JP6978381B2 - 通電経路構成部材およびセンサ - Google Patents

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本開示は、通電経路構成部材およびセンサに関する。
通電経路の一部を形成する通電経路構成部材が知られている。通電経路構成部材は、例えば、筒状部を有する金属部材と、筒状部を収容するための部材配置空間を有する収容部材と、を備える。
通電経路構成部材は、例えば、酸素センサなどのセンサに備えられて、センサにおける通電経路の一部を構成する(特許文献1)。このセンサは、金属部材としての金属端子と、収容部材としてのセパレータと、を備える。金属端子のうち回転抑止部(筒状部に相当)が、セパレータの収容部(部材配置空間に相当)に収容される。この金属端子は、センサにおける通電経路の一部を構成する。
通電経路構成部材としては、筒状部と部材配置空間の内面との間に隙間を有する構成のものがある。
特開2002−162379号公報
しかし、上記の通電経路構成部材を備えるセンサは、振動が生じる環境下で使用される場合、振動の影響により筒状部と部材配置空間の内壁との衝突が繰り返されて、金属部材が破損して通電経路が断線する可能性がある。
そこで、本開示は、通電経路の一部を形成する通電経路構成部材において、振動が生じる環境下においても通電経路の断線を抑制できる通電経路構成部材を提供すること、およびそのような通電経路構成部材を備えるセンサを提供することが望ましい。
本開示の一態様は、金属部材および収容部材を備えて、金属部材が通電経路の一部を形成する通電経路構成部材である。
金属部材は、軸線方向に延びる筒状部を有し、導電性材料で形成される。収容部材は、金属部材のうち少なくとも筒状部を収容するための部材配置空間を有する。
筒状部は、軸線方向の一端から他端にかけて形成されたスリット部を有する。筒状部は、スリット部の幅寸法が変化するとともに当該筒状部の外径寸法が変化するような弾性変形可能な材料で構成されている。収容部材は、筒状部を形成する材料よりもヤング率の大きい材料で構成されている。
金属部材は、突出部を備える。突出部は、筒状部の外側表面から部材配置空間の内面に向けて突出している。突出部の突出寸法は、筒状部を構成する金属部材の最大厚さ寸法よりも小さい。筒状部は、突出部が部材配置空間の内面に接する状態で、部材配置空間に配置される。なお、筒状部を構成する金属部材の最大厚さ寸法は、金属部材のうち筒状部の表面に対する垂直方向の最大寸法である。
このような構成の通電経路構成部材においては、金属部材の筒状部が部材配置空間の内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、金属部材と部材配置空間の内面との衝突を抑制できる。
また、収容部材は、金属部材の筒状部に比べてヤング率が大きい材料で形成されるため、筒状部に比べて変形し難くなる。このため、振動が生じた場合には、金属部材(筒状部)が変形しても収容部材が元の形状を維持することで、両者の間に隙間が生じるのを抑制できるとともに、両者の衝突を抑制できる。
よって、この通電経路構成部材は、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する金属部材の破損を抑制できるとともに通電経路の断線を抑制できる。
なお、「突出部の突出寸法」は、筒状部の表面に対する垂直方向の寸法であって、筒状部の表面から突出部の最外部位までの寸法を意味する。
次に、上述の通電経路構成部材においては、筒状部のうち突出部が設けられる部分の外表面は、軸線方向の一端側から他端側にかけて隙間を有することなく連続した形状であってもよい。
このような形状の筒状部は、突出部との境界部分も隙間を有することなく連続した形状となる。これにより、金属部材の筒状部を収容部材の部材配置空間に挿入する際に、収容部材と突出部との引っ掛かりが生じがたくなり、挿入作業の煩雑さが軽減される。
次に、上述の通電経路構成部材においては、筒状部の特定断面形状は、スリット部を有する円形、またはスリット部を有する四角形のいずれかであってもよい。筒状部の特定断面形状とは、筒状部における軸線方向に垂直な断面形状であって突出部が形成される部分の断面形状である。
筒状部の特定断面形状がこのような形状であることで、筒状部が弾性変形できるとともに突出部が部材配置空間の内面に接することができる。これにより、筒状部が部材配置空間の内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、金属部材と部材配置空間の内面との衝突を抑制できる。
次に、特定断面形状がスリット部を有する円形である上述の通電経路構成部材においては、筒状部はスリット部を少なくとも1個備え、金属部材は突出部を少なくとも2個以上備えてもよい。
金属部材が2個以上の突出部を備えることで、部材配置空間に配置される前後での筒状部の変形量が大きくなるため、突出部を介して筒状部と部材配置空間の内面との間に生じる押圧力が大きくなる。これにより、筒状部は、より強固な力で部材配置空間の内面に支えられる状態となる。
このため、この通電経路構成部材は、筒状部がより強固な力で部材配置空間の内面に支えられる状態となるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、金属部材と部材配置空間の内面との衝突を抑制できる。
なお、この場合、複数の突出部のうち2個の突出部は、筒状部の特定断面形状における周方向において、スリット部を介して対称に配置されてもよい。例えば、特定断面形状における360度の周方向位置において、スリット部の形成位置を0度(360度)とした場合に、スリット部から1個の突出部までの周方向角度と、スリット部から他の1個の突出部までの周方向角度とが、互いに同一となるように、2個の突出部が配置される構成が挙げられる。
また、2個の突出部は、例えば、特定断面形状における360度の周方向位置において、スリット部の形成位置を0度(360度)とした場合に、一方の突出部は45度から135度までの範囲内に形成され、他方の突出部は225度から315度までの範囲内に形成される構成であってもよい。
次に、特定断面形状がスリット部を有する円形である上述の通電経路構成部材においては、筒状部はスリット部を少なくとも2個以上備えてもよい。この場合、複数の突出部のうち2個の突出部は、筒状部のうち2個のスリット部で区切られる2個の領域のそれぞれに1個ずつ配置されてもよい。
次に、特定断面形状がスリット部を有する円形である上述の通電経路構成部材においては、筒状部はスリット部を少なくとも3個以上備え、金属部材は突出部を少なくとも3個以上備えてもよい。この場合、3個の突出部は、筒状部のうち3個のスリット部で区切られる3個の領域のそれぞれに1個ずつ配置されてもよい。
また、金属部材が3個の突出部を備える場合には、筒状部の特定断面形状における周方向において、3個の突出部が均等に配置されてもよい。つまり、3個の突出部は、周方向において中心角度が120度ずつ離れるように配置されてもよい。
次に、特定断面形状がスリット部を有する四角形である上述の通電経路構成部材においては、スリット部は、前記四角形の四辺のうち一つの辺のみに設けられ、突出部は、前記四角形の四辺のうちスリット部が設けられた辺に隣接する2つの辺のそれぞれに少なくとも1個ずつ設けられてもよい。
このような構成の金属部材を用いることで、部材配置空間に配置される前後での筒状部の変形量が大きくなるため、突出部を介して筒状部と部材配置空間の内面との間に生じる押圧力が大きくなる。これにより、筒状部は、より強固な力で部材配置空間の内面に支えられる状態となる。
このため、この通電経路構成部材は、筒状部がより強固な力で部材配置空間の内面に支えられる状態となるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、金属部材と部材配置空間の内面との衝突を抑制できる。
なお、この場合、突出部は、四角形の辺のうち中央位置よりもスリット部に近い位置に形成されてもよい。
次に、特定断面形状がスリット部を有する四角形である上述の通電経路構成部材においては、筒状部はスリット部を2個備えており、スリット部は、前記四角形の四辺のうち対向する2つの辺のそれぞれに1個ずつ備えられ、金属部材は突出部を2個備えており、突出部は、前記四角形の四辺のうち前記スリット部を備えない2つの辺のそれぞれに少なくとも1個ずつ備えられてもよい。
なお、この場合、突出部は、四角形の辺のうち中央位置に形成されてもよい。
次に、特定断面形状がスリット部を有する四角形である上述の通電経路構成部材においては、スリット部は、前記四角形の4個の頂点に相当する位置にそれぞれ1個ずつ備えられ、突出部は、前記四角形の四辺のそれぞれにおいて少なくとも1個ずつ備えられてもよい。
なお、この場合、突出部は、四角形の辺のうち中央位置に形成されてもよい。
本開示の他の一態様は、センサ素子と、通電経路構成部材と、を備えるセンサであって、通電経路構成部材は上述のいずれかの通電経路構成部材である。センサ素子は、測定対象物の検出結果に応じた検出信号を出力する。通電経路構成部材は、センサ素子から出力された検出信号を伝達する通電経路の一部を形成する。
このセンサは、上述の通電経路構成部材を備えることで、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する金属部材の破損を抑制できるとともに通電経路の断線を抑制できる。
実施形態の空燃比センサを軸方向に沿って破断した状態を示す断面図である。 ガスセンサ素子を示す斜視図である。 部材配置空間に接続端子(第1金属端子1)が配置された状態の収容部材の斜視図である。 第1金属部材の外観を表す斜視図である。 筒状部からの突出部の突出状態を視認できる方向から見た第1金属部材の側面図である。 筒状部のうちスリット部を視認できる方向から見た第1金属部材の側面図である。 図6に示す第1金属部材のうちVII−VII矢視方向の断面図である。 図6に示す第1金属部材のうちVIII−VIII矢視方向の断面図である。 通電経路構成部材のうち、突出部の形成位置における接続端子および収容部材の断面形状を表した拡大断面図である。 図10Aは1個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状であり、図10Bは2個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状であり、図10Cは3個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状である。 図11Aは1個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状であり、図11Bは2個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状であり、図11Cは4個のスリット部を有する第1金属部材における筒状部の特定断面形状である。 筒型センサ素子を備えるガスセンサを軸方向に沿って破断した状態を示す断面図である。 内側接続端子のうち筒状部、突出部、延長部の外観を表した斜視図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、以下に示す実施形態では、ガスセンサの一種である酸素センサのうち全領域空燃比センサ(以下単に、空燃比センサともいう)を例に挙げる。具体的には、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、測定対象となる排ガス中の特定ガス(酸素)を検出するガスセンサ素子(検出素子)が組み付けられるとともに、内燃機関の排気管に装着される空燃比センサを例に挙げて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
本実施形態の通電経路構成部材14を備える空燃比センサ1の全体の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、空燃比センサの内部構成を表す断面図である。図1に示す空燃比センサ1のうち、図中下側が先端側であり、図中上側が後端側である。
図1に示す様に、本実施形態における空燃比センサ1は、排気管に固定するためのネジ部3が外表面に形成された筒状の主体金具5と、軸線方向(空燃比センサ1の長手方向:図1の上下方向)に延びる板状形状のガスセンサ素子7と、ガスセンサ素子7の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ9と、軸線方向に貫通する挿通孔13aの内壁面がガスセンサ素子7の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材13と、ガスセンサ素子7と外部機器(図示省略)とを繋ぐ通電経路の一部を形成する通電経路構成部材14と、を備えている。
図1および図2に示すように、ガスセンサ素子7は、長手方向に伸びる直方体形状の素子本体部7aと、素子本体部7aの先端側を覆う多孔質の保護層7bと、を備える。素子本体部7aは、その先端側に、測定対象ガスに含まれる特定ガスを検出する検知部7cを備える。素子本体部7aは、長手方向に伸びる板状の素子部7dと、同じく長手方向に延びる板状のヒータ7eと、が積層されて構成されている。保護層7bは、多孔質状のアルミナで構成されており、少なくとも検知部7cを覆うように、素子本体部7aの先端に設けられる。
ガスセンサ素子7は、その後端側に、複数(本実施形態では6個)の電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fを備えている。複数の電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fは、板状形状の外表面のうち表裏の位置関係となる第1主面21および第2主面23に、それぞれ3個ずつ形成されている。図2では、第1主面21に形成される3個の電極パッド25a,25b,25cは図に現れているが、第2主面23に形成される3個の電極パッド25d,25e,25fは図の背面側に位置するため、図2には現れていない。3個の電極パッド25d,25e,25fは、3個の電極パッド25a,25b,25cと同様の形状で、第2主面23に形成されている。
ガスセンサ素子7は、複数の電極パッド25a,25b,25c,25dを用いて、素子部7dと外部機器との間に流れる電気信号の送受信を行う。その電気信号には、素子部7dを制御するための制御信号や、素子部7dでのガス検出結果に応じて変化する検出信号が含まれる。ガスセンサ素子7は、複数の電極パッド25e,25fを用いて、外部機器からヒータ7eへ印加されるヒータ電圧を受電する。ヒータ電圧の印加によりヒータ7eが発熱して、素子部7dが所定の活性化温度まで加熱されることで、ガスセンサ素子7が活性化状態(ガス検出が可能な状態)となる。
通電経路構成部材14は、ガスセンサ素子7と絶縁コンタクト部材13との間に配置される複数(本実施形態では6個)の接続端子15と、複数の接続端子15のそれぞれについて接続端子15のうち一部を収容する収容部材16と、を備えている。
図1に示すように、複数の接続端子15は、それぞれ、ガスセンサ素子7の複数の電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fに電気的に接続される。なお、図1では、6個の接続端子15のうち4個のみを図示し、他の2個については図示を省略している。複数の接続端子15は、それぞれ、外部機器に接続される複数のリード線35に電気的に接続されている。複数の接続端子15は、それぞれ、複数のリード線35と電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fとをつなぐ通電経路の一部を形成する。
接続端子15は、第1金属部材15aと、第2金属部材15bと、を備える。第1金属部材15aおよび第2金属部材15bは、互いに連結されるように構成されている。第1金属部材15aは、リード線35に電気的に接続される。第2金属部材15bは、ガスセンサ素子7の複数の電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fに電気的に接続される。
収容部材16は、6個の部材配置空間16aを備えている。部材配置空間16aは、収容部材16の先端から後端にかけて貫通した空間として形成されている。
主体金具5は、軸線方向に貫通する貫通孔37を有し、貫通孔37の径方向内側に突出する棚部39を有する略筒状形状に構成されている。この主体金具5は、検知部7cを貫通孔37の先端側に配置し、電極パッド25a,25b,25c,25d,25e,25fを貫通孔37の後端よりも後端側に配置する状態で、貫通孔37に挿通されたガスセンサ素子7を保持するよう構成されている。
主体金具5の貫通孔37の内部には、ガスセンサ素子7の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ41、滑石リング43、及び上述のセラミックスリーブ9が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。
このセラミックスリーブ9と主体金具5の後端部47との間には、加締パッキン49が配置されている。なお、主体金具5の後端部47は、加締パッキン49を介してセラミックスリーブ9を先端側に押し付けるように、加締められている。
更に、主体金具5の先端部53の外周には、ガスセンサ素子7の突出部分を覆う金属製(例えば、ステンレスなど)の二重構造とされたプロテクタ55が取り付けられている。プロテクタ55は、溶接部55aによって主体金具5に固定されている。
一方、主体金具5の後端側外周には、外筒57が固定されている。また、外筒57の後端側の開口部には、弾性材料(ゴムなど)で形成されたグロメット61が配置されている。グロメット61は、6本のリード線35(図1では2本が図示)が挿通されるリード線挿通孔59を備えている。
絶縁コンタクト部材13は、自身の外周を取り囲む保持部材65を介して外筒57に支持されている。
[1−2.通電経路構成部材]
次に、本実施形態の要部である 通電経路構成部材14について説明する。
上述のように、通電経路構成部材14は、6個の接続端子15と、1個の収容部材16を備える。図3は、先端側の斜め方向から見たときの通電経路構成部材14の斜視図である。なお、図3では、接続端子15のうち第1金属部材15aが部材配置空間16aに収容された状態の通電経路構成部材14を表している。
収容部材16は、絶縁性部材(アルミナなど)を用いて構成されており、円柱部分を主体として構成されている。収容部材16は、上述したように、6個の部材配置空間16aを備えている。6個の部材配置空間16aは、収容部材16の円柱部分において周方向に並んで配置されている。
収容部材16は、2個の当接部16bを備えている。2個の当接部16bは、収容部材16の円柱部分から先端側に向けて突出している。2個の当接部16bが絶縁コンタクト部材13に当接することで、収容部材16と絶縁コンタクト部材13との相対位置を一定とすることができる。
次に、接続端子15は、弾性変形可能な導電性材料(例えば,ステンレス合金(SUS304)など)で構成されている。接続端子15は、上述のように、第1金属部材15aと、第2金属部材15bと、を備える。
第1金属部材15aは、図4〜6に示すように、先端連結部15a1と、筒状部15a2と、後端連結部15a3と、突出部15a4と、を備える。
先端連結部15a1は、第2金属部材15bと連結可能に構成されている。
筒状部15a2は、軸線方向の一端から他端にかけて形成されたスリット部15a5を有する円筒形状である。筒状部15a2は、スリット部15a5の幅寸法が変化するとともに筒状部15a2の外径寸法が変化するよう構成されている。
後端連結部15a3は、リード線35の芯線を包囲するようにカシメ加工されることで、リード線35の芯線と連結される。
突出部15a4は、筒状部15a2の外側表面から外向きに突出するように構成されている。つまり、第1金属部材15aが収容部材16の部材配置空間16aに配置された場合には、突出部15a4は、部材配置空間16aの内面に向けて突出した状態となる。
次に、図6に示す第1金属部材15aのうち、VII−VII矢視断面を図7に示し、VIII−VIII矢視断面を図8に示す。
図7に示すように、突出部15a4の突出寸法h1(h1=0.175mm)は、筒状部15a2を構成する第1金属部材15aの最大厚さ寸法t1(t1=0.200mm)よりも小さい(h1<t1)。なお、突出部15a4の突出寸法h1は、筒状部15a2の表面に対する垂直方向の寸法であって、筒状部15a2の表面から突出部15a4の最外部位までの寸法を意味する。また、最大厚さ寸法t1は、第1金属部材15aのうち筒状部15a2の表面に対する垂直方向の最大寸法である。
また、図5および図7に示すように、筒状部15a2のうち突出部15a4が設けられる部分の外表面は、軸線方向の一端側から他端側にかけて隙間を有することなく連続した形状である。
図8に示すように、第1金属部材15aは、3個の突出部15a4を備える。3個の突出部15a4は、筒状部15a2の周方向において均等に配置されている。筒状部15a2における軸線方向に垂直な断面形状であって突出部15a4が形成される部分の断面形状である特定断面形状は、スリット部15a5を有する円形である。外力が加えられていない状態(自由状態)での筒状部15a2の外形寸法D1は、2.5mmである。
次に、通電経路構成部材14のうち、突出部15a4の形成位置における接続端子15(詳細には、筒状部15a2)および収容部材16(詳細には、部材配置空間16a)の断面形状を表した拡大断面図を、図9に示す。
図9に示すように、部材配置空間16aの内径寸法D2は、2.7mmである。つまり、突出部15a4が設けられていないと仮定した状態の筒状部15a2を部材配置空間16aに配置した場合、筒状部15a2の外周面と部材配置空間16aの内面との間に隙間が存在する。このため、突出部15a4が設けられていない場合、筒状部15a2は、部材配置空間16aの内部で移動可能な状態となり、振動が生じた場合には、筒状部15a2が部材配置空間16aの内面と繰り返し衝突して、破損する可能性がある。なお、突出部15a4が設けられていないと仮定した場合、筒状部15a2の外周面と部材配置空間16aの内面との間に生じる隙間寸法(仮想隙間寸法g1)は0.1mm(=(D2−D1)/2)である。
ここで、突出部15a4の突出寸法h1は、仮想隙間寸法g1よりも大きい。このため、突出部15a4が設けられている筒状部15a2を部材配置空間16aに配置した場合、突出部15a4が部材配置空間16aの内面に当接する。これにより、突出部15a4を介して部材配置空間16aの内面からの外力が筒状部15a2に加わり、筒状部15a2は、外力によって外形寸法が縮小するように弾性変形して、自由状態の外形寸法D1から変形後外形寸法D1aに変化する。この結果、筒状部15a2は、突出部15a4を介して部材配置空間16aの内部により支持される状態となる。このため、振動が生じた場合でも、筒状部15a2が部材配置空間16aの内面と衝突することはなく、筒状部15a2の破損を抑制できる。なお、筒状部15a2の外周面と部材配置空間16aの内面との隙間寸法g1aは、突出部15a4の突出寸法h1と同等となる(g1a=h1)。
なお、筒状部15a2を形成する材料は、接続端子15を構成する導電性材料であり、ヤング率は193GPaである。収容部材16の材料は、絶縁性部材であり、ヤング率は340GPaである。このため、収容部材16は、筒状部15a2を形成する材料よりもヤング率の大きい材料で構成されている。
[1−3.効果]
以上説明したように、本実施形態の空燃比センサ1における通電経路構成部材14は、接続端子15と、収容部材16と、を備える。接続端子15は、第1金属部材15aと、第2金属部材15bと、を備える。
通電経路構成部材14においては、第1金属部材15aの筒状部15a2が部材配置空間16aの内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、接続端子15(第1金属部材15a)と部材配置空間16aの内面との衝突を抑制できる。
また、収容部材16は、第1金属部材15aの筒状部15a2に比べてヤング率が大きい材料で形成されるため、筒状部15a2に比べて変形し難くなる。このため、振動が生じた場合には、第1金属部材15a(筒状部15a2)が変形しても収容部材16が元の形状を維持することで、両者の間に隙間が生じるのを抑制できるとともに、両者の衝突を抑制できる。
よって、通電経路構成部材14は、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する接続端子15(第1金属部材15a)の破損を抑制できるとともに通電経路(詳細には、ガスセンサ素子7と外部機器との通電経路)の断線を抑制できる。
次に、筒状部15a2のうち突出部15a4が設けられる部分の外表面は、軸線方向の一端側から他端側にかけて隙間を有することなく連続した形状である。
このような形状の筒状部15a2は、突出部15a4との境界部分も隙間を有することなく連続した形状となる。これにより、第1金属部材15aの筒状部15a2を収容部材16の部材配置空間16aに挿入する際に、収容部材16と突出部15a4との引っ掛かりが生じがたくなり、挿入作業の煩雑さが軽減される。
次に、通電経路構成部材14においては、筒状部15a2の特定断面形状は、スリット部15a5を有する円形である。筒状部15a2の特定断面形状がこのような形状であることで、筒状部15a2が弾性変形できるとともに突出部15a4が部材配置空間16aの内面に接することができる。これにより、筒状部15a2が部材配置空間16aの内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、接続端子15(第1金属部材15a)と部材配置空間16aの内面との衝突を抑制できる。
次に、筒状部15a2はスリット部15a5を1個備えており、第1金属部材15aは突出部15a4を3個備えている。
第1金属部材15aが2個以上の突出部15a4を備えることで、部材配置空間16aに配置される前後での筒状部15a2の変形量が大きくなるため、突出部15a4を介して筒状部15a2と部材配置空間16aの内面との間に生じる押圧力が大きくなる。これにより、筒状部15a2は、より強固な力で部材配置空間16aの内面に支えられる状態となる。
このため、通電経路構成部材14は、筒状部15a2がより強固な力で部材配置空間16aの内面に支えられる状態となるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、第1金属部材15aと部材配置空間16aの内面との衝突を抑制できる。
次に、空燃比センサ1は、ガスセンサ素子7と、通電経路構成部材14と、を備えるガスセンサである。ガスセンサ素子7は、測定対象物(排ガス中の酸素)の検出結果に応じた検出信号を出力する。
通電経路構成部材14(第1金属部材15a)は、ガスセンサ素子7から出力された検出信号を伝達する通電経路の一部を形成する。また、通電経路構成部材14(第1金属部材15a)は、ガスセンサ素子7(素子部7d)を制御するための制御信号を伝達するための通電経路の一部を形成する。さらに、通電経路構成部材14(第1金属部材15a)は、外部機器からヒータ7eへヒータ電圧を印加するための通電経路の一部を形成する。
この空燃比センサ1は、通電経路構成部材14を備えることで、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する接続端子15(第1金属部材15a)の破損を抑制できるとともに、検出信号の通電経路、制御信号の通電経路、ヒータ電圧の通電経路における断線を抑制できる。
[1−4.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
通電経路構成部材14が通電経路構成部材の一例に相当し、接続端子15が金属部材の一例に相当し、筒状部15a2が筒状部の一例に相当し、スリット部15a5がスリット部の一例に相当し、突出部15a4が突出部の一例に相当し、収容部材16が収容部材の一例に相当する。空燃比センサ1がセンサの一例に相当し、ガスセンサ素子7がセンサ素子の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
金属端子(接続端子)における筒状部の断面形状は、上記実施形態の形状に限られることはなく、他の形状を採ることができる。そこで、第2実施形態として、図10A,10B,10Cおよび図11A,11B,11Cに基づいて、筒状部の断面形状における種々の形態について説明する。
図10Aに示す第1金属部材15aは、2個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、1個のスリット部15a5を有する円形である。2個の突出部15a4は、筒状部15a2の特定断面形状における周方向において、スリット部15a5を介して対称に配置されている。つまり、筒状部15a2の特定断面形状における360度の周方向位置において、スリット部15a5の形成位置(特に、スリット部15a5の中央位置)を0度とした場合に、2個の突出部15a4のうち一方の突出部15a4は、その頂点が60度の位置に形成され、他方の突出部15a4は、その頂点が300度の位置に形成されている。換言すれば、スリット部15a5から一方の突出部15a4までの周方向角度と、スリット部15a5から他方の突出部15a4までの周方向角度とが、互いに同一(60度)となるように、2個の突出部15a4が配置されている。また、図10Aに示す第1金属部材15aにおいては、2個の突出部15a4のうち一方の突出部15a4は45度から135度までの範囲内に形成され、他方の突出部15a4は225度から315度までの範囲内に形成される。
なお、図10Aに示す第1金属部材15aは、第1実施形態の第1金属部材15aにおいて1個の突出部15a4を削除した形態ともいえる。
図10Bに示す第1金属部材15aは、2個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、2個のスリット部15a5を有する円形である。2個の突出部15a4は、筒状部15a2のうち2個のスリット部15a5で区切られる2個の領域(第1領域15a2a、第2領域15a2b)のそれぞれに1個ずつ配置されている。
図10Cに示す第1金属部材15aは、3個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、3個のスリット部15a5を有する円形である。3個の突出部15a4は、筒状部15a2のうち3個のスリット部15a5で区切られる3個の領域(第1領域15a2a、第2領域15a2b、第3領域15a2c)のそれぞれに1個ずつ配置されている。
図10A,10B,10Cに示す第1金属部材15aは、第1実施形態の第1金属部材15aと同様に、第2金属部材15bと連結されることで接続端子15を構成できる。そして、この接続端子15は、収容部材16とともに、通電経路構成部材14を構成できる。図10A,10B,10Cに示す第1金属部材15aを備える通電経路構成部材14は、第1実施形態の通電経路構成部材14と同様に、第1金属部材15aの筒状部15a2が部材配置空間16aの内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、接続端子15(第1金属部材15a)と部材配置空間16aの内面との衝突を抑制できる。
よって、図10A,10B,10Cに示す第1金属部材15aを備える通電経路構成部材14は、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する接続端子15(第1金属部材15a)の破損を抑制できるとともに通電経路(詳細には、ガスセンサ素子7と外部機器との通電経路)の断線を抑制できる。
図11Aに示す第1金属部材15aは、2個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、1個のスリット部15a5を有する四角形である。スリット部15a5は、筒状部15a2の特定断面形状における四角形の四辺のうち一つの辺のみに設けられている。突出部15a4は、四角形の四辺のうちスリット部15a5が設けられた辺に隣接する2つの辺のそれぞれに1個ずつ設けられている。
図11Bに示す第1金属部材15aは、2個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、2個のスリット部15a5を有する四角形である。スリット部15a5は、筒状部15a2の特定断面形状における四角形の四辺のうち対向する2つの辺のそれぞれに1個ずつ備えられている。突出部15a4は、四角形の四辺のうちスリット部15a5を備えない2つの辺のそれぞれに1個ずつ設けられている。
図11Cに示す第1金属部材15aは、4個の突出部15a4を備えている。この第1金属部材15aの筒状部15a2の特定断面形状は、4個のスリット部15a5を有する四角形である。スリット部15a5は、筒状部15a2の特定断面形状における四角形の4個の頂点に相当する位置にそれぞれ1個ずつ備えられている。突出部15a4は、四角形の四辺のそれぞれに1個ずつ備えられる。
第1実施形態の通電経路構成部材14と同様に、図11A,11B,11Cに示す第1金属部材15aを備える通電経路構成部材14は、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する接続端子15(第1金属部材15a)の破損を抑制できるとともに通電経路(詳細には、ガスセンサ素子7と外部機器との通電経路)の断線を抑制できる。
[3.第3実施形態]
次に、本開示の通電経路構成部材が備えられるセンサは、上記のような板型のガスセンサ素子7を備える空燃比センサ1に限られることはない。そこで、第3実施形態として、図12および図13を用いて、筒型センサ素子84を備えるガスセンサ80(酸素センサ80)について説明する。なお、ガスセンサ80は、図12における図中下側が先端側であり、図中上側が後端側である。
ガスセンサ80は、主体金具82および筒型センサ素子84を備えるとともに、通電経路構成部材81を備える。なお、通電経路構成部材81は、筒型センサ素子84および内側接続端子85を備える。筒型センサ素子84は、センサ素子を構成するとともに、通電経路構成部材81の一部を構成する。
筒型センサ素子84は、素子本体84aと、内側電極84bと、外側電極84cと、を備える。素子本体84aは、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体(ジルコニアなど)を主成分としており、有底筒状に形成されている。素子本体84aは、その内側に部材配置空間84dを備える。内側電極84bは、白金を主成分としており、素子本体84aのうち部材配置空間84dに面する内面全体に形成されている。外側電極84cは、白金を主成分としており、素子本体84aの外面のうち後端部分を取り囲むように形成されている。
ガスセンサ80は、内側接続端子85と、外側接続端子86と、ヒータ部89と、を備える。内側接続端子85および外側接続端子86は、上記の接続端子15と同様に、弾性変形可能な導電性材料(例えば,ステンレス合金(SUS304)など)で構成されている。内側接続端子85は、内側電極84bに電気的に接続される。外側接続端子86は、外側電極84cに電気的に接続される。ヒータ部89は、部材配置空間84dに配置されて筒型センサ素子84を活性化温度まで加熱することで、筒型センサ素子84を活性化状態にする。
内側接続端子85は、筒状部85aと、突出部85bと、延長部85cと、連結部85dと、を備える。延長部85cは、筒状部85aと連結部85dとを繋ぐ。延長部85cの長さ寸法を変更することで、内側接続端子85における筒状部85aから連結部85dまでの距離を変更できる。連結部85dは、リード線35の芯線を包囲するようにカシメ加工されることで、リード線35の芯線と連結される。
図13に示すように、筒状部85aは、軸線方向の一端から他端にかけて形成されたスリット部85eを有する円筒形状である。筒状部85aは、スリット部85eの幅寸法が変化するとともに筒状部85aの外径寸法が変化するよう構成されている。突出部85bは、筒状部85aの外側表面から外向きに突出するように構成されている。つまり、内側接続端子85が筒型センサ素子84の部材配置空間84dに配置された場合には、突出部85bは、部材配置空間84dの内面に向けて突出した状態となる。
なお、図示は省略するが、突出部85bの突出寸法は、筒状部85aの最大厚さ寸法よりも小さい。また、筒状部85aのうち突出部85bが設けられる部分の外表面は、軸線方向の一端側から他端側にかけて隙間を有することなく連続した形状である。
突出部85bが設けられている筒状部85aを部材配置空間84dに配置した場合、突出部85bが部材配置空間84dの内面に当接する。これにより、突出部85bを介して部材配置空間84dの内面からの外力が筒状部85aに加わり、筒状部85aは、外力によって外形寸法が縮小するように弾性変形する。この結果、筒状部85aは、突出部85bを介して部材配置空間84dの内部により支持される状態となる。このため、振動が生じた場合でも、筒状部85aが部材配置空間84dの内面と衝突することはなく、筒状部85aの破損を抑制できる。
なお、筒状部85aを形成する材料は、内側接続端子85を構成する導電性材料であり、ヤング率は193GPaである。筒型センサ素子84の材料は、固体電解質体であり、ヤング率は200GPaである。このため、筒型センサ素子84は、筒状部85aを形成する材料よりもヤング率の大きい材料で構成されている。
以上説明したように、ガスセンサ80の通電経路構成部材81においては、内側接続端子85の筒状部85aが筒型センサ素子84の部材配置空間84dの内部で位置決めされるため、振動が発生する環境下で使用する場合でも、内側接続端子85と部材配置空間84dの内面との衝突を抑制できる。
また、筒型センサ素子84は、内側接続端子85の筒状部85aに比べてヤング率が大きい材料で形成されるため、筒状部85aに比べて変形し難くなる。このため、振動が生じた場合には、内側接続端子85(筒状部85a)が変形しても筒型センサ素子84が元の形状を維持することで、両者の間に隙間が生じるのを抑制できるとともに、両者の衝突を抑制できる。
よって、通電経路構成部材81は、振動が発生する環境下で使用する場合でも、振動に起因する内側接続端子85の破損を抑制できるとともに通電経路(詳細には、筒型センサ素子84と外部機器との通電経路)の断線を抑制できる。
なお、ガスセンサ80においては、通電経路構成部材81が通電経路構成部材の一例に相当し、内側接続端子85が金属部材の一例に相当し、筒状部85aが筒状部の一例に相当し、スリット部85eがスリット部の一例に相当し、突出部85bが突出部の一例に相当し、筒型センサ素子84が収容部材の一例に相当する。ガスセンサ80がセンサの一例に相当し、筒型センサ素子84がセンサ素子の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、通電経路構成部材がガスセンサに備えられる形態について説明したが、ガスセンサ以外のセンサであって通電経路を備えるセンサに備えられる通電経路構成部材に対して、本開示を適用してもよい。具体的には、温度センサ、ノッキングセンサ、PMセンサ(煤検知センサ)などのセンサにおいて、本開示の通電経路構成部材を適用してもよい。また、本開示が適用されるガスセンサは、空燃比センサや酸素センサに限られることはなく、NOセンサ、NOxセンサ、水素センサ、COセンサなどのガスセンサにおいて、本開示の通電経路構成部材を適用してもよい。
次に、上記の実施形態における突出部の個数、スリット部の個数は、あくまで一例であり、これらの個数は、本開示の範囲内において任意の数値を採りうる。また、上記の実施形態における各種数値(寸法、ヤング率など)は、あくまで一実施形態における数値であり、本開示の範囲内において任意の数値を採りうる。
次に、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…空燃比センサ、7…ガスセンサ素子、14…通電経路構成部材、15…接続端子、15a…第1金属部材、15a2…筒状部、15a2a…第1領域、15a2b…第2領域、15a2c…第3領域、15a4…突出部、15a5…スリット部、15b…第2金属部材、16…収容部材、16a…部材配置空間、25a,25b,25c,25d,25e,25f…電極パッド、35…リード線、80…ガスセンサ(酸素センサ)、81…通電経路構成部材、84…筒型センサ素子、84b…内側電極、84d…部材配置空間、85…内側接続端子、85a…筒状部、85b…突出部、85e…スリット部。

Claims (10)

  1. 軸線方向に延びる筒状部を有し、導電性材料で形成される金属部材と、
    前記金属部材のうち少なくとも前記筒状部を収容するための部材配置空間を有する収容部材と、
    を備えて、前記金属部材が通電経路の一部を形成する通電経路構成部材であって、
    前記筒状部は、前記軸線方向の一端から他端にかけて形成されたスリット部を有し、前記スリット部の幅寸法が変化するとともに当該筒状部の外径寸法が変化するような弾性変形可能な材料で構成されており、
    前記収容部材は、前記筒状部を形成する材料よりもヤング率の大きい材料で構成されており、
    前記金属部材は、前記筒状部の外側表面から前記部材配置空間の内面に向けて突出した突出部を備え、
    前記突出部の突出寸法は、前記筒状部を構成する前記金属部材の最大厚さ寸法よりも小さく、
    前記筒状部は、前記突出部が前記部材配置空間の内面に接する状態で、前記部材配置空間に配置される、
    通電経路構成部材。
  2. 請求項1に記載の通電経路構成部材であって、
    前記筒状部のうち前記突出部が設けられる部分の外表面は、前記軸線方向の一端側から他端側にかけて隙間を有することなく連続した形状である、
    通電経路構成部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の通電経路構成部材であって、
    前記筒状部における前記軸線方向に垂直な断面形状であって前記突出部が形成される部分の前記断面形状である特定断面形状は、前記スリット部を有する円形、または前記スリット部を有する四角形のいずれかである、
    通電経路構成部材。
  4. 請求項3に記載の通電経路構成部材であって、
    前記特定断面形状は、前記スリット部を有する円形であり、
    前記筒状部は、前記スリット部を少なくとも1個備え、
    前記金属部材は、前記突出部を少なくとも2個以上備える、
    通電経路構成部材。
  5. 請求項4に記載の通電経路構成部材であって、
    前記筒状部は、前記スリット部を少なくとも2個以上備える、
    通電経路構成部材。
  6. 請求項5に記載の通電経路構成部材であって、
    前記筒状部は、前記スリット部を少なくとも3個以上備え、
    前記金属部材は、前記突出部を少なくとも3個以上備える、
    通電経路構成部材。
  7. 請求項3に記載の通電経路構成部材であって、
    前記特定断面形状は、前記スリット部を有する四角形であり、
    前記スリット部は、前記四角形の四辺のうち一つの辺のみに設けられ、
    前記突出部は、前記四角形の四辺のうち前記スリット部が設けられた辺に隣接する2つの辺のそれぞれに少なくとも1個ずつ設けられている、
    通電経路構成部材。
  8. 請求項3に記載の通電経路構成部材であって、
    前記特定断面形状は、前記スリット部を有する四角形であり、
    前記筒状部は、前記スリット部を2個備えており、
    前記スリット部は、前記四角形の四辺のうち対向する2つの辺のそれぞれに1個ずつ備えられ、
    前記金属部材は、前記突出部を2個備えており、
    前記突出部は、前記四角形の四辺のうち前記スリット部を備えない2つの辺のそれぞれに少なくとも1個ずつ備えられる、
    通電経路構成部材。
  9. 請求項3に記載の通電経路構成部材であって、
    前記特定断面形状は、前記スリット部を有する四角形であり、
    前記スリット部は、前記四角形の4個の頂点に相当する位置にそれぞれ1個ずつ備えられ、
    前記突出部は、前記四角形の四辺のそれぞれにおいて少なくとも1個ずつ備えられる、
    通電経路構成部材。
  10. 測定対象物の検出結果に応じた検出信号を出力するセンサ素子と、
    前記センサ素子から出力された前記検出信号を伝達する通電経路の一部を形成する通電経路構成部材と、
    を備えるセンサであって、
    前記通電経路構成部材は、請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の通電経路構成部材である、
    センサ。
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