JP6284321B2 - ブレ補正装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、固定部に対して可動部をその並び方向と直交する面方向に移動可能に保持する保持機構を用いたブレ補正装置に関する。
従来、ブレ補正装置として、カメラのレンズや撮像素子(光学部材)を保持した可動部を固定部に対して光軸と直交する面に沿って移動させることで手ブレを補正する装置が知られている。
この種のブレ補正装置は、一般に、可動部と固定部との間に配置したスペーサとしての複数のボール、これら複数のボールを光軸方向に挟むように可動部を固定部に向けて引っ張る複数のコイルバネ、および可動部を固定部に対して面方向に移動させる2組のボイスコイルモータ(VCM)を有する。
VCMは、通常、可動部および固定部の一方に設けた磁石、可動部および固定部の他方に設けたコイル、およびこれら磁石およびコイルとともに磁気回路を形成する少なくとも1つのヨークを有する。ヨークは、可動部および固定部の少なくとも一方に設けられる。
可動部を固定部に引きつけて保持するため、複数のコイルバネを設ける代わりに磁気バネを利用した保持機構が知られている。磁気バネの一例として、例えば、可動部(或いは固定部)に設けた磁石と固定部(或いは可動部)に設けたヨークとの間の磁気吸引力を利用して、可動部を固定部に引きつけて複数のボールを両者の間に保持せしめるものが知られている。つまり、このような磁気バネを用いた場合、コイルバネは不要となり、その分、装置構成を簡略化できる。
特開2013−88684号公報
しかし、この種の磁気バネを利用した装置では、磁気回路を形成するヨーク本来の機能(すなわちVCMの出力を向上させる機能)を損なわずに、可動部を固定部に保持せしめるための適切な大きさの磁気吸引力を得ることは難しく、両方の機能を同時に満足させることは難しい。
ヨークは、通常、磁石と同程度の大きさを有するため、この種の磁気バネを用いた場合、磁石との間に生じる磁気吸引力は、コイルバネによる引っ張り力と比較して大きくなる。このため、複数のボールを光軸方向に挟む力が必要以上に大きくなり、可動部および固定部がボールの摺接によって磨耗して劣化し易くなる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたもので、その目的は、可動部を固定部に向けて適切な力で引きつけることができる保持機構を用いたブレ補正装置を提供することにある。
実施形態に係るブレ補正装置は、固定部と、この固定部に対して第1方向に並んで配置された可動部と、上記固定部と上記可動部との間に配置され、上記可動部を上記固定部に対して上記第1方向と直交する面に沿って移動可能に支持する複数の転動体と、上記固定部および上記可動部の一方に設けられ、上記第1方向と直交する平面内において、第2方向に延びる直線状の分極線を境に異極が並んで配置された磁石と、上記磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられていて、上記第1方向および上記分極線と垂直な第3方向に沿って延設されるとともに上記磁石と協同して磁気バネを構成する細長い板状の磁性体と、を具備し、上記磁石は、上記分極線の両側で上記第1方向に異なる磁極が並んでおり、全体の磁力分布曲線としては、磁束の向きが当該分極線を境に反転し、当該分極線を境に当該磁束の最大値が発生するまでの距離が等しくなるように磁化されており、上記磁性体の上記第3方向に沿った長さは、上記磁石に投影した領域が当該磁石の外周部より内側に配置され、且つ上記磁石の各磁極の上記第3方向に沿った長さより長く、上記分極線に対して上記磁石の第3方向の長さが等しく、上記分極線を境に磁力により復元力の最大値を受ける位置が等しくなるように上記磁性体が配置されている。
本発明によれば、可動部を固定部に向けて適切な力で引きつけることができる保持機構を用いたブレ補正装置を提供できる。
図1は、実施形態に係るカメラの断面図である。 図2は、図1のカメラに組み込まれた第1の実施形態に係る防振ユニットを拡大して示す断面図である。 図3は、図2の防振ユニットを斜め前方から見た斜視図である。 図4は、図3の防振ユニットの分解斜視図である。 図5は、図3の防振ユニットを斜め後方から見た分解斜視図である。 図6は、図3の防振ユニットの可動部の分解斜視図である。 図7は、図2の防振ユニットの動作を制御する制御系のブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係る防振ユニットを示す正面図である。 図9は、図8の防振ユニットのヨークを取り除いた状態の正面図である。 図10は、図3の防振ユニットのヨークを破線で示す正面図である。 図11は、図10の防振ユニットをF11−F11で部分的に切断した部分拡大断面図である。 図12は、図3の防振ユニットの磁石とコイルの関係を示す正面図(a)、および側面図(b)である。 図13は、図12の駆動方向に沿った磁束の強度分布を示す図である。 図14は、図12の駆動直交方向に沿った磁束の強度分布を示す図である。 図15は、図3の防振ユニットの可動部に設けた磁性体の挙動を説明するための動作説明図である。 図16は、図15とともに、図3の防振ユニットの可動部に設けた磁性体の挙動を説明するための動作説明図である。 図17は、図16の磁性体の移動量と該磁性体に作用する復元力との関係を示すグラフである。 図18は、図3の防振ユニットの可動部に設けた磁性体の適切な寸法について説明するための図である。 図19は、図18の側面図である。 図20は、コイルを可動部に設けた場合の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るカメラ100の断面図である。以下の説明では、図1で右から左に向かう方向を前方とし、その反対を後方とする。また、カメラ100の光軸Oと一致する軸をZ軸(前後方向の軸)とし、Z軸に直交する面に沿って互いに直交する2つの軸をX軸(水平方向の軸)及びY軸(垂直方向の軸)とする。
カメラ100は、レンズユニット12、シャッターユニット14、防振ユニット10、および表示ユニット16などを有する。また、カメラ100は、これら複数のユニット12、14、10、16を光軸O方向(第1方向)に並べて収容したケース18を有する。防振ユニット10は、駆動装置およびブレ補正装置の一例である。
レンズユニット12は、防振ユニット10に設けられた撮像素子1(光学部材)へ図示しない被写体の像を結像する。シャッターユニット14は、その開閉時間をコントロールすることにより、撮像素子1に被写体を露光する時間をコントロールする。防振ユニット10は、撮影時にカメラ100に振動が与えられた場合であっても画像にブレを生じないように、撮像素子1を光軸Oと直交する面に沿って移動する。表示ユニット16は、ケース18の背面側に設けられ、撮像素子1で光電変換したデジタル画像を表示する。
以下、図2乃至図6を参照して、第1の実施形態に係る防振ユニット10について説明する。
図2は、図1の防振ユニット10を拡大した断面図であり、図3は、防振ユニット10を前方斜め右上から見た斜視図であり、図4は、防振ユニット10を斜め前方から見た分解斜視図であり、図5は、防振ユニット10を斜め後方から見た分解斜視図である。また、図6は、防振ユニット10の可動部の分解斜視図である。
防振ユニット10は、X軸方向駆動用の2つの第1磁石2a、2b、およびY軸方向駆動用の1つの第2磁石2cを固設した固定フレーム2(固定部)と、X軸方向駆動用の2つの第1コイル4a、4b、Y軸方向駆動用の1つの第2コイル4c、および撮像素子1を可動フレーム4に固設した可動部40と、SPCC、SUS304などの1枚の金属板からなるヨーク6と、を有する。
図4に示すように、一方の第1磁石2aは、略矩形板状の固定フレーム2の前方の面の図示左上角部に取り付けられている。より具体的には、第1磁石2aは、2枚のヨーク21を互いに重ねた状態で間に挟んで、接着剤などにより固定フレーム2の前方の面に貼り付けられている。なお、この一方の第1磁石2aは、その磁極が並ぶ方向をX軸と平行にした姿勢で固定フレーム2に貼り付けられている。
もう一方の第1磁石2bは、同様に、固定フレーム2の前方の面の図示左下角部に(一方の第1磁石2aの図示下方に離間して)2枚のヨーク21を間に挟んで貼り付けられている。この第1磁石2bも、第1磁石2aと同様に磁極の並び方向がX軸と平行になる姿勢で固定フレーム2に取り付けられている。
また、第2磁石2cは、固定フレーム2の前方の面の下端に沿って第1磁石2bに対してX軸方向に並んで配置されている。この第2磁石2cも、2枚のヨーク21を間に挟んで固定フレーム2の前方の面に貼り付けられている。そして、この第2磁石2cは、その磁極が並んだ方向がY軸と平行になる向き、すなわち第1磁石2a、2bとは磁極の並び方向が90度異なる向きで固定フレーム2に取り付けられている。
図4および図5に示すように、可動フレーム4に設けた3つのコイル4a、4b、4cは、可動フレーム4を固定フレーム2に対向させて防振ユニット10を組み立てた状態(例えば図3の状態)で、それぞれ、固定フレーム2の3つの磁石2a、2b、2cに対向する位置にレイアウトされている。各コイル4a、4b、4cは、図6に分解図を示すように、板状の可動フレーム4の後方の面に形成されたザグリ部(図示せず)内にそれぞれ収容配置されて接着剤などにより固定されている。
2つの第1コイル4a、4bは、各コイル4a、4bに制御電流を流したときに、それぞれ対向する第1磁石2a、2bとの間の電磁誘導作用によって、可動フレーム4を固定フレーム2に対してX軸方向(第2方向)に移動させることのできる向きで可動フレーム41に取り付けられている。また、第2コイル4cは、制御電流を流したときに、対向する第2磁石2cとの間の電磁誘導作用によって、可動フレーム4を固定フレーム2に対してY軸方向(第3方向)に移動させることのできる向きで可動フレーム41に取り付けられている。なお、コイル4a、4b、4cに流す電流の向きを変えることで、可動フレーム4の移動方向を逆方向に変えることができる。
図6に示すように、可動フレーム4には、この他に、撮像素子1、放熱板42、フィルタ組立体43、フィルタ押さえ枠44などが取り付けられている。可動フレーム4は、撮像素子1を取り付けるための略矩形の取付開口41を有する。撮像素子1は、可動フレーム4の後方側から取付開口41に取り付けられる。放熱板42は、撮像素子1の後方の面に接触して取り付けられている。
フィルタ組立体43は、光学ローパスフィルタや赤外線カットフィルタ等の光学フィルタを光軸方向に重ねた構造を有する。フィルタ押さえ枠44は、フィルタ組立体43の前方に配置されて、可動フレーム4にネジなどにより固定される。これにより、フィルタ組立体43が可動フレーム4に取り付けられる。
また、可動フレーム4の前方の面には、2つの第1磁性体5a、5b、および1つの第2磁性体5cをそれぞれ収容配置するための3つの細長いザグリ部41a、41b、41cが設けられている。つまり、これら3つの磁性体5a、5b、5cも、可動フレーム4と一緒に移動可能である。
2つの第1磁性体5a、5bを取り付けるためのザグリ部41a、41bは、それぞれ、第1コイル4a、4bのザグリ部の反対側に設けられ、X軸方向に延設されている。つまり、2つの第1磁性体5a、5bは、防振ユニット10を組み立てた状態で固定フレーム2側の2つの第1磁石2a、2bにも対向する。なお、2つの第1磁性体5a、5bは、それぞれ対向する第1磁石2a、2bの磁極の並び方向(第2方向)に沿って延設されており、第1磁石2a、2bに対する投影領域が第1磁石の外周部の内側に納まる大きさを有する。
一方、第2磁性体5cを取り付けるためのザグリ部41cは、第2コイル4cのザグリ部の反対側に設けられ、Y軸方向に延設されている。つまり、第2磁性体5cは、防振ユニット10を組み立てた状態で固定フレーム2側の第2磁石2cにも対向する。なお、この第2磁性体5cも、対向する第2磁石2cの磁極の並び方向(第3方向)に沿って延設されており、第2磁石2cに対する投影領域が第2磁石の外周部の内側に納まる大きさを有する。
ヨーク6は、図3に示すように、防振ユニット10を組み立てた状態で、固定フレーム2の3つの磁石2a、2b、2cをカバーするよう、略U字状の構造を有する。このヨーク6は、3本のビス6aを用いて固定フレーム2側の対応するボス部22に締結固定される。
なお、本実施形態では、上述したように、1枚の板状のヨーク6を固定フレーム2に直接固定したが、ヨーク6は複数に分割されてもよく、固定フレーム2に固定した図示しない別の固定フレームに取り付けても良い。
いずれにしても、第1磁石2a、2b、第1コイル4a、4b、およびヨーク6は、可動フレーム4を固定フレーム2に対してX軸方向に移動させるボイスコイルモータ(VCM)として機能し、第2磁石2c、第2コイル4c、およびヨーク6は、可動フレーム4を固定フレーム2に対してY軸方向に移動させるボイスコイルモータ(VCM)として機能する。
上記構造の防振ユニット10を組み立てる場合、固定フレーム2と可動フレーム4との間に3個のボール3a、3b、3c(転動体)(図4参照)を挟むように介在させる。固定フレーム2の前方の面、および可動フレーム4の後方の面には、3個のボール3a、3b、3cをそれぞれ収容するための矩形の凹部32、34(図11参照)が設けられており、ボール3a、3b、3cが脱落しないようになっている。凹部32、34の底には、それぞれボール3a、3b、3cとの間の摩滅を抑制するための底板33、35(図11参照)が設けられている。
可動部40は、固定フレーム2(およびヨーク6)に対してフローティング状態で移動可能に設けられている。可動部40は、可動フレーム4に設けた3つの磁性体5a、5b、5cと、固定フレーム2に設けた3つの磁石2a、2b、2cと、の間に作用する磁気吸引力により、固定フレーム2に向けて付勢される。このため、3個のボール3a、3b、3cは、この磁気吸引力により、固定フレーム2の凹部32と可動フレーム4の凹部34によって挟圧保持され、両者の間のスペーサとして機能する。
つまり、第1磁性体5aおよび第1磁石2aは、第1の磁気バネとして機能し、第1磁性体5bおよび第1磁石2bは、第1の磁気バネとして機能し、第2磁性体5cおよび第2磁石2cは、第2の磁気バネとして機能する。磁気バネの構造および機能については後に詳述する。
これら3組の磁気バネは、各VCMの位置(磁石2a、2b、2cの位置)に設けられるため、3つのボール3a、3b、3cによる支持位置との関係から、必ずしもバランスの良いレイアウトにはならない。このため、本実施形態では、これら3つの磁気バネの他に、固定フレーム2と可動フレーム4との間に掛け渡すように1本のコイルバネ7を取り付けた。
図4に示すように、ボール3aは、第1磁石2aの図示下方に設けられ、ボール3bは、第1磁石2bと第2磁石2cとの間に設けられ、ボール3cは、コイルバネ7の近くに設けられている。つまり、3個のボール3a、3b、3cは、固定フレーム2に対して可動フレーム4を3点支持している。
これに対し、3組の磁気バネは、上述したように、それぞれ、VCMの位置に配置されているため、ボール3c付近で可動フレーム4を固定フレーム2に向けて引っ張る力が比較的弱くなる。よって、本実施形態では、この位置にコイルバネ7を設けた。コイルバネ7の一端は可動フレーム4に取り付けられ、コイルバネ7の他端は固定フレーム2に取り付けられている。
図7は、上記構造の防振ユニット10の動作を制御する制御系のブロック図である。
防振ユニット10の制御系は、カメラ100のブレ量を検出するためのX軸ジャイロ102およびY軸ジャイロ104、撮像素子1のXY平面に沿った位置を検出するためのホール素子106、108、検出したブレ量と面方向の位置からブレ補正量を演算する防振制御回路110、および演算したブレ補正量に応じて各VCMのコイル4a、4b、4cに駆動電流を流すアクチュエータ駆動回路112を有する。
以上のように、本実施形態によると、VCMの磁気回路を構成するヨーク6とは別体に、磁石2a、2b、2cにそれぞれ対向する3つの磁性体5a、5b、5cを可動フレーム4に設けたため、防振ユニット10の磁気回路とは別に、磁気バネとしての機能を独立して持たせることができ、所望する適切な磁気吸引力Fで可動フレーム4を固定フレーム2に引きつけることができる。すなわち、この磁気吸引力Fは、3つの磁性体5a、5b、5cの磁石2a、2b、2cに対する投影面積や各磁性体5a、5b、5cの厚さや材質を変えることで、所望する値に容易にコントロールすることができる。
また、本実施形態によると、可動フレーム4に比較的小さくて軽い板状片からなる磁性体5a、5b、5cを設けたため、従来のように可動部にヨークを設けた場合と比較して、可動部40の重量を軽くでき、VCMの消費電力を小さくできる。さらに、本実施形態によると、可動フレーム4を固定フレーム2に引きつける機構として磁気バネを多用したため、ブレ補正動作によって可動フレーム4が光軸Oと直交する面方向に移動したとき、可動フレーム4を移動する前の元の位置に戻そうとする力(磁気バネのXY平面方向に沿った復元力)を小さくでき、ブレ補正時における面方向の不所望な負荷を小さくできる。
反面、磁気バネだけで可動フレーム4を固定フレーム2に引きつける保持構造を採用すると、当該防振ユニット10に固有の共振周波数と一致する周波数成分を有する制御電流がコイル4a、4b、4cに流された場合、当該制御で意図した振幅を超えて可動フレーム4が大きく振動し、振動の減衰までに多くの時間を要する不具合が生じる可能性がある。よって、本実施形態では、メカ的に可動フレーム4を固定フレーム2に引きつけるコイルバネ7を設け、上述したような共振による不具合を制御で抑えることができるようにしている。
また、上述したように、VCMの位置にだけ設けた磁気バネによる磁気吸引力を補うようにコイルバネ7を設けると、可動フレーム4を固定フレーム2に引きつけるZ軸方向の力のXY面内におけるバランスを良好にでき、防振ユニット10を安定して動作させることができる。さらに、磁気バネだけではなくコイルバネ7を設けることで、防振ユニット10の組立性も良好にできる。
しかしながら、コイルバネ7は本発明に必須の構成ではなく、上述した共振による不具合を解消できれば、唯一のコイルバネ7を磁気バネに置き換えることもできる。
図8は、コイルバネ7を持たない第2の実施形態に係る防振ユニット50を光軸Oに沿って前方から見た正面図であり、図9は、図8の防振ユニット50からヨーク51を取り除いた状態の正面図である。ここでは、上述した第1の実施形態に係る防振ユニット10と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態の防振ユニット50は、第1の実施形態でコイルバネ7を取り付けた位置に4つ目の磁気バネを有する。この4つ目の磁気バネは、図9に示すように、X軸方向に延びた細長い板状の磁性体5dを含む。この磁性体5dは、他の磁性体5a、5b、5cと同様に、可動フレーム4の前方の面に固設されている。また、この磁性体5dに対向する固定フレーム2の前方の面には、図示しない磁気バネ専用の磁石が貼り付けられている。この磁石は、その磁極の並んだ方向がX軸に沿う姿勢で設けられている。
この4つ目の磁気バネも、上述した他の3つの磁気バネと同様に、対向する磁石に対する磁性体5dの投影面積やZ軸方向の厚さなどを変更することで、その磁気吸引力Fを任意の所望する値にコントロールできる。
以上のように、第2の実施形態によると、可動部4の保持機構としてコイルバネ7を用いずに磁気バネだけを用いたため、ブレ補正動作時に可動部4に与えられるXY平面に沿った方向の不所望な力(可動部4をニュートラル位置へ戻そうとする力)を小さくでき、VCMの消費電力を少なくできる。
また、本実施形態によると、磁気バネだけを用いたため、コイルバネ7を用いた場合と比較して、その設置スペースを小さくでき、装置構成をよりコンパクトにでき、装置の小型化に寄与できる。
さらに、本実施形態のように磁気バネだけを用いると、コイルバネ7を用いた際にその両端で生じ得る摩擦音を無くすことができ、ユーザーに対する利便性を向上させることができる。
以下、上述した各実施形態における磁気バネの構造および機能について図10および図11を参照してより詳細に説明する。図10は、第1の実施形態の防振ユニット10を光軸O方向に沿って前方から見た正面図であり、図11は、図10のF11−F11で防振ユニット10を部分的に切断した断面図である。3つの磁気バネは同様に機能するため、ここでは、磁性体5bを含む磁気バネについてのみ代表して説明し、他の磁気バネについての説明を省略する。なお、図10では、この磁性体5bのXY平面内における位置や向きを分かり易く図示するため、ヨーク6を透視できるように破線で示してある。
図11に示すように、コイル4b(4a、4c)および磁性体5b(5a、5c)を保持した可動フレーム4と磁石2b(2a、2c)を保持した固定フレーム2との間には、ボール3b(3a、3c)が設けられている。固定フレーム2の前方の面にはボール3bを受け入れる凹部32が設けられ、この凹部32の底には底板33が配設されている。また、可動フレーム4の後方の面にはボール3bを受け入れる凹部34が設けられ、この凹部34の底には底板35が配設されている。
ボール3bが点接触する底板33の表面と固定フレーム2の前方の面との間の距離、およびボール3bが点接触する底板35の表面と可動フレーム4の後方の面との間の距離は、両者を足してボール3bの直径より小さくなる値に設定されている。このため、ボール3bを間に挟んで対向した固定フレーム2の前方の面と可動フレーム4の後方の面との間には隙間が形成される。このような隙間を設けることで、可動フレーム4が固定フレーム2に対してフローティング状態となり、可動フレーム4がXY平面に沿って移動可能となる。可動フレーム4が固定フレーム2に対して面方向に移動する際には、ボール3bが凹部32、34内で転動する。
一方、固定フレーム2の前方の面に固設された第1磁石2bに対し、光軸O方向に沿って対向する位置には、第1コイル4b、第1磁性体5b、およびヨーク6が、この順で互いに離間して重ねて配置されている。第1コイル4bは可動フレーム4の後方の面に形成されたザグリ部内に収容配置されて固定され、第1磁性体5bは第1コイル4bの反対側で可動フレーム4の前方の面に設けられたザグリ部41b内に収容配置されて固定されている。第1コイル4bと第1磁性体5bは非接触である。また、可動フレーム4には、可動フレーム4のX軸方向の位置を検出するためのホール素子106が固設されている。ホール素子106は、コイル4bの中心に設けられている。
図10に示すように、第1磁性体5bは、X軸方向に延設されており、対向する第1磁石2bの磁極の並び方向に延びている。このように、第1磁石2bに対向して可動フレーム4に固設された第1磁性体5bには、図11に矢印Fで示す方向、すなわち第1磁石2bに近付く方向の磁気吸引力Fが常に作用する。この磁気吸引力Fは、第1磁性体5bを保持した可動フレーム4に作用し、可動フレーム4を固定フレーム2に近付ける方向に保持せしめる力となる。
次に、図12乃至図19を参照して、磁気バネの強さと第1磁性体5bの形状(レイアウトも含む)との関係について説明する。なお、ここでも、第1磁性体5bを含む磁気バネに着目して説明するが、他の磁気バネについても同様であることは言うまでもない。
図12(a)は第1磁石2bと第1コイル4bの関係を示す正面図であり、図12(b)はその側面図である。第1磁石2bは固定フレーム2に固定され、第1コイル4bは可動フレーム4に固定されており、両者の間には隙間がある。第1コイル4bを備えた可動フレーム4(ここでは図示せず)は、第1コイル4bに制御電流が流れると、第1磁石2bを備えた固定フレーム2(ここでは図示せず)に対して、磁極の並び方向に移動される。以下、この方向を駆動方向と称する。また、この駆動方向と直交するXY平面に沿った方向を駆動直交方向と称する。
第1磁石2bの前方側、すなわち第1コイル4bおよび第1磁性体5bが配置された側の磁束の強度分布(プロファイル)は、駆動方向と駆動直交方向で異なる。駆動方向、すなわち磁極の並び方向に沿った磁束の強度分布を見ると、図13に示すように、2つの磁極の分岐位置で磁束の向きが反転しており、強度も大きく変化しているのが分かる。一方、駆動直交方向に沿った磁束の強度分布を見ると、図14に示すように、殆ど変化がなく一定の強度を示しているのが分かる。
本実施形態の第1磁性体5bは、第1磁石2bに対向して駆動方向に沿って延設されているため、図13に示す強度分布の影響を受け易い。上述したように、第1磁石2bは、その磁極の並び方向に沿って磁束の向きが反転しているため、駆動方向に延設されて第1磁石2bに対向する第1磁性体5bも、図15および図16に示すように、対向する第1磁石2bの磁極と反対の磁極に磁化される。
このとき、図15に示すように、第1磁石2bの2つの磁極に対向する第1磁性体5bのそれぞれの領域の長さが等しい場合、すなわち第1磁性体5bが第1磁石2bの各磁極に対向する領域の長さが等しい場合、第1磁性体5bのちょうど中央が磁化された磁極の境目になり、磁力のバランスが保たれる。つまり、この場合、第1磁性体5bに働く力は、概ね、第1磁石2bに向かう方向の磁気吸引力Fだけになり、駆動方向に作用する力は発生しない。
これに対し、図16に示すように、第1磁性体5bが第1磁石2bに対して駆動方向に移動すると、第1磁性体5bが磁化される領域の大きさが変わり、磁力のバランスが崩れる。例えば、図示のように第1磁性体5bが第1磁石2bに対して図中左方向にずれると、第1磁石2bの図示左側のS極に対向した第1磁性体5bの左側の領域がN極に磁化され、この領域の長さが右側のS極に磁化された領域の長さより長くなる。この場合、第1磁性体5bには磁力のバランスを保つ方向(すなわち図示右方向)に戻ろうとする力が作用する。つまり、この力が磁気バネのXY平面に沿った駆動方向の復元力Rとなる。
見方を変えると、この駆動方向の復元力Rは、可動部4を駆動する際の負荷となる。つまり、この駆動方向の復元力Rをあまり強くすると、VCMの消費電力が大きくなり、バッテリーの使用時間が短くなってしまう。一方、コイルバネを用いた場合、この駆動方向の復元力はバネ定数に比例するため、復元力を小さくして消費電力を抑えるためには、バネを長くする必要があり、設置スペースが大きくなってしまう。
また、当然のことながら、第1磁性体5bを第1磁石2bに引きつける方向の磁気吸引力Fにも適切な値があり、この磁気吸引力Fがあまり小さ過ぎると可動部4の駆動が不安定となり、この磁気吸引力Fがあまり大き過ぎるとボール3a、3b、3cによる摩滅の問題を生じる。よって、本実施形態のように、磁気バネを用いた場合においても、バネの強さ、すなわち磁気吸引力Fおよび復元力Rを適切な値に設計することが望ましい。
図17は、本実施形態の磁気バネの第1磁性体5bの駆動方向に沿った移動量と駆動方向に沿った復元力Rとの関係を示すグラフである。比較のため、この磁気バネの磁気吸引力Fと同じ大きさの引っ張り力を発生するコイルバネのXY平面に沿ったシフト量とこの面方向に沿った復元力との関係を示す。これによると、コイルバネの復元力は、磁気バネの復元力より80〜90%高いことが分かる。つまり、磁気バネを用いることで、復元力を比較的小さくできる。
本実施形態では、このような磁気バネの特性を利用した上で、さらに、磁気バネの磁気吸引力Fを磁気バネの復元力Rとは別に所望する値にコントロールするようにした。
基本的に、上述した復元力Rを磁性体5bに作用させるためには、第1磁性体5bには、駆動方向に沿ってある程度の長さが必要である。その意味では、細長い第1磁性体5bを第1磁石2bの分極線Dに沿った駆動直交方向に延設させた場合、当該第1磁性体5bに駆動方向の復元力を作用させることは殆どできない。
図18に示すように、第1磁石2bのS極およびN極の並び方向に沿った長さをL、Lとし、且つ第1磁性体5bを保持した可動部4の移動量が各磁極の長さL(L)を超えないものとした場合、第1磁性体5bの駆動方向に沿った長さLは、各磁極の長さL(L)より長ければ良い。言い換えると、第1磁性体5bの長さの下限値は、可動部4が固定フレーム2に対して移動した際に、第1磁性体5bの少なくとも一部が第1磁石2bの分極線Dに重なる長さであれば良いことになる。ここで言う分極線Dとは、S極とN極との間の境目を示す架空の直線である。
一方、第1磁性体5bに作用する磁気吸引力Fは、第1磁性体5bの第1磁石2bに対する投影面積、すなわち第1磁性体5bの長さLおよび幅W、第1磁性体5bの光軸O方向に沿った厚さH(図19参照)、および第1磁石2bとの間の距離に応じて変化する。言い換えると、第1磁性体5bの寸法(L、W、H)および第1磁石2bとの間の距離のうち少なくとも1つのパラメータを調整することで、第1磁性体5bに作用させる磁気吸引力Fを所望する値にコントロールできることになる。
つまり、本実施形態によると、磁気バネの復元力Rを適切な値に設定した上で、この復元力Rに関係なく、磁気バネの磁気吸引力Fを所望する値に設定でき、効率の良い安定したブレ補正動作が可能となる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、固定フレーム2に磁石2a、2b、2cを設け、可動フレーム4に磁性体5a、5b、5cを設けた場合について説明したが、図20に示す変形例のように、可動フレーム4に磁石2a、2b、2cを設けたムービングマグネットタイプの防振ユニットに本発明を適用することもできる。この場合も、固定フレーム2に固設した磁性体5a、5b、5cの寸法や磁性体5a、5b、5cと磁石2a、2b、2cの間の距離などを変更することで、当該磁気バネの磁気吸引力を所望する値にコントロールすることができる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
固定部と、
この固定部に対して第1方向に並んだ可動部と、
上記固定部と上記可動部との間に配置され、上記可動部を上記固定部に対して上記第1方向と直交する面に沿って移動可能に支持する複数の転動体と、
上記固定部および上記可動部の一方に設けられ、上記第1方向と直交する第2方向に磁極を並べた磁石と、
この磁石とともに磁気バネを構成するように該磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられ、上記磁石の磁極が並んだ第2方向に沿って延設された磁性体と、
を有する保持機構。
[2]
上記磁性体は、上記直交する面に沿って上記第2方向に延設された細長い板状片である、[1]の保持機構。
[3]
上記磁性体は、上記磁石の各磁極に投影した2つの領域の面積が等しくなる位置関係で当該磁石に対向して配置されている、[2]の保持機構。
[4]
上記磁性体は、上記磁石に投影した領域が当該磁石の外周部より内側に配置される大きさを有する、[3]の保持機構。
[5]
上記磁性体の上記第2方向に沿った長さは、上記磁石の各磁極の上記第2方向に沿った長さより長い、[4]の保持機構。
[6]
上記磁性体の上記磁石に対する投影面積、上記磁性体の上記第1方向の厚さ、および上記磁性体の上記磁石との間の距離のうち少なくとも1つを調整して、当該磁性体と上記磁石との間の磁気吸引力をコントロールする、[1]の保持機構。
[7]
上記磁気バネとは別に、上記可動部を上記固定部に引きつけるコイルバネをさらに有する、[1]の保持機構。
[8]
固定部と、
ブレ補正の対象となる光学部材を保持して、上記固定部に対して上記光学部材の光軸に沿った第1方向に並んで設けられた可動部と、
この可動部と上記固定部との間に配置され、上記可動部を上記固定部に対して上記第1方向と直交する面に沿って移動可能に支持した複数の転動体と、
上記固定部および上記可動部の一方に設けられ、上記第1方向と直交する第2方向に磁極を並べた第1磁石と、
この第1磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられた第1コイルと、
上記第1磁石とともに第1の磁気バネを構成するように該第1磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられ、上記第1磁石の磁極が並んだ上記第2方向に沿って延設された第1磁性体と、
上記固定部および上記可動部の一方に設けられ、上記第1方向および上記第2方向と直交する第3方向に磁極を並べた第2磁石と、
この第2磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられた第2コイルと、
上記第2磁石とともに第2の磁気バネを構成するように該第2磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられ、上記第2磁石の磁極が並んだ上記第3方向に沿って延設された第2磁性体と、
を有するブレ補正装置。
[9]
上記第1磁性体は、上記直交する面に沿って上記第2方向に延設された細長い板状片であり、上記第2磁性体は、上記直交する面に沿って上記第3方向に延設された細長い板状片である、[8]のブレ補正装置。
[10]
上記第1磁性体は、上記第1磁石の各磁極に投影した2つの領域の面積が等しくなる位置関係で当該第1磁石に対向して配置されており、上記第2磁性体は、上記第2磁石の各磁極に投影した2つの領域の面積が等しくなる位置関係で当該第2磁石に対向して配置されている、[9]のブレ補正装置。
[11]
上記第1磁性体は、上記第1磁石に投影した領域が当該第1磁石の外周部より内側に配置される大きさを有し、上記第2磁性体は、上記第2磁石に投影した領域が当該第2磁石の外周部より内側に配置される大きさを有する、[10]のブレ補正装置。
[12]
上記第1磁性体の上記第2方向に沿った長さは、上記第1磁石の各磁極の上記第2方向に沿った長さより長く、上記第2磁性体の上記第3方向に沿った長さは、上記第2磁石の各磁極の上記第3方向に沿った長さより長い、[11]のブレ補正装置。
[13]
上記第1磁性体の上記第1磁石に対する投影面積、上記第1磁性体の上記第1方向の厚さ、および上記第1磁性体の上記第1磁石との間の距離のうち少なくとも1つを調整して、当該第1磁性体と上記第1磁石との間の磁気吸引力をコントロールし、上記第2磁性体の上記第2磁石に対する投影面積、上記第2磁性体の上記第1方向の厚さ、および上記第2磁性体の上記第2磁石との間の距離のうち少なくとも1つを調整して、当該第2磁性体と上記第2磁石との間の磁気吸引力をコントロールする、[8]のブレ補正装置。
[14]
上記第1の磁気バネおよび上記第2の磁気バネとは別に、上記可動部を上記固定部に引きつけるコイルバネをさらに有する、[8]のブレ補正装置。
[15]
上記第1磁性体は、上記第1磁石との間に上記第1コイルを挟んで反対側で上記可動部に設けられており、上記第2磁性体は、上記第2磁石との間に上記第2コイルを挟んで反対側で上記可動部に設けられている、[8]のブレ補正装置。
1…撮像素子、2…固定フレーム、2a、2b…第1磁石、2c…第2磁石、3a、3b、3c…ボール、4…可動フレーム、4a、4b…第1コイル、4c…第2コイル、5a、5b…第1磁性体、5c…第2磁性体、5d…磁性体、6…ヨーク、7…コイルバネ、10…防振ユニット、100…カメラ、O…光軸。

Claims (4)

  1. 固定部と、
    この固定部に対して第1方向に並んで配置された可動部と、
    上記固定部と上記可動部との間に配置され、上記可動部を上記固定部に対して上記第1方向と直交する面に沿って移動可能に支持する複数の転動体と、
    上記固定部および上記可動部の一方に設けられ、上記第1方向と直交する平面内において、第2方向に延びる直線状の分極線を境に異極が並んで配置された磁石と、
    上記磁石に対向して上記固定部および上記可動部の他方に設けられていて、上記第1方向および上記分極線と垂直な第3方向に沿って延設されるとともに上記磁石と協同して磁気バネを構成する細長い板状の磁性体と、
    を具備し、
    上記磁石は、上記分極線の両側で上記第1方向に異なる磁極が並んでおり、全体の磁力分布曲線としては、磁束の向きが当該分極線を境に反転し、当該分極線を境に当該磁束の最大値が発生するまでの距離が等しくなるように磁化されており、
    上記磁性体の上記第3方向に沿った長さは、上記磁石に投影した領域が当該磁石の外周部より内側に配置され、且つ上記磁石の各磁極の上記第3方向に沿った長さより長く、上記分極線に対して上記磁石の第3方向の長さが等しく、上記分極線を境に磁力により復元力の最大値を受ける位置が等しくなるように上記磁性体が配置されていることを特徴とするブレ補正装置。
  2. 上記細長い板状の磁性体は、上記分極線を含むように上記磁石に投影された際に、当該直線状の分極線で二分される領域の面積が等しくなる位置関係で当該磁石に対向して配置されている、請求項1のブレ補正装置。
  3. 上記磁性体の上記磁石に対する投影面積、上記磁性体の上記第1方向の厚さ、および上記磁性体の上記磁石との間の距離のうち少なくとも1つを調整して、当該磁性体と上記磁石との間の磁気吸引力をコントロールする、請求項1のブレ補正装置。
  4. 上記磁気バネとは別に、上記可動部を上記固定部に引きつけるコイルバネをさらに有する、請求項1のブレ補正装置。
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