JP4067508B2 - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP4067508B2
JP4067508B2 JP2004093455A JP2004093455A JP4067508B2 JP 4067508 B2 JP4067508 B2 JP 4067508B2 JP 2004093455 A JP2004093455 A JP 2004093455A JP 2004093455 A JP2004093455 A JP 2004093455A JP 4067508 B2 JP4067508 B2 JP 4067508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal fitting
detection element
cylindrical portion
terminal
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004093455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005283161A (ja
Inventor
真 平澤
昌平 吉安
儀明 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2004093455A priority Critical patent/JP4067508B2/ja
Publication of JP2005283161A publication Critical patent/JP2005283161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4067508B2 publication Critical patent/JP4067508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、内燃機関から排出される排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサ等のガスセンサに関する。
この種のガスセンサの代表的なものである酸素センサは、内外面に、それぞれ内部電極層及び外部電極層を有し、先端が閉塞された中空軸状(筒状)の固体電解質からなる検出素子と、この検出素子を内側に保持して、排気ガス管に取付けられる金具本体(主体金具ともいわれる)等からなっている。この酸素センサは、金具本体を介して内燃機関の排気ガス管に取付けられ、検出素子の内周面(内壁面)の内部電極層を基準ガス(大気)に、外周面(外壁面)の外部電極層を排気ガスに接触させ、検出素子内外面の酸素濃度差に対応して両電極間に起電力を生じさせ、この起電力に基づく信号を制御回路に出力し、排気ガス中の酸素濃度を検知して空燃比制御するのに使用される。
このようなセンサにおいて、検出素子の内部電極層と、出力取り出し用のリード線とを電気的に接続する構成としては、この検出素子内に端子金具を配置させて、その端子金具と内部電極層との接続をとった上で、その端子金具とリード線とを接続する構成のものがある。そして、このような端子金具としては、バネ性のある金属板を曲げて自由状態では検出素子の内径より外径が大きく、切れ目のある筒状部を有するように形成したものがある。このものはその軸方向に検出素子内に挿入(圧入)し、その挿入後は自身のバネ性によってその筒状部の外周面を検出素子内の内部電極層に押付けることで電気的接続をとるようにされている。
ところが、このような検出素子の内部電極層は、一般的に白金等がメッキされて形成されるため、その厚みは数ミクロンと小さい。一方、前記した端子金具においては、これを検出素子内に挿入する際は、その外径が検出素子の内径より大きことから、特別な場合を除きそのまま挿入する場合には端子金具の挿入過程で内部電極層が擦られることになる。このため、このような端子金具の接続構造(固定構造)では、その内部電極層が削り取られることがあり、結果として、挿入された端子金具と内部電極層との接続の信頼性が低下するおそれがあった。特別な場合というのは、端子金具を小径となるように掴んだ状態のものとして挿入し、その挿入後において大径に戻すことでその接続をとるという場合であるが、組立効率が悪く採用できない。そこで、こうした問題を解消したセンサとして次のものが提案されている。このものは、検出素子の内径より外径が小さく、側部に切れ目(切り欠き)がある円筒状の第1金属端子と、これを、バネ性で内側から外側に押し広げて検出素子の内部電極層に押付けることのできるように形成された側部に切れ目がある円筒状の第2金属端子とで、端子金具を構成するものである(特許文献1)。すなわち、第1金属端子を検出素子の内側に緩く嵌め込んでおき、その後で、その第1金属端子の内側に、バネ性によって第1金属端子の外周面を検出素子の内部電極層に押付け得るようにした第2金属端子を挿入(圧入)することで、第1金属端子と内部電極層との導通を保持するようにした技術である。
この特許文献1に記載の技術では、第1金属端子を検出素子の内側に嵌め込む際には、隙間嵌めとなるため、その内部電極層を削り取ることはない。また、第2金属端子の挿入時には、その外周面と第1金属端子の内周面とが擦り付けあうだけであるから、内部電極層への影響もない。したがって、このようなセンサでは、検出素子の内部電極層と端子金具との電気的な接続の信頼性が高く保持される。なお、この特許文献1においては、ヒーターを備えたセンサが開示されており、第2金属端子は、先端側が小径で異径をなす筒状部を有するものであり、その小径部の内径は、ヒーターをバネ性で把持させるように、ヒーターの外径より小さくしたものが記載されているが、ヒーターがないものでも同様に適用できる。
特開平6−242064号公報
上記したように特許文献1に記載の技術では、端子金具の組み付け(挿入)に当たり、まず第1端子金具を検出素子の内側に挿入して嵌め込んでおき、その後で、第2端子金具を挿入するという作業工程となる。ところが、第1端子金具の嵌め込みが隙間嵌めのため、本質的に、容易に分離し、脱落する危険性が高い。すなわち、後工程となる第2金属端子の挿入に至るまでの過程で、嵌め込まれている筈の第1端子金具が脱落していることがあり、第2端子金具の挿入に際して、その挿入作業が中断し、作業の円滑な進行が妨げられてしまうといった、センサの組立作業上における重大な問題が発生することがあった。
このような問題は、第1端子金具を隙間嵌めでなく締り嵌め状態で検出素子内に挿入することとすればもちろん解消される。しかし、それでは、第1端子金具の挿入過程で、検出素子の内周面の内部電極層が削り取られてしまうことになり、端子金具を第1、第2の2つの端子金具で構成することで、内部電極層の削り取りの防止を図るという意義が失われてしまう。このように、特許文献1に記載の技術においては、内部電極層の削り取りの防止は図られるが、第1端子金具の脱落がさけられず、したがって、組立作業上の難点があるといった問題があった。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、端子金具を第1、第2の2つの端子金具で構成するようにしたもので、端子金具との電気的な接続の信頼性が失われることもなく、しかも、組立作業上の難点も発生させない、ガスセンサを提供することをその目的とする。
請求項1に記載の本発明は、先端が閉じた中空軸状をなし、内周面に内部電極層を有する検出素子と、その中空部内に配置されて前記内部電極層に電気的に接続される端子金具とを備えてなるガスセンサであって、
この端子金具は、第1端子金具及び第2端子金具とを含んでなり、
第1端子金具は、バネ性のある金属板から側部に切れ目のある筒状部を有するものに形成され、自由状態で、その筒状部の外径が検出素子のうち当該第1端子金具の筒状部の配置が予定される部位の内径より小さくされ、その筒状部には部分的に外側に突出する凸部を備えており、しかも、この凸部は第1端子金具をその筒状部の軸方向に検出素子内に挿入した際に、その検出素子の内周面に、自身のバネ性で突っ張り状に保持されるように形成され、
第2端子金具子は、バネ性のある金属板から側部に切れ目のある筒状部を有するものに形成され、自由状態で、その筒状部の外径を、第1端子金具の筒状部の内径より大径とし、しかも、第2端子金具をその筒状部の軸方向に、検出素子内に挿入した第1端子金具の内側に挿入した際に、第2端子金具の筒状部が第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を検出素子の内部電極層に押付けるように形成され、
検出素子内に第1端子金具をその筒状部の軸方向に挿入した後、第2端子金具をその筒状部の軸方向に、第1端子金具の内側に挿入し、この挿入状態において、第2端子金具の筒状部のバネ性によって、第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を前記内部電極層に押付けていることを特徴とするガスセンサである。
本明細書において、筒状部における切れ目は、筒状部の軸方向に沿う直線状の切れ目(スリット又は切れ目状の開口)に限られず、ジグザグ状或いは傾斜状のものでもよく、またその幅についても一定のものでもよいし、異なるものでもよい。さらに、筒状部をなす金属板は、通常の板(充実板)に限られず、網状の板或いは面(板面)の適所が打ち抜かれて1又は複数の孔のある板であってもよい。
請求項2に記載の本発明は、第1端子金具は、その挿入における後端又は後端寄り部位の外側に、第1端子金具の検出素子内への挿入においてその検出素子に係合してその挿入し過ぎを防止する突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサである。請求項3に記載の本発明は、前記検出素子の内周面に、第1端子金具の検出素子内への挿入において筒状部の先端を係合させて第1端子金具の挿入し過ぎを防止する棚部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサである。
請求項4に記載の本発明は、第2端子金具は、その挿入における筒状部の先端に、検出素子内に挿入した第1端子金具の内側に挿入する際のガイドをなす挿入用ガイド部を一体的に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサである。
請求項5に記載の本発明は、第2端子金具はその筒状部の内側に、前記検出素子の中空部内に配置されて該検出素子を加熱するための軸状をなすヒーター備え、かつ、第2端子金具はその筒状部に、該ヒーターを内側に保持又は配置して支持するヒーター支持部を一体的に備えるとともに、該ヒーター支持部は、前記ヒーターを前記筒状部の内側に通して支持した状態において、検出素子内に挿入した第1端子金具の筒状部の内側に挿入する際のガイドをなすように形成され、
検出素子内に第1端子金具をその筒状部の軸方向に挿入した後、第2端子金具を、その筒状部の内側に前記ヒーターを通しかつ前記ヒーター支持部で支持した状態で、その筒状部の軸方向に、第1端子金具の内側に挿入し、この挿入状態において、第2端子金具の筒状部のバネ性によって、第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を前記内部電極層に押付けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサである。
本発明では、素子内に挿入された第1端子金具は、その凸部によって検出素子の内周面に、自身のバネ性で押付けられて突っ張り状に保持される。このため、その後、第2端子金具の挿入に至る過程までの間に、それが分離或いは脱落することが有効に防止される。すなわち、本発明を構成する第1端子金具は、それに設けられた凸部によって検出素子の内周面に突っ張り状に保持されているため、第2端子金具の挿入時において、脱落し、検出素子内に嵌っていないという事態を防ぐことができる。
一方、この第1端子金具の挿入においては、凸部の存在によって、その挿入過程で検出素子の内部電極層を削り取る作用が多少なりとも働くことになる。しかし、それによって削り取られる内部電極層は、その凸部の挿入によって擦られる部分に過ぎない。すなわち、凸部に擦られない部位の内部電極層はそのまま残存する。そして、このようにして挿入された第1端子金具の内側に第2端子金具が挿入され、この第2端子金具が第1端子金具の内周面を押し広げて外周面の少なくとも一部を内部電極層に押付けている。すなわち、削り取られることなくそのまま残存している内部電極層に対し、第1端子金具の筒状部の凸部を除く部位の少なくとも一部が押付けられていることから、電気的な接続の信頼性が高いものとなる。
このように本発明によれば、第1端子金具の脱落が防止できるため、第2端子金具の円滑な挿入が妨げられることがないため、センサの組立作業に支障が生じることがない。しかも、凸部があることによって第1端子金具の挿入時に、内部電極層が一部削り取られるとしても削り取られていない内部電極層に第1端子金具の筒状部の凸部を除く部位の少なくとも一部が押付けられていることから、内部電極層と端子金具との電気的接続の信頼性も高く保持される。なお、端子金具には、出力取り出し用のリード線が通常接続されるため、第1端子金具又は第2端子金具のいずれかに、そのリード線に連ならせるためのリード線部を設ければよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜7に基づいて詳細に説明する。図中、1は、ガスセンサ(本例では酸素センサ)であり、段付円筒状をなす金具本体11(以下、単に本体11ともいう)の内側に、内外面にそれぞれメッキによって形成された内部電極層、外部電極層(ともに図示せず)を有し、先端が閉塞された筒状(中空円軸状)のジルコニア等の固体電解質からなる検出素子21(以下、単に素子21ともいう)が気密を保持して固定されている。検出素子21は、中間部に外径が一定幅で大径とされた大径部23を備えており、先端は金具本体11の先端から突出している。そして、この検出素子21は、金具本体11の内側の段部にワッシャ51を介して絶縁リング52を配置し、この絶縁リング52の図示上部内周縁の凹部に、その大径部23を板パッキン(図示せず)を介して受けさせ、さらにシール材(滑石)53、及び押圧用リング54等を介在させ、シール材53を圧縮して気密状にし、金具本体11内に固定されている。
この固定は、本体11の後端(図示上端)の内側において、押圧用リング54の後端に平ワッシャ55を配置し、本体11の後端の薄肉筒部18の端部を内側に曲げて先端側にかしめることによっている。なお、本体11は、図示上下方向の中間部位の外周にねじ込み用多角形部12を備えており、それより先端側には、排気管へのねじ込み用のねじ部14、小径筒部16を順次一体的に備えており、この小径筒部16には、突出する検出素子21の先端を保護する通気孔付の保護カバー20が取り付けられている。また、多角形部12と薄肉円筒部18との間には厚肉円筒部17を備えており、厚肉円筒部17には、詳しくは後述するケーシングをなす保護筒31が外嵌されると共に、同保護筒31の先端面31aをねじ込み用多角形部12の後端側フランジ面13に当接した状態の下で、全周レーザー溶接されている。なお、本体11のねじ込み用多角形部12とねじ部14との間には、ガスケット9が嵌められている。
一方、検出素子21の内側である中空部Tは、横断面が円形で先端(図1下)に向かって若干縮径するテーパー状に、センサ1内において本体11の軸線Gと同心で形成されている。ただし、本形態では、素子21の内周面22のうち、内部電極層の形成された後端25寄りの部位(換言すれば、後述する第1端子金具81の円筒部83が配置される部位)はストレート(同径)部24とされ、ストレート部24の下端には環状の棚部24aが形成されている(図2参照)。なお、この棚部24は、詳しくは後述するが、本発明の要旨をなすところの第1端子金具81が素子21内に挿入された際に、その先端が係合して挿入のし過ぎを防止する部位となっている。また、検出素子21の後端25のうちの軸線G寄りの角には面取り26が付けられている。そして、中空部Tには、本形態では検出素子21を加熱するため、棒状(軸状)をなすヒーター61が内挿されている。ただし、ヒーター61は、次記するように、検出素子21の内面(中空部の内周面)22の一側方(図1右側)に押し付けられている。さらに、このヒーター61は、検出素子21の内周面(内面)22の内部電極層に接続されるように配置された本発明の要旨をなす、第1端子金具81と、その内側に配置された第2端子金具71の内側を通されて、検出素子21内に配置されている。
第1端子金具81は、筒状部である円筒部83と、その後端寄り部位(図示上端寄り部位)にテーパー状に拡径するテーパー拡径部84aを備えており、そのテーパー拡径部84aの後端には拡径円筒部84bが連設されている。なお、詳しくは後述するが、第1端子金具81には、側部に軸方向に沿って所定幅の切れ目(開口)M1が設けられており(図3参照)、自由状態(無負荷状態)では、円筒部83の外径が素子21のストレート部24の内径より小さくされているが、センサ1として組み立てられている状態では、内側に挿入されている第2端子金具71によって拡径されて、内部電極層に押付けられている。また、第2端子金具71は、全体としては、側部に切れ目M2のある筒状部である円筒部73を備えており(図4参照)、バネ性により、第1端子金具81の円筒部83を押し広げるように円筒部83内に圧入されている。詳しくは後述する。一方、検出素子21の外面(外側)に形成された外部電極層には、図1に示すように、別の端子金具(外面用端子金具)91の円筒部93が外嵌されている。そして、第2端子金具71と、外面用端子金具91の各円筒部の上にはそれぞれリード線部74、94が延びており、その端のコネクタ部75,95には、それぞれリード線41が接続されている。
このような各リード線41は、アルミナからなるセパレーター96に形成された各配線用空孔を通され、そして、センサ後端に配置されたフッ素ゴム製のシール材99に形成された各配線用空孔を通されて、その後端部101から引き出されている。なお、セパレーター96、およびシール材99ともに略円柱状に形成され、各配線用空孔(4箇所)は、軸線G方向から見て同心の一円周上に等角度(90度)間隔で設けられている。なお、セパレーター96の後端部外周には周方向にわたってフランジ97が突出状に形成されており、保護筒31に断続的に周設された内向き凸部36にて受けられている。そして、セパレーター96の下面の中央にはヒーター61の後端寄り部位を内挿可能の有底状の空孔が形成されている。
なお、ヒーター61は、その先端部(図1下端部)の一側(図1右側)に発熱部62を備えており、後端部の側面には、この発熱部62に連なる通電用の一対の端子電極部64を備えており、同端子電極部64には、それぞれリード線41がヒーター用通電端子66を介して電気的に接続されている。そして、各リード線41は上記した第2端子金具71に接続されたリード線41と同様にしてセパレーター96、シール材99の配線用空孔を通され、センサ1の後端部101から引き出されている。保護筒31は、本形態では先端側(図1の下側)の約半分が大径部32で、後端側の約半分がテーパー部34を介して小径部33とされ、小径部33の適所37をかしめ変形させてシール材99を固定している。なお、図1中の102は、撥水性のある通気シートであり、金属パイプ103に被せた状態で、シール材99中に配置され、検出素子21の内側に大気を導入するようにされている。
さて次に、本発明の要旨であるところの端子金具について詳細に説明する。まず、第1端子金具81の詳細を図3を参照して説明する。図3のうち、Aは第1端子金具81の説明用の斜視図、Bは凸部85を通る縦断面図、Cは側面図である。上記において略述したように、端子金具は第1端子金具81と、第2端子金具71とからなっており、センサ1として組み立てられた状態では、第1端子金具81の内側に第2端子金具71が配置されて検出素子21の内部に設けられている。このような、各端子金具81,71は、いずれも所定の形状に打ち抜き形成されたバネ性のある金属板(薄板)に曲げ加工を加えることによって形成されている。
このうち、第1端子金具81は、例えば厚さ0.1mmの矩形の素材(ステンレス鋼板)から形成されており、図3に示したように、側部に軸G方向に沿って切れ目M1のある円筒部83を備えている。円筒部83は、自由(無負荷)状態で略同一直径で、検出素子21の内周面22における後端寄り部位の内部電極層が形成されたストレート部24の内径よりも外径が若干小さく形成されている。そして、その図示上端部は、テーパー状に拡径されたテーパー拡径部84aを備えており、そのテーパー拡径部84aの図示上端には拡径円筒部84bが連設されている。このテーパー拡径部84aのテーパー角は、素子21の後端25と内周面との角に付けられた面取り26のテーパー角と略同じとされている。また、このテーパー拡径部84aの外径は、検出素子21のストレート部24の内径より大きく設定されており、第1端子金具81を検出素子21内に挿入する際に、そのテーパー拡径部84aが検出素子21の後端25の面取り26に係合して、その軸G方向の位置決めをなすようにされている。すなわち、このテーパー拡径部84aは第1端子金具81の検出素子21内への挿入において、その挿入のし過ぎを防止する突出部とされている。なお、挿入し過ぎの防止という目的より、テーパー拡径部84aは突出部の例示であり、単に円環状のフランジ或いは外歯状に形成したものとしてもよい。ただし、本形態では、上記もしたように、素子21内のストレート部24の先端に、第1端子金具81が素子内に挿入された際に係合する棚部(環状の段部)24aが形成されている。このため、仮にテーパー拡径部84aがなくとも、或いは、第1端子金具81の検出素子21内への挿入において、その挿入のし過ぎとなるような場合でも、その挿入のし過ぎが防止されるように構成されている。
このような第1端子金具81の円筒部83の軸G方向における中間部位には、同軸方向から見て略等角度間隔で3箇所において、矩形片状をなす凸部85が外方に図示斜め上向きに突出状に設けられている。なお、軸G方向から見てこの凸部85の先端を通る円は、第1端子金具81が自由状態にあるとき、検出素子21のストレート部24の内径より大きく設定されている。このため、この第1端子金具81が円筒部83の軸方向に沿って素子21の後端25側から挿入された際においては、凸部85が検出素子21の内周面の内部電極層を擦る形となる。そして、この凸部85は、検出素子21の内部電極層の形成されているストレート部24に、自身のバネ性で押付けられて突っ張り状に保持されるように形成されている。なお、この凸部85は、本形態では、第1端子金具81を製造するために所定形状に打ち抜いた素材(矩形の金属板)おいて、凸部85に対応する部位のうちその下辺が円筒部83に連なるようにコ字形に切断されたものから、第1端子金具81として形成したとき、斜め上向きに突出状になるように設けられており、円筒部83には凸部85に対応して3つの矩形の窓が開いた形となっている。
さて、次に図2及び図4に基づいて、第2端子金具71について詳細に説明する。この第2端子金具71は、第1端子金具81より厚く、バネ性の強い例えば厚さ0.2mmのステンレス鋼板から形成され、所定の加工を加えることで図4に示したような形状となるように形成されている。図4−Aは、その斜視図であり、図4−Bは、図1において同第2端子金具71のみを左側から見た図であり、図4−Cは右側から見た図である。
この第2端子金具71は、側部に直線状の側縁78に挟まれて直線状をなす切れ目M2のある大径の円筒部73を主体としてなり、それに連なる図示下方が先細りテーパーを呈し、検出素子21内に挿入されている第1端子金具81の内側に挿入するときのガイドをさせる挿入用ガイド部72、及びこの挿入用ガイド部72の下に、ヒーター61の側面(図1左側)部分を検出素子21の内周面22の一側(図1右側)に押し付けるためのヒーター支持部(押圧部)80を備えている。そして、円筒部73の外径は、自由状態において、検出素子21の内部電極層のあるストレート部24の内径と同径でもよいが、本例ではそれより大きく形成されている。これにより、検出素子21内に挿入された第1端子金具81の内側に挿入されることで、第1端子金具81の円筒部83をそのバネ性及び凸部85のバネ性にも抗して外方に拡径状に押し広げ、同円筒部83の外周面を検出素子21の内部電極層に押さえつけるように形成されている。なお、第2端子金具71の円筒部73は、実際には真円とするのでなく、図6に示したように、その横断面視において、その横断面を馬蹄形状に近い形状としておき、その外周面のうちの開口寄りの両側部位73aと、軸線Gを挟んで開口と反対が位置する部位73cの3点圧接状となるような局所的な接触とするのが好ましい。すなわち、中間部位73bでは第1端子金具81の円筒部83を押付けていなくともよい。このようにすると、素子21内において、第1端子金具81を確実に押し広げ、内部電極層に強く押付けることができるためである。なお、第2端子金具71の円筒部73の横断面が馬蹄形状に近い形状である場合には、その横断面における円筒部73の外接円を想定し、その外接円の直径を円筒部73の外径として考え、この直径を検出素子21のストレート部24の内径より大きくなるようにすればよい。
また、第2端子金具71のうち挿入用ガイド部72及びヒーター支持部(押圧部)80は、切れ目M2を挟んで、図4−Bにおいて左右対称に、横方向の切り込み79を介して一体的に備えている。また、これら挿入用ガイド部72及びヒーター支持部80のうち、切れ目M2と軸線Gを挟む反対側は、図4−Cに示したように、これらの内径に近い幅で逆U字形に切り込まれた切欠き部Kをなして開口されており、ヒーター61を円筒部73の内側に配置したとき、そのヒーター支持部80の内面にて切り欠き部K側にヒーター61の側面を押すように形成されている。本形態ではヒーター支持部80はヒーター61を把持(或いは保持)するようにはなっておらず、軸線G方向から見たとき、例えば1/4円弧状に形成されて、ヒーター61が同ヒーター支持部80の内面に当接するようにされている。ただし、切り欠き部Kの有無に関係なく、このヒーター支持部80にてヒーター61を積極的に把持させるように、その形状、内径を設定してもよい。
なお、図4に示したように、円筒部73の上方であって軸線Gを挟んだ切れ目M2の反対側には、リード線部74が外向きに傾斜する屈曲部74aを介して上に延びており、リード線部74の上端にはリード線41の芯線をカシメ把持して接続するためのツメ付のコネクタ部75を備えている。なお、本形態では、リード線部74の中央には舌片状のバネ片76が外向きに傾斜して設けられており、センサとして組み立てたときにおいてセパレーター96の配線用空孔に押し付けられるように設定されている(図1参照)。また、円筒部73の後端には、外向きに突出する複数の歯77が設けられており、その歯77の上面に、セパレーター96の先端面が当接するように設定されている。これにより、この歯77は、第2端子金具71を、検出素子21内に挿入された第1端子金具81の内側に挿入するときの押し付け部と、入り込み過ぎを防ぐストッパとして機能する。
さて次に、このような第1、第2端子金具81,71の素子21への挿入(組み付け)について説明する。ただし、説明を容易にするため、素子21と、これに挿入する第1、第2端子金具81,71との関係のみを示した説明図(図5)に基づいて説明する。図5−A、Bに示したように、まず、第1端子金具81を検出素子21内にその後端25側から挿入する。すると、挿入前に外向きに突出していた凸部85は、挿入後には素子21の内周面22に押し付けられる形となり、突っ張り状となって、その分、凸部85が窓を閉じるように変形して保持される。その後、図5−Cに示すように、検出素子21内に挿入された第1端子金具81の内側に、ヒーター(図示せず)を内側に配置させた第2端子金具71をその円筒部73の軸方向に挿入する。こうすることで、第1端子金具81はその円筒部83が、第2端子金具71のバネ性によって半径方向に押し広げられてストレート部24の内部電極層に押付けられる。すなわち、図5−Bの拡大図に示したように、第1端子金具81のみを挿入した段階では、その円筒部83と内部電極層の形成されたストレート部24の内周面との間には隙間があるが、第2端子金具71を挿入することで、凸部85が変形して窓が閉じるようになる。かくして、第1端子金具81の円筒部83の凸部85を除く部位の少なくとも一部(本形態では略全体)は検出素子21の内部電極層と電気的に接続される(図6参照)。
なお、本形態のセンサ1において、その実際の組立は、図7の左側に示した半組み立て体H1であるところの、金具本体11に固定された検出素子21の中空部Tに対し、第1端子金具81を挿入しておき、その後、同図右側に示したような、第2端子金具71内にヒーター61を通すとともにその他の部品からなる半組み立て体H2を組み付けることで組み立てられる。すなわち、このようにヒーター61を含む半組立て体H2を、そのヒーター61が検出素子21の中空部Tに挿入された第1端子金具81の内側に、検出素子21の後端25から挿入し、第2端子金具71の挿入用ガイド部72を第1端子金具81内に臨ます。そして、半組み立て体H2において第2端子金具71の円筒部73を第1端子金具81内に押込む。こうすることで第2端子金具71の円筒部73が第1端子金具81の円筒部83を押し広げ、検出素子21の内部電極層に円筒部83を押し付ける。かくして、その間の導通が確保される。なお、ヒーター支持部80は、第2端子金具71の円筒部73の変形により、ヒーター61を検出素子21の内面22の図示右側に押し付ける。また、この押込みと同時に、検出素子21の外面の外部電極層への接続用の端子金具91も同時にセットされる。
さて次に、このような本形態のセンサ1における作用ないし効果について説明する。上記した組立における第1端子金具81の検出素子21内への挿入においては、本形態では、その後端寄り部位のテーパー状拡径部84aが、検出素子21の後端25の面取り26に当たることで軸線G方向の位置決めがなされる。このとき、凸部85の部位における外径(換言すれば、各凸部85の上端同士を結んだ外接円の直径)が自由状態においては検出素子21の内径より大きくされているため、その挿入後においては検出素子21の内部電極層の形成された内周面(ストレート部24の内周面)に凸部85がバネ性によって押付けられて突っ張り状に保持される(図5−B参照)。このため、その状態においては、第1端子金具81は脱落することがない。したがって、その後、第2端子金具71を挿入するのに支障が生じることが防止される。
また、第1端子金具81の検出素子21内への挿入においては、上記したようにその円筒部83の凸部85が検出素子21の内部電極層を擦る形となるため、内部電極層はその擦られた部位が幾分は削り取られる。しかし、凸部85に擦られていない部位の内部電極層は無傷であり、内部電極層の形成(メッキ)時の厚みのままで残っている。そして、第2端子金具71を第1端子金具81内に挿入する際には、その両部品間での摩擦があるだけである。これにより、第1端子金具81内に挿入された第2端子金具71が、そのバネ性で第1端子金具81の円筒部83を押し広げて検出素子21の内周面を押え付けるときには、凸部85によって擦られていない部位の内部電極層を押付けることになる。かくして、内部電極層と第2端子金具71とは第1端子金具81を介して高い信頼性でその電気的接続が行われる。この結果、第2端子金具71のリード線部74を介して内部電極層からの検出信号が外部のリード線に安定して出力される。
本形態では、第1端子金具81の検出素子21内への挿入においては、上記もしたようにその後端寄り部位のテーパー状拡径部84aが検出素子21の後端25の面取り26に当たることで、その挿入し過ぎの防止(軸方向の位置決め)がされる。したがって、第1端子金具81の適切な挿入が簡易に確保できるという効果もある。また、このようにしておくことで、第2端子金具71の挿入時に、一緒に検出素子21内の奥所にずれることも防止できる。加えて本形態では、上記もしたように、検出素子21内に挿入された際の第1端子金具81の先端(図示下端)が、検出素子21内に形成された棚部24aにて受け止められるようになっているため、さらにその安全性が高いものとなっている。
また、第1端子金具81における凸部85は、上記形態では後端向きに斜めに突出する矩形片形状のものとしたため、第1端子金具81の検出素子21に対する挿入時の引っ掛かりもなく、したがって、その円滑な挿入ができる。ただし、本発明において、この凸部85は、その突出向きや形状が上記形態のものに限定されるものでないことは、その凸部85の作用、効果からして明らかである。図8に示した第1端子金具81は、そのような凸部85の1例を示したものである。この凸部85は、第1端子金具81の筒状部である円筒部83の外周面に、上下に両端支持(固定)状で外向きに膨らむアーチ状をなすものとした例である。また、上記の実施の形態において例示した、後端向きに斜めに突出する矩形片形状のものとする場合でも、図9に示した第1端子金具81におけるような凸部85としてもよい。すなわち、この凸部85は、素材における凸部をなす部位の周囲に単に切り込みを入れて突出させたものではなく、周囲を所定幅で打ち抜いてスリットSを設けた上で突出させるようにしたものである。このようにすれば、凸部85の縁に妨げられることなく窓を閉じるように変形しやすいため、円筒部83の外周面を内部電極層に押付け易いという効果がある。なお、いずれの形態の凸部とするしても、その数に限定はないが、周方向に間隔(好ましくはなるべく等角度間隔)をおいて3箇所以上とするのが、第1端子金具81を検出素子21の内部に同心状に保持しやすいために好ましい。
本発明における第1端子金具81における切れ目M1は、上記の実施の形態では、軸G方向に沿う直線状のものとしたが、これはジグザグ状としてもよいし、傾斜状のものとしてもよい。図10は、第1端子金具81の切れ目M1をジグザグ状とした実施例を示したものである。第1端子金具81の切れ目M1が直線状のものでは、その切れ目に、後で挿入する第2端子金具71の切れ目M2を挟む直線状の側縁78の一方が嵌ってしまうことがある。そして、その状態で挿入する際には、検出素子21の内面(内部電極層)を深く削る形となったり、引っ掛かる形となるため、挿入における押込み力の異常増大を招くなどの不具合が発生する危険性がある。これに対して、第1端子金具81における切れ目M1を軸G方向に平行でなく、ジグザグ状や傾斜状のものとしておくと、第2端子金具71の切れ目M2を挟む直線状の側縁78が、第1端子金具81の内面に沿ってその切れ目M1を乗り越える形で押込まれるため、このような不具合の発生を招くこともない。
さらに、本発明のガスセンサは、上記においては検出素子21を活性化温度まで短時間で加熱するようにその検出素子21内にヒーター61を配置してなるものとして具体化したが、本発明は、このようなヒーター61を備えないセンサにおいても具体化できる。図11は、そのセンサ2の1例を示したものであるが、図1のセンサとは、ヒーターが配置されていない点と、同ヒーターへの電流印加用のリード線がない点のみが異なるだけのため、同一部位には、同一の符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。
なお、図11に示したセンサ2は、第2端子金具71を図1に示した形態のセンサ1と兼用したものであるため、ヒーター支持部80はその実質的な意味はなく、したがって、この第2端子金具71では、ヒーター支持部80を除去したものとしてもよい。なお、この場合でも、第2端子金具71の筒状部である円筒部73の先端には、検出素子21内に挿入した第1端子金具の内側に挿入する際のガイドをなすような挿入用ガイド部72は設けておくのが好ましい。
本発明は、上記した内容のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更して具体化できる。例えば、上記においては、内部電極層の出力を外部に引き出すためのリード線部を第2端子金具に設けて、この第2端子金具のリード線部を介して外部に引き出されるリード線に接続するようにしたが、このようなリード線部は、第1端子金具に設けておいてもよい。また、各端子金具の筒状部の横断面は必ずしも真円である必要がないことは言うまでもない。第2端子金具を挿入したとき、第1端子金具の内周面を押し広げて、その第1端子金具の外周面が内部電極層に押付けられるように形成されていればよく、馬蹄形に近い円形状や楕円形状の円筒部を筒状部として設けてもよい。さらに、本発明を構成する端子金具は、第1端子金具と、第2端子金具とからなるものであるが、第1端子金具と第2端子金具とが直接接続されている場合だけでなく、両端子金具の間にさらに別の金属(端子金具)が介在されており、これら第1、第2の端子金具が間接的に接続されるものとしても具体化できる。また、第1端子金具と内部電極層との間においても直接の接続である場合に限られず、別の金属(端子金具)が介在されて間接的な接続となるものとしても具体化できる。上記においては、酸素センサにおいて具体化したが、その他のガスセンサにおいても具体化できる。
本発明のガスセンサを実施するための最良の形態を説明する正面縦断面図及び一部省略要部拡大破断面図。 図1の要部拡大破断面図のさらなる拡大図(但し、検出素子に外嵌される端子金具及びセパレータについては図示省略)。 図1のガスセンサに用いた端子金具のうちの第1端子金具の説明図で、Aは斜視図、Bは凸部を通る縦断面図、Cは側面図。 図1のガスセンサに用いた端子金具のうちの第2端子金具の説明図で、Aはリード線部を省略した斜視図、Bは図1における左側面図、CはBを背面側から見た図。 Aは第1端子金具を検出素子内に挿入する前の素子の説明用断面図、Bは第1端子金具を検出素子内に挿入したときの説明用断面図、Cはその後で第1端子金具内に第2端子金具を挿入したときの説明用断面図。 第2端子金具が、第1端子金具を押し広げている状態を説明する拡大横断面図。 ガスセンサの組み立て過程の説明用の正面縦断面図。 第1端子金具の凸部の別例の説明図。 第1端子金具の凸部の別例の説明図。 第1端子金具の別例の説明用斜視図。 ヒーターを備えないガスセンサを説明する正面縦断面図及び一部省略要部拡大図。
符号の説明
1、2 酸素センサ
21 検出素子
22 内周面
24a 検出素子の内周面の棚部
41 出力取り出し用のリード線
61 ヒーター
71 第2端子金具
72 第2端子金具の挿入用ガイド部
73 第2端子金具の筒状部
80 ヒーター支持部
81 第1端子金具
83 第1端子金具の筒状部
84a 第1端子金具の後端寄り部位の突出部
85 凸部
M1 第1端子金具の切れ目
M2 第2端子金具の切れ目
G 軸
T 検出素子の中空部

Claims (5)

  1. 先端が閉じた中空軸状をなし、内周面に内部電極層を有する検出素子と、その中空部内に配置されて前記内部電極層に電気的に接続される端子金具とを備えてなるガスセンサであって、
    この端子金具は、第1端子金具及び第2端子金具とを含んでなり、
    第1端子金具は、バネ性のある金属板から側部に切れ目のある筒状部を有するものに形成され、自由状態で、その筒状部の外径が検出素子のうち当該第1端子金具の筒状部の配置が予定される部位の内径より小さくされ、その筒状部には部分的に外側に突出する凸部を備えており、しかも、この凸部は第1端子金具をその筒状部の軸方向に検出素子内に挿入した際に、その検出素子の内周面に、自身のバネ性で突っ張り状に保持されるように形成され、
    第2端子金具は、バネ性のある金属板から側部に切れ目のある筒状部を有するものに形成され、自由状態で、その筒状部の外径を、第1端子金具の筒状部の内径より大径とし、しかも、第2端子金具をその筒状部の軸方向に、検出素子内に挿入した第1端子金具の内側に挿入した際に、第2端子金具の筒状部が第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を検出素子の内部電極層に押付けるように形成され、
    検出素子内に第1端子金具をその筒状部の軸方向に挿入した後、第2端子金具をその筒状部の軸方向に、第1端子金具の内側に挿入し、この挿入状態において、第2端子金具の筒状部のバネ性によって、第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を前記内部電極層に押付けていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 第1端子金具は、その挿入における後端又は後端寄り部位の外側に、第1端子金具の検出素子内への挿入においてその検出素子に係合してその挿入し過ぎを防止する突出部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記検出素子の内周面に、第1端子金具の検出素子内への挿入において筒状部の先端を係合させて第1端子金具の挿入し過ぎを防止する棚部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 第2端子金具は、その挿入における筒状部の先端に、検出素子内に挿入した第1端子金具の内側に挿入する際のガイドをなす挿入用ガイド部を一体的に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  5. 第2端子金具はその筒状部の内側に、前記検出素子の中空部内に配置されて該検出素子を加熱するための軸状をなすヒーター備え、かつ、第2端子金具はその筒状部に、該ヒーターを内側に保持又は配置して支持するヒーター支持部を一体的に備えるとともに、該ヒーター支持部は、前記ヒーターを前記筒状部の内側に通して支持した状態において、検出素子内に挿入した第1端子金具の筒状部の内側に挿入する際のガイドをなすように形成され、
    検出素子内に第1端子金具をその筒状部の軸方向に挿入した後、第2端子金具を、その筒状部の内側に前記ヒーターを通しかつ前記ヒーター支持部で支持した状態で、その筒状部の軸方向に、第1端子金具の内側に挿入し、この挿入状態において、第2端子金具の筒状部のバネ性によって、第1端子金具の前記筒状部を拡径状に押し広げてその外周面の少なくとも一部を前記内部電極層に押付けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサ。
JP2004093455A 2004-03-26 2004-03-26 ガスセンサ Expired - Fee Related JP4067508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093455A JP4067508B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093455A JP4067508B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005283161A JP2005283161A (ja) 2005-10-13
JP4067508B2 true JP4067508B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=35181739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004093455A Expired - Fee Related JP4067508B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4067508B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5214648B2 (ja) * 2010-02-25 2013-06-19 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP5508462B2 (ja) * 2011-06-14 2014-05-28 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP6568009B2 (ja) * 2016-04-20 2019-08-28 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP6741623B2 (ja) * 2017-04-28 2020-08-19 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ、及びガスセンサ用外側端子
JP6978381B2 (ja) * 2018-06-20 2021-12-08 日本特殊陶業株式会社 通電経路構成部材およびセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005283161A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2098856B1 (en) A sensor comprising a plate-shaped sensor element
JP4664182B2 (ja) ガスセンサユニット
JP2007285769A (ja) ガスセンサ
JP5310170B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP4067508B2 (ja) ガスセンサ
JP6239360B2 (ja) ガスセンサ
JP2007101411A (ja) センサ
JP2011047842A (ja) ガスセンサ
JP4241432B2 (ja) センサ
JP4109214B2 (ja) ガスセンサ
CN109211986B (zh) 气体传感器的制造方法
JP7044668B2 (ja) ガスセンサ
JP4693115B2 (ja) ガスセンサ
JP5753818B2 (ja) ガスセンサ
JP5925089B2 (ja) ガスセンサ
JP5905342B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2012233786A (ja) ガスセンサ
JP5099786B2 (ja) ガスセンサ
JP2007155415A (ja) ガスセンサ
JP2016017896A (ja) センサ
JP4215667B2 (ja) ガスセンサ
JP2012022004A (ja) ガスセンサ
JP2004301811A (ja) 金属端子部材およびセンサ
JP2013148553A (ja) ガスセンサ
JP6741623B2 (ja) ガスセンサ、及びガスセンサ用外側端子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4067508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees