されている。また、半導体基板1baの表面側には配線部1bc、カラーフィルタ1bf、オンチップレンズ1bg等が形成されており、配線部1bcには、層間絶縁膜1beを介して複数層の配線層1bdが設けられている。
これらの撮像素子1bのうち、図9(a)に示す表面照射型の撮像素子1bは、半導体基板1baの側を実装基板15に向けて配置され、配線部1bcの側からフォトダイオード1bbに撮像光が入射する。また、半導体基板1baは、実装基板15に接着固定され、ワイヤボンディングにより、半導体基板1baと撮像素子1bの電極とが電気的に接続される。
これに対して、図9(b)に示す裏面照射型の撮像素子1bは、配線部1bcの側を実装基板15に向けてハンダにより面実装され、半導体基板1baの側からフォトダイオード1bbに撮像光が入射する。また、半導体基板1baは、実装基板15にハンダを利用したフリップチップ方式で固定され、ハンダを介して半導体基板1baと撮像素子1bの電極とが電気的に接続される。
このように構成した撮像素子1bは、図9(a)に示した表面照射型、および図9(b)に示した裏面照射型のいずれにおいても、実装基板15の側から光が入射すると、フォトダイオード1bbに入射してしまう。
ここで、図10(a)に示す実装基板15は、ガラス−エポキシ基板またはフレキシブルプリント基板であり、銅箔が存在しない隙間部分157やスルーホール156等にはガラス−エポキシやポリイミド等しか存在しない。このため、実装基板15において、第2基板面152側に到達した光は、銅箔が存在しない隙間部分157やスルーホール156等を介して第1基板面151側に透過して撮像素子1bに入射し、図15(d)を参照して説明した問題を発生させる。
そこで、本形態では、図3、図5、図7、および図10(b)、(c)、(d)に示すように、実装基板15には、撮像素子1bに対して被写体側とは反対側で撮像素子1bのセンサ面に対して光軸方向で重なるように遮光部材8が設けられている。本形態では、撮像素子1bの半導体基板1baの略全面がセンサ面になっているため、遮光部材8は、撮像素子1bと重なる矩形領域、および撮像素子1bの外周端部から外側に張り出した矩形枠状領域にまで形成されている。従って、実装基板15において、銅箔が存在しない隙間部分157やスルーホール156は、遮光部材8と重なっている。
本形態では、遮光部材8を設けるにあたって、実装基板15の第2基板面152に金属板81が絶縁性の接着剤により貼付され、かかる金属板81によって遮光部材8が構成されている。ここで、実装基板15の第2基板面152には第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590が実装されることから、図10(e)に示すように、金属板81には、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590が実装される部分が切り欠き811になっている。なお、金属板81は、支持板183と重なる領域にも設けられており、支持板183は金属板81に接着固定されている。このため、支持板183と重なる領域を含めた広い領域に金属板81が設けられている。
かかる構成は、実装基板15の第2基板面152に金属板81を接着固定した後、実装基板15の第2基板面152に第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590を実装するとともに、金属板81に支持板183を接着固定することにより実現することができる。
また、実装基板15の第2基板面152に第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590を実装した後、実装基板15の第2基板面152に金属板81を接着固定し、しかる後に、金属板81に支持板183を接着固定してもよい。
なお、本形態では、金属板81が支持板183と重なる領域にも設けられており、支持板183は金属板81に接着固定されている。但し、金属板81において支持板183と重なる領域に窓を設け、支持板183を実装基板15の第2基板面152に直接、接着固定してもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学ユニット100においては、撮像素子1bが実装基板15の第1基板面151に実装されているため、実装基板15を透過して撮像素子1bに光が到達することを抑制することができる。また、撮像素子1bに対して被写体側とは反対側に、撮像素子1bのセンサ面に対して光軸方向で重なる遮光部材8が実装基板15に設けられているため、実装基板15に銅箔が存在せずに光が透過するような部分が存在する場合でも、実装基板15を透過して撮像素子1bに光が到達することを防止することができる。また、遮光部材8は、第2基板面152に重ねて設けられた金属板81であるため、遮光部材8を容易に構成することができる。
さらに、本形態において、撮像素子1bはベアチップであるため、小型化や低コスト化に有利である一方、外装樹脂がない分、実装基板15からでも光が入射しやすいが、本形態によれば、実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとする光を遮光部材8(金属板81)により遮断することができるので、実装基板15を透過して撮像素子1bに光が到達することを防止することができる。
また、本形態においては、撮像ユニット1の揺動を第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590で監視する構成を採用したため、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590から出射された光の一部が実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとするが、本形態によれば、実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとする光を遮光部材8(金属板81)により遮断することができるので、実装基板15を透過して撮像素子1bに光が到達することを防止することができる。
また、本形態においては、遮光部材8は、実装基板15に接着固定された金属板81からなる。このため、実装基板15は、金属板81により補強されているため、光学ユニット100に衝撃が加わって支持板183を介して実装基板15に大きな力が加わっても、実装基板15が変形、損傷しないという利点がある。
さらに、本形態の光学ユニト100では、振れ補正用駆動機構500が撮像ユニット1の外周面と固定体200(上カバー250)との間に設けられている一方、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590は、揺動支点180が設けられている撮像ユニット1の底部(実装基板15)と固定体200(下カバー700)との間を利用して設けられている。このため、撮像ユニット1に対してフォトリフレクタ(第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590)、揺動支点180、振れ補正用駆動機構500を設けた場合でも、光軸L方向および光軸方向に対して交差する方向(X軸方向およびY軸方向)のサイズの増大を抑えることができる。さらに、撮像ユニット1の底部は、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590が第2基板面152に実装された実装基板15からなり、かかる実装基板15において反対側の第1基板面151には撮像素子1bが実装されている。このため、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590を撮像素子1bと同一の実装基板15に実装することができるので、部品点数を削減することができる。
[実施の形態2]
図11は、本発明の実施の形態2に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた実装基板15等の説明図である。なお、本形態および以下に説明する形態はいずれも、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
上記実施の形態1では、遮光部材8として薄い金属板81を用いたが、図11に示すように、金属板81を厚くして耐摩耗性の高い金属材料から構成し、金属板81自身を鋼球181を受ける支持板183として利用してもよい。
[実施の形態3]
図12は、本発明の実施の形態3に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた実装基板15等の説明図である。
上記実施の形態1では、遮光部材8として薄い金属板81を用いたが、図12に示すように、金属板81をプレス加工等により形成する際、半球部分81aを形成し、かかる半球部分81aによって、揺動支点180を構成する鋼球181の代わりをとしてもよい。
[実施の形態4]
上記実施の形態1では、遮光部材8として薄い金属板81を用いたが、第2基板面152に塗布された銀ペースト層やカーボンペースト層等の遮光性塗膜によって、遮光部材8を構成してもよい。
[実施の形態5]
図13は、本発明の実施の形態5に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた実装基板15等の説明図であり、図13(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、撮像素子1bや遮光部材8を設ける前の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の断面図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第2基板面152の様子を示す説明図、および実装基板15の断面図である。
上記実施の形態1では、遮光部材8として薄い金属板81を用いたが、本形態において、遮光部材8は、図13(a)〜(e)に示すように、実装基板15において光軸方向からみたときに撮像素子1b(センサ面)全体に対して光軸方向で重なるように設けられた銅箔層または銅めっき層からなる導電層155である。より具体的には、実装基板15は複数層の導電層155を備えた多層基板であり、所定パターンの導電層155が互いに部分的に重なった状態にある。また、実装基板15においてスルーホール159を形成する際には、各層において導電層155と重なる位置に接続穴を設け、かかる複数の接続穴によってスルーホール159が構成されている。このため、実装基板15を光軸方向からみたときに、導電層155を1層ずつみれば、隙間部分157が存在する場合でも、撮像素子1b(センサ面)全体に対して光軸方向で重なる領域全体に導電層155が存在する。それ故、第1フォトリフレクタ580および第2フォトリフレクタ590から出射された光の一部が実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとするが、本形態によれば、実装基板15を透過して撮像素子1bに到達しようとする光を遮光部材8(導電層155)により遮断することができる。
[実施の形態6]
図14は、本発明の実施の形態6に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いた実装基板15等の説明図であり、図14(a)、(b)、(c)、(d)は、撮像素子1bや遮光部材8を設ける前の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第1基板面151の様子を示す説明図、撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の断面図、および撮像素子1bや遮光部材8を設けた後の実装基板15の第2基板面152の様子を示す説明図である。
上記実施の形態1では、遮光部材8として薄い金属板81を用いたが、本形態において、遮光部材8は、実装基板15の第1基板面151と撮像素子1bとの間に設けられた遮光層83である。すなわち、実装基板15の第1基板面151に撮像素子1bを実装する際、遮光性の接着剤によって、第1基板面151に撮像素子1bを接着した後、接着剤を硬化させ、遮光層83を構成する。しかる後に、ワイヤボンディングにより、第1基板面151に撮像素子1bを電気的接続する。
[実施の形態7]
実施の形態6では、第1基板面151に撮像素子1bを接着する遮光性の接着剤を用いて遮光層83を構成した後、ワイヤボンディングにより、第1基板面151に撮像素子1bを電気的接続したが、面実装タイプの撮像素子1bを用いる場合、遮光性の異方性導電剤により、撮像素子1bを実装し、異方性導電剤を、図14に示す遮光層83(遮光部材8)として利用してもよい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、カメラ付き携帯電話機に用いる光学ユニット100に本発明を適用した例を説明したが、薄型のデジタルカメラ等に用いる光学ユニット100に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、撮像ユニット1にレンズ1aや撮像素子1bに加えて、レンズ1aを含む移動体3を光軸方向に磁気駆動するレンズ駆動機構5が支持体2上に支持されている例を説明したが、撮像ユニット1にレンズ駆動機構5が搭載されていない固定焦点タイプの光学ユニットに本発明を適用してもよい。
さらに、本発明を適用した振れ補正機能付きの光学ユニット100は、携帯電話機やデジタルカメラ等の他、冷蔵庫等、一定間隔で振動を有する装置内に固定し、遠隔操作可能にしておくことで、外出先、たとえば買い物の際に、冷蔵庫内部の情報を得ることができるサービスに用いることもできる。かかるサービスでは、姿勢安定化装置付きのカメラシステムであるため、冷蔵庫の振動があっても安定な画像を送信可能である。また、本装置を児童、学生のかばん、ランドセルあるいは帽子等の、通学時に装着するデバイスに固定してもよい。この場合、一定間隔で、周囲の様子を撮影し、あらかじめ定めたサーバへ画像を転送すると、この画像を保護者等が、遠隔地において観察することで、子供の安全を確保することができる。かかる用途では、カメラを意識することなく移動時の振動があっても鮮明な画像を撮影することができる。また、カメラモジュールのほかにGPSを搭載すれば、対象者の位置を同時に取得することも可能となり、万が一の事故の発生時には、場所と状況の確認が瞬時に行える。さらに、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット100を自動車において前方が撮影可能な位置に搭載すれば、ドライブレコーダーとして用いることができる。また、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット100を自動車において前方が撮影可能な位置に搭載して、一定間隔で自動的に周辺の画像を撮影し、決められたサーバに自動転送してもよい。また、カーナビゲーションのVICS(Vehicle Information and Communication System/道路交通情報通信システム)等の渋滞情報と連動させて、この画像を配信することで、渋滞の状況をより詳細に提供することができる。かかるサービスによれば、自動車搭載のドライブレコーダーと同様に事故発生時等の状況を、意図せずに通りがかった第三者が記録し状況の検分に役立てることも可能である。また、自動車の振動に影響されることなく鮮明な画像を取得できる。かかる用途の場合、電源をオンにすると、制御部に指令信号が出力され、かかる指令信号に基づいて、振れ制御が開始される。
さらに、上記形態では、光学ユニットを振れ補正機能付きの光学ユニット100として構成したが、振れ補正機能を備えていない光学ユニットに本発明を適用してもよい。
1 撮像ユニット(可動モジュール)
1a レンズ(光学素子)
1b 撮像素子(光学素子)
5 レンズ駆動機構
8 遮光部材
15 実装基板
81 金属板(遮光部材)
83 遮光層(遮光部材)
100 光学ユニット
155 導電層(遮光部材)
180 揺動支点
200 固定体
250 上カバー(固定体)
410、420 フレキシブル配線基板
500 振れ補正用駆動機構
500x X側振れ補正用駆動機構
500y Y側振れ補正用駆動機構
520 永久磁石
550 シート状コイル
580 第1フォトリフレクタ
590 第2フォトリフレクタ
600 バネ部材
700 下カバー(固定体)

Claims (7)

  1. レンズおよび撮像素子を保持する撮像ユニットを備えた光学ユニットにおいて、
    被写体側に位置する第1基板面、および被写体側とは反対側に位置する第2基板面のうち、前記第1基板面に撮像素子が実装された実装基板と、
    前記撮像素子に対して被写体側とは反対側で当該撮像素子のセンサ面に対して光軸方向で重なるように前記実装基板に設けられた遮光部材と、
    を有していることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記撮像素子は、半導体基板が樹脂外装されていないベアチップであることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記撮像ユニットを揺動可動に保持する固定体と、
    該固定体に対する前記撮像ユニットの変位を検出するフォトリフレクタと、
    前記撮像ユニットの振れを補正するように当該撮像ユニットを揺動させる振れ補正用駆動機構と、
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の光学ユニット。
  4. 前記遮光部材は、前記第2基板面に重ねて設けられた金属板であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学ユニット。
  5. 前記遮光部材は、前記第2基板面に塗布された遮光性塗膜であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学ユニット。
  6. 前記遮光部材は、前記実装基板において光軸方向からみたときに前記センサ面全体に対して光軸方向で重なるように設けられた銅箔層または銅めっき層からなる導電層であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学ユニット。
  7. 前記遮光部材は、前記第1基板面と前記撮像素子との間に設けられた遮光層であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学ユニット。
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